～一年後　空港～

DQN「んじゃ、行ってくるわｗ」

後輩「センパイ、パスポート持ってたんですねｗｗ」

DQN「おう一昨年韓国行ったからなｗｗ」

後輩「土産よろしくっすよ！　ゲホゲホ」

DQN「なんだよお前風邪かよ。根性ねーな。気合い入れろよボケが！ｗｗｗ」尻ｷｰｯｸ

後輩「いてっ！スンマセン、昨日ちょっと寒かったんでｗｗｗ　治しとくんで、いってらっしゃいッスｗｗｗ」

～バンコク・ナイロビ行き機内～

DQN「結局リベリアがどんな国かほとんどよく分からないまま飛行機に乗ってしまった。スマホで調べるかｗｗｗ」ｽﾏﾎ<ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

DQN「ん～？　なんか難しい話題ばっかりだな。物価安いんだろうな～？ｗｗｗ　まぁホテルの予約は取れてるしなんとかなんだろｗ」

他の客（あの金髪一人でうるせえな）

DQN「ゲームしよｗｗ」ｽﾏﾎ<ﾎﾟｺﾊﾟﾝ!

他の客（おいおい、もうすぐ離陸だぞ。せめて音消せよ！）

アナウンス「当機は間もなく離陸します。電波を発信するしないに関わらず、電子機器のご使用は……」

DQN「あっ、くそ！　あとちょっとで100万点だったのに！」ﾊﾟｼﾊﾟｼ

CA「お客様……電子機器のご使用は……」

DQN「あ？　チッ……」　電源ｵﾌｰ

飛行機「ブオーーーーーーーーーーーーーン」

～一週間後　空港～

DQN「ハイ、ハイ。特に誰とも接触してねーっすｗ　熱もないっすｗ　ハイ、ハーイｗｗ」

DQN「ハイ。メール？　朝晩の体温送れ？　これ絶対やらなきゃダメ？　チッ　ハーイ」

DQN「ふう、なんかめんどくせぇ事色々言われたな。俺を誰だと思ってんだ？　熱なんて出すような根性ナシじゃねーってのｗｗ」

DQN「まーいーか。今日は後輩どもが飲み会セッティングしてんだったなｗｗｗ　迎えはどこだ？」
ｽﾏﾎ<ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ

DQN「おい、もう空港ついてんだぞ！　お前らどこにいんだよ！」

後輩「すっ、スミマセンッス！　えーとｱﾀﾌﾀ～番出口で車止めてるッス！」

DQN「マジつかえね～どこから先輩が出てくるかぐらい調べとけよなｗ」

～居酒屋～

後輩「センパイ、おかえりなさいっス！」ｶﾝﾊﾟｰｲ!　ﾋﾞｰﾙｼﾞｮｯｷｶﾞﾁｬｰﾝ

DQN「おう、土産だ。感謝して受け取れよｗｗｗ」ｼﾞｬﾗｼﾞｬﾗ

後輩（うわっ、なんかキモい現地のキーホルダー……安そうだな）「あざぁーっす！」

DQN「お前よ～、女ぐらい用意しとけよ！」尻ｷｰｯｸ！　ﾋﾞｰﾙｸﾞﾋﾞｸﾞﾋﾞ

後輩「いてっ！　すいません、次は用意しときます！」

後輩2「センパイ、その何とかって国どうでした？」

DQN「おねーちゃん、ビールおかわりｗ」
DQN「暑かったｗｗｗなんかきたねぇしよー。でも女買いまくったぜｗｗｗｗｗｗｗｗ」ﾋﾞｰﾙｸﾞﾋﾞｸﾞﾋﾞ

後輩「マジっすか！　何人ぐらいやったんすか？」

DQN「おねーちゃん、ビールおかわりｗ」
DQN「ほぼ毎日だったから6人ぐらいかなｗｗ結構かわいい子が居るんだぜ。何より若い。みてみｗｗ」ﾋﾞｰﾙｸﾞﾋﾞｸﾞﾋﾞ

ｽﾏﾎ<ｱﾝｱﾝｱﾝｱﾝ！

後輩2「すっ、スゲーｗｗｗｗ　全員分ハメ撮りしたんすか！？ｗｗｗｗｗｗｗ」

隣の客（うわっ、なんだよ。隣の客スマホでAVでも流してんのか？　最悪だ……彼女ちゃんとの素敵な時間が……）

DQN「おねーちゃん、ビールおかわりｗ」
DQN「おう。しかも生で中田氏ｗｗｗｗｗ　時間制限もねーしサイコーだった。めちゃ安かったしなｗｗｗｗｗでもそれ以外はゴミだわ」ｸﾞﾋﾞｸﾞﾋﾞ

ｽﾏﾎ<ｱﾝｱﾝｱｳｰﾝ！

後輩2「安いのかぁ……俺も行ってみるかなｗｗｗ　しかも結構かわいいすね」ｺﾞｸﾘ

DQN「おねーちゃん、ビールおかわりｗ」

後輩（センパイ相変わらず酒つええ～～女買いまくったとかアウトローカッコイイ～～！！！！！　こんな男におれはなる！！！！）

店員「すみません、スマートフォンの音量が大きいとほかのお客様のご迷惑になりますので……」

DQN「アー、ハイハイｗｗビールおかわりｗｗ」ｽﾏﾎ<ｱﾋｰｱﾋｰ！



TV「――現在西アフリカを中心にエボラ出血熱が広がっており――」

～二週間後～

DQN「なんだか体がだるいな」

体温計<ﾋﾟﾋﾟｯ

DQN「なんてこった38.5℃もありやがる。俺としたことが気合いがたらねーぜ。今日は飲むしかねーなｗ」
ｽﾏﾎ<ﾌﾟﾙﾙﾙ

後輩「ハイッ、センパイおはようございまーす」

DNQ「おう、今日飲み会すんぞｗ　女集めとけよｗ」

後輩「は、ハイッ！（今からか～集まるかな）」

DQN「さて、仕事行くか。あ、メール……めんどくせ。でもこの体温教えたらもっとめんどくさそう。いいかウソついてｗｗ」

ｽﾏﾎ<ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

DQN「今の温度は36.4℃です……っとｗｗｗｗｗｗ」　ｿｳｼｰﾝ

DQN「あー、マジめんどくせ。あと一週間も続けるのかよこのメール」

DQN「仕事いってくらー」　おかん＜ｲｯﾃﾗｯｼｬｰｲ

軽自動車「ブロロロロロロロン」

～居酒屋～

DQN「カンパーイ！」　ｶﾞﾁｬｰﾝ

ｷﾞｬﾙ（DQN相変わらずカッコイイ～～～！！！　金髪超似合ってる～～～！！　タバコ吸う仕草濡れまくっちゃう～～～！！）

DQN「おねーちゃん、焼き鳥盛り合わせ3つねー。早く持ってきて」

後輩「でもでも～DQNさんなら勇次郎は無理でも独歩ぐらい倒せると思うんすよ～～！」

ｷﾞｬﾙ「ｷｬﾊﾊﾊﾊﾊ」

DQN「バッカ、勇次郎とでもいい勝負だっつーのｗｗｗんで、ギリ俺の勝ちだなｗｗｗｗｗｗｗｗむしろ余裕ｗｗｗｗｗ」

ｷﾞｬﾙ「ｷｬｰｯ！」

後輩「ｷﾞｬﾊﾊﾊﾊ！ｗｗｗｗｗ」

DQN「ｷﾞｬﾊﾊﾊﾊ！ｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

隣の客（うわっ、隣DQNグループかよ、馬鹿笑い声マジうるせ～～～！！！）

～二時間後～

DQN（うーん、頭がクラクラするぜ。まだ気合いが入れ足りないのか……）

ｷﾞｬﾙ「ねぇ、DQN～～。今日この後何か予定あるの～？」

DQN（ｷﾞｬﾙか……正直ｹﾊﾞくてあんまり好みじゃないが股は簡単に開きそうだな……）

ｷﾞｬﾙ「ねぇ、DQNってば！　なによ、私の事見つめちゃって～///」

DQN「あん？　この後暇だよ暇。明日仕事昼からだし」ﾋﾞｰﾙｸﾞﾋﾞｸﾞﾋﾞ

ｷﾞｬﾙ「じゃあ～、この後二人でカラオケいかない？」

DQN「ｳｹﾞｯ、ｵｴｴｴｴｴ！」ｹﾞﾛｹﾞﾛｹﾞﾛｰ

ｷﾞｬﾙ「キャー！　DQN、大丈夫！？」（いくらDQNのでも、ゲロは触りたくない～～）

DQN「ちょっと飲みすぎたかな。カラオケ行くならもう行こうぜ。後輩、今日はここで解散な！」

DQN「そのゲロ片づけとけよ。俺とｷﾞｬﾙは先帰るわ」一万円ﾊﾟｻｰ

後輩「えっ、は、ハイ！　お疲れッス！」
後輩（うわー、この短時間でもうｷﾞｬﾙ落としちゃったのかよ、センパイマジパネェ～～！！！　これからやるんだ、いいなぁ～～！！）

後輩（うっ、とはいえ、さすがにこの量のゲロはきつい……）

後輩「おねえさーん、お会計おねがーッス！」

店員「はーい、あっ。お客さん大丈夫ですか？」

後輩「あ、俺じゃなくってぇ～～えーとｱﾀﾌﾀｱﾀﾌﾀ　とりまおしぼりおねがいしまッス！」

店員「はい、ただいま～～」

後輩（ふ～二人で掃除すれば少しは楽かな。うげっ、ちょっと手についた）　

店員（うわ～、何なのあの客。最悪！　もう手についたとか気にしてたらこれは掃除できないから覚悟きめなきゃ～）

後輩（この店員さんかわいいな～、お近づきになれないかな～）ﾌｷﾌｷ

店員（どうせ店長に言っても私がやらされるだけだし、さっさとやっちゃお！）ﾌｷﾌｷ　

軽自動車「ブロロロロロロ！」



TV「――現在西アフリカを中心に広がるエボラ出血熱ですが、未だ収まる気配はなく拡大する一方で――」

～ラブホテル～

DQN「ｵｴｴｴｴ！」ｹﾞﾛｹﾞﾛｰ

ｷﾞｬﾙ「ねぇ、まだ吐いてんの～？」

DQN「（あ、ちょっとトイレからこぼれた。まぁいいや。従業員が掃除すんだろ）大丈夫だよ、先シャワー浴びてろって」

ｷﾞｬﾙ「////（きゃあ～超クール！）」

DQN（さぁ～て、一発ハメて気合い取り戻すぞ！）
風呂の扉バーン！

ｷﾞｬﾙ「キャー！///」

DQN「おらおらーｗｗｗｗｗ」

ｷﾞｬﾙ「えっ、生でやっちゃうの！？」

DQN「大丈夫だって、出来たら責任とるからｗ」

ｷﾞｬﾙ「///　まっ、マジで！？　で、でも病気とか怖くないの？」

DQN「病気になるような貧弱な野郎に見えるか？」筋肉ﾑｷｰ

ｷﾞｬﾙ（すっ、すごい筋肉～～もうどうにでもして～～！）

DQN「おりゃー！」ｽﾞｺﾊﾞｺｽﾞｺﾊﾞｺ

ｷﾞｬﾙ「ｱﾝｱﾝｱﾝ！　ｱﾝｱﾝｱﾝ！」ﾊﾟﾝﾊﾟﾝﾊﾟﾝ

DQN「ドピュー！」　

～二時間後～

DQN（ふー、中に二回も出してしまった……）

ｷﾞｬﾙ（やった～ついにDQNゲットしたわ～～～ｷﾞｬﾙ友に自慢しまくっちゃおう……疲れた～～～）ｽﾔｽﾔ

DQN（この女化粧落としたら怪物だな……マジで出来てたらどうしよ）ｼﾞｰ

ｷﾞｬﾙ「ｽﾔｽﾔ」

DQN（置いて先帰ろｗｗｗ　あとこの女のスマホいじって連絡先消しとくか。後輩にも釘さしとかんとなｗ）

DQN（あ、メール……朝と同じの再送でいいかｗｗｗぽちーっとｗｗｗ）

ｷﾞｬﾙ「ｽﾔｽﾔ」




従業員「ゲッ、あのDQN吐いて行ったのか、ブラックリストかな……ハァ～～」

従業員（掃除用のマスクと手袋があるだけマシか……それにしてもすげぇ量だな）ﾌｷﾌｷ

～翌日　工場裏～

DQN「ふー、二日酔いかな。吐き気がまだ収まらないぜ。俺はいつの間にこんな軟弱ものになっちまったんだ？」
ﾀﾊﾞｺｽﾊﾟｰ

唾ﾍﾟｯ

DQN「休憩時間終わりか……仕事にもどろ」ﾌﾗﾌﾗｰ

猫「ニャー」唾ﾍﾟﾛｯ　鼻でﾂﾝﾂﾝ

JK1「あっ、猫ちゃんだ～可愛い～」

猫「ニャー」

JK2「逃げないね～抱っこできるかな？」

猫「ニャー」

JK3「キャー、可愛い～手ペロペロしてくる～～」ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ

JK1「ほんとだ～」

JK2「ｷｬｯｷｬｯ」

JK3「あ、もうすぐマックランチ終わっちゃうよ～急がなきゃ！」ｱﾀﾌﾀ

JK2[えっ、マジで～猫ちゃんまたね～～！」ｱﾀﾌﾀ

猫「ニャー」

～マクドナルド～

JK1「フィレオフィッシュのマックランチ一つお願いします」

JK2「ベーコンレタスバーガーのランチ～」

JK3「私チキンクリスプのランチ下さい」

JK2「手洗いしよ～っと二人は洗わないの～？」ﾊﾞｼｬﾊﾞｼｬﾊﾞｼｬ

JK1「大丈夫だって、それよりお腹すいたよ～」ﾎﾟﾃﾄﾊﾟｸﾊﾟｸ　

JK3「先食べてるからね～ｵｲｼｰ！」ﾁｷﾝｸﾘｽﾌﾟﾊﾟｸﾊﾟｸ　

JK2「待ってよ～私もお腹すいてるんだからね～～」

JK3人「ｷｬｯｷｬｯｷｬｯ」


TV「――WHOは西アフリカでのエボラ出血熱感染者の数が9000人に近づいてることを――」

～その日の夜　パチンコ屋～

じゃらじゃらじゃら

DQN「うっ、ウンコがしたい」

DQN「ブリブリブリビチビチビチ」

DQN「くそっ、下痢だ。昨日の飲み屋かな」ｲﾗｲﾗｲﾗ

DQN「あっ、ちょっとハミ出た。まーいーや。バイトが掃除すんだろｗｗｗ底辺に似つかわしい仕事だｗｗｗ」

DQN「あー、吐き気が収まらん。帰って寝よ」ﾌﾗﾌﾗ



店員「げっ、だれかウンコもらしてやがる……今モップないんだよな～最悪……」手でﾌｷﾌｷ　

～翌日　DQN宅～
DQN「ダメだ……いよいよ体調が悪い……」

おかん「DQNちゃん、どうしたの？　あら、吐いたの？」

DQN「おう……掃除しといて……」

おかん「昔から体は強かったのにねぇ」ﾌｷﾌｷ　

おかん「病院行ってきたら？」

DQN「病院か……」

～近くの内科～

DQN「一昨日酒飲んだ後から吐き気が止まらなくてぇ、二日酔いだと思うんですけどぉ」

受付「はい、では体温を測ってお待ちくださいね。吐くときはトイレを使ってくださいね」

DQN「はい……ウッ、ｵｴｴｴｴ」ｹﾞﾛｹﾞﾛｰ

おばちゃん「あらあら、おにいちゃん大丈夫？」

DQN「あっ、……ハイ……ｵｯ、ｵｴｴｴ！」ｹﾞﾛｰ

受付「あっ、DQNさん大丈夫ですか！？」

受付「いいですよ、私やりますから。DQNさんは休んでてくださいね」ﾌｷﾌｷ

おばちゃん「手伝うわよ～大変ねぇ。あらま、血が混ざってるよ」背中ｻｽｻｽ　ﾌｷﾌｷ

DQN「あのう……熱、39.7℃ッス……」

受付「先生に言って順番早くしてもらいますね」

受付「とりあえずおばちゃんさん、診察室へどうぞ」

おばちゃん「はーい、おにいちゃんお先にねぇ」

～診察室～

医者「高熱と吐き気……あと胸のあたりが痛むと？」

医者「先月リベリアへ？　その後検疫で何か指示を受けませんでしたか？」

DQN「ハァ？　あのう、とりあえずしんどいんで治してほしいんですけど」

医者「とりあえず、隣のお部屋へどうぞ。血液を採取して調べますね」

DQN「いやだから早く治せよ！」机ﾊﾞﾝ！

医者「今の状態では病名がはっきりと診断できないんですよ。ご協力お願いします」

DQN「チッ、クソヤブが　マジ使えねー！　ﾊｧﾊｧｾﾞｪｾﾞｪ」ﾌﾗﾌﾗ

ﾄﾞｱ<鍵ｶﾞﾁｬｯ

医者「……」

医者「看護師さん、受付の子が今の患者の吐瀉物を片付けたって？」

ドア<ｵｲ､ｱｹﾛ!　ﾌﾞｻﾞｹﾝﾅｰ!　ﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝ

看護師「はい。前の患者さんもお手伝いしてましたが」

ドア<ﾌﾞｯｺﾛｽｿﾞﾃﾒｰ!　ﾅﾆﾄｼﾞｺﾒﾃﾝﾀﾞｰ!　ﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝ

医者「今すぐその受付の子をここに呼んでください。あと先ほどの患者にも連絡して」

医者「……もしもし、保健所ですか？」