フリージア(19)
あら~よいよい~ドッコイドッコイドッコイドッコイ
エレン・イェーガー「………」
母を喰い殺されて~復讐誓えば~父に打たれた注射で憎むべき敵に変身!!アッよいよい~
エレン「ん……うん?ここは」
行方をくらませたとオモったら~なんと!自分に喰われてた!?アッよいよい~よいよい~よいよい~
ドッコイドッコイドッコイドッコイドッコイドッコイドッコイドッコイドッコイ
エレン「やっ……止めてくれ」
しかも父は……医者なのに人殺し!!よいよい~よいよい~よいよい~
エレン「やめろ」
幼い頃に三人殺し、成長してからは拉致られ放題!!よいよい~よいよい~ドッコイドッコイドッコイ
父も人殺しなら~子も人殺し!!アッよいよい~よいよい~よいよい~よいよい~よいよい~よいよい~よいよい~よいよい~よいよい~よいよい~よいよい~
エレン「ヤメロォオオオッ!!!!」
「エレン!」
ミカサ・アッカーマン「エレン、大丈夫?」
エレン「はっ……はぁ……はぁ……ああ」
ミカサ「今日は……仕事休んだ方がいいかも知れない」
エレン「大丈夫だ、これくらい大したことじゃねぇよ……」
ミカサ「でも……」
エレン「心配するなってただ夢にうなされてただけだ」
エレンはそう言うとベッドから立ち上がり洗面所に向かった。
その後ろをミカサは心配そうに見つめていた。
カチッカチッカチッ
エレン「お前……相変わらず銃組み立てるの速いな」
ミカサ「エレンも、結構はやい」
エレンは自らが改造したコルトM45a1を組み立てたながら向かいでSIG P226R(lsdカスタム)を1分で組み立てバックサイドホルスターに入れ装着したミカサを苦笑いしながら見ていた。
エレンも遅れをとりつつ、組み立てホルスターにM45を入れてかつて自分が所属していた調査兵団ジャケットを着た。
エレン「行くぞ」
ミカサ「了解……」
ミカサはペンを調査兵団ジャケットの右ポケットからペンを取り出し何もない空間に大きな丸を描きその中に入った。
エレンも続けて丸に上半身から中に入った。
エレン「おっと……」
伊吹マヤ「エレンくん、ミカサちゃん、おはよう」
ミカサ「おはようございます、マヤさん」
マヤ「はい二人とも」
マヤは二人にコーヒーを渡した。
エレン「ありがとうございます」
マヤ「エレンくん……シンジ君が至急来てほしいって」
ミカサ「エレン……速く行こう」
マヤ「ミカサちゃんは別件を解決してほしいから私と一緒にだってさ」
エレン「じゃあ……俺一人か……」
ミカサは不安そうな顔でエレンを見たが、エレンは逆に優しい笑みを浮かべながらミカサの肩を叩いた。
マヤ「じゃっ……後で」
エレン「はい」
エレンは二人の遠のいていく後ろ姿をコーヒーを飲みながら静かに見つめた。
衛宮士郎「あ、エレンくんおはよう」
エレン「おはようございますシロウさん」
士郎「チーフがキミを……ってマヤさんから伝えられたみたいだな」
エレン「先ほど確かに聞きました」
シロウ「俺もちょうど用があるから一緒に来る?」
エレン「はい」
たわいもない話を士郎と繰り返しながら社長室に向かっていたエレンだったが、内心は変に緊張していた。
コンコン
碇シンジ「どうぞ」
エレン「失礼します」
シンジ「やぁ、エレンくん。良く来てくれたね」
「好きな椅子に座ってくれ」
エレン「はい……」
エレンは前に並べられた4つの椅子の一つに座った。
シンジ「エレンくん……なぜ呼ばれたか分かるかい?」
エレン「いえ……全く見当がつきませんが」
「レイン絡みですか?」
シンジ「レインについては前に報告を受けているから違う」
エレン「では………」
シンジ「君、変な夢みなかった?睡眠中に」
エレン「っ?!」
エレンはデスクに座りながら煙草を咥えて質問してきたシンジの顔を息を呑んで見つめた。
シンジ「どう?」
エレン「みっ……見ました」
シンジ「どんな、内容だったかおぼえてるかい」
エレン「うろ覚えですが……」
ガチャッ!!
鈴原トウジ「大変や!センセイ!!」
シンジ「トウジ、なんだ」
トウジ「富江が幹部全員つれて名探偵コナンのセカイで銀行強盗しとる!!」
シンジ「……ハァっ?!」
トウジ「とりあえず、ニュースみってみぃ!!」
トウジはテンパった様子でデスクに置かれたリモコンでチャンネルを変え続け、コナンの世界のチャンネルを合わせた。
ニュースキャスター『私は今、米花銀行前にいます』
『1時間前にに起きたを銃を乱射しながらブリーフを投げる、前代未聞の強盗に対して警視庁は総力挙げて対応していますが』
『犯人から要求もなく未だに膠着状態が……』
ウィーン
キャスター『あっ!どうやら犯人が銀行から出てきます!!』
『何かを担いで……』
富江『ヒーハー!!』
ビシュン!!ドゴーン!!
『キャー!!』
ピッ
シンジ「これはまずい……」
トウジ「センセイ、どうすんねん」
シンジ「何人か手が空いてる人たちにすぐさま米花町に向かうように」
士郎「伝えています」
シンジ「シロウくん、今までどこに?」
士郎「ちょっと書類整理を……それよりも」
シンジ「ああ、俺達も向かおう」
エレン「オレも……」
シンジ「わるいけど二人は先に行っててくれ」
「俺はエレン君に話したい事があるから」
士郎「わかりました」
トウジ「わかったわ……」
エレン「?」
エレンは不思議そうな顔でシンジを見つめた。
シンジ「エレンくん……君は銀魂のセカイに行ってくれ」
エレン「なぜですか?」
シンジ「レインとチャイがいるから二人にこの封筒を渡してくれ」
シンジはエレンに茶封筒を手渡した。
シンジ「頼んだ」
シンジは肩を優しく叩いて覚悟を決めた顔してるエレンを労った。
シンジはそのままエレンを残して社長室を出た。
シンジが居なくなるとペンを取り出し何も無い空間に中くらいの丸を描き中に入っていた。
カチッカチッカチッ
佐藤美和子「高木君」
高木渉「なんですか?美和子さん」
佐藤「その銃……どこから持ってきたの?」
佐藤は高木がパトカーのボンネットに置いてある改良型SIG SG540を指差して質問した。
高木は7.62×51mmNATO弾を弾倉に入れながら真顔でこう言った。
高木「18歳の誕生日プレゼントに貰いました」
佐藤「誕生日プレゼントって………」
シンジ「俺があげたヤツ、未だに使ってるんだなー高木くん」
高木「お久しぶりです……ボス」
佐藤「ボス?!」
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