P「お寝ボケお姫ちん」 (26)
ピピピピピピピピンピピピ
P「んっ……朝か」ガバッ
ピッ……
P「んん~……!」ググッ…
P「ふぅ……伸びた伸びた」
貴音「………すぅ……すぅ」Zzz
P「おーい、貴音、朝だぞ」チョンチョン
貴音「んっ………」パチッ
P「起きたか」
貴音「……………」ボーッ
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P「さっ、朝ごはんを作るから早く仕度して……」
貴音「あなた様ぁ……///」
P「ん?」
貴音「あなた様ぁ!///」ギュッ
P「え?え?どうした?急に抱きついて?」
貴音「夢の中でも会えるとは……私は果報者です///」スリスリ
P「おーい、もう現実だぞ?」なでなで
貴音「このまま、目が覚めないで欲しいです……///」ギュウウ…
P「覚めてるぞ、起きろー」なでなで
15分後
貴音「先程は、失礼いたしました…」もぐもぐ
P「いや、構わないけど……どうしたんだ?」
P「あんな貴音見るなんて、かなりレアだったよ」
貴音「私……朝は弱くて、よく寝ぼけてしまうのです」もぐもぐ
P「あぁ、そうなのか」
P(貧血か何かかな……)
貴音「次は、しゃきっと目覚めてみせますので……!」もぐもぐ
P「お、おぉ」
P「あ、貴音」
貴音「はい?」
P「はい、あーん」スッ
貴音「………あぁん」パクッ
P「うまいか?」
貴音「真、美味です」もぐもぐ
次の日の朝
ピピピピピピピピンピピピピ
P「うぅん……朝か……」ガバッ
ピッ
P「目覚ましより早く起きてみたいな……」
P「さて、今日は晴れかな……カーテンオープン」シャー
P「おっ、お日様が眩しい、いい朝だ」
P「おーい、貴音、朝だぞ」ちょんちょん
貴音「んっ…………」むにゃむにゃ
貴音「……………」ガバッ
P「起きたか、じゃあ朝飯の用意を……」
貴音「あなた様が……私の王子様……///」
P「え?」
貴音「私の国にて、共に使命を果たす伴侶にやっと出会えました……///」
P「な、謎の設定すぎるぞ……貴音」
貴音「どうか……私だけの王子様で居て下さいまし……///」ギュッ
P「おーい、貴音、朝だぞー」なでなで
貴音「共に余生を過ごしましょう……ずっと、ずぅっと///」ギュウウ
P「それはもちろんだけど、朝飯食べる時間なくなるぞー?」なでなで
貴音「あなた様にも、ぎゅっと抱擁していただきたいです……///」
P「甘えん坊なやつだな」ギュッ
貴音「ふあぁ……とても、安心致します///」スリスリ
15分後
貴音「お恥ずかしい所を見せてしまい……申し訳ありません」
P「なに、朝が弱いなら仕方ないさ」スッスッ
貴音「昨日は早く寝たはずなのですが……」
貴音「どうやら、睡眠時間は関係ないようです」
P「そうなのか……」スッスッ
P(やっぱり、貧血なんだろうか……)
貴音「次こそは、頭をスッキリさせてみせます!」
P「そうか……体調管理、がんばれよ」スッスッ
P「はい、綺麗に髪を梳かせたぞ」
貴音「ありがとうございます、あなた様」
P「だけど、貴音の髪型ってなかなか崩れないし」
P「ここまで念入りに髪を梳かさなくてもいいんじゃないか?」
貴音「いえ、これは必要な事のです」
貴音「周りからもっと容姿を綺麗に見られ、羨望の的となる存在になりたいのです」
P「へぇ、アイドルとして立派な向上心だな」
貴音「………確かに、その気持ちもありますが」
貴音「一番の理由は……」
貴音「あなた様に、しっかりと見合う女性になる為……です///」
次の日の朝
P「ん……」ガバッ
P「……………」ボーッ
P「……………」チラッ
貴音「すぅ……すぅ……」Zzz
P「……目覚ましより早く起きてしまったか」
P「まぁ、いいや」スクッ
P「トイレでも行くか……」スタスタ
P「………………」キュッキュッ
P「洗剤があと少しだな……買わないとな」キュッキュッ
P「ふぅ……ついでに風呂掃除しちゃったな……」
P「さてと……手洗って」ジャー…
P「そろそろ朝飯作らないとな……」ジャー…
グスッ……ヒック……
P「……ん?泣き声?」
P「なんだ……?お化けでもいるのか?」
P「貴音が怖がっちゃうだろ……」
ふぇ……あなた様ぁ……グスッ……
P「あっ……この声は」タタタ
貴音「あの方が……おられない……」ポロポロ
貴音「うぅ……嫌です……あなた様ぁ……」ヒック
貴音「寂しいです……今すぐ会って、ぎゅっと抱きしめて欲しいです……」グスッ
P「貴音!」タタタ
貴音「!!」ぴくっ
貴音「あなた様ぁ!」ギュッ
P「おぉ……反応早いな」
貴音「会いたかったです……心細かったです……あなた様ぁ///」ギュウウ
P「ごめんな、もう1人にしないよ」なでなで
P(こりゃ、また寝ボケちゃってるな)なでなで
貴音「もっと、顔をお近づけください……///」
P「そんなに不安だったのか?」スッ
貴音「はい……とても」
貴音「しかし、こうして肌を密着し合えば」スリスリ
貴音「身も心も、あなた様の温もりに包み込まれます……///」スリスリ
P「そうだな、あったかいな」スリスリ
P(唇と唇が、あと少しでくっつきそうだな……)スリスリ
貴音「あなた様……あなた様……///」スリスリ
20分後
貴音「むぅ……やはり、朝は苦手です」
P「まぁ、仕方ないさ」
P「貴音の個性として、受け入れたらいいさ」
貴音「………あなた様は」
貴音「寝ぼけてしまう女性なんて、嫌ではありませんか?」
P「いいや、そんなわけない」
P「寝ボケてしまう女性も嫌ではないし…」
P「何より、貴音を嫌になるなんて事は絶対にない」
貴音「あなた様……」
P「……なんてな、臭いこと言っちゃったな」
P「さて、これからどうする?」
P「せっかくの休日だ、どこかに出掛けるか?」
貴音「……いいえ」
貴音「今日は…このままずっとあなた様に後ろからぎゅぅっ…と抱きしめられていたいです」
P「そうか、ならそうするか」ギュウウ
貴音「………あなた様」
P「なんだ?」
貴音「ずっと一緒……ですよ?」
P「あぁ」なでなで
貴音「……ふふふ///」
完
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