モバP「カムフラージュ」 (56)
―事務所・劇場401話の続きから―
美紗希「せっかくだしさぁ、その恰好でちょっと街中ぶらっとしてきたらぁ?」
肇「ええ!? わ、私1人でですか!? 」ギョッ!!
美紗希「肇ちゃんが帰ってくるまでに、あたしは美由紀ちゃんと一緒に晩ご飯の準備を
してるからぁ。今夜はカニよぉ♪」ニコッ
美由紀「カニさん♪ カニさん♪ 」フリフリ
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1414494552
藤原肇(16)
http://i.imgur.com/nuTcO7e.jpg
衛藤美紗希(22)
http://i.imgur.com/ibKaq4X.jpg
柳瀬美由紀(14)
http://i.imgur.com/D8fUqfD.jpg
劇場401話
http://i.imgur.com/KXGs5GJ.jpg
肇「じゃあ私も一緒に……」
美紗希「だめだめぇ、せっかく女子力高いコーデしてるのに、その格好でスーパーに
行くのはおかしいよぉ。ネギとか持ったら台無しだしぃ☆」ケラケラ
美由紀「ご飯はみゆき達にまかせて、肇おねえちゃんは楽しんできて!」ニコッ
肇「で、でもどこに行けばいいのか……」オロオロ
美紗希「近くのカワイイカフェメモって渡してあげるからぁ、カプチーノでも飲んで
ゆっくりしてきなよぉ。女子力は度胸も大事だからね!」グッ
肇「は、はぁ、度胸ですか……」
***
―事務所外―
肇(結局私1人でお洒落なカフェに行くことになりました……)ポツン
肇(美紗希さんには『おみやげにお店のケーキを3つよろしくぅ♪ 』って言われるし、
美由紀ちゃんも楽しみにしてるし、行くしかありませんね……)ハア
肇「ええと、ここから電車に乗って一駅先にあるお店ですか。夕食時には戻らないと
いけないからゆっくりしてはいけませんね。行きましょう」スタスタ
肇「……」ピタ
肇「ぼ、帽子おかしくないかな……?」モソモソ
―――
―カフェの前―
肇「わあ、結構混んでる。ちょっと時間ずらした方がいいかなあ……」チラ
肇「近くでどこか時間が潰せそうな場所は……」キョロキョロ
肇「あ……」
[東急ハンズ]
肇「で、でも せっかくオシャレしてるのに……」チラチラ
[東急ハンズ]
肇「ううぅ……」
[東急ハンズ]
―東急ハンズ店内―
肇(結局来てしまいました。これじゃいつもと変わりませんね……)
肇(岡山にいた頃は、お爺ちゃんやお父さん達と一緒によくホームセンターに行って
ました。陶芸の道具を買ったり、釣具を収納するケースを探したりしていたのが
懐かしいです)
肇(ハンズは私の地元にはありませんでしたけど、何でも揃っているからついつい
入ってしまうんですよね。オフの日は1人でよく来てます)
肇「来シーズンに備えて、今から毛バリ何個か作っておこうかな。釣具屋さんよりも
ハンズの方が綺麗な羽とか毛が多いし……」スタスタ
肇「……」ピタ
肇「わ、私変じゃないかな?こんな格好でハンズに来るなんて……」カアア
肇「誰かに見られる前に、パパっとすませて出よう……」タタッ
裕子「むむ、さいきっくペンデュラムの反応が!」ヒョコ
肇「えっ!? 」ギョッ!!
裕子「わっ!? 」ギョッ!!
ドンッ
堀裕子(16)
http://i.imgur.com/7ke7mvL.jpg
裕子「す、すみません!大丈夫ですか!? 」アタフタ
肇「い、いえ、こちらこそ……」
肇(ゆ、裕子ちゃん!? どうしてここに……)
裕子「ああ!? ペンデュラムがバッグのひもに絡んでる!? すみませんすぐ取りますから
じっとしてて下さい!すみませんすみません!」ペコペコ
肇「あ、あせらなくても大丈夫ですよ。落ち着いて……」
肇(あれ?裕子ちゃんもしかして私だって気付いてない?)
裕子「とれました!お姉さんのバッグにも傷がついてません!念のために確認して
もらってもいいですか……?」オソルオソル
肇「え、ええ、わかりました……」
肇(今更私が誰かって明かすのも恥ずかしいし、このまま黙っておこう。だけど帽子と
眼鏡をしただけで意外と気づかれないんだ……)
肇「はい、確認しました。大丈夫ですよ」ニコ
裕子「よかったぁ!本当にすみませんでした!」ペコペコ
肇「いえいえこちらこそ。お互いに気をつけましょう」ペコリ
裕子「はい!気をつけます!さいきっくソナー!」プラーンプラーン
肇(またそんな風にペンデュラムをぶらぶらさせていると危ないんじゃ……)
加蓮「いたいた。もう裕子、勝手にいなくならないでよ」スタスタ
裕子「あ!加蓮ちゃん!」
肇(加蓮ちゃん!? )ビクッ!!
北条加蓮(16)
http://i.imgur.com/uaHDccT.jpg
加蓮「アンタが謝る声が聞こえたんだけど、何かやらかしたの?」
裕子「あ、あはは……、ちょっとこのお姉さんとぶつかっちゃって……」ポリポリ
加蓮「何やってんのよ。すみません、怪我はありませんでしたか?」
肇「い、いえ、大した事はありませんでしたから……」メソラシ
加蓮「ん?あれ?お姉さんアタシとどこかで会ったことない?」ジロジロ
肇「ひ、人違いじゃないでしょうか……?」モソモソ
肇(裕子ちゃんの目はごまかせても、加蓮ちゃんはそうはいきませんか。ここは
何も言わずに立ち去った方がよさそうですね……)
肇「で、では私はこれで……」ソソクサ
まゆ「え……?」バッタリ
肇「あ……」バッタリ
肇(ま、まゆちゃんもいたんですか!? )
佐久間まゆ(16)
http://i.imgur.com/DZwiGbI.jpg
まゆ「…………」ジー
肇(気づいてる、まゆちゃんのこの目は確実に気づいてる…… さすが元読者モ……
じゃなくて、こんな格好でハンズにいるのをどう説明しよう……)ドキドキ
まゆ「……うふ♪」ニッコリ
肇(え……?)
加蓮「あ、まゆ。毛糸買えたの?」
裕子「どうしたんですかまゆちゃん?そのお姉さんとお知り合いですか?」
まゆ「いえ、まゆの人違いでした。行きましょうか2人とも」スタスタ
肇(み、見逃してくれたんですか?)
ピロリ~ン♪
肇「メール……?」サッ
―――――
To佐久間まゆ
変装中ですか?よくお似合いですよ♪
―――――
肇「違うんだけどなぁ……」ハア
肇「いけないいけない、また誰かに会う前に早く出よう」タッタッタッ…
***
―女子力の高いカフェ―
ワイワイ キャイキャイ
肇(店内でひとりなのは私だけ…… 誰か誘った方が良かったかなあ……)キョロキョロ
肇「……ううん、女子力は度胸も大事だって美紗希さん言ってたし、堂々としていれば
いいんだよね!いつもはひとりでも平気だし!」フンス!!
店員「ご注文はお決まりでしょうか?」
肇「ひゃい!? 」ビクッ!!
肇(い、いけない、ここは一旦落ち着いて、土に向き合うつもりで……)ドキドキ
肇「すぅ……はぁ……」
店員「お客様?」キョトン
肇「ホットのコーヒーで、この、クリームが載ったものをお願いします。そ、それから
そ、そそソースがかかっていて、バ、バナナを載せて……」アセアセ
店員「キャラメルソースにバナナのトッピングですね。少々お待ちください」クス
<オーダーハイリマ~ス
肇「ちゃ、ちゃんと伝わったかなあ……」
肇「はぁ…… ダメだな私。加蓮ちゃんやまゆちゃんだったら普段からこういうお店に
よく行ってそうだし、もっとスマートに注文出来るのかな……」
肇「……でも、なんだか楽しいな。今までこういう所に縁がなかったから、こうして
座っているだけでも明るい気持ちになってくるというか」クス
肇「……」
肇「わ、私ちゃんとお店に馴染んでるかな……?」モソモソ
P「それでは店長、明後日アイドルの宣材写真を何枚か持って来ますのでよろしく
お願いします」ガチャ ←スタッフルーム
肇(ぴ、Pさん!? )ギョッ!!
店長「はい、こちらこそよろしくお願いします。すみませんお忙しい中無理を聞いて
もらいまして……」
P「いえ、これくらいお安い御用ですよ。このお店は事務所から近いですし、ウチの
アイドル達も普段からよく利用させて戴いてると聞いてますから」ハハハ
肇(ど、どこか隠れる場所は……)キョロキョロ
P「ん?」ピタ
肇(こ、こっち見てる!とりあえず帽子と眼鏡で顔を隠して……)モソモソ
P「何やってるんだ肇?」キョトン
肇(一瞬で見抜かれた!? )ビクッ!!
肇「ち、違います、私は肇などでは……」ゴニョゴニョ
P「いや、どこからどう見ても肇だろう。ひとりか?」スタスタ
肇「はううぅ……」カアア
店長「あの、Pさん。もしかしてこのお客様も……?」
P「はい、ウチのアイドルです。いつもはもっとクールな雰囲気の子なんですけど、
今日は可愛い感じになってますね」クス
肇「か、可愛いという感想は…困ります…」カアア
P「どうしてだ?可愛いぞ」キョトン
肇「で、ですから……」
店長「……Pさん、先ほどの話ですが彼女にお願い出来ないでしょうか?」ギラリ
P「肇にですか?ですがこの子はクールの子ですよ?このお店の宣伝ならキュートか
パッションの子の方が……」
店長「いえ、彼女でお願いします。実は先ほど店内で見た時から、彼女のような子が
ウチの宣伝をしてくれたらいいなと思っていたんです!是非!」ズイッ
P「そ、そうですか。ではスケジュールを前倒しして……」メモメモ
肇「あ、あのPさん?一体何の話を……」
P「喜べ肇、仕事が入ったぞ。お前はこのカフェの宣伝モデルに選ばれた」ニコッ
肇「ええっ!? 」ガタタッ!!
ちょっと休憩。30分ほどで戻ります。
ついでにパシリーズとはあまり関係ありませんww
***
肇「まさかこの格好で撮影をする事になるとは思いませんでした……」
P「いいじゃないか。お前も満更でもないだろ?」ズズ…
肇「ですが私はこの服をまだうまく着こなせてませんし、このお店に来るのだって
初めてなのに宣伝モデルなんてとても……」カチャ
P「店長はお前のそういうスレてない所が気に入ったらしいぞ。向こうもプロだから
それくらいわかってるよ」クス
肇「私に務まるでしょうか……? アイドルとしてならともかく、プライベートで
来た感じと言われてもよくわかりません……」
P「今はプライベートで来てるんだろ?そのままでいいじゃないか」
肇「そ、それはそうですが今日はたまたまお洒落をしてたまたまここにいただけで、
普段アイドルとして撮影する時の服はもう少し落ち着いてるのに……」モソモソ
P「ほう?それはつまり俺のプロデュースが地味で味気ないと言いたいのか?」ジロリ
肇「そ、そういうわけではありません!決して!」アタフタ
P「冗談だよ。だが俺なら肇の黒髪をもっとアピールしたいから、そんな大きな帽子を
被せたりはしないな。仮に被せたとしても眼鏡は付けない」
肇「や、やっぱり似合いませんよね……」シュン
P「いや、お前の良さが引き出されていて似合ってるよ。俺はプロデューサーとして
美紗希の発想とセンスに嫉妬してるんだよ」フッ
肇「美紗希さんに?どういうことですか?」
P「その前にひとつ聞いておきたいが、お前は今のアイドルの自分に満足しているか?
俺のプロデュースに不満はないか?」
肇「ありません。私を素敵なアイドルにしてくれたのはPさんですから」キッパリ
P「そこまできっぱり言いきってくれるとプロデューサー冥利に尽きるな」クス
P「だがそれと同時に、俺はお前からその言葉を聞きたくなかったよ」ジロリ
肇「ど、どうしてですか!? 」ビクッ!!
P「アイドルのプロデュースというのはな、普通の女の子をアイドルにする為に磨けば
輝きそうな個性や才能を伸ばす一方で、使えそうにないものは容赦なくカットする
仕事なんだ。だから俺はお前をアイドルにすると同時に、俺の勝手なアイドル像を
一方的に押し付けてお前の個性を殺しているんだよ」
肇「私は押し付けられたと思っていませんし、不満はありませんが……」
P「もちろん俺はプロデューサーとして腕に自信を持っているし、お前のお爺さんにも
胸を張って誇れるくらい立派なアイドルに育てたつもりだ。だが俺の言うことだけ
聞いていれば、お前はそんな可愛い格好で仕事をすることはなかったんだぞ?」
肇「それは…確かにそうかもしれませんが……」モソモソ
P「ウチの事務所がキュート、クール、パッションにグループ分けをしているのは
事務所側がアイドルのイメージを明確にしてプロデュースしやすくする為だ。
今のアイドルの大半はグループ制度を導入した後に入った子だからすんなり
受け入れてくれるが、導入前はアイドル側から猛反発をくらったよ」
肇「そ、そうだったんですか!? 」
P「プロデュースの為とはいえ、グループ分けはレッテル貼りと変わらないからな。
『私達をそんな単純なアイドルにするな!』って連日プロデュース方針について
大モメしたよ。あの頃は今と違ってキツいのが多かったからなあ」ポリポリ
肇(今も自己主張の強い人はいると思うけど、それ以上だったのかな……?)
P「肇、俺はお前のプロデューサーだが、お前以上にお前の心を理解して完璧に
プロデュース出来るわけじゃない。お前の事を一番よくわかっているのは
お前だし、俺に言われたままアイドルをしても女子力は育たないぞ?」ニコ
肇(Pさんはアイドルとして以外も、私のことを考えてくれてるんだ……)ジーン
肇「……私は田舎育ちなので、東京でアイドルをしているだけで満足してしまって
いたのかもしれません。それではトップアイドルにはなれませんね」フフ…
P「そうだな。トップアイドルはアイドルとプロデューサーが力を合わせて初めて
なれるものだ。だが要望がある時は出来れば優しく言ってもらえると助かる。
肇にキツく言われると、俺はショックで寝込んでしまうかもしれん」
肇「ふふ、その時は枕元で看病してあげますよ」
P「寝込まされた相手に看病してもらうなんて、肇じゃなかったら拷問だよ。楽しみな
ような怖いような……」
肇「ところでPさん、早速ですがお願いがあるんですけど……」モジモジ
P「お、何だ?遠慮せずに何でも言ってくれ」
肇「今回の撮影はプライベートの雰囲気でということなので、私をアイドルではなく
普通の女の子扱いしてくれませんか?その方がイメージしやすいので」ジッ
P「違いがよくわからないが…… それじゃスカウトする前の『藤原さん』とでも
呼んだ方がいいか?」
肇「いえ、呼び方は肇のままでお願いします。では失礼して……」スタスタ…ストン
P「ん?どうして隣に座るんだ?」
肇「今は…普通の女の子ですから」ピト
P「何か距離が近くないか?というかくっついているんだが……」
肇「普通の女の子ですから…このまま肩に手を回してくれませんか?」ジッ
P「こんな感じか?」ヒョイ
肇「そのままそっと、私を抱き寄せる感じでお願いします……」ギュ
P「抱き寄せるというか、抱きつかれている気がするんだが……」
P(これは普通なのか?アイドルとプロデューサーの距離感ではないのは確かだが……)
肇「ふふ、温かいですねPさん」ピッタリ
P「今日の肇はモコモコしてるからな。それで何かわかったか?」
肇「もう少しだけこのままでいいですか?自然な感じで……」ジ…
P「別に構わないが、遅くなると美紗希達に怒られないか?」
肇「もう、そんなのわかってますよ」プクー
P「ならいいんだが……」
肇「もし美紗希さんに怒られたら、その時は守って下さいね♪」ニコ
P「おう?任せとけ」
P(元々おじいちゃん子だから甘えたがりの気質はあると思っていたが、これが普段の
肇なのか?厳格そうなお爺さんに見えたが孫には甘かったんだな)ナデナデ
おわり
―おまけ・カフェの外―
P『―――――、―――――』
肇『―――――、―――、―――――』
まゆ「ぐぬぬ……」ギリギリ…
加蓮「……ねえ、あれよく見ると肇だよね?Pさんと何やってんの?」ジー
裕子「ええ!? 肇ちゃんだったんですか!全然気づきませんでした!」ギョッ!!
加蓮「アタシもハンズで見た時はわからなかったよ。で、肇は何やってんの?」
裕子「肇ちゃんオフっぽいし、プロデューサーとお茶してるんじゃないですか?」
加蓮「それってさ、普通デートって言わない?」
裕子「え?あれ?そう考えると何だかもやもやしてきました……」モヤモヤ
加蓮「ていうかさまゆ、どうしてハンズで会った時は他人のフリしたの?あの時肇を
ちゃんとつかまえとけば、こんな事にはならなかったのに」ジロリ
まゆ「……『ハンズ倶楽部』に所属しているアイドルの間には、ハンズ店内で会っても
お互いに深く関わらないという暗黙の了解があるんです」
加蓮「何それ?ていうかアンタそんなクラブに入ってたの?」
まゆ「まゆと肇さんの他にも泰葉さんや裕美ちゃん、亜季さんや鈴帆さん達みたいに
趣味でハンズをよく利用する人達が所属しています。加奈さんもいましたけど、
彼女はロフト倶楽部に移ってしまいました……」ギリッ
加蓮「それはどうでもいいよ。どうしてそんなルールがあるの?」
まゆ「では逆にお聞きしますけど、加蓮さんが真剣にラインストーンを選んでいる時に
裕子さんに無神経に話しかけられたらどうですか?」ジロリ
加蓮「ああ、ひっぱたきたくなるかも」サラリ
裕子「私だって空気くらいは読みますよ!」プンプン
まゆ「今日のまゆはただ同じ毛糸を買い足しに来ただけですから加蓮さん達と一緒に
来ましたけど、本気で選ぶ時は必ず1人で来ます。同じ売り場に2~3時間は
留まりますし、誰にも邪魔をされたくないので」
加蓮「どんだけガチなのよ。まぁアタシもネイルしてる時は神経質になるって奈緒に
言われたから、気持ちはわからなくもないけど」
まゆ「肇さんも変装して来るくらいですから、そんなに誰にも会いたくないのかと
つい余計な仏心を出してしましました。それがまさかこんな結果になるとは
思いませんでしたねぇ……」ギリギリギリ…
裕子「あ、肇ちゃんが席を立ちましたよ!そのまま…ええっ!? プロデューサーの隣に
座っちゃうんですか!? 」
まゆ「んな!? 」ギョッ!!
加蓮「 ウソッ!? あの肇がっ!? 」ギョッ!!
裕子「そのままプロデューサーは肇ちゃんの肩を抱いて…… あわわ、あれじゃまるで
カップルみたいじゃないですか!! 」カアア
加蓮(ヤバい、普段がおとなしいだけに肇が次にどう動くのか全く予想出来ない。
でもあの常識人の肇だし、ちゃんと場を弁えてこれ以上は……)
まゆ「裕子さぁん、2人が何を話してるのかわかりますかぁ?」ゴゴゴゴゴ…
裕子「ええと、さいきっく読唇術によると肇ちゃんが『ま・も・て・く・だ・さ・い』
プロデューサーが『ま・か・せ・と・け』って言ってますね」ジ―
まゆ・加蓮「「突撃―――――っ!! 」」ダッシュ!!
裕子「ちょ!? 2人とも信号赤ですよ!? 危ないですって!! 」
END
ここまで。最初にカードを見た時は肇だってわかりませんでしたww クールのアイドル
なのにキュートのような画ですね。こういうカードが増えて、新たなアイドルの一面が
見られると嬉しいです。でも肇は陶芸趣味もクローズアップしてほしいなあ。では
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません