女「行ってきます」

母「あ、そうだ。今日はお姉ちゃん早く帰れるみたいだから晩御飯の買い物はしてこなくていいわよ」

女「りょーかい」ｶﾞﾁｬ

女「…さて、行くか！」

〜駅〜

女「（まーた月曜か。やってくるのが早すぎなんだよって人達だらけだな…全く、社会人ならシャキッとしろ！）」

女「ん？」

チャラ男「〜♪」ｼｬｶｼｬｶ

女「（あれは…中学の時の友達、チャラ男じゃないか。外面ばかり装いやがって…ヘタレのくせに！）」

チャラ男「〜♪」ﾁﾗ

女「あっ」

チャラ男「（げっ！めんどくさい奴と目が合っちまった…アイツといると折角ヤンチャっぽい格好が台無しになるんだよな…無視しとこう）」

女「おい、何無視してんだよ」ｶﾞｼｯ

チャラ男「あぁ！？誰だお前やんのか？」ｷﾞﾛ

女「…ほぉ、そんなことがよく言えたもんだ」

女「あーあ、折角友の猫耳メイド服姿の写真を見せようと思ったのに」

チャラ男「デカい態度とってすみませんでした女さん」ﾍﾟｺ

女「わかればいいんだ」ﾎﾟﾝ

チャラ男「で！猫耳メイド服は！？」ﾌﾝｽﾌﾝｽ

女「そんなもの…あるわけないだろう」ｷﾘｯ

チャラ男「な！！！！」

女「やーい、外面はチャラい癖に中身はクソオタクのチャラ男君やーい」

チャラ男「おいコラ！！それだけは言うな！！」

女「どうせキモいアニソンでも聴いてるんだろう？」ﾋｮｲｯ

チャラ男「あっ！ちょっ…！」

きーえるひこーきぐもーぼくたちはみおーくったー

女「…ちっ、鳥の詩なんか聴きやがって！」ﾋﾞﾀﾝ

チャラ男「おい！人からぶんどったイヤホン投げつけんな！！」

女「そろそろ時間か…にしても電車来ないな」

チャラ男「ホントだな。また人身事故か何かだろう」

女「お前がキモいから電車も止まりたくないんだろうな」

チャラ男「酷すぎィ！！」

女「はぁ〜、延着者だからこそ味わうことができる気分だよ」ﾃｸﾃｸ

女「いいんもんだねぇ、社長出勤ってのは」ﾃｸﾃｸ

女「どうせならコンビニでも寄ってから来ればよかったかな…」ﾃｸﾃｸ

ドスン

女「わっぷ」

女子生徒「だ、大丈夫！？」

女「ごめん…ボーっとしてて」

女子生徒「こっちこそ、焦っててごめんなさい」

女「そ、それじゃ…」

女子生徒「はい♪」

女「…」

女「（長いものに気をつけろってこのことだったのかな…）」

女「にしても」

女「柔らかかったなぁ////」

〜休み時間〜

女「なことがあってさぁ」

友「見かけはあんななのに鳥の詩聴いてるチャラ男君かぁいいよぉ」

女「（…あぁ、コイツもネジがぶっ飛んでたな）」

友「それで！チャラ男君は私のこと何か言ってた！？」

女「…別に何も」

友「FUCK!!」ｸﾜｯ

女「お、おい…女の子なんだからもう少し発言に気をつけろよ…」

友「そうだね…ごめん」

女「（はぁ、月曜からこの有様。星占い当たってるかも）」

友「どうかしたの？月曜から溜め息なんて女ちゃんらしくないよ？」

女「いや、朝の星占いが12位だったからさ。ナーバスだなぁって」

友「非科学的なことは信じない女ちゃんが珍しいね」