しまじろう「○○犬、ワンワン現る!」 (55)

ちゃれんじハイスクール

くまごろう先生「今日から3日間、このちゃれんじハイスクールを見物しに、ある方が来られます」

しまじろう「ある方?誰だろう」

とりっぴい「何だかわくわくするねー」

みみりん「イケメンだったらいいわね」

らむりん「あたしは近藤真彦みたいなのがいいわー」

ガヤガヤ…(クラスのみんなが見物に来る人について話し合っている)

くまごろう先生「みんな静かに!もう来られているようだ。それでは入ってきてください!」

ガラッ…

ワンワン「ばあっ!いつも元気なワンワンでぇ~す!」

教室に入ってきたのはなんとワンワンだった

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ぞうた「すげえ、ワンワンだぜ!」

きりんた「あのワンワンがちゃれんじ島に!」

ぽん太郎「すごい…本物のワンワンさんだ!」

きっこ「近くで見ると本当に大きいわね」

さくらこ「ええ、それにすごく渋そうだわ」

まるりん「あのふさふさの毛、気持ちよさそう…」

どうやらワンワンはちゃれんじ島でも有名らしい

ワンワン「この3日間、お世話になります、ワンワンで~す!よろしくね♪」

くまごろう先生「くれぐれもワンワンさんに迷惑をかけないようにな」

休み時間

しまじろう「すごい!あのワンワンがこの学校に来たんだよ!僕、ワンワンと仲良しになりたいなぁ~」

らむりん「何よあのでかい犬、あたしの好みじゃないわ」

しまじろう「失礼だぞらむりん!彼はかの有名なワンワンなんだぞ!」

とりっぴい「とりっぴい、ワンワンとお話したいよ~」

みみりん「あら、みんな早速ワンワンのところに集まってお話してるわ」

しまじろう「有名人はいいなぁ~。僕もあんなふうになりたいよ~」

クラスのみんながワンワンのところに集まって質問をする

ぞうた「ちゃれんじ島までどうやって来たんだ?」

ワンワン「でっかいお船に乗ってきたんだよ!海も綺麗だった!」

ぶうた「うーたんはいないの?」

ワンワン「うーたんはお留守番をしてるからいないの、ごめんね~」

きりんた「ねえワンワン、骸骨のものまねやってよ!」

ワンワン「どうしてワンワンが骸骨のものまねをしなければいけないんですか~、ヨホホホホホ!!」

ぞうた「あはははは!似てる!」

もんた「ていうかまんまじゃ…」

すぐにワンワンはクラスの人気者になった

とりっぴい「でもちょっと変わり者だね」

みみりん「何だか不気味だわ…」

らむりん「あんなのにかぎって頭のおかしい奴が多いのよ」

しまじろう「よし、今度の校外学習のときワンワンを誘おう!」

らむりん「ええー!ちょっとやめなさいよ!どうせ厄介なことになるだけよ!」

とりっぴい「でもワンワンが一緒のグループだったら面白そうだと思うよ」

みみりん「私もそう思うわ。ジョークもうまいし」

しまじろう「じゃあ後でワンワンに話してみよう」

放課後

しまじろう「ねえワンワン」

ワンワン「あっ、君は」

しまじろう「僕はしまじろうっていうんだ。来週、校外学習があるんだけど、僕らのグループに入らないかい?」

ワンワン「校外学習!?いいねそれ~!ワンワン、しまじろう君たちのグループに入りた~い!」

しまじろう「一人、ガミガミうるさい奴がいるんだけど気にしないでね」

※ガミガミうるさい奴 = らむりん

こうしてワンワンはしまじろうたちの校外学習の班に入ったのであった

校外学習当日

くまごろう先生「それでは各班で行動を開始しましょう」

クラスのみんな「はーい!」

ワンワン「は~い!」

ワンワンはしまじろうたちの班とともにちゃれんじ島の町を歩くことになった。
らむりんの意見で「変わり者のサポートはしまじろうの役目」と決めつけられ、
しまじろうはワンワンから離れないようにした。

らむりん「もしワンワンが迷子にでもなったら、あんたのせいだからね!」

しまじろう「わかってるよ!」

しまじろうたちのグループの班長はらむりん。
ワンワンが班長だといきなり発狂しそうで怖いからという理由で彼女が班長を務めることとなった。

ワンワンは面白い話やジョークを言いながらしまじろうたちと班行動をしていた

ワンワン「それでね~、ほのぼのさんったらおかしいのよ~!」

らむりん「ちょっとワンワン、いくらなんでもうるさいわよ!」

ワンワン「ごめんなさ~い」

とりっぴい「まあいいじゃないの、ワンワンだって意地悪でやってるわけじゃないんだし」

みみりん「らむりん、ここはリラックスしましょ」

しまじろう「ワンワンの笑い話を聞きながらの校外学習も悪くないね」

ワンワン「班長といえばワンワン、ある班長のものまねが得意なんだよ~!」

しまじろう「ワンワンはものまねが上手いからな」

とりっぴい「とりっぴい、聞きた~い」

ワンワン「班長のものまねやりま~す!」

ワンワン「ノーカウントなんだぁ!!ノーカン!ノーカン!ノーカン!」

しまじろう・とりっぴい「あはははははは!」

みみりん「いくらものまねでもあれはちょっと怖いわ…」

らむりん「だからバカなのよ、あの犬は」

ワンワン「ねえしまじろう君、あそこに綺麗なコスモス畑があるよ」

しまじろう「それがどうした」

ワンワン「ワンワン、コスモス見た~い!」

しまじろう「ダメだよ!君がはぐれたららむりんが怒るよ!」

ワンワン「いくらしまじろう君が止めようとしても、ワンワン行っちゃうもんねぇ~!」

バッ!(しまじろうから手を離すワンワン)

しまじろう「あっ!ワンワン!」

ワンワン「ワンワン今からコスモス見てきま~す!ヨホホホホホホホ~!!」

コスモス畑へ走り去るワンワン

しまじろう(まずい…ワンワンが行ってしまった…こんなのらむりんたちに見つかったら…)

とりっぴい「あれしまじろう、ワンワンは?」

しまじろう(ギクッ!!)

しまじろう「あ、その、ワンワンは…」

らむりん「どうしたの、とりっぴい」

しまじろう(げっ!らむりん!)

とりっぴい「あ、らむりん。ワンワンがいなくなっちゃったんだ!」

しまじろう(バカッ!!余計なこと言うな!!)

らむりん「ええーっ!!?ちょっとしまじろう!!どういうことよ!?」

しまじろう「だからその、ワンワンが…」

らむりん「さっきあれほど注意したのに、ワンワンから目を離したのね!!」

しまじろう「いや違うんだよ!ワンワンが…」

しまじろうはらむりんにさっき起こった事情を正直に話した

らむりん「ええっ!?コスモス畑に行ったですって!?」

しまじろう「そうなんだ、しかも僕の手を離して…」

らむりん「あのバカ犬…もういいわ、あたしがあいつを連れ戻しに行ってくるわ!」

タッタッタ…(ワンワンを探しに行くらむりん)

とりっぴい「やっぱりワンワンはしょうがない奴だなー」

みみりん「うん…」

一方ワンワンは…

コスモス畑

ワンワン「コスモスさーん、こんにちわー♪」

ワンワン「うふふふ、綺麗なピンクねぇ~」


らむりん「こんなところにいたわ…ちょっとワンワン!」

ワンワン「あ~、らむりんちゃ~ん!」

らむりん「何してんのよあんたは!」

ワンワン「貴方も綺麗なピンクねぇ~」

らむりん「!?」

ワンワン「ピンク、ピンク、ピンク!」

ワンワン「ワンワンの心もピ~ンク!」

らむりん「ちょ、ちょっと!何言ってんのよ!!とにかく戻るわよ!!」

ワンワン「え~!ワンワン、コスモスさんたちと遊びたいよ~!」

らむりん「ダメよ!さあこっちに来なさい!!」

ワンワン「わ~!!」

叫びながら走りだすワンワン

らむりん「こら!待ちなさい!!」

ワンワン「おほほほほほ~、ピンクの羊さんに追いかけられる校外学習は楽しいな~!」

らむりん「捕まえたわよ、ワンワン!!」

らむりんがワンワンを追い詰める、しかしワンワンは懲りずに意味不明なことを喋りまくる

ワンワン「ピンクのコスモスさんと羊さんを見つけたお詫びに「ぐるぐるどっかーん」やりま~す!」

らむりん「いい加減にしないと、本当にひっぱたくわよ!!」

ワンワン「ぐるぐるぐるぐる♪」

らむりん「もう頭にきたわ!!」

ワンワン「ぐるぐる~どっか…」

パチン!(らむりんにビンタされるワンワン)

ワンワン「嬉しくなっちゃうな~ あっ♪」

らむりん「な、何よこいつ…」

ワンワン「らむりんちゃんに叩かれる心地よさ、帰ったらゆうなちゃんとうーたんに話してあげよ!」

ワンワン「うっふふふふ!羊さんにぶたれる犬くん、なーんちゃってぇ~!」

らむりん(さっきから何言ってんのよこいつ、完全にキ○○○じゃない。こんな奴が教育番組の人気者だなんて信じらんない!)

心の中でそう思いながらワンワンとともにしまじろうたちのところへ戻るらむりん

校外学習終了後

らむりん「しまじろう!これというのもみんな、あんたのせいよ!!」

しまじろう「ええーっ、何で僕!!?」

らむりん「ワンワンが花畑へ行くって言ってるのに、何で一緒について行ってあげないのよ!!」

しまじろう「だってあいつが…」

らむりん「言い訳は聞かないわよ!あんたのせいで学級委員長であるこのあたしがまた先生に怒られるわ!!」

らむりん「しまじろう、あんたの反省書を10枚に増やしてやるからね!覚悟してなさいよ!!」

しまじろう「そ、そんなぁ…」

ワンワン「ねえ、何かあったの?」

しまじろう「うるさい!お前のせいでこうなったんだぞ!!」

しまじろう「なあ、とりっぴいたちも何か言ってよ!」

とりっぴい「しまじろう、最初に「ワンワンと仲良しになりたい」って言ったのはお前だよね?」

しまじろう「まあそうだけど…」

とりっぴい「どうしてそのワンワンと一緒について行かなかったのさ!?一緒に行ってあげないなんてお前最低だな!!」

みみりん「そうよ!しまじろうのやってることは大問題よ!ワンワンにも謝りなさいよ!!」

しまじろう「な、何だよお前らまで…」

ぞうた「しまじろう、お前には失望したぞ」

きっこ「最低ね、あの別寅」

さくらこ「そうよ!ワンワンがかわいそうじゃない!」

まるりん「ワンワン…」

ぽん太郎「しまじろう君、ワンワンさんに謝りたまえ!」

ぶうた「そうだそうだ!」

きりんた「僕も同感」

しまじろう(くそっ 何だよみんなで僕をバカにしやがって…もう許さないぞ…)

ワンワン「ねえしまじろう君」

しまじろう「何だよ…」

ワンワン「ワンワン、せっかくみんなとお友達になったんだから、みんなにお手紙を書きたいなぁ~」

しまじろう(手紙…そうだ!こいつはとりっぴいたちに仕返しするのにピッタリだ!)

しまじろう「そうだね。でも普通の手紙だったら面白くないから、とっても大きな手紙なんてどう?」

ワンワン「いいねいいね!きっとみんなびっくりするよ~!」

しまじろう「よしじゃあ早速、僕の家で書こうよ!」

ワンワン「うん♪」

しまじろうはみみりんたちに復讐をするべく何も知らないワンワンとともに手紙を書く事にした。
しまじろうは大きさ約3メートルの画用紙を1000枚ほどと巨大なネームペンを2個用意した。
ワンワンはしまじろうとともにクラスのみんな宛ての手紙を書いた。
しまじろうは主に悪口や嫌味を書き、ワンワンは挨拶や自己紹介などを書いた。

歌いながら手紙を書くしまじろうとワンワン

しまじろう「スキスキスキスキスキップ~ ウキウキウキウキステップ~♪」

ワンワン「知らないことが~ おいでおいでしってる~♪」

しまじろうとワンワンは約3メートルもある「ジャンボメール」を一晩中書き続け、
そして朝になるまでに約1000枚もののクラスのみんな宛ての「ジャンボメール」を最後まで書き尽くした。

次の日の朝

らむりんの家

らむりん「な、何よこれ!?」

らむりんの家の周りにしまじろうとワンワンが書いた、らむりん宛てのジャンボメールが散らばっていた

らむりん「誰よ!?こんな悪戯したのは!!?」

ブロロロロロロ…(空から一機のヘリコプターが飛んでくる)

ドサッ! ドサッ!(らむりんの家に目掛けてジャンボメールを6枚ほど落とすヘリコプター)

らむりん「ちょっと!やめなさいよ!!」

ブロロロロ…(飛び去るヘリコプター)

らむりん「あの虎公と犬公の仕業ね…」

しまじろうとワンワンの仕業と見抜き、激怒するらむりん

公園

みみりん・とりっぴい・ぽん太郎「ら、らむりん!?」

らむりん「しまじろうのバカはどこよ!?あのバカ、どこに行ったのよ!!?」

旧日本陸軍将校の軍服を着て両手にマシンガンを持って殴り込みに来るらむりん

とりっぴい「し、しまじろうなら「ワンワンと僕の町を探検しに行く」と言ってどっかに行ってしまったよ!」

とりっぴいがおののきながら答える

ぽん太郎「ええーっ!しまじろう君とワンワンさん、一晩であのでっかい手紙を1000枚も書いたの!!?」

みみりん「もう何なのよ!あの手紙!!」

しまじろうとワンワンはすでにみみりんたちのところにもジャンボメールを送っていたらしい

らむりん「しまじろう!!どこへ行ったのよ~!!!」

ブロロロロロロロ…(さっきのヘリコプター)

ワンワン「ねえしまじろう君、今からどこ行くの?」

しまじろう「さあね、とりっぴいたちがあの手紙のことを忘れるまで遠くへでも行こうかな」

ワンワン「いいねいいね~!ワンワン、チョー楽しみ~!ヨホホホホホホ~!!」

ヘリコプターに乗って逃亡するしまじろうとワンワンなのであった

お し ま い

しまじろう「みみりんをおちょくって怒らせよう!」

しまじろう「見て見て!椅子の付いたプロペラ機だよ!」

そしてこのSS

まとめて読んだがすごい面白かった!

次回作に期待してるよ、乙!

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