仕「やあ!エミリー、おはよう!今日もいい天気だね!」
エミリー「お、おはようございます。仕掛け人様…」
仕「どうしたの?今日はなんだか元気ないね?」
エミリー「あ、いや、その…」
エミリー(な、なんて事でしょう…仕掛け人様の社会の窓が…開いちゃってます~!)
仕「もしかして、悩み事とか?」
エミリー「ち、違います。あの…仕掛け人様、実は…はっ?」
エミリー(駄目です!殿方に恥をかかせるなど、大和撫子失格です!さりげなく、自然に解決しなくてはなりません。なんとかしなくては…)
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エミリー「し、仕掛け人様!あの、教えていただきたい事があります!」
仕「はっはっは!いつもの日本文化についての質問者かい?任せたまえ!」
エミリー(な、なんて逞しくて頼りがいのある仕掛け人様なんでしょう!やはり、恥をかかせる訳にはいきません!このエミリー、精一杯頑張ります!)
エミリー「あ、あの、北野武監督様のお笑い芸人時代の物真似をしていただいてよろしいでしょうか!」
仕「はい?」
仕「ビートたけしのモノマネ?」
エミリー「は、はい!」
仕(相変わらずトンチンカンな質問だ…が、エミリーが何の理由も無くこんな質問するとは思えない。何か意図があるのか?)
エミリー「…」チラッチラッ
仕(さっきからチラチラ、視線が気になる…ここは頼れる仕掛け人様としてしっかりアピールせねばならんな!)
仕「よっしゃ!エミリー!よく観ときんしゃい!」
エミリー「あ、ありがとうございます!」パアァ!
仕(この笑顔、仕掛け人冥利に尽きるな!)
仕「よし!いくぞ!エミリー、よく観て
おけよ!」
エミリー「は、はい!よろしく御願い致します!」
仕「ナンダコノヤロウ!」
仕「え?あ…あれ?」
エミリー「…そっちではないのです…」ジワ
仕(え、え?ええ!?な、泣きそうだ!)
仕「ま、間違えた!間違えた!本当はこっちだ!」
仕「 ジョ~ダンじゃないよ!」
エミリー「はぁ…」
仕(ため息つかれたー!)
エミリー「仕掛け人様…今のは冗談ですよね?ね?」
仕「う、あ、ああ!そうだ、冗談だ、冗談!ビートたけしといえばアレだったな!」
エミリー「もう!仕掛け人様ってば!あまり私をからかわないでください!」
仕「す、すまん!ではいくぞ!」
エミリー「はい!」
仕「ナハナハナハ!タケちゃんマン参上!」
仕「どうだ!ビートたけしといえばタケちゃんマンだ!」
エミリー「う…うぐ…ひっぐ…仕掛け人様…ヒドいです!」
仕(な、泣いちゃったー!)
仕「な、泣くな!泣かないでくれ!エミリー!次は、次こそはビシッ!と決めるから!」
エミリー「えっぐ、ひっぐ…ほ、本当でございますか?」
仕「ああ!本当だ、信じてくれ!」
エミリー「わかりました…私、仕掛け人様を信じます!」
仕「ありがとう、エミリー」
仕(とはいえ他のギャグって何かあったかな?)
エミリー(仕掛け人様…あの一発芸ですよ…伝説の『コマネチ』ですよ!それさえすれば股間の違和感に気が付くはずです!根性です!仕掛け人様!)
仕(ビートたけしビートたけし…あとはあのギャグか)
仕「よし!やるぞ!」
エミリー「はい!」
仕「赤信号、皆で渡れば怖くない!」
エミリー「仕掛け人様…」
仕「は、はい…」
エミリー「仕掛け人様!何て事を言うんですか!なんで、赤信号なのに渡るんですか!」
仕「え、いや、ギャグだし…」
エミリー「shout up!!」
仕「えー…」
仕(もう、ワケわからんなぁ…他にビートたけしのギャグって何かあったか?)
エミリー「…」ジーッ
仕(エミリーの視線が痛い…ん?エミリーの視線の先、俺じゃなく小鳥さんの机を見てる?)
仕(机の上…週刊誌?特集は『コマネチ氏緊急来日!?』だと?あ!)
エミリー(仕掛け人様!伝わって!)
仕「エミリー!やっとわかった!わかったぞ!」
エミリー「ほ、本当でございますか!?」
仕「ああ!すまなかった…こんな簡単な事も分からなかったなんて…仕掛け人失格だな…俺」
エミリー「仕掛け人様…」
エミリー「仕掛け人様…私の仕掛け人様はあなた様だけです。そして…世界一の仕掛け人様です!」
仕「エミリー…ありがとう!」
エミリー「仕掛け人様…」
仕「では、いよいよやるぞ!」
エミリー「はい!」
仕「エミリー!たとえ俺がどうなろうと最後まで必ず見ていてくれ!」
エミリー「はい!」
仕「よし!いくぞおおおお!」
講○社 フラ○デー 編集オフィス
ガヤガヤガヤガヤ
編集長「なんだなんだ、騒々しい」
編集1「あ!編集長!大変です!」
編集2「765プロの、ぷ、プロデューサーが!乗り込んできて!」
編集3「めちゃくちゃあばれてますー!」
編集4「しかも、あいつチャック全開ですよ!全開!」
編集長「…はぁ?」
仕「うがああああ!どうだ!エミリー!これが有名な『フライ○ー襲撃事件』だー!がははははははは!」
エミリー「し、仕掛け人さまー!」
こうして、この事件は『765プロのフ○イデー襲撃事件』として長く語り継がれる事となるのであった!
チャンチャン♪
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