リューク「やばい!ポエム帳落とした!」 (9)

月「ん、なんだこれ?」

蜂蜜

小瓶の中に微睡む蜜蜂
境界をゆっくり舐め溶かす黄金を僕は永遠と呼んだ



長靴

雨はいつも傘の中だけ降っている
乾いた砂漠と水音を連れた長靴


月「・・・・」

月「(次のページは・・・)」

いくら

いくらをそっと握り潰す
指の間で静かに命が爆ぜる
いくらは私に敵意を持っている
だから潰す





貴方は私の背中を見ない いつも正面を見ている
でも貴方は気づいてる 私が背負うものを
だけどやっぱり貴方は見ない

月「・・・・」

月「次は・・・」


風鈴

君の名前は忘れた
青い暑さも過ぎ去った
耳にこびり付いた音だけが消えない


海月

つまらない地上に別れを告げて
憎しみをこめて蹴り飛ばす
今宵私は月に降り立つ
波のあいまに揺れる白

ウンコ

毎日出る


月「はぁ・・・」

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