月「ん、なんだこれ?」
蜂蜜
小瓶の中に微睡む蜜蜂
境界をゆっくり舐め溶かす黄金を僕は永遠と呼んだ
長靴
雨はいつも傘の中だけ降っている
乾いた砂漠と水音を連れた長靴
月「・・・・」
月「(次のページは・・・)」
いくら
いくらをそっと握り潰す
指の間で静かに命が爆ぜる
いくらは私に敵意を持っている
だから潰す
月
貴方は私の背中を見ない いつも正面を見ている
でも貴方は気づいてる 私が背負うものを
だけどやっぱり貴方は見ない
月「・・・・」
月「次は・・・」
風鈴
君の名前は忘れた
青い暑さも過ぎ去った
耳にこびり付いた音だけが消えない
海月
つまらない地上に別れを告げて
憎しみをこめて蹴り飛ばす
今宵私は月に降り立つ
波のあいまに揺れる白
ウンコ
毎日出る
月「はぁ・・・」
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