リツコ「ネズミでの実験は成功したから、次はシンジ君に試してもらいたいの。いいかしら？」

シンジ「ネ、ネズミの次に僕ですか……なんか不安なんですけど……」

リツコ「大丈夫よ。死ぬようなものは入っていないわ」

リツコ「それに、ほかの人の心の声が聞けるなんて素敵じゃない？」

シンジ「それはそうかもしれないですけど……」

シンジ（あ、綾波のとかも聞けるのかな）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

リツコ「じゃ、決まりね。効果はぴったり今夜の12時までよ。後で結果を聞かせてもらうわ」

リツコ「はい、これが薬よ」ｺﾄｯ

シンジ（うわぁ、なんか緑でドロドロしてるよ……）

シンジ「じ、じゃあ、飲みます……」

リツコ「ええ、一気にね」


シンジ「」ｸﾞﾋﾞｯ

ミサト宅



シンジ（ふう、効果は一時間後には出てくるらしいんだけど、今のところなんともないな）

アスカ「ちょっと！バカシンジ！」ｶﾞﾗｯ

シンジ「うわっ！なんだアスカか、びっくりしたぁ」

アスカ「あんた、お昼も作らないでどこ行ってたのよ！」

アスカ（よかったぁ、シンジ帰ってきたぁ……）

シンジ「（ん……？）ご、ごめん、ネルフに行ってたんだ。リツコさんに呼ばれて」

アスカ「ふうん、どうでもいいけど、さっさとご飯作りなさいよね！ったく、せっかくの土曜日が台無しだわ」

アスカ（もう、心配したんだから……）

シンジ「（や、やっぱり……！でも……なんか）う、うん、すぐに作るよ！」

シンジ「そうだ！お詫びにアスカの好きなものを作るよ！何がいい？」

アスカ「そっ、じゃあハンバーグでいいわ」

アスカ（やった！シンジのハンバーグ！楽しみ！）ﾜｰｲ!

シンジ（く……可愛い///）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

シンジ（いつも僕のこと「バカシンジ！」とか呼んでこきつかってるくせに、心の中ではこんな風に思ってたのか……）

シンジ（え、なんかすごいドキドキする……っ！）ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ

アスカ「ほらっ、なにしてんのよ！さっさと作る！もうおなかペコペコなんだから！」

アスカ（シンジ優しいなぁ！幸せだなあ！///）

シンジ「（かかか可愛いいい///）うん！///」

アスカ「ところで、なんでリツコに呼ばれたのよ」

アスカ（どっか体調でも悪いのかな？大丈夫かな？）

シンジ「い、いや！別に大した用じゃなかったんだ！だから……その……心配、しないで？」

アスカ「なっ///べ、べつにあんたの心配なんかしてないわよ！///まっ、どーせシンクロテストの事で怒られてたんでしょうけどね！あんた前回最下位だったしぃ！///」

アスカ（ふう、ケガとかじゃなくてよかったぁ～）

シンジ「うん///ありがとう///」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

アスカ「だからっ///ちっがーうっ！！///」

アスカ「もう！あたし部屋にいるからっ！///」ﾀﾞｯ

アスカ（うぅ///はずかしいい///）


シンジ「うん！できたら呼ぶよ！///」


シンジ「ふぅ、アスカ可愛いな。アスカ可愛い///」


シンジ「まさかあんな風に思ってたとは……これは綾波も期待できそうかな///フフッ///」


シンジ「そうだ！綾波に電話してみよう！」

prrr...


ｶﾞﾁｬ

レイ「はい、綾波です」


シンジ「あっ、綾波？その、今からうちにご飯食べに来ない？///」


レイ「……いい、遠慮するわ」


シンジ「えっ、でも……」


レイ「遠慮するわ」


レイ（だってあなたキモイもの）


シンジ「」


レイ「じゃ、今忙しいから。さよなら」


ﾌﾞﾂｯ


ﾂｰﾂｰﾂｰ



シンジ「」

シンジ「」ｼﾞｭｰ


アスカ「バカシンジまだぁ？」ﾋｮｺｯ


アスカ「って、ハンバーグ焦げてるわよ！！」


シンジ「わあっ！！！」ｱｾｱｾ

アスカ「いったっだっきまーすっ！」

アスカ（シーンジーのハンバーグぅ♪）


シンジ「いた……ま、す……」ﾎﾞｿｯ


アスカ「ちょっと！なーにご飯の時にジメジメしてんのよ！」

アスカ（え？え？あたしなにかしちゃったかな……？）


シンジ「！いや、その、なんでも……ないんだ」


アスカ「ふーん。今日のハンバーグはまあまあね」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

アスカ（シンジ、どうしたんだろう……今日もハンバーグおいしいいい♪）


シンジ「うっ……ぐすっ……アスカぁ……」ｳﾙｳﾙ


アスカ「えっ、ちょっ、あんたなに泣いてんのよ！」

アスカ（えええええ！どうしたのよ！あたしのせいなの？！）


シンジ「アスカああああああああ！！」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ


シンジ「僕には君だけだよおおおおお！！！！」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ


アスカ「なっ///なななな何言ってんのよ急に！///」

アスカ（え！？///ナニコレ///告白ぅ！？///）