シンジ「アスカは良い娘だなぁ」 (58)

ーミサト宅ー

シンジ「ただいま」

ミサト「おっかえりーシンちゃん!今日もご飯用意してあるわよ!」

シンジ「ミサトさんが用意したんじゃなくてアスカが..でしょ?」

ミサト「その通りよ、アスカが今日も用意してくれたわ」

タッタッタ

アスカ「おかえり!シンジ!!」

シンジ「ただいま、そんな走る事ないのに」

アスカ「シンジに早く会いたくて..それでね!今日もご飯作ってみたの..口に合うかわからないけど..どうかな?」

シンジ「先に手を洗ってくるよ、その間に食卓に並べといてくれると助かるよ」

アスカ「うん!!」

ジャァー

シンジ「ふぅ、手洗い終了っと、それにしてもアスカが日本に来てから僕が料理する機会減ったなあ..」フキフキ

シンジ「アスカは良い娘だなぁ」

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シンジ「ごちそうさまでした」

アスカ「お粗末様でした」

シンジ「いやぁアスカの料理の腕にはいつも驚かされるなぁ」

アスカ「そりゃあそうよ、料理の練習はドイツにいた頃からしていたしね、ミサトとは違って」

ミサト「酷いこと言うわぁアスカったら、でも本当に美味しいわ!」

シンジ「なんかコツとかあるの?僕料理好きだから教えて欲しいな」

アスカ「肉料理は特に仕込みが大事ねぇ、それ以外は食材に適した調理法をやっているだけだわ」

アスカ「で、でもねぇ1番のコツは...」

シンジ「コツは...?」

アスカ「シンジのことを..お...想いながら作ることかな//」カァァッ

シンジ(可愛いっ!!)

もしもの世界?

ー寝室ー

シンジ(はうぅ、アスカ可愛すぎるよアスカ)

シンジ(明日はシンクロテストか..)

シンジ(プラグスーツのアスカが見れる!!これだけで1週間は元気発剌に生きれる!)



アスカ(シンジのバカ、あそこまで言ってまだ私の気持ちに気付かないなんてぇ~)

アスカ(でも美味しいって言ってもらえた//嬉しいなぁ、明日はもっと頑張ろう!)

アスカ(もう本当にバカなんだから...)ニコッ

アスカ「あ~もうっ!」

>>3
そうです!もしもアスカが最初から素直で一途だったらみたいな感じです

ーNERVー

リツコ「凄いわね、シンジ君シンクロ率80%オーバー、他の二人も上昇してきている、ミサト、シンジ君達に心境の変化でもあったの?」

ミサト「レイに関してはよく分からないけど、最近アスカとシンちゃん良い感じなのよぉ~!」

リツコ「驚いたわ、もしそんな事がシンクロ率に影響しているとしたら...」

ミサト「リツコ、もうシンジ君達おろしちゃっていい?」

リツコ「ええ、シンジ君達お疲れ様、もう下りていいわよ」

シンジ「分かりました!」

アスカ「ふぅ、シンジおつかれ、エコヒイ..レイも!」

レイ「お疲れ様、碇君後で話をしてもいい?」

シンジ「いいけど...じゃあアスカ悪いけど先に帰っていいよ」

アスカ「帰るわけないでしょ!」

シンジ「でも..待つ時間もったいないでしょ?」

アスカ「いいのよ、アンタを待つ時間でさえ今の私には愛おしく思えるの」

シンジ「アスカ、そしたら僕も後で話がある..かも」

アスカ「じゃあ待ってるわね」

ー更衣室前ー

シンジ「話ってなに?」

レイ「碇君最近私の事見てない」

シンジ「えっ?そんな事ないけど..僕はいつも通りだよ」

レイ「碇君セカンドが来てから楽しそう、けれど私は楽しくない、ポカポカしない...」

レイ「私の事嫌い?」

シンジ「好きだよ..」

レイ「じゃあわたs「けど」

シンジ「それは綾波の考えてる好きじゃないと思う、僕は綾波をライクからラブの対象に変えることはできない..」

レイ「私とセカンド何が違うの?気に入らないところはすべて直すわ、だから...」

シンジ「無理だよ..綾波、そうだ、今の話は無かったことにしよう、お互い水に流してさぁ」

レイ「ありがとう、碇君、優しいのね..」ニコッ

シンジ(この笑顔見たことある、無理に作った笑顔だ...悲しい笑顔)

シンジ「綾波..ごめん..」

シンジ「ごめん...」

ーNERV前ー

アスカ「あっ!レイ、話終わった?シンジもう来る?」

レイ「ええ、話は終わったわ、碇君はもうすぐ来るはずよ」

アスカ「ありがとう...?」

アスカ(レイの声震えていた..)

アスカ「レイ!あなた何か大事なもの失くしてない?」

レイ「ぇぇ、失くしたわ..私の人生で1番大切な物..最初で最後の自分から手に入れたいと思えた物」ウルウル

アスカ(私の小さい頃の境遇と重なるわね、私はママをレイは大事なものを...)

アスカ「そういう時は抱え込まず吐き出して!泣きなさい!泣けば気持ちは整理できるわ」

レイ「ありがとう..でも忘れられないの..」

アスカ「忘れる必要はないわ、思い出は捨てずに心にしまっておきなさい!何年か先には大切な物になっているはずよ!」

レイ「ありがとう..本当に、じゃあさようなら」

アスカ「うん!じゃあね」

ーレイの帰り道ー

レイ「...うっえっく..ううっ」ボロボロ

レイ「月が綺麗だわ..」

ーNERV前ー

スタスタ

シンジ「アスカ..まだ待っててくれたんだ」

アスカ「当たり前でしょう、シンジ何か元気ないわねぇ、シャキッとしなさい!シャキッと!」

アスカ(レイが元気ないのと何か関係あるわね、まあ聞くのは野暮だわ)

アスカ「そうそう!私に話あるんでしょう、どんな話?」

シンジ「そうだったね..でも、ごめん、もういいや」

アスカ「気になるわねぇ、まあいいけど..シンジは優しいから何か理由があるんでしょう?」

シンジ「あ、うん...」

シンジ(嘘だ、綾波と気まずくなったからって、告白ができなかっただけじゃないか、僕は卑怯だ...)

アスカ「そうだ今日の晩御飯どうする?」

シンジ「今日は僕が作るよ」

アスカ「なら一緒に作りましょ!そうねぇ今日はハンバーグがいいわ、私の好きなやつ!」

シンジ「そうしようか、ありがとねアスカ!元気貰えるよ、明るくて、その..可愛くて//」

アスカ「ん、もう//」

シンジ(また今度告白しよう

アスカシンジ「ただいまー!」

ミサト「おっかえりー、シンちゃん!アスカ!」

シンジ「すいません晩御飯の材料を買ってたら遅くなっちゃって...」

ミサト「いいのよ~、それはそうと今日はシンちゃんが作るの?」

アスカ「今日は私よ作るのよ!!」

ミサト「あら、今日もアスカが作るの?」

アスカ「わたし『も』よ!今日はシンジと一緒に作るの!二人でね!!」

シンジ「そういう事なので、エプロン二枚借りますね」

ミサト「へぇ、シンちゃんとアスカが一緒に料理するなんて初めてじゃない、仲良いのね、二人とも」

アスカ「えへへ//」チラッ

シンジ(アスカと目が合った!可愛すぎる..)

ミサト(これはちょっち面白くなってきたわねぇ)

シンジ「さて、何から始めようか?」

アスカ「ライスはあるから、そうねハンバーグを作りましょう」

シンジ「そうしよう!」

トントン

トントン

アスカ「シンジぃ~」ウルウル

シンジ「アスカ、どうしたの?手でも切った?」

アスカ「ううん、玉ねぎが目にしみるのょぉ~助けてシンジぃ」ウルウル

シンジ(上目遣い、犯罪的だ、可愛すぎる)

シンジ「わ、わかったよじゃあアスカはハンバーグの形作っておいてよ」

アスカ「いやよ、シンジと一緒にやるの!いいでしょ?」

シンジ「じゃあ、そうしよう!」

トントン

トントン

シンジ「ふぅサラダは完成っと、次はハンバーグか」

アスカ(そんなに料理してる時のシンジ見た事なかったけど、家事なら何でもできるのね...)

アスカ(知れば知るほど好きになっちゃうわね//)ポッ

シンジ「アスカ~聞いてる?」

アスカ「はっ!ごめん聞いてなかったもう一回お願い!」

シンジ「ハンバーグを焼くだけの形にするよ、いい?」

アスカ「うん!」

コネコネ

パンパン

コネコネ

パンパン

シンジ「お疲れ!アスカ、あと焼くだけだから休んでていいよ」

アスカ「さっきも言ったでしょう、私はシンジと一緒にやりたいの!」

アスカ「もう!シンジったら毎回、毎回女の子に言わせて...ほんっと良い意味でバカなんだから..」ニコッ

ジューー

シンジ「良い焼き色になってきたねアスカ!」

アスカ「うん!何だか良いにおいがしてきたわねぇ」

シンジ「さぁ完成したし並べようか」

アスカ「了解!」

ミサト「まあ、美味しそうねぇアスカぁ~今回もシンちゃんを想って作ったの?」フフフ

アスカ「もう、ネタにしないでよ!その通りだけど...」

シンジ「僕も想って作りましたよ」

アスカ「えっ?」//

シンジ「食べてくれる人をね」

アスカ「むぅ」ショボーン

シンジ(本当はアスカの事しか考える余裕無かったけどね)

ー数分後ー

シンジアスカミサト「いただきまーす」

ミサト「やっぱりハンバーグにはビールよねぇ...グビッグビッグビップッッハァァ~効くぅーー」

シンジ「行儀悪いですよミサトさん」

ミサト「ゴメン、ゴメンそういえばアスカ、明日エバー三号機が届くんだけど、そのパイロットになって欲しいの」

アスカ「ええっ!?それじゃあ私の二号機はどうなるのよ?」

ミサト「もちろん凍結する事になるわ、でも最近のアスカを見ての決断なのよ、貴方の力が必要なのよ」

ミサト「あなたが二号機を大切にしているのは知っているわ、過去の事もね、でもそれを踏まえてのお願いよ」

アスカ「分かったわ、日本に来た時私には二号機しか無かった、一人でいるのが何より怖かった、けど今は違う」

アスカ「だって...」

アスカ「だって...シンジがいるもん!」

シンジ(可愛い、三号機のテストが終わったら告白しよう)

アスカ「ねぇシンジ、私にはあなたが必要なの、だから何があっても私にだけは優しくしてね」ニコッ

ーNERVー

ミサト「じゃあアスカ頼んだわよ」

アスカ「分かってるわ、何事も無駄なく美しくよね、私はもう一人じゃないんだから..何だってできるわ」

ミサト「エバー三号機の起動テスト開始」

ミサト「エントリープラグを挿入、アスカそっちはどう?」

アスカ「問題ないわ..キャアアァ」

ミサト「アスカ!?」

マヤ「変です、エヴァ三号機制御できません!」

リツコ「まさか、使徒!?」

ミサト「エントリープラグを強制射出!急いで!!」

マヤ「だめです信号受け付けません!」

ゲンドウ「初号機を発信準備、現時刻をもってエヴァ三号機を破棄、第9使徒とみなす、使徒を殲滅せよ」

ミサト「エヴァ初号機発進!」

シュイイーン

シンジ「あれ?ミサトさん使徒はどこですか?三号機しかいませんけど」

ミサト「三号機が使徒なのよ..」

シンジ「でもあれにはアスカが...」




ミサト「シンジ君使徒に見つかったわ、戦闘態勢に入って!」

シンジ「戦闘って言ったって..無理ですよミサトさん!」

ミサト「戦わなければあなたが死ぬのよ」

シンジ「だったら僕もアスカと一緒に死にます」

シンジ「アスカには僕がいないとダメなんだ...本当は弱虫なんだよアスカは」

マヤ「第9使徒接近しています!」

ミサト「シンジ君避けて!!」

シンジ「ぐぁぁぁ!!」

ミサト「シンジ君、首を絞められているわ..このままではマズイわねぇ神経接続を少し抑えて!」

ゲンドウ「その必要はない」

ミサト「どういう事ですか?シンジ君がこんな状況なのに」

ゲンドウ「ダミープラグを使え」

リツコ「しかし、あれはまだ試験運用もしていないものですよ」

ゲンドウ「かまわん、使え」

ミサト「分かりました...ダミーシステム起動!」

シンジ「何だ..これ..何してんだよ?父さぁん!!」

ゲンドウ「かまわん続けろ」

~今日の日はさようなら~

歌 林原めぐみ

戦闘シーンは破と同じ



シンジ「アスカぁぁぁぁあ!!」

マヤ「もう..いや」

ミサト「シンジ君...アスカ..」ボロボロ

ゲンドウ「かまわん、使え」

ミサト「分かりました...ダミーシステム起動!」



ミサト「シンジ君...アスカ..」ボロボロ


このクズっぷり

ーNERVー

ミサト「リツコ!アスカは無事なの?」

リツコ「あの戦闘で三号機のエントリープラグは破壊された、マヤが壊れたエントリープラグ内の微かな生命反応を発見したのよ」

リツコ「私達はその生命反応をもとにアスカをエントリープラグ内で見つけたわ、アスカは生きている」

ミサト「やったぁ!でも『生きている』って言い方変ね...アスカに何かあったの?」

リツコ「ええ、アスカは今過度な精神汚染の状態にあるわ、つまり今後エヴァに乗る事は難しいわ」

リツコ「一先ずはミサトの家で療養を行った方がいいわね」

ミサト「まかせなさい!シンジ君にアスカが生きてるって伝えてくるわね」

リツコ「ええ、そうするといいわ」

ー更衣室ー

シンジ(ゴメン...アスカ...ミサトさんと話していた時に僕が止めていれば良かったんだ...)

シンジ(なんで僕は告白しなかったんだ...アスカはすぐ側に居たのに...手を伸ばせばすぐに届く距離だったのに...)

シンジ(今はもう届かない..)

シンジ「うっうっひっく」ボロボロ

コンコン

シンジ(ノック?誰かな)

ミサト「入るわよ」

シンジ「何ですか?僕を叱りに来たんですか?またエヴァに乗れとでも言うんですか?」

ミサト「ええ、シンジ君にはまだエヴァに乗ってもらわなきゃいけないわ」

シンジ「アスカ一人も守れない僕が誰かを守るなんて無理ですよ...」

ミサト「いまのシンジ君は人類なんてどうでもいい、そう思ってるようにみえるわ」

シンジ(そうだ...人類なんてどうでもいい、僕にはアスカがいれば良かったんだ..いるのが当たり前で気づかなかった、気付けなかった)

ミサト「でもねシンジ君、アスカは生きているわ、あなたのおかげでね」

ミサト「あなたが無理に戦わなかったおかげでダミーシステムによってエントリープラグは壊れたもののアスカは無傷ですんだのよ」

ミサト「シンジ君は誰も守れてなくなんかないわ、現に今私たちが生きているのもあなたのおかげなのよ!」

シンジ「.....」

ミサト「シンジ君?...シ・ン・ちゃ~ん」

シンジ「アスカが...生きてる?..生きてる!」ボロボロ

シンジ「ミサトさん、アスカは..アスカはどこにいるんですか?」

ミサト「私達の家よ!」

ーミサト宅ー

シンジ「ただいま」

アスカ「...」

シンジ「アスカ...今日はアスカの好きなドイツの郷土料理だよ、すぐ作るから一緒に食べよう」

アスカ「...」

トントン

トントン

シンジ「できた!ミサトさん、アスカ、今から並べるから席について」

シンジミサト「いただきます」

アスカ「...」

シンジ「アスカ、食べないの?」

アスカ「...」ガタッ

シンジ「アスカ!まだ一口も食べてないよ、何で部屋に戻るのさ、アスカぁ!」

ミサト「これは深刻ね...シンちゃん」

シンジ「アスカ...」

シンジ(アスカをこんな風にしてしまったのは僕だ..僕が弱いからアスカをこんな目に合わせてしまった)

シンジ(絶対にもとのアスカに戻してみせる)

シンジ「ミサトさん少しアスカの部屋に行ってきます、食事も残ってますし、部屋の前に置いとくだけでも..」

ミサト「そうするといいわ、アスカを救えるのはシンちゃん、あなただけよ、アスカの事頼んだわ」

シンジ「はい!」

ーアスカの部屋前ー

シンジ「アスカ?何も手をつけてなかったから晩御飯持ってきたよ、少しでもいいから食べてみてよ」

アスカ「...」

シンジ「何かあったら言ってね、僕はアスカの味方だから..」

アスカ「...」

シンジ「じゃあ僕はリビングに戻るね」

スタスタ


アスカ「...」

アスカ「ママ..ママ..シンジ..」

ーアスカの心の中ー

スタスタ

アスカ「しっかしここどこなのよぉ~どこまで歩いても真っ暗じゃない...シンジ~どこなのよ~?」

スタスタ

アスカ「ん?誰かいるわね...シンジかしら?シンジぃー!」

タッタッタ

?「....」

アスカ「シンジじゃないわね...誰かしら?見覚えはあるのよねぇ」

?「..ママ...ママ」

アスカ「もしかしてこいつ私ぃっ!?」

偽アスカ「ママ...」

アスカ「ママ?そうか!、私は使徒の精神汚染を受けた」

アスカ「つまりこの私は過去のトラウマを具現化したもの」

アスカ「そして精神汚染の影響で一時的に彼女が私の体を動かしているのね」

アスカ「それにしてもここは暗くて怖いわねぇ」

アスカ(シンジ、私はここにいるわ..必ず助けに来てね、私のヒーロー)

ーミサト宅ー

シンジ「朝..か」

ミサト「おはよー!シンちゃん」

シンジ「アスカはどうですか?晩御飯食べてくれましたかね」

ミサト「見ての通りよ」

シンジ「手をつけるどころか扉を開けた形跡もない...」

ミサト「アスカ夜泣きが酷くてね、昨日もほぼ一日中泣いてたわ、ママーママーってね」

シンジ「ママ..ですか?」

シンジ(確かアスカのお母さんはアスカが小さい頃...そうか!)

シンジ「ミサトさん、恐らくアスカは使徒の精神汚染によって過去のトラウマ、自分は1人といった感情を持ったアスカ」

シンジ「ここでは仮アスカと呼びましょう、その仮アスカがアスカの感情に蓋をしている、いわば片方しか現れない二重人格のようなものです」

ミサト「つまり、その仮アスカを取っ払っちゃえばいいわけね?」

シンジ「早い話がそうですね、でもどうすればいいのか...」

ミサト「なら簡単よ、シンちゃんはアスカを信じてあげればいいの、何でもいいのシンちゃんの心が篭った言葉ならきっとアスカに届くはずよ」

シンジ「ミサトさん!ありがとうございます!!」

ーアスカの部屋前ー

シンジ「アスカ、今は話があってきたんだ..」

アスカ「...」

シンジ「僕ねアスカが生きてるって分かってからさアスカとしたい事考えてたんだ、それでね遊園地なんてどうかなって」

アスカ「...」

シンジ「アスカ...お願いだから返事してよ...前みたいに話したいよ...一緒に料理したいよ...2人でどこかに行ったりしてさ...」


シンジ「僕ねアスカが好きなんだよ...明るくて、可愛くて、とっても素直なところが...」

シンジ「やっとできた告白がこんなのなんて嫌だよ...アスカ...」ボロボロ




ーアスカの心の中ー

アスカ(ん?シンジの声が聞こえるわね、なになに?私と遊園地に行きたいのね、こんな事考えてるなんて可愛いわねシンジ)

アスカ(えっ!?これってまさかこ・く・は・くぅ!?嬉しいなぁ)

偽アスカ「...」

アスカ「まだ黙ってるの?せっかくシンジが告白してくれてるのに..」

偽アスカ「...」

アスカ「どうせ私の事だからあなたはまだ自分が1人だと思ってるんでしょう?けどね、今は違うの」

アスカ「だって今はミサトもいる、レイもいる、みんながいる、そしてシンジがいる、私は決して1人じゃないの」

偽アスカ「...また1人になる...私がどれだけ頑張ってもみんな離れてく...」

アスカ「アンタバカぁ?やっと口を開いたと思ったらそれ?頑張る必要なんて無いのよ、相手を好きになればいいの、そしたら相手も応えてくれるわ」

アスカ「私、最初あなたの事を過去のトラウマを具現化したものだと思ってた、けどそれは違った、だってあなた昔の私と同じだもん」

アスカ「あなたは昔の私、元々1人だったものが2つに分かれただけ...あなたが私の弱さで、私が強さ」

アスカ「さあ私の中に戻りなさい、分かれたものを元に戻すわよ...」








偽アスカ「でも弱い私なんて必要とされない...」

アスカ「シンジは受け入れてくれる、弱さもあっての私だもの、心配無いわ、もう何も失わない」

アスカ「さあ、行きましょう!シンジが待ってるわ」

偽アスカ「1人じゃない...私は1人じゃない!」

アスカ「ええ!」ニコッ







ーアスカの部屋前ー

シンジ「アスカ...じゃあ僕はリビングに戻るね、ごめん泣いちゃって」

ガタッ

アスカ「遊園地...」

シンジ「えっ?アスカ..?」

アスカ「遊園地行くんでしょう?全部聞こえてたわよ...シンジの声で勇気が出た、シンジのおかげでもとに戻れた...」ウルウル

シンジ「アスカぁ~」ボロボロ ギュッ

アスカ「苦しいわよ!シンジ、ちょっとぉ~」

アスカ(でもまぁ苦しいけど悪い気はしないわね//)

アスカ「シンジは私のヒーローよ...」

アスカ「もうっ!ヒーローがこんなに泣いちゃって、本当にバカ..なん..だから...シンジは」ポロポロ

シンジ「アスカ...」

アスカ「シンジ...」ギュッ

ミサト(お熱いわねぇ~)ニヤニヤ

アスカ「ん?、ミ...ミサトぉ!?」

ミサト「見つかっちゃった?」

アスカ「見つかったわよ!それよりいつからそこに?」

ミサト「シンジは私のヒーローよ...辺りからかな」

アスカ「ちょっ!そこ聞いてたのぉ//」カァァッ

シンジ「ミサトさん趣味悪いですよ...」

ミサト「ゴミンネ、でもアスカもとに戻って良かったじゃない」

シンジ「ええ、それでですね僕達明日遊園地行く事にしたんで、学校休みます」

アスカ「明日行くの?」

シンジ「うん!アスカがもとに戻ったし、早く遊びたいなって...」

ミサト「わかったわ学校には私から連絡しておくわ!その代わり楽しんできなさいよ!」

シンジ「はい!」

アスカ「それにしても明日だったとわね...」

シンジ「嫌だった?」

アスカ「ううん、私も早く遊べて嬉しい!私はシンジとならどこに行っても楽しめるわ//」

翌朝

アスカ「シンジ早く準備しなさいよ!開園前に付かないわよ!」

シンジ「アスカが僕の弁当が食べたいとか言うから遅くなったんじゃないか!」

アスカ「だってシンジの弁当美味しいんだもの...たまの我侭くらい許してよね」プク~

シンジ(膨れ顔のアスカ可愛い//)

シンジ「とにかく、もう僕は準備出来たから行こうよ!」

アスカ「そうしましょ!今日は楽しもうね、シンジ!」

シンジ「うん!」

ミサト「あら、今日もお熱いのねぇ2人ともぉ~」ニヤニヤ

シンジ「...//」

アスカ「ほら、シンジもう行くわよ!ミサトお土産買ってくるわね」

ミサト「ありがと、アスカ、じゃあいってらっしゃい!」

シンジアスカ「行ってきます!」

ー遊園地ー

アスカ「ついたー!」

シンジ「やっぱり平日だからあんまり人いないね!いろんな事できるぞー」

アスカ「まずはやっぱり...」

シンジ「まずは...?」

アスカ「ジェットコースターでしょ!」

シンジ「ジェットコースターか、いいね!」


ージェットコースター ー

ガタガタガタ

シンジ「もう直ぐ落ちるよ...」

アスカ「そうね!」ワクワク

シンジ(見るからに楽しそうなアスカも無邪気で可愛いなぁ)

アスカ「落ちるわよ!」

シンジ「えっ?ちょっ!うわぁぁぁ!」

アスカ「ヒャッホーー!」


....


アスカ「シンジぃ大丈夫?怖かった?」

シンジ「...べつに、怖くなんかないよ...じゃあさアスカ、今度は僕が行きたいところ選んでいい?」

アスカ「いいわよ!私はどこでも大丈夫!」

シンジ「おばけ屋敷行こうよ!」

アスカ「...」

シンジ「アスカ...もしかしておばけ屋敷ダメなの?」

アスカ「そ、そんなわけないじゃない..お化けなんて怖くないわ、どうせ名前の売れてない俳優とか、バイトの人がメイクして脅かすだけでしょ?あんな子供騙し行く価値なしよ」

シンジ「そっか、なら大丈夫だね」

アスカ「シンジ?ちょっと話きいてた?行く価値無いって言ったじゃない!」

シンジ「でも僕行きたいし...それにどこでも大丈夫って言ったじゃないか」

アスカ「それもそうね」

シンジ「じゃあ行こうか」

アスカ「うん...」ガクガク

ーおばけ屋敷前ー

アスカ「何でこんな並ばないで入れるのよ!心の準備が...」

シンジ「アスカ怖いの?」

アスカ「違うわよ!」

シンジ(強がるアスカもまた乙ですな)



ーおばけ屋敷内部ー

アスカ「暗いわね...しかも入り口で配られた懐中電灯1つしか明かりがないなんて...」ブルブル

シンジ「別に暗くたっていいじゃない、あっ!あの曲がり角怪しいね...」

お化け「ウァァァァ!!」

バタッ!

シンジ「アスカ!?なに倒れてるのさ」

アスカ「腰が抜けちゃったわ..」ガクガク

シンジ「やっぱり怖いの?」

アスカ「しつこいわねぇ、ええ、怖いわよぉ小さい頃からお化けは苦手なのよぉ...」ウルウル

アスカ「だからシンジ私をお化けから守って...」ウルウル

シンジ(神様、ありがとうございます!)ズキューン

シンジ「分かったよ、僕がアスカを守るよ!ほら立てないんでしょ?この手につかまって!」

アスカ「ん、ありがと..」

シンジ「立てた?もう大丈夫?大丈夫なら先に進もう」

アスカ「シンジ、この手まだ握っててもいい?シンジと手を繋ぎたいの、いいでしょ?」

シンジ(いつみてもアスカの上目使いは反則だ...)

シンジ「じゃあもっとしっかり握ろうか」ニギッ

アスカ(暖かい..)


...



ーおばけ屋敷外ー

アスカ「怖かった~」ブルブル

シンジ「次どこ行く?」

アスカ「特に行きたいところないからふらふら歩かない?」

シンジ「いいね!そうしよう」

スタスタ

アスカ「シンジ!ちょっと待って!」

シンジ「なに?」

アスカ「フフフ」ニギッ

シンジ「もうおばけ屋敷の中じゃないよ//」

アスカ「まだ私は手を繋ぎたいの!」

シンジ「実は...僕も//」

アスカ「さあ行きましょ!」

ー数時間後ー

シンジ「疲れたー!」

アスカ「ねぇ私最後に行きたいところあるんだけど行ってもいいかな?」

シンジ「いいけど、どこ?」

アスカ「観覧車..」

ー観覧車ー

アスカ「地面が離れていく!人が小さくなってく!夜景も綺麗ねぇ!シンジ?」

シンジ「うん、そうだね」

アスカ「実は話したいことがあって、観覧車に乗りたかったの..シンジ、1つ聞いてもいい?」

シンジ「うん」

アスカ「私の事好き?」

シンジ「えっ//そりゃあ好き...だよ//」

アスカ「よかったぁ~!まだ気持ちかわってなかったのね!」

シンジ「気持ち変わってないって...なに?」

アスカ「ほら、全部聞こえてたってこの前言ったじゃないの!もちろんあの時の告白もね!」

シンジ「あっ!それは...その//」

アスカ「シンジ言ったよね、あんな告白嫌だって、私もあんな告白嫌なの...」

アスカ「だからね...もう1回私に告白してほしいの//」

シンジ「...」

アスカ「?」

シンジ「僕はアスカと最初に会った時はアスカの事何とも思わなかった...」

シンジ「けどアスカと話すたびにアスカの可愛さを知って、その度に惹かれていって、つい歯止めがきかなくなりそうになる時もあった...」

シンジ「精神汚染の時の弱いアスカでも支えていこうって思えた、アスカが好きだから!」

シンジ「これから先どんなに大変なことがあっても素直で明るくて可愛いアスカを好きでい続けます!」

シンジ「だから僕と付き合ってください!」

アスカ「シンジ、私と付き合うって事はアンタは全て私の物になるのよ?それでもいいの?」

シンジ「うん!」

アスカ「私って嘘つきよ?」

シンジ「でも僕にだけは素直でいてくれる」

アスカ「私って嫉妬深いわよ?」

シンジ「そういうところが一途で好き!」

アスカ「私も、シンジの事だぁい好き!」

アスカ「シンジが私の物なら、私はシンジの物よ、全身余すところなくあなたの物...」

シンジ「告白遅くなってゴメンね...アスカ」

アスカ「こんな日が来るのずっと待ってたんだから...女泣かせね、シンジは..」ボロボロ

アスカ「ねぇシンジ、キスしよ?」

シンジ「喜んで!」

長く続く険しい道のり、幾度となく現れる敵
人生という決して1人ではクリアすることのできない難しいゲーム。
それでも2人なら、彼女とならクリアできると思った。
学校へと続く道、いつも通る道、僕たちは今日も手を繋ぎ2人で歩いていく。

一応これで一区切りです!

初めてのssなので拙い部分もあったと思いますが楽しんで頂けたなら幸いです。
日常編を続けるかもしれませんが、一応ここで一区切りとさせて頂きます!
感想を聞かせて貰えるととても嬉しいです!

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