シンジ「アスカがドイツに帰るだって!? (117)

ミサト「ええ、あと二週間でアスカはドイツに帰るわ」

シンジ「何でですか?ミサトさん!せっかくアスカが日本に慣れてきたのに」

ミサト「何でって、シンちゃんが一番分かってるでしょう?もう使徒はいないの、アスカが日本にいる意味はないわ」

シンジ「でも..そんなのって..」

ガチャッ

アスカ「ただいまー」

ミサト「おかえりー」

ミサト「シンちゃん、この話はあまりアスカの前ではしないでね」ヒソヒソ

シンジ「わかりました...」ボソッ

アスカ「バカシンジ!ご飯!出来てるの?」

シンジ「あっ、ごめんまだ作ってないや、今から作るね..今日はアスカの好きなハンバーグだよ」

アスカ「分かってるじゃないの!じゃあ待ってるわね!」

シンジ「うん」

トントン

アスカ「シンジ~」

シンジ「うわぁっ!アスカ、なんで台所に?」

アスカ「やっぱり料理手伝おうかなって」

シンジ「珍しいね..アスカが」

アスカ「何よ?嫌なの?」

シンジ「ううん、嬉しいよ」





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アスカ「ここを、こうしてっと!できあがりね!」

シンジ「うん、それにしてもこんなに料理上手なら普段から作れば良いのに」

アスカ「今日は特別なの!」

シンジ「じゃあ並べて食べようか」


シンジアスカミサト「いただきます!」

ミサト「ゴクッゴクッゴクップッハァァー、やっぱりこれよねー洋食、和食、中華何にでもあう飲み物といったら地球上探してもエビチュのビールしかないわ」

シンジ「ははっ、ミサトさん、そんなに飲んだら体壊しますよ」

アスカ「それで、どうなのよ味は?」

ミサト「いけるわ!」

アスカ「そ、なら良かったわ」モグモグ



...


シンジアスカミサト「ごちそうさまでした」

アスカ「ねぇ、シンジ明後日ヒマ?」

シンジ「明後日って土曜日か...その日はトウジと...」

シンジ「何でもない!ヒマだよ!」

アスカ「本当?ならお祭り行きましょ!」

シンジ「お祭りか...」

アスカ「ヒマな以上拒否権はないわよ!」

シンジ「分かった!明後日だね、楽しみだな」

アスカ「なら私はもう寝るわね、明日学校だし、おやすみ」

シンジ「おやすみ」

シンジ(そういえばアスカ、最後の方バカシンジって言ってなかったな)


ーアスカの部屋ー

アスカ(シンジとお出かけ!楽しみねぇ....でもこんなことできるのもあと一週間か..)




ー翌日ー

シンジ「おはよう」

トウジ「おはよう、センセ!今日もお熱いでんなぁ」

アスカ「熱くなんかないわよ!」

シンジ「アスカったら、今日の朝からこうなんだよ」

シンジ「来る時なんか...」

アスカ「...」ギロッ

シンジ「何でもないや」

トウジ「しっかしホンマ学校っちゅーのは退屈なところやなぁ」

アスカ「あんたが退屈なやつだからよ」

トウジ「なんやて!?自分ホンマ可愛くないわ!」

シンジ「そういえば、明日の話なんだけど用事入っちゃって行けないや」

トウジ「センセが用事で断るってらことは大事なことなんやろな、気にせんでええで」

シンジ「うん!とっても大事な用事なんだ!」

アスカ「...//」

トウジ「なに顔赤くしとんねん!」

アスカ「うっさいわね!」

キーンコーンカーンコーン

シンジ「授業終わったね、アスカ」

アスカ「そうね、こんな場所に長居しても仕方ないし帰りましょ」

シンジ「分かったよ、でも普段なら友達と話したりで遅くなるのにいいの?」

アスカ「いいのよ、時間ってものは有限のものなんだから」

アスカ「時は金なり、と言うけれど私は違うと思うわ」

シンジ「何で?」

アスカ「時間からお金に変えることはできてもお金から時間には変えられない..」

アスカ「時間≒お金だと思うわ」

シンジ(アスカ...本当はまだ日本にいたいんじゃ...)

アスカ「だからね、シンジ!有限の時間を最大限楽しまなくちゃ!」

翌日

シンジ「おはよう」

アスカ「おはよう、早かったじゃない」

シンジ「うん、今日のお祭り楽しみで早く起きちゃったんだよ」

アスカ「私も...//」モジモジ

シンジ(照れてるアスカ可愛いなぁ)

シンジ「何かいい匂いするね、何だろう?」

アスカ「朝ご飯よ、私が作ったの、もう並べてあるから食べて」

シンジ「ありがとう!いただきます!」

アスカ「召し上がれ!」

シンジ「むむっ!?」

アスカ「何?もしかして不味かった?」

シンジ「この味噌汁、おいしい!」

アスカ「良かったぁ~」

シンジ「ゴクッゴクッ」


....


シンジ「ごちそうさまでした!」




数時間後

シンジ「さて、僕は準備出来たよ!アスカはどう?」

アスカ「もうちょっと待って!」

シンジ「もう始まってるから急いでね」

アスカ「わかったわ」

シンジ「まだ?」

アスカ「終わってるわけないでしょ!聞き直すの早いわよ!」

シンジ「ははっ、ゴメンゴメン」

アスカ「でも本当にもう少しだからね!」

シンジ「うん」

シンジ「...」

シンジ「...」

シンジ「どう?」

アスカ「せっかちねぇ、でも丁度準備終わったわよ!」

シンジ「終わった?じゃあ行こう...か」

アスカ「どうよ!私の浴衣姿は」

シンジ(可愛い一択でございます!!)

シンジ「いいと思うよ」

アスカ「なんか味気ないわね」プクゥー

シンジ「だって可愛いなんて言い辛いし...」

シンジ「あっ!」(しまった!心の声が...)

アスカ「っ...//」カァァッ

シンジ(かわええなぁ)

アスカ「そ、そう?別に嬉しくなんかないけどね!」プイッ

アスカ(可愛い...ねぇ)ニヘラァ








シンジアスカ「行ってきまーす!」

ミサト「行ってらっしゃい!お土産ヨロシクねー」

シンジ「分かりました、じゃあ行こうか」

アスカ「うん!」

スタスタ

スタスタ

シンジ「もう少しで着くよ」

アスカ「分かってるわよ!」

スタスタ

アスカ「着いたわね、どこから行こうかなぁ」

シンジ「アスカが食べたいって言ってたリンゴ飴売ってるよ!」

アスカ「じゃあそこ行きましょ!」

リンゴ飴おじさん「いらっしゃい!」

シンジ「リンゴ飴2つ下さい!」

リンゴ飴おじさん「はいよ!まいどあり!」

アスカ「あら?シンジ買ってくれたの?これ位自分で出すのに...」

シンジ「いいのいいの、それより食べてみてよ」

アスカ「うん」カプッ

シンジ「どう?」

アスカ「おいしい..」ペロペロ




次にシンジ達がお祭りでする事

>>12

>>13

>>14

盆踊り

お祈り

木陰で×××

>>14
少しテーマと逸れてしまうので金魚すくいとさせていただきます

アスカ「次はどうしようかなぁ」

シンジ「ここら辺はくじ引きや輪投げ、金魚すくいとかがあるみたいだね」

アスカ「今なんて?」

シンジ「『くじ引きや輪投げ金魚すくいとかがあるね』って」

アスカ「それよ!」

シンジ「どれよ?」

アスカ「金魚すくい!」

金魚すくいおじさん「いらっしゃい!」

アスカ「こんにちは!2人お願い出来ますか?」

金魚すくいおじさん「ふたりね、どうぞ!」

アスカ「ありがとうございます!」

アスカ「シンジ~ポイ買ってきたわよ!」

シンジ「ありがとう、僕こういうの苦手なんだよね」

アスカ「心配ないわ、何をやっても完璧なアスカ様がいるもの!シンジの分も取ってあげるわよ!」

シンジ「僕も取れるように頑張るよ!」

アスカ「あっ!」ビリッ

シンジ「本当は苦手なんじゃ...」

アスカ「そんなことないわよ!おじさん!もう一本!」

金魚すくいおじさん「まいど!」

アスカ「あっ!」ビリッ

アスカ「むきーっ!」

シンジ「落ち着いて、まだ僕のポイがあるよ!」

アスカ「でも、シンジ苦手だって...」

シンジ「だからね、はいっ、あげる!」

アスカ「シンジはいいの?」

シンジ「うん、その代わり絶対1匹は取ってよね」

アスカ「任せなさい!三度目の正直ね!」

アスカ(ここはひとつ慎重に...)ピチョン

シンジ「..ゴクリ」

アスカ「あっ!」ビリッ

シンジ「二度ある事は三度あるとも言うから..」

アスカ「取れなかったよ、シンジぃ~」ウルウル

シンジ(上目使いとか可愛すぎるよ!!)

金魚すくいおじさん「お嬢ちゃん!1匹も取れなかったんか?」

アスカ「うん」

金魚すくいおじさん「そんなお嬢ちゃんに1匹だけサービスだ!持ってきな!」

アスカ「いいの?」

金魚すくいおじさん「ああ!」

アスカ「ありがとう!!」パァァッ




シンジ「良かったね!」

アスカ「あのおじさん親切ね」

シンジ「そういえばもうすぐ盆踊りが始まるみたいだよ、行ってみる?」

アスカ「特にやりたいこともないしね、行ってみるだけ行ってみましょ」



...


司会「只今より、盆踊りを始めます!皆さんもどうぞご一緒に踊ってくださいね!」

アスカ「ふふん、またしても私の腕の見せ所ね!」

アスカ「ほいほい、あそれそれ」

シンジ「アスカ、すごいズレてるよ」

アスカ「うっさいわね!私のダンスはドイツ仕込みなのよ!」

シンジ「じゃあ、見ててよ!僕が見本見せるからさ!」

シンジ「ほいほい、あそれそれ」

アスカ「何が違うのよ!」

シンジ「違うでしょ!この腕の使い方とか!」

アスカ「わっかんないわよ!」

アスカ「って、あれ?周りがやけに静かねぇ」

周りの人「...」ギロッ

シンジ「あ、はは、すいません...」

アスカ「何で私達のこと見てるのよ、あの人たち」ボソボソ

シンジ「僕達が煩いからだよ、もうここは退散しよう」ボソボソ

アスカ「じゃあさっき来る途中見かけた神社に行きましょう、そこからならメインイベントの花火も見やすいはずよ!」ボソボソ

シンジ「そうしよう!」ボソボソ

とことことこ

とことこ

アスカ「何とか神社まで戻ってこれたわね」

シンジ「盆踊り会場での視線が痛かったよ」

アスカ「私達がうるさかったからなんでしょう?仕方ないわ」

シンジ「そうだね、ところで何をしようか?まだ花火までは少し時間あるし...」

アスカ「決まってるじゃない!お祈りよ!」

シンジ「いいね!でもアスカ叶えたいお願いとかあるの?」

アスカ「あるわよ!今は特にね...まあ、そんな事言ってても仕方ないしとっととお祈りしましょ!」

シンジ「うん」

シンジ「二礼、二拍手っと」パンパン


シンジアスカ「....」

シンジ(アスカとずっと一緒にいられますように)

シンジ「一礼」

アスカ「叶うといいなぁ」

シンジ「何のお願いをしたの?」

アスカ「あんたには関係ないわよ!」

シンジ「ははっ、案外僕と同じだったりして」

アスカ「同じなわけないでしょ!」

アスカ「でも...同じだったら少しだけ嬉しい...かも//」ボソッ

シンジ「ん?」

アスカ「何でもないわ!」

シンジ「気になるなぁ」(本当は聞こえたけど)

アスカ「もういいでしょ!それより花火!始まるわよ!」

シンジ「もうそんな時間?」

アスカ「そうよ!早くしないと...」

ドーン

アスカ「もう!始まっちゃったじゃない!」

シンジ「ごめんごめん、そこの階段に座って見ようよ」

ヒュ~~ドーン

アスカ「綺麗ね」

シンジ「うん、綺麗だ」

アスカ「また...来たいわね」

シンジ「来れるよ、きっと」

アスカ「そうよね...」

シンジ「そうとも!来年も再来年もその次だって僕はアスカと見に来るさ!」

アスカ「ふふっ、約束よ?」

シンジ「うん、約束!」

修正です、最初ミサトが二週間と言っていますが一週間の間違いです。申し訳ありません

翌日

シンジ「おはようございます」

シンジ「あれ?ミサトさーん?アスカー?」

シーン

シンジ「誰もいないや」

その頃NERVにて

ミサト「本当にいいのね?」

アスカ「ええ、どうせ私が嫌って言っても無理矢理ドイツに帰らせるでしょ?」

ミサト「...」

リツコ「では、今日を持ってアスカ ラングレーの登録を抹消致します」

アスカ(本当に、終わっちゃうのね...)

ミサト「まだ、5日間あるわ...もうできてると思うけど、心の準備はしておいてね」

アスカ「はい」トボトボ

ミサト「じゃあ今日はもう帰ってもいいわ」

アスカ「はぁ、ただいまぁ」とぼとぼ

シンジ「お帰り、休日だってのに朝起きたら2人ともいないから驚いたよ」

アスカ「そう」

シンジ「どうしたの?元気ないね」

アスカ「そう?それより今日の晩御飯は?」

シンジ「今日は焼き魚だよ!アスカ最近和食好きでしょ?」

アスカ「よく分かってるじゃない!もう出来てるの?」

シンジ「うん、これ位の時間に帰ってくると思ってたからね!もう並べてあるよ」

アスカ「じゃあ早速、いただきまー」

シンジ「ちょっと待って!」

アスカ「なによ?」

シンジ「一緒にいただきます、しよ?」

アスカ「ふふっ、いいわよ」

シンジアスカ「いただきます!」



アスカがドイツに帰るまであと4日

シンジ「アスカ、準備出来た?」

アスカ「大分前から出来てたわよ」

シンジ「じゃあ行こうか」

スタスタ

アスカ「それにしても何なの?この暑さは!蒸し暑くて仕方ないわ!」

シンジ「これ使う?制汗剤なんだけどメントール入りだから涼しく感じるよ」

アスカ「遠慮なく使わせてもらうわ」シュー

アスカ「かーっ!ひんやりするぅー!」

シンジ「なら、良かったよ」

スタスタ

アスカ「そういえば今日の弁当は何?」

シンジ「秘密」

アスカ「言いなさいよ」

シンジ「いやだねっ!」

アスカ「シンジのくせにっ!このっ」ぽかっ

シンジ「痛いなぁ、殴ることないじゃないか...」

アスカ「当然の罰よ!フンッ!」

キーンコーンカーンコーン

アスカ「ふう、授業も終わりねぇ」

ヒカリ「ふふっ、そうね今日は授業数少ないもの」

アスカ「そういえば今日弁当まだ貰ってなかったわ」

シンジ「そういうだろうと思って、もう持ってきたよ」

アスカ「気が効くじゃない」

シンジ「じゃあ、僕はこれで、トウジとかとご飯食べるから...」

アスカ「待って!」

シンジ「なんだよ!」

アスカ「ご飯...ご飯一緒にたべよ?」

シンジ「いいの?」

アスカ「いいから言ってるんじゃない!ここまで言わないと分からないなんてやっぱりバカシンジはバカね!」

シンジ(久しぶりのバカシンジだ...ツンデレ)

シンジ「じゃあさ、屋上で食べようよ!みんなも呼んでさ」

アスカ「いいわね」


ー屋上ー

ガヤガヤ

トウジ「なんや、珍しいのう、自分が昼飯一緒にくうなんて」

アスカ「別にあんたと食べたいわけじゃないわよ!」

トウジ「そりゃあ失礼しました」

シンジ「ははっ、やっぱりみんなで集まると楽しいなぁ」

アスカ「なに笑ってんのよ!」

シンジ「そうそう、朝、弁当の中身内緒にしたでしょ?見てみてよ」

アスカ「そういえばそうね、秘密にしたんだからそれなりの物じゃないと許さないわよ!」

アスカ「これは!?...私のキャラ弁?」

シンジ「そうだよ、どう?気に入ってもらえた?」

アスカ(可愛い弁当ね、ハンバーグも入ってるし、私の為に作ってくれたって感じがするから嬉しいわね//)

アスカ「バッカじゃないの?私の顔の弁当なんて作っちゃってさ、変態ね!変態!エロシンジ!」

周囲の人「...」ニヤニヤ

アスカ「なにニヤニヤしてんのよ!」

トウジ「いやいや、ワイらはな口ではそんなこと言ってるけど、喜んでるようにしか見えへんのや」ニヤニヤ

アスカ「っ//別に!喜んでなんか無いわよ!」

シンジ「まあまあ、その辺にしておこうよ」

トウジ「そうやな」ニヤニヤ

アスカ「ちょっと、ニヤニヤやめなさいよ!」

トウジ「はいはい」ニヤニヤ

アスカ「もういい!食べましょ」

ヒカリ「そうね」

一同「いただきます」

一同「ごちそうさまでした」

トウジ「ふぅ、食った食った」

シンジ「あはは、アスカ、ほっぺたにご飯粒付いてるよ」

アスカ「え?本当?」

シンジ「ほら、取れたよ」

アスカ「ありがとう//」

トウジ「まーた顔赤くしよって、別に可愛ないっちゅうねん」

アスカ「別にあんたに可愛いって思われても嬉しくないもんね!」

トウジ「じゃあ誰なら嬉しいねん!」

アスカ「それは...//」

ヒカリ「...」ニヤニヤ

ケンスケ「...」ニヤニヤ

トウジ「ま、ええわ」

シンジ「もうこの後授業もないし僕は帰ろうかな」

トウジ「そうか、じゃあなシンジ!」

シンジ「うん、じゃあね」

アスカ「待ちなさい!私も帰るわ」

シンジ「え、あ、うん一緒に帰ろっか」

アスカ「...」コクッ

スタスタ

アスカ「まさかここまで揶揄われるとはね」

シンジ「ははっ、いいじゃない、僕は楽しかったよ」

アスカ「なら良いけど」

シンジ「そういえば、弁当の感想聞いてなかった、どうだった?」

アスカ「美味しかったわよ、それに可愛かったし//」

シンジ「なら良かった」

アスカ「ありがとね、シンジ!」

シンジ(素直だなぁ)

ーその夜ー

ミサト「シンちゃん、ちょっちい~い?」

シンジ「別に良いですけど」

ミサト「アスカの事なんだけどね」」

シンジ「その話はここでしない方が良いんじゃ」

ミサト「安心して、アスカは寝てるわ」

シンジ「ならいいですけど」

ミサト「アスカね、明日皆にドイツに帰ること朝のホームルームで伝えるらしいの、学校の先生には話は通してるみたい」

シンジ「どうにか...どうにかアスカを日本に残してもらう事はできないんですか?」

ミサト「残念ながら無理ね、私もリツコも何とかできないか頑張ってみたけれどダメだったわ」

ミサト「ここ最近のアスカ、シンちゃんと雰囲気良かったから伝えづらかったんだけど...」

シンジ「仕方ないですよ」

ミサト「シンちゃん、アスカとやり残した事無い?」

シンジ「やり残した事?山ほどありますよ、まだ全然遊んでないし、一緒に料理だって作りたい、それにまだ気持ちさえ伝えられてない」

ミサト「なら、やる事は1つね」

シンジ「何ですか?」

ミサト「告白よ!」

シンジ「告白...」

ミサト「そうよ、告白、気持ちを伝えるの」

シンジ「僕にはできません」

ミサト「どうして?言っとくけどね、気持ちを伝えないで一番後悔するのはあなたよ!」

シンジ「でも、できないよ!」

ミサト「なぜ?」

シンジ「だって僕が告白しても、もうアスカはドイツに帰っちゃう、告白の答えに関わらないで」

シンジ「yesなら浮気はしないだろうし、noならnoと言わない帰っちゃうと思う」

シンジ「どっちに転んでもアスカの心に僕の告白は刺さったままになってしまう」

シンジ「そしたらアスカは僕の告白の所為でドイツで新しく人を好きになる事が出来なくなってしまう」

シンジ「だってそれも全部アスカが優しいから」ボロボロ

ミサト「そうね...アスカは優しいもの、もう今日は寝なさい、明日からの時間アスカと最大限楽しむために」

シンジ「はい」

「ンジ..,シンジ!起きなさい!」

シンジ「ん~、あれ?アスカ、起こしてくれたの?」

アスカ「そうよ!それ以外にあんたの部屋に入る意味なんてないでしょ」

シンジ「そうだね、朝ごはん作らなきゃ」

アスカ「もう出なきゃ間に合わないわよ!ほら、食パン!咥えて!早く!」ガッ

シンジ「ふごっ」

アスカ「いってきまーす!」タッタッタ

シンジ「びっべぎばず」タッタッタ

ミサト「いってらっしゃい!」


ミサト(アスカがここにいるのもあと3日か...)

ミサト「はぁ...」

アスカ「セーフ!」

シンジ「ハァハァ...」

キーンコーンカーンコーン

先生「これから朝のホームルームを始める、そういえば昨日式波から連絡があってな、大事な連絡があるそうだ、式波、前にでろ」

アスカ「はい」スタスタ

アスカ「皆さん、この度私は日本での生活を終え、母国であるドイツに帰る事になりました」

生徒「ざわざわ...」

アスカ「出発は明々後日です、短い間でしたがお世話になりました」ペコッ


ざわざわ

シンジ「みんなざわついてるね」

アスカ「そうね」

シンジ「いやぁ、まさかドイツに帰るなんてね、知らなかったよ..ははっ」

アスカ「シンジ、本当の事言って、私気付いてるんだから、ドイツに帰れって命令されてからシンジ妙に優しいもの」

アスカ「本当は知ってたんでしょ?」

シンジ「...うん、でもこれは理由があって知ってること黙ってたんだよ」

アスカ「分かってるわ、私にその事を考えさせないようにあえて私の前ではその話をしなかったんでしょ?」

シンジ「うん」

アスカ「ねえ、シンジ私がドイツに帰る事どう思う?」

シンジ「何でそんな事聞くの?」

アスカ「別に、気まぐれよ、この件に関してはシンジとそんなに話してないしね、で、どうなのよ?」

シンジ「僕は...悲しいよ、アスカがどう思ってるかは分からないけど...」

アスカ「そ、私もすっごい悲しいの、でもね今はシンジがそう思ってくれてるだけで十分」

シンジ「...?」

アスカ「意味わかんないの?本当鈍感なんだから、バカシンジは」

ヒカリ「アスカのお別れパーティー?」

シンジ「うん、アスカが明々後日ドイツに帰っちゃうから明後日みんなでお別れパーティーでもできないかなって」

ヒカリ「私は賛成よ、でもどこでやるの?」

シンジ「ミサトさんの家、つまり僕たちの家でやるよ」

ヒカリ「分かったわ、ならしっかり準備しなくちゃね!」

シンジ「アスカへのサプライズにしたいから明後日アスカが帰ってくる前に飾り付けとかしなきゃいけないけどね」

シンジ「でも、トウジとか来てくれるかな?」

トウジ「ワイは行くで」

シンジ「わっ!トウジ!いつの間に?」

トウジ「ちょうど話し始めた辺りからここにおったわ」

トウジ「あの女の事はいけ好かんが...ここで行かんっちゅう選択肢も無いやろ」

シンジ「じゃあ来てくれるんだね?さっきケンスケは来てくれるって言ってたし、あとは..綾波か」

トウジ「げっ!あの女誘うんか?あいつ誘っても来るかわからんで、ここんとこずっと学校休んどるし」

シンジ「でも一応誘っとくよ、じゃあパーティーの話はこれで終わりだから!各自で用意とかよろしく!」

トウジ「おう!」

ヒカリ「うん」

ーミサト宅ー

ミサト「たっだいまー」

シンジアスカ「おかえりなさい」

ミサト「あら2人で仲良く料理?良いわねー」

シンジ「そうなんですよ、僕が一緒に作りたいから無理言って一緒にやってもらってるんです」

ミサト「その割にはアスカ楽しそうじゃない」

アスカ「うるさい!」

シンジ「そうですよミサトさん、料理作ってるんだから邪魔しないでくださいよ」

ミサト「ならちょっち手伝おうか?」

アスカ「それこそ本当に邪魔よ!」

ミサト「あらぁん言うじゃないの、アスカぁ?」

アスカ「何が悪いのよ!」

シンジ「まあまあ、落ち着いてよ、ミサトさんは手伝わなくていいですから」

ミサト「シンちゃんまでそんなこと言うの!?」

シンジ「僕はアスカと料理がしたいだけですよ」

ミサト「あらそう、じゃ、待ってるわね」

シンジ「さ、料理に戻ろうか」

アスカ「ええ、今日はハンバーグだもの、待ちきれないわ!」

シンジ「よーし、頑張るぞ!」

トントン

トントン

アスカ「シンジぃ~」ウルウル

シンジ「どうしたの?アスカ目が真っ赤だよ」

アスカ「玉ねぎが...目にしみるのよ~」ウルウル

シンジ「ははっ、本当アスカって面白いなぁ」

アスカ「何よ?バカにしてるの?」

シンジ「いや、全然」

アスカ「いいえ、バカにしてるわね、もういい!料理なんてやめよ、やめ」

シンジ「あっ!ちょっと待ってよアスカぁ」

アスカ「ふんっ!」プイッ

シンジ「はぁ、仕方ない..僕一人だけで作るか...アスカと作りたかったなぁ」ボソッ

トントン

トントン

アスカ「...」じー

トントン

トントントントン

アスカ「...」じー

アスカ(改めて見るとやっぱりシンジって料理するの上手ねぇ)

トントントントン

トントントントントントン

シンジ「ふう、あとは焼くだけだ...」

アスカ「じー」

シンジ「アスカ、声に出てるよ」

アスカ「出したのよ、気づいてもらうためにね」

シンジ「どうしてここに?部屋に戻ったんじゃ...」

アスカ「えっとね、やっぱりシンジと料理作りたくなっちゃって、だから、その、また一緒に作ってもいい?」

シンジ「もちろん!って言ってもあと焼くだけだけどね」

アスカ「見てたから知ってるわよ」

シンジ「じゃあ焼こうか」

ジュー

アスカ「ひゃっ!」

シンジ「大丈夫?火傷してない?油は熱いからさ」

アスカ「指だから大丈夫」フーフー

ジュー

ジュー

アスカ「出来た!!凄いいい香りねぇ」

シンジ「じゃあ並べちゃおっか」

シンジアスカ「いただきます!」

アスカ「おいしい!」モグモグ

シンジ「ほんとだね、やっぱり料理って楽しいなぁ」

アスカ「私も...楽しかったわ」

シンジ「なら良かった...って、あれ?なんか忘れてるような...」

ミサト「私よ」

アスカ「そういえば...いたわね」

ミサト「そういえば、じゃないでしょう?一応この家の主なのよ」

シンジ「ミサトさんの分も用意してありますよ、座ってください」

ミサト「みんなでご飯食べたいところだけど遠慮しとくわ、こんないい雰囲気の二人の邪魔をするのは忍びないし...」

アスカ「...//」

ミサト「それに明日の準備もあるしね、シンちゃん?」

アスカ「明日!?何よそれ!」

ミサト「教えな~い」

アスカ「ミサト!もういいわ!シンジ、教えなさいよぉー」ペシペシ

シンジ「わっ、痛いよ、叩いても言わないからね!」

アスカ「どうしても言わないつもりね?もういいわ、私すねるもん」プイッ

シンジ(可愛い//)


シンジ「ごめんよアスカ~」

アスカ「ふんっ!」

シンジ「ミサトさん部屋戻ったし、許してよ」

アスカ「ふんっ!」

シンジ「残ってるハンバーグ冷めちゃうよ、すねてないで食べようよ」

アスカ「ふんっ!」

シンジ「もう、食べないならこうしてやる...」

アスカ「...?」

シンジ「あーん」

アスカ「....」パクッ

シンジ「もう一丁!あーん」

アスカ「....」パクッ

翌日

アスカ「シンジ!早く食べなさい!出るわよ!」

シンジ「まだ時間あるじゃないか」

アスカ「最後の登校なのよ?早く行かないと損じゃない!」

シンジ「ははっ、そうだね、アスカらしいや」

アスカ「早く食べなさい!」


....


シンジアスカ「行ってきます!」

ミサト「行ってらっしゃい」

バタン

シンジ「それにしてもアスカ、変わったよね」

アスカ「なによ?私はいつだって私よ!」

シンジ「いやぁ、なんて言うか、前より可愛くなったなぁって」

アスカ「っ//」カァァッ

シンジ「ごめん、アスカ、気持ち悪かったよね?」

アスカ「ええ、最っ高に気持ち悪かったわ」

シンジ「ごめん...でも悪気はなかったんだよ」

アスカ「でも、言われて悪い気はしなかったわね」

シンジ「...」ポッ

アスカ「それに、変わったのはシンジも、でしょ?」

シンジ「...?」

アスカ「もう、鈍いわねぇ」

アスカ「到着!あら、全然人いないわね」

シンジ「そりゃそうだよ、だってホームルームまで40分以上あるんだから」

アスカ「で、居るのは、ヒカリだけ?」

トウジ「ワイもいるで」

アスカ「一番いらないやつが...」

トウジ「なんやと!ワイはなぁ、自分がドイツに帰るゆうから今日早く来たんやぞ!」

アスカ「そうなの?でも生憎様、私はあなたに早く来て欲しいとはこれっぽっちも思ってなかったわ」

アスカ「まだ、相田の方がマシね」

トウジ「くそ失礼なやっちゃなぁ、これだから可愛ないっちゅうんや」

アスカ「あらそう、私はあなたと違ってラブレターとか沢山貰ってるけどね」

トウジ「ワイはそんなもん要らん!」

アスカ「負け惜しみね、自分がモテないからって私まで巻き込むんじゃないわよ!」

アスカ「言っとくけどモテないやつに可愛くないって言われても何とも思わないわよ」

トウジ「もうええわ!やっぱり自分とワシは合わへん」

トウジ「もう、センセと永遠に夫婦ごっこでもしとれや!」

シンジアスカ「夫婦じゃない!」


ガラッ

ケンスケ「おはよう....あれ?何でこんなに険悪な雰囲気に」

シンジ「いつものやつだよ」

ケンスケ「なるほどねぇ」

アスカ「ムキーッ、言ったわねぇ!こんの関西人かぶれがぁ!」

トウジ「何やねん!自分の方こそゲルマン人かぶれやないか!」

ケンスケ「まあまあ、落ち着けよトウジ、式波は今日でさいごなんだぞ、気持ちよく送り出してやろうぜ」

トウジ「そうやな、すまんかった式波」

アスカ「許してあげるわ、バカ鈴原くぅん」

トウジ「わしゃあ我慢ならんぞ、ケンスケ」ピキピキ

ケンスケ「抑えて、抑えて」

キーンコーンカーンコーン

アスカ「もう6時間目か、いつも退屈で長く感じる授業なのに、今日はあっという間ね」

シンジ「...そうだね、僕もそう思うよ」

アスカ「終わっちゃうんだなぁ、私の中学生活」

アスカ「まだ14歳だってのにさ」

シンジ「向こうでは中学校行かないの?」

アスカ「私はもう大学を出ているの、今更中学校なんて通ったら笑いものだわ」

シンジ「そうか、じゃあ次の授業が本当に最後の授業なんだね」

アスカ「そうなるわね」

キーンコーンカーンコーン

アスカ「終わったのね」

シンジ「そうだね、帰りのホームルームも終わったし」

アスカ「大体なんなのよ、最後の授業だってのに歴史なんてぇ、セカンドインパクトがなによ!」

シンジ「まあまあ、落ち着いてよ、そういえば僕は今日アスカと一緒に帰れないや」

アスカ「はぁ!?」

シンジ「まぁ、トウジが家まで送ってくれるらしいから大丈夫だよ」

アスカ「一緒に帰れないのも、わけわからないけど、鈴原が家まで送ってくれるってのはもっとわけがわからないわ!」

シンジ「とにかく!僕は一緒に帰れないから!」

アスカ「もういい!シンジのバカ!信じらんない!」プイッ

シンジ「ただいま!」

ミサト「おかえりー、あら?友達と一緒なの?アスカは?」

シンジ「言ったじゃないですか、今日はアスカの為にパーティーをやるんですよ」

ミサト「そういえば言ってたわね、私何も準備してないわ...」

シンジ「大丈夫ですよ、飾り付けとかは僕たちがやるんで」

ミサト「なら私は料理をすればいいのね?」

シンジ「作らなくていいです!僕たちが作るんで」

ミサト「なら、何をすれば」

ヒカリ「今日みんなでアスカにプレゼントをするんですけど、そのプレゼントを買ってきたらどうですか?」

ミサト「そうね、そうさせてもらうわ、シンちゃん後はヨロシクね」

シンジ「はい」

そのころ

アスカ「何で私があんたなんかと...」トボトボ

トウジ「ワシとて一緒に帰りたいわけやないわ!」

アスカ「なら1人で帰れば?道違うでしょ?私を送る必要なんてないのよ」

トウジ「そんなんアカン、頼まれとるし、それに女1人で帰らせるほど腐っちゃおらんわ!」

アスカ「ふふっ、変なの」ニコッ

トウジ「なんや、可愛いところあるやないか」

アスカ「アンタにはないけどね」

トウジ「ワシは男や!可愛いわけあるか!」

アスカ「カッコよくもない」

トウジ「けっ!」

アスカ「そういえば、寄りたいところあるんだけど」

トウジ「別にかまへんけど、何するんや?」

アスカ「なんでも良いでしょ!」

トウジ「どうせ、センセにプレゼントでもするんやろ?」

アスカ「...ち、ちがうわよ!」

トウジ「図星やな」

アスカ「ムキー!」

ーミサト宅ー

シンジ「ふぅ、準備はこれで終わり!あとはアスカを待つだけだ」

ヒカリ「そうね、今日でアスカとお別れかぁ、明日学校あるから見送りは行けないし」

シンジ「僕は行こうと思ってるけど、皆そういうわけにはいかないよね」

ピーンポーン

シンジ「アスカかな?出てくるよ」

ヒカリ「お願いするわ」

ガチャッ

シンジ「はーい、って綾波ぃっ!?来てくれたんだ」

レイ「ええ、碇君が来て欲しいって言ってくれたから」

シンジ「なんか、嬉しいな、綾波がこういうの来てくれるって思ってなかったから」

レイ「そう」

ケンスケ「なになに?綾波が来たのか、残念だったな碇、式波じゃなくて」

シンジ「別に残念なんかじゃないよ、綾波が来てくれたことはアスカにとっても嬉しいことだと思うから」

ケンスケ「それにしても、あいつら遅いなぁ、トウジは何やってんだか」

ピーンポーン

ケンスケ「今度こそ、式波か?」

ガチャッ

シンジ「お帰り!アスカ!って...ミサトさんか」

ミサト「あらぁん失礼ねぇ、でもアスカならいるわよ、ほら」

アスカ「ただいま」

トウジ「...」

シンジ「アスカ、お帰り...トウジどうしたの?」

トウジ「疲れただけや、こいつの買い物つきあってな」

シンジ「へぇ、何を買ったの?」

トウジ「そりゃあシンジの...はっ!」

アスカ「...」ギロリ

トウジ「なんやったかなぁ~?はは、あはは」

シンジ「へんなの」

アスカ「じゃあ、アンタはここまででいいわ、さよなら」

シンジ「そんなこと言わないでよアスカ、ほらトウジもあがって」

トウジ「そういうことや、悪いな式波!おじゃまするで!」タッタッタ

アスカ「待ちなさい!」タッタッタ

アスカ(リビングに逃げたわねぇ)タッタッタ

トウジ(リビングにさえ逃げれれば...着いた!)

アスカ「リビングに逃げても無駄よ!追いついた...わ?」

パン パンパンパン パン

アスカ「クラッカー?それに皆どうしたの?エコひいきもいるじゃない」

シンジ「皆でアスカのお別れパーティーをやろうって話になったんだよ」

アスカ「...」

シンジ「アスカ?」

アスカ「うっ、ううっ」ポロポロ

シンジ「うわぁっ!ごめん、何か嫌なことしちゃった?」

アスカ「ううん...」ポロポロ

シンジ「じゃあどうしたのさ」

アスカ「嬉し泣きよ...」ポロポロ

ケンスケ「...」ニヤニヤ

アスカ「見えてるわよ、そのニヤけ面」

ヒカリ「アスカ、今日は遅くまで楽しくやりましょ!碇君が作った料理もあるのよ!」

アスカ「うん!」パァァッ

アスカ「ねーシンジ、ご飯食べて良い?」

シンジ「うん、大丈夫だよ、食べたい時に食べてくれれば」

アスカ「じゃあ、早速」パクッ

アスカ「んー!美味しい!」

トウジ「キャラ変わっとるやないか」ボソッ

ケンスケ「ああいう式波も良いなぁ」ボソッ

ヒカリ「そうそう、アスカ、私達プレゼント持ってきたのよ、ご飯食べ終わったらみんなで渡すわね」

アスカ「本当?何だか嬉しいわ」パクパク

シンジ「それにしても今日はよく食べるね」

アスカ「あったりまえじゃない!こんなに美味しい料理食べれるの今日が最後なんだから!」

シンジ「そう?褒めてくれてありがとう」

アスカ「そうね、もっと喜んでも良いと思うわよ」

ヒカリ トウジ ケンスケ「...」


ケンスケ「なんか..俺たち邪魔じゃない?」ヒソヒソ

トウジ「せやな、せやけどこっからあいつら見てんのおもろいで」ヒソヒソ

ケンスケ「だな」ニヤリ

ヒカリ「そうね」ニヤリ

アスカ「

アスカ「ねぇ、シンジ」

シンジ「なに?」

アスカ「このハンバーグおかわり」

シンジ「おかわりって、そこにあるでしょ?アスカの為に沢山作ったんだから」

アスカ「馬鹿ね、それも食べたのよ」

シンジ「ええ!?じゃあ皆んなの分は?」

アスカ「それをアンタが今から作るんじゃない!もちろん私の分もね」

シンジ「人使いが荒いなぁ」

アスカ「これもシンジの料理が美味しいからいけないのよ!」

シンジ「...//」

アスカ「照れるようなこと言った?」

シンジ「アスカには分かんないよ!」カァァッ

アスカ「ふーん」

トウジ「お取込み中の所すまんなぁ、ご飯食べんで」

アスカ「忘れてた、アンタもいたのね、他の2人も一緒に私達のこと見てたんでしょ?」

ヒカリ「ええ、アスカったら大胆ねぇ」

アスカ「別に!本当の事を言ったまでよ!」

ケンスケ「そういうのが大胆だって言うんだよ、大胆じゃないならあからさまに碇とそれ以外の人で態度を変えたりしないと思うけどなぁ」

アスカ「くぅぅ///うるっさいわね!」

シンジ「もう、からかうのは止めてあげなよ」

ケンスケ「はいはい」

アスカ「そうだ!みんなでゲームでもしましょう」

ヒカリ「面白そうね」

シンジ「よし、やろう!」

トウジ「よっしゃ!ゲームならワイの出番やな!燃えてきたでー」

アスカ「悪いわね、鈴原このゲームは4人用なの」

ピコピコ

アスカ「とおりゃあー!」ポチポチ

ケンスケ「フッ、甘いね」ポチポチ

ヒカリ「なんてハイレベルな攻防」ポチ

シンジ「あっ、死んだ」

トウジ「...」

ミサト「ゴクッゴクッ、プッハァァア」


ピコピコ

アスカ「あーもう、勝てない!もう一戦!」

ケンスケ「お望みならば何度でも」

ヒカリ「私は抜けるわ、疲れたし、誰か代わりたい人いる?」

トウジ「はーい」

ヒカリ「じゃあ鈴原....?」

綾波「私、やりたい」

シンジ「めずらしいなぁ、綾波がこういうことやりたいって言うなんて」

綾波「私も碇君とゲームしたい」

シンジ「じゃあやろうよ!」

トウジ「ちょっと待てシンジ、ワイが先や」

シンジ「譲ってやりなよ、それ位せっかく綾波がやりたいって言ってるんだからさ」

ケンスケアスカヒカリ「そうだそうだ!」

トウジ「....」

トリエスじゃん おめでとう

>>73トリエスとはどういう意味ですか?

シンジ「ケンスケ、綾波が入ったんだから少しは手加減してあげてよ」ヒソヒソ

ケンスケ「合点承知」

ピコピコ

ケンスケ「とりあえず、式波だけ気をつけてれば大丈夫....何!?」

綾波「....」ピコピコピコピコピコピコピコピコ

ケンスケ「やられた...つ、強すぎる」

アスカ「エコひいきー!」ピコピコ

綾波「攻撃が単調、だから読まれる」ピコピコピコピコ

シンジ「アスカー!」

アスカ「後は頼んだわよ、シンジ」

シンジ「くそぉぉ!」ピコピコ

綾波「ごめんなさい、碇君、私勝つわ」ピコピコピコピコ

シンジ「うわぁぁ!」

綾波「勝った...」

シンジ「驚いたよ、綾波がこんなに強いなんて」

アスカ「ぐぬぬ」

シンジ「どうしたの?アスカ」

アスカ「どうせチートよ、チート使ったんでしょ!」

ケンスケ「えぇ...そんなことは...」

アスカ「あるわよ!エヴァに乗ったのだってひいきされてるからでしょ!、チートを使ってないならこの私が負けるはずがないわ!エコひいきなんかにぃ!」

ケンスケ「どうやって綾波だけチート使うんだよ」

シンジ「さすがに無理あるよ...」

アスカ「チートったらチートなの!」



IDの頭がSSSでトリプルエス

>>76
親切にどうもありがとうございます

アスカ「....」ムスー

シンジ「ほら、アスカ、続きやろうよ」

アスカ「もういい、ゲームやめる」

ヒカリ「なら、プレゼントを渡しましょう、本当はご飯食べたら渡す予定だったんだけどね」

アスカ「そうね、そうしましょう」

ヒカリ「私からはこれよ」

アスカ「?なによこれ?」

ヒカリ「碇君の写真よ」ニヤリ

アスカ「はぁぁ!?アンタバカァ?こんな物もらってどうするのよ!」カァァッ

ヒカリ「じゃあいらないのね?」

アスカ「仕方ないから貰うわよ」

ヒカリ「そう、よかった」ニヤニヤ

アスカ「...」ニヘラァ

トウジ「アイツそない嬉しいんか、あんなモンみてヘラヘラしよって」ヒソヒソ

シンジ「あはは、なんか照れるなぁ」ヒソヒソ

アスカ「...はっ!そういえば、まだアンタ達から貰ってないわね、出しなさい!鈴原、相田」

ケンスケ「...」スッ

アスカ「ふむふむ、ゲーム機とはわかってるじゃ無いの!ありがとう!で、鈴原は?」

トウジ「ホラよ」ポイッ

アスカ「きゃっ!投げないでよ!」

トウジ「やかましい!はよ開けろや」

アスカ「これは、本ね、なになに、『日本の文化』?」

トウジ「そや、日本の事を忘れへんようにってな」

アスカ「そ、だったら余計なお世話ね、私が忘れるわけ無いもの」

トウジ「最後までその減らず口は直らへんなぁ」



ミサト「アスカぁ~私もプレゼントあるわよぉ~ん」

アスカ「タチの悪い酔い方ね」

ミサト「失礼ねぇ、ヒック、ほらこれプレゼント、あんたも飲みなさい」

アスカ「ヱビチュじゃないの、私未成年よ...」

ミサト「いいから、飲みなさいよー」

アスカ「嫌よ!」

ミサト「飲みなさいって!いってるでしょお!」

シンジ「トウジ!ミサトさんを抑えて!」

トウジ「堪忍なぁ、ミサトさん」ガッ

ミサト「放せ!放せぇー!」ジタバタ

シンジ「なんて酷い酔い方なんだ...ってそうだ!僕のプレゼント渡してなかったね、はいどうぞ」スッ

アスカ「ありがと」

シンジ「髪留めなんだ、アスカいつも髪留め使ってるから良いかなぁって、これ実は手作りなんだ」

アスカ「...バカじゃないの?」

シンジ「ごめん、いらなかったよね?僕の手作りのなんて...」

アスカ「違うわよ!本当バカね、嬉しいに決まってるじゃないこんなの貰ったら」

シンジ「本当?」パァァ

アスカ「本当よ、大事にさせてもらうわ」



ケンスケヒカリトウジ「お邪魔しました」

アスカ「じゃあね」

バタン

アスカ「はぁ、これで私の日本生活も終わりね」

シンジ「そうだね、何だか実感わかないや」

アスカ「そうね、私も」

シンジ「明日からアスカがいないなんて、少しさみしいなぁ」

アスカ「少し?聞き捨てならないわね」

シンジ「ごめんごめん、とってもさみしいよ」

アスカ「よろしい」

シンジ「明日、空港まで行くよ」

アスカ「そう、助かるわ」

シンジ「空港で泣いちゃうかも...なんてね、ははっ」

アスカ「私は今ももう泣きそうよ」

シンジ「泣いていいよ」

アスカ「バカにしないでよ、無敵のアスカ様よ?」

シンジ「はは、そうだったね..」

アスカ「ふふっ」ニコッ



翌日

ミサト「空港着いたわよ、アスカ、シンちゃん」

アスカ「本当、いよいよって感じね」

シンジ「そうだね」

ミサト「急がないと飛行機来ちゃうわよ!感傷に浸ってる場合じゃないわ」

アスカ「そうね、急ぎましょう」

シンジ「もう、行っちゃうの?」

アスカ「ええ、あと数分後には出発するから」

シンジ「そっか、じゃあこれで会うの最後になるかもね」

アスカ「そうかもしれないわね」

シンジ「色んなことがあったね、使徒と戦ったり、一緒に料理したり、数えだしたらキリがない、全部大事な思い出なんだ...」ボロボロ

アスカ「なら、私の日本生活も捨てたもんじゃなかったわね」

ミサト「時間よ、アスカ」

アスカ「わかったわ、けど最後に1つだけ、言いたいことがあるの」

ミサト「手短にね」

アスカ「Wirst du mich lieben?」

シンジ「ドイツ語なんて...分かんないよ...」ボロボロ

アスカ「分かんなくて良いのよ!バカシンジには!」ニコッ

シンジ「うっ、うっ」ボロボロ

アスカ「もう、仕方ないわねぇ」

アナウンス『ドイツ行き7時30分発の便はまもなく出発致します。ご搭乗になされる方はお急ぎください』

アスカ「もう、行かなきゃ....またね、シンジ!」






翌日

シンジ「朝か...」

スタスタ

シンジ「アスカー?起きないと遅刻しちゃうよ!」


シンジ「返事がないなぁ、仕方ない部屋入るよ、アスカ」ガチャ

しーん

シンジ「...そういえば、アスカはもう居ないんだった、何やってんだろ、僕は...」

ミサト「あら、シンちゃん、おはよう」

シンジ「ミサトさん!?」

ミサト「あらあら、アスカの部屋なんか入っちゃってぇ、恋しくなっちゃったの?」ニヤニヤ

シンジ「違いますよ、ただ...アスカが居ないっていう実感が湧かないんです..」

ミサト「そうね、私もよ、今まで当たり前の様に三人で暮らしてきたもの...」

ミサト「ま、そんな暗い話は置いといて、取り敢えず朝ごはんにしましょ!」

シンジ「僕に作れって言うんですか?もう遅れちゃいますよ」

ミサト「流石に今日は私が作ったわよ」

シンジ「それはそれで、マズいですね」

ミサト「食べてもいないのに不味いとか言わないの!」

シンジ「すいません、でも何だか久しぶりですね、ミサトさんと二人でご飯食べるのなんて」

ミサト「確かにそう言われればそうね」



シンジ「ごちそうさまでした」

ミサト「あら、シンちゃん、速いわね」

シンジ「そうですか?そろそろ学校なんで行きますね」

ミサト「そ、行ってらっしゃい」

シンジ「行ってきます」バタンっ

スタスタ

シンジ(1人で登校するのも久しぶりだなぁ)

スタスタ

シンジ(アスカの事を思い出しちゃうなぁ)

スタスタ

シンジ「...」

スタスタ

シンジ「おはよう」

ケンスケ「おはよう、碇」

シンジ「トウジは?」

ケンスケ「いるよ、寝てるけどな」

シンジ「ははっ、朝から寝るなんて、よっぽど寝不足なんだね」

ケンスケ「そうだな、まあ式波がいなくなって悲しいのはお前だけじゃないってことだな」

シンジ「まさか、トウジがアスカの事を考えて寝不足になるなんて考えられないよ」

ケンスケ「まあ、そのまさかなんだろ」

シンジ「そうなのかなぁ」

ケンスケ「おっと、もうすぐホームルームだから席に戻るわ、じゃあな」

シンジ「うん、じゃあね」

ケンスケ「...」スタスタ

ケンスケ(眠いなぁ)

ケンスケ「おい、シンジ!綾波がお前に屋上来い言うとったで」

シンジ「綾波が?」

ケンスケ「ああ、何でも大事な話があるんやと」

シンジ「ちょっと行ってみるよ」

ー屋上ー

シンジ「.え?..付き合う?僕と綾波が?」

綾波「そうよ、私と碇君で」

シンジ「でも...」

綾波「碇君は私の事嫌い?」

シンジ「嫌いじゃ無いけど、でも僕は...」

綾波「アスカが好き...でしょ?けれどもうセカンドは居ないわ、だから私と」

シンジ「でも、でも綾波じゃアスカの代わりにはなれないよ」

綾波「何故?容姿に関してはそこまでの差は無いはずよ、性格も必要なら碇君の望む性格に変えることはできるわ」

シンジ「ごめん」

綾波「わからない、碇君が、碇君の心が」

シンジ「僕はアスカが好きなんだよ!昨日は言えなかった、けど今ならはっきり言える、何でアスカの前で言わなかったんだろう?言えなかったんだろう?」

綾波「...」

シンジ「ミサトさんに言われた通りだ、後悔するのは僕だって....」ポロポロ

綾波「そう、さよなら...碇君、私は好きだったわ..」

スタスタ

シンジ「はは、綾波も離れてっちゃった...」









数日後

ミサト「シンちゃーん、もう学校の時間よ」

シンジ「...」

ミサト「また学校休むの?」

シンジ「...」

ミサト「あのねぇ、シンちゃん、そうやって何日も何日も学校休んで、何か解決すると思っているの?」

シンジ「...今日ぐらい良いじゃないですか...」

ミサト「今日ぐらいって、そのセリフ昨日も聞いたわ、甘ったれんじゃないわよ!ウジウジしてたって誰も助けちゃくれないわ」

シンジ「...」

ミサト「はぁ、もういいわ、学校には私から連絡入れておくから」

シンジ「...結局ミサトさんも助けてくれないんですね...」ボソッ

ミサト「え?」

シンジ「...」

ーNERFにてー

ミサト「本当、やんなっちゃうわ」

リツコ「シンジ君位の歳なら良くあることよ、ちょっとした事ですぐああなるもの」

ミサト「思春期だものね、けど、さすがにウジウジしすぎよ、先が思いやられるわ」

リツコ「ふふっ、あなたがヒステリックになるのも時間の問題かしらね」

ミサト「あんたねぇ...」


リツコ「それはそうと、碇司令からこんな物が」スッ

ミサト「何よ、これ?」

リツコ「さあ、何でしょうね、けど多分シンジ君の助けになるはずよ」

ミサト「ふーん、ま、いいわ」

リツコ「あの人も何だかんだで、息子の事考えてるのね」

ミサト「ええ、大分丸くなったわ」

リツコ「ふふっ、言えてるわね、一応今日の用件は済んだから帰ってもいいわよ」

ミサト「そうさせてもらうわ、本当は一飲みしたいところだけど、家帰ってからにするわ」

リツコ「あまりお酒飲みすぎちゃだめよ」

ミサト「わかってるわよ!」

ーミサト宅ー

ミサト「ただいまー、シンジ君、お父さんから何か届いてるみたいよ」

シンジ「...」

ミサト「部屋の前に置いとくわね」


数分後

シンジ(父さんが何か送ってくるなんて珍しいな、何だろう)

シンジ(大学の資料みたいだ、何々、数学と英語とドイツ語で進学できるのか....まてよ、ドイツ語?もしかして...)

シンジ「やっぱり!!!」

シンジ(ドイツの大学だ!ここに行けばアスカに会える!)

シンジ「よーし、やるぞー!絶対行ってやる!!」


~そのころミサトは~

ミサト(はぁ、今日もシンジ君話してくれなかったわ、碇司令の贈り物で何か変わってくれると良いんだけど...)

シンジ「やっぱり!!」

ミサト「どわぁっ、いきなりどうしたのよ」


シンジ「よーし、やるぞー!絶対いってやる!!」

ミサト「急に元気付いたと思ったら、そういう事か、お年頃だものね」

ガチャッ

シンジ「ミサトさん」

ミサト「シンジ...君?」

シンジ「僕、受験勉強を始めます」

ミサト「どうしたの?いきなり、さっきも大きい声だして」

シンジ「ドイツの大学を受験することにしました」

ミサト「また随分先の話ねぇ」

シンジ「高校は第三新東京でトップレベルの高校にいきます。幸いいまの成績なら問題無いとおもうので」

ミサト「よく分からないけど、いいんじゃないの、こんなに生き生きしてるシンちゃん見るの久しぶりだし、途中で投げ出さないようにね」

シンジ「わかりました、アスカに会うた....いや、ドイツ語を学ぶためなら努力は惜しみません」

ミサト「あら、シンちゃん、ドイツ語が学びたかったのね」ニヤニヤ

数日後

カリカリ

シンジ「ふぅ、休んでた分は取り返せたかなぁ」

ミサト「...」じー

シンジ「どうしたんですか、ミサトさん」

ミサト「何でもないわ」

シンジ「なら、部屋から出てって下さいよ」

ミサト「はいはい、アスカ効果は絶大ね、学校にも行くようになったし」ニヤニヤ

シンジ「出てって下さい」

ミサト「まぁ、かお真っ赤にしちゃってぇ、シンちゃんったらー」

シンジ「出てけ」

数ヶ月後

シンジ「今日は受験当日かぁ、不安だなぁ」

トウジ「なぁに、シンジのことやし、大丈夫やろ」

ケンスケ「そうそう、どっかのおバカさんとは違ってね」

トウジ「ほう、言ってくれるやないか」

シンジ「まあ、落ち着いてよ」

ケンスケ「俺と碇はこっちだな、おバカさんは違う高校だから、ここでお別れだ」

トウジ「受験当日やってのに、気の利いたこと1つも言えんのかい」

シンジ「ははっ」

トウジ「何がおもろいねん」

シンジ「いや、何か、色々思い出しちゃって、このやり取り見てるとさ」

ケンスケ「そうだな、まあトウジもがんばれよ」

トウジ「おう」

受験中

試験官「では、テストを開始してください」


シンジ(この問題...解ける!)

ケンスケ(貰った!!)


一方トウジは


トウジ(分からん、こうなりゃ前日作ったこれを..!!)コロコロ


サイコロ鉛筆を回していた

合格発表

シンジ「受かった!」

ケンスケ「俺も!」

シンジ「そういえばトウジは?」

ケンスケ「電話してみるか」

プルルルルプルルルル

トウジ『もしもし』

ケンスケ「どうだった?」

トウジ『まず、お前らの結果を言えや』

ケンスケ「受かったよ、二人共な」

トウジ『ワイも受かったで、定員割れやったけどな』

ケンスケ「ぶふっ」

トウジ『何もおもろないやろ!!』

シンジ高校2年の夏

ミサト宅

シンジ「グーテンモーデン」

ミサト「あら、またドイツ語の勉強してるのねぇ」ニヤニヤ

シンジ「何で勉強してるときに限って僕の部屋に来るんですか?」

ミサト「女の勘よ」

シンジ「多分使い方間違ってますよ、それ」

ミサト「そうかもね」

シンジ「取り敢えず出t」

ミサト「出てって下さい、でしょ?わかったわよ」

シンジ「たすかります」

ミサト「じゃあね」

シンジ(アスカ「Wirst du mich lieben?」 )

シンジ「あっ!そう言えば、この言葉って意味何なんだろ」

シンジ「辞書で調べよう」

パラパラ

パラパラ

パラパラ

パラパラ

パラパラ

シンジ「...そっか、そういうことだったんだね、アスカ」ポロポロ

シンジ高校三年、正月

カリカリ

シンジ「グーテンモーデン」

カリカリ

ミサト「シンちゃ~ん」

シンジ「今、無理です」

ミサト「アスカから年賀状届いたわよ」

シンジ「すぐ行きます」ダッ

ミサト「はい、これ年賀状ね、アスカ可愛くなったじゃないの」

シンジ「そうですね//」

ミサト「向こうで他の男作ってたりして」ニヤニヤ

シンジ「何てこと言うんだ」

数ヶ月後

ミサト「もう、行っちゃうのね?」

シンジ「はい、もうドイツ行きの便が来ちゃうので」

トウジ「向こうでも勉強しろよ!」

シンジ「それはお互い様でしょ?」

トウジ「はんっ、所詮俺は浪人生や」

シンジ「ははっ」

ケンスケ「式波によろしくな」

シンジ「うん」

アナウンス『ドイツ行き7時30分発の便はまもなく出発致します。ご搭乗になされる方はお急ぎください』

シンジ「じゃあ、行って来ます」

ミサト「待って、シンジ君」

シンジ「何ですか?」

ぎゅうっ

ミサト「頑張って来るのよ」

シンジ「はい」

トウジケンスケ「.....」

シンジ「そろそろ、苦しいです」

ミサト「あっ、ごめん、じゃあ、またね」

シンジ「はい、また」

ドイツにて

シンジ「アスカの年賀状によるとアスカはこの辺に住んでるはずなんだけどなぁ」トコトコ

シンジ「このままだと道に迷いそうだ」

?「Du bist echt schwer von Begriff!(あんたバカぁ)」

シンジ(聞き覚えのある声だ)

シンジ「....!!」

僕が見た先には見慣れたオレンジ色の髪

僕があげたであろう、髪留めをした綺麗な女の子、それは女の子と言うには余りにも綺麗で、大人びていて、けれど直ぐに壊れてしまいそうな脆さも兼ね備えている。

僕はその子に会えたのが嬉しくて、躊躇うことなく声をかけた、その子は誰かと話していたけど、気にしない。

オレンジ色の女の子は少し驚いて、また昔のように僕を嘲り、笑った。

それが、懐かしくて、嬉しくて、思わず笑ったら、彼女も笑って、それを見たらまた嬉しくなって...

彼女が何か言いたげだったけど、多分言おうとしてる事は分かったから、僕は彼女の言葉を遮るようにして

今度こそは、今回こそは僕が言うって決めてた言葉を彼女に行ったんだ

「Wirst du mich lieben?」

少し間を置いて、彼女が泣きだすから、心配して近づくと、今度は笑って

「Ja」

って彼女が言うから僕は彼女に抱きついた

「キスしよ」

って彼女が言うから僕は彼女にキスをした


「Wirst du mich lieben?」(あなたは私を愛してくれますか?)



fin

最後アスカ視点

いきなり声をかけられた

誰かと思ったら、あのバカだった

昔みたいにバカにしてやったら何故か喜ぶから、つられてわたしも笑ってしまった。

告白の返事でももらおうとしたら、バカが止めるから、仕方なく話を聞いてやろうと思った

なんだか、少し恥ずかしがった様子でこう言った

「Wirst du mich lieben?」

予想外と言えば予想外、予想通りと言えば予想通りの言葉になんて言ったらいいかわからない、こう言うのを感無量というんだろうか

直ぐに返事してやりたかったけど、少しだけ勿体ぶって、言ってやった。

「Ja」

って言ったらすごい勢いで抱きついてきた。悪い気はしないけどね

「キスしよ」

って思わず口走っちゃったけど、バカはキスしてくれた

大好きだよ、シンジって思っちゃった

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2021年03月29日 (月) 01:12:02   ID: S:rUN0pO

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