P「なるほど」 (42)
P「……なあ、なんで俺は仕事しながらお前に抱きつかれてるんだ?」カタカタ
「そんなの外が寒いからに決まってますよう」
「パソコンしながら震えてるプロデューサーさんを見ていられなくて」
P「なるほど」
P「確かにあったかい」カタカタ
「ありがとうごさいます!」
P「でも体を擦り付けてくるのはなんでだ?」
「摩擦熱でよりあっためようかと」
P「あー、なるほど。賢いな」
「えへへ」
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P「なあ、なんで俺はお前にラーメンを食べさせられてるんだ?」
「貴方様がらぁめんが熱いとおっしゃったからです」
「となるとわたくしがふぅふぅせねば食べられないではありませんか」
P「なるほど、食べやすい」ズズー
「ふふ」
P「でも大分冷めてきてるしもうあーんはいいぞ」
「いえ、わたくしは一度やり始めたことは最後までやり抜くたいぷなのです」
P「流石、偉いな」
「はい」ニコッ
P「なあ、なんでお前は俺の目の前で着替えるんだ?」
「んー? 時間の短縮の為だぞ?」
「時間押してて次の仕事まで更衣室を使ってる暇なんてないしな」
P「なるほど」
「あれ? でもそんなこと言うなんてプロデューサーは担当アイドルの裸を見て欲情しちゃったりするのか?」
P「そりゃまあな」
「……えへへっ、やっぱり変態プロデューサーだぞ」
「これは少しでもプロデューサーの変態性に慣れるためにこれからも目の前で着替えなきゃな!」
P「なあ、なんでいつの間にか俺の買い物にお前が一緒にいるんだ?」
「もー、プロデューサー! 将来、奥さんと買い物に行くのも旦那さまの役割です!」
「むしろ1人で行っちゃう方がどうかなーって」
「今の内に奥さんの好みとか、お買い得商品の値段とか知ってなきゃダメなんですよー?」
P「なるほど、賢いなぁ」
「えへへ。 あっプロデューサー、私これが好きなんです! 安いし2人分買って行きましょう!」
P「なあ、なんで俺がシャワー室使うって言っといたのにお前もここにいるんだ?」
「……2人で使った方が節約できるってやよいっちが前に」
P「なるほど」
P「でもそれはわかったが見えてるぞ、全部」
「ちょ……恥ずかしいんだからさー」
「でも、兄ちゃんのそれもカンペキ見えてるっしょ……って大きくなっ…………うわぁ」
P「やめて恥ずかしい」
「へへっ、まあここまで来たんだし体洗ってあげるよ」
P「まじか」
「うん、これでもお姉ちゃんなんだから優しくしてあげる。 ……優しく、ね」
P「あの、なんで俺は手を握られながら仕事先に向かってるんですか?」テクテク
「プロデューサーさんが迷子にならないようにですよ」ギュッ
P「え?」
「いっつもプロデューサーさん迷ってしまってるんですもの」
「道とか、気持ちとか」
P「なるほど、助かります」
「うふふ、いえいえ」
P「それでここはどこですか?」
「あらあら~」
P「なあ、なんで俺はお前にキスされてるんだ?」
「それはプロデューサーが羊羹を口元にこぼしちゃってたからですよ?」チュッチュッ
P「なるほど」
「せっかくのいい水羊羹だったのにもったいないですぅ」チュッチュッ
P「たしかに」
「えへへ、プロデューサーも私と同じでダメダメなところもあるんですね」チュッチュッ
P「何か照れるな」
「でも大丈夫です!私がプロデューサーのどんな些細なことでも面倒見てあげますから」
「ずぅっと」
P「なあ、なんで帰って来たら、お前が俺の家に居るんだ?」
「? ここ私の家でもありますけど」
P「そうだったっけ」
「はい、以前私が仕事に出られなかった時にプロデューサー、『765プロはみんな家族だ!』って言っくれたじゃないですか」
P「あー言った言った」
「だから自分の家に帰って来たんです」
P「なるほど」
「ふふ、家庭って言うのはこんなに暖かいんですね」
P「あーうん」
「あ、それはそうとあなた、ご飯はもう出来てますよ」
「もうっ、最近事務所のアイドルとの距離感おかしいんじゃないですか?」
P「そうかな」カタカタ
「絶対そうです」
「同じプロデューサーの立場として見てもどうかと思います」
「金輪際アイドルとのボディタッチ等、あの子達を勘違いさせるような振る舞いは禁止ですから!」
P「ごめん、わかった」
「いえ、わかって貰えればいいんです」
P「同僚にここまで言わせてしまうとは我ながら不甲斐ないな」
「いえ、私も少し言い過ぎました」
「でもダーリンは多少厳しくしないと聞いてくれませんからね、これからは本当気を付けて下さいよ?」
「ハニー!」ギュッ
P「あー、すまん。 この前アイドルとのボディタッチはやめろって注意されたんだ」
「え? これボディタッチじゃないよ?」
「アイドルとプロデューサーとのただのコミュニケーションだよ?」
「アイドルと信頼カンケーを築くのもプロデューサーの仕事なの」
P「なるほど、確かに」
「あはっ、ハニー、今日はどうやって信頼カンケー深める?」
P「んー、特に思い浮かばんな」
「えへへ、なら特製お任せコースがオススメなの」
P「おうそんなのがあるのか。助かる」
「ふふ、じゃあ誰も居ないしあっちのソファ行こっか」
P「なあ、ここどこだ?」
「ここ? んっふっふー、うちの病院の地下」
「本当は家にしたかったんだけど真美が居るからさ、違うとこにしたんだ」
P「なるほど」
P「あとこの手錠外してくれないか?」ガチャガチャ
「んー、どうしよっかなー」
「兄ちゃんが大人しくゆーこと聞いてくれるなら外してもいいけど」
P「聞く聞く」
「えへへ、ならいーよーん」
P「助かる、お前は本当いい子だな」
「えっへっへー、それほどでもあるっしょー」
P「なあ、なんでうちのドアを無理やり開けようとしてるんだ?」
「あっ、プロデューサー起きちゃいましたか?」
P「ガチャガチャうるさくてな、すげー眠かったが出てきた」
「あちゃー、すみません」
「このチェーンが中々頑丈で」
P「あっ、鍵の方はもう開いてるんだな」
「本当はプロデューサーが起きたらボクが一緒の布団に入ってるってシチュエーションにしておきたかったんですよ」
「ほら、大分前に男の夢だとか言ってたような気がするじゃないですか!」
P「あーあったかも」
「それでプロデューサー、寒いから入れて下さい」ガチャガチャ
P「んー」
「入れてくれたらすぐ布団に戻れますよ?」
P「あ、なるほど確かにそうだな。 はいどうぞ」ガチャ
「へへっ、たっだいまー!」
P「なあ、なんで俺オレンジジュース飲まされてるんだ?」ゴクゴク
「……んっ、それよりもあんた何でこんな所にいきなり監禁されてるのかを聞きなさいよ」
P「ん? ああ本当だ。 どこだここ」
P「最近こう言うの多くてさ、結構慣れた」
「……あんたも苦労してるのね」
「……こほん。 にひひっ、ここはうちの人間しか知らない秘密の場所よ」
「逃げようとしても無駄なんだから」
P「なるほど。 じゃあ無理だな諦める」
「……えっ、ちょっ。 あんたそれで良いの? 一生が掛かってるかもしれないのよ?」
P「でもお前が無理だって言うなら無理だろ」
「えっ、あっ、まあそう、なんだけど」
P「仕事には行きたかったんだけどなぁ」
「……」
「……」
「……わかったわ、仕方ないけど明日には帰すわ」
P「え、本当。 助かる」
「……ふぅ」
「……でも今日は一日中ずーっと付き合って貰うわ」
「にひひっ、まずはオレンジジュースの続きね」
「プロデューサーさんって流されやすいですよね」
P「そうですかね? そんなことは無いと思いますが」
P「それより駄目じゃ無いですか。 見ましたよ昨日のゴミ袋」
P「最近全然野菜食べてませんよね?」
「あちゃーバレちゃいましたか」
「何時もと違う場所に捨てに行ったり袋も工夫したんですが」
P「多少手間は掛かりましたけど問題無いです」
P「それと今日も作っときますからちゃんと食べといて下さいね? 全く、俺が作っとか無いとろくに食べないんですから」
「あーやっぱりいつもうちに用意されてた料理ってプロデューサーさんが作ったものだったんですね」
P「はい、俺が面倒見て置かないとあなたはすぐ手を抜きますからね」
P「もういい大人なのに本当困ったものです」
「えっとそれじゃあやっぱり今後も?」
P「はい、陰ながらずっと見ていきます」
「なるほど」
おわり
短いけど終わり
見てくれてありがとう
それじゃあの
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