モバP「安価でプロデューサー生活」 (239)

 
P「おはようございます!」

ちひろ「あ、おはようございますPさん。今日からよろしくお願いしますね」

P「はい、お願いします。ちひろさん」

ちひろ「前にも話した通りこれからあなたには我がモバプロダクションのプロデューサーとして頑張ってもらいます」

P「はっ、はい」

ちひろ「とはいってもいきなり個別のアイドルの担当についてやるというのも難しいでしょうから、しばらくは雑務全般というかこちらがお願いした仕事をしてもらいます」

P「分かりました」

ちひろ「ウチは沢山の素敵なアイドルが所属している事が自慢ですが、その分常に人手不足です。忙しくなるとは思いますが頑張ってくださいね」

P「はい、精いっぱい頑張ります!」

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ちひろ「今日のところは簡単な顔見せと書類等のお渡しだけなので、正式な業務や周りの人への挨拶は次回以降にお願いしますね」

P「はい……あ、あの」

ちひろ「どうしました?」

P「ここの事務所……とっても広いですけど、他の部屋に誰かいるんですか?」

ちひろ「いえ、この時間は珍しいことに誰も……あ、でももうすぐ……」

ガチャ

ちひろ「あ、きましたね。>>4が……」

P「……!」

P(お、俺が初めて顔を合わせるアイドル……緊張してきた)

 

高峯のあ

 
のあ「おはよう」

ちひろ「あっ、おはようございますのあさん。今日は休日なのにレッスン入れてたのね」

のあ「休日というのは自分が好きなことを自由にできる時間という認識だったけれど……。その定義に則して考えるのなら私がここへ足を運んだのは必然よ」

ちひろ「あー、そ、そうですよね。すみません」

P(な、なんだかすごく綺麗なお姉さんが入ってきた)

P(資料の記憶によれば、この人は……高峰のあさんだ)

P(それにしても随分神秘的というか……なんだかオーラが凄いな。とても俺みたいな一般人が話しかけてはいけない気が……)

P(い、いや何を恐れているんだ。俺はこれからこの人も含めこのプロダクションのアイドルのプロデューサーになるんだぞ。ちゃんと挨拶しなきゃ)

P「あ、あの」

のあ「……なにかしら」

P「↓2」

 

あ、いきなり名前ミスってた、のあさんすみません
安価なら↓

 
P「のあさんをトップアイドルにするために来たPです、よろしくお願いします」

のあ「私を……トップアイドルに……?」

ちひろ(あ、あら。この人もっと大人しい人かと思ってたけど、意外と大きい事言うのね)

のあ「そう……貴方、私のプロデューサーになるのね」

P「え? あ、いや……まだ誰かの専属プロデューサーになる訳では……ってか、今日が初出勤というか……」

のあ「……だというのにそんな大それた事を初めて顔を合わせた私に向かって言ったというの?」

P「えっと、それは……」

P(冷静に考えれば俺みたいな右も左も分からない新米にいきなりあんな事を言われたら胡散臭い……かも。やばい、緊張して初っ端から失敗したか……)


のあ「……面白いわね」

P「……えっ?」

 

 
のあ「初対面でそんな大言壮語されたのは初めてよ……でもそこまで悪い気はしない」

のあ「貴方には何か他の星にはない輝きを感じる気がする……」

P「ほ、星、ですか」

のあ「……でも、それが初めて見る珍しいものに対して起こした目の錯覚であるという可能性も否定できないわ」

のあ「だから……これからじっくり貴方という星を観測させてもらうわ」

P「あ……は、はい。よろしくお願いします」

P(何だかよく分からなかったが、気に入ってもらえた……のか?)








・モバプロダクションのプロデューサーになった!
・千川ちひろと出会った!
・高峯のあと出会った!


 

 




P(初めて事務所に行って、のあさんと出会った日から数日)

P(あれから俺は毎日のように出勤し、様々な雑務をこなしている)

P(初めはちひろさんの言っていた通りの忙しさに体がもたないかもと心配したが、人間何事にも慣れるもので、今ではヒーヒー言いながらも何とか働けている)

P(俺がこれだけ頑張れているのには、アイドル達の存在が大きく影響してると言えるだろう)

P(事務所内で仕事をしていると、毎日次々とアイドルの子達が入れ代わり立ち代わりで入ってくる)

P(その姿を見ていると、俺はこの子達の為に仕事をしているんだ、俺が頑張ればこの子達が喜ぶ、というのが実感できて、疲れる体にムチを入れる事ができる)

P(まあほとんどの子とは軽い挨拶を交わす程度でしかないが、それだけでもこんなにこちらを元気にしてくれるのだからアイドルって凄い)

P(そんなこんなでまだまだ未熟ではあるが、少しづつプロデューサーとして日々精進中の俺に唯一気兼ねなく話しかけてくれるアイドルが……)


のあ「……パソコンという箱を駆使して、電子の世界を飛び回って仕事をする貴方を素直に賞賛するわ」

P「……のあさんPC苦手なんですか?」


P(そう、初日に出会ったのあさんである)

 

 
のあ「そろそろ仕事は終えられそうなの?」

P「え? あー、いや、もうちょっとだけかかると思います」

のあ「……貴方、自分では気づいてないかも知れないけれどひどい顔をしているわよ。そんな状態じゃ今日の主役を務めるのにふさわしくない……少し休みなさい」

P「あはは、心配してくれてありがとうございます……って、主役? 何の?」


のあ「今日は貴方の歓迎会を用意しているのよ」

P「え……俺の歓迎会って……! まさか、のあさんが企画してくれたんですか?」

のあ「いいえ、チヒロだけれど」

P「そ、そうですか」

 



のあ「私は形にこだわらない……歓迎会という形式にもわざわざこだわる気もないけれど……貴方を歓迎する心ならすでに形作られているわよ」

P「……ありがとうございます、のあさん」

P(そして、事務所内の小さな一室でささやかな俺の歓迎会が行われた)

P(まあ会といっても各自でお菓子やジュースを持ち寄って食べながら談笑する、といったものだったが、俺なんかの為に時間を割いてくれただけでも感激である)

P(すると、恥ずかしながら主役として中央の位置を陣取っていた俺に話しかけてきたアイドルがいた)

話しかけてきたアイドル

あ、↓2で

幸子了解
そんなこんなでお話を進めつつ安価を入れていきたいと思います
それにしても色々なアイドルを書いてみたいから始めたとはいえのあさん難しい

 

幸子「どうも、初めましてですよね」

P「あっ、初めまして」

P(オレンジジュース片手にこちらへやってきた子は、輿水幸子ちゃんだった)

P(事務所でも顔を合わせた事がなかったと思うので、今日が初対面である)

P「あはは、何か俺みたいなよく分からない奴の歓迎会にわざわざ来てくれてありがとうね」

幸子「まだ新しいプロデューサーさんの顔を見てなかったですからね。どんな人か一度会っておきたくて」

P「そっか」

幸子「それに、プロデューサーさんにもカワイイボクの事を教えておいてあげようと思いまして!」

P「え?」

幸子「どうですか? ウチの事務所には沢山人がいますが、ボクが一番カワイイですよね!」

P「え、えーと……」

P「↓2」

 

 

P「うん、カワイイ」

幸子「……そうですか! そうですよね! いや、答えは分かりきっていたので別に聞く必要はなかったんですけど!」

P(幸子ちゃんはとても自分に自信がある子なんだな)

P(そしてそれは決して意識過剰なものでもなく、確かにこの子はとてもカワイイと思う)


幸子「ふふーん、どうやらプロデューサーさんはなかなか見所のある人のようですね。もしどうしてもボクのプロデュースがしたければ、させてあげてもいいですよ」

P「はは、ありがとう」




P(幸子ちゃんと話していると、もう一人俺に話しかけてきた)


話しかけてきたアイドル
↓2


  

 

時子「ちょっと貴方」

P「……はい?」

時子「この私がこんな会にわざわざ来てあげたっていうのに、何の挨拶もないとはどういう了見なの?」

P「え? あのー……一応初めに挨拶というか、皆の前でお礼とよろしくお願いします的な表明はさせてもらったんですが……」

時子「アァン? あんな社交辞令的な挨拶の事なんてどうだっていいのよ。私が今言っているのは、この! 時子様への挨拶がまだなんじゃないのって事なんだけど」



P(この人は……財前時子さんだ。資料を拝見してた限りでも気の強そうな人だと思っていたけど、実際は想像してた以上だな……)

P(さて、どうするべきか……)


↓2

 

 
スッ

P「どうかこれから、よろしくお願いしますー」ドゲザー


時子「……ふぅん。クックック……いきなり土下座なんて……貴方、下僕の素質があるんじゃない?」

時子「新しいプロデューサーがどんなのかと思って見に来たけど……なかなか躾けしがいがありそうな奴じゃない……アーッハッハ!」


P(ふぅ、どうやら機嫌は取れたみたいだ)

幸子「プロデューサーさん……」

P「あっ……幸子ちゃん……」

幸子「いくら時子さんが怖いからって、何もいきなり土下座なんてしなくても……」

P「あっ……いや……土下座は……日本の……文化だから……その……」

P(なんだか幸子ちゃんに白い目で見られてる気がする……)


そんな感じで俺の歓迎会は、わずかに不安な要素がありながらも新しいアイドルの子とお話できたりして、とてもいいものだった。


・輿水幸子と出会った!
・財前時子と出会った!
 

 




P「えーっと、資料室は……と」


P(俺は現在、ちひろさんに頼まれて第一資料室に向かっている最中だ)

P(ウチの事務所には資料室がいくつもあって、その理由はどんどん規模が大きくなっていくプロダクションに合わせて事務所を増築しているかららしい)

P(始めは一つで事足りていた資料室も、だんだんモノが入りきらなくなりその数を増していったのだとか)

P(その話を聞いただけでも俺が入ったこのプロダクションが、いかに成長著しいところかが伝わってくるというものだ)

P(しかし、第一資料室……つまり、一番最初に作られていた資料室にはまだ一度も行った事なかったので、ちょっと迷ってしまった)

P(まあ俺が事務所内で迷子になるのは今に始まったことじゃないけど……つーか、この事務所マジで広すぎ)


P「……ん? 前の方からやけに荷物を抱えた人がこっちに来るな……?」

P(俺が見慣れない廊下を右往左往していると、前方から誰かきた)



前からこちらに来る人
↓2
 

 
あやめ「んしょ、んしょ……ふぅ、思ったより重たいなあ」

P「あれは……あやめちゃんか」

P(前から来ていたのは、浜口あやめちゃんだった)

P(確か忍に憧れている女の子で……挨拶ならしたことがあるけど、話し方も少し古風である)

P(それにしてもあんなに物を抱えてどうしたんだろう? てかまともに前見えてるのか?)

P(いや、見えてないだろうな。俺の姿も確認できてないみたいだし……というより足元すらちゃんと見えてないんじゃ……)

P(あれじゃもし何かにつまづいたりでもしたら危ない……)


P(なんて考えていると、悪い予感というのは当たるもので)


あやめ「わっ!?」コケッ

P「……やっぱり!」

P(目の前であやめちゃんがつまずいて体勢を崩した。……くっ! 間に合うか!?)



ここでPの運動神経判定
↓2のコンマの数値が高い程運動神経が高い
 

 
結果 Pの運動神経 「73」


P「うおおっ」バッ

あやめ「きゃっ!」


ドサドサッ


P「……ふぅー」

P(何とか危機一髪……あやめちゃんが転ぶ前に体を支える事が出来た)

P(助ける際にあやめちゃんが手に持っていた物は全部落としちゃって、一部くしゃくしゃになった紙なんかも見えるけど……まあそれは仕方ない)

あやめ「あ……あれ……P殿」

P「大丈夫? あやめちゃん」

あやめ「はい……その、すみません。ありがとうございます」

 

 

P「……それで、どうしてあやめちゃんはこんなところであんなに物を持って歩いてたの?」

あやめ「や、あのですね。こちらの資料を運ぶのが大変だとちひろ殿が仰られていたもので、その仕事をわたくしが請け負った次第です!」

P「え……そんな、あやめちゃんはアイドルなのにそんな事させられないよ!」

あやめ「ちひろ殿にもそう言われましたが、わたくしはアイドルであると同時に忍でもあるので大丈夫です! こんなもの忍法を使えばちょちょいのちょいですよ!」

P「忍法使ってないじゃん!」

あやめ「そ、それは……忍法は秘伝技ですから。人前でそう簡単に使ってはいけないのです」

P「そうですか。じゃあどっちにしろ大変だろうからその荷物は俺が持つよ。これどこに持ってけばいいの?」

あやめ「あ、それは第一資料室にと……」

P「なんだ、丁度いいじゃん。俺も今から第一資料室に向かおうと思ってたんだ」

あやめ「そうだったのですか」


P「あー、ところで……あやめちゃんは第一資料室の場所って分かる?」

 

 
P「ここが第一資料室だったのか……気づかずに通り過ぎちゃってたな」

あやめ「まあここは分かりにくいですからね。説明なしでは見つけづらいかと」


P「うわ……中は結構狭いんだな」

あやめ「そうですね……P殿、道が割りと狭くなっております故、気をつけ……って、わぁっ!」コケッ

ガシッ

P「……うん。あやめちゃんもね」

あやめ「ま、またしても助けられてしまいましたね……ありがとうございます……」


P「……よし。目的の物は持ったし、出ようか」

あやめ「はい」

ガッ

P「……ん?」

ガチャガチャガチャガチャッ


P「……まずい」
 

 
あやめ「どうされました、P殿?」


P「鍵が壊れて、ドアが開かなくなってる……」

あやめ「ええーっ!?」



P「うーん、参ったなー」

あやめ「ちょっとわたくしに任せてもらっていいですか?」

P「え? あやめちゃん、何とかできるの?」

あやめ「分かりませんが、少しわたくしの忍法を試してみます」

P(まさか……! どんな扉も開いてしまう忍者の秘伝ピッキング術のようなものが……!?)


あやめ「忍法、力づく! うぐぐぐぐぐっ……!」プルプルプル


P「忍法全然関係ねえ!」

あやめ「ぷはぁっ! ……うう、ダメです。まだまだあやめの忍術は修行不足のようです」

P「そ、そっか……」
 

 

P「ううむ……助けをよぼうにもスマホはデスクの方に置いてきちゃったからなあ」

あやめ「こ、このまま……」

P「えっ?」

あやめ「このまま誰にも助けてもらえず、一日中出れないなんてことは、ないですよね……」

P「流石にそれは無いって! 俺達がここに用があった事はちひろさんが知ってるんだし、遅くなったら心配して見にきてくれるよ」

あやめ「そ、そう……ですよね……」


P(何だかすごく不安そうだな、あやめちゃん)

P(まあこの部屋狭いし薄暗いし、急にこんな事になったら無理もないか……)

P(何か彼女の気を少しでも紛らわせられないかな……)


↓2


 

 
P「そうだ、せっかくだしちょっとお話しようよ。今まで挨拶くらいしかしたことなかったし」

あやめ「お話……ですか?」

P「うん。あやめちゃんはさ、どうしてそんなに忍者が好きなの?」

あやめ「……昔、祖父と見た時代劇の中で、悪者達を影から倒して困っている人々を救っている忍がいまして……それを見た時とても格好いいと感じ」

あやめ「わたくしもこんな風になれたらなって思ったのが始まりだったと記憶しております」

P「そっかあ……小さい頃に何かに憧れるっていうのはよくある事だけど、その気持ちをずっと持ち続けて頑張ってるってのは凄いね」

あやめ「そうでしょうか……? しかし、いくら頑張っていても一向に忍術は上達しません。この部屋から出ることも出来ない……うう」

P(う……現状を忘れさせるつもりで身の上話をふったのに、また思い出させてしまった)

P(どうしよ……こういう時どう気を使えばいいか分かんないよ……)


あやめ「……」

P「……」


P(……あーもー! とりあえずこの沈黙を破ろう!)

 

 


P「開けーゴマー!」



あやめ「……!?」


P「ドアよー、開けー!」

あやめ「あ、あの……P殿、何をしているのですか?」

P「え? えーっと……ドアが開くお呪い?」

あやめ「お、お呪い……ですか?」

P「うん……オープン・ザ・ドアー!」

あやめ「し、失礼ですがそんな事をしていてもドアは開かないんじゃないかと……」

 

 
P「えー? やってみなきゃ分かんないよ。それに、あやめちゃんの忍術がダメなら俺が頑張らなきゃって思って」

あやめ「た……確かにあやめの忍術はまだまだ未熟ですが、そんな子供だましのようなお呪いよりは開く可能性があると思います!」

P「……!」ピコーン


P「そっか……じゃあ勝負しよう。俺のお呪いとあやめちゃんの忍術、どちらがこのドアを開けられるか」

あやめ「し、勝負ですか?」

P「うん。まあ、あやめちゃんの未熟な忍術じゃあ俺のお呪い力には到底敵わないと思うけど」

あやめ「むっ……! いいでしょう。P殿にわたくしの力、とくと見せつけてしんぜます!」

P「……」ニッ

 

 

1時間後―


ちひろ「遅いわねーあの2人。一体いつまで第一資料室に……」スタスタ


ワレガメイジル……トビラヨ、ヒラケッッ!!

ハーッ、ニンポウ・カイテンタイアタリ!!


ちひろ「え……なに、何か中からふざけた声が……?」

ちひろ「ちょっと、何してるんですか二人とも……」ガチャ

ちひろ「……あれ、開かない」

ちひろ「Pさーん! あやめちゃーん! いるんですよねー?」


オオッ、チヒロサンガキテクレタゾッ!

ヨ、ヨカッター……


 

 



P「ふう……やっと外に出られた」

ちひろ「すみません、まさかこんな事になっていたとは……あの部屋のドアは結構ボロくなってきてて、いずれ直さなきゃとは思ってたんですが」

P「いえいえ、ちひろさんが来てくれたおかげで思ったより早く出られましたよ。ありがとうございます」

ちひろ「そう言ってもらえると……あやめちゃんも、ごめんね? こんな事態になるって分かってたら、絶対荷物運びなんて任せなかったのに」

あやめ「いえ、大丈夫ですよ。出れなくなった時は正直心細かったのも事実ですが、P殿がいてくれたので……」

P「いやいや、俺は何も」

あやめ「P殿……さっきあのようにわたくしを煽ったのも、わたくしの気を紛らわせる為だったのですよね」

P「……どうかな」

 

 

あやめ「ふふ……P殿」

P「なに?」

あやめ「この度はP殿に幾度も助けられましたね。あやめ、この恩は決して忘れませぬ!」

P「恩って、そんな大げさな」

あやめ「いえ、忍は恩義というものをかろんじてはならないのです!」


あやめ「ですので……もしこれから先、P殿が何かお困りの事があればわたくしが力となる事をお誓いします!」

P「あやめちゃん……ありがとね。頼りにしてる」

あやめ「は、はいっ! ニンッ!」




・浜口あやめと出会った!


 

あ、ちなみに安価でアイドル指定する時に一度出たアイドルはダメとかそんなルールは全くないです、念のため
というか今更ながらこのスレに需要があるのかちょっと不安になってきましたが続けます

 




ちひろ「Pさんって、誰かプロデュースしたい子はいるんですか?」

P「……えっ?」

ちひろ「今はまだ雑務ばかりお任せしていますが、いずれはPさんも誰かのプロデューサーになる訳でしょう?」

P「はい……」

ちひろ「どうせプロデュースするんだったら、Pさんがしたいって思う子をした方がいいと思うんです」

P「それはそうでしょうけど……俺まだほとんどのアイドルの子の事、資料なんかでしか知らないので……」

ちひろ「んー。そんなに固く考えなくても、ルックスが可愛いー、とか、スタイルが好みー、みたいなのでいいんですよ?」

P「ええー……」

ちひろ「なに照れてるんですかー? 見た目の印象っていうのはとても大事な要素ですよ」

ちひろ「という訳で……Pさんは一体どの子が好みなんですかー? 教えてくださいよー」ニヤニヤ

P(な、なんか趣旨が変わりつつないか……?)


P「↓2」
 

 
P「えーっと、この宮本フレデリカちゃんなんて可愛いんじゃないですか?」

ちひろ「おー、フレデリカちゃんですか! 結構ガチなチョイスって感じしますねー」

P「が、ガチってなんですか。ふざけた方がよかったんですか?」

ちひろ「いーえ、いいんですよ。うんうん、確かにフレデリカちゃんは可愛いですよね。ハーフだけあって顔もすごく整ってますし」

P「フランスと日本のハーフみたいですね」

ちひろ「そうですか……Pさんはこういう整った顔立ちが好み、と。そういえば確かにのあさんと初めて会った時も見とれてましたよね」

P「……まあ否定はしませんけど」

ちひろ「それじゃ一度お話してみますか!」

P「えっ? このフレデリカちゃんとですか?」

ちひろ「ええ。実際に話してみて意気投合すれば、Pさん的にはもうフレデリカちゃんのプロデューサーでオッケーですもんね?」

P「うーん、まあそうなるの……かな?」

ちひろ「それじゃちょっと待ってくださいねー! えーと、フレデリカちゃんの予定はーっと……」

P(ちひろさんが面白がっているように見えるのは気のせいだろうか……)

 

 

そして―


フレデリカ「ハーイ、宮本フレデリカでーす♪」

P「あ、どうも初めまして。Pです」

フレデリカ「知ってるよー。新しく入ったプロデューサーだよねー☆」

P「そうそう。まだここに来て日が浅いけど、よろしくね」

フレデリカ「よろしくー♪ あっ、それでプロデューサーってさ~」

P「うん?」


フレデリカ「アタシのことが好きなの?」

P「……ぶっ! な、なにを急に……」

フレデリカ「あれー、違った? 何かちひろさんの話を聞いてると、そんなカンジしたんだけどな~」

P(あの人一体どういう風に話したんだ……)

P「えーとね……」

P「↓2」
 

 
P「まあ好きっていうか、普通に可愛いと思うよ」

フレデリカ「えーアタシ可愛いー? どれくらい? どれくらい可愛い?」

P「トップアイドルにも手が届きそうだってくらいは可愛いんじゃないかな」

フレデリカ「アハハ♪ 褒めるね~プロデューサー」

P「まあ見た目だけでの判断だけどね。実際にトップアイドルになろうと思ったら、中身が伴ってなければいけないんだけど」

フレデリカ「アタシ中身ダメかな?」

P「いや、会ったばっかりだしまだ流石に判断できない……まあ悪い子には見えないけど」

フレデリカ「どうかなー? もしかしたら男を騙して手玉に取っちゃう小悪魔ちゃんかもよ? なーんて!」

P「……ああ、でも小悪魔っぽいかも」


フレデリカ「そうだ! じゃあさー、今からちょっとアタシと遊んで、アタシの中身がトップアイドルになれそうか判断してよ!」

P「えっ、今から!?」

フレデリカ「うん♪ 何してあそぶー?」


P「↓2」

 

 
P「ならだるまさんがころんだでもするか」

フレデリカ「えっ? だるまさんがころんだ?」

P「ぱっと思いついた遊びがそれくらいだったんだけど……」

フレデリカ「あははっ! だるまさんがころんだって! 2人しかいないのに! 予想外だそれー! ……はー、プロデューサー面白いねー♪」

P「うぐ……やっぱナシで」

フレデリカ「いやいや、いいよ。やろうよ、だるまさんがころんだ。この歳になってやるコトなかなかないしね☆」




P「……じゃ、いくよー」

フレデリカ「ハーイ♪」

P「だーるーまーさーんーがー……」



だるまさんがころんだのスキル判定
コンマの数値が高い程スキルが高い

↓1 Pのスキル
↓2 フレデリカのスキル
 

結果 Pのだるまさんがころんだスキル 「75」
    フレデリカのだるまさんがころんだスキル 「34」

P「……ころんだっ!」バッ

フレデリカ「わわっ!」ワタワタ

P「……」ジー

フレデリカ「……ウ、ウゴイテマセンヨー」ドキドキ

P「……」クルッ

P「……だーるー」

フレデリカ(よしっ、今のウチに一気に近づいて……)タタッ

P「まさんがころんだっっ!」ババッ

フレデリカ「うええっ!?」ビクウッ

P「はい、フレデリカちゃん動いたー」

フレデリカ「ちょーっと今のフェイントずるいんじゃないかなー?」

P「いや、フェイントは立派な技だよ」

フレデリカ「む~……じゃ、もっかい! 今のは練習だったんだよね!」

P「はいはい」

 

そして―


P「だーるーまー……」

フレデリカ「はい、ターッチ!」

P「……あー、タッチされちゃったー」

フレデリカ「やっとタッチできたー! もー、プロデューサーってばいやらしい動きでアタシを翻弄するから、全然タッチできなかったよー」

P「変な言い方はやめてくれるかな」

フレデリカ「流石提案してくるだけあって、プロデューサーはだるまさんがころんだがウマいね!」

P「そうかな? フレデリカちゃんがオーバーな動きをしすぎなだけだと思うけど」

フレデリカ「アハハ、やっぱりアタシがハーフだからかなー。外国人ってリアクション大きい人多そうじゃない? なんとなく!」

P「関係あるかな……?」

 

 

フレデリカ「ふう、それにしても結構時間潰せたね~。今何時……って、うわっ! もうこんな時間なんだ! 夢中になってたなー」

P(そりゃ動いちゃう度に「もっかい!」を発動して、俺をタッチするまで終わらせない勢いだったし、時を忘れるのも無理ないよな)


フレデリカ「……それで、アタシはどうだった? プロデューサー」

P「……へ? どうって?」

フレデリカ「もー。だからー、アタシの中身を知ってもらうために遊んでたんでしょー。どう? アタシはトップアイドルになれそーですかー?」

P(……そういやそうだった。といってもホントにだるまさんがころんだをやっただけだしなぁ)


P「↓2」

 

 

P「遊ぶことに真剣になれる人はトップアイドルになれる。だからフレデリカちゃんもなれるんじゃないかな」

フレデリカ「……そっか♪」

フレデリカ「えへっ、プロデューサーにお墨付きもらっちゃったし、いっちょトップ狙っちゃいますか~☆」

P「なんか軽いなあ……でも、フレデリカちゃんらしいや」クスッ


フレデリカ「そーだ! プロデューサー、またアタシがヒマな時は遊んでよ♪」

P「なに? まただるまさんがころんだするの?」

フレデリカ「それもいーけどね! 他の遊びでもいーよ♪ プロデューサーならもっと面白いコトも知ってそーだし」

P「……頑張って考えとく」

フレデリカ「楽しみにしてるね! フンフフーン♪」




・宮本フレデリカと出会った!



 

ちょっと休憩
需要があるといってくれた方ありがとうございます
そういってもらえる間は頑張ります

ユニットについては考えてはいたんですが、書き慣れてない複数のキャラでのユニットになるとしんどいかなと思ってました
とりあえず担当アイドルをどこかでつけようと思ってるんですが、ユニットをやるとしたらその後かなあ。未定ですけど

スカウト活動については全く考えてなかったですけどネタの一つとして考えときます

他にも要望とかネタがあればぜひ教えてください。全採用とはいきませんが

意見ありがとうございます
担当アイドルをつけるイベントはもう少しお待ちください

 









P「え? 俺がですか?」

ちひろ「はい、お願いします」

P「でも、今までアイドルと直接関わる仕事ってなかったですよね」

ちひろ「Pさんもいつまでも影の雑用ばかりじゃ嫌でしょう。一応あなたはアイドルのプロデューサーなんですし」

P「一応って……まあ確かにまだプロデューサーらしい事ほとんどしてませんが……」


ちひろ「という訳で……今日からレッスンスタジオに行くアイドル達の送り迎え、よろしくお願いしますね!」

P「分かりました。それで……今日は誰のレッスンがあるんですか?」


ちひろ「↓2です!」


 

 


P「あっ、のあさん。こっちです、こっち」

のあ「今日は貴方が私をスタジオへ導いてくれるそうね……」

P「そうなんです。よろしくお願いしますね」

のあ「貴方……始めに会った頃より、顔つきに余裕を感じる……プロデューサーとして、少しは成長しているのかしら」

P「いやあ、全然ですよ。雑用係としてならぐんぐん成長してる気はしますけどね。まあ、余裕が出来てきたってのは…あるかもしれないですね」

のあ「階段は一段ずつ上がればいいわ……足を動かす事さえやめなければ、いつか頂点に立てる。貴方も……勿論、私もよ」

P「そうですね……お互い頑張りましょう!」

 

 

スタジオ内―


P「……へー、レッスンスタジオってこんなに大きいんだなー。思ってたより全然豪華……」キョロキョロ

のあ「……何を挙動不審に陥っているの? もしかして貴方、ここに来るの初めてなのかしら……」

P「あ、すいません。実はそうなんですよ。ていうかアイドルを送る仕事が初めてで……」

P「そういえば俺、初めて会ったアイドルものあさんだったし、こうして初めてスタジオに送る相手ものあさんですね」

のあ「……そう」

P「……ま、まあ偶然ですねってだけの話ですけどね! あはは……」

のあ「偶然なんてないわ。きっとそれは……貴方の意思が強く介入した結果」

P「……俺の意思?」

のあ「……私をトップアイドルにしてくれるのでしょう? 貴方」


P「↓2」


 

 
P「高みを目指すのはプロデューサーとしての使命です。出会いが偶然でも最高の結果を必然的に導きますよ」

のあ「時々感じるその輝き……ふふ……そう、貴方はそれでいいのよ」

P(わ……のあさんの笑ったところ初めて見た……)





トレーナー「こんにちは! 今日もよろしくお願いしますね、のあさん!」

のあ「よろしく頼むわ」

トレーナー「はい……って、えっと、そちらの方は?」

のあ「ウチの事務所のプロデューサーよ。今日はここまで送ってくれたわ」

P「あ、どうも初めまして。プロデューサーのPです。まだ入ったばかりですが、よろしくお願いします」

トレーナー「プロデューサーさんでしたか! 私はモバプロのアイドルの皆さんのレッスンをさせてもらってるトレーナーです」

P(……トレーナーがいるのは知ってたけどこんなに若いお姉さんだとは思わなかったな)

P(これから先プロデューサーとしてレッスンスタジオを訪れた場合何度も顔を合わせることになるかも知れないし、今の内にお話して少しでも親しくなるか)


P「↓2」
 

 
P「俺に出来ることがあったら何でもおっしゃってください、お手伝いさせていただきます!」

トレーナー「おおー、いいですねPさん! やる気がみなぎってるって感じで」

トレーナー「それじゃ、そうですね……これからのあさんのレッスンをするんですけど、その様子をしっかり見ててあげてください」

P「え……は、はい。それだけでいいんですか?」

トレーナー「十分です。最近は自分の担当アイドルのことをろくに見ないで仕事をするプロデューサーが増えてますからね」

トレーナー「やっぱりアイドルのレッスン姿からちゃんと見てそのアイドルの能力や魅力を理解してないと、まともなプロデュースなんて出来ないと思うんです」

P「なるほど、そういうことでしたら……のあさん、俺しっかり見てますからね!」

のあ「……」コクン



のあさんのレッスンの内容
↓2


 

 
P(今日はどうやらダンスのレッスンを行うようだ)

P(のあさんは端正な顔立ちは崩さないままだが、瞳の奥に気合がこもっているように見える)

P(そして、俺が隅から見てる中、のあさんのダンスレッスンが始まった)



のあさんのダンススキル判定(コンマ)
↓2



 


 
結果 のあさんのダンススキル 「15」



P(のあさんのダンスの光景は……何というか……異様、であった)

P(ダンス自体のクオリティが低いとは思わない。のあさんが本来持つ独特のオーラをそのまま体現したかのような踊りは、実に彼女らしいものだろう)

P(が、しかしだ……)

P(今流れている音楽は、かなりポップで可愛らしい曲調な訳で……曲と踊りが全く合ってない訳で……)

P(トレーナーさんと同じ動きをしている筈……なのに、のあさんが踊ると途端に全く違うダンスのように見える)

P(それはある意味物凄い事なのかもしれないが、悲しいかな、その特性はこの場において不協和音を生む要因にしかならないのだった)

P(まさに異様としかいえないそのダンスのレッスンは、しばらく続いたのだった)

 

 

レッスン後―


P「……お疲れ様です、のあさん」

のあ「……どうだった? 私のダンスは」

P「……! あ、あの……」

のあ「……いいわ、分かってる……いつもああなのよ」

P「……ああ、とは?」

のあ「見ての通りよ……私はどんな曲調のダンスでも、全てさっきのような雰囲気にしてしまう……意図せずして我流にしてしまうの」

のあ「トレーナーも色々指導してくれるけれど……一向に直すことができないわ」


P(のあさんは淡々と語るが、明らかに元気がない声だ)

P(俺はプロデューサーとして何を言ってあげられるだろう)


P「↓2」

 

 
P「普段から色々な曲を聴いて、どう踊るかイメージする練習から始めませんか?」

のあ「……イメージ?」

P「そうです。イメージはとっても大事です。頭の中でまず曲に合った表現を具体的に想像する。そしてそれを我流の癖が混じらないように出力する」

のあ「……確かに今までは身体の方ばかり何とかしようとしていたから、イメージの練習というのは試したことがなかったわ」

P「のあさんのソレは、生まれ持った特性でしょうから一朝一夕で変えられるものでもないと思いますが、のあさんならきっとやれます!」

のあ「……根拠の乏しい発言にも聞こえるけれど」

P「根拠ならありますよ」

P「のあさんは俺と初めて会った日も、休みだというのにレッスンをしに来ていた……そんな真面目なのあさんが、ダンスくらいこなせない訳ないんです!」

のあ「信頼にも挑発にも取れる物言いね…………いいわ」

のあ「最高のダンスを頭に描き、それを忠実に実行する……やってみせましょう」

 

 


のあ「ああ……イメージというのなら」

P「はい」

のあ「貴方が私の担当プロデューサーになった時の事もイメージしておいた方がいいかしら」

P「え?」

のあ「貴方とともに頂を目指す未来……イメージすると、微かな高揚感を感じる」

P「……そう言っていただいて光栄です。担当の話は……まだ、なんとも」

のあ「そう。ならこれだけ言わせてちょうだい」


のあ「……待ってるわよ……P」

P(……初めて名前で呼ばれた)





・高峯のあの親愛度が上がった!
・トレーナーと出会った!

 

皆さん安価取るのちょー早いですね
しかも内容もちゃんと考えてくれてますし
ありがたいことです

 




P「……あれ?」

ちひろ「どうしました?」

P「いえ、今そこの部屋チラッと見たらアイドルの子達が勉強してて……事務所で勉強してるなんて珍しいなって思って」

ちひろ「ああ、今はテスト週間ですからね。この時期になると結構見られる光景なんですよ」

ちひろ「学校の事情なんておかまいなしにアイドル活動はありますからね。待ち時間などの合間をぬって少しでも頑張ってるんでしょう」

P「なるほど……学校とアイドルの両立は大変そうだなあ」

ちひろ「なんでしたら、少し勉強見てあげたらどうです? ちょうど今手が空いてるでしょ」

P「え、俺がですか?」


P「……」チラッ

P(ふむ……今勉強してる子は2人……)


勉強中のアイドル(学生限定で)
↓2と↓4
 

 



P「お疲れー」ガチャ

泉「あ……プロデューサー」
(泉は○○P呼びのようですが、このSSでは紛らわしいのでプロデューサー呼びとします)

裕子「お疲れ様ですっ」

P「勉強の調子はどう?」

泉「まあまあかな……計算系は得意なんだけど、文系が大変」

裕子「私も、サイキック系は得意なんですけど普通の勉強はちょっと……」

P「サイキック系……?」

 

 

泉「プロデューサーはどうしたの?」

P「ああ、今少し手が空いたし、何か勉強の補助が出来たらいいなって思って。それに2人ともあまり話したことないし、ちょっとした交友目的かな」

泉「そう……それじゃ、お言葉に甘えるとしますか」

裕子「そうだね! お願いします、プロデューサー!」

P「えーっと、それじゃとりあえず2人の勉強のレベルも知りたいし、今やってた勉強のところ見せてもらえる?」




学力判定(コンマ)

泉の学力 ↓1
裕子の学力 ↓2

 

 

結果 泉の学力 「58」
    裕子の学力 「28」



P「ふむ……」

P(泉ちゃんの方は本人の言ってた通り、理系はいいんだけど文系があまりよくないって感じだな。……総合して見れば平均よりやや上ってところかな)

P(裕子ちゃんは……こちらも本人の言ってた通り、普通の勉強はあまりできないようで全体的によろしくないな。サイキック系の教科がなくて残念だ)

P(まあ2人ともめちゃくちゃ学力が高いという訳でもないみたいだし……これなら俺でも教師役が務まる……か……?)



Pの学力判定(コンマ)
↓2

 


結果 Pの学力 「42」


P(……ま、まあ!)

P(一応俺も大して名も知れてない学校だけど、大学まで行ったわけだし! 中高生くらいの問題なら何とかなるだろ、多分!)


P「おっけー。じゃ、やっていこっか」

泉「うん。それじゃ早速……ここの問題なんだけど」

P「えっと、これはね……うん……ちょっと待てよ」

P「英和辞書ある? ……ありがと」

P「ここの単語が確か、違う意味を持ってたような……」パラパラ

P「あ、あった。そうだ、そうそう……分かった分かった。よし、それじゃ教えるよ」

泉「あ……うん」

 

 


裕子「私もいいですか?」

P「うん、いいよ……数学か」

裕子「ここの問題は本当に難関で……私のさいきっくぱわーを持ってしてもなかなか解けないんです」

P「これはねー、公式を2つくらい併用して解く奴なんだよなー、多分」

裕子「おおー、なるほどー」

P「ここの値をこうして代入して、そんでこっちの分かってなかった数字が分かるから……あれ? なんかおかしいぞ」

裕子「ムムムっ、おかしいぞっ!」

P「あっ、やべっ! 最初のとこで計算の凡ミスしてるのか! うわー、これまた最初から解くのかよー」

裕子「難しいですねー数学は。スプーン曲げと違って」

泉「……ちゃんと考えてる? ユッコちゃん」

 

 


そして―


P「ふう……よし。大体これで分かんないとこは大丈夫かな?」

泉「うん……まあ」

裕子「バッチリです! 多分!」


泉「……プロデューサーってさ」

P「うん?」

泉「あんまり頭よくないわよね」

P「ぐはっ!」グサッ

泉「教えてくれた問題もたまに間違ってたし」

P「うぐぁっ!!」グサグサッ

 

 

P「ご、ごめんなさい……」プルプル

泉「あ、で、でも一緒に考えながらやるのは一人でやるよりは全然よかったし……そ、それにあんまり得意じゃない勉強を教えてくれようとしたその気持ちが……」

P(アイドルにフォローさせてしまってる……)

裕子「そうですよ! それに、勉強より超能力が出来る方がすごいですから! そんなに気にしないで!」

P「ありがとう……けど、裕子ちゃん……いや、ユッコちゃんはもう少し勉強のことを気にしよう」



P(うーん……しかし、勉強面ではなかなかいいところを見せられなかったな)

P(勉強も休憩タイムに入ったし、ここらで少しでも彼女たちに頼れるプロデューサー姿をアピールしたいなあ……)


↓2


  

更新頻度が悪くて申し訳ない
ひっそりやります

 

P「……よし! それじゃブレイクタイムってことで、俺が2人に面白いものを見せてあげよう」

泉「面白いもの?」

裕子「……って、なんですか?」

P「ふふ……それは……」


P「超能力だ!」

裕子「え、えーっ!? プロデューサー超能力使えるんですかっ!?」

泉「……プロデューサーもユッコちゃんみたいな人だったの?」

P「な、なんか目が冷たくない? 泉ちゃん……」

P「コホン……えー、つまり超能力っていうのはね……」



超能力の内容
↓2

 

 

P「テレキネシスができるんだ」

裕子「テレキネシスですか! じゃ、じゃあ手を使わずに物を動かしたりとかできちゃうんですか!?」キラキラ

P(ユッコちゃんの食いつきが半端ないな……)

泉「……本当なの? プロデューサー」

P「あ、ああ。よし、それじゃちょっとそこの椅子をテレキネシスで動かしてみようか」

裕子「おおっ……ま、まさかこんなところで生テレキネシスを見られるとは……」ドキドキ

泉「……」ジー



Pのテレキネシススキル(コンマ)
↓2


 

 


椅子「」フワフワ



裕子「ふわああああ……」パアアアアア

泉「す、すご……」ボーゼン


P(目の前に広がる光景は、俺が浮かせた椅子と、それを見て目をキラキラさせているユッコちゃんと口をあんぐり開けたままの泉ちゃん)

P「むむむ……」プルプル


P「……ぷはっ!」

P(俺が力を抜くと、フワフワ浮遊していた椅子は地面へと落ちた)

P「はぁ、はぁ……どう? 俺の超能力。面白いでしょ」

 

 

裕子「す……すごいすごいっ! すごいですプロデューサー! まさか本物の超能力者だったなんてっ!」ズイズイ

P「ち、近い近い! 近いよユッコちゃん」

泉「え……今のトリックとか何にもなし? 本当にテレキネシスなの?」

P「うん、まあ一応……あ、やっぱ手品ってことにしとこうかな。この力のことあんまり広まると面倒なことになるし」

泉「でしょうね……というか、じゃあ何でそんなすごい能力急に私達に見せてくれる気になったの?」

P「それは……勉強では全然いいところ見せられなかったからさ。ちょっとでもスゴイところ見せたくなった、プロデューサー心? かな?」

P「それに、聞けばユッコちゃんもサイキックトレーニングが趣味なほど超能力に興味があったみたいだし、喜んでもらえるかなー、と……」

裕子「大喜びですよっ! ええ、そりゃもうっ!」ガバッ

P「うおっ! そ、そりゃよかった」

 

 
裕子「プロデューサー! このエスパーユッコ、貴方にお願いがありますっ!」

P「な、なに?」

裕子「私を弟子にしてくださいっ!」

P「えーっ!? で、弟子って……」

裕子「私もスプーン曲げ程度なら嗜んでるんですけど、さっきのプロデューサーがやってみせたテレキネシスに比べたらまだまだひよっ子です」

P「いや、俺も正直そんなに大したことないよ。あんまり大きいもの動かすのは無理だし、それにちょっと力使っただけでかなり体力使うしね」

裕子「それでも構いませんっ!」

P(か、確固たる意志を感じる……)

P「えっと……さっきも少し言ったけど、一応俺この力のこと普段は隠してるんだよね。今は何かプロデューサーとしての意地で使っちゃったけどさ……」

裕子「安心してくださいっ! 力のことは誰にも言いませんし、弟子になってもこっそり教えてもらいますからっ!」

P(すでに結構大きい声で騒いじゃってるんだよなあ……)

泉「諦めた方がいいわよ、プロデューサー。ユッコちゃんに見せた時点でこうなることを予測できなかったプロデューサーの負け」

P「うぐ……」


P「↓2」
 

あ、コンマ結果のせるの忘れてた
Pのテレキネシススキルは「51」です
まあ見れば分かると思うけど

 

P「まずはアイドルとして一人前になってからだ」

裕子「一人前のアイドル……ですか」

P「うん……ユッコちゃん、君の本業は超能力者じゃない。アイドルでしょ?」

P「そのアイドルとしてまだ一人前でもないのに、超能力の方ばかり鍛えようとしていてはダメだ。そうだろ?」

裕子「た……確かに……」

P「だからユッコちゃんが一人前のアイドルになったその時は、超能力の弟子にしてあげる」

P(そもそも何を教えればいいのかよく分からないけど、それはまあいいや)



裕子「プロデューサー……分かりました!」

裕子「私、アイドル頑張ります! そして、ゆくゆくは一人前のサイキックアイドルになってみせます!」

P「うん……頑張れ」ニコッ

 

 
裕子「はっ! そうとなったら、こんなテスト勉強で苦戦している場合じゃない! 一人前のアイドルは私生活の方もしっかりしてなきゃ!」

P(ユッコちゃんはそう言うと、放置されていた課題に再び取り掛かりはじめた)



泉「プロデューサー……やるわね」

P「泉ちゃん……何が?」

泉「方法はどうあれ、ユッコちゃんをこんなにやる気にさせて……それも超能力なのかしら?」

P「あははは……さてね」

泉「力のことは私も黙ってるし、また私にも超能力見せてよね……それか、勉強を教えてくれる、でもいいけど」

P「う……はい。勉強……次はちゃんと教えますから……」

泉「……ふふっ」





・大石泉と出会った!
・堀裕子と出会った!


 

泉は油断してると凛ちゃんみたいな喋り方になっちゃうね
けどやっぱり色々な子を書くのは楽しいね

地味に期待してくれてありがとうございます
地味に更新します

 




ちひろ「Pさんって、女兄妹いました?」

P「え? 急になんですか? まあ……いますけど」

ちひろ「やっぱり」

P「何がやっぱりなんです?」

ちひろ「いやあ、こんなに女性に囲まれる職場で働いてる割に、けろっと順応しているので。昔からそういう環境にあったのかな、と思いまして」

P「けろっとしてますかね俺……一応、上に姉一人。下に妹一人います」

ちひろ「へえー! Pさんのお姉さんと妹さんは、どんな人なんですか? 可愛いですか?」

P「顔は可愛いのか分かりませんけど、いい子達ですよ二人とも。どんな人かっていうと……」

P「あ、そうだ……ウチの事務所のアイドルでいうとあの子達に似てます」



妹っぽいアイドル(22歳以下で)
↓2
姉っぽいアイドル(23歳以上で)
↓4
 

 

ちひろ「藍子ちゃんみたいな妹と、美優さんみたいな姉ですか……」

ちひろ「それはまた何というか……随分癒し系な家庭ですね。みんな優しそう」

P「そうですねー。兄妹喧嘩らしい喧嘩はほとんどなかったと思います」

ちひろ「でも納得です。Pさんもかなり物腰柔らかいですもんね。そりゃそんな二人に挟まれて育てばそんな感じになりますわ」

ちひろ「それでPさんはその二人……藍子ちゃんと美優さんとは、もう仲良くなったんですか?」

P「まだです」

ちひろ「あら意外。兄妹に雰囲気が似てるなら、話しかけやすいかと思いましたけど」

P「いや、逆に話しやすすぎて馴れ馴れしくなっちゃうんじゃないかと思って、今まで遠慮してました」

ちひろ「なるほどー……」ニヤリ

 

 



次の日―


P「……ちひろさん」

ちひろ「はい?」

P「どうして彼女達が事務所に?」


藍子「こんにちはー」

美優「……ど、どうも」


ちひろ「Pさんはまだまだアイドルの子達との交流が少ないですからね。機会があればどんどん仲良くなってもらわないと。という訳で呼びました」

P「それにしても昨日の今日でこれって……行動早すぎ……」

ちひろ「さあさあ! 兄妹水入らずで仲良くお話なりなんなりどうぞ!」

藍子「え? 兄妹って……」

P「はぁ……いや、気にしないで」

 

 
藍子「でも私もプロデューサーとお話してみたかったんです。よろしくお願いしますねっ」

P「あ、うん。よろしくね。藍子ちゃん」

P(うーん……やっぱり似てるな。このふわっとした笑顔……近くにいるだけでこっちの心がポカポカするような感じ……妹っぽい)


P「美優さんも……よろしくお願いします」

美優「あ……はい。よろしくお願いします……」

P(美優さんも……この優しく全てを包み込んでくれそうな雰囲気……姉っぽい。ただ、ちょっと機嫌が悪いのかな? 顔つきが険しいような……)



ちひろ「ほらほら、妹とよくしてたこととか、何か思い出ないんですか? それを藍子ちゃんとしたら、仲良くなりやすいんじゃないですかー?」

P「なんでそんな楽しそうなんですかあなた……」


P「妹とよくしてたことか……」ジー

藍子「……?」キョトン


P「↓2」

 

 

P「お姫様抱っこ……」

藍子「え?」

P「いや、そういえば昔はよく妹にお姫様抱っこしてあげてたなーって」

ちひろ「ただの抱っこじゃなくて、お姫様抱っこですか!」

P「ええ。そっちの方が特別扱いっぽい、との事で。よくやらされましたよ」

藍子「へえー、お姫様抱っこですか。いいですね」

ちひろ「おっ、藍子ちゃんもそういうの憧れるの?」

藍子「そうですね、やっぱり女の子はみんな多少なりされてみたいっていうのはあるんじゃないかな?」

 

 
 
ちひろ「よし、じゃあPさんにやってもらいましょ!」


藍子「……えっ!? い、今ですか? プロデューサーに?」

ちひろ「ええ、だって今されてみたいって言ったわよね?」

藍子「た、確かに言いましたけどこの展開は予想してなかったというか……大体プロデューサーが嫌がりますよ……」

ちひろ「嫌な訳ないですよね、Pさん?」

P「えっ? あ、ああ……俺は別に……」

ちひろ「はい、Pさんもこう言ってます。何も問題ないわ、藍子ちゃん!」

藍子「え、で、でも、そんな急に……お姫様抱っこって……え、えー? 本当にやるんですか……?」

P(ものすごい力技で話を進めていくなこの人……)

 

 


P「えー、コホン……では、失礼します」

藍子「は、はい……お願いします……」ドキドキ

ちひろ「な、なんかただお姫様抱っこするだけなのに、やけに緊張感ありますね」ドキドキ

美優「……そうですね」ドキドキ


P「……よいしょ」

ヒョイッ

藍子「わ、わっ!」



P(おー、なんかこの感じ懐かしい……そうそう、昔はよくこうやって妹をあやしてたんだっけ。これやるとすごく機嫌よくなったんだよね)

P(でも、ちょっと待った……ひとつ気づいたことがある)

 

 
P(俺が妹にお姫様抱っこをしていたのは遠い昔。当然妹も幼かった)

P(しかし今抱っこしている藍子ちゃんは16歳。こんな年頃の娘をお姫様抱っこするのは俺も初めての経験……)

P(えーと、何が言いたいかというと女の子の太ももって柔らかいな……じゃなくて、女の子っていい匂いするな……でもなくて)

P(妹にしてた時と状況が違いすぎて、懐かしむどころじゃないんですけど!)



藍子「あ、あのっ」

P「は、はいっ!」

藍子「えと、そろそろ……恥ずかしいというか……降ろしてもらえると助かるんですけど……!」

P「あ、うん、そうだねっ! ごめん!」アセアセ

 

 



P「よいしょっと……ふう」

藍子「あの、ごめんなさい。重くなかったですか?」

P「いや、それは全然……ていうか軽すぎなくらいだったかも」

藍子「そうですか……よかった」ホッ


ちひろ「どうだった、藍子ちゃん? お姫様抱っこの感想は?」

藍子「そうですね……すごく恥ずかしかったですけど……ドキドキしてちょっと面白かったです」

ちひろ「ふふふ……そう」

ちひろ「それじゃ……Pさん! 藍子ちゃんをお姫様抱っこしてどうでした?」


P「↓2」


   

 
P「何だかすごくポカポカしました」

藍子「え……私、暑苦しかったですかっ?」

P「いや、そういう意味じゃなくてっ! 心が、ね? 暖かい気持ちになったっていうか……」

P「と、とにかくよかったよ、うん!」

藍子「よ、よかったですか……」カアアア

P(……ん? よかったって表現はいいのかな? ま、まあいいか)


ちひろ「ふふふふ……いい感じですねえ。距離が近づいたんじゃないですか?」

 

 

ちひろ「それじゃ……次!」

P「まだやるんですか?」

ちひろ「もちろんです! お姉さんが残ってますからね」


ちひろ「さあ、お姉さんとの思い出も教えてください!」

P「姉との思い出ですか……」ジー

美優「……あの……?」


P「↓2」


 

今日はここまで
次は日曜にできるかな?できたらいいな

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