ことり「え?ことりの声には癒し効果があるの?」真姫「そうよ」 (27)


空き教室

真姫「急に呼び出して悪かったわね、ことり」

ことり「ううん、それよりもどうしたの?」

真姫「この前、うちの病院でみんなで健康診断したじゃない?」

ことり「うん、確かみんなどこにも異常なかったよね」

真姫「ええ、悪いところはみんななかったわ、全員健康よ」

真姫「でもね、検査の途中でとんでもないことがわかったの。それは…」

ことり「それは?」

真姫「ことりの声には、癒し効果がある、ということよ!」バン


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ことり「そうなんだぁ…ってええ!?ことりの声に癒し効果!?」

真姫「どうやらことりの声の周波数は独特で脳に直接響くことによってうんたらかんたらされて癒されるらしいわ」

真姫「特に、耳元で囁かれたり歌声を聴いたりした時に大きな効果が得られるらしいの」

ことり「へえ、そうなんだぁ。それじゃあ」

ことり「…真姫ちゃん♡」ボソ

真姫「うぇぇ…」フニャア

真姫「い、いきなり何すんのよ!あやうく蕩けちゃうところだったじゃない!」

ことり「おおー、ホントにことりの声には癒し効果があったんだね!」

真姫「だからさっきからそう言ってるじゃない!」

ことり「えへへ、ごめんね真姫ちゃん♪」

真姫「し、仕方ないわね…」

真姫(今の真姫ちゃん♪はヤバかったわ…)

真姫「…そうなのよ、どうりでいままでことりの声を聞いてると和んだりずっと聞いていたいと思ってしまっていたはずだわ」ボソボソ

ことり「真姫ちゃん、そんな風に思ってくれてたんだ♪」ニコニコ

真姫「ヴぇぇ、べ、別にそんなこと思ってなんかないわよ!」アセアセ

真姫「とにかく!ことりの声に癒し効果があることがわかった以上、これを利用しない手はないわ!」

真姫「この効果をうまく利用すればμ’sの練習効率も上がるし、みんなを癒すこともできる」

真姫「それに私も癒されるし、なにかにつけていっしょにいられるしいいことづくめだわ!」

ことり「こ、ことりをどうするの?」オドオド

真姫「安心して、別に怖いことなんてしないわ」ニコ

ことり「よかったぁ…」ホッ

真姫「ただ、これを首につけてくれるだけでいいの」つチョーカー

ことり「チョーカー?これをつければいいの?」

真姫「ええ、このチョーカーは西木野総合病院の技術の粋を集めて作られた特製チョーカーよ」

真姫「これをつけてここのスイッチを入れるとことりの声に反応して周波数がなんたらして…つまり癒し効果が増加するのよ!」

ことり「ほえぇ、すごいねぇ。どれくらい増加するの?」

真姫「約10倍よ。これによって一流のマッサージ師と同等の癒し効果が見込めるとデータには出ているわ」

ことり「一流のマッサージ師と同じ?ことりの声ってそんなにすごかったんだ…」

真姫「そうよ、自信を持っていいわ。これはあなたの生まれ持った立派な才能よ」

ことり「そっか。うん、ことり、この声でみんなを癒してあげたい!」

真姫「その意気よことり!ことりのその声があればラブライブ優勝だって目じゃないわ!」




真姫「じゃ、じゃあまずは、わ、私にやってみてくれない?」カミノケクルクル

真姫「べ、別に深い意味なんてないわよ。ただ最初に私がやっておけばデータも取れて調整しやすいってだけだから」

ことり「うん、いいよ。でも癒してあげるって言っても何をすればいいのかなぁ?」

真姫「そんなに難しく考えなくていいの。ただ、相手のことを思いながら会話したり、歌を歌ったりすればいいのよ」

真姫「あ、あと相手を褒めたり抱きしめたりして、気分をよくしてあげるとさらに効果が増す気がするわ///」

ことり「うん、わかった。それじゃあやってみるね♪」スイッチオン

真姫「ええ、お願い」ドキドキ

ことり「真姫ちゃん♪」

真姫「うぇぇ…」フラッ

ことり「だ、大丈夫?」

真姫「ええ、なんとか…(き、気持ちいい…)」

ことり「えへへ、よかったぁ♪真姫ちゃんが無事で、ことりはうれしいよっ♡」

真姫「」

真姫(ああ、今のは効いたわ…最高)コテン

ことり「あれ?真姫ちゃん?起きてよぉ、真姫ちゃん、真姫ちゃぁん」ユサユサ

真姫「………(だから、そんな風に声を出されて呼ばれたら…ダメ…脳が蕩けそう)」

真姫(最高の気分よ…でも…なん、だか…眠たく…なっ…てき…)ガクッ

ことり「真姫ちゃーん!」



ことり「もう!いきなり真姫ちゃんが眠っちゃって驚いたんだからね!」

真姫「ごめんなさい…調整不足だったわ。まさかこれほどの威力だとは思わなかったの」

真姫「あまりの気持ちよさに目を開けることすらできなかったわ」

ことり「そ、そんなによかったの?」

真姫「ええ、まるで天国にでも昇ったかのような気分よ!」ツヤツヤ

ことり「そ、それならよかった、のかな?」

真姫「とりあえず今日のところはここまでにしましょう。一度このチョーカーは持ち帰って効果を調整してくるわ」

ことり「うん、お願いね♪」

真姫「…///コホン、じゃあまた明日、放課後にここでもう一度試してみましょう?」

ことり「うん」

真姫「あ、くれぐれもひとりで来るようにね。まだこのことは穂乃果たちには話しちゃダメよ」

ことり「え、なんで?」

真姫「なんでって、えっと…そう!まだこれは実験段階だからよ。ほらあれよ、医者は新しい薬品を患者に投与するときはちゃんと効果が出るまで他人には教えないのよ(大嘘)」

ことり「そうなんだぁ、わかった。穂乃果ちゃんたちにはまだ内緒にしておくね」

真姫「ええ、そうしてちょうだい。じゃあまた明日(なんかちょっと罪悪感が…)」

ことり「うん、また明日ね」

深夜

真姫「できた…」

真姫「これでいい感じにことりの声で癒してもらえるわ…」

真姫「今日学校でことりに癒してもらったおかげかしら、頭がすっきりして元気いっぱいで今ならなんでもできそうよ」

真姫「それにしても、本当にひとりで、しかも数時間で調整できてしまうなんて、やっぱり私は天才ね!」

真姫「真姫ちゃんかわいいかきくけこ!真姫ちゃんすごいなさしすせそ!」

真姫「真姫ちゃんとびきりたちつてと!真姫ちゃんにんきg真姫ママ「真姫、今何時だと思ってるの!」ガチャ

真姫「ごめんなさい…」シュン


次の日 放課後 空き教室

ことり「真姫ちゃん、お待たせ♪」

真姫「ことり、来たわね」

真姫「早速だけど、これをつけてくれる?」

ことり「うん」

真姫「昨日は出力が強すぎだったから今回は抑えてさらに出力を5段階に
分けられるようにしておいたわ。それとことりが声を出しやすくなるようにもしてあるの」

ことり「昨日だけでやったの?真姫ちゃん、すごいね♪」

真姫「べ、別にたいしたことはしてないわよ///」

真姫「それじゃ、スイッチ入れるわよ」スイッチオン

真姫「どう?身体になにか変化はある?」

ことり「あー、あー。うん、なんだか喉の調子がすごくいいの。今ならとっても上手に歌えそう♪」

真姫「それはよかったわ。それじゃあ次ね」

真姫(昨日よりはだいぶ抑えられてるわね、これならしばらくは大丈夫そう。でも、ただ会話してるだけなのに気持ちよくて脳が蕩けそうになるなんて…)

ことり「うん、次はなにをすればいいの?」

真姫「私が声を出すから、いっしょに繰り返してくれる?」

ことり「うん、わかった♪」

真姫「あーあーあーあーあー」

ことり「あーあーあーあーあぁー♪」

真姫(なんか声にエコーがかかってて、ああ…脳に直接響いてくる)

真姫「」トロン

ことり「真姫ちゃん♪大丈夫?」

真姫「はっ!…大丈夫よ、続けましょう(がんばって、私の脳…)」

真姫「じゃあ、行くわよ」

真姫「真姫ちゃん」

ことり「真姫ちゃん♪」

真姫「真姫ちゃんかわいい」

ことり「真姫ちゃんかわいい♡」

真姫「真姫ちゃんはすごいね」

ことり「真姫ちゃんはすごいねぇ♪」

真姫「真姫ちゃん!」

ことり「真姫ちゃん♡」

真姫「真姫ちゃん真姫ちゃん真姫ちゃーん!」

ことり「真姫ちゃん♪真姫ちゃん♪真姫ちゃーん♡」

真姫「………」

ことり「真姫ちゃん?どうしたの?」

真姫「…ぃこうよ」プルプル

ことり「え?」

真姫「さいっこうよ!最高!もう気持ちよすぎて死ぬかと思ったわ!脳みそから変な汁が溢れ出そうよ!」

ことり「お、落ち着いて…真姫ちゃん♪」

真姫「それよそれ!なによ真姫ちゃん♪って、最高じゃない!」

真姫「エリー的に言うとハラショーよ!」

ことり「真姫ちゃん♪落ち着いてぇーーー♪」

真姫「…あ。…取り乱してごめんなさい。見苦しいところをみせちゃったわね」

ことり「ううん、ことりは気にしてないよ♪」

真姫「ありがとう、ことり。ふふっ、じゃあ次は普通に私とお話してくれる?」

ことり「うん、もちろん♪」

真姫「あのね、この前こんなことがあったんだけどね…」

ことり「うんうん♪」

真姫「そしたらね、穂乃果ったらなんて言ったと思う?」

ことり「えへへ、穂乃果ちゃん♪らしいね」

真姫「でっしょー?」

真姫(ああ、さっきから私が話してことりは相づちを打ってくれてるだけなのにそれが心に染み込んできて…そして心が落ち着いて安らいでくる…。これがことり本来の癒し効果なのね)






真姫「それでね、そしたらね、穂乃果と凛がね!」ニコニコ

ことり「えへへ♪」

真姫「ことり?いきなり笑い出してどうしたの?」

ことり「真姫ちゃんがね、さっきからとってもいい笑顔でお話してるのがうれしいの♪」

真姫「え?私、そんなに笑ってた?」

ことり「うん、とってもいい笑顔だよ。みんなにも見せてあげたいくらい♡」

真姫「そ、そう…ありがとう///ことりのおかげね」

ことり「ことりの声で癒されてくれてるってことかな?」

真姫「ええ、そうよ。ことりのおかげで私、今すっごく満たされてる」

ことり「えへへ、今の真姫ちゃん、いつもよりずっと素直だね♪」

真姫「そうね、今ならいつもは言えないことがなんでも言えそうよ。例えば」

ことり「例えば?」

真姫「大好きよ、ことり」

ことり「ふえぇ!?」

真姫「何をそんなに驚いてるのよ。穂乃果なんて毎日のようにみんなに言ってるでしょ?」

ことり「う、うん。でも真姫ちゃんからそんな言葉が聞けるとは思わなくて」

真姫「うふふ、私もこんなにすらっと言えるとは思わなかったわ。本当にことりってすごいのね」

ことり「そ、そんなことないよぉ」

真姫「もっと自信持っていいのに…」

真姫「…ねえ、ことり。少し甘えても、いいかしら?」

ことり「うん、いいよ♪」

真姫「それじゃあ…」ギュ

ことり「真姫ちゃん?」ギュ

真姫「今言わないと、もう言えなくなっちゃいそうだから言っちゃうわね」

真姫「私、本当にμ’sのみんなに感謝してるの」

真姫「毎日勉強するか音楽室でピアノを弾いてるだけだった私の生活をみんなが変えてくれた」

真姫「けどね、私、素直じゃないから、そんなこと全然言えないし態度にも表せないの」

真姫「ほんとダメね、私…」

ことり「そんなことないよ。真姫ちゃんは全然ダメなんじゃないよ」ナデナデ

ことり「ことりは知ってるよ。真姫ちゃんがいつも一生懸命がんばってること」

ことり「真姫ちゃんはいつもいい曲を作ってくれるよね。あれはね、真姫ちゃんがみんなのことを思って作ってくれてるからいい曲になってるんだよ」

ことり「だから真姫ちゃんが全然態度に表せてないなんてことはないんだよ」

真姫「ことり…ありがとう…(ああ…心につっかえていたなにかがなくなっていく…)」

真姫「ねえ、もう少しだけ、このままでいい?」

ことり「うん」




真姫「ふう、なんだか心が軽くなったわ。まるで生まれ変わったみたい」

ことり「えへへ、よかったぁ♪」

真姫「ところでことり、さっきの話だけど、みんなには…」

ことり「うん、内緒にしておけばいいんだよね?」

真姫「ごめんなさい、まだみんなに言えるほど素直になれなくて…」

ことり「ううん、あせらなくてもいいの、ゆっくりでねっ♪」

真姫「ありがとう。ねえ、またこうして甘えてもいいかしら」

ことり「うん、いつでもことりお姉ちゃんに甘えていいんだよっ♪」

真姫「お姉ちゃん、かぁ。うふふ、それもいいかもしれないわね」

真姫「それじゃあまたお願いね、ことりお姉ちゃん」

ことり「えへへ」

真姫「あ、そういえばチョーカーのスイッチを切るの、忘れてたわね」

ことり「あ、そうだった。ちょっとまってね…あれ?もう切れてる…」

真姫「え、そんなはずは。あ、そうだった。昨日調整が終わったあと充電するの忘れてたんだった…」

真姫「しかもこれ、つけて10分くらいで切れてるわね」

ことり「え?つまりそれって…」

真姫「ええ、私を癒してくれたのはチョーカーで増幅された効果なんかじゃなく、ことり自身の効果ってことね」

ことり「ええっ!?」

真姫「うふふ、でもうれしいわ。それって機械なんかじゃなく、ことりが癒してくれたってことだから」

ことり「真姫ちゃん///」

真姫「でも、これを使ったことりの歌も聴いてみたかったんだけどね」

ことり「じゃあまた明日、ここでことりが歌ってあげる」

真姫「あら、いいの?」

ことり「うん、ことりももっと真姫ちゃんを癒してあげたいから♪」

真姫「それじゃあ、お願いするわね」

ことり「うん」

真姫「あと、お願いがあるの。今度凛と花陽も今日みたいに癒して甘えさせてあげてほしいのよ」

ことり「凛ちゃんと花陽ちゃんも?」

真姫「ええ、あの二人もけっこう溜め込んでるみたいなのよ。だから、私の時みたいにお願いね」

ことり「うん、わかった。でも、花陽ちゃんは大丈夫だと思うなぁ♪」

真姫「え?それってどういう意味?」

ことり「それはですねぇ、なんとことりは花陽ちゃんの…」

ガラッ

穂乃果「あー!ことりちゃんこんなとこにいたー!」

ことまき「穂乃果(ちゃん)!?」

穂乃果「まったく、今までなにしてたの?ことりちゃんが来ないから海未ちゃんと二人で生徒会の仕事することになっちゃったんだよ?」

ことり「あ、今日生徒会の仕事あったの忘れてた。ご、ごめんね穂乃果ちゃん!」

海未「そうですよ、ことり。まあことりが穂乃果を甘やかさなかったおかげで真面目に仕事をさせることはできましたが」

穂乃果「ぶーっ!海未ちゃんひどいよ、穂乃果にあんなに仕事を押し付けて!」

海未「押し付けたんじゃありません!だいたいあんなに仕事が溜まってるのは穂乃果のせいではないですか!そもそもですね…」

ウミチャンノケチー!
ナッ ケチトハナンデスカ
ケチナモノハケチナンダモーン
ホ―ノ―カー!

真姫「…ぷっ、ふふふ」

ことり「えへへ」

ことり「真姫ちゃん、帰ろっか」キュ

真姫「ええ、帰りましょう。ことり」キュ

穂乃果「あー、ことりちゃん真姫ちゃん置いてかないでよー!」ダッ

海未「穂乃果、まだ話は終わってませんよ!」

穂乃果「あれ?二人ともなんで手を繋いでるの?仲良しだね。もしかして中でなにかしてたのー?」ニヤニヤ

海未「確かにそうですね。二人とも、何をしてたんですか?」

ことり「えっとねぇ…」

真姫「それは…」

ことまき「ひみつ♪」

おわり

即興で書いたのでおかしいところがあるかもしれません。
書いててもっと甘甘にしてもよかったかなとは思いました。

最後まで読んでくださってありがとうございます。
あともう日付過ぎてしまいましたが、絵里ちゃん誕生日おめでとう!

すいません書くの忘れてました
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花陽「お、お姉ちゃん」ことり「なぁに♪」 - SSまとめ速報
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