小五郎「俺様に感謝しろよ、ボウズ」
コナン「うん!」
小五郎「ガーハッハッハ」
蘭「あっ、あそこが私たちの泊まるところじゃない?」
小五郎「おお~、そうだな」
女将さん「>>3」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1413698828
お待ちしておりました、工藤バーーーローー様ご一行様
女将さん「お待ちしておりました、工藤バーーーローー様ご一行様」
小五郎「えっ? なんだって?」
蘭「工藤って……新一のこと!?」
蘭「ここにいるのね、新一!!」
女将さん「おや、失礼しました。あなた方は小五郎さん御一行でしたね。どうぞこちらに」
蘭「あの、新一はここにいるんですか?」
女将さん「>>6」
黒づくめの男性からそのように承っておりますが
女将さん「黒づくめの男性からそのように承っておりますが」
コナン(何!? 黒づくめの男性だと!!)
蘭「はぁ。それで、その黒づくめの男性からは何て言われたんですか?」
女将さん「明日、二人分の部屋を用意しろと言った後、お名前だけ名のってすぐに立ち去ってしまいました」
コナン「ねぇねぇ、その黒づくめの人についてもっと教えてよ!」
コナン「背の高さとか、しゃべり方とかさ!」
女将さん「>>10」
人少ねぇ
ksk
関西弁の方でしたよ
>>7
明日→昨日
です
安価下
女将さん「関西弁の方でしたよ」
コナン「そうなんだ、ありがとね!」
コナン(関西弁か……ゲーム会社の時に死んだ奴とは違げぇよなぁ)
ーーーー
キャー!
し、死んでる……
蘭「な、何?」
小五郎「この声……」
コナン「>>15から聞こえるよ! 早く行こう!」
卓球場
コナン「卓球場から聞こえてくるよ! 早く行かなきゃ!」
小五郎「ああ!」
ーーーー
目暮「まぁ〜た君たちかね、毛利君」
小五郎「ははぁ、くじが当たって温泉旅行に来ただけなんですけどねぇ……」
目暮「それで、被害者は↓×1」
目暮「被害者はベルモット、となのっていたんですね?」
女将さん「はい」
目暮「なぜ本名を聞かなかったんですか?」
女将さん「どうしても教えてくれませんでしたので……」
目暮「全く……これじゃあ身元がはっきりしないな」
コナン(べ、ベルモットが死んでいる!?)
目暮「死因は↓×1」
目暮「死因は窒息だな」
目暮「ロープによって縛られた痕もあることだし、おそらくは他殺だろう」
小五郎「そうだな……」
コナン(とりあえず、犯人を見つけねぇことには……ん、あれは?)
コナン「あれれ〜、↓×1」
コナン「あれれ〜、アガサ博士がいるよ〜」
アガサ「実はわしもくじが当たってのう」
コナン「バーロー、なんでもっと早く言わねぇんだよ! びっくりしちまったじゃねぇか」コソコソ
アガサ「タイミングを逃してしまってのう」コソコソ
目暮「ゴホン、えー容疑者は↓×1〜3」
青山「どうも……」
キール(面倒なことになったわね)
和葉「なんでウチが容疑者やねん! ちょっと酷いで刑事さん!」
目暮「この旅館に一人で来て、なおかつアリバイがないなんて、疑うしかないだろう」
和葉「なんやねん! せっかくの一人旅が台無しや!」
コナン(服部は来てねぇのか……)
キール「↓×1」
コナン「おいキール、なんか知ってることはねぇのかよ」ヒソヒソ
キール「ちょっと暗殺のついでに立ち寄っただけ。何も知らないわ」ヒソヒソ
コナン「暗殺だと!?」
キール「仕方ないじゃない。貴方が組織に戻れって言ったんでしょ」
コナン「はぁ……まぁいいや。まずは現場検証でもするか」
コナン「こ、これは↓×1!?」
コナン「長いロープ!? おそらくこれが凶器だな」
目暮「それで、第一発見者の客1さん、当時の状況を教えて下さい」
客1「↓×1」
客1「そこにいる和葉さんがロープを持ってウロウロしていました」
目暮「本当かね、それは!」
和葉「ちょっ! ウチそんな怪しいことはしてないで!」
客2「私も、和葉さんがロープを持って卓球場に入ったのを見ました」
客1「その後、しばらく経って和葉さんが卓球場から出てきたので、なんとなく私たちも卓球場に入ってみたら……」
客2「ベルモットさんの死体が
……」
目暮「ん? そういえばこの死体の人、どっかで見たことあるような……まぁ気のせいか」
和葉「↓×2」
和葉「その時間だとウチは温泉に入ってたんやけど、誰かと見間違えたんやろ!」
客1「いえ、確かに和葉さんです!」
客2「私も同意見です!」
和葉「嘘いうなや!」
目暮「アリバイを聞いているときにも君はそう言っていたが、その時君以外は誰も温泉に入ってないとなると、怪しいですなぁ」
目暮「とりあえず、そこにある長いロープを鑑識にまわそう。指紋が取れるかもしれんしな」
和葉「絶対ウチの指紋なんてついておらんからな!」
コナン(う〜ん、情報が少ねぇな。もっといろいろ調べねぇと)
コナン(そうだ、↓×2してみよう!)
コナン「ねぇねぇ、青山さんって死亡推定時刻あたりには何してたんだっけ?」
青山「↓×2」
青山「……卓球場の隣の休憩室で仮眠をしていたよ」
コナン「へぇ〜」
目暮「だが、それの目撃者がいないんじゃ、アリバイにはなりませんなぁ」
コナン「そういえば、青山さんって職業は漫画家なんだよね」
コナン「どんな漫画描いてるの? 見せて!」グイッ
青山「み、見るな!」バシッ
小五郎「こら、ボウズ! 勝手に人の漫画を見るんじゃない!」
コナン「ごめんなさい〜」
青山(ふぅ〜……見られてたら大変なことになっていたよ)
コナン(さてと、次は↓×2を調べるか)
コナン「なぁキール、オメーひょっとして他にも何か知ってんじゃねぇか?」
キール「知らないわよ」
コナン「じゃあ、今からオメーの全身を調べさせて貰うぜ」
キール「↓×2」
キール「なら、温泉の更衣室でしてもらってもいい?
他の人にあまり見られたくないから」
コナン「ああ、いいぜ」
コナン(目暮警部に取り調べられてたときはどうしたんだよ……)
ーーーー
コナン「所持品はざっと↓×1〜4か」
キール「ええ、そうね」
コナン「財布、アイマスク、口枷、手錠」
キール「今回の暗殺に必要だったのよ。もういいでしょ? 返してよ」
コナン「分かったよ」
キール「ああ、そういえば↓×2」
申し訳ないけど、用事ができたからこの安価で最後にするわ
日付が変わるまでには推理を書くつもり
安価下
やっぱ用事終わったわ
すいません
キール「和葉は私と温泉にいたわよ」
コナン「何っ!? なんでそれをはやく言わねぇんだよ!」
キール「だって、和葉から内緒にしてくれって頼まれたんだもの」
コナン「そうか……」
コナン(解けたぜこの事件!!)
目暮「毛利君、またまた事件の謎が解けたのかね!」
小五郎「ええっ? そんなこと言いましたっけ?」
目暮「コナン君がそう言っていたんだか……」
コナン「そうだよね、小五郎のおじさん!」
小五郎「えっ、いやぁ、まぁ……」
コナン(今だ!)バシュ
小五郎「ふみゃう……」ドサッ
蘭「いよいよ眠りの小五郎ね、お父さん!」
小五郎「まずは結論から言おう、この事件の犯人は、青山さん、アンタだ!」
目暮「な、何ぃっ!?」
青山「な、なんでそうなるんだ!」
小五郎「貴方の漫画、拝見させていただきましたよ」
小五郎「ミステリーとラブコメが絡んだ、非常に興味深い漫画でした」
青山「そ、それがどうしたんだよ!」
小五郎「しかしその一方で、主人公に害を及ぼす敵キャラに関しては、伏線を張りすぎていて、少々分かりづらいと私は感じました」
青山「な、何ぃ!」
小五郎「そう、貴方は次第に分からなくなってしまったのです、回収した伏線と回収していない伏線が!!」
目暮「毛利君、漫画の話はいいとして、それがどう事件と関連するんだね?」
青山「そ、そうだ! まさか僕が漫画と現実の世界の境界をあやふやにしてしまったとでもいうのかい!」
小五郎「まぁ話は最後まで聞いて下さい」
小五郎「そんな時、貴方は見つけてしまったんですよ、とあるカップルの殺人未遂事件をね!」
青山「な、なんだとぅ!」
小五郎「女将さん、昨日工藤と名のる黒づくめの男性が今日の分の部屋を予約しにきた、と言いましたよね」
女将さん「え、ええ……」
小五郎「その男性はもう来ましたか?」
女将さん「はい、ついさっき一人で来られて、今も部屋にいるはずです」
小五郎「そうですか。では、まずはその部屋に行ってみましょう」
目暮「毛利君がそういうのなら、行こうじゃないか」
コナン(おっちゃんを抱えて移動するのは辛いぜ)
和葉「……」
女将さん「失礼します」
黒づくめの男「おお、なんや女将さん」
女将さん「それが……」
目暮「ん? き、君は!」
蘭「は、服部君じゃない!!」
和葉「……」
黒づくめの男改ため服部「……なんや、そういうことか」
小五郎「服部君、君は……」
服部「もうええで工藤。そんな回りくどいことせんでええ」
服部「洗いざらい全部白状したるわ」
目暮「白状、とは?」
服部「俺はなぁ、本当はここに工藤と来るつもりやったんや」
蘭「ええっ? 新一と?」
服部「ああ。わざわざ旅館予約して、驚かすために全身真っ黒な服を着て」
服部「だが、いざ工藤の家に行ってみたら、なんと工藤が居らんかったんや」
蘭(そりゃあそうよ、だって新一はここ数ヶ月家にかえってないもの)
コナン(毛利探偵事務所まで行ってみたら、俺たちは偶然旅行に行ってたったんで、もぬけのからだったわけか)
なんか誰も見てないな
もう大体ネタ分かっただろうし、やめていいかな?
服部「俺は悲しくなった。こんなんやったら、サプライズなんて考えずに正直に言えばよかった、って悔し涙をおいおい流したわ」
コナン(キメェ……)
服部「でも、せっかく旅館をとったんやから、一人で泊まるのもええかと思ってここに来たんや」
目暮「そうだったのか……」
服部「そしたら……」
和葉「ええで平次、後はウチが話す」
服部「そうか……」
和葉「ウチ、見てもうたんや。平次が二人分のホテルの予約するのを」
和葉「それを見て、てっきり平次が彼女を作ったんかと思うてこっそりウチもここの予約とったんや」
和葉「やけど平次がなかなか旅館に来んから、面倒くさくなって温泉に入ったん」
キール「ええ、この際だから言うけど、実は私もその場にいたわ」
目暮「そんな大事なことははやく言ってくれませんかねぇ……」
和葉「そして、キールさんといろいろ話し合ったんよ、平次のことについて」
和葉「まぁほとんどウチの愚痴やったけどね」
キール「そう。そしてそして話し込むうちにのぼせてきちゃって、和葉さん溺れちゃったのよ」
和葉「そうや。そして、なんと偶然この旅館の隠し通路を発見してもうたんや!」
目暮「なんだって!」
今度こそ用事ができてしまった……
日付が変わるまでには完結させます
和葉「ウチが溺れてる時、温泉の底に怪しげな文字が書かれてるのが見えてな」
和葉「キールさんがウチを助けてくれた後、二人でゆっくり見てみたんや」
和葉「するとそこにはこう書いてあったで。『女湯の更衣室の右から二番目のロッカーを開けろ』ってな」
和葉「なんとなく試してみたくなってもうて、ウチは服も着ずに更衣室のロッカーを開けてみた」
和葉「そしたら、なんとそのロッカーは卓球場の天井に通じていたんや」
蘭「ええっ!?」
和葉「びっくりやろ。でも、誰もおらん卓球場なんて上から見ててもつまらん。だからウチはすぐに服を着ようとしたんや」
和葉「だけどその時、平次が卓球場に入ってきたんや……あの女、ベルモットと一緒にな」
服部「一応言わせてもらうけど、俺はたまたま、自販機でジュースを買おうとした時に声をかけられただけやで」
服部「そのまま流れで卓球をすることになっただけで、別にやましいことは何にもしてへん」
和葉「やけど、あの時はついカッとなってウチは卓球場の天井から降りたんや」
和葉「すると、なんと運悪くウチはベルモットの頭の上に落っこちてしまったんや!!」
目暮「な、なんだって!!!」
和葉「悪気はなかったんや。せやけど……気付いた時にはベルモット、もう息しとらんかった」
服部「ああ。あん時はたまげた」
キール「だから私は急いで和葉さんの服と手錠、口枷、アイマスクを卓球場に落とし、私自身は何か凶器になるようなものを探したの」
和葉「ウチ、犯罪者にはなりたくなくて、いっそ平次のせいにしたらええと思ったんや」
和葉「だから、合気道で平次の両腕になんとか手錠をかけ、アイマスクと口枷をして、キールさんが凶器を持ってきたらそれで平次を殺すつもりやった」
和葉「そうこうしているうちにキールさんが長いロープを見つけてきて、天井から落としてくれたわ」
和葉「せやけどウチ、どうしても平次を殺せんくて、自分から人殺しになるのがどうしても嫌で」
和葉「だから、結局ロープを持ったまま何回も卓球場の周辺をウロウロした後、卓球場にロープを置いて一人静かに部屋に戻ったんや」
目暮「そうだったのか……」
青山「ちょ、ちょっと待ってくれ! これじゃあ僕はなんの関係もないじゃないか! なんで僕が犯人扱いされてるんだ?」
小五郎「確かに今の三人の話でだいたいの筋は通っています」
小五郎「ですが、これではいくつかの謎が残ります」
目暮「ああ、服部くんが一体どうやって手錠等から抜け出したのか、という点についてだ」
小五郎「あと、今の三人の話ではベルモットの首にロープの跡が残るはずがない、という点もありますね」
目暮「君にはこの謎も解けているのかね、毛利君?」
小五郎「もちろんです」
青山「面白い。聞かせて貰おうじゃないか!」
小五郎「和葉くん、君はベルモットが息をしていなかったと言っていたが、一体どうやって息をしていたかしていないかを判断したんですか?」
和葉「そりゃあ、なんとなく口らへんに手を当てたんやけど、温かい息が出てへんかったから……」
小五郎「脈をとったりはしなかったんですか?」
和葉「死体にベタベタ触るのもアレやし、平次の仕業だということにしなきゃ、って思ってたし……」
目暮「ま、まさか! 毛利君、君が言いたいことは……」
小五郎「そう、実はベルモットは和葉の下敷きになった時点では生きていたのです!」
和葉「ええっ!?」
小五郎「ベルモットは和葉が卓球場を出て行った後に目を覚まし、服部君の有り様からすべてを察知した」
小五郎「そして、服部君の拘束を解除し、恐らくは『和葉にも悪気はなかったんだろう』みたいなことを言った後、服部君を部屋に返した」
服部「ああ、その通りや」
小五郎「しかし、ベルモットの災難はまだ続いたのです」
目暮「推理が長いな……」
小五郎「ある人物が、これらをすべて見ていたんですよ。ミステリー好きのとある漫画家、そう、青山さんがね!」
青山「な、なんで僕が女湯なんかに入らないといけないんだ!」
小五郎「恐らく、たんなる覗きのためだろう」
青山「僕はそんなことしてない! 証拠はあるのか!?」
小五郎「ありますよ。まぁそれについては後で話しましょう」
小五郎「結局和葉が服部君を殺せないでいたのをみたキールは、しばらく更衣室でただずんでいました」
小五郎「そんなとき、青山さんはキールに声をかけました。恐らく『君たちの殺人を隠蔽するいい手段があるんだ』とか言ってね」
小五郎「普段からミステリーを書いている青山さんだ、きっととびっきりの隠蔽手段を思いついたのだろう」
小五郎「しかし、もともと殺人を隠蔽することにある程度嫌気をさしていたキールは、青山を卓球場の天井から落としたんだ!」
蘭「ええっ!」
小五郎「そして、急にキールによって天井から落とされた青山さんは、ついカッとなってその場にいたベルモットをロープで殺害したんだ!」
目暮「おお! これで全ての謎は解けたな!」
キール「さすがは眠りの小五郎ね、あってるわよ。ありのままに話すと和葉さんや私も罪に問われかねないから黙っていたのだけどね」
蘭「さっすがお父さん!」
青山「……そうだよ、確かに僕がベルモットを殺したんだ。我ながら馬鹿な理由だと思うよ。まるで、僕の書く事件の犯人の動機のようにね」
青山「もしかしたら僕にも伏線が張られていたのかもしれないね。20年以上もミステリーを書き続けている、っていう伏線がね」
コナン(こうして事件は解決した
)
コナン(結局和葉と服部は仲直りできなかったらしい。そりゃあそうか。なんたって和葉は服部を殺そうとしたんだからな)
コナン(ちなみに女湯の隠し通路は、実はアガサ博士が作ったものだったらしい。覗きがしたくて作ったらしいが、まさかそれがあんな悲劇になるなんてな)
〜完〜
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