妹「ねぇおにいちゃん」(13)

男「何?」

妹「私が本当の妹じゃないって言ったらどうする?」

男「どうもしない」ズズー

妹「あ・・・そう」

男「お前もお茶飲む?」

妹「あ、うん」

ストン

妹「本当にどうもしないの?」

男「うん」コポコポコポ

妹「ほんとに?なんとも思わないの?」

男「驚くくらいかな、ほいお茶」

妹「あ、うん。いただきます」

妹「でも、血のつながってない女の子なんだよ?ほんとに何も思わないの?」

男「お前は俺の血のつながった妹だよ。絶対に間違いない」

妹「・・・本当にそう言い切れるの?」

男「だって、俺もお前も自宅出産だったし、俺生まれてすぐのお前見てたし」

妹「わからないよ?」

男「いやわかるよ」

妹「でもよく考えてみて。ずっと一緒に暮らしてた妹が実は血のつながりが・・・」

男「だから血のつながりあるって」

妹「じゃあ仮になかったとしたら」

男「それでも妹は妹だろ」ズズズー

妹「ぐぬぬ・・・」

男「お茶冷めるぞ?」

妹友「このブラコン」チュー

妹「ブラコン上等・・・でもおにいちゃんはシスコンではないのでした」

妹友「いくら女子高で出会いがないからって実の兄貴にそういう感情抱くのはどうかと思うけど」

妹「血がつながってなくても妹は妹だって・・・」シクシク

妹友「聞いてないし」

妹友「で、その兄貴のどこがいいの?」

妹「そんなの今まで一緒に暮らしてきたんだから好きになっちゃうよ」

妹友「その理論よくわからない」

妹「一番身近な男の子だよ?」

妹友「じゃああたしの一番身近な男の子は父親になるってか、オェー・・・」

妹「どこかに血がつながってても愛し合っていい国ってないかな・・・」

妹友「さっきの話聞く限りだと愛し合ってないじゃん。一方通行じゃん」

妹「その上行先は通行止めですよははは」

妹友「あんたそこまでモヤモヤしてるんならもういっそのこと兄貴監禁しちゃえば?」

妹「あ、うん。前にやった」

妹友「え、やったんだ」

妹「そうしたら・・・」


男「いい加減にしないと縁切るぞ」



妹「って言われた」

妹友「まぁそりゃ兄貴が正しい」チュー

妹「もうどうしたらいいのかな・・・」

妹友「周りの目が気にならないならいいんじゃない別に」

妹「私は気にならないんだけどなぁ」

男「ただいまー」

妹「あ、お帰りなさい、おにいちゃん」

男「んー・・・」

妹「あ、鞄持つよ」

男「いいよこのまま部屋行くから」

妹「あ・・・そう」

男「・・・?」ガチャッ

男「疲れたー・・・」ボフッ

妹「部活?」トタトタ

男「大会前で練習がきつい・・・」

妹「はいお茶」コトッ

男「ん、あんがと」

妹「マ、マサッジしてあげようか?」

男「ままさっじ?」

妹「マッサージ!マッサージしてあげようか?」

男「いいよ、お前が疲れるだろ」

妹「それくらいで疲れないよ」

男「そうか?それじゃあ頼もうかな」

妹「う、うん」

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