岸 辺 の 世 界(17)

ぼくの名前は岸辺露伴二十歳、漫画家だ。ぼくは気付いたら何もない場所にいた。


露伴「どこだ此処は」


本当にあやふやな山に草木があるだけで何にもない…本当に此処はどこだ?


露伴「(確かぼくは仕事部屋で漫画を描いていた…そして気付いたら此処にいた)スタンドか…?」


スタンド攻撃を食らうとは…さて、何をしようか。わからないが取り敢えず頬に手を添えながら考え様としたら気配がした。


露伴「だれだ!」

??「………」

露伴「(な、何で頭に櫛を刺してんだよ!それより何でお前何だよ!)」


神様どうかこいつを今すぐ目の前から消してくれ。頼むから消してくれ。

仗助「見つけたぞ我がライバル岸辺(イカレ)露伴!」ピシッ

露伴「……ら…ライバル?はっ?誰が?」

仗助「例えお前が認めなくても俺はお前の恋のライバルだ!」

露伴「意味がわからないんだが…おい、何故隣に座るクソッタレ仗助!」

仗助「座りたいから座るんっスよ。」

露伴「(駄目だ…会話が成り立たない)」


譲る譲らない以前に何の事を言ってるかわからないのにライバル発言されてしまった…溜め息を吐き、前を向くとムシャムシャと何か食べながら無言で立っている人がいる。


露伴「………」

??「………」クチャクチャ


うわっ知り合いだが知り合いたくない人だよ…もう顔を見てしまったから話しかけないと…神様どうか人違いであってくれ。

露伴「えっと…」

鈴美「あたし達がでばっでもうはんとひだね」クチャクチャ


何故食べながら喋る!その前に君は食べれないだろ?いや、この場所がおかしいからそんな事はないのか?


露伴「す、鈴美姉ちゃん?」

鈴美「ひゃに?露伴ちゃん」

露伴「何でいるの?」

鈴美「………」


何で無言で睨むんだよぼくが悪いのか?いや、ぼくは悪くない!そうだ、ぼくはただ訪ねただけだ。それより仗助がライバルと言ったが…ま、まさか!


仗助「いや、この人違うっスから」

露伴「あ、そうか…何故心を読む!」

仗助「ライバルだからじゃねえの?」

露伴「だから何でライバルなんだよ!あの人ってだれだよ!」

??「それは俺だ!!」

ヒトデで顔がわからないが白い帽子や服で相手がわかった…神様どうかぼくの思い違いでいてくれ。


仗助「承太郎さん!またヒトデで群れて…グレートだぜ」


あっやっぱりだった…えっ?つまり承太郎さんがぼくの恋人?うわぁぁああ!有り得ない!だったら鈴美姉ちゃんの方が良いよ!


鈴美「露伴ちゃんと付き合いたいならあたしを倒しなさい!」

承太郎「……ヒトデカッター!」ヒュ


ヒトデを投げたぁああー!なんだこれ?なんだよこれ!それより鈴美姉ちゃんを助けないと!


鈴美「……」ムシャムシャ


ヒトデ食べてるー!もう何だよこれ、ぼくは逃げたい。逃げたい!全力で逃げたい!
そしたら後ろで気配がしたらクソッタレがぼくに攻撃してきた。


露伴「何をする!」

仗助「避けちまったか…だが俺は諦めない!」

露伴「馬鹿、止めろ!」

??「露伴先生!今こそ必殺技を決めるんだー!」


神様どうかアホな奴じゃ有りません様に…いや、このパターンはアホだ、アホな奴だ。


億泰「さぁ!必殺技を!」

露伴「必殺技って何だよ!何でアホがいるんだよ!もう帰れよ!」

仗助「露伴覚悟!」

露伴「だから止めろって言ってるだろ!ヘブンズ・ドアー!」

??「……」ニュルリ


ぼくの手からヌルヌルする人間?が現れた…もうやだ…鈴美姉ちゃんはヒトデカッターを言う承太郎さんと戦ってるし…


億泰「あ、兄貴…」

露伴「お前の兄貴かよ!」

形兆「億泰…久しぶりだな」

億泰「あぁ…」


もう、何なんだよこれ…クソッタレを素手で殴るしかないのはわかったぼくは拳を握り締め殴りかかった。

仗助「グレート!」

露伴「何だよそのやられ方!お前の最後のセリフはグレートなのかよ!」

億泰「流石露伴先生だ!これなら吉良吉影も倒せるぞ!」

露伴「いや、そんな簡単には…」

??「ついに見付たぞ麗しい手よ」


神様どうかこれが吉良吉影じゃありません様にってやってもどうせこれがそうなんだろ?ジャケットに吉良吉影って刺繍されてるしよ。


鈴美「露伴ちゃんなら大丈夫。倒せるわ」

露伴「姉ちゃん…ヒトデはどうした?」

鈴美「投げるヒトデが亡くなったからあそこで倒れてるわ」

承太郎「ヒトデ……俺のヒトデ…がふっ」

露伴「承太郎さーん!」

吉良?「さぁその麗しい手を私に下さい。ペロペロさせて下がふっ」

露伴「えー!?」

吉良?「我が生涯にいっへんのくびなし」

露伴「それで良いのかよあんた!舌噛んで死ぬって何だよ!」

鈴美「おめでとう露伴ちゃん!」

億泰「おめでとうだぜ!」

形兆「おめでとう」


何故か胴上げされている…何でだ?ぼくは何にもしてない。ただみんな自滅しているだけではないか!


露伴「もしかしてこれがギャグ漫画なのか!?」

露伴「嫌だぁあああ!!」

康一「うわっ!どうしたんですか露伴先生!」

露伴「はぁー、はぁー、はぁー、ゆ、夢?」

康一「珍しいですね、先生が仕事中に居眠りするなんて。」

露伴「康一くん…君は本物かい?」

康一「あはは、当たり前じゃないですか。ですから抱き締めないで下さい」

露伴「(あー、良かった…あれが夢で…)」



おわり

皆さんの目を汚してしまい申し訳ありません。一度だけやりたい為やってしまいました。
本当に申し訳ありません!

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