剣士「ダークソウル………か」緑衣の巡礼「…」 (72)

初心者です、もし見て下さるのであらば
どうか温かい目で見守ってくれると幸いです…

世界観は「ダークソウル2」です

まだやったことが無い方にはネタバレになるので御注意下さい

目標は、デュナさんを倒す所までです

DLCは「深い底の冠」と「鉄の古王の冠」は買いました

オリキャラや、オリジナル設定等があります

ペースは遅いかもしれませんが
よろしくお願いします


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1413351888

書き足し

自分も最近やって無かったので
台詞とか殆ど覚えてませんww
何だろうね、バカだろうね、死ぬね



…………………………
…………………………
…………………………





………俺は王国剣士…



…命じられるがままに戦場に赴き…死ぬまで戦う…

…別に不満はない………



いや逆に…充実していると言えるだろう…



…………………………
…………………………
…………………………

…………………………



…俺は戦いが好きだし

望んで戦場へ行っている…



皆からは、王国一の戦士と呼ばれているが…

………そんな呼ばれ方をしても嬉しくはない…



俺は自分の意思で戦っている…

強者と当たればなお良し…



俺は戦えれば、それでいい…





それが俺の………生きる意味…

…………………………
…………………………
…………………………



……パイ

…ンパイ

センパイ!

ねえセンパイってばッ!

剣士「………んあ?」

後輩剣士「っちょ!寝ぼけてないで!」

後輩剣士「ちょっとは自分の話を聞いて下さいよぉ~」

剣士「うッせーなー、ンだよ!」

後輩剣士「センパイ!自分、頑張って特訓して、ちょっとは強くなったと思うんです!」

後輩剣士「だから、手合わせ願いますッ!」ピシッ

剣士「あ~はいはい、手合わせね…」


年輩剣士「ガハハハハ!やめとけー!後輩ッ!」

多勢剣士「いくらやっても無駄だろーさ」ヤレヤレ

年輩剣士「オレでさえ倒せねー内は相手すんなー!」

年輩剣士「イタい目見るぞぉー!ガハハハハ!」

後輩剣士「ッだ、だいじょーぶッスよ!」

後輩剣士「………この数日間、死にモノ狂いで修行したんです…」ブンッ ブンッ

剣士「………」スッ

後輩剣士「例え勝てなくとも…」スッ

後輩剣士「一本ぐらいッ!」ダッ


後輩剣士「一分も持たなかった…(泣)」ボロボロ

剣士「もっと修行を積むことだな…」椅子に座る

後輩剣士「く、悔しいっす(泣)」グスン

年輩剣士「まあ、お前には次がある…」

後輩剣士「年輩さん…」

年輩剣士「またしばらくは、オレが相手をしてやる!」b グッ

後輩剣士「はいッ!頑張ります!年輩さんッ!」

年輩剣士「おう!その意気だッ!後輩!ガハハハハ!」

剣士「うるせぇ~…」

隊長剣士「ホントっ容赦無いよなー、お前」

剣士「礼儀だ…」


隊長剣士「へぇ~、礼儀、ね…」

隊長剣士「…で、ホントの所は?」

剣士「手加減なんざめんどくせぇ」

隊長剣士「はははっ相変わらずみたいだな…」

隊長剣士「俺が隊長に昇進してからは、あまり会う機会が無かったからな…」

剣士「お互い変わりなくて、なによりだな」

隊長剣士「いや、お前背伸びたなぁ!」

剣士「うっせ」

タッ タッ タッ

後輩剣士「センパー…って!隊長ッ!」

後輩剣士「ご無沙汰ですッ!」ピシッ


隊長剣士「ああいいよ、楽にして…」

後輩剣士「は、はあ…」

剣士「すっかり隊長気分か?ん?」ツンツン

隊長剣士「オイオイ茶化すなよ」軽く払う

後輩剣士「………」

後輩「センパイと隊長って、スゴく仲いいですよね」

剣士「ん?ああ、俺がこの部隊に入って初めて知り合った男だからな…」

隊長剣士「ああ、丁度2~3年ぐらい前か…」

隊長剣士「そん時のこいつ、今よりずっと無口だったからなぁ…」

剣士「あんま昔の話はすんなよ、恥ずかしいから」


後輩剣士「その時から、センパイって強かったんですか?」

隊長剣士「………ああ、強かったよ」

隊長剣士「今も昔も………」

後輩剣士「す、凄いっすね…」

剣士「まあいいじゃねぇか、昔の話は」スクッ

テクテク

後輩剣士「どこ行くんですか?」

剣士「素振りしてくる…」

後輩剣士「行っちゃった…」

隊長剣士「マイペースだねー…」

後輩剣士「そう言えばセンパイって、いっつもフルフェイス被ってて、素顔とか、年齢とか、全然知らないんですよ」

隊長剣士「お!なんだ、知りたいか?」

後輩剣士「は、はいッ!知りたいッス!」

隊長剣士「…まあ、年齢は……」


ヒュゥゥゥゥ~

王国兵1「これはこれは、剣士さん…」

王国兵2「…」ザッ

王国兵3「…」ザッ

剣士「何だ?てめーら…」

王国兵2「気に食わねぇな」

王国兵3「入隊して直ぐ王国剣士に抜擢たぁ」

王国兵3「一体どんな裏技使ったんだぁ?あぁ!」

剣士「実力だ」

王国兵1「なら、ここで試してやるよ…」ジャキンッ

王国兵2「…」ジャキンッ

王国兵3「…」ジャキンッ

王国兵1「剣を持った俺達3人に…」

剣士「…」グッ

王国剣士「木剣で勝てたらの話しだがなぁ!」グワァ


隊長剣士「年齢は、お前よりかは下だった筈だぞ」

後輩剣士「えぇッ!自分、これでも22ッスよ!」

隊長剣士「ああ、あいつは、18か19そこらだった筈だぞ?」

後輩剣士「ま、マジっすか…」ガーン

隊長剣士「ま気にすんな!あいつの強さは常人のソレとは比較出来ないんだ…」

____________________
__________
____

王国兵1「…はぁ…はぁ……何故だ!」

王国兵2「」
王国兵3「」

王国兵1「何故だッ!」

剣士「…」トンッ トンッ

王国兵1「何なんだッ!!」

剣士「………手加減、ってのをやってはみたが…」

剣士「まったく歯ごたえがない…」

王国兵1「お…おのれぇ~」ゼェハァ


剣士「…来いよ………」クイックイッ

王国兵1「ぬぅ~…」ワナワナ

王国兵1「ぬおぉぉぉぉ!!」ダッ ダッ ダッ

王国兵1「てやぁ!」ブンッ

剣士「…」サッ

ヒュッ バシィッ

王国兵1「おふっ…」フラ

ドサァ

剣士「………」

剣士「…てめぇらなんざ」

剣士「後輩に比べりゃ、まだまだひよっこだ…」

…………………………
…………………………
…………………………

…今の生活は、気に入ってはいるが…

やはり物足りなさを感じている………



戦いが欲しい………



そう………思っていた…

ある時…

…………………………
…………………………
…………………………


門番1「ふあぁ~…ネム…」ゴシゴシ

門番2「ほら、コーヒーだ…」

門番1「お、サンキュ」フーフー

門番2「ちゃんと起きてねーと…」

門番2「敵は夜に来る確率の方が高いんだからな」

門番1「はいは…」チラッ

門番2「?…どうした」

門番1「あそこ」ニア

門番2「ん?………どこだ」

門番1「ほら、明かりは無いけど…こちらに向かってくるものが…」

門番2「なにッ?」望遠鏡を覗く

ドドドドドドドドドドッ

門番2「あ、あれは………」

門番1「何があった…」望遠鏡を覗く

ドドドドドドドドドドドドドッ

門番1「あ、あれ、噂に聞く巨人じゃないか?」

門番2「穴のあいた顔、樹木の様な体…」

ドドドドドドドドドドドドドドドドッ

門番2「ッ何かまずい!こちらに向かってくるッ!」

門番1「き、緊急警報ッ!」グイッ

カーン カーン カーン カーン カーン


忠義の士ザイン「何事だ!」

王国兵「!、ザイン様!」

ザイン「一体何の騒ぎだ!」

王国兵「…どうやら、巨人が攻めてきた模様です…」

ザイン「何ッ!?巨人だと!一体何故…」

ザイン「いや、それより市民の避難は」

王国兵「はい、もう殆どの市民は、城の方に避難しているとの報告が入っております…」

ザイン「うむ………ならば………」

ザイン「巨人は、ワシが食い止める!」

王国兵「なッ!危険です!いくらザイン様でも…」

ザイン「甘く見るでない!」

ザイン「なあに…巨人ごとき、押し返して見せようぞ!」

ザッ ザッ ザッ ザッ


ザッザッ

ザイン「兵士諸君!よぉく聞けぇ!」

ザワ ザワ ザワ

隊長剣士「あれは、ザイン卿?!」

剣士「ザイン…」

ザイン「今!この町に巨人の軍勢が攻め入ろうと向かってきている!」

ザイン「ワシはこれから市民のため、そして忠義のために!巨人を迎え打つ!」

ザイン「兵士諸君よ恐れるな!いかに巨人が強力だろうと!我々に倒せないものなど無いッ!」

ザイン「続けぇぇぇぇーーー!!!」

オオォォォォォーーー!!

ドダダダダダダ

隊長剣士「凄いことになってきたなぁ」スチャ カチ

剣士「面白くなってきたぜ…」

隊長剣士「全く…」


_______________________
_____________
______



ザイン「テアァ!」ズンッ

巨人(小)「グオォォォォ」ズシィン

ザイン「…ハァ…ハァ…」


<巨人群>ドドドドドドドドドッ


ザイン「おのれ巨人め…キリが無いわい…」

巨人(小)「・・・」ゴォォォ

ザイン「!」

バギィン

ザイン「甘いわッ!」

ザイン「タァッ!」ブンッ

ズバァ

巨人(小)「ガァァァ」


ザイン「ヌグゥ…」フラッ

ザイン「我が軍が総崩れとは…」

______________________

バキィ

王国兵「ギャァ!」

グシャァ

下級兵「グァァ!」

______________________

ザイン「止む終えまい…」

ザイン「全員!撤退せよぉぉーー!!」

撤退せよぉぉーー!!

王国兵「て、撤退命令だ!全員撤退!」

______________________

隊長剣士「撤退命令が出た!戦線を離脱するぞ!」

後輩剣士「や、やっとですか!」

年輩剣士「とにかく!早くここから離れるぞ!」

剣士「ハァ?!俺はまだ殺したりねぇぞ!」ズバンッ

巨人(小)「グァァァ」ドザァッ

隊長剣士「なら殿を任せてもいいか!」

剣士「全滅させてやるよ…」

年輩剣士「ならばこいつを使え!」スッ

バッ

剣士「おっと」ガシィ

剣士「使うぜ…」ジャギンッ

後輩剣士「大曲剣…」

隊長剣士「行くぞ!」タッタッタッ

後輩剣士「は、はい!」タッタッ


剣士「オラオラオラァ!!」

ズバッ ズバッ ズシャァッ

巨人(大)「グォォォォォ!」



後輩剣士「す、すげぇ…」タッタッタッ

隊長剣士「前を見て走れ!」タッタッタッ

後輩剣士「あ、はい!」タッタッタッ

隊長剣士(死ぬなよ…)

______________________


ザイル「お…のれ…」

小巨人「・・・」グググ

バキバキィ

ザイン「ごはぁっ!」グギギギ

ザイン「……む…」

小巨人「・・・」

ザイン「無念…」

バギャァ


___________
___________
___________

この時の戦いは悲惨なものだった

ザイン卿率いる軍勢が巨人軍に立ち向かうも

ものの数十分でほぼ壊滅

ザイン卿も戦死し、皆、巨人の町への進入を覚悟したが…



結局…巨人が町へ進入する事は無かった…

そして、剣士が戻ることも無かった…

___________
___________
___________


…………………………
…………………………
…………………………





……………どれほど歩いたか…



………どうでもいいか…

俺はあの後、巨人達を一通り掃討した後

何も言わずに旅に出ることにした…

色々なところへ行き、色々な物を手に入れた…

ボロかった装備も新調できた…

武器は、俺にあった一番いい物を手に入れた…

そのためにドデカい蛇とやり合ったが…

まあ、無事手に入れることは出来た

今の装備

頭・竜の学師のフード、に似たもの
体・レディアの白ローブ、の様なもの
腕・賊の篭手、みたいなもの
足・王国剣士の足甲、らしきもの

武器・極天刀
性能
大曲剣系統の武器種
初期攻撃力は150
光る楔石のMAXで300になる
(筋力50)(技量80)で装備可能になり
補正率は(筋力A)(技量S)が付く
重量が30,0ある
また、耐久が減らないという特殊効果がある

見た目は刀のようだが、刀身の長さが打ち刀の2倍
刀身の幅と厚みが3倍ある超大型の刀

ついでに全装備をMAXまで強化済み


そして今、俺が何処にいるのかというと

…トンネルの中だ

かれこれ一時間ぐらいトンネルの中を歩き続けてる



すると目の前に一点の光が見えた…

やっとか…そう思い外に出てみると…



雨だった、どしゃ降り、飲める水が欲しかったので

何処かで休ませて貰う事にした…





そこには小屋があった


小屋の中を覗くと…



そこには老婆が一人…



飲み物を貰うと、老婆が独りで喋り始めた…



老婆「そこには人の理を呼び戻せる」

老婆「ソウルと呼ばれる力があるそうな」

老婆「何もかもを失くすんだよ」

老婆「刻印が現れた人間はね」

老婆「それは、呪いの証」

老婆「闇の刻印さ」

老婆「過去も未来も」

老婆「そして光さえも」

老婆「やがて失くしたことすらも思い出せなくなったら」

老婆「お前さんは人じゃないものになる」

老婆「ただ魂をむさぼり喰う獣…」

老婆「亡者に」


老婆「遙か北の地 貴壁の先」

老婆「かつて偉大な王の名のもとに築かれた 古の国」

老婆「その国の名は確か…」





老婆「ドラングレイグといったね…」

……………何?


そんなバカな…

ドラングレイグって言ったらそりゃぁ…



俺のいた国の名じゃーねーか!

しかも、かつて?その時の名?

意味が分からない…

俺がいない数ヶ月でそんなに変わるもんなのか?

俺は老婆に聞く…

剣士「ドラングレイグに行くにはどうしたらいい…」

老婆「お前さんは、朽ち果てた門へ行けばいい」

老婆「望もうが望むまいが、たどり着くが…」

……………


俺は門に向かった…



道は自然と分かった…



門に着くと、そこには夥しい数の人骨と

光を出す蛍



深い湖に穴が開き

中からは悪霊の断末魔が飛び出す

老婆「そして、光に惹かれる羽虫のように」

老婆「その身を焦がすんだよ」

老婆「何度も、何度も…」

闇が俺を呼ぶようだ…

老婆「それしか許されないのさ」

老婆「”呪われ人”にはね」

そして俺は身を投げる…












老婆「まぁ、お前さんは少し特殊みたいだがね」

プロローグ
エンド

眠いので少し寝ます
少ししたら書き始めます

[隙間の洞]

ピチョン…

ピチョン…

ピチョン…

剣士「」



剣士「…う」ピクッ

剣士「…」ムクリ

剣士「………」

剣士「ここは…」

どうやら落ちてきたようだ…

剣士「進もう…」フラッ

俺は歩いた…

すると小さな家らしきものを見つけた…

剣士「……………入ってみるか…」ガチャ


家の中には老婆が3人、家政婦が1人いた…

謎の老婆1「…ヒェッヒェッ、騒がしいと思ったら…」

謎の老婆2「おお、おお… その顔…」

ちなみに今俺はフードを被ってないので顔は見える…

謎の老婆3「…呪いが浮き出ておるわ…」

小屋の老婆に言われた呪いか…

謎の老婆1「”不死”だよ…」

謎の老婆1「不死がきおった、ヒェッヒェッ…」

最近は、不気味な婆さんによく出会うなぁ…

謎の老婆3「皆、ここに来るんだよ、お前さんみたいなのは…」

謎の老婆3「あの婆さんに吹き込まれたんだろ、そうだろう、ヒェッヒェッ…」

謎の老婆3「おしまいさ…」

謎の老婆3「亡者だよ…」

謎の老婆3「お前さんは、亡者になるのさ…」


謎の老婆2「亡者は人を襲うものさ、ただ、”ソウル”のみを求めてね…」

謎の老婆2「その印、呪いがある限り…ヒェッヒェッ」

謎の老婆達「ヒェッヒェッヒェッ…」

謎の老婆1「じゃあ、あんたの名を聞こうか…」

俺の名?それは…

ここで安価を貰いたいです
安価下~39まで
主人公の名前を考えて頂きたい…

ですが、安価と言っても絶対ではなく
私の気分などで最終的に、自分で決めるかも知れません

ともかく何か、アイディアを下さい!

ろ、ロンダート?

調べたところ跳馬の技の通称らしい…しかもドイツ語

まあこの世界には特に関係ないね、

名前はロンダートに決定します

意見を出して下さった方々、有り難うございます!


ロンダート「ロンダートだ…」

謎の老婆「ヒェッヒェッ、まだ名前ぐらいは言えるみたいだね…」

謎の老婆「…じゃあ、よくできた子には褒美をあげようか…」スッ

褒美?何かくれるのか…

謎の老婆「それは、”人の像”っていうものさ…」

人の像?

謎の老婆「さあ、よくご覧…」

謎の老婆「誰の像だと思うかね…?」

……………

ただの人形にしか見えない…

謎の老婆「そして思い出すんだよ」

………思い出す…

謎の老婆「そうさ、これはお前さんの姿だよ」

いや、人形にしか見えんぞ…

謎の老婆「ここに来る連中は、みんな同じさ…」

謎の老婆「呪いを解くためにってね…」

謎の老婆「お前さんは、少し違うようだが…」

謎の老婆3「その扉から外に出れば、すぐに王国に辿りつく」

謎の老婆「お前さん、ソウルを落っことすんじゃないよ…」

謎の老婆「そのたびに、お前さんは亡者に近づくんだからね」

謎の老婆「もっとも…」

謎の老婆「お前さんには、無用の心配かもしれんがね…」


ロンダート「………ご忠告どうも…」



俺は、言われた通り扉からお暇した



そこから空洞に入り、歩き始める



ロンダート「…」ザッ ザッ ザッ ザッ

空洞は一本道だ…



ロンダート「!」

出口だ!…


一体この光明の先に、何があるのだろう…



一体ドラングレイグは、どうなってしまったのだろう…



隊長は?年輩さんは?後輩は…

考えるだけ無駄だろう…



そんなことを思いながら…俺は空洞から外に出る…




ロンダート「……………」

ロンダート「………やはり」

ここはマデューラ…一度来たことはある…

ロンダート「だがこの有り様だと…」ザッ ザッ

ふと、木の横に人らしきものが立っているのが見えた

ロンダート「まさか人がいたとはな」

話しに聞いた不死かもしれんが…

亡者で無ければどうでもいい…

ロンダート「話すだけ話してみるか」

近くに寄ってみる

見たところ女だ…緑色のローブを着ていて…

茶髪、あとなかなかの美人で、胸もデカい…

ロンダート「っと、こんなこと考えてる場合じゃなかったな…」

そして話しかけようと近くによると…


巡礼「貴方は…継ぐ者ですか?」





……………は?継ぐもの?

巡礼「それとも…ただ運命に流されるだけの…?」

ロンダート「……………」

ロンダート「…悪いが俺は自分の意志でここにいるんでな…」

巡礼「そう………」

巡礼「篝火に火を灯しておくといいでしょう…」

巡礼「あの炎、は貴方の心を癒してくれます…」

ロンダート「お、おう…」



言われた通り篝火に向かう


ロンダート「つったってなー…」

ロンダート「火打ち石なんて持ってねーし」スッ

篝火に手を伸ばす…



ボゥッ

ロンダート「ッんなぁ!」ババッ

何もしてないのに…手をかざしただけで火がついたぞ

ロンダート「どうなってやがる…」パチパチ


ザッ

ロンダート「ん?何だ…」

巡礼がそばに寄ってきた…

巡礼「これを…」スッ

すると小瓶を渡された…

ロンダート「………」

ロンダート「これは?」

巡礼「それはエスト…」

エスト?

巡礼「不死にとって、火はとても神聖なものです…」

巡礼「きっと貴方の旅の助けになってくれます…」

ロンダート「……………」

ロンダート「ここらへんに、他に人はいないのか?」

巡礼「………」


巡礼「あの塔のたもとに…青の騎士がいます」

巡礼「彼は既に心折れた者のひとり…」

巡礼「ですがあの者の話は、貴方のお役に立つかも知れません…」

ロンダート「……………」

確かに塔の側に座っている人影が見える…

話しかけてみるか…


ザッ ザッ

ソダン「………あなた不死ですね?」

ロンダード「よく分かったな…」

ソダン「分かりますよ、臭いがします…」

ソダン「最後の臭いといいますか…」

変な騎士だな…

ソダン「ここはマデューラという場所です
集落と言っていいのか…かろうじて、人の営みがあるところです…」

ソダン「この国では、それすらもう数少なくなってしまったようですが…」

……………

ソダン「私の名はソダン、あなたと同じ…すべてを失ってここへ来ました…」

ロンダード「俺の名はロンダード…………

言っておくが…」

ロンダード「俺は失って来たんじゃない…」

ソダン「…?」



ロンダード「捨てた居場所に、戻ってきたんだ…」


ソダン「あ…あなたは、一体…」

ロンダード「さーてと、他の奴がいないか探すとすっか」クルッ

スタスタ

ソダン「……………」

ソダン「もしかすると…彼なら…」
__________________
__________________

スタスタ

マフミュラン「そこの兄ちゃん」

ロンダード「なんだ亡者」

マフミュラン「その呼び方すんじゃねぇ!」

マフミュラン「確かに外見はこんなだが…俺はちゃんとマフミュランって名前を覚えてるし!
ちゃんと意識もはっきりしてる!」

ロンダード「すまんすまん…落ち着けよ」


スタスタ

レニガッツ「そこの兄ちゃん」

ロンダード「なんだ亡者」

レニガッツ「その呼び方すんじゃねぇ!」

レニガッツ「確かに外見はこんなだが…俺はちゃんとレニガッツって名前を覚えてるし!
ちゃんと意識もはっきりしてる!」

ロンダード「すまんすまん…落ち着けよ」


レニガッツ「ふんっ!今は誰でも構わんわ」

レニガッツ「ここの扉を開けてくれ」

ロンダード「何故?鍵は?」

レニガッツ「鍵はない、と言うのも…」

レニガッツ「元々空き家と思い、商売道具を一式置いておったのだが、知らぬ間に誰かが鍵などかけていきおって…」

レニガッツ「ワシは鍛冶屋だ、道具がなければ何もできん」

ロンダード「要するにここを開ければいいんだな?」

レニガッツ「あ、ああそうだが…」

ロンダード「ほら、開いたぞ…」バギャン

レニガッツ「……………扉ごと外すなよ…」


レニガッツ「ふんっ!今は誰でも構わんわ」

レニガッツ「ここの扉を開けてくれ」

ロンダード「何故?鍵は?」

レニガッツ「鍵はない、と言うのも…」

レニガッツ「元々空き家と思い商売道具を一式置いておったのだが、知らぬ間に誰かが鍵などかけていきおって…」

レニガッツ「ワシは鍛冶屋だ、道具がなければ何もできん」

ロンダード「要するにここを開ければいいんだな?」

レニガッツ「あ、ああそうだが…」

ロンダード「ほら、開いたぞ…」バギャン

レニガッツ「……………扉ごと外すなよ…」

なんか連続で書き込んじゃってますね

忘れて下さい…


…………………………

ロンダード「……………よし」

(ソダン「先ずは巨人の森へ行くといいでしょう」)

(ロンダード「巨人の森だと?」)

(ソダン「はい、正しくは”朽ちた巨人の森”ですが…」)

ロンダード「巨人…」

ロンダード(あの時攻めてきたのも…巨人だったか)

ロンダード「とにかく行って確かめる」

ロンダード「一体この国が、どうなっているのか…」


…………………………





……………ズバンッ

亡者下級兵「ギャァァ!」シュゥゥゥ…

ロンダード「………」

亡者下級兵「ウゥゥゥゥゥ」ゾロゾロ

ズバンッ ズバンッ ズシャァ

シュゥゥゥ…

ロンダード「…亡者とはいえ………ッ!」
ガギィィン

ハイデ騎士「・・・」ギリギリギリ…

ロンダード「チッ…こいつも亡者か」ギリギリ…

グッ

ロンダード「お前の国はぁ!」ドオォ

ハイデ「・・・ッ!」ギギギ

ロンダード「滅んだんだよぉー!」ブンッ

ガギャァ   ヒュンッ

ドゴォォ

吹き飛んで壁にうちつけられるハイデ

ハイデ「・・・」シュゥゥゥ…


ロンダード「………ったく」

ロンダード「ハイデの戦士までいやがるとはな…」スタスタ

………………
……………………
…………………………

ザッ  ザッ  ザッ  ザッ

ロンダード「………」

ロンダード(ここを上がれば………開けたところに出るはずだ…)ザッ ザッ

ザッ          ヒュウゥ~

ロンダード「………」

亡者戦士?「・・・」

巨体の亡者

ロンダード「死んでるのか…?」

ロンダード「……………いや」

亡者戦士?「・・・」スッ

ガシャ

身の丈程の剣を構える亡者


ロンダード「他のとは違うな」

ロンダード(強い…)スッ

ドォッ

巨体に似合わぬ跳躍力でロンダードに詰め寄る亡者

そして大剣を振りかざす

亡者戦士?「・・・」ブンッ

ドガァァァン

亡者戦士?「・・・」



ロンダード「全然遅いな…」ヒュンッ

亡者戦士?「!」クルッ

ガキャァァン

攻撃を受け吹き飛ぶ亡者

その衝撃で、亡者のフルフェイスの兜がとれる

ロンダード「………」


亡者戦士?「ウ…ウゥゥ…」フラッ

ロンダード「!……………な!」

亡者戦士?「ウウゥ…」ザッ

ロンダード「お前は…ッ」










ロンダード「年輩の………おっちゃん…?」

年輩剣士(亡者)「グウァァァァ!」


ロンダード「クソッ!よりによって…」

ロンダード「お前に会うとはな…」ギリッ

亡者年輩剣士「ウウウウ…」ザッ ザッ

ロンダード「流石に…やりにくいな」

亡者年輩剣士「ウウゥゥゥー」ズルズル



もう既に 戦う力も無くなった…

力のない歩みで ロンダードに近づく



亡者年輩剣士「ウウ ウウウー」ザッ ザッ

ロンダード「ずいぶん静かになっちまったな…」

ロンダード「おっさん…」グッ

武器を構えるロンダード




ロンダード「おっさん…隊長はどうした…?」



ザッ ザッ



ロンダード「後輩の奴も…他の仲間も…」



亡者年輩「ウウゥ…」ザッ



ロンダード「楽しくやってたか?」



亡者年輩「・・・」フォン



弱々しく大剣を振りかざす亡者



ロンダード(おっさん…あんたの熱さは嫌いじゃなかったよ…)


ロンダード「だからせめて、一瞬で終わらせる…」
カシャッ



…ブンッ



”極天刀”は、聖剣とも妖刀とも言われている…


ズバンッ


剣の力を解放すれば

切り裂いたものがどんな物でも…


亡者年輩「・・・」


たとえ人でも

そのソウルを肉体ごと剣に取り込む





この世に一寸たりとも…存在を残さぬように…



亡者年輩「・・・」



亡者年輩「・・・」シュゥゥゥウウウン

体を真っ二つに切られ、息絶えた亡者は

そのソウルとともに、肉体を霧状に変え

刃に吸い込まれていく…


シュゥゥゥウウウン          ガシャン

カランカラン…





肉体とソウルを全て刃に取り込まれ…

後に残ったのは鎧だけ





ロンダード「………後味が悪いな…」


_________
______________
_____________________

ロンダード「しかし、おっさんが不死になってるなんて…」

ロンダード「しかも今まで生きていたとは…」

ロンダード「………」

ロンダード「隊長のヤローはおっさんより強い…」

ロンダード「もしかしたら…まだ生きてるかも」

そんなことを思いながら、ロンダードは先に進む


……………



ギイィィィ……

ロンダード「………」ザッ ザッ

ロンダード「これは………篝火か」スッ

ボゥッ



「買っておくれ…」

ロンダード「!」サッ



メレンティラ「何か買っておくれよ…」カランコロン

ロンダード「………人か?」

メレンティラ「あたしの名前は、メレンティラっていうのさ」

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