並木芽衣子「ラビュー・ラビュー」 (25)

芽衣子「ここのミントティーおいしいねっ、プロデューサー♪」


P「ああ、・・・だけどよかったのか?芽衣子。」


芽衣子「?。どうしたの?急に」


P「ほら、いつも「次のオフこそ旅行に付き合ってもらうからね!」とか「日帰り旅行に行きたいなー♪」とかいってただろ?
なのに事務所の近所をぶらぶらするだけなんて、本当によかったのか?」


芽衣子「あははっ!それ私の真似?ぜんぜん似てないよ、プロデューサー♪」


P「何だとぉ」


芽衣子「もちろん旅行にも行きたいけ どプロデューサーにはいつもいろいろなところに連れて行ってもらってるし
たまには事務所の近くをのんびり探索して新しい発見をするのもいいかなって思ったんだ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1413304769

P「なるほどな。確かにロケでドイツや福井に行ったけどよくよく考えたら事務所の近くって
まだまだ知らないことも多いからなぁ」


芽衣子「でしょ?こうして普段入らないような路地に入ったからこんなにいい喫茶店にも巡り合えたし
ちょっとした散歩でも新しい発見があるんだよ!」


P「そうだな。確かにこの店もいいけど俺はさっきの映画館に驚いたよ。まさか昔の映画が上映されてるなんてなぁ。
あの映画がまたスクリーンで見れたときはちょっと感動しちゃったよ」


芽衣子「あの映画よかったよね!特にあのヒロインすっごくかっこよかった!
はぁ~・・・。私もあんな風になってみたいなぁ~。」


P「芽衣子が?・・・あっははは!」


芽衣子「む!何がおかしいの!?」

P「だってあの映画のヒロインはどこか影のある女スパイだっただろ?
楓さんや美優さんならともかく芽衣子にはできないだろ。
それにそんな満面の笑みじゃなくってもっとクールな感じだったぞ。」


芽衣子「むー、そんなことないよ!私だってこれでも立派な大人の女だし
その気になればあのヒロインみたいにウレーのある表情くらいできるって!
・・・ほらっ!」


P「あーウレーてるなー、ちなみにこの後芽衣子の好きそうな帽子屋でも探そうかと思ってたんだが」


芽衣子「えっ本当に!?キャーッ♪」


P「・・・愁いのある表情?」


芽衣子「それはそれ、これはこれ、だよ♪さぁさぁプロデューサー!早く行こっ♪
そうだ!せっかくだから手、繋いじゃおっか♪」

P「ちょ!待てって芽衣子!すいませーんお勘定お願いします
いや、路地裏とはいえ流石に街中で手を繋ぐのは恥ずかしいだろ」


芽衣子「もうプロデューサー!せっかくの二人旅なんだからそんなこと気にしないの!
ほらほら、早く!帽子屋さんが逃げちゃうよ♪」


P「帽子屋はどこにも逃げないぞそれにさっき散歩だって・・・って、無理矢理手を取るな!わかったわかったよ!
だから走るなって!」


芽衣子「帽子屋帽子屋、るるっるる~ん ♪」


P(それにしても、なんというか一生懸命生きてるって感じだなぁ芽衣子って)

~帽子屋巡り終了~

芽衣子「うーん!やっぱり帽子屋さんって最高だね!」


P「そーだな。まさか帽子屋巡りしてる間に夕方になるなんて思ってもみなかったよ」


芽衣子「あはは・・・でもプロデューサーに似合う帽子も見つけられたしすっごく充実してたでしょ?」


P「ま、それは否定しないけどさ」


芽衣子「でしょ?今度の休みはその帽子被って一緒に旅行しようねプロデューサー♪」


P「そうだな。今度はもっと遠くに行こうか」

芽衣子「うん!・・・あっ見てみてプロデューサー!月が出てきたよ!」


P「お、本当だ。普段はあまり気にしてなかったけどこうやってビルの合間から見る月ってのもなかなか風情があるな。」


芽衣子「本当にきれいだねー。いつか当たり前のように月に行ける時代が来るのかな?
ウサギみたいに元気にジャーンプ!みたいな感じで。そしたら一緒に行こうね!プロデューサー♪」


P「あぁ。・・・」


芽衣子「?」


P「・・・」


芽衣子「・・・む~」


P「・・・ふふっ」


芽衣子「な、何で笑うの!?」

ポルノグラフティで芽衣子ちゃん
センスいいなぁ、ラビュー・ラビューか、こういうの好き

P「あ、あぁすまん。俺より深刻な顔してたもんだからつい」


芽衣子「もーっいきなり何か悩みだしたんじゃないかと思って心配したんだよ!?」


P「すまんすまん、散々歩き回ったらちょっと腹が減っちゃってさ。
どこかの店にでも入らないか?」


芽衣子「もうしょうがないなぁ。でも確かにお腹すいたね!
それじゃあまた、新しいお店探しちゃおっか♪」


P「え、いやさっきの喫茶店でいいんじゃないか?」


芽衣子「新しい発見は旅の醍醐味!さぁプロデューサー、
早くいこっ!るるっるる~ん♪」


P「わ、わかった!わかったって!」

~帰り道~
芽衣子「うーん!今日は楽しかったね!」


P「あぁ、事務所の近くでもまだまだ知らない場所がいっぱいあるんだなって実感したよ」


芽衣子「新しい場所、たくさん見つけられたよね!
今度は事務所の子達とも一緒に行こうよ」


P「そうだな。と、そうだ。言いそびれてたことがあったな。」


芽衣子「?。なに?」

P「誕生日おめでとう。芽衣子。これ、プレゼント。
帽子屋巡りしてる時に買っておいたんだ。」


芽衣子「えっ!誕生日って・・・私の!?」


P「他に誰がいるんだよ。・・・もしかして忘れてたのか?」


芽衣子「あはは、アイドル活動が楽しすぎてわすれちゃってたよ。
でも、プロデューサーももっと早く言ってくれてもいいんじゃない?」


P「あはは・・・すまん、ずっと楽しそうにしてたから
なかなかいいだせなくってな」


芽衣子「もー、でもありがと、プロデューサー。
・・・そうだ!せっかくの誕生日だから私のお願い聞いてもらえるかな?」

P「お願い?今度はどこに行きたいんだ?」


芽衣子「そういうお願いじゃないよ。確かにすっごく行きたいけど。」


P「?じゃあ、何だ?」


芽衣子「あのね、その・・・
私に、キス・・・してくれないかな?」


P「・・・キス?」


芽衣子「あ、うんわかってるよ。私はアイドルでPさんはプロデューサだもん。
どんなに好きでもそんなこと許されるはずがない。でも、誕生日くらいだったら・・・!」


P「・・・」


芽衣子「やっぱり無理・・・だよね。あはは、ごめんねプロデューサー。
わがままいっちゃって。」

芽衣子「・・・」


P「・・・」


P(見たところ周りに人はいない・・・な)


P「芽衣子。帽子がずれてるぞ」


芽衣子「えっ?」


チュッ


芽衣子「・・・プロデューサー?」

P「今日、芽衣子に愁い顔なんてできるわけないなんていったよな。悪い。取り消させてくれ。
でも、やっぱり俺は芽衣子には大きな口で笑っていてほしいんだ。
だからそんな悲しい顔しないでくれよ。」


芽衣子「プロデューサー・・・。
・・ ・うん、わかったよ。私らしくなかったかも。
心配かけちゃってごめんね。」


P「ああ、やっぱり芽衣子は笑顔でいるのが一番だ」


芽衣子「も、もう照れちゃうってば!・・・でもね、プロデューサー」


P「ん?」

芽衣子「私がキスをせがむくらいプロデューサーのことが大好きなのは本当だから・・・。
だから、これからもずうっとずうっと二人で色々な所に行こうねっプロデューサー!」


P「芽衣子・・・」


芽衣子「・・・あー///!もうっ何だかすっごく恥ずかしくなってきちゃった!
じゃ、プロデューサー!私、もう帰るね!また明日・・・」


P「まぁ待てって。」


芽衣子「わ、・・・何?」

P「「ずうっとずうっと一緒にいろんな所に行こうねっ」て今言ったばかりだろ。
夜も遅いから送ってくよ。変な奴がうろついてるかもしれないから手を離すなよ。」


芽衣子「プロデューサー・・・。あははっ!」


P「な、何だよ」


芽衣子「やっぱり私のモノマネ全然似てないなって♪」


P「う、うるさいな!というか、さっきまで恥ずかしがってたのに急に元気になりすぎだろ」


芽衣子「プロデューサーの似てないモノマネ聞いたら恥ずかしさなんて吹き飛んじゃったよ!
じゃあプロデューサー、手を繋いで帰ろっか♪」


P「何だそりゃ。でもまぁ元気になったのなら何よりだよ」


芽衣子「あはは♪・・・あ、そうそうプロデューサー」


P「ん?」

芽衣子「今度キスするときはちゃんと口にしてね♪」


P「な」


芽衣子「じゃ、帰ろっかプロデューサー♪家に帰るまでが旅行、だよ!」


P「それをいうなら遠足・・・。て、だから走るな!走るなって!」


芽衣子「明日からまた二人一緒に頑張ろーっ!るるっるる~ん♪」


P「・・・あっははは」


P(俺は本当一生懸命愛されてるんだなぁ)


終わり

以上です。

芽衣子さんの誕生日ということで何かしたいと思いいてもたってもいられずに初投稿させていただきました。
とりあえず芽衣子さんの新しいSレアカードが欲しいです。満面の笑みならなお良し。

ちなみに元ネタはタイトルの通りポルノグラフィティの「ラビュー・ラビュー」という曲です。
ポルノグラフィティの初期のリア充ソングですが非常に良い曲なので興味があったら是非聞いてみてください。

しかし、SSを考えているうちに誕生日が過ぎてしまうとは・・・文を書くって難しいですね。

>>7
ありがとうございます。
芽衣子さんもポルノグラフィティも大好きなので曲にあったSSを書きたいと考えていました。

その結果、芽衣子さんの誕生日に間に合わずボーカルの昭仁さんの誕生日に投稿するという形になりましたが
ある意味結果オーライ・・・かも?

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