幼女「ロケラン買っちゃった」(14)

男「寒みい・・・」

幼女「今、あったかくしてあげるね」カチャ

男「ん?」

ドゴォォォン

幼女「どう?あったかいでしょ?」

男「あービビった・・・」

幼女「ねえ見て!ロケラン買ったんだよ!」

男「最近のスーパーはこんな物まで売ってるんだな」

幼女「これで射的するの」

男「射的って縁日の?」

幼女「うん」

男「そうか」

幼女「ところで家が粉々になっちゃったね」

男「んな小っちゃいこと気にするな」

幼女「明日が楽しみだなー」

男「俺は明日は仕事行かなくちゃな」

幼女「景品を山ほど取ってくるからね」

男「楽しみにしている」

幼女「そして次の日」

幼女「私はロケランを抱えて町を行くのでした」

幼女「途中何度も検問に引っかかりましたが」

幼女「もちろん賄賂はたっぷりと用意してあったので」

幼女「無事に切り抜けることができました」

幼女「そしてついに・・・」

幼女「祭の会場まで来てしまったのです!」

幼女「さあどうなる!?」

幼女「ねえ、まだ?」

的屋「ただ今準備中です」

幼女「そっか」

的屋「そもそもまだ祭すら始まってませんし」

幼女「それは何?」

的屋「ミニガンですよ」

的屋「まだ誰も取った方は居りません」

幼女「それ欲しい」

的屋「取れるといいですね」

幼女「絶対取っちゃうもんね」

的屋「?」

幼女「今川焼ちょうだい」

今川焼屋「何味の何サイズか言って」

幼女「宇治金時のMサイズ」

今川焼屋「先にお金を払ってくれる?」

幼女「えっとお金は無いよ」

今川焼屋「え・・・はぁ」

幼女「でもね手榴弾があるからこれと交換で」

今川焼屋「まあ今回はいいや。あっついから火傷すんなよ」

幼女「じゃあ元気でねー」

ドォォン・・・

幼女「幼女様をナメる奴は皆そうなるのだ!」

幼女「こっちは金魚すくい?」

金魚屋「やったことあるか?」

幼女「すくったことはないけど手づかみでならあるよ」

金魚屋「それはすごいな」

幼女「金魚って天ぷらにするとおいしいんだよ」

金魚屋「ギョギョ!それはもっとすごいな!」

幼女「骨まで食べちゃった」

金魚屋「おい、ここにいる金魚は食わないでくれよ」

幼女「食べないよマズそうだし」

的屋「準備完了です」

幼女「ミニガンとるぞ」

的屋「はいこれ銃」

幼女「銃ならいらない」

的屋「へ?」

幼女「このロケランで屋台ごと吹きとばすから」

的屋「なぜそんな兵器を!?」

幼女「ほら早く逃げてー」

的屋「こうなったらこのミニガンを使うしか・・・」

ドォォォォン

幼女「よしっ任務完了!」

幼女「ちょっと取りすぎちゃった」

幼女「トラック呼ぼうっと」

男「・・・すごいなお前」

幼女「男、いたの?」

男「ああ」

幼女「仕事はどうしたの?」

男「何言ってんだ、俺はスーパーボール屋だぞ」

幼女「超級護謨球屋?」

男「いや、超級魯毛乱球屋だ」

幼女「チョウキュウロケランタマヤ?」

男「ロケランの弾ならここで買うといい」

幼女「こうしてロケランに6個の弾を詰め込んだ幼女は」

幼女「腰に冷え切った今川焼をぶら下げて」

幼女「まるで鬼退治に行く桃太郎のように」

幼女「屋台の建ち並ぶ参道へと繰り出して行った」

幼女「さあ一体どの店が標的になるのか!?」

幼女「幼女はロケランの安全ロックを折っかいて外した!」

幼女「そして一軒の店に突入していったのである!」

リンゴ飴屋「いらっしゃい」

幼女「あのぉ~お金持ってないんですけどぉ~」

リンゴ飴屋「ふざけるな」

幼女「だからぁ~、えっとぉ~」

リンゴ飴屋「何だね」

幼女「今川焼と交換でよろしいですかぁ~?」

リンゴ飴屋「・・・・・・」

幼女「・・・・・・」

リンゴ飴屋「ホント!?おじさん甘い物には目がないのぉ~!」

幼女(き・・・きもい・・・)

リンゴ飴屋「リンゴの他にイチゴもあるんだけどどっちがいいの?」

幼女「どっちもいらないよ」

リンゴ飴屋「あんだって?」イレバオトス

幼女「おじさんのハゲ頭をリンゴ飴にしちゃうから」チャッ

ドゴォォォォン

幼女「ぺろぺろ」

幼女「あーうまかった」

幼女「さてと、次はどこに行こうかな」

幼女「あっ!あれメチャ好き!」

幼女「でも結構並んでる」

幼女「よーし蹴散らしちゃえ!」

ドンドンドーン

イカ煎餅屋「やあ」

幼女「買うからプレスやらせてー」

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