王女「国が滅んだので安価で再建する」 (402)

王女「朝起きたら国が滅んでいたわ。残っているのは私と従者が一人だけ……困ったわね」

国が滅んだ理由 >>2
従者の性別/外見/長所 >>3

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1506159895

規定周期の魔物大量発生

あらゆるパンが大爆発

従者「いやぁ、それがですねー姫様」

従者「姫様が爆睡かましてる間に魔物が大量に押し掛けてきまてね」

王女「あの毎年くるアレでしょうか」

従者「そーです、それそれ! それが今回は運悪くてですね、えーと確か戦士長は過去最大級…とかなんとか言ってましたか」

従者「まあとにかく詰みって感じでですね、陛下とお后様に頼まれて姫様だけでも俺が何とか助けたんですよ」

王女「そう……そういうことだったのね……」

従者「酷ですがこれが現実っす。飲み込んで頂けましたか?」

王女「……理解したわ」

王女「そう、私はこの国の最後の王族…ならば!」

王女「私には亡国を建て直し、再び我が先祖が作り上げてきた栄光を取り戻す使命があると!」

従者「ま、まじすか」

王女「不満かしら?」

従者「だって、たった二人っすよ? 俺と姫様じゃあそんなの不可能……」

王女「できるできないじゃない、やらねばならないの!」

王女「お前は従者でしょう。ならその忠誠を最期まで私に尽くしなさい」

従者「……わ、分かりましたよ。でもどうするんですか? 無一文だし行く宛無いっすよ?」

王女「宛ならあるわ。>>8 よ」

女義賊

《北の洞窟》

従者「……姫様を疑うだなんて不敬な行いはしたくないんすけどね」

王女「なに、何かあるなら言ってみなさい」

従者「本当にこんな所に姫様のご友人がいらっしゃるのですか? とても高貴な人間が住むとこじゃないっすよ……」

王女「あら…王女の友人が貴族であるだなんて決めつけは良くないわよ?」

従者「いやそれがおかしいんすよ…何で平民かそれ以下の人間と接触して、しかも友達とかになっちゃってるんですかって話!」

王女「そう怒らないで。ほら、彼女が姿を見せたわよ?」

従者「?」


女義賊「こんな所…で、悪かったわ」

女義賊「ねっ!!」グイッ


従者「あ、あででっ! 手首取れちゃうっす! ギブギブー!」

女義賊「ふんっ」

従者「い、いつの間に背後に……?」

王女「ふふ、久しぶりね女義賊」

女義賊「これはこれはお姫様。こんな暗くてじめじめしてて貧乏臭い所によくもまあ来やがったわね!」

王女「急にごめんなさい」

王女「実は私の国が滅びちゃって」

女義賊「は?」

女義賊「ま、まさかあの…さっき凄い数の魔物がそっち行ってたの見たけど、あれで? ……嘘」

王女「それで困っちゃってね、貴女に助けて貰いたいの」

女義賊「はぁ!?」

女義賊「あんたも知っての通り、私は人から…特に金持ちの豚共から物を盗んで、そのほとんどを私と同じような境遇の子供に配って残った一部で生活してる」

女義賊「……悪いけど、私にあんたらを養う余裕なんて」

王女「>>13

じゃあ、他を当たるわ

王女「そう、そうよね……」

従者「姫様……」

王女「しょうがないじゃない。彼女にも生活があるもの」

王女「……突然悪かったわ、元気で暮らしてね」

女義賊「ま、待ちなさいよ!」

王女「ん?」

女義賊「他に宛は?」

王女「残念だけど無いわ。貴女以外の友達なんて本当に少ないし、その少ない友達も魔物に……」

女義賊「なら私が紹介するわ! こう見えても人脈だけは自信があるの!」

王女「いいの? そんな迷惑をかけて……」

女義賊「とっ…友達、なんだから! 当たり前でしょ!」

王女「……ありがとう」

従者「それで、頼れそうな人を教えて頂けます?」

女義賊「>>16

マッドサイエンティスト(厨二女)

女義賊「西の城塞都市に私の知人が居るんだけど」

女義賊「ちょっと…いや、かなり頭がおかしいけど、学者だし貴女達を養う経済力は確実にあるわ」

女義賊「少し待って…」サラサラサラ

女義賊「……はい。この手紙を見せて私の友人だと言えば、きっと悪いようにはしないと思う」

王女「本当にありがとう……! 凄く嬉しいわ!」

王女「やっぱり貴女はすっごくいい人ね!」

女義賊「き、気持ち悪いからとっとと行きなさいよ!!」

従者「にやにや」

女義賊「おんどりゃ金髪ぅ! お前もさっさと失せろぉ!!」

王女「うん…そろそろ行くわね。また落ち着いたら来るわ」

女義賊「ん、また…ね。くたばったりしたら許さないから」

王女「ふふ、その時は亡霊となって貴女の枕元に立つわ!」

女義賊「本気でやめて」

街道

従者「それにしても、さすがは姫様のご友人でしたね!」

従者「素晴らしい心の持ち主っす!」

王女「あら、さっきは平民だの何だの言ってなかった?」

従者「き、気のせいじゃないっすかね!?」

王女「そういうことにしておくわ」

従者「……しっかし、城塞都市までかなり距離がありますね」

王女「そうねー…都合よく馬車とか通らないかしら?」

従者「そんな上手いこといかないっすよー! やだなー姫様はー!」

↓コンマ
00~30…偶然馬車が通りかかる
31~50…野盗に襲われる
51~98…何も起こらない
99…国の生き残りに会う(仲間が増える)

商人「おやこんな時間にどうなされました?」

従者「うお! 本当に来た!」

王女「これは僥倖っ……!」

王女(一国の姫であることは秘密にした方がいいわね。滅びた国とは言え、姫というだけで下劣な輩は標的にするだろうし)

王女「実は私達は旅をしていまして、城塞都市まで向かおうとしていたのですが…その、少しばかり疲れてしまって」

王女「どうか都市までその馬車に乗せて貰えませんか?」

商人「そうですなぁ、夜中に外を歩くのは危険ですしなぁ」

商人「>>22

200Gでよござんす

王女「200…200ですね?」

王女「……持ってる?」ヒソヒソ

従者「まあ、何とか……」

王女「ほっ良かった…」

商人「どうされますかな?」

王女「払いましょう。是非お願いします」

商人「分かりました…ああ、金は先に頂いておきますよ」

従者「これっす」

商人「確かに。それじゃあ後ろの荷台にどうぞ」

商人「狭くて申し訳ないがね」

王女「いえ大丈夫です! ありがとうございます!」

従者「いやぁ良かったっすねー心優しい人で!」

王女「ええ…身体を求められたらどうしようかと」

従者「……どうしてたんですか?」

王女「潰す」

従者「……どこを、とは聞きませんよ」ブルッ

《城塞都市》

商人「じゃあ私は旅を続けます」

王女「本当に助かりました。旅の無事を祈ってます」

従者「あと商売の成功も!」

商人「はは、それはどうも」

商人「お二人もどうか気をつけて。次会った時は是非客として物を買ってってくださいね」

王女「ええ、そうします!」

商人「では失礼…」ガラガラ…


従者「……行ってしまいましたねー」

王女「さあ、私達は女義賊さんが紹介してくれた女性の家を探すわよ」

従者「そうっすね! えーと確か…あー、あの家がご友人の仰られてた特徴と一致しますねー!」

王女「でかしたわ! 明かりがついてる!」

コンコン

従者「夜分遅くにすみませーん」

ガチャッ

女学者「……何でしょう?」

王女「あの、実はこの手紙を読んで頂きたく……」

女学者「どれどれ……ふーむ」

女学者「事情は分かりました」

女学者「それで、貴女達を家に入れるかですが……>>26

とりあえず服脱いでください

王女「えっ」

従者「まじか!! ……じゃなくて!」

従者「う、うちの姫様になんてことを!」

王女「建前がバレバレよ」

女学者「どうしますか? 脱がないのであればこの件はちょっと考えさせて貰うことになりますが……?」

王女「な、何故そんなことを?」

女学者「いや別にソッチって訳じゃないですけど」

女学者「そう…単なる興味に過ぎないのです! だから別に変な要求とかじゃない!」

女学者「……で? どうなさいますか?」

王女「うぅ……」

従者「……ごくり」

王女「>>29

脱いでヤラァ!

従者「ひ、姫様!?」

王女「ヤケよ! ヤケ!」

王女「もうどうにでもなれぇーい!!」ヌギヌギ

従者「おお、姫様そんな……おおっ……!!」

女学者「ククク…目的の為に手段を選ばぬその姿! それこそ人間の本質なのですよ、ククク」

王女「どう!? これで満足よねっ!?」下着姿

王女「……てかどうしたの、その眼帯」

女学者「今着けました!」

王女「あ、そう……」

従者「姫様の下着うひょー! 眼福ぅ!!」

従者「これは心のアルバムにちゃんと記録しておこっ…(バシッ)いったぁ!?」

王女「うるさいわよ! あっち向いてなさい!」

王女「で、そろそろ中に入れてもらえる? これ以上生き恥を晒したくはないのだけど」

女学者「>>32

おまんこの中まで調査します

王女「(絶句)」

女学者「うひひ…あ、違う! ククク…膣内に何か危険物を隠し持っている恐れがありますからねぇ!」

女学者「さあその縞パンの奥の高貴なるモノを私に見せなさい!!」

従者「ひ、姫様? まさかそんな……ねぇ?」ドキドキ

王女「………………」

王女「>>39

従者ので我慢して

従者「そんなぁ!?」

女学者「ま、まあこっちも顔は悪くないし……くひひ」

女学者「いいでしょう! 貴方のでも可、ということで!」

王女「ほっ」

従者「いやいや安堵すんなし! ちょっとちょっと姫様ぁ!?」

王女「何? 早くお前の粗末なモノ出しなさいよ」

従者「粗末じゃねーし!!」

従者「いやだってこんなのおかしいっすよ! 嫌っすよ恥ずかしいし!」

王女「主人がこんなはしたない姿をしてるのよ? 従者であるお前も脱がなくてどうするっていうの? えぇ!?」

従者「嫌なもんは嫌っすー!!」

王女「上位者権限を行使する! はよ脱げ!!」

従者「あーっ! ずっこい!」

女学者「何でもいいので早く脱いでくんないですか?」

従者「ぐぅ……!」

従者「俺も男です、腹ぁ括りましょうっ……!」

女学者「くひっ! で、では!ドキドキ」

従者「……姫様、俺の勇姿を見ていてください」

王女「ええ! 一瞬たりとも目を逸らさない!」

従者「では、いきます……」

女学者・王女「ごくっ……!!」

従者「…………」

従者「ううううおおおおりゃあああああああ!!!」


ボロンッ


王女「!?」

女学者「ひょっ!?」

従者「……これで、満足すか」

女学者「>>43

…んほお、たまらん

女学者「ククク、ええもん見ましたわ……!」

王女「ではやっと……」

女学者「どうぞ中にお入りください。詳しい話は紅茶でも飲みつつ」

王女「ありがとう…」

従者「……姫様、俺のはどうでした?」

王女「比較対象が無いから何とも言えないけど」

王女「……貴方の強い忠誠がひしひしと感じられたわ」

従者「それは良かったっす……」グスッ


《in 学者の家》


王女「凄い本とか書類の数ね」

王女「何の研究をしてるの?」

女学者「ククク、よくぞ聞いてくれました!」

女学者「>>45

邪竜召喚機

従者「邪竜すか?」

女学者「そう…邪竜です!」

王女「それは……一体?」

女学者「ククク、邪竜とは暗黒の世界よりこの世界にやって来た漆黒の悪しき竜!」

女学者「その血のように紅い爪はあらゆる鎧を引き裂き、鋼のように硬い尻尾は人間を軽々と吹っ飛ばす!」

女学者「そしてその開かれた恐ろしい口からは灼熱のブレスが吐き出され、辺り一帯が焦土と化すのです……!」

女学者「世界に死を運ぶ邪竜…それを操るのは選ばれし魔眼の持ち主であるこの! 私しかいないのです!!」

女学者「だから私はそんな最強の邪竜を召喚するべく研究を続けているというわけ!! なのです!!」

女学者「……くひっ、ご理解頂けましたかねぇ?」

王女「いえ全く」

従者「……すー」zzz

女学者「しょんなぁ!」

王女「……で、私達は本当にここで養って頂けるのよね? 我が使命である国の再建が果たされるまで」

女学者「うん、他ならぬ女義賊さんの頼みですし……」

女学者「お姫様に恩を売っておいて損は無いですしね!」

王女「ああ、良かった……」

女学者「……まあ、タダとは言いませんが」

王女「えっ」

女学者「だって生活費とか馬鹿にならないですよぉ? 決しておかしなことは言ってないと思うんですがね」

王女「そ、それもそうね…何?」

女学者「そうですね、私が貴女達を養う代わりに……」

女学者「貴女達には>>47してもらいましょうか」

触媒材料採取

王女「触媒、ですか」

女学者「はい! 森で採取してもらったり、街で買ってきてもらったり、魔物を倒してもらいます!」

女学者「今までは冒険者にお金を払ってやってもらってたんですが、出費を抑えてその分を研究費に回す! ということで!」

女学者「どうでしょう?」

王女「……まあ飲み込まざるを得ないわ」

王女(魔物退治は…従者にでも任せよ)

女学者「ククク、それは良かった! これから宜しくです!」

王女「ええ、これからお世話になるわね」

女学者「今日のところはひとまずお風呂で汗を流して、ふかふかのベットでぐっすり眠って疲れを癒してください」

王女「そうね…結構歩いたからくたくた……」

王女「じゃあお風呂借りるわねー」

女学者「はーい」

女学者「……あ、そうだ!」

王女「何?」

女学者「>>50

お風呂にリヴァイアサンが潜んでるんで気を付けて

王女「何よそれ」

女学者「リヴァイアサンはリヴァイアサンですよ!」

女学者「偉大なる水の竜にして大海原の主! ちょー最強なんですよ!! こう…水をぶばばどーんって……!」

王女「あーはいはい、気をつけとくわー」

女学者「な、なんか適当な反応で悲しいです……」ショボン

王女(そんなんいる訳ないでしょ)


《浴室》


王女「なかなか立派な浴室ね」

王女「!? な、なにあれ……」

王女「あれがまさか…リヴァイアサン!?」


お風呂にいたもの(外見)>>52

ブリザードドラゴン

氷竜「ガルル…」

王女「全然潜んでないわよ!」

王女「なんて言ってるじゃないわ! 本物の竜じゃないの!」

王女「ど、どうしましょっ……!?」

王女「>>55

たたかう

王女「くっ! や、やろうっての!?」

氷竜「……」

王女「いいわ! 上等じゃない!」

王女「私は王国軍式体術をかじってるの…そう易々とやられてやる私じゃないわよ!」

氷竜「がう! がう!」

王女「ほ、吠えたって微塵も怖くないわ!」

王女「いいからかかってきなさいよ、この氷トカゲが!!」

氷竜「ぐるおおおおお!!」


王女HP:30
↓コンマ
偶数…攻撃回避
奇数…直撃(5ダメージ)

スカッ

王女「遅いッ!」

氷竜「ガルルルル!!」

王女「今度はこちらから行かせてもらうわよ」

王女「>>62

色仕掛け

王女「……くっ! 致し方なし!」

王女「それにトカゲ相手なら幾分気が楽だわ!」

王女「えいっ」


バサッ…(バスタオルを取った音)


氷竜「……」

王女「ど、どう!?」

王女「一国の姫の一糸纏わぬ裸よ! これで魅了されないオスなんかいないわ!」

王女「さあひれ伏しなさい!!」


↓コンマ
00~30…魅了成功(手懐ける)
31~60…魅了失敗(攻撃される)
61~99…女学者乱入

氷竜「ガルルッ!」

王女「なっ! 効かない!?」

王女「そんな…人間の女の裸に興奮するのはオークぐらいしか居ないとでも言うの……?」

ブンッ

王女「くうううう! 全裸損じゃないのよー!!」


王女HP:30
↓コンマ
偶数…攻撃回避
奇数…直撃(5ダメージ)

王女「いぃっ……!!」

王女(避けきれず右腕に爪が!)

王女HP:30-5→25

氷竜「……」

王女「女に…それも王族に手傷を負わせるとは」

王女「お前は万死に値するわ!!」

氷竜「がうっ!!」

王女「>>71

踏みつけ

王女「これでも跳躍力には自信があるの!」

王女「そおい!」ピョーン

氷竜「!?」

王女「喰らえトカゲッ! これが全力の…」

王女「かかと落としだあああああああ!!」


氷竜HP:100
↓コンマ
偶数…回避される(王女に5ダメージ)
奇数…直撃(コンマ分ダメージ)
ゾロ目…倒す

氷竜「きゃいんっ!」

氷竜HP:100-17→83

王女「あんま効いてなさそうね……」

王女「でもちょっと隙ができたわ!」

王女「>>76

ここでしつけ

王女「そこに直りなさいっ!」

氷竜「……?」

王女「いいから!」

氷竜「……」チョコン

王女「いい? 無闇に人に襲い掛かってはいけないのよ?」

王女「わかる?」

氷竜「……」

王女「分かったなら早く出ていって欲しいわ」

王女「私はただ…お風呂に入りたいだけなの……」


↓コンマ
00~30…しつけ成功!(お風呂から立ち去る)
31~60…しつけ失敗!(不意打ちで5ダメージ)
61~99…やっとこさ女学者乱入

女学者「お風呂長いですねー、どうかしましっ……て」

女学者「ええええええええ!?」

王女「ようやく飼い主さんの登場ね」

女学者「そっ、その腕の傷は!?」

女学者「まさか戦ったんですか!? 馬鹿ですか!? 馬鹿なんですね!?」

王女「だ、だって襲われたから……」

女学者「だからって竜に立ち向かう馬鹿がいますか!」

女学者「お姫様なのに脳筋なんですかぁ!?」

王女「あう……」

氷竜「くぅーん」

女学者「おーよしよし、痛かったねー」ナデナデ

氷竜「……ゴロゴロ」

女学者「……全く、さっさと私を呼べばいいものを。ちょっと驚かせてやろうと思っただけなのに、とんだ大事にしてくれましたね!」

王女「う、申し訳ない……」

女学者「ほら…治癒の魔法をかけてあげますから腕貸してください」

王女「ありがとう」

《1時間後》

王女「いいお風呂だったわぁ」

女学者「……」ジトー

王女「さ、さっきは悪かったわよ!」

女学者「はぁ…もう夜も遅いですし早く寝ましょう」

王女「あれ? 従者はどこ?」

王女「さっきまで寝てたけど……」

女学者「起きる気配が全く無かったので先に寝室に連れていきましたよ」

女学者「……重かったです」

王女「そうなの…それはどうも」

女学者「で、姫様はどうするんですか?」

女学者「あいにくと部屋は少ないので、私と一緒に寝るか従者さんと一緒に寝るかの二択ですが」

王女「>>82

女学者と

女学者「そうですか、私と……」

王女「何?」

女学者「……変なことしないでくださいね?」

王女「お前が言うな」


《女学者の寝室》


王女「狭い」

女学者「ククク…申し訳ないですね! ベッドが一つしかなくて!」

女学者「姫様を床で寝かせる訳にもいきませんし…やむ無しです」

王女「あなたが床で寝る選択肢は?」

女学者「……追い出しますよ?」

王女「ごめんなさい」

女学者「はぁ…でも暖かいです……人肌なんて子供の時以来ですねー」

王女(……そういえばこの子のこと…名前と職業以外はさっぱりね)

王女(これから一緒に住むのだから、お互いのことを知るのは重要ね。何か質問でもしてみようかな……)

王女「>>85

彼氏います?

女学者「彼氏ですか? ククク……」

女学者「クーックックックッ!!」

女学者「……>>88

いねーーよ!!!

女学者「居ない歴=年齢ですけど何か?」

王女「えっ…可愛いしてっきり居るものかと思ってたわ」

女学者「あ、そうですか? ……でへへ」テレテレ

王女「照れた顔も可愛いのね」

女学者「は、はぁ!? 別に照れてませんよ! この私が可愛いのは自明の理でしたし!」

女学者「そんな私が彼氏できないのは…そう!」

女学者「偏見のせいです!」

王女「偏見……?」

女学者「はい…なんか私、周りの人に頭がおかしいと思われているようで」

女学者「変な研究をしてる危ない奴って言われてるそうなんですよ! 風評被害甚だしくないですかぁ!? 邪竜召喚のどこが変なんですか、全く!!」

王女(いや充分頭おかしいと思うけど……)

女学者「……ま、でもぉ……別に?」

女学者「彼氏なんて研究の邪魔ですし、居なくても困りませんけどね!! ククク!!」

王女「そ、そう」

女学者「で? 姫様はいらっしゃるんですか? 彼氏ぃ」

王女「そんなもの…私だって居ないわよ」

女学者「えー? でも従者さんはぁ?」

王女「あれはただの従者。それ以上でも以下でもない」

女学者「ふーん?」ニヤニヤ

王女(腹立つ顔してるわね……可愛いけど)

王女(……まだ質問してみようかしら?)

王女「>>93

ところで私の服をどこへやったのよ

女学者「服ですか?」

王女「そうよ! あの玄関先で脱がされたやつ!」

王女「あえて今までツッコまなかったけど……」

王女「冷静に考えて今なお下着姿なのはおかしいわよねぇ!?」

女学者「いや冷静に考えなくてもおかしいですよ?」

王女「いいから早く返しなさいよ!」

王女「服を着させなさいよ!」

女学者「>>96

今夜は百合しましょう

王女「ちょっ……」

王女「な、何を言ってるの……?」

女学者「服は明日返しますので」

女学者「今夜はこうして……」ダキッ

王女「あっ……」

女学者「いちゃいちゃしましょうよ? ……くひひ!」

王女「……ま、まあ、抱きつくだけならいいわ」

王女「それ以上は許さないからね……?」

女学者「はいはーい」ギュッ

王女「……///」

女学者「こうして間近で見ると…私ほどではないですが、姫様も可愛いですね……くふっ、食べちゃいたいくらい!」

王女「も、もういいから寝なさいよ!!」

女学者「んーもう少し匂いを堪能してからぁ」クンクン

王女「こ、このっ……!///」

王女(私の方こそ貴女の匂いを……って)

王女(い、今何考えたの私っ……? どうしちゃったのよ私ぃぃ!?)

女学者「おっと手が滑りましたー!」

王女「ひゃあっ…… ど、どこ触ってっ……!!」

王女「そ…そこは駄目ぇぇぇぇ!!///」




一方その頃…
《従者の寝室》


従者「……独りぼっちは、寂しいっす」

氷竜「がう!」

従者「えっ!?」ビクッ

今日は寝るっす! また次回

《翌日》

従者「姫様、おはようござ…えぇ!? まだ下着姿なんすかぁ!?」

王女「眼福でしょう?」ゲッソリ

従者「いやもはや引きますって。後なんでそんなに精気を失ったお顔をされてるんすか……?」

王女「聞かないで」

従者「え?」

女学者「クーックックックー!」ツヤツヤ

女学者「さあ今日も一日張り切っていきますよー!」ツヤツヤ

従者「あっ…ふーん」

王女「……それで、私達のこれからだけど」

従者「ああ、王国再建のお話っすね! では今日は丸一日その計画を立てるということで……」

女学者「ククク…その前に貴女達にはやってもらいたいことがありますよ!」

王女「えっ」

女学者「あれ、忘れちゃいました?」

女学者「貴女達を家に置いておく代わりに、私の研究に使用する触媒を集めてきてもらうと! ……そう言いましたよね?」

王女「そうね、そうだったわ……」

従者「しょうがないっすね、姫様。ここは家主に大人しく従っときましょう」

王女「ええ……で? 私達は何を持ってくればいいのかしら?」

女学者「>>103

ハーピィの陰毛

従者「い、陰毛っすか…ひょえー!」

王女「貴女の頭は年中ピンクなの?」

女学者「失礼な!! 陰毛だって立派な触媒なんですよ!?」

女学者「それもハーピーの陰毛には素晴らしい効力があるんですからねっ!」

王女「……どんな効力が?」

女学者「>>105

魅力倍増

王女「魅力ぅ?」

女学者「何ですかその訝しげな態度! 魅力倍増の魔法薬もちゃんと需要はあるんですよ?」

女学者「倦怠期の夫婦とか、意中の人を落としたい人とか!」

女学者「まあ私は元から魅力溢れる罪な女! なので! 必要ないですけど! くふふっ……!」

王女「お、おう」

従者「それでその、ハーピィの陰毛はどこ行けば手に入るんすか?」

女学者「>>107

ここから馬車で二日ほど行った先の山岳地帯

王女・従者「」

女学者「ああ、馬車代なら私が出すので心配しないでください!」

王女「いや…私達が心配してるのはそっちじゃなくて……」

女学者「え?」

従者「山岳地帯に向かうってことはあれっすよね?」

従者「俺達の手でハーピィをハント……的な?」

女学者「ククク…その通り!!」

王女「その通り!! …じゃないわよ!」

王女「王族を危険な魔物と戦わせるというの!?」

従者「そーっす! そーっす!」

女学者「えー? でも今の姫様の立場は私に養われる…いわゆるヒモ! ってやつですしぃ?」

王女「うっ」

女学者「それに昨日なんかぁ、果敢にうちのリヴァイアサンと戦ってらしたじゃないですかぁ? んー?」

王女「うぐぅっ……!!」

従者「えっちょ…リヴァイアサンと戦ったって!? なんすかそれ!? 俺が寝てる間に一体何が……!?」

王女「……行くわよ、従者」

女学者「くふふっ!」

従者「ま、まじすかぁ!?」

王女「貴方はハーピィくらい…倒せるわよね?」

従者「>>110

指先1つでダウンですよ

従者「ふふんっ」ドヤァ

王女「貴方の口から初めて頼もしい言葉が聞けたわ!」

従者「ぐっ…さ、最近は鳴りを潜めてましたが、俺本当は有能なんすよ!」

女学者(それ自分で言っちゃいます?)

従者「最優の従者たる所以を、とくと姫様に見せつけてやります……!!」

王女「そう、期待してるわよ…従者」

女学者「それじゃあ私は馬車の用意をしてくるので、それまで旅の準備をしていてください」

女学者「食糧とかその辺りはこちらで手配しますが、それ以外に何か必要そうなものがあったら、勝手に家から持っていっても構わないので!」

王女「分かったわ」

従者「恩に着るっす!」

女学者「ではではー!」

女学者「……お二人でごしっぽ――ごゆっくりー!」

王女「何言いかけてくれてんのよ!」

従者「? 何してるんすか姫様、早く準備するっすよ」

王女「わ、分かってるわよ!」

女学者の家から持っていくもの >>112>>113

ビキニアーマー

冒険者の服

王女「あーっ!」

従者「な、なんすか急に雄叫びを上げて」

王女「そんな猛々しい声でも無かったでしょ!」

王女「いや、あの学者! 明日になったら私の服を返すとか言っといて、どっか行っちゃったのよ!」

従者「ああ…そういえば姫様が下着姿でいるのに慣れつつありました」

王女「そんなものに慣れないで!」

従者「どこに隠したか検討つきませんし…とりあえずこれを着て行きましょうよ」

王女「……なにこれ」

従者「ビキニ……アーマーっすね!」

王女「一瞬鎧かどうか迷ったわよね? わかるわよ? ……鎧にしては面積が小さすぎる!」

従者「えー? でも着るものって言ったらそれしかないっすよ?」

王女「あの子の家は一体何なの……」

王女「…ん? その服とか良さそうじゃない?」

従者「ああ、この冒険者の服っすか?」

従者「でも先に見つけたのは俺なんで、俺が着ていくっす!」

王女「ち、ちょっと! それを私に寄越しなさいよ!」

従者「えぇ!? 姫様にはビキニアーマーがあるじゃないっすかぁ!」

王女「あんなもの着ても着なくても下着姿みたいなものなのよぉ! 交換しなさいよ交換!」

従者「俺にビキニアーマーを着ろと!? 正気の沙汰じゃないっすー!」

王女「誰もそんな気色悪いこと言ってないわよ!」

王女「大体貴方は既に服を来てるでしょ! 立派な執事服を!」

従者「立派な執事服だからこそあんまし汚したくないんすよー!」

王女「ええい、この使えない従者め!」



―――この醜い押し問答は一時間近く続いた



《城塞都市・入口》

女学者「あ、やっと来まし……ぶふぉ!」

王女「笑ったわね……?」←ビキニアーマー

女学者「な、何ですかその格好! あははは! …じゃなかった、ククク……!」

王女「誰のせいよ誰の!」

女学者「あぁ、そう言えば服を返してませんでしたね! ……まあ、その格好もお似合いですよ? ぶふっ…ククク」

従者「そうそう! 白い肌に赤いビキニアーマーが生えてお綺麗っすー! ……うくくっ!」

王女「……ハーピィの前に貴女達の陰毛を採取してやりましょうか?」

女学者「悪かったですって!」

女学者「あっ…紹介が遅れました! こちらがしばらくお二人と行動を共にされる馬車の御者さんです!」

御者「……宜しく」

王女「こちらこそ宜しくお願いします」

従者「宜しくっす」

王女(寡黙そうな人ね……)

御者「……」←笑いこらえてるだけ

女学者「それじゃあお二人共お元気で! 帰ってきたら私の熱い抱擁と接吻が待ってますよー!」

従者「まじっすかぁ!?」

女学者「あっ、従者さんはリヴァイアサンの接吻です」

従者「何でぇ!?」

王女「……御者さんを待たせておくのも悪いから、早く行くわよ」


道中イベント
↓コンマ
00~20…野盗に襲われる
21~80…何事もなし(野営へ)
81~99…ハーピィの群れに襲われる

従者「俺達は王国再建しなくちゃならないってのに、こんな長い行程の依頼をするなんて酷いっすよ!」

王女「そうね、でもあの子に養われてる以上しょうがないことよ」

王女「長い移動時間を有効活用して、今ざっと計画を立ててしまいましょう」

従者「そうっすね! まず再建に必要なのは……」

王女「金、人材、どこかの国の後ろ盾……」

王女「ぱっと思いつくのはそれくらいかしら?」

従者「どれもそう簡単には手に入らないものばっかりっす」

王女「我が国と国交のあった所に行こうにも、私が王女であるという証が無いのよね」

王女「本当に、今の私達は全てをなくしてしまっている状態……」

王女「何か大きな事をして有名にでもなれば、お金も地位の高い人に会う権利も得られるだろうけど……うーん」

御者「た、大変だ二人共!」

従者「どうしたっすか?」

御者「は、は、は……」

王女「は?」

御者「 ハーピィの群れだ!! 」

王女「な、何ですってぇ!?」

従者「……どうやら思ったよりも早く、俺の力を姫様に見てもらえる日が来たようですね」

王女「何言ってるの従者! さすがに群れ相手じゃ勝てないわよ!」

従者「いいから姫様はそこで見ていてください。あ、御者さんも」

御者「し、しかし……」

従者「それじゃ姫様、行ってくるっす!!」

王女「ち、ちょっとぉ!」

ハーピィA「ニンゲン! ヒトリ!」バサッバサッ

ハーピィB「バカメ! バカメ!」バサッバサッ

従者「馬鹿なのは己と相手の力量差を測れない者っすよ」

ハーピィA「キンパツ! ナマイキ!」

従者「……さて」

従者(数は10匹くらいか…結構いるっすね)

従者(一匹ずつ相手にすればいけるっすか……?)

従者「ふぅ、さあ…いつでもいいっすよ?」

従者「―――指先一つでダウンさせてやるっすッ!」グッ


↓コンマ
偶数…ハーピィ殲滅
奇数…苦戦
ゾロ目…逆にダウン

従者「数の暴力には勝てなかったよ……」

従者「ぐふっ……」ドサッ

王女「従者ーッ!?」

御者「も、もうおしまいだ! 俺はここで……!」

王女「わ、私がやるしかないっていうの!?」

ハーピィA「コウフク! シロ!」


↓コンマ
00~40…姫様Fight
41~80…誰か助けにくる
81~99…立ち上がる従者

王女「―――やってやるわよぉッ!!」ドンッ

御者「!?」

ハーピィA「ニンゲン! バカ! オンナ! ヨワイ!」

王女「……舐めないでよ鳥風情が」

王女「その腹立たしい顔を苦痛に歪めて、後で焼き鳥にして喰ってやるわッ!」

ハーピィA「ヤッテミローッ!」バサッ

王女(愚直に突進! 避けるのは容易い―――)


王女HP:30
↓コンマ
偶数…カウンターで一体仕留める
奇数…直撃(5ダメージ)
ゾロ目…誰かが殲滅してくれる

王女「おりゃああああ!!」バキッ

御者「み、見事なアッパーが的確にハーピィの顎を捉えたっ……!!」

御者「これは効いたぞッ!」

ハーピィA「」ドサッ

王女「まずっ……一人っ……!!」

ハーピィB「スコシハ ヤルヨウダナ」

ハーピィB「ダガ ワタシト……!」

ハーピィC「ワタシノ……!」

ハーピィBC「「ツインアタック ガ カワセルカッ!!」」

王女「何でもいいから来なさいよぉーッ!」


王女HP:30
↓コンマ
偶数…カウンターで二匹仕留める
奇数…直撃(10ダメージ)
ゾロ目…誰かが殲滅してくれる

王女「そぉい!!」ドゴォ!

御者「う…上手いッ!」

御者「巧みに間に滑り込んで、ラリアットで二匹まとめて地面に沈めたっ……!」

王女「ふっ…雑魚ねッ!」

ハーピィD「アマリ ズニノルナヨ……?」

ハーピィE「ヤツラハ ワレラノナカデモ サイジャク」

ハーピィF「イクゾ… ヌルイコウゲキハ シナイ……」

ハーピィDEF「「「三位一体ッ!!!」」」

ハーピィDEF「「「トライアングルアタック!!!」」」

王女「いちいち技名叫ばないといけないの!? あんたらはぁ!!」


王女HP:30
↓コンマ
偶数…カウンターで三匹仕留める
奇数…直撃(15ダメージ)
ゾロ目…誰かが殲滅してくれる

王女「―――きゃああああ!!」ゴロゴロ

王女「ぐっ……ふ、がふっ……げほぉ!!」ビチャビチャ

王女HP:30→15

御者「……さすがに三匹相手にはなす術なく吹っ飛ばされる、か」

御者「そろそろ俺も覚悟を決める時か……?」

ハーピィD「サッキマデノ イセイハ ドウシタ?」

ハーピィE「……ザコメ!」

ハーピィF「オトナシク ショクリョウヲ ワタセ!」

王女(あと一撃でもアレ食らったら、間違いなく持ってかれる……!!)

王女(ど、どうする……?)


1.それでも戦う(HP無くなっても死にはしないが……?)
2.降伏する(食糧ロスト)
3.祈る(誰か来るかも……?)
4.そろそろ起きろや従者!
5.お前も戦えや御者さん!

>>132

2

王女「ぐぅ、こ、降伏するわ……」

王女「食糧でも何でも持っていきなさいよ」

ハーピィD「ケンメイナ ハンダンダ オトナシクスレバ ナニモシナイ」

ハーピィE「シカシ ドウホウヲ サンビキモ……!」

ハーピィF「タシカニ ソウダガ…… 」

ハーピィG「アレハ アイツラガ ヨワイ ノガ ワルイ ノダ」

ハーピィE「ソウカ……」


御者「……申し訳ない、こんなことになるならちゃんとした冒険者を雇うべきだった」

王女「いや、悪いのはこの無能…いえ私達です。お気になさらず」

従者「」

御者「しかし……」

王女「それにハーピィの死体から陰毛を採取すれば目的達成ですし、ここは城塞都市からさほど離れてないですから」

御者「わかった……」

王女「……食糧を全部奪い終わったみたいですね。ハーピィ達が去っていきます」

王女「私達も陰毛を採取したら早々に城塞都市に戻りましょう」

御者「ああ」


↓コンマ
00~20…何か起こる(安価)
21~99…何事もなく帰還

従者「うぅん……っすぅ」

王女「重傷ね…家に戻ったら学者のポーションを貰いましょう」

王女「かく言う私も割とフラフラなんだけどね……」

御者「お、王女さん!!」

王女「……今度はどうしました?」

御者「は、は、は、……」

王女「は?」

御者「 小さいハーピィが!! 」

王女「またぁ!? ……ん? 小さい?」

御者「うむ、どうも幼体のハーピィが冒険者の仕掛けた罠に掛かってるようだ」

御者「まあ襲われることは無いし、襲われてもあなたが居ればどうってことはないだろうが」

御者「……どうする?」

王女「>>136

モンスターに情けは無用

御者「では殺すと……」

王女「いや、罠に掛かってるなら手を下さずとも長くは無いでしょう」

王女「放っておきます。それより早く馬車を」

御者「わ、分かった!」

王女「……」


ロリハーピィ「イタイ… イタイ…」


王女「私の国が滅びた時も、多くの小さな命があんな風に失われたのね」

王女「……魔物は絶対に許さない」

王女「受けた雪辱は必ず返してやるわッ……!」

《女学者の家》

女学者「あれ? お早いお帰りですね……って、うえぇ!?」

従者「……」グッタリ

女学者「従者さん!? 一体どうしたんですか!?」

王女「途中の街道でハーピィの群れに襲われたのよ。従者はそれに一人で立ち向かって……」

女学者「あわわっ! は、早く回復のポーションを!」

女学者「どこだっけどこだっけ! ……あった!!」

女学者「従者さん、ちょっと失礼……えいっ!」ズボッ

従者「んぶぉっ……!!」

王女「容赦なく口に突っ込んだわね」

女学者「緊急事態ですからねっ」

女学者「リヴァイアサン! この人を上の寝室に運んで!」

氷竜「がうー!」

王女「……本当にごめんなさい、失敗しちゃって」

女学者「あぁ気にしなくていいですよ! ハーピィの陰毛ぐらい代用品でも、まあちょっと質が落ちるぐらいですし!」

王女「あ、いや陰毛は取ってこれたんだけど」スッ

女学者「ほわぁ!? な、なんとっ……!」

女学者「姫様、まさかハーピィとの戦闘中に毛を……!?」

王女「そんな器用にセクハラできないわよ! ちゃんと仕留めた三匹分の陰毛は取ってこれたの」

女学者「おお、ありがとうございます……! さすが姫様はお強いですねー!」

王女「……でも、やっぱり私達だけでは今後の触媒調達は危険だと分かったわ。だから、そうね、一人ぐらい冒険者をつけてもらえないかしら?」

女学者「>>139

じゃあこれからは私も同行します

王女「あ、貴女が!?」

女学者「こう見えて私も結構強いんですよ?」

王女「でもそれだと貴女の負担が…養ってくれる代わりに私達が貴女の助けになろうとしているのに……」

女学者「ククク…大丈夫ですよ! 最近はちょっと運動不足でしたし、たまには良いでしょう!」

女学者「負担なんて気にしないで、どーんとこの懐の深い私に任せておいてくださいって! くっふっふー!」

王女「うぅ…何から何までありがとう!」

王女「でもこれだと触媒調達だけでは貴女に恩を返しきれないわ。何か…私にできることはないかしら?」

王女「何でもやるわ!」

女学者「くふふ、それならぁ……」

女学者「>>141

知り合いのメイド喫茶で働いて

王女「め、メイド喫茶? 王族である私が、メイドに……?」

女学者「本物のメイドになれって言ってるわけじゃないですよー! ククク…単にメイドの格好をして接客をするだけです!」

女学者「知り合いが最近女の子が一人居なくなっちゃって困ってたので、丁度いいかな! と思いまして!」

王女「わ、わかったわ…頑張る」

女学者「ククク、いい答えが聞けて良かったです……! じゃあ私から向こうに連絡はしておくので明日から宜しくお願いしますね!」

王女「うん……」ウトウト

女学者「おや、お疲れのご様子…早くお風呂に入って寝ましょうか」

王女「そうするわ」

女学者「おっとその前にこれを」

王女「……回復のポーション」

女学者「姫様もかなーり痛手を負われてるようでしたので!」

王女「そういえばそうだったわね…すっかり忘れてたわ」

女学者「フラフラですよー? 大丈夫ですかぁ? ククク…心配ですし、ここは私と一緒にお風呂入りますかぁ?」

王女「>>143

無言で頷く

《浴室》

女学者(まさか拒否られないとは! 意外でした!)

女学者「おかしいな、誘ったのは私ですけど、何かドキドキする……」

王女「どうしたの?」

女学者「ひゃい!? な、なんでもないですよぉ!?」

王女「そ…なら私の背中流してくれない?」

王女「後で私もやってあげるから」

女学者「は、はいっ! しつっ…失礼しまふ!」ピトッ

女学者「おぉ…お肌白くてスベスベでめっちゃ綺麗ですぅ」

王女「そう? 嬉し、んんっ…いわ」

女学者(え!? 何で今ちょっと変な声出したんですか!?)

女学者(くそぅ…ドキドキするぅ……何か調子狂うなぁ)

王女「はぁ、ふぅ…んっ……はあ、はあっ」

女学者「……私、いけないことをしてるみたいです」

王女「何か言った?」

女学者「い、いえ! 何でもないです!!」

王女「んー、そろそろ交代しよっか。お背中失礼するわね」ピトッ

王女(やばい…すっごく眠い……)

女学者「は、はい! 宜しくお願いします!」

王女「……」ウトウト

女学者「ああ気持ちいいですぅ……お上手ですねぇ姫様ぁ」

王女「……」ウトウト

女学者「……姫様?」

もにゅっ

女学者「ひゃんっ!? …ひ、姫様!?」

女学者「今何をっ……ひぃん!」

王女「……」

女学者「ちょっ、やめっ、ひ、ひめさま! どこ触って…んやぁ、そっ、そこはぁ……!!」

女学者「き、昨日の仕返しなんですか? そうなんですね!? あれならちょっとした出来心だったんです! だ、だからぁん! 許してぇぇ…ひいぃ、ぃんっ!」

女学者「んんんにゃあぁぁぁっ!!///」ビクンビクン




―――王女の意識が戻るまで女学者は小一時間拷問された




王女「ごめんなさい、意識がちょっと飛んじゃって」

王女「……そんなに上気してどうしたの? のぼせたの?」

女学者「ど、どの口が言ってるんですかねぇ? ククク…面白いです……!!」ピキピキ

王女「ん?」

女学者「はぁ…まあいいですよ! 私の心は海より深いのであの悪戯は不問としましょう!」

女学者「それで、今日はどっちの部屋で寝るんですか? また私の寝室で? それとも従者さん?」

王女「>>148

決まってるわ、貴方とよ

女学者「き、決まってるんですか…そうですか……///」

王女「何照れてるの?」

女学者「てっ! 照れてなんかないわい!!」


《女学者の寝室》


王女「……それはそうと私は安定の下着姿ね」

女学者「ククク…ごめんなさい、二人の分の寝間着を買ってくるのを忘れてました! てへっ!」

王女「そこはかとない悪意を感じるけど…ま、いいわ」

女学者「でも肌の露出が多い方が…その、添い寝されてるこっちとしては人肌の暖かさを感じられていいんですよね……」

王女「ふ、ふうん、そう……?」

女学者「えへへ……///」

王女(……何か様子がおかしいわね)

王女(……それはいつものことか)

王女(さて、今日も寝る前に質問しておこうかしら。昨日聴けなかったこととか……)

王女「>>151

女義賊とはどう知り合ったの?

女学者「ああ、あの子ですか?」

王女「うん。ちょっと二人に接点が思いつかなくて…気になっちゃったの」

女学者「んーあの子とはもう出会って結構経ちますねえ……」

女学者「確かあれは数年前のこと…私と女義賊ちゃんは >>153 で出会ったんですよ―――」

異世界との境界

あれは肌に涼しい風が吹き付けて、
秋の到来を告げていたある日のこと。
私は都市のお偉いさんに頼まれて、城塞都市付近の森に発生した謎の「穴」について調査をしていました。

女学者「……これは」

老学者「ふむ、古文書の通りですなぁ」

女学者「―――次元の裂け目。異世界とこちらの世界を繋ぐ空間の割れ目、ですか」

老学者「……数百年に一度だけ、あちらの世界とこちらの世界が急接近する日が来る。その時この地に裂け目が現れると」

老学者「言い伝えには聞いていましたが、いやはや、まさか生きているうちにお目にかかれるとは。長生きはするものですなぁ」

女学者「感傷に浸っている場合では無いですよ。これが発する特殊な魔力は辺りの魔物全てに干渉し、凶暴化させる恐れがあります」

女学者「……毎年ここを通る魔物の大軍に影響が出なければいいのですが」

老学者「こればかりはワシら学者も神に祈るしか無いのう。今の人類にはこの時空の裂け目を閉じさせる力は確実にない。時の流れに任せて勝手に閉じてもらうほかないとはなぁ」

女学者「仕方のないことです。探査魔法を裂け目にかけたある学者が精神に異常をきたしたという報告も上がっていますし……」

女学者「ひとまずは都市に戻り、伝承に残る時空の裂け目そのもので間違いなかったと報告するとしましょう」

老学者「そうじゃな……む?」

女学者「老学者さん……?」

一緒にいた学者さんの視線の先。
そこには―――


女義賊「……」


―――飢えた狼のような少女が立っていました。

女学者「貴女は……いつから……?」

女義賊「さっき」

そう淡白に答えた少女の身なりは非常に貧相でした。
ただの布切れを体に巻いてるだけに過ぎず、
冷たい地面に素足で立っていて、肌は薄汚れていましたが、
目だけがギラギラと濁った輝きを放っていました。

女学者「でも、物音なんて……」

老学者「女学者殿…ワシがまだボケておらず、裂け目の瘴気に充てられて目がおかしくなった訳ではないのであれば―――」

老学者「―――この少女は裂け目から出現した」

女学者「!?」

女義賊「……」

信じられませんでしたが、決して有り得ないことでもありません。
文献が確かであれば、あちらもこちらのように人間と似た生き物が暮らしていても全くおかしくありませんし、
裂け目を通ってこちらの世界にやってくることだって想定できたことなんです。
しかし、どこに繋がっているともはっきりしない不気味な穴に進んで入ろうとする人間などこれまでおらず、
そのことは私達の頭からすっかり失念されていました。

老学者「誤って迷い込んだのか、それとも……」

女学者「……っ」ゴクリ

侵略、だなんておかしな二文字がその時浮かびましたが、
目の前の少女の様子を見ればすぐにそんなことは無いと分かりました。

女学者「……君、名前は?」

女義賊「わかんない」

女学者「どこから来たの?」

女義賊「わかんない」

……記憶喪失。
それは、あちらの世界についての手掛かりを得る機会の消失を意味しており、私達は落胆を隠しきれませんでした。

私達はその少女を連れて都市に帰還しました。
ですが、その存在を公にはしませんでした。
……だって、異世界から来たかもしれない女の子だなんて、
好奇心の塊のような他の学者の目に止まれば即解剖、なんていうのも……全く無いとは言いきれなかったから。

このことは私ともう一人の学者さんだけの秘密にして、
その異世界の女の子と私はしばらく一緒に暮らしました。

女義賊「女学者! 早く飯を持ってくるのよ!」

女学者「ククク…はいはい今すぐに」

……あの子はとても読書が好きな女の子でした。
ちょっと文字を教えてあげたらすぐに理解して、本当に賢い女の子だった。
本の登場人物の口調を真似て、もう本当におかしくて……
思えば、本の中のお姫様に憧れていたあの子と貴女が友達になるのは、何ら不思議なことでは無かったのかも知れませんね。

それから数ヶ月は一緒に居たのですが、ある日急に自立する! とか言い出しましてね。
一体どんな本に影響されたのか、義賊になるとか言い出して。
……私も、面白そうだからという理由で背中を押してあげました。
あの子を外に出しても、あの子が異世界から来たなんて知る人間は私ともう一人しか居ないわけですし、大丈夫かなと思ったんです。

……それからは北の洞窟に住み着いて―――ああ、この後は姫様の方がよく知ってますよね!

女学者「―――とまあ、こんな感じですよ」

王女「」

女学者「あ、あれ!? 姫様起きてます?」

王女「え、ええ……何とか」

王女(異世界とか聞こえた辺りでつい現実逃避を初めてしまったわ……)

王女「そう、女義賊とはそんなことがあったのね」

王女「……元気かしら、あの子」

女学者「そうですね、私もたまには会いたいですねぇ」

王女(思わぬ過去が聞けてしまった……)

王女(さて、もう一つくらい質問してみようか……?)

王女「>>158

レズですか?

女学者「ぶふっー! ちょ…直球ですね!?」

王女「……どうなの?」

女学者「いやそんなことは……」

王女「包み隠さず言いなさい」

女学者「…………」

女学者「>>161

それで悪い?

王女「ひ、開き直ったわね……」

女学者「ふ、ふんっ! そーですよ! きっと私は…いわゆるレズってやつなんですよっ……!」

女学者「男の人を見てカッコイイって思っても、それだけで終わっちゃうんです。付き合ったり結婚したり、そういうのが全く考えられなくて……」

女学者「でも…姫様みたいな可愛かったり綺麗な女の子を見ると、男の子に抱くものとはまた違った……変な気持ちになるんです。心臓が早くなるんです、呼吸が苦しくなるんですっ……」

女学者「……これがレズ、なんですよね……?」

王女「私には分からないけど……」

女学者「……女の子にそんな気持ちを抱くなんて、気持ち悪いですか?」

王女「えっ?」

女学者「だって普通じゃないですよ……」

女学者「下着姿で添い寝されて心がぽかぽかしたり、お風呂場でじゃれ合って死ぬほどドキドキしたり……」

女学者「今こうして見つめ合ってる時間を幸せに感じたり……」

王女「……」

女学者「ねえ……姫様は、どう思いますか?」

王女「>>163

わ、悪い気はしない

女学者「そ、それってつまり……!」

王女「ちっ! 違うから! 勘違いしないでよね!」

王女「別に貴女が女の子だからとかじゃなくて、貴女だから! こうして一緒に寝てあげるのも、お風呂に入ってあげるのも、全部貴女だから…そのっ、悪い気はしないの……!」

女学者「だから、レズではないと?」

王女「……たまたま気を許した相手が、女の子だったってだけよ」

女学者「くふふっ…なーんだ! 姫様も私のことが大好きだったようですね! ククク、私は自分の魔性の魅力というやつが恐ろしいですぅ……!!」クネクネ

王女「なっ…大すっ……!? そ、そんなんじゃないから!///」

女学者「んふふー照れなくてもいいですよぉー?」ギュー

王女「わぷっ! ……お、女学者ぁ!」

女学者「はぁ…姫様暖かい……」

女学者「今日はこのまま姫様を抱き枕にして寝ますね!」

王女「今日も、でしょうが!」

王女「あっ…もう! また変なとこ触ったわねっ!」

女学者「……仕返しの仕返しです」

王女「な、なに?」

女学者「なーんでもないですよーぅ! ほれほれー!」

王女「んやぁっ…ちょ、あ、貴女って娘はーっ!///」

女学者「ああもう駄目! 姫様愛しすぎますぅー!」

女学者「んちゅー!」チュー

王女「きゃーっ! き、キスは本当に駄目よ! 絶対に駄目ぇ!!」

王女「に、妊娠しちゃうううううううっ……!!///」





一方その頃…
《従者の寝室》




従者「……知ってる天井だ」

従者「帰ってこれたのか……ん? この頭の後ろの感触は、まさかっ……膝枕ッ!?」

従者「ひ、姫様の膝枕とは! じ、従者感激っすううぅぅ!!」

氷竜「がう!」

従者「………………」




従者「畜生ーっ!!!」

氷竜「がうーっ!!!」




一人と一匹の咆哮が、
夜の城塞都市に響き渡った―――



今日はここまでっす! また次回!
いつの間にか百合スレになってるのは…気のせいっすよね?


とりあえず王女の容姿が気になる
定番の金髪グラマラスなんだろうか

>>166
俺のイメージもそんな感じだけど
まあ、特に安価で容姿が指定されてないキャラは各々好きなように想像してくれればいいと思うっす!

《翌日》

王女「おはよう、私の有能な従者? 昨日の傷はすっかり癒えたかしら?」

従者「おっ、おはようごさいます姫様。ええ、おかげさまで……」

従者「もう有能って言葉がトラウマになりそうっすよ……」

従者「姫様の前であのような失態を犯すとは、俺は従者の風上にもおけんような人間っす…うぅ、本当に申し訳なかったです」

王女「……よく反省したようね。ならいいわ、昨日の貴女の情けない姿は忘れてあげます」

王女「二度はないわよ……?」

従者「じ、慈悲深き姫様に感謝っすー!」

女学者「朝から反省会とかやめましょうよー! おはようございまーす!」

氷竜「がうがうー」

女学者「はいリヴァイアサンもおはようです!」ナデナデ

王女「それで、ええと…今日は」

女学者「ん? あ、ええ、そ…そうでしたね! ククク、しっかりとアレの話は通しておきましたので!!」

従者(……あれ? 何か二人の間の空気がちょっと変わってる?)

従者(何だか大人の雰囲気っす……?)

従者「姫様、アレとは?」

王女「ああ、貴方には話していなかったわね。私今日からメイド喫茶で働くことになったの」

従者「ひ、姫様がメイド!? ……メイドっすかぁ!?」キラキラ

王女「こら、鼻の下伸ばさない」

女学者「私の知り合いがやってるお店を紹介したんですよ! どうも姫様は私のために何かしたくて仕方がないようなので……クックックッ!」

王女「……茶化さないの。それで、メイド喫茶をやってるっていう貴女の知人ってどんな人?」

女学者「>>150

いやんミス!
>>171っす!!

見た目幼女の100歳のばーさんだよ

従者「な、何かパンチある人っすね」

王女「100歳で幼女? エルフとか竜人の類……? いや、魔女という線も……」

女学者「んーその辺は私も分からないですねー」

女学者「とりあえず朝風呂入って朝ご飯食べたら行きましょう! メイド喫茶まで私が案内してあげますっ!」

王女「ありがとう、お願いするわね」

従者「あの…まさかとは思いますけど」

従者「俺もメイド喫茶で働く…なんてことは、無いっすぅ……よね?」

王女「それなんだけど、従者には私が向こうで働いている間に女学者と触媒調達をしていて欲しいのよ」

従者「ああ、すっかり忘れてました、了解っす!! ……ん? 女学者さんと?」

女学者「お二人…というか、従者さんだけでは不安なので!」

女学者「ククク…まあ、昨日の件がありますしぃ?」

従者「……この汚名はいつか必ず払拭してみせるっす」

王女「ええ、その日が来ることを期待しているわ」

女学者「さあ堅い話は無しにしてご飯ですよご飯!!」

氷竜「がうがうがうー!!」キャッキャッ


―――数刻後


従者と女学者の触媒調達(お買い物)パート、
王女のドキドキメイド喫茶パートに分かれますが、
まずどちらから進めますか? >>173

冥土

《城塞都市・メイド喫茶前》

女学者『それじゃあ姫様! 頑張って来てくださいね!!』

女学者『そんな不安に思わなくても大丈夫ですって!
彼女に任せておけば無問題です!』

女学者『くふふ…ほら、帰ったら熱い抱擁で迎えてあげますから……ね?』


王女「……なんて言われたけど」

王女「やっぱり不安なものは不安ね…第一メイド喫茶って何なのよ……」

「―――メイド喫茶とはッ! 即ち現世の楽園であるッ!!」

王女「!?」ビクッ

幼女「人間の心というのは日々すり減っていくもの……身体の疲れは癒せても、減ってしまった心を癒すのは難しい……」

幼女「ここはそんな心を癒してやる…そう、疲れた人間全てに開かれている楽園、それがメイド喫茶なのじゃっ!!」

幼女「分かったか? ん?」

王女「え、ええ……」

王女(何このやたら貫禄のある幼女は……)

王女「はっ…もしや、貴女がこのメイド喫茶の……?」

幼女「うむ! 責任者 兼 従業員なのじゃ!」

王女「ほ、本当に100歳? 可愛い…なんて言ったら失礼かもしれないけど……でも」

王女(ああ、ギュッとしたい! 抱っこしたい! ……そういう気持ちを人に抱かせる、幼女特有の甘いオーラを感じるわ!)

幼女「うむ! こう見えて結構生きてるのじゃ!」

王女「……もしや人間じゃないとか?」

幼女「>>178

実は先代魔王(引退したせいかめちゃくちゃ性格が丸くなっている)

王女「ま、魔王?」

幼女「そうじゃ! 昔は魔王をやってたのじゃが、ちょっと疲れてしまってな……」

幼女「有能な側近に魔王継がせて、今はこうして人間界で暮らしている…という訳じゃ!!」

王女「なるほど、面白い冗談ね!」

幼女「じょ、冗談じゃないぞ!? 本当じゃぞっ!?」

幼女「我は泣く子も黙る魔王じゃぞ!!」

王女「あーはいはい分かったわ。それで、仕事の件だけど」

幼女「なっ…何か適当に流された気がする! ……ぐぬぬ!」

幼女「で、仕事の件とは…ああ! おぬしが女学者の言っていた、今日から働くという者か!!」

王女「そうよ」

幼女「了解した。詳しい話は中で話そうか」

王女「ええ、分かったわ」

カランカラン…

「お帰りなさいませー! ご主人様ー!」

王女「っ!?」

王女「お、お帰りとは? 誰かと勘違いしてるの? 私、初めて来たんだけど……?」

幼女「お客様が来店した際の挨拶みたいなものじゃ。おぬしもあれを言うのじゃぞ?」

王女「なんです…って……」

幼女「ささ、奥の従業員室で話そうか!」

王女(……大丈夫? 私、やってけるかしら……?)

幼女「まずこのメイド服を着るのじゃ!」

王女「え"っ……」

幼女「はようせんか!!」

王女「わ、分かったわよ!」


王女「―――終わったわよ……」

幼女「……おお、似合っとるじゃないか!」

王女「す、少し布の面積が狭くないかしら……?」

幼女「あーちょっとサイズが小さかったかの? すまんが、今日はそれで我慢してくれ」

幼女「仕事着に着替えてもらった所で、肝心の業務内容について話すぞ!」

幼女「まず、この店ではお客様はご主人様じゃ!!」

王女「ご、ご主人様……」

幼女「ほれ言うてみい! ご主人様!!」

王女「ご主人様……」

幼女「声が小さいぞ!! ご主人様!!」

王女「ごっ……ご主人様ぁ!!」

幼女「……ちょっと猛っておるがまあ良しとしようかの」

幼女「次にこの店ではあるサービスをしておる」

王女「さ、サービスとは?」

幼女「>>182

先代ながら魔王て亡国の要因、とは言わんけど因縁大丈夫か・・・
踏んでたら↓

王女「わ、分かったわ……」

幼女「さて…話すことはこのくらいかの?」

幼女「さっそくおぬしには働いてもらうとしよう!」

王女「……ええ、覚悟は決まった」

王女「私やるわっ! やり遂げてみせるッ!」

幼女「そんな戦場に赴く訳でもあるまいし! そんな怖い顔ご主人様の前でしてはならぬぞ!? いいなっ!?」

王女「……」ゴゴゴ

幼女「は、話を聞けぇー!!」


お仕事は……
↓コンマ
00~30…ちょっと失敗
31~70…まあまあ
71~99…メイドの才能開花
ゾロ目…客と喧嘩になる

―――しばらく経って。


王女「何よッ!!」

客「何だこの!!」

幼女「うわあっ!? ど、どうしたのじゃおぬしらー!?」

客「あ、店長! 聞いてよ! このメイドったら……」

幼女「な、何じゃ!?」

客「>>191

王女「ガルルッ……」

幼女(もはや狂犬じゃ……!!)

肩もみといって関節外して来た

幼女「なっ、何じゃとおーッ!?」

幼女「おぬし! 一体何をしておるんじゃあ!!」

王女「ち…ちょっと力加減を間違えただけじゃないの!」

王女「あんた男でしょ!? 肩外れたくらいでピーピー喚くんじゃないわよ!! 脆弱なあんたが悪い!!」

客「む、無茶苦茶だ……!」

幼女「いやおぬしが完全に悪いからな!?」

王女「うぅっ、ぐぅぅ……!!」ギリギリ

幼女「ほら! 意地を張ってないでちゃんと謝るのじゃ! 早くっ!!」

王女「……ご、ごめんなさい……」

幼女「我からも謝る…この通りじゃっ! どうか許して欲しい!」

客「>>194

魔王様に言われたんじゃあなあ…

客「はぁ…魔王様に免じて許してやるよ」

王女「ッ!!」ギロッ

幼女「睨むでないっ!」ベシッ

王女「あうっ!」

幼女「いや本当に申し訳ない、ご主人様……」

幼女「お詫びにこの無料券をやろう。店員に提示してくれれば指名料とかサービス料金を免除する」

客「おお、まじか! ありがとう店長!!」

客「うっひょー! 帰って仲間に自慢してこよ! じゃあな、店長と…怪力メイド!!」

王女「むっ」カチン

幼女「……すぅー」

幼女「―――ばかもんッッッ!!!」

王女「っ……!!」

幼女「ご主人様に手を上げるメイドなど言語道断! おぬしはこのメイド喫茶において最もしてはならないことをした!」

幼女「これは許されぬことではないぞ……!!」

王女「……クビ、かしら?」

幼女「>>196

だが我は寛大だから許す

王女「えっ……?」

幼女「誰にだって間違えることはある。大切なことは、二度とその過ちを繰り返さないことなのじゃ」

幼女「だから、我はお前に挽回する機会を与える。今から終業までミスすることなくメイドをやれたなら、クビにはしないでやろう」

幼女「……よいな?」

王女「え、ええ…いや、はいっ……!!」

幼女「いい返事だ! 我は期待しておるぞ!」

王女「必ずやその期待に応えてみせます……!」

王女(思わず平伏してしまいそうな程の威厳…人の上に立つ者とはかくあるべきなのねっ!!)

王女(さすがはメイド喫茶の店長っ……!! 自分を指して魔王と言い張るだけのことはあるわ!!)

王女「……私も、頑張らなくちゃっ!」


―――夕方


王女「はぁっ……はぁっ……」

王女「やりきったのね、私は……」

幼女「……良い働きぶりだったぞ、王女よ」

王女「て、店長!」

王女「ではっ…私は、まだここに置いて頂けるのですか……!?」

幼女「ああ、これからも宜しく頼む!」

王女「あ、ありがとうございます!! 店長!!」

幼女「ふっ…よいよい」

幼女「今日は疲れたじゃろ? 帰ってゆっくり休むといい」

王女「はいっ……!!」

王女(ああ何だろう…この、満たされていく気持ちは……!)

王女(これが誰かに仕えるってことなのねっ!!)


↓コンマ
00~80…メイドパート終了、時は遡りお使いパート
81~99…帰り道に何かイベント

―――時は午前まで遡る


従者「うう、姫様が行ってしまわれたっす……」

女学者「そんなに落ち込まないでください! 私達は私達でやることやりましょう!」

従者「それもそうっすね! 頑張るっす!」

従者「それで…今日は何をするっすか?」

女学者「さすがに昨日今日でまた魔物退治に行くのは厳しいですよね? だから今日は、お買い物です!!」

女学者「クックック…私の思慮深さに平伏しても構いませんよ!」

従者「ふーん、で、何買うっすか?」

女学者「うっ…な、なかなか厳しい対応ですね……!」

女学者「そうですね、買うものといったら……」

女学者「>>200

ニプレスアーマー

従者「……姫様用、ですね?」

女学者「勿論!! ビキニアーマーよりも肌の露出が多いので、姫様はきっと死ぬほど恥ずかしがることでしょうっ……!!」

従者「……そしてその恥ずかしがる姫様と、姫様のあられもない姿で目の保養を謀る、と」

女学者「ククク…その通り!」

従者「女学者さん、貴女とはいい酒が飲めそうっす……!」

女学者「ええ、今度姫様を肴に一杯やりましょう……!」

ピシガシグッグッ

氷竜「がうぅ」

女学者「留守番頼みましたよ、リヴァイアサン!」

氷竜「がう! がう!」

女学者「よしよし! リヴァイアサンはお利口さんです!」ナデナデ

従者「お前が寂しくないように、すーぐ帰るっすからね!」

氷竜「が、がう……///」

女学者「なっ…リヴァイアサンが雌の顔をしている……だとッ!?」

女学者「……そういうご趣味が?」

従者「んなもんねーっすよ!!」


《城塞都市・市場》


従者「へぇ、色んな店があるっすね」

女学者「ニプレスアーマーがある防具屋はもっと奥にあるんですよー!」

女学者「あ、せっかくだし色々見ていきません!?」

従者「いいっすよ! 面白そうっす!」

女学者「従者さんは何か気になるものとかあります?」

従者「>>203

擬人化装置

女学者「ククク、なかなか面白い物に目をつけましたね!」

従者「でしょ!? …でもこれ、本当に物を擬人化できるんすかね?」

女学者「んーどれどれ、擬人化魔法を込めた魔法のステッキ…ですか。正直眉唾物ですね」

女学者「結構いい値段しますけど買えないことはないですね! ククク…この私の潤沢な懐事情なら余裕です!」

女学者「……買っちゃいます?」

従者「>>206

買っちゃいましょぅ(にひひ

女学者「うお、すっごい邪悪な笑顔…あからさまに邪な考えを抱いてますね……」

従者「べ、別に! 夜寂しいから話し相手が欲しいとかそんなんじゃないんですからねっ!!」

女学者「……察し。じ、じゃあ買ってきますね!」

従者「よっしゃ! ありがとうございます!!」

従者「……ふふふ、今から楽しみで笑いが止まんないっす!」


《城塞都市・防具屋》


女学者「……ごくっ!」

従者「こ、これが件のニプレスアーマーっすか……!?」

女学者「下着度で言えばビキニアーマーを遥かに凌駕しますね……!! まともに守ってる所は乳首だけ! これはもうただひたすらにエロいですっ! もはや痴女ですよ! 痴女っ!」

従者「これ…何かの拍子にポロッといっちゃわないっすかね?」

女学者「その辺りはちゃんと考えて作られてると思いますが……」

従者「……いって欲しいっすね、ポロッと」

女学者「……はい、見たいです、ポロッとした姫様」

従者「……///」←妄想中

女学者「……///」←妄想中

防具屋店主(何だこいつら……)


帰宅途中に何かイベント起こす? >>208
無ければ直帰

メタルスライムの群れに会う

女学者「……むっ? 私の第六感が警鐘を鳴らしています」

女学者「何か、くるっ……!!」

従者「な、なんすか!? なんすかぁ!?」

メタルスライム「ぴきーっ!」

ぞろっ…

女学者「!? こ、こんな街中でメタルスライム!?」

従者「しかも結構な数いるっすよ……!」

従者「どっ…どうするっす……?」

女学者「>>210

つかまえよう

従者「捕まえるっすかぁ!?」

女学者「ククク…せっかくだし実験の材料にしてしまいましょう……」

女学者「メタルスライムの金属のような皮膚も、くりっとした可愛い目玉も、頭の角のような部分も……」

女学者「全部、貴重な触媒ですからねぇっ……!!」ニタァ

従者「そ、そうなんすね!」ゾクッ

従者「それじゃあ微力ながら、俺も捕獲のお手伝いをさせてもらうっすよ!」

女学者「……大丈夫ですか?」ジトー

従者「こっ…今度はヘマしないっす!!」


↓コンマ
偶数…捕獲成功
奇数…捕獲失敗(戦闘になります)
ゾロ目…うっかり殺っちゃう

メタルスライム「ぴきー!」

従者「待てー! 大人しく捕まって実験の材料にされるっすよー!」

メタルスライム「ぴー!」

女学者「よしこっち来ました! ククク、メタルスライム捕らえたりー!! ―――って、あらっ?」ツルッ

女学者「うぅ…表面が滑って全然捕まえられないです!」

従者「それに逃げ足も早くて……」

従者「……なんか、こう……」

女学者「イライラ…してきましたね……?」

従者「……やっぱり俺達は似た者同士のようっすね」

メタルスライム「ぴ、ぴー?」

女学者「……クックックックッ……!!」

女学者「生きたまま弄り回したかったですが…もういいですッ!!」

女学者「―――皆まとめて吹っ飛ばしてやりますッ!」

従者「―――昨日の鬱憤を晴らしてやるっすッ!」

メタルスライム「ぴいぃぃ!?」


↓コンマ
偶数…女学者さんの範囲魔法で殲滅
奇数…他の人に横取りされる
ゾロ目…返り討ちに遭う

女学者「従者さん、あの広場の中央にメタルスライムを集めて頂けますか?」

従者「了解したっす!!」

従者「さあさあ逃げろ逃げろー! メタルスライムの追い込み漁っすよーっ!!」

メタルスライム達「「ぴいいいいぃぃ!!」」ドタバタ

女学者「……身体能力は凄いんですね」

従者「まるでそれ以外が駄目みたいな言い方しないでくれっす! 俺はあらゆる面で有能な最優の執事っすよ!!」

従者「それより…なんとか一箇所に集めたっす! 今しかないっすよ!!」

女学者「ええ、ありがとうございますっ……!」

女学者「クックックッ! では刮目しなさい……!!」

女学者「魔法に耐性を持つメタルスライムを、圧倒的な魔力の奔流で圧し潰す様をッ……!!」

メタルスライム「ぴぃ!?」


女学者「―――ぼんっ!」


城塞都市全体が白い光が包み込む。
刹那世界からは音が奪われ―――爆音が響いた。

眩しさから目を瞑っていた従者が目を開くと、
焼き跡が目の前に広がり、生き物が焦げた臭いがするばかりだった。

……後に従者は語る。


従者「女学者さん、ぱねぇっす!!」

《女学者の家》

王女「あら、お帰りなさい二人共」ナデナデ

氷竜「がうー!」

従者「ただいまっすー!」

女学者「ああ姫様ぁ!! 会いたかったです!」ダキッ

王女「ちょ、なっ、急に何よ! ……って焦げ臭っ!」

女学者「あは…それはまあ、色々とありまして……」

王女「色々……? そういえばさっき凄い音したけど」

従者「聞いて下さいよ姫様! 女学者さんってば―――」

女学者「―――お口チャックッ! 従者さんッ!」

従者「むごっ……!?」

王女「な、なに……?」

女学者「ク、ククク…何でもありませんよ?」

王女「いや、でも」

女学者「 何 で も あ り ま せ ん よ ? 」

王女「あっはい」

従者「ちょっ……! 何で言っちゃ駄目なんすか!?」コソコソ

女学者「……姫様、きっと怖がっちゃうと思うので。内緒にしておいてください」

従者「わ、わかったっす……」

王女「?」

女学者「くふふ! そんなことより姫様! 姫様にお土産がありますよ!!」

王女「お、お土産!? なになに!?」ワクワク

女学者「これです!!」二プレスアーマー

王女「―――期待を返しなさいよッ!」

女学者「そういえば姫様! メイド喫茶はどうでした?」

王女「あー…ちょっと失敗もあったけど」

王女「これから、何とかやっていけそうよ!」

女学者「それは良かったですー!」

従者「本当に良かったっすねー! 姫様のことだからてっきりお客さんを怪我させてクビになると思ってたっす!」

王女「ぎくっ」

従者「……ぎく?」

王女「そっ…それはそうと従者!?」

王女「何か面白そうな物持ってるわね、それは何かしら?」

従者「ああ、これは擬人化装置っす! 女学者さんに買ってもらったっす!」

女学者「買ってあげました!」

王女「擬人化? へー、面白そうね! 試しに使ってみない?」

従者「>>220

あ、個人的に高いたい相手がいるので借りるっす

女学者「ほほう、個人的に…ですか?」

王女「こっそり一人でやるってこと? ……なんかヤらしいわね」

従者「そんな変な意味じゃないっすよ!!」

従者「もう! 放っておいてください!」

王女「ふうん……?」

従者「そ、それよりも姫様? ……王国再建の計画を立てるってお話、忘れてないっすか?」

王女「あっ」

女学者「まあまあ! 皆疲れてることだし、そういった話はお風呂とご飯の後にしましょう!」

従者「それもそうっすね! お腹ぺこぺこ、汗でベトベトっす」

王女「そうね…じゃあ行くわよ、女学者」

女学者「はいはーい!」

従者「しっ…自然に二人で風呂に入った、だとっ……!?」

従者「……俺がちょっと見ない間に何があったっすか……?」

氷竜「がうー」ポンポン

従者「慰めてくれてるすか? ……お前は優しいっすね」ナデナデ

従者「―――さて」

従者「今俺は一人っす! 今こそこっそり擬人化装置を使う時じゃないっすかね!?」

従者「使うっすか……? 使っちゃうっすか!? あっ、でももう少し楽しみを後に取っておくというのも……」

従者「>>222

いいや押すねッ

従者「もう限界っすうううう!!」

ポチッ

擬人化した物 >>224
性別とか性格とか身体的特徴も併記してくれるといいっす!

青い瞳の銀髪ロング美少女。テンプレオブテンプレなツンデレ

美少女「……がう? えっ…あーあー、あれ?」

美少女「私、喋れてる……?」

従者「!? な、何か急に可愛い子が目の前に現れたっす!!」

美少女「は、はぁ!? 急に可愛いとか言われても嬉しくないんだからねっ! ば、ばーか!///」

従者「しかも罵倒されたっす!?」

従者「こ、これ擬人化装置を押したから……っすか?」

従者「でも何が擬人化したんすかね…特に指定もせずとりあえず押しちゃったんすけど……」

従者「……あれ? てかリヴァイアサンが居ない!? どこ行ったっすか!?」

美少女「? 呼んだ?」

従者「いや君じゃなくて、女学者さんのペットのリヴァイアサンっす!」

従者「どっか飛んで逃げちゃったんすかね? ……うわあ、俺絶対女学者さんに殺されるっすう!! まだ死にたくないっすよぉ……!!」

ちょいちょい

従者「な、なんすか? 今ちょっとそれどころじゃ……」

美少女「……がう」

従者「―――ッ!!?」ビクッ

従者「ま、まさか……君は……」

美少女(氷竜)「気付くの遅すぎよっ!!」プンプン

従者「う、うわあーッ!? 人のペット勝手に擬人化しちゃったっす!?」

従者「それはそれで殺されるっすよおおおおおお!!」

―――しばらくして

女学者「いいお風呂でしたぁ」

王女「従者ー、次入っていいわよ……って」

氷竜「あ、ご主人様!!」ダキッ

女学者「なっ…だ、誰ですかこのっ……うっほぉ可愛い!!」

王女「じゅ、従者? ……この娘は?」

従者「あ、あの、それはですね、えっと」

王女「……言いなさい従者! 一体どこから誘拐してきたの!?」

従者「違うっす! 俺は何も悪いことしてないっす!」

女学者「裸の美少女と二人きりで居といてぇ!? ククク、面白い冗談ですね!!」

女学者「折檻ですよ! 折檻!!」

従者「だ、だからぁ!」ウルウル

氷竜「ご主人様……?」

氷竜「あの、あんまり従者を虐めないで? べっ…別に従者が可哀想だとか、微塵も思ってないんだけど! そのっ……!!」

氷竜「見てて気分が悪いというか……うんっ、私が嫌な気持ちになるから! 従者がどう思ってるとか知らないけど、私が嫌だから! その……やめて欲しいなって」

カランカラン…

女学者「! その鈴付きの首輪は……」

女学者「従者さん、さては!! 私のリヴァイアサンに擬人化装置を使いましたね!?」

従者「ひいぃぃぃ!! ごめんなさいっす! ごめんなさいっす! 勝手に擬人化しちゃって申し訳なく思ってるっす!」

従者「何でもするからどうか命だけは勘弁っすよおおおお!!」

女学者「>>235

じゃあ明日金鉱行って金掘り当ててこい

従者「き、金鉱っすかぁ!?」

女学者「それが嫌なら―――」

従者「ええやらせていただきますとも! 頑張らせてもらうっすよ!」

王女「全くこの無能従者が……」

従者「うぅ……!」ウルウル

氷竜「あ、あわわ、泣かないで、従者……」

王女「それにしても本当に可愛いわね。リヴァイアサンって雌だったの」

王女「ふぅん……」ジロジロ

女学者「ククク、出るとこ出てますねぇ……毛布で隠してるのが逆にエロいですよぉ」ジロジロ

氷竜「ご、ご主人様……?」ブルブル

女学者「くふ…今日は私達三人で寝ましょうか、リヴァイアサン! 男の従者さんよりもその方がいいですよね? ……ねぇ? クックックッ……!!」

王女「そ、そうね……決して邪な気持ちは無いわ! 従者なんかと一緒に寝かせると何されるか分かったものじゃないし!」

従者「信用ゼロっすね!? 何もしませんよ!?」

女学者「どうしますか? リヴァイアサン」

氷竜「>>237

従者と寝たい

王女「貴女正気!? 従者に何か弱みでも握られてるの!?」

女学者「従者さん! 貴方という人はぁ……!!」

氷竜「違う! わ、私は別に従者と寝たいってわけじゃないけど……そう! 従者が寂しそうだったから、私が特別に寝てあげるのっ!」

氷竜「だからご主人様…従者をこれ以上虐めないで!」

女学者「ぐぬぬ……し、仕方ないですね」

従者「ほっ…何とか助かったっす……」

従者「感謝するっすよ! リヴァイアサン!」

氷竜「べ、別に感謝される覚えはないんだけど!? ばーか! あとリヴァイアサンじゃなくてリヴァって呼んで!」

従者「わ、分かったっ……リヴァ」

氷竜「っ!!/// う、嬉しくない! 嬉しくない!」ピコピコ

王女(耳だけ動かすとか器用ね……)

女学者「……くすん、ペットに振られてしまいましたので、今日も私達二人で寝ましょうか」

王女「ああ、待って。私はまだ従者と話したいことがあるのよ」

女学者「―――従者さんッ! 貴方はリヴァイアサンだけでなく、姫様までも私から奪おうというのですかッ!?」

従者「ち、違うっすよ! 単に国のことについて話すだけっすよ!」

女学者「……そうですか、ならいいです」

王女「貴女は先に寝室に行ってて」

女学者「はい! しっかりとベッドを暖めておきますね! ククク!」

従者「り、リヴァ…も先に寝室行っててくれるっすか?」

氷竜「わかった! 早く戻って……こなくていいからぁ!」

従者「な、何で急に怒られたっすかぁ!?」

王女「……しょんぼりしてないで、さっさと話を始めるわよ」

王女「まず、貴方は私の使命を覚えているかしら?」

従者「勿論! それは姫様の国の再建っす!」

王女「そう、私達の国は魔物達によって滅ぼされてしまった。お父様…国王や貴族、国民が皆殺しにされて、今は朽ちた城が残るのみ……」

王女「私は生き残った最後の王族として、かの国を復活させなければならないの!」

王女「その為に必要なのは莫大な金は勿論、人手もそうだし、我が国の後ろ盾となる強力な存在が欲しいのだけど……」

従者「残念ながら、今の俺達の手持ちは雀の涙…唯一生き残った従者は俺だけ…国交のあった国を頼ろうにも、姫様が姫である証明が出来ないのでそれも不可」

従者「……一体どうすればいいんすかね」

王女「ふふん。実はね、私に一ついい案があるのよ」

従者「なんですか?」

王女「>>241

適当な小国を乗っ取る

従者「うわぁ…大胆っすねぇ」

王女「でもこうでもしないと私達がお爺さんとお婆さんになっても国の再建なんて出来ないわ!」

王女「無論、協力するわよね?」

従者「当たり前っすよ! 俺は姫様の従者なので!」

従者「で、乗っ取るってのはどのように? その国に侵入して内側から崩していくのか、はたまた強大な武力を以て物理的に崩すのか……」

王女「>>243

邪竜に頼む

従者「邪竜とは確か、女学者さんが異世界から召喚しようとしてる存在っすね!」

王女「そうよ。女学者の話が本当であれば、その邪竜の力でどんな国も私達に屈するでしょうね」

王女「私達は彼女の邪竜召喚が果たされるまで…貴方は触媒調達、私はメイド喫茶で働いて資金を貯めたりして、しばらくは彼女の家にお世話になるわ」

従者「当面の目標ははっきりしたっすね!」

王女「ええ、良かったわ……ふわぁぁ」

王女「……凄く眠いわ。今日はもう寝ましょうか」

従者「そうっすね。姫様、おやすみなさいっす!」

王女「おやすみ」

王女「……くれぐれもリヴァイアサンに変な気を起こさないように」

従者「そ、そんなことしないっすよ!!」



1王女と女学者の寝室
2従者と氷竜の寝室

どちらから先に見ますか? >>246

1

《女学者の寝室》


王女「んー……」

女学者「かなりお疲れのようですね、姫様」

王女「うん…メイド喫茶を少し侮っていたわ……まさか、あんなに大変だったなんて」

王女「メイドって、偉いのね……」

女学者「よしよし、姫様はよく頑張りましたよ」ナデナデ

王女「んふふ…やったぁ。もっと撫でてぇ」

女学者「!? は、はい!」ナデナデナデ

王女「……んん」

女学者「寝ました?」ナデナデ

王女「にゃ……まだぁ……」

女学者「くふふ…寝ぼけてらっしゃる」

王女「私ぼけてなーいもーん……」

女学者「こんな状態でもちゃんと受け答えできるんですね、何だかおかしいですっ」クスッ

女学者「!! ……くふっ!」

女学者「私、閃いちゃいましたよぉ!!」

王女「なーにー……」

女学者「このお眠状態の無防備な姫様ならば、普段は聞けないような質問にも答えてくれるのではっ!?」

女学者「ククク! さすが天才の私です! よーし…根掘り葉掘り聞いちゃいますよぉ!」

女学者「>>248

スリーサイズは?

王女「上から……85、60、90……」

女学者「本当ですかぁ? ちょっと実際に触って確かめて見ますね?」

女学者「くふっ、くふふ……」サワサワ

王女「んゃ、やめっ……あん……///」

女学者「……確かにそのぐらいはありそうですね!」

王女「……えっち」

女学者「下着姿で寝てる人には言われたくないですね」

女学者「……さて、もうちょっといけますね」

女学者「>>250

従者をどう思ってる?

王女「ん……従者は、従者……」

女学者「前も言ってましたけど、本当にそれだけですか? 男と女が一緒に居れば何か芽生えたりするでしょう?」

王女「……嫉妬?」

女学者「なっ…そ、そんな訳ないじゃないですか!」

王女「確かに従者は大切だけど……でもそれとは別に、貴女もまた特別よ……?」

王女「ほんの数日しか一緒にいないのに、こんなにも貴女に親しみを持ってる……ねえ、それだけじゃあ不満?」

女学者「ぐっ…/// 本当に姫様は人の心を揺さぶりますねっ! もう!」

王女「ふふ……」

女学者「……はぁ、もういいです。私もそろそろ眠るとしましょう」

女学者「おやすみなさい、姫様……」

王女「んっ……」

女学者「……」ジー

女学者「やっぱり寝る前にちょっとお身体の方を失礼して……」

王女「はよ寝ろ、ケダモノッ!」ベシッ

女学者「あうぅ……!!」

―――同時刻

《従者の寝室》


従者「……」

氷竜「……っ///」モジモジ

従者「あ、あのっ」

氷竜「なっ、何っ……!?」

従者「とりあえずこの冒険者の服を着てもらっていいっすか? ……その、目のやり場に困ると言うか」

氷竜「……さっきは気にしてなかったのに?」

従者「だ、だってそれは、ちょっと混乱していたからそこまで気が回らなかったというか……そのっ」

氷竜「……いいよ。しょうがないから着てあげるっ」

するする…

従者「もう着替え終わったっすか? そっち向いていい?」

氷竜「い、いいけど……どう? 似合う?」

従者「まあお洒落とは言い難いっすけど、リヴァ…が可愛いから無問題っす! 可愛い子は何着ても似合うっすね!」

氷竜「かかっ、かわ…可愛いって言うの禁止っ!/// その…キモイから!」

従者「うっ…わ、分かったっす……」

氷竜「うぅ……///」

従者「……」

氷竜「……///」ピコピコ

従者(また気まずい沈黙が流れたっす……! ここは何か話題を振らないと……!!)

従者「>>254

そっと抱きしめる

従者「……」ギュッ

氷竜「……え? え? な、何、を……」

氷竜「ひゃーっ!/// 従者近い! 従者温かい! 従者いい匂い!
従者…じゃなくてっ!! 」ピコピコ

氷竜「にゃっ…なにをっ、してるの!? 離れてよ! 全然嬉しくないんだからぁ!」ピコピコ

氷竜「聞いてるの!? 従者ぁ!」ピコピコ

従者(……ついやっちまったっす)

従者(こんなの逆にもっと気まずくなるだけじゃないっすかあ! もう! 自分の馬鹿野郎ーッ!)

従者(……でも、竜だからかな? リヴァが凄く温かくて、ちょうど抱きやすいサイズ感で、何だかこのままずっとこうしていたいような―――)

従者(―――ってぇ!? だ、駄目っす! こんなの破廉恥っす!! 早く離れないとぉ……!)

氷竜「……」キラキラ

従者(何で貴女はそんな目で俺を見てるっすかーッ!?)

従者(ぐぅぅ……!! 俺は…俺は一体どうすればいいんすかぁ!!)

従者「>>257

おっぱいを凝視

従者「……メロンっす」ジィー

氷竜「へ?」

氷竜「……あっ!!///」ボンッ

氷竜「む、胸見てた!? 従者は胸が好きなの!?」

氷竜「じゃなくて…このっ、えっち!! 従者はスケベ!!」

従者「ち、違うんすよ! これはその、男ならしょうがない反応というか……!」

氷竜「もう知らないッ! あっち行って!!」ドンッ

従者「ぐべらっ!」

従者「」チーン

氷竜「も、もう……」

氷竜「……ドキドキさせないでよ、ばか」

氷竜「はぁ…もう寝よっ! ねえ従者? ……従者?」

氷竜「……床で寝てると風邪引くよ? ほら、特別に私の抱き枕にしてあげてもいいからっ、ね? 従者? 従者ーっ!?」

従者(あはは、メイド長が川の向こうで手を振ってるっす)

氷竜「起きてよー! 従者ぁっ!!」




この時従者は、生と死の狭間でうろうろしていたところ、
かつての同僚達に「リア充死ね!」と罵声を浴びせられながら殴る蹴るの暴行を受け、
現実に引き戻されるという悪夢にうなされたらしい―――




―――翌日


王女「……おはよう従者、何だか体調が悪そうね?」

従者「見事に風邪引いたっす……」

氷竜「ふんっ!」

女学者「リヴァイアサンも、何だか機嫌が悪いですね」

氷竜「べ、別に? 従者が一緒に寝てくれなかったから怒ってるとか、そんなんじゃないからっ」

女学者「ククク…なるほど」

従者「……昨日の記憶があやふやっす」

氷竜「あ、あんなことをしておいて? ふーん……」

女学者「ほう、あんなこと?」

王女「従者」

従者「うぇぇ!? な、何にもしてないっすよ!! 本当っす!! 信じてくださいよおおお!!」

氷竜「……私を抱いた癖にっ」ボソッ

王女「抱いた……?」

王女「ちょっと従者ァ!! こっち来なさい!!」

従者「誤解っすよおおおお!!」

女学者「……ふっ、全く朝から騒がしいですね」

女学者「ほらほら二人共、早くご飯食べて着替えましょうよ! 姫様はメイド喫茶に、従者さんも私のお手伝いをするんですから!」

氷竜「……私はまた、お留守番?」

女学者「あー、リヴァイアサンは……」

女学者「>>261

従者についていっていいですよ

氷竜「やった…!!」ピコピコ

女学者「ん? 何です?」ニヤニヤ

氷竜「……べ、別に! 何でもっ!!」ピコピコ

女学者「ククク…ペットが飼い主を欺くことなど、不可能だと知った方がいいですよ?」

氷竜「な、何言ってるか分からない!」

女学者「ふっ」

従者「で、女学者さん。今日は二人で……」

従者「……いや、三人でどこ行くっすか?」

女学者「>>264

従者「海っすか!?」

王女「へえ、面白そうじゃない」

女学者「近場の海も素材の宝庫なんですよ! 勿論遊びじゃないです」

氷竜「海!」ワクワク

女学者「ククク…さすがは大海原の主たるリヴァイアサンですね。 海と聞いたら途端に目の色が変わりましたよ」

氷竜「海すき!」

王女「……種族はフロストドラゴンだけどね?」

従者「海っすかー! 行ったことないので楽しみっすね!」

女学者「従者さん? これは遊びではなくれっきとしたお仕事なので、それをお忘れなきよう……」

従者「うっす! 了解っす!」

王女「それじゃ、私は準備したらメイド喫茶に向かうわね」

女学者「姫様も来ます? そしたら私大歓喜! なわけですが……」

王女「行きたいのは山々だけど、貴女の助けになりたいと言ってメイド喫茶の仕事を引き受けたのは私だし……」

王女「昨日の今日でさっそくサボる訳にもいかないから。私は遠慮しておくわ」

女学者「……残念です」

王女「また今度行きましょう……ねえ、海デートって素敵な響きじゃない?」コソッ

女学者「!! ぜ、絶対ですよ! いつか行きますからね!」

王女「ふふっ…ええ!」


1働く王女様(メイド喫茶)
2海へ行く三人衆(素材調達)

どちらから先に見ますか? >>266

1

今日はここまで! また次回!
短いっすけど平日はこんなものっす……
土日にガッと進めるので勘弁してください!

遅くなって申し訳ないっす!
…人いますかね? とりあえず再開っす!

《城塞都市・メイド喫茶》

幼女「おお、来たな!」

王女「今日もよろしく頼むわ」

幼女「うむ!」

幼女「……くれぐれもご主人様の肩を壊さんようにな」

王女「わっ、分かってるわよ!!」


↓コンマ
00~30…上手くいく(休憩へ)
31~61…可もなく不可もなく
62~92…何か凄い人が来店
93~99…また客と揉める

「何だチミは!!」

「あんたこそ何なのよ!!」

幼女「……おお、凄いデジャブ」

幼女「なんじゃなんじゃ! また何かやったのか!?」

王女「いや店長! 今回は私は悪くないわっ」

貴族「何てメイドだ……!」

幼女「どうしたのじゃ?」

王女「>>278

関節は外してない、あざになっただけ

幼女「そういう問題じゃないわアホー!!」 ペシッ

王女「あうっ!」

幼女「何じゃ? お前は力の加減ができないゴリラなのか? そうなんじゃな?」

王女「ち、違うもん……」

幼女「はぁ…ご主人様、本当に申し訳ない」

幼女「この通り! …ほれ、お前も頭を下げんか!!」

王女「ぐぬぬっ……!!」ペコッ

幼女「この通りじゃ! どうか許して欲しい!」ペコッ

貴族「>>281

まおうさまにいわれたらなあ^ ^

幼女「おおっ……! 何と寛大なご主人様じゃ……!」

貴族「まあ、気にしなくていいよ。新人さんなんでしょ?」

幼女「ああ…本当にすまない」

幼女「これはお詫びの割引券じゃ。どうか受け取って欲しい」

貴族「わぁい^ ^」

貴族「いてて…それじゃ、僕は今日のところは帰らせてもらうよ。また来るからね、まおうさま!」

幼女「うむ、またの帰宅を待っておるぞ!」

幼女「……ほれ、おぬしもっ」

王女「ま、待ってるわ」

貴族「あはは…それじゃあね」

バタン…

幼女「……」ジトー

王女「うっ」

幼女「……また、やったな?」

王女「……ごめんなさい」

幼女「……次は無いと言ったよな?」

王女「……ん」コクッ

幼女「>>284

まあ、許してやる

王女「そうよね、クビよね……って」

王女「えっ……!? い、今なんて!?」

幼女「許してやると言ったのだ」

王女「ど、どうして!? 私は二度も店長に迷惑をかけたのよ? 私なんかクビにして当然じゃない!」

王女「それを何でっ……!!」

幼女「……私が悪かったのだ」

幼女「昨日の時点で気付くべきだった…お前に肩揉みなんて向いていないのだとっ……!! 顔とスタイルは抜群なのだから、接客だけやらせていれば良かったのだと……!!」

幼女「……これは適材適所を見誤った私の責任だ。私は店長失格なのだ」

王女「そんなことないわ! 貴女は充分人の上に立つに相応しい器を持っているわよ!!」

王女「悪いのは私なの……店長が気に病む必要は無いわ……」

幼女「……ならば、こうしよう」

幼女「これは二人の失敗だ。故に、お互いがお互いに謝る必要は無いのだ」

幼女「もう同じ失敗は繰り返さない! …それで、いいではないか……のう?」

王女「て、店長……!!」

王女「>>288

足を舐めさせてはくれませんか!!

幼女「えっ! な、何故じゃッ!!?」

王女「貴女の深いお心に私、感服致しましたっ……!!」

王女「一生ついて行く忠誠の証として、どうか足を…足を舐めさせてくださいッ!! お願いします!!」

幼女「いやいやぁ! 何でそうなるのじゃあ!?」

王女「はぁ、はぁ…お、お願いしますぅぅ!!」ギラギラ

幼女「む、むぅ……」

幼女「>>290

(足から下は魔物の時のままだから見せるわけには…)

幼女(はたから見れば完全に人間の可憐な少女じゃが……)

幼女(足は…足だけはどうしても変身させることが出来なかった……! 何とかソックスと靴で隠せている状態だ……)

幼女(もう魔王だと明かしてはおるが、さすがに魔物の部分を見せると引かれる可能性がある……だから、ここは)

幼女「こ、こほんっ」

幼女「おぬしの気持ち…しかと我に伝わったぞッ!」

王女「おほぉ……! ではっ!」

幼女「だが…だがな!! 足を舐めさせる訳にはいかぬっ!!」

王女「そんなっ!?」

王女「……やはり、私のことが嫌いですか?」

幼女「そういうことではない! ただ……」

幼女「我とおぬしは昨日出会ったばかりで、まだお互いのことをよく知らぬ。そんな人間が我に忠誠を誓ったとて、我は安心して背中を任せることなど出来ないのだ!!」

幼女「……だから、もう少し待つのだ」

幼女「もう少し時間を置いて、それから改めて…おぬしの忠誠を確かめるとしよう」

王女「なるほど! 足を舐めるのはお預けということですねっ! 分かりました!」

王女「いずれ店長の足を舐めるに足る人間となれるよう、日々精進して参りますッ!!」

幼女「お、おう…頼むぞ」

幼女(何でそんなに足を舐めたがるのじゃ……)


―――午前終了


王女「……ふぅ、やっと休憩ね」

王女「休憩時間は何をしようかしら」

王女「>>293

シャワーを浴びる

王女「ちょっと汗かいちゃったし、シャワーでも浴びましょ」

ガララッ

王女「あら、割りと広いお風呂場ね」

王女「……よし、ちゃんとお湯も出るわ。よっと」

シャー…

王女「ふんふふんふふーん♪」


↓コンマ
偶数…誰か入ってくる
奇数…何事もなし
ゾロ目…背後に誰か…

王女「んー、最近また胸が成長してる気がするわね」

王女「まさか…あ、あの娘のせいじゃ、ないわよねっ……?」

王女「……ふぅ、馬鹿なこと考えてないで、そろそろ出ましょう」

王女「店長のためにしっかり働かなくてわね!」

王女「ふふふ、あの上位者たる威厳…憧れだわぁ……」


―――午後


幼女「おーい! ちょっと来るのじゃ!」

王女「どうしましたか?」キラキラ

幼女(何か態度が変わったな……)

幼女「午前はお前に接客をしてもらったが、午後はまた別の仕事をやって欲しいのじゃ」

王女「別の仕事……?」

幼女「うむ、厨房じゃ!!」

王女「厨房って……料理ですか!?」

幼女「そうじゃ。もしやおぬしはこっちの方がいいのではと思ってな!」

幼女「まあちょっとやってみて欲しい!」

王女「て、店長がそういうなら……」

王女(料理とか初めてだけど大丈夫かしら……)


↓コンマ
00~30…思わぬ料理の才能を発揮
31~61…まあ平凡
62~92…メシマズ
93~99…負傷者多数

幼女「何か困ったらそこのメイドに聞くのじゃぞ!」

幼女「では健闘を祈るっ……!」

王女「わ、分かりました!」

王女「……宜しく頼むわね」

先輩メイド「ほいほい、お姉さんに任せておけば大丈夫だよー!」

王女「それで…まずは何をしたら?」

先輩メイド「んと、じゃあこの料理をレシピ通りに一品作ってみて!」

王女「この愛玩メイドオムライスって奴ね! 分かったわ!」


―――しばらくして


王女「はいお待ちッ!」

先輩メイド「おおっ…見た目は美味しそうだね!」

先輩メイド「どれどれー♪ お姉さんが一口……」

先輩メイド「―――んんッ!!?」ビクッ

王女「ど、どう?」

先輩メイド「これ美味しい!! いや、美味しすぎるよ!!」

王女「そう? よ、良かった……///」

先輩メイド「いや本当にうめぇ! うめぇ!」ガツガツ

王女「え、ちょっ……」

ドンッ

先輩メイド「ご馳走様ッ!!」

王女「ご主人様に出す料理食べてどうすんのよぉ!?」

先輩メイド「お、美味しくてつい……」

王女「はぁ、じゃあもう一品作るわ……」

王女「……食べないでよ?」

先輩メイド「も、もう食べないよっ!! お姉さん誓う!!」

グゥ…

先輩メイド「あっ///」

王女「本当かしら……」



その後も王女は厨房に立ち続けた。
速く、精確に、そして極上の料理を次々に作り出していく……
客の一人がメイドに尋ねた。

「この店は一流のシェフが料理してるのかね?」

尋ねられたメイドは、自慢げに答える。

「いいえ、ご主人様のためにメイドが作っております」

……メイド喫茶から漂う食欲を刺激する匂いにつられて、
この日は多くの『ご主人様』が来店したという。

―――夕方


幼女「あっぱれじゃ! 本当によくやったぞ!!」

幼女「おぬしのおかげで凄い売上じゃ! 次も是非頼むっ!!」

王女「店長に褒めて頂けるとは……嬉しいです///」

幼女「嬉しいのは我の方じゃあ! もうっ! このこのぉ」ペシッペシッ

王女「あぁ……! ご、御褒美ですぅ……!!」

幼女「……これで今日のミスは帳消しだな。また明日も来てくれ」

王女「は、はいっ!!」


《城塞都市・大通り》


王女「……ふぅ、今日も疲れたわ」

王女「帰る前にどこか寄っていこうかしら?」

王女「>>301

わたあめランドという謎の店

《城塞都市・わたあめランド》


王女「思わず名前に惹かれて入ってしまったわ」

王女「外装からは何のお店か分からなかったけど……」

わたあめ「あ、お客さんだぁ。いらっしゃーい」

王女「こんばんわ。ここは何のお店なのかしら?」

わたあめ「ここはわたあめランドだよぉ! そして私は店主のわたあめ!」

王女「……いや、だから何のお店?」

わたあめ「>>304

わたあめ型の何かと戯れる店

王女「わたあめ型って何……?」

わたあめ「だからー、そこにいっぱい居るわたあめ型とほわほわするお店ー!」

王女「ほわほわって何!?」

わたあめ「いーから好きなわたあめを選んでよぉ」

わたあめ「……あっ! 私のことじゃないよぉ? このふわふわのことだよぉ?」

王女「まあ、入ってしまった以上は試さなきゃね……」

王女「それじゃあ私はこのわたあめを選ぶわ!」

わたあめ「どれどれー?」

王女「この馬鹿っぽい顔したやつよ」

わたあめ「これかぁ! はーい!」

もふっ…

王女「……」

もふもふっ…

王女「……」

わたあめ「どーぉ?」

王女「>>306

何か胸大きくなった・・・

グググ…

王女「……んんっ?」

グググ…

王女「急に胸の辺りが苦しくっ……」

王女「うぅっ……!! なっ…なにこれ……!」

わたあめ「おっ、きたきたぁ」

王女「な、何が!? 私に何をしたのっ!?」

わたあめ「ふっふっふー! ちょっと胸を見てごらん!」

王女「はぁ? 胸?」チラッ

ボンッ

王女「んなぁッ!!?」

わたあめ「どうよぉ?」

王女「む、胸が……馬鹿みたいにまんまるとした大きな胸が……凄いもちもちでしっとりしてそうな胸が私にぃ!!」

王女「何なのよこれっ!?」

わたあめ「これがわたあめさんの効能って訳よぉ」

わたあめ「ほわほわしたら胸がおっきくなるー」

王女「すっご! わたあめ物凄いわ!」

わたあめ「満足して頂けたなら何よりー! じゃあ代金いただきまーす」

王女「いくらかしら?」

わたあめ「銀貨1枚でーす」

王女「やっす! わたあめ安すぎるわ!」

わたあめ「慈善事業みたいなものなのでぇ」

王女「……これからも頑張って、応援してるわ」ガシッ

わたあめ「はいはーい! お客さんも豊かな巨乳ライフをー」

王女「ええ!」


《城塞都市・家路》


王女「ふふーん♪ 早くあの娘に見せつけてやりたいわぁ!」ルンルン

ショタ「ママー! おっぱいバインバインのお姉さんスキップてるー!」

ママ「しー!! 見ちゃいけませんっ!!」

ママ「な、なんて子供に悪影響な格好なのっ……!?」

王女「るんるん♪」←ニプレスアーマー装備

―――時は遡って朝


女学者「さあ二人共! 馬車を手配したので行きますよ!」

女学者「クックックッ…いざ海ですよ! 海!!」

氷竜「がうー♪」

氷竜「…っといけない、私はもう竜じゃなかった」

従者「ふふっ…今の可愛かったっすよ?」

氷竜「っ!! ……ふんっ///」プイッ

従者「えー? まだ昨日の怒ってるっすかぁ?」

女学者「……従者さん? 私のペットに昨日、何を…ナニをしたんですか?」

女学者「返答次第によっては従者さんのナニを焼きますよ……?」

従者「だから何もやってないっすよぉ!!」

氷竜「……」ジトー

従者「ふえええん! リヴァちゃーん!!」

御者「……あの、もう準備できてるんですけど」

女学者「ククク…疑わしきは罰する!!」ゴゴゴ

従者「り、理不尽っすー!?」

氷竜「やっちゃえご主人様!」

御者「……あの」


↓コンマ
ゾロ目…道中何か起こる
ゾロ目以外…無事に海へ

《南の海》


女学者「―――ということで着きました!!」

従者「いえーいっす!!」

氷竜「ぃ…ぃぇーぃ」ボソッ

女学者「ではさっそく!!」

従者「何するっすか!?」

女学者「>>313

準備運動っすよやはり

従者「なるほど! 確かに準備運動は大切っす!」

女学者「ククク…怪我を予防するために大切だから、泳ぐ前は忘れずにするんですよ! それに水中で攣ったりしたら地獄ですしね!」

女学者「……あっ! き、今日は素材調達に来たんでしたね!?」

従者「そ、そうっすよ!! 別に遊びに来たわけじゃないっすよね!! ねっ?」

女学者「うんうん!」

氷竜(……二人は誰に言い訳をしてるのだろう)ノビー

従者「さあ! 充分に体も解れたところで!」

女学者「>>316

海竜をみつけます

従者「はい! 泳ぐっす―――え?」

氷竜「海竜?」

女学者「はい! 海竜を探すために来たんです!」

従者「えぇ!? お、泳ぐんじゃないんすかぁ!? 海まで来たのにぃ!?」

女学者「ククク…勿論泳ぎますとも……」

女学者「海竜を捕まえた後で!!」

従者「うぅ…お預けっすかぁ」

氷竜「それでどうやって捕まえるの?」

女学者「そうですねぇ、せっかくリヴァイアサンが居るんですし…ちょっと海を広範囲に渡って凍らせてもらえます?」

女学者「そうすれば吃驚して海竜が飛び出すと思うんです! …ククク、どうです? この完璧な作戦はっ!」

従者「凄いっすね! リヴァはそんなことできるっすか?」

氷竜「ま、まあねっ///」

氷竜「……でもご主人様、今の人間の姿で力が使えるかは分からないわ」

氷竜「できなかったら…ごめんなさい」

女学者「大丈夫ですよ! その時は従者さんを海に投げます!」

従者「扱いが雑っす!?」

氷竜「それじゃあいくね……はぁ!!」

↓コンマ
20以上…能力不発(現在の姿では氷竜っぽいことはできない)
20以下…能力成功(現在の姿でも氷竜っぽいことはできる)

今日はここまでっす!
明日は17:00くらいから頑張るので短くても勘弁っす!

…王女の残念っぷりが増してきてこの先ちょっと不安っす

シーン…

氷竜「うぅ……」ショボン

従者「ま、まあこんな日もあるっす」ポンポン

氷竜「……///」

女学者「そうですかぁ、今の姿では能力使用は難しいと……」

女学者「いよいよこれは無断擬人化の罪が重くなってきました……ねぇ? 従者さぁん?」

従者「うー申し訳ないです! 近日中に金鉱行くので勘弁っすぅ!」

女学者「……まあ、グチグチ言っててもしょうがないですね」

従者「おおっ……! 女学者さんの心はこの大海原より広―――」

フワッ…

従者「……へ? な、なんで俺は宙に浮いてるっすか?」

女学者「ククク……」

従者「ふ、浮遊魔法を使ったっすね!? 酷いっす! 酷いっすよぉ!」

女学者「では従者さんを優雅な海中探索にご招待でーす♪」

従者「待つっすよぉーッ!!」

ポイッ

従者「ぐぷぷっ……!!」

女学者「……では私達はあちらで砂のお城造りでもしてましょうか」

氷竜「わーい! ……こほん、は、はいっ」ピコピコ


従者は海竜を見つけられた? >>323

人魚(巨乳)を発見

従者「ククク、俺は有能な執事っす…海くらい余裕で泳げるんすよっ!」

従者「さてさて、海竜らしき影は見当たらないようですが……うし、ここで一旦潜ってみるっすか!」

従者「せーのっ」

ザパンッ…

従者「ぶくぶく……」

人魚「ひっ! に、人間!?」

従者「んぶぐぅっ!?」

従者(に、人魚っす!? 大き…い、いやそんなこと言ってる場合じゃない!)

人魚「どどど、どうしましょっ……!?」

従者「んぶぶ、ぐぶぶっぶっ……!?」

従者(どどど、どうするっすっ……!?)


どうする? >>325

テンパって人魚の胸をがっつり鷲掴み

従者「と、とりあえず距離を取るっす」バシャバシャ

人魚(!? 人間が動いた…こ、攻撃されるっ!?)

人魚「せっ、先手必勝ーっ!!」ドンッ

従者「うわぁ! 突進してきたっすーッ!?」

むにゅんっ

従者「……あっ」

人魚「―――ッ!!!」

従者「…………その、申し訳ない……っす?」

人魚「>>335

結婚しましょう

従者「はっ?」

人魚「だってむ、胸を触られたのよ!? キスしただけで妊娠するというのに、胸なんか触られちゃったら……きゃーっ!!」

人魚「もうこうなったら、結婚するしか無いじゃないの!!///」

従者「キスとか胸触ったぐらいでは赤ちゃん出来ないっすよ!」

人魚「できるできないはこの際どうでもいいの!!」

人魚「問題は私の初めてをお前が奪ったことっ!! 責任取ってよ!!」

従者「初めてって……たかが胸っすよ!?」

人魚「されど胸よ!」

人魚「それに、お前なかなかカッコイイから、その……」ゴニョゴニョ

従者「聞こえないっす!」

人魚「いーから結婚よぉ! さあ、さあ!!」

従者「>>339

・・・バストは92㎝っすか?

人魚「え、えっ? 胸の話……?」

従者「そうっす」

人魚「それ……今する?」

従者「何を言うっすか! 最も重要なことじゃないっすか! 怒るっすよ!!」

人魚「わ、分かったわよ! 答えるから!」

人魚「……あ、当たり…だけどっ?///」

従者「ふむ……」

人魚「だ、だから何だってのよ人間ッ! 私の求婚への返事は!?」

従者「>>343

家訓でバスト90cm以上の女性とは結婚できないことになってるんだ

人魚「……へ?」

従者「ということで、この話は無かったことにしてくれっす」

人魚「えっ、ちょ…え!?」

人魚「私、振られたの……?」

従者「まあ…そうっすね。申し訳ないっすが」

人魚「胸のせいで!?」

従者「はい。胸が大きい女は多くの男を誑かし、やがて破滅を招くと幼少より習ったので……」

人魚「そ、そんなぁ……そんなのって……」

従者(結構ショック受けてるみたいっすね……)

従者(元はと言えば俺が悪いから、何だか罪悪感が物凄いっすけど……家訓だからしょうがないっすよね……?)

人魚「うぅ…ぐすっ」

従者「な、泣かないで! 俺なんかよりも素敵な人…魚が現れるっすよ! 絶対っ!!」

人魚「>>346

ミス!安価直下↓

従者「ま、まじっすか……?」

人魚「ついてくったらついてく! 私の初恋はこんな所で終わらないんだからっ!」

人魚「頑張れ私! ファイトだ私!」

従者「いや、あの…盛り上がってるとこ悪いっすけど」

従者「俺は今人の家にお世話になってるんで、独断で君を連れていく訳には……」

人魚「じゃあその家主さんのとこまで連れてって!! 何とか説得するっ」

人魚「……それくらいなら、いいでしょ?」

従者「う、うぅ……」

従者(胸を揉んでしまったという手前…断り辛いっすぅ)

人魚「ねえ!」

従者「わ、分かったっすよ!!」

人魚「よっしゃぁ! ありがとう、旦那様!!」

従者「気が早すぎっす!!」


《海・浜辺》


従者「……ということなんすけどぉ」

女学者「……従者さんは本当にスケベですねぇ」

氷竜「さ、さいてー……!」

女学者「おーよしよし、泣かないでリヴァイアサン」

氷竜「ぐじゅっ…な、泣いてないッ!」

従者「これは事故なんだってばぁ!!」

人魚(家主さんって女の人だったんだ…しかも、傍らには凄い可愛い女の子……)

人魚(ライバルばっかり…でも、負けるな私!!)

従者「で、どうっすか? あの人魚を仲間に入れても……」

女学者「>>351

いいんじゃない?安心しなさい氷竜、アンタの方が胸大きいわ

人魚「―――よっしゃあ!!」

従者「よ、よかったっすね……」

人魚「うん、旦那様!!」

従者「ちょっおま」

氷竜「だ、旦那様ぁ!? あ、あわわ……」

女学者「……リヴァイアサン」ナデナデ

氷竜「はっ! そ、そうだ……!」

氷竜「私の方が胸大きいから大丈夫……私の方が胸大きいから大丈夫……」ブツブツ

従者「我儘を聞き入れてくれて感謝するっす、女学者さん」

女学者「ククク…構いませんよ。これでまた一つ、貴方が私の頼みを断れなくなる理由が増えたのですから……」

従者「うっ…御手柔らかに頼むっす」

女学者「ところで、えーと、おっぱ…人魚さん?」

人魚「なあに?」

女学者「どうやって貴女は陸に上がるのですか? 見たところ水中でしか動けないようですが……」

人魚「あー、それは……」

人魚「>>354

どうしましょう…

従者「人型になれる訳ではないんすね」

人魚「う、うん。ごめんなさい……」

女学者「うーん、家まで私が空中に水の空間を魔法で生み出して、そこに入れて運びますか……?」

従者「そ、そんなことできるっすかぁ!?」

氷竜「だってご主人様だもん。当然でしょ?」

女学者「だって私ですからねっ!! クククッ!」

従者「謎の説得力っす……」

女学者「で、もしくは従者さん、貴方の擬人化装置で人間にしてしまうか…ですね!」

従者「ああ、その手が!」

人魚「擬人化装置…って?」

従者「読んで字の如く、人間じゃないものを人間にする装置っす!」

人魚「凄い! 旦那様はそんなことができるのっ!?」

従者「いや、装置の力なんすけどね……?」

従者「……でも、これを使うと人魚としての能力は失われて、本当に普通の人間になっちゃうっす」

人魚「……そうなんだ」

女学者「どうしますか? 人魚さん」

氷竜「……」ジィー

人魚「>>356

それはやだ!

女学者「なら…私の魔法で運ぶことにしましょう!」

人魚「お願いするわ、人間!」

女学者「あ、自己紹介がまだでしたね!」

女学者「私こそがあらゆる研究者の頂点に立つ、やがては邪竜を従える選ばれし者ッ! ククク…私を呼ぶ時は、女学者と……そう呼んでくださいっ」

人魚「女学者! 分かったわ!」

女学者「で、こっちが」

氷竜「……ふん!」プイッ

女学者「こら、リヴァイアサン! 駄目ですよ? 挨拶ができない人はやがては破滅しますっ!」

女学者「……従者さんにも嫌われちゃいますよ?」コソッ

氷竜「うー……」チラッ

従者「?」

氷竜「……リヴァイアサン。宜しくっ」

人魚「……リヴァイアサンね、宜しく」

女学者「さて、自己紹介も済んだところで! 海竜探し続行ですねっ!!」

従者「続行って言っても、女学者さん達は何もしてないじゃないっすかぁ!」

ちょいちょい

従者「…? なんすか、リヴァ」

氷竜「……あれ///」

従者「ん? ……えぇ!? なんすかあの巨大な砂のお城は!?」

氷竜「作ったの……どう?」

従者「凄いっすよぉ! さすがはリヴァっすねー!」ナデナデ

氷竜「♪」

氷竜「……ふんっ」

人魚「え? 今あの娘…私を見て鼻で笑った……?」イラッ

女学者「あーっと! に、人魚さん!? 人魚さんは海竜を呼び出すこととか出来ないのでしょうか? できたら助かるのですが……!」

人魚「え? ああ……」

人魚「>>358

実は返信していたずらしてただけでそれ私です

女学者「えっ」

人魚「その海竜って……」

グググ…

海竜「こんな姿をしてるでしょ?」

従者「み、みるみる大きくなって巨大な蛇みたいになったっす!」

女学者「……まじか」

氷竜「か、被ってるっ……!!」

海竜「私をどうするつもりだったの?」

女学者「あ、いやー、その……」

女学者「ちょっと鱗とか頂いて研究に使いたいなーなんて思ってたりなんかして……」

海竜「……」

従者「……やっぱり嫌っすか?」

海竜「>>361

幻覚だからあげたくても無理なの…

従者「げ、幻覚……?」

女学者「あーなるほど、そういうことですか」

従者「どういうことっす?」

女学者「いや、人魚が竜に変身できるなんて聞いたことが無かったので、おかしいと思っていたんです」

女学者「しかし…幻覚を見せる魔法を掛けているのであれば、その姿も納得がいきますね! 人魚は魔法が得意な種族だと聞きますし!」

海竜「その通り…いくら体を大きく見せられても」

ボンッ

人魚「……実体は人魚のまま。近付いて殴られでもしたらすぐに剥がれてしまうような、弱い幻術よ」

人魚「こうでもしないと、悪い人間に狩られてしまうから」

従者「そういう事情が……」

氷竜(やっぱり被ってなかった!わーい!)

女学者「では…本物の海竜はこの辺りにはいないのでしょうか?」

人魚「>>365

海竜は20年ほど前に滅びたの

女学者「そう、だったんですか……」

人魚「多分、貴女のような研究者に乱獲されたのよ。もうこの辺りの海には一匹も生き残ってはいないわ」

人魚「……遥か遠くの海なら或いは、まだ生息している海域もあるかもしれないけど」

従者「お手上げっすねー……帰ります?」

氷竜「私はもう満喫したから大丈夫!」

女学者「そうですねぇ、海竜が居ないならここに居てもしょうがないですし」

女学者「……帰りましょうか、私達の家に!」


道中何かあった? 無いなら無事帰宅
>>367

連続ミス! 脳みそ腐ってるっす
安価直下↓

《城塞都市への街道》

女学者「ふぁ…なんだか疲れましたねぇ」

女学者「リヴァイアサーン、肩揉んでくださいー」

氷竜「はーいっ!」モミモミ

従者「女学者さんは何もしてないっすよね!?」

女学者「あー気持ちいいですぅ……」

従者「……無視っすか、はいはい」

人魚「旦那様! これ凄いわ! 私お空を飛んでるみたい!」プカプカ

従者「お、楽しそうっすねー! 女学者さん、俺にも今度あれやってくださいよ!」

女学者「いいですけど多分、窒息死しますよ?」

従者「……やっぱやめとくっす」

御者「あー、お取り込み中失礼」

御者「旅の商人が何か買わないかと声を掛けてきましたが…どうします?」

女学者「んーそうですね、ここで会ったのも何かの縁ですし買ってあげましょうか」

女学者「……ククク! 私ってなかなかの度量の持ち主じゃないですかっ!?」

氷竜「それ自分で言っちゃ駄目…ご主人様……」

商人「ややっ! これはこれは!」

従者「おお、あの時(>>21)の商人さん! お元気でしたか!」

女学者「お知り合いですか?」

従者「はい! 命の恩人っす!」

商人「そんな! ただ馬車に乗せただけですよ。いや、そちらもお元気そうでよかっ…おや、お連れの綺麗な方は……?」

従者「今は城塞都市でメイドしてるっす!」

商人「そうでしたか! いや、良かった良かった…てっきり魔物に襲われてしまったとばかり……」

従者「いやぁ、あのゴリ…姫様が魔物に倒される光景が想像できないっすねー!」

商人「はっはっはっ! そんなにお強い方でしたか!」

従者「おっと、このまま長話しちゃいそうでした。あの時のお礼も兼ねて、何か買うっすよ!」

商人「それはありがたい! 是非是非!」

女学者「どんな物がありますか? 薬草とかあると嬉しいのですが……」

商人「勿論豊富な種類を揃えておりますよ!」

商人「最近は何でも邪竜が復活したとかで魔物が活発ですし、こちらの武器なんていかがですか? 砂漠の都市の名工が造った業物ですよ!」

女学者「ちょっ、ちょっと待ってください!!」

女学者「今…なんと……?」

商人「はい? ですから、砂漠の名工が……」

女学者「違います! 今、邪竜がどうとかっ……!!」

女学者「それは本当ですか!?」

商人「うーん、私もちょっと噂に聞いただけなので……」

女学者「それはどこで!! どこで聞いた噂なのですか!?」

商人「>>374

暗黒の魔女の縄張り

女学者「暗黒の魔女……」

従者「ん? なんすかそれ。リヴァは知ってるっすか?」

氷竜「……んー」ブンブン

人魚「私も知らないねー」プカプカ

従者(自然に会話に入ってきてるっす! その姿はまずいっすよ人魚ぉ!)

商人「東の滅びた国の、更にずっと東……」

商人「暗黒の森と呼ばれる呪われた地に、恐ろしい魔女が住むという……」

商人「邪竜復活の話は、その森の近くにある農村で聞いたんです」

従者(人魚に目もくれず普通に話したっすー!?)

従者(……さすがは旅の商人、その肝の太さは賞賛に値するっすよっ……!!)

女学者「情報感謝します……」

女学者「では薬草の代金と、情報料も含めて…1000Gといったところでしょうか?」

商人「そ、そんなに頂けないですよ!」

女学者「いいえ、これは私の気持ちです。どうぞ受け取ってください」

商人「わかりました…ありがたく頂戴致しましょう」

女学者「御者さん、もう出てください」

御者「はっ」

女学者「本当にありがとうございました、旅の商人さん。どうか貴方の旅路が無事でありますよう、お祈り申し上げます」

従者「商人さん、またどこかで会おうっす!!」

氷竜「ば、ばいばい」

人魚「何だかよくわからないけど貴方はいい人間のようね。さよならっ!」プカプカ

商人「皆様もどうかお気を付けて! またどこかでお会いした時はご贔屓に! それではっ!」

商人「……ってうわぁ!? 人魚が宙に浮いてる……!?」

従者「反応遅すぎっす!!」

《城塞都市・女学者の家》

ガチャッ

王女「あ、おかえり―――ってぶふぉっ!?」ブー

従者「ちょっ! いきなりお茶ぶっかけるとか酷いっすよ姫様―――って、ぶふっー!!」ブー

王女「貴女こそいきなり唾液吹き付けてこないでよ!! 汚いわね!!」

従者「姫様が言わないでくださいよそれぇ!!」

王女「……いや、今はそんなこと言ってる場合じゃないわ」

従者「そうっすね、それよりも明らかに触れるべき物がありますね……!」

人魚「……旦那様?」プカプカ



王女「―――何よその空飛ぶ人魚はぁ!!!!」

従者「―――なんすかその主張する胸はぁ!!!!」



女学者「あ、これは今日も寝る時間が遅くなる予感がしますね」

氷竜「従者疲れてるのに……」

人魚「え? え? 何で旦那様はいきなりこの女と喧嘩を?」

女学者「はーい、人魚さんが喋ると更に場が滅茶苦茶になる気がするのでお口チャックでーす」

人魚「なんでっ!」

今日はここまで! お疲れ様っす!
従者の周りが女学者を除いて巨乳ばっかりなのは乳フェチの神の悪戯っすか……?
あと王女と人魚の口調が被ってるので次から急に変わるかもっす!

生存報告を怠ってしまい申し訳ありませんでした
今回から人魚の脳みそが溶けます(口調)
再開っす!

王女「私のこの胸は何か変な生き物もふったら大きくなったのよ!」

従者「何それこわい」

女学者「……ごくり」

王女「いや、私の胸なんかどうでもいいわ!」

王女「そこの空中に水の膜張って浮いてる人魚は何なの?」

従者「あぁ…これは海で何やかんやあって仲間になったんすよ」

女学者「はい! 従者さんが籠絡したんですよ!」

従者「ちょっ」

王女「……この従者は全く」

王女「女を誑かすこと以外に能力を割きなさいよ! この無能!」

従者「む、無能って言うのだけは止めてくれっすー!!」

氷竜「……」ポンポン

人魚「……よく分かんないけど」

人魚「あたしはどうすればいいの?」

女学者「あー…人魚さんには >>385 で過ごしてもらいます」

風呂場

女学者「家で人魚さんを飼…住まわせられる所と言ったらそこくらいですし」

人魚「わかったよー」プカプカ

従者「それって風呂入る度にあいつと居合わせるってことっすか……?」

王女「いいじゃない、今更何を恥じらうことがあるの?」

王女「最初にこの家に来たことを思い出しなさい」

従者「そ、それは……」

女学者「ククク…あれは凄かったですねぇ」

従者「やめてくれっすー!」

氷竜「?」

従者「リヴァは知らなくていいっすからね!」ナデナデ

氷竜「よ、よく分からないけど……うん///」ピコピコ

王女「…で、素材は採ってこれたの?」

女学者「それがですね、諸事情で取ってこれなくて……」

女学者「…でも、収穫はありました」

王女「?」

女学者「邪竜が復活したという噂が東で広まってるそうです」

王女「! 邪竜って、貴女の……」

女学者「はい。邪竜は私が研究し欲するもの……」

女学者「なので、それを確認するために明日から東へ向かおうと思っているのですが……」

女学者「姫様はどうしますか?」

王女「>>387

メイド喫茶でずっと働く(即答

従者「まじっすか?」

王女「ええ! 無論よ!」

王女「私の中に眠っていた奉仕の精神がついに目覚めたようなの!誰かに尽くすのがこんなに楽しいものだとは……!」

女学者「…完全にハマってますね」

王女「それにあの人の下にいれば、立派な王になれる気がする……」

王女「ということで私は明日もオムライスを作り続けてるわ!」

女学者「残念ですね…それでは、東に向かうのは私と従者さんとリヴァイアサンと……」

従者「…人魚も来るっすか? かなり危険だと思うっすけど」

人魚「>>389

メイド喫茶、いってみたいな

史上最悪のSS作者◆ゴンベッサこと先原直樹
http://i.imgur.com/Kx4KYDR.jpg
痛いssの後書き「で、無視...と。」の作者。

2013年、人気ss「涼宮ハルヒの微笑」の作者を詐称し、
売名を目論むも炎上。そのあまりに身勝手なナルシズムに
パー速、2chにヲチを立てられるにいたる。

以来、ヲチに逆恨みを起こし、
2017年現在に至るまでヲチスレを毎日監視。バレバレの自演に明け暮れ、
それが原因で現在も炎上が続く。

最近では、自演で別人を騙るのに必死になるあまり、
他人に顔写真を提供してもらっていたことまでバレてしまった
http://goo.gl/GWDcPe

2011年に女子大生を手錠で監禁する事件を引き起こし、
警察に逮捕されていたことが判明している。

SS作者ゴンベッサとは何者か?
http://www64.atwiki.jp/ranzers/

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom