凛「バスケするにゃ!」 (101)


キーンコーンカーンコーン



凛「ふぁぁぁぁ…やっと午前中の授業終わったにゃー」ノビッ

真姫「後半ほとんど寝てたわね、凛」

凛「だってー…今日も朝練で朝早かったんだもん」

真姫「私たちも一緒でしょ、それ」

凛「凛は朝は苦手なのー」

真姫「もう高校生なんだから少しは頑張りなさいよ」

凛「ぶー」

花陽「あはは、凛ちゃん、少しずつ頑張ろ? さ、お昼ご飯食べようよ」ドンッ

真姫・凛(相変わらずでっかいおにぎり…)



━━


凛「ふー、お腹いっぱいにゃ」ポンポン

花陽「ご馳走様でした」フカブカ

真姫「よく食べたわね花陽」フキフキ

花陽「えへへ、新米の季節だからね」

真姫(それにしてもデカすぎでしょ…)

凛「うーん…でもまだお昼休み残ってるね」

真姫「授業の予習でもしてればいいでしょ」

凛「ま、真姫ちゃん真面目すぎにゃー…」

花陽「三人でお喋りしてるのはどうかな」

凛「うーん…それもいいけど、何だか体を動かしたい気分にゃ」

凛「……そうだ!」

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凛「バスケするにゃ!」







━━体育館


凛「……」ダムダム…

凛「にゃっ!」シュッ



バスッ


凛「いえーい、やったにゃ!」ピース

花陽「さすが凛ちゃん!」パチパチ

凛「えへへ、凛、バスケのシュートは大得意にゃー」

真姫「まったく、なんで急にバスケなのよ」

凛「お腹いっぱいだったから、腹ごなしにゃ!」

真姫「私は別にやりたくないんだけど」

凛「え〜、やろうよ真姫ちゃーん」

真姫「だってお腹いっぱいの時に運動すると気持ち悪くなっちゃうじゃない。ていうか午後も授業に練習あるし、今汗かきたくないわ」

凛「……ははーん」

真姫「……何よその目は」

凛「ぷぷぷ、本当は苦手だからやりたくないだけなんだにゃー」

真姫「……」ムカッ

凛「さぁ、かよちん。凛と一緒にいい汗かくにゃ!」

花陽「え、えぇ?」

真姫「待ちなさい! 私もやるわよ!」

凛(ちょろいにゃ)

花陽「えいっ!」ヒョイ



パスッ



凛「わぁ〜、かよちんのレイアップは相変わらず綺麗にゃー」

花陽「そ、そうかな?…えへへ、昔凛ちゃんが教えてくれたんだよね」

凛「えっ? そうだっけ?」

花陽「わ、忘れちゃったのぉ!? ほら、中学校の時の球技大会の時!」

凛「……」

凛「……?」

花陽「う、うぅ…私にとっては大事な思い出なのに…」ズーン…

凛「ご、ごめんねかよちん!」アタフタ

花陽「い、いいよいいよ。……ふふ、ふふふ…」





ガシャ!

真姫「はぁ…はぁ…はぁ…」

真姫「ふんっ!」ブンッ



ガシャン!



真姫「う、うぬぬぬぬぬ…」

真姫(……そうだ! ゴールの真下から真上にボールを投げれば…ボールは一度ネットを通り抜けた後もう一度ネットをくぐる!)

真姫(これならボールを真上に投げるだけだし、失敗しようがないわ! 流石ね私!)マキーン



真姫「……」スッ

真姫「ほっ!」ぶんっ


ガッ…

真姫(あれ、リングに当たって跳ね返…)


ボンッ!


真姫「っ……!」プルプル…

真姫(は、鼻! はなぁぁぁぁぁ!)

凛「……」

花陽「……」

真姫「……」バッ

凛「……」

花陽「……」

真姫「……見てた?」

凛「……」プルプル…

花陽「……み、見てないよ」ググググ…

真姫「……そう」

凛「……」ブルブル…

真姫「……」ジー

凛「み、見てな……」

凛「……………………ぷぷ」

真姫「笑った! 今笑ったわね凛!?」

凛「だ、だって……あははははははは!」

真姫「こ、このっ…! 誰に付き合ってあげてると思ってんのよ!」ブンッ

凛「うわぁっ! 真姫ちゃん、ボールは人にぶつける物じゃないにゃー!」ダダダダ

真姫「うるさい! パスよこれは!」ブン

凛「にゃぁぁぁぁぁぁぁ!?」

花陽「ま、真姫ちゃん落ち着いて〜!」



━━別の日


真姫「ふんっ、ふんっ!」シュッ、ガシャ シュッ、スカッ

真姫「もー! 何で入んないのよー!」プンスカ




凛「まったく、前はえらい目にあったにゃ」

花陽「ま、真姫ちゃんが怒るのも分かるけどね」

凛「だからってあんなにボールぶつけるなんて酷すぎにゃー!」

凛「……それにしても」


真姫「それっ、それっ!」ブンッ、ガン! ピッ、パリーン


凛「真姫ちゃんシュートセンスなさすぎにゃー」

花陽「が、ガラスが…」

凛「前の一件からすっかりバスケに夢中になったよね、真姫ちゃん」

花陽「よっぽど悔しかったんだろうね」

凛「でも全然上達しないにゃー」

真姫「聞こえてんのよ!」ブンッ

凛「うにゃああああああああ!」ベチーン!

花陽「り、凛ちゃーん!」

凛「こ、こんのぉ…お返しにゃ!」ブンッ

真姫「あ、あぶなっ!」ヒョイ

凛「あーーーーー! 避けるなんてずる…」



絵里「ぶっ!!」ベチッ!



凛「い……?」

絵里「……」ツー…

真姫「え、絵里…?」

希「あららら…」

花陽「の、希ちゃん?」

凛「な、なーんで二人がここにいるのかなーっと」

絵里「……最近体育館の窓ガラスがやたら割られるって情報が生徒会に入ってきてね」ポタポタ…

希「エリチ、鼻血鼻血。昼休みの間に様子見にきたんやけど、いきなり犯人に会えるとはなぁ」ニコッ

花陽「あ、あはは…」

絵里「まさか同じ部活のお仲間だったとはねぇ…」ピキピキ

真姫「え、絵里…顔が海未みたいになってるわよ…?」

凛「……」ソローリ…

希「凛ちゃん?」ガシッ

凛「あ、あれー?」





絵里「三人まとめてお仕置きよ!!!」



「「「えええええええええええええええ!?」」」

真姫「わ、私は確かにガラス割ったけど! わざとやってたわけじゃないわよ!?」

凛「り、凛も凛も! ガラス割ったのは前面的に真姫ちゃんが悪いし、絵里ちゃんにボール当てたのは不可抗力にゃー!」

真姫「あ、あんたがバスケに誘ったからでしょ!? そのせいよ! 誘われなければ私がガラス割ることもなかったわ!」

凛「そのキレ方めちゃくちゃにゃー!」

花陽「ていうか花陽はなにもしてないですうううううううううう!!」




絵里「シャラアアアアアアアアップ!!!!」



「「「はいぃ!!」」」ビシッ


希(うーん…やはりエリチは怒らせると怖い)

絵里「責任の擦り付け合いは見苦しいわ。この際全員同罪よ。真姫はガラスを割った、凛は私にボールを当てた、花陽はまぁ……なんとなく」

絵里「放課後までに全員反省文10枚書いて提出! いいわね!?」



「「「えぇぇぇぇぇぇぇぇえぇええ!?」」」


凛「気が遠くなるにゃー!」

真姫「ていうか期限短すぎ!!」

花陽「物凄く納得行かないよおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!」

絵里「ええい、うるさいうるさい! 生徒会長の言葉は絶対なのよ! 逆らったらシベリア送りよ!」ハラハラショオオオオオオ

希「え、エリチ、とりあえず落ち着こう」

凛「……ええい! だったら…」



ダムッ!



凛「絵里ちゃん! 凛と1on1で勝負にゃー!」

絵里「……1on1? 私と一対一で勝負ですって?」

凛「その通り! 凛が勝ったら反省文は免除!」

絵里「私が勝ったら?」

凛「え? えーと……」

希「じゃあ凛ちゃんが負けたら三人は一ヶ月生徒会の手伝いをしてもらおうかな♪」

凛「うん、それでいいにゃ!」

真姫「ちょ……凛! 勝手に決めるんじゃないわよ!」

花陽「そうだよぉ! 負けたら罰が余計重くなっちゃうよ!」

凛「へへ、大丈夫大丈夫。凛、運動には自身あるし、競技がバスケなら負ける気しないにゃ!」

真姫「だからって……」

絵里「オーケイ。それでいいわ」

まきぱな「!?」

真姫(え、絵里が……)

花陽(あっさり引き受けた…!?)

絵里「凛はアップ要らないわね? すぐに準備するから待ってなさい」キュッキュッ

凛「了解にゃ!」





絵里「……」ダムッダムッ




真姫「…ちょっと希。どういうこと?」コソッ

希「ん? 何が?」

花陽「何で絵里ちゃんはあんなにあっさり勝負を引き受けたの? 確かに絵里ちゃんも運動神経いいけど…凛ちゃんが相手だよ?」

真姫「ミューズの中でもトップクラスの身体能力に加えて、バスケの腕はかなりのものよ?」

花陽「それなのに希ちゃんは凛ちゃんが負けた時の条件をだすなんて…」

希「んーーー…まぁすぐに分かると思うよ? ほら」ユビサシ

まきぱな「え?」クルッ






ダンッ!

ガシャァァァァァァァァァン!


まきぱな「!!!!!????」



リング ギシ…ギシ…


絵里「……っと」ズダッ



真姫「あ、あれって……」

花陽「ダンクシュート…!?」

希「……」ニヤリ

真姫「え???? 待って。絵里って身長何センチ?????」

花陽「え、ええええええええええと…ひゃくろくじゅうちょっとじゃなかった??????」

希「…まぁそういうことや。エリチは中学のころかなりならしてたプレイヤーだったんよ」

真姫「いやいやいや……え ????」

希「中学女子バスケ……いや、バスケットボールプレイヤーの中に絢瀬絵里の名を知らん者はいなかった」

花陽「え……ええええぇぇぇぇぇ……」

希「中学時代についたあだ名は……」




希「『キレたナイフ』や…!」

凛「……」ポカーン

絵里「さて、これでアップは終わりと」キュッキュッ

凛「……」ニャメイジング…

絵里「…凛? 準備できたわよ?」

凛「…はっ! りょ、了解にゃ!」

絵里「手っ取り早く三本先取でいきましょう。凛のオフェンスからでいいわよ」ポイッ

凛「う、うん…」パシッ

凛(や、やべぇにゃ……かなり分の悪い勝負挑んじゃったかも…)





真姫「凛ー!」

花陽「凛ちゃーん!」





凛「! かよちん、真姫ちゃん…」

真姫「あんたが勝手に勝負挑んだんだから負けたら承知しないわよ!」

花陽「私に至っては何で罰受けなきゃいけないのか分からないレベルなんだから絶対勝ってね凛ちゃん!」

凛「……」

凛「…や、やってやるにゃ!」




凛「…」ピッ

絵里「…」パシッ




真姫「あら? なんで絵里にパスしたの?」

希「1on1の時は基本的に一度相手にボールを渡して、返ってきたらオフェンス開始!なんよ」

真姫「へぇ」

絵里「さて……」ヒョイ

凛「…」パシッ

絵里「かかってきなさい…」スッ



ゴオォォォォォォォォォォォ…!



凛「……っ!」ゾクゾク

凛(なんてプレッシャー…! 構えただけなのにまるで猛吹雪に襲われているような…! で、でも…!)


凛「反省文は嫌にゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」ダダムッ!

絵里「!」





花陽「な、情けない掛け声だけど行ったぁ! 凛ちゃんのドライブだぁ!」

真姫「ドライブ? 車?」

希「ドリブルでゴールに切り込むことやんな」

真姫「へぇ」

絵里「行かせないわよ」キキュッ!

凛「!!」

凛(反応が早い…!)




ダムッ…キュッ、キュキュッ…ダンッ!キッ…!



凛「……っ」ダムダム…

絵里「……」ザッ…

凛(す、隙がないにゃ…!)




花陽「な、なんて反応の速さ…! 凛ちゃんがドライブで突っ込もうとするより早くコースを塞いでる…!」

真姫「バスケのことはよく分からないけど…絵里と凛の距離が近づきもしないし離れもしないわね」

希「おっ、いいとこ見てるね真姫ちゃん。その通り、ディフェンスする側は常に最適な距離を保たないと駄目なんよ。近すぎればドライブで抜かれるし、遠すぎるとそのままシュートを打たれてしまうからね」

真姫「へぇ」

凛(このままじゃ埒があかないにゃ…!)

凛(ドライブで右…!)ギャッ!

絵里「!」キュッ!

凛(と、見せて……)スッ

凛「ジャンプシュートにゃぁぁぁぁぁ!」バッ



ダンッ…バシッ!



凛「!?」

絵里「ふふ、みえみえよ凛。攻守交替ね」ニコッ

凛「う、うぬぬぬぅ…」




花陽「わ、分かりやすい…! 分かりやすすぎる…!」

希「右に行くとみせたフェイク一発からのジャンプシュート…しかしエリチのブロック…!」

真姫「??」

希「まぁ大体雰囲気でわかるやん?」

真姫「まぁね」

絵里「ふふ、思った以上に弱いわね凛」ヒョイ

凛「!」カチン!

絵里「久しぶりに楽しめるかと思ったのに…残念でならないわ」ハァ…

凛「むっかぁあぁぁぁああああ!!! たまたま一本止めたくらいで調子に乗らないで欲しいにゃ! 凛の本領はディフェンスにあるにゃ!」

絵里「あらあら、それは楽しみだわ」プスー

凛「っ……!」ビッ!

バシッ!
絵里「もう、もう少し優しく渡してよ」

凛「…」キュッ

凛(ぜぇぇぇぇぇぇったいに止めてやる!!)メラメラメラメラ…!





花陽「り、凛ちゃんが燃えてる…! これはいけるかも…!」

希「凛ちゃん、本当にディフェンスのが得意なん?」

花陽「はい! 凛ちゃんの強さは猪突猛進のオフェンスより動物的直感を活かしたディフェンスにあると専門家は分析しています! その反射神経とスピードはまさに野生動物そのもの! ただし!」




絵里「逆よ」ダム

凛「あ」

絵里「しゅぅ」パスッ




花陽「フェイクに物凄くひっかかりやすいんです!」



結果


凛―0 絵里―3



凛「……」チーーン…


絵里「さて、じゃあ一年生組の三人は一ヶ月間生徒会の仕事を手伝うこと。あ、反省文も忘れずにね」

希「ファイトやでー、三人とも」


凛「つ、辛い…辛すぎるにゃ…」

真姫「あんたが負けたからでしょ!? こっちは完全にとばっちりよ!」

凛「元はといえば真姫ちゃんがガラス割ったのがいけないんでしょー!? それはこっちの台詞にゃ!」

真姫「うぐ…わ、わざとじゃないもん!」

凛「もんじゃねーにゃ!」

花陽「け、ケンカはやめてよぉぉぉぉぉぉ……というかとばっちりは完全に私だよぉぉぉぉぉぉ…」グスッ

絵里「ふぅ…日ごろ体動かしてるとはいえ、やっぱり使う筋肉が違うわね」コキコキ

希「お疲れ様。ふふ、エリチがはしゃいでるん久しぶりにみたなぁ」

絵里「…まぁ、実は結構楽しかったからね」

希「でも凛ちゃんはそうでもないって言ってたやん?」

絵里「ふふ、そうね」






絵里「今は、ね」







希「…ほほぅ。じゃあどうするん?」

絵里「私と希とにこでいいかと思ったけど…凛のポテンシャルは計り知れないわ」

希「花陽ちゃんも真姫ちゃんもどれくらいの潜在能力を秘めてるか分からんし、二年生組も…」

絵里「ええ。とっくに一線を退いたとはいえ、私と同じ『無冠の世代』の一人がいる」

希「ふーむ、じゃあ一度皆の実力を計る必要があるなぁ」

絵里「そう。そこで考えたンだけど…」ゴニョゴニョ

希「ふむふむ…?」

少し休憩。そのうち再開

バスケを文字で表現するのはなかなか難しい



――後日


凜「アチョーーーーーー!」ダンッ!

バスッ

凜「はぁ…はぁ…はぁ…」


絵里『ふふ、思った以上に弱いわね凛』


凜「……」


絵里『久しぶりに楽しめるかと思ったのに…残念でならないわ』ハァ…


凜「……」ムカムカムカムカ…


絵里『あらあら、それは楽しみだわ』プスー


凛「うにゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! 思い出すだけでむかっ腹が立つにゃーーーー!」バムッ!

凜「必ず絵里ちゃんにリベンジして吠え面かかせてやる!」シュッ、パスッ

凜「ふふふ、ここ最近授業中はバスケの漫画を読んで知識を蓄え暇さえあればバスケの練習…絵里ちゃんを追い越す日も遠くないにゃ」

凜「よーし、今日はダンクの練習するにゃー」ガタゴト…



ゴトン…
跳び台



凜「これであとは助走をつけて…」タタタ

凜「よーし、せー、ので………とぅっ!」ダンッ!


ガラッ


海未「ん?」

穂乃果「お?」

ことり「あ…」


凜「スラム…ダーーーーーンク!」




ゴッ

穂乃果「う、海未ちゃーーーん! 大丈夫!?」

ことり「ほ、穂乃果ちゃん動かしちゃダメだよ! 完全に頭に入ってたから!」

凜「あ、あわわ…ちょっと高さが足りなかったにゃ…」



海未「…」ユラァ…



穂乃果「う、海未ちゃん…だいじょう…ぶ…」

海未「…」ユラ、ユラァ…

ことり(あ、すんごい怒ってる)

凜「……」ダラダラダラダラ…

海未「……凛」ガシッ

海未「お仕置きです」ニコッ

凜(で、デジャヴにゃ…)




ギニャアアアアアアァァァァァァァァ…

やべ名前間違えてる

凜→凛で脳内補完してください

凛「……酷い目にあったにゃ」シクシク…

海未「自業自得です」

穂乃果・ことり(海未ちゃんに鬼を見た…)

海未「だいたいなんですかこれは。バスケの練習になんで跳び台を使っているんですか」

凛「いや~、ダンクの練習みたいなって」

海未「…私と同じ犠牲者が出る前に早く片付けてください」ハァ…

凛「ちぇ~」ガタゴト

穂乃果「ところでなんで凛ちゃんは体育館に? 今日はμ'sの練習は休みだよ? 帰らないの?」

凛「うん。丁度バスケ部の練習も休みだったからバスケの練習してたんだー」

ことり「え、なんで?」

凛「宿敵ハラショー大魔王を倒すためにゃ!」

穂乃果・ことり「?」

海未「花陽と真姫は一緒じゃないんですか? 珍しいですね」

ギクッ
凛「か、かよちんと真姫ちゃんは用事があるって先に帰ったよ」

凛(生徒会の手伝いバックれてきたなんて言えないにゃ…)

凛「と、ところで穂乃果ちゃん達はなんで体育館に?」

穂乃果「海未ちゃんがね、一日練習しないと体が鈍るから他の部のトレーニングに混ぜてもらおうって」

凛「うへぇ…真面目すぎというか……練習バカ?」

穂乃果「だよね~」

海未「なにか言いました?」ニコッ

凛・穂乃果「いえ、何も!」

海未「まったく。しかし…たまにはバスケットもいいかもしれませんね。凛、私たちも混ぜてくれませんか?」

凛「お、もっちろんにゃ! 丁度練習相手が欲しかったところだし」

穂乃果「バスケか~。いいねいいね、面白そう!」

ことり「え、えっと…私は…」

凛「ん? ことりちゃん入れて四人だから二対二でできるにゃ」

ことり「あ、そ、そうじゃなくて…」

海未「ことり、軽く流すだけなら大丈夫ですよ。どうしても無理そうなら言って下さい」

ことり「う、うん」

凛「?」

半端ですが今回はここまで。

進むにつれて超人バスケになってく予定(162㎝でダンク決めてる人がいる時点でアレですが)

海未「では私とことりチーム、凛と穂乃果チームでいいでしょうか?」

凛・穂乃果「異議なし!」

海未「ルールは…とりあえず3分2セットの間にインターバル1分でどうでしょう?」

凛・穂乃果「…」グッ(サムズアップ)

海未(…なんかイラッときましたね)

ことり「も、もう少し短めでもいいんじゃないかな?」

海未「ことりなら大丈夫です」

ことり「あうぅ…」

海未「その他のルールは基本的な3on3のルールと同じにしましょう。まずはジャンケンで先攻を…」





――生徒会室


真姫「凛のやつ……後でとっちめてやるわ…!」カキカキカキ

花陽「しょ、書類が多すぎて目が回ってきた…」フニャフニャ…

絵里「いやぁ、暇があるって素晴らしいわね希」ズズ

希「そうやねぇ。ああ、お茶がおいしい」ズズ

真姫(くっ…あんたらも覚えときなさいよ…!)

真姫「……むっ?」ピク

真姫「ねえ希。普通のバスケと3on3のルールって何が違うの?」

花陽(急にどうしたんだろ真姫ちゃん…)

希「ふむ、元々3on3自体少ない人数で手軽に楽しめるものという草野球的性格があるから一概にこれってルールは決まってないんよ。公式の大会みたいなものは別にしてね。一般的にはコートを半面、ゴールを一つしか使わないんよ。そしてディフェンス側がオフェンス側のボールを奪った場合すぐには攻撃に移れず、ボールを持った状態で一度スリーポイントラインの外側まで出なければいけないんよ。そこで初めて攻守が切り替わるわけやね。この辺はほぼ共通のルールといってもいいかもしれんね。で、試合時間やけど大会とかだと5分を2セット、間にインターバルを一分が多いかな。それから得点は通常二点のシュートを一点、三点のシュートを二点にする場合がある。フリースローは一点のまま変わらずなんやけどね。勝敗は当然得点の多い方が勝ち。ただし21点以上、ルールによっては15点以上取ったチームはその時点で勝ちになる場合もあるんよ。まぁとりあえず『コートは半面、ゴールは一つ』ってことと『ディフェンス側はオフェンス側のボールを取った場合はすぐには攻撃に移れない』ことだけ覚えとけばいいんやないかな? ここだけ本来のバスケとは大きく違うところやからね」

真姫「へえ(適当)」

希「ファウルについても聞いとく?」

真姫「いやいいわ」

海未「…む。負けましたか」

穂乃果「よっし、私たちのオフェンスからだね!」

凛「ぶちかますにゃー!」

ことり「……」

海未「では…試合開始!」






凛「凛の特訓の成果、ようやく試す機会がきたにゃ!」ダムダム

海未「…」キュッ

凛「むっ…!」

凛(凛のマークは海未ちゃんか…)

海未(遊びの試合とはいえ全力でいかせてもらいますよ、凛。頭にできたタンコブの恨み…)



海未(あなたを完膚なきまでに叩きのめすことで晴らさせてもらいましょう……)ギロッ


凛「…!」ゾワwッ

凛(この目…リリホワで練習中に嫌というほどに見てきた目……より怖いにゃ!)

穂乃果「凛ちゃん! ぼーっとしてないでボール回して!」

凛「…はっ!」

海未「遅いですよ」パシッ

凛「!! スティール…!」

海未「ラブアロー……」

凛(しまった…奪われたのはスリーポイントラインの外側…!)

海未「シュート!!!」ビッ!



ヒュァァァァァ……バシュッ!


海未「ふふ、まず一本目です」ニヤリ

凛「くっ……!」






真姫「……ん?」ピクッ

真姫「希、スティールってなに?」

希「ドリブルやパスをカットしたりしてオフェンス側からボールを奪うことやね」

真姫「へぇ」

あれ変なことになってる

>>61訂正
凛「…!」ゾワwッ

凛「…!」ゾワッ…

ことうみ―3 0―ほのりん


凛(次こそ決めてやるにゃ!)ダムッ

海未「っ…とと」キュキュッ

凛「!」

凛(ディフェンスも堅い…!? さっきの綺麗なスリーポイントシュートといい…海未ちゃんはいったい…)

海未(予想以上に鋭いドライブ…これは気が抜けませんね)

穂乃果「凛ちゃん、ヘイ!」

凛「穂乃果ちゃん、頼むにゃ!」ピッ

パシッ
穂乃果「行くよことりちゃん! おりゃぁ!」ダムッ、ダダンッ!

海未「ことり、ブロックです!」

ことり「……っ」タンッ



パスッ



穂乃果「……よし!」グッ

凛「穂乃果ちゃん、ナイッシュー!」

穂乃果「えへへ、なかなかのレイアップだったでしょ」ブイ



海未「ことり…」

ことり「ご、ごめんね…次は頑張るよ」

海未(やはり…まだ……)









真姫「…ブロック?」

希「相手の打ったシュートを止めること。正式にはブロックショットっていうんよ」

真姫「ほぅ」

絵里「なんなのよさっきから…」

ことうみ―3 2―ほのりん




海未(…ことりが本気を出せないなら、私が点を稼ぐしかないですね)ダムッ

凛(スリーポイントにゃ。間違いなく海未ちゃんの武器はそれに違いない)キュッ

凛(スピードはきっと凛の方が上。そこにだけヤマを張っておけば…抑えられる!)

海未(……などと凛は考えているんでしょうが)

海未「ことり!」ピッ

ことり「!」パシッ

穂乃果「おっ? よーし、来いことりちゃん!」

海未「…」ダダッ

凛「! 行かせないにゃ!」ダッ

ことり「…」ヒュッ

穂乃果(右……いや、パスか!)

ことり「海未ちゃん!」ピッ

パッ
海未「ふっ…」キュッ

凛(ぐっ…モーションが早い……けど!)

凛「打たせないにゃ!」バッ

海未「…」ニッ

ダムッ

凛「!! バックステップ!?」

海未「ラブアロー……」

海未「シュート!!!」ビッ




フワッァァァァァァァ…バシュッ!




凛「き、切り込んで確実にミドルシュートも打てたのに…わざわざスリーを狙いに…?」

海未「2点より3点の方が得ですからね」ニコッ

凛「お…おのれ~!」

ことうみ―6 2―ほのりん





凛「ふぬぬ…借りは即返すにゃ!」タムッ

海未「やってみなさい、凛」ザッ

凛(むぐ…絵里ちゃんばりのディフェンスにゃ…しかも)

穂乃果「へーい凛ちゃん! パスパース!」

ことり「…」キュッキュッ

凛(調子が悪い(?)っぽいことりちゃんに穂乃果ちゃんが完璧に抑えれててパスが入れられないにゃ…)

凛(…へへ、なら手は一つだね)

凛(凛がドライブで、海未ちゃんを抜いていく!)ダムッ

海未(…抜きにきますか)

海未(確かに鋭いドライブですが、どうやら凛にはロングもミドルもない。抜かれないよう注意さえすれば…)キュッ

凛(見せてやるにゃ……特訓で身につけた新技…)

凜「……」ダムッダダムッキキュッ!

海未「む……?」

凛「……」ユラユラ…ダダダダンッ!

海未「くっ…!?」

海未(みぎ……いやひだり…!? どちらから…!?)


ギュオッ!


海未「!!」ガクンッ

凛「おりゃあああああ!」ヒュッ



パスッ



凛「…いえい! 大成功にゃ!」グッ

穂乃果「ナイス凛ちゃん!」

海未「……」

海未(アンクルブレイク…私が…?)

海未(…ふふ、たいしたものです)



――第一ピリオド終了



凛「ふぅ~…三分なのにえらい長く感じたにゃ」

穂乃果「ホントだね~、それにしても凛ちゃんバスケ上手いね」

凛「ふふふ、凛の得意競技だからね」

凛「というか穂乃果ちゃん達だって十分上手いにゃ。…特に海未ちゃんは」チラッ



ことうみ―12 8―ほのりん



凛「スリーポイント4分の4って…化け物だにゃ」

穂乃果「海未ちゃんは弓道やってるからね」

凛(絶対関係ないよ)

凛「ことりちゃんも上手いんだけど…なんか全力を出し切れてない感じがするにゃ」

穂乃果「ことりちゃん、昔膝を怪我したからね」

凛「え、そうなの!? ていうかそれ運動して大丈夫なの!?」

穂乃果「うん、もうすっかり治ってるよ。でももしかするとそれが原因なのかも」

凛「ふ~ん……あ、あとさ。海未ちゃんのシュートの時の掛け声って…」ゾクッ

凛「…やっぱりなんでもないにゃ」

穂乃果「うん。そこは言及しない方が身のためだよ」

海未「……」ジッ…

ことり「う、海未ちゃん。顔が怖いよぅ…」

海未「おっと、すいません。何やら凛が失礼なことを言おうとしてるように感じたので」パッ

ことり(海未ちゃんの勘の鋭さは相変わらず恐ろしいなぁ…)

海未「それより……ことり。あなたのプレーについてですが」

ことり「!」

海未「いい加減過去に拘るのはやめにしなさい。それにこれは勝負事とはいえ単なる遊びに過ぎないんです、あなたが勝つことで傷つく人はいないんですよ」

ことり「……ほんと、鋭いなぁ」

絵里「それには私も同感ね」

ことり「! 絵里ちゃん…」

絵里「ことり、あなたは悪くない。勝つ人がいれば負ける人がいる。そのことであなたが気に病む必要はないわ」

ことり「……」




真姫「凛―! あんたのせいだってのに何生徒会の手伝いサボってくれてんのよー!」

凛「ゲェッ!? 真姫ちゃん何故ここにー!?」

花陽「凛ちゃんがどこでサボってるかなんてお米の選定より容易く分かるよ!」

凛「うぐぐ…かよちんめ…!」

希「簡単なのかよく分からんよそれ」

穂乃果「おぉ~、あとはにこちゃんがいれば全員集合…」

にこ「そうなるわね」ニコ

穂乃果「いたー!? す、すごい偶然!」

にこ「偶然体育館にアイドル研究部全員集まる訳ないでしょうが。絵里に呼ばれたのよ」

穂乃果「絵里ちゃんに?」

絵里「ええ。皆に話があってね。……凛、穂乃果、ことり、海未。悪いんだけどこの試合の勝敗はお預けにしてもらえる?」

海未「はぁ、それは構いませんが…」

ほのりん「ええー!?」

穂乃果「やだよ! せっかく乗ってきたところなんだよ!?」

凛「そうにゃそうにゃ! ここで終わりにしたらスコア的に凛たちの負けになっちゃうし…そんなの認められないわぁ」クイッ

絵里「……」ムカッ

ほのりん「絵里ちゃんのケチ! ヘタレ! ポンコツ!」

PKE! PKE! PKE!

絵里「……」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ



―しばらくお待ち下さい―




絵里「じゃあ話を始めるわね。皆いい?」

ほのりん「もっちろん! 絵里ちゃんの言うことは絶対だもん(だにゃ)!」

ほのりん「ハラショーエリチカ!! ウラー、ロシア共和国!」バンザーイ

絵里「よろしい」

まきぱなうみことにこのぞ(こ、これがKKE(究極怖いエリーチカ)…!?)ガクブル

絵里「さてと。それで話っていうのはね、ラブライブについてのことなの」

にこ「ラブライブについて?」

絵里「ええ。皆知っての通りスクールアイドルの頂点を決めるラブライブ…その地区予選はもうすぐそこまで迫っているわ」

穂乃果「またその話?」

凛「もう耳たこだにゃ」

絵里「黙って聞いてなさい」

ほのりん「ダー!」ビシッ

絵里「で、その前夜祭というか…大会前のパフォーマンスとして」

絵里「スクールアイドル対抗スリーオンスリー大会が開かれることになったのよ」



「「「!?」」」

海未「スクールアイドル対抗…」

にこ「スリーオンスリー大会ですって!?」

真姫「なにそれ、意味わかんない」

花陽「なーるほど! 今アイドル達の間で一大ブームとなっているバスケットでただでさえ高い大会の注目度を最高潮にまで押し上げようというわけですね!?」

希「おお、さすが花陽ちゃんやんな」

穂乃果「え? 今バスケってアイドルの間でブームなの?」

凛「初耳にゃー」

花陽「何言ってるの二人とも! 今の時代バスケが出来ないアイドルは生き残れないんだよ!?」クワッ

真姫「キャラ変わりすぎ……ああ、だから花陽はバスケ得意なのね。運動苦手って割にはあの…レイ…なんとか上手かったし」

凛「レイアップね」

花陽「そ、そんなことないよ…私なんてただ憧れのアイドルの真似をしてるだけだもん///」クネクネ

凛「照れてるかよちん可愛いにゃー」ウリウリ

花陽「り、凛ちゃん…///」

真姫(ホント花陽のキャラチェンジには驚くわ…)

にこ「ていうか待ちなさい! 毎日ラブライブの公式サイトチェックしてるけど今初めて知ったわよ! 絵里はどこからその情報仕入れたわけ!?」

花陽「はっ! そういえば! 私も知らなかったよ絵里ちゃん!」

絵里「公式にはもう少し後に発表するみたい。私は主催者の一人から前もって教えてもらったのよ」

にこ「主催者!?」

絵里「……ええ」





絵里「A-RISEのリーダー……綺羅ツバサにね」

ことり「!!!」

海未「……」

花陽「えぇっ!? A-RISEが主催!?」

真姫「ていうかなんで絵里に前もって伝えてくれるのよ?」

絵里「まぁ……昔少し関わりがあってね」

にこ「はぁ!? そっちもなんだけど!」

凛「もー、そんなのどうでもいいにゃ。それよりスリーオンスリー大会って!」

穂乃果「うん、すっごく楽しそうだね!」

希「前回ラブライブ優勝、そして主催者のA-RISEを抑えて優勝できれば…予選前のおお~きなアピールになるやろうね」

花陽「わ、私たちが優勝!? そんな、畏れ多いですぅ!!」

絵里「花陽、落ち着いて。それでね、今回のスリーオンスリー大会は出場できるのは一グループにつき一組なのよ。だから私は最初、三年生組でエントリーしようと思っていたの」

にこ「あ、あんたね……それならそうと一言言いなさいよ」

希「体育の時間でお互いの腕はよく知ってるからね」

にこ「だとしてもよ、まったく…」

絵里「ごめんごめん」

真姫(絵里だけじゃなく希もにこちゃんもやり手ってことね…)

凛「ずるいよー! 勝手に三年生だけで出ようとするなんてー!」ブーブー

絵里「正直μ'sの中ならそれがベストメンバーだと思ったのよ。……でも、考えが変わったの。凛との試合を経てね」

凛「え?」

絵里「皆のバスケの実力を見て、最もふさわしい…つまり最も強い三人組が出るべきなんじゃないかって」

花陽「と、ということは…」

絵里「ええ」





絵里「μ's内で総当たり戦を行い、最強の三人組を決めるわよ!」



オオ~!!



絵里「……で、少しでも試合数が多い方が実力が分かりやすいかと思って、彼女たちに協力をお願いしたわ!」

神モブ「「「どうも~」」」

凛「えっ!? え~と……」ウーン

穂乃果「ヒデコ、フミコ、ミカ!?」

凛「…おおっ!」ポン

神モブ(((忘れられてた…)))ズーン

絵里「実力は私も知らないけどきっと手ごわいわよ」

にこ「知らないんかい!」ビシッ

真姫「じゃあモブトリオが全勝しちゃったらどうすんのよ?」

希「その時はウチらに大会に出る資格なんてないってことやんな」

花陽「そ、そんな……」

神モブ(((…何この扱いの悪さ)))ズズーン…

絵里「さて、じゃあ三人一組に分かれましょう」

にこ「…思ったんだけど、1on1で実力をみて強かった三人でいいんじゃないの?」

希「にこっち、個々の力ももちろん重要だけどチームワークも大事やで?」

にこ「む……」

絵里「そのとおりよ。だから一番息の合いそうな人と組んd…」

凛「凛は絵里ちゃんと海未ちゃんとは別のチームがいい!」ハイ!

えりうみ「!?」

花陽「り、凛ちゃん!?」

凛「二人には借りを返さないと気が済まないにゃー! 特に絵里ちゃんには!」フンス

真姫「ああ…別に嫌ってるわけじゃないのね」

えりうみ「…」ホッ

ことり(ツバサちゃん……)

…チャン……コトリチャン

穂乃果「ことりちゃん!」

ことり「わっ! ほ、穂乃果ちゃん…」

穂乃果「どうしたのぼーっとして?」

ことり「ご、ごめん、なんでもないよ。なに?」

穂乃果「一緒にチーム組も! 幼馴染パワーでファイトだよ! ね、海未ちゃん?」

海未「え? あ…はい。そうですね」

穂乃果「むむ? 海未ちゃんも何か考え事?」

海未「…まぁそんなところです」

ことり「……」

海未「……」

穂乃果(んー、なんだろうこの感じ…?)






チーム1『ことほのうみ』

希「二年生組で組んだとなると…」

絵里「凛は私と勝負したいみたいだし、残りは自然に決まってくるわね」

にこ「ま、息が合うとなるとあんた達でしょうね」

チーム2『にこのぞえり』




凛「さぁ…リベンジを果たす時が来たにゃ!」

花陽「が、がんばろう凛ちゃん!」

真姫「ま、私がいるんだから負けなんてありえないわよ」

凛「……」

凛(あれ、これ勝てるかな…?)

チーム3『まきりんぱな』




ヒデコ「……二人とも、分かってる?」

フミコ「当然だよ…」

ミカ「もちろん…」

ヒフミ「「「ラブライブはμ'sだけじゃないことを見せてやる!!」」」





チーム4『神モブ』

絵里「さぁ、時間が惜しいわ。さっそく一試合目を始めるわよ!」

絵里「ルールは手早く済むようさっき凛達がやってたのと同じ三分×二セットのインターバル一分でいきましょう」

絵里「試合の組み合わせはこのアミダで――」




――結果


凛「よーし、さっそくとばしていくにゃー!」グッグッ

花陽「り、凛ちゃん大丈夫? ついさっき試合したばっかりなのに…」

凛「あんなのアップにもならないにゃ」ケロッ

真姫「相変わらずの体力バカね…」

真姫「……それにしても」チラツ




ヒフミ「……」コォォォォォォォ…




真姫「向こうは凄い集中力ね」

花陽「ま、まだ試合始まってもいないのに…」

凛「大丈夫大丈夫。きっと見かけ倒しだよ!」

理事長「それじゃあ先攻後攻を決めてくれるかしら」

凛「うわぁ!? なんで理事長がここに…」

絵里「あ、審判に呼んだのよ。快く引き受けてくれたわ」

花陽「え、えぇ~…」

真姫「暇なのかしら……ていうかルール大丈夫なの…?」




ジャンケンホイ!




凛「よし、凛達の攻撃からにゃ!」グー

ヒデコ「ありゃ、残念」チョキ




穂乃果「一年生組とヒデコ達かぁ…」

にこ「あの……えーと、モブの三人はバスケ上手いの?」

海未「いえ、いたって普通だったと思います」

ことり「うん、普通だよ」

希「うーん、それじゃあ参戦してもらった意味がないんじゃないかな」

絵里「そうね…人選間違えたかしら」

ヒフミ「「「聞こえてんぞおい!」」」







理事長「それじゃあ各選手用意はいい? 試合……開始!!」

凛「いっくにゃー!」ダムダムッ!

ヒデコ「う……!」


ガクンッ!



穂乃果「ヒデコが尻餅をついた…!?」

海未「アンクルブレイク…!」

絵里「へぇ…」


凛「しゅー!」パスッ

凛「よーし、まずは一本にゃ!」イエー


花陽「て、展開が早すぎてついていけないけど…凛ちゃん、ナイッシュー!」

真姫「今のは……」

真姫(ドリブルと持ち前のクイックネスでディフェンスを揺さぶって…相手の足を崩したのね)

凛「さぁ、ディフェンスだよ二人とも!」

希「凛ちゃん、腕を上げたみたいやね」

絵里「私とやってからまだ日が浅いのに、アンクルブレイクまでやってのけるとはね」フフ

にこ「これは早くも決まりかしらね」

海未「いえ、まだわかりませんよ」

にこ「え?」

穂乃果「ヒデコ、フミコ、ミカのチームワークはすっごいからね!」

ことり「うん。もしバスケでもそれが発揮できるとしたらかなり厄介だよ」

にこ「へえ、面白いじゃない」

希「ヒフミトリオのお手並み拝見やね」

ヒデコ「……なんだか披露する前にすっかりネタ晴らしされてる気がするけど…行くよ、フミコ、ミカ!」

フミコ・ミカ「「うん!!」」

凛「む……!」


ビッ

凛「(パス……!)かよちん!」

花陽「うん!」

パシッフミコ「ミカ!」ピッ

ミカ「ナイスパス!」バシッ

花陽「! 真姫ちゃん!」

真姫「わかってるわyミカ「ヒデコ!」ピッ ヴぇええ!?」



ピッ パシッ ビッ バシッ シュシュシュシュシュシュン!



まきりんぱな(ぱ、パス回し早ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?)



ヒデコ「ふふっ、隙あり!」シュッ

凛「あっ……!」



バスッ


ヒデコ「よーし、まず一本だね」ニッ

フミコ・ミカ「いぇい♪」





まきりんぱな―0 2―神モブ

訂正>>95

まきりんぱな―0 2―神モブ

まきりんぱな―2 2―神モブ

凛「あ、ありえないにゃ…ボールの動きを目で追うのが精一杯だなんて…」

花陽「気ずいたら手元からボールが消えてたよ…?」

真姫「息があってるなんてレベルじゃないわね、三人で一つの意識を共有してるようにすら思えたわ…」

理事長「はいそこ! 相談してないで早くプレーしなさい!」ピッ

凛「むむ……名ばかりかと思ったらちゃんと審判してるにゃ」

理事長「……テクニカルファウルって分かるわよね?」

凛「すいませんすぐプレーします!!」

凛「とりあえず二人とも、今はオフェンスに集中しよう!」

まきぱな「うん(ええ)!」

凛「取られたら取り返す…にゃ!」ダムッ

ヒデコ(またドライブ…すごいキレだね凛ちゃん)



ダンッ



凛(よし抜いた…! このままシュート…)

ヒデコ「……でもね凛ちゃん」



ザッ



凛「!?」

フミコ・ミカ「…」ニコッ

凛(ヘルプが早い…! しかも二人!?)

凛「だったらかよちんか真姫ちゃんにパスを…!」クルッ

凛「!!」


ヒデコ「バスケは一人でやるものじゃないんだよ?」



バシッ!



凛「!? そんな…」



ヒデコ「ふふ、攻守交代だね」ダムダム



凛(この三人……つ、強いにゃ!)ゴクッ

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