シンジ「部活?」(360)

エヴァのss

ミサト「シンジ君って、学校では何をしているの?」

シンジ「特には何もしていませんよ?普通に授業を聞いて、たまにトウジやケンスケと話すだけですが?」

ミサト「いや、そういうのじゃなくて、例えば…そう、恋愛とかそういうのよ!」

シンジ「れ、恋愛ですか!?」

ミサト「そうよシンちゃん、一人や二人ぐらい気になる子はいるんでしょ?パーっとお姉さんにはなしてごらんなさい」ニマニマ

シンジ「き、気になる子なんていませんよ!!」

ミサト「あら、シンちゃ~ん、そんなにムキになって否定しなくたって~」

ミサト「もしかして、アスカとか?」ニマニマ

シンジ「違いますよ!!」

シンジ「確かにアスカかなり可愛いですし、僕が気軽に話せる数少ない女の子です。だけど、それは恋愛対象っていうより、家族って感じです」

シンジ「違いますよ!!」

シンジ「確かにアスカかなり可愛いですし、僕が気軽に話せる数少ない女の子です。だけど、それは恋愛対象っていうより、家族って感じです」

ミサト「じゃあ、レイはどうなのよ?あの子も可愛いし、素直じゃない?」ニマニマ

シンジ「綾波は…って、ミサトさん、これ以上からかわないで下さいよ!」

ミサト「ごめんね~シンちゃん。ちょっちシンちゃんの学校での生活が気になってね~」

ミサト(だとするとシンジ君は、青春を謳歌することもなくただただ学校で過ごしていることになるわね)

シンジ「あの、ミサトさん、どうしたんですか?いきなり黙り込んじゃって」

ミサト「そうだわ!」ガタッ

シンジ「」ビクッ

ミサト「シンジ君、あなたは部活に入りなさい!」

シンジ「なっ、いきなりどうしたんですか!?部活とかいきなり言われたって困りますよ!」

シンジ「しかも、もう今頃部活に入ったって、邪魔者にしかなりませんよ。それに、エヴァの訓練もありますし」

ミサト「シンジ君ならどこでも大歓迎よ!顔もいいし、性格もいい
。さらにはかなり器用じゃない」

ミサト「エヴァの訓練については私からリツコに言っておくから大丈夫よ」





シンジ「って昨日ミサトさんに言われたんだ」

アスカ「ふーん、勝手にすれば?私には関係無いし」

シンジ「アスカはどこの部活がいいと思う?」

アスカ「だから、勝手にすればって言ってるでしょ!いちいち私に聞くのよ!?」

シンジ「だって、こういう時はアスカにしか頼れなから…」ニコッ

アスカ「馬鹿っ!!なんでも私に頼るんじゃないわよ!」ダッ

シンジ「待ってよアスカ」

アスカ「うるさい、ついて来るな!!」

放課後

シンジ(とりあえずどこかの部活に顔を出してみよう)

シンジ(とりあえずチェロもやってたし、軽音部でも覗いてみようかな)

軽音部室

シンジ「失礼します」ガラガラ

シンジ「ちょっと、部活動見が…って、誰もいないや」

シンジ(ちょっと残念だな。とりあえず出直すか)クルッ

??「こんにちは。碇君は、部活動見学に来たの?」

シンジ「うわぁ!?って、確か君は…」

マナ「私は霧島マナ。碇君と同じクラスでしょ?」

シンジ「そうだね。霧島さんは、軽音部に入ってるの?」

マナ「一応ね~。だけど、今メンバーがいないんだ」

シンジ「そうなの?どうして?」

マナ「あそこにいるホモ野郎に私のメンバーをもってかれたからよ」ガチャ


カヲル「フフッ、男はいいねぇ、心を潤してくれる」グチュ

ケイタ「ファッ!!」ビクンビクン

ムサシ「アッ!!」ビュッビュッ


シンジ「」

マナ「」

マヤ「不潔」

シンジ「マヤさん!?どうしてここに?」

マヤ「司令にシンジ君を目標から守るように言われて来たんだけど、あの調子なら大丈夫そうね」バイバイ

シンジ「………」

マナ「………」

シンジ「とりあえずここから出ようか」

マナ「そ、そうね」

喫茶店

シンジ「ここなら落ち着いて話せそうだね」

マナ「そうね…」

シンジ「霧島さんは、今は一人で活動してるんだよね?」

マナ「そうなのよ。もしも碇君が軽音に興味あるなら入って欲しいな」

シンジ「邪魔じゃない?それに、僕、ギターとか出来ないよ?」

マナ「邪魔どころか、むしろ歓迎よ!楽器は何かやったことあるの?」

シンジ「チェロなら多少…」

マナ「すごーい!!それなら大丈夫!チェロの方がギターの何倍も難しいわよ」

シンジ「そ、そうなのかな?じゃあ、お願いしていい?」

マナ「もちろんよ!!これからよろしくね、シンジ君」

シンジ「こちらこそよろしくね。霧島さんみたいに可愛い子と部活をできるなんてとても嬉しいよ」ニコッ

マナ「」キュン



シンジ「ふんふんふん~♪」ジャーガチャガチャ

アスカ「」イライラ

シンジ「~♪」ガチャガチャ

アスカ「うるさい!なんなのよ、さっきから!!」

シンジ「何がって、皿洗いだよ。見れば分かるだろ?」

アスカ「違うわよ!そのくっそ下手な鼻歌よ!」

シンジ「ああ、僕、軽音部に入ることになったから」

アスカ「だからといって歌うな!こちらが不愉快だわ!!」

シンジ「分かったよ、アスカ」ジャーガチャガチャ

アスカ「この馬鹿」ボソッ

翌日

アスカ「もう、あんたが寝坊したせいで遅刻寸前じゃない!」

シンジ「しょうがないだろ!昨日は遅くまで宿題してたんだから」

アスカ「あんたの都合に私を巻き込むな」

シンジ「じゃあ、アスカが自分で起きればいいじゃないか」

アスカ「それとこれとは別よ!あんたは私の奴隷なんだから」

シンジ「何だよそれ、酷いじゃないか」

アスカ「うるさい!あんたは奴隷で充分よ」

シンジ「霧島さんならこんなこと…」ボソッ

アスカ「何か言った?言いたいことがあるならはっきり言いなさいよ」

シンジ「なんでもないよ。それよりも、アスカ、時間!!」

アスカ「ヤバッ、急ぐわよ馬鹿シンジ!」ダッ

シンジ「アスカ、速いって…」ハアハア

シンジ「ま、間に合った~」

トウジ「センセ、今日はエラい遅かったやないか」

ケンスケ「どうせ碇は、惣流と夜通しあんなことやこんなことを…くぅ~、羨まし過ぎる!」

シンジ「違うよ!アスカはそういうのじゃあないってば!!」

トウジ「そう怒るなセンセ。ワシはセンセのことを信頼している。やから、このままずっと彼女なんてものは作…」

マナ「おはよう、シンジ君。昨日はありがとね」

シンジ「おはよう霧島さん。こちらこそありがとね。すごく嬉しかったよ」

トウジ「」

ケンスケ「」

マナ「鈴原君と、相田君、邪魔しちゃってごめんね。じゃあシンジ君、またあとでね~」ニコッ

トウジ「ちょっとセンセ、話があるんやが」

ケンスケ「碇、これはどういうことだ?まさか昨日は惣流とではなくて、霧島さんと…」

シンジ「そうじゃなくって、昨日入った部活に霧島がいたってだけだよ!」

シンジ「チャイムも鳴ったし、席に着かなきゃ!」サッ

トウジ「待てやセンセ、逃げるんやない!」

シンジ「ま、間に合った~」

トウジ「センセ、今日はエラい遅かったやないか」

ケンスケ「どうせ碇は、惣流と夜通しあんなことやこんなことを…くぅ~、羨まし過ぎる!」

シンジ「違うよ!アスカはそういうのじゃあないってば!!」

トウジ「そう怒るなセンセ。ワシはセンセのことを信頼している。やから、このままずっと彼女なんてものは作…」

マナ「おはよう、シンジ君。昨日はありがとね」

シンジ「おはよう霧島さん。こちらこそありがとね。すごく嬉しかったよ」

トウジ「」

ケンスケ「」

マナ「鈴原君と、相田君、邪魔しちゃってごめんね。じゃあシンジ君、またあとでね~」ニコッ

トウジ「ちょっとセンセ、話があるんやが」

ケンスケ「碇、これはどういうことだ?まさか昨日は惣流とではなくて、霧島さんと…」

シンジ「そうじゃなくって、昨日入った部活に霧島がいたってだけだよ!」

シンジ「チャイムも鳴ったし、席に着かなきゃ!」サッ

トウジ「待てやセンセ、逃げるんやない!」

>>12はミス



シンジ(やっと放課後か。とりあえず霧島さんと部室に…)

アスカ「馬鹿シンジー速くか…」

マナ「シーンジ君!部室いこっ」バッ

シンジ「丁度僕もそう思っていたところだよ、霧島さん」

マナ「ふふふ、シンジ君も部活楽しみなんだ~」

シンジ「もちろんだよ。早く部活に行こうよ」

マナ「そうだね」

アスカ「」

部室

シンジ「そういえば、僕、ギター持って無いんだけど…」

マナ「大丈夫、部室には何本か貸し出し用に置いてあるから。ちょっと探してくるね」サッ

シンジ(ギターってどんなのがあるんだろう。れすぽーるとか、すとらとっていうのは聞いたことあるけど、そういうのがやっぱりあるのかな?)

マナ「お待たせ、シンジ君。とりあえずこんなところかな?」

マナ「フェンダーusaのジャガー、ギブソンのファイヤーバードリバースモデル、同じくギブソンのrdリミテッドjapanの黒、b.c.richのモッキンバード」

シンジ「全部なかなか独特な形だね…」


シンジ「霧島さんのオススメは?」

マナ「私はrdかな~?ファイヤーバードもいいんだけど、かなりヘッド落ちをするから初心者向きではないんだよね」

シンジ「じゃあ、それにするよ。霧島さんのオススメなら疑う余地もないからね」ニコッ

マナ「あ、ありがとう」キュン

マナ「あっ、ギターもそうだけど、これも記念にあげるね!」つペンダント

シンジ「これは、ピックの形のペンダント?こんなの貰っていいの?」

マナ「折角大事な仲間が出来たんだもん。その記念だよ」

シンジ「ありがとう」ニコッ

シンジ(大事な…仲間……)

シンジ「霧島さんのオススメは?」

マナ「私はrdかな~?ファイヤーバードもいいんだけど、かなりヘッド落ちをするから初心者向きではないんだよね」

シンジ「じゃあ、それにするよ。霧島さんのオススメなら疑う余地もないからね」ニコッ

マナ「あ、ありがとう」キュン

マナ「あっ、ギターもそうだけど、これも記念にあげるね!」つペンダント

シンジ「これは、ピックの形のペンダント?こんなの貰っていいの?」

マナ「折角大事な仲間が出来たんだもん。その記念だよ」

シンジ「ありがとう」ニコッ

シンジ(大事な…仲間……)

シンジ「霧島さん、ギターの基本を教えてくれる?」

マナ「私もあんまり上手くはないんだけど…」

シンジ「大丈夫だよ!僕はギターなんかさわったこともないんだから」

マナ「じゃあ、私も頑張ってみるね!」





マナ「やっぱりシンジ君はセンスあるよ!チェロを弾きこなすだけはあるね」

シンジ「そんなことないよ。霧島さんの教え方が上手いからだよ」

マナ「そんなことないって!あっ、もうこんな時間だから、帰る準備しようよ」

シンジ「今日は楽しかったよ」

マナ「私も楽しかったよ。そうだシンジ君、今週の土曜日と日曜にどこか出かけようよ」

シンジ「二人で?」

マナ「そう、二人で」

シンジ「分かった。土日は予定を開けておくよ。」

マナ「良かった~!約束を破ったら絶対に許さないからね」

シンジ「絶対に約束を守るから大丈夫だよ」

マナ「じゃあ、家はこっちだからここでお別れだね」

シンジ「うん。また明日」

トウジ「最近シンジのやつ、エラい霧島と一緒にいるなぁ」

ケンスケ「朝も一緒、休み時間も一緒。ホントいつも一緒だな」

トウジ「嫁さんの方はええんかいな、センセは」

ケンスケ「まあ、惣流はいつもシンジのことをボロクソに言ってるからな。霧島さんに負けるのも無理はないよ」

トウジ「そやなぁ。ワシもあんなボロクソに言われたら愛想が尽きるわ」

ケンスケ「だよなぁ。惣流の自業自得ってことだな」



シンジ「今日の活動も楽しかったよ。霧島さんといると本当に楽しいよ」

マナ「私もシンジ君といると楽しいよ!それに、シンジ君もこの一週間でかなり上達したね。まさかここまで上手くなるとは思って無かったよ」

シンジ「だから、それは霧島さんの教え方が上手いからだって!それに、霧島さんが教えてくれるから、僕ももっと頑張ろうって思えるんだ」

マナ「またまた~そんなこと言っちゃって。でも、ありがとね」

シンジ「お礼を言うのは僕の方だって!そういえば、この前の約束覚えてる?」

マナ「明日と明後日のこと?」

シンジ「そうそう!ちゃんと予定は開けておいてくれてる?」

マナ「もちろん!シンジ君こそ、大丈夫なの?」

シンジ「当たり前じゃないか。この一週間ずっと楽しみにしていたんだから」

マナ「そんなに楽しみにしてくれていたんだ…」

シンジ「じゃあ、また明日ね!九時に第三新東京駅に集合でいい?」

マナ「オッケーだよ!明日のデートプランは任せたね」

シンジ「期待はし過ぎないでね。頑張ってみるけどさ」

マナ「うん!たっくさん期待してるね」ニコニコ

シンジ「はいはい」フフフッ

いつの間にかid変わってた



葛城宅

ミサト「シンジ君、最近学校はどう?軽音部に入って一週間だけど」

シンジ「楽しいですよ。トウジやケンスケ以外に友達が出来ましたし」

ミサト「あら、良かったじゃない。で、その子の名前はなんて…」

アスカ「霧島マナよ!最近いきなり馬鹿シンジにベタベタしちゃってさ!!」

シンジ「アスカ!そんな言い方はないだろ!」

アスカ「馬鹿シンジも馬鹿シンジよ!ちょーっといい顔されるだけですぐにヘラヘラしちゃってさ!!このエロシンジ!!」

シンジ「ヘラヘラなんかしてないよ!」

アスカ「ふん、どうだか」

シンジ「……だからアスカは嫌なんだ…」ボソッ

アスカ「何ですって!?もう一回言ってみなさいよ!」

シンジ「だから… ミサト『はい、ストップ!!』」

ミサト「まずはアスカ。シンジ君に突っかかり過ぎよ。シンジ君が誰と仲良くしようがアスカには関係ないでしょ?」

アスカ「……」

ミサト「分かったならシンジ君に謝って」

アスカ「っ……!!」ガタッ

ミサト「アスカ!」 ガチャッバタン

ミサト「アスカ…」

シンジ「あの、ミサトさん…」

ミサト「ああ、シンジ君…シンジ君はあまりアスカを挑発しないで。確かに今のはアスカが殆ど悪いけど、シンジ君の最後の一言は良くなかったわ」

シンジ「そうですね。後でアスカに謝ってきます」

ミサト「ええ、お願い、シンジ君…」

シンジ「………」

ミサト「………」

ミサト「よし、これで辛気臭い話は終わり!シンジ君、冷蔵庫からビール取ってくれる?」

シンジ「わかりました」ガラガラ

シンジ「どうぞ」

ミサト「ありがと」プシュ ゴクゴク

ミサト「クゥ~、キック~!やっぱり疲れた後はビールね♪」

シンジ「何かおつまみでも作りましょうか?」

ミサト「さっすがシンちゃん、気が効く~♪」

シンジ「ちょっと待ってて下さいね」

シンジ「まずはフライパンにごま油をひいて軽く熱する」

シンジ「その間にキャベツと一口サイズに千切って水に浸しておく」

シンジ「フライパンが温まってきたらさっきのキャベツとシラスとツナ缶を投入して強火で炒める」

シンジ「キャベツがいい具合にしなってきたら塩と胡椒、味噌、醤油に豆板醤を適当に入れて火を通す」

シンジ「いい匂いがしてきたら火を止めて皿に盛れば完成!」

シンジ「まあ、こんなもんかな?」

シンジ「ミサトさん、出来ましたよ」

ミサト「ありがとうシンちゃん。いただきまーす」モグモグ

ミサト「やっぱりシンちゃんの料理は絶品ね!」

シンジ「そんなことないですよ」

シンジ「僕はお風呂に入って来るので、使い終わった食器はシンクに置いておいて下さい」

カポン…

シンジ(明日は霧島さんとお出かけか…)

シンジ(プランとしては、第三新東京市駅から箱根湯本駅に出て、そこからロープウェイで山頂に行ってから芦ノ湖まで下りてきて、そこで遊覧船に乗る。遊覧船を降りたら湖畔でお昼を食べて、帰りに温泉街で買い物をしよう)

シンジ(霧島さん、喜んでくれるかな?)

シンジ(そうだ、アスカにはばれないようにしないと…また何を言われるか分かったこっちゃないし…)

シンジ(そろそろ上がるか)ザバッ

>>23第三新東京駅→第三新東京市駅


アスカの部屋

シンジ「アスカ、起きてる?」コンコン

アスカ「……」モゾモゾ

シンジ「アスカ、さっきはゴメン…あれは僕が言い過ぎたよ」

アスカ「……」

シンジ「ごめんね、アスカ」クルッ

アスカ「ちょっと待ちなさいよ馬鹿シンジ。さっきの言葉はあんたの本当の気持ちなの?」

シンジ「………いや、違うよ…」

アスカ「あっそ…」

シンジ「ア…」

アスカ「もういいわよ。早くそこからどいて。風呂にも入れないじゃない」

シンジ「う、うん。おやすみ、アスカ」

アスカ「………おやすみ…」ボソッ

土曜日

シンジ(朝か…今日の準備をしないとな)





シンジ(お金やハンカチは持ったし、お弁当も持った)

シンジ(あとは、温泉街に行くから念のためにタオルを持って行こう)

シンジ(行ってきます…)プシュッ

第三新東京市駅

マナ「お待たせ、シンジ君!」

シンジ「丁度今来たところだよ」

マナ「今日のシンジ君の服装似合ってるよ」

シンジ「霧島さんの白いワンピースも凄く似合ってるよ」

マナ「えへへ!ありがと」

シンジ「電車が出そうだよ!早く行こうよ!」

マナ「うん!」ニコッ

湖畔

マナ「実は、シンジ君にお弁当作って来たんだ~」

シンジ「本当!?実は僕も…」

マナ「えへへ、じゃあ、交換っこしようか」

シンジ「いいの!?霧島さんのお弁当楽しみだな」

マナ「マナ」

シンジ「えっ?」

マナ「マナって呼んで」

シンジ「いきなりはちょっと…それに、名前で呼ぶのなんて僕のキャラじゃないし…」

マナ「ふーん…じゃあお弁当持って帰っちゃおうかな?」

シンジ「分かった、分かったよ!心の準備をするからちょっと待って」

マナ「うん…」

シンジ「マナ…」

マナ「シンジ…」

シンジ「マナ」

マナ「シンジ」

シンジ「ふふっ、なんだか恥ずかしいや」

マナ「大好きよ、シンジ」ギュッ

シンジ「マナ…」スッ

マナ「いいよ」チュッ

温泉街

シンジ「マナってば、そんなに沢山お土産買っちゃって大丈夫なの?」

マナ「荷物ならシンジが持ってくれるんでしょ?」ニコッ

シンジ「分かったよ、ほら荷物を出して」

マナ「はい。一緒に持てば半分こだね」ギュッ

シンジ「ふふっ」

マナ「えへへ」

シンジ「なんか前から見覚えがある人たちが…」

マナ「どれどれ?って、うっ……」

カヲル「いいお湯だったね、ムサシ、ケイタ。男風呂とはリリンが生み出した文化の極みだよ」テクテク

ケイタ「男風呂はいいねぇ」テクテク

ムサシ「次はどこに行くの?カヲル」テクテク

カヲル「もちろん君らのヘブンズゲートを開きにさ」

シンジ「」

マナ「」

シンジ「確か、彼らは…」

マナ「……」

マナ「人間、あそこまで堕ちるものなのね…」

シンジ「……」

シンジ「と、とりあえず向こうに行こうよ」

マナ「そ、そうね」

温泉宿

マナ「シンジ!温泉に入って行こうよ」ギュッ

シンジ「マナはタオルは持って来てるの?」

マナ「ううん。でもシンジは持って来てるんでしょ?」

シンジ「なんで僕がタオルを持ってるって分かるのさ?」

マナ「だってシンジが今、『マナは、タオルは持って来てるの?』って言ったじゃない」

シンジ「確かに…」

シンジ「でも、僕のタオルだけど、マナは大丈夫?」

マナ「シンジのなら嫌どころか、大歓迎よ」

シンジ「なんか、そう言われるとかなり恥ずかしいや」

マナ「そうと決まったら早速入ろうよ」

シンジ「そうだね、マナ」

シンジ(まさか本当に温泉に入ることになるなんて…)ヌギヌギ

シンジ(まあ、ゆっくり温泉に浸かって明日に備えるか)ヌギヌギ

シンジ(どんな温泉なんだろうな)ガラ

シンジ「露天風呂だ!」

マナ「うわぁ、おっきいお風呂!」

シンジ「ん?ってマナ!?」

マナ「あっ、シンジ~ ここ露天風呂なんだね」

シンジ「なんでマナがここにいるのさ!ここ男風呂だよ!?」

マナ「あれ?シンジ、気付いてなかったんだ。外に混浴って書いていたじゃない」

シンジ「そ、そんなの知らないよ!マナは知っててここの温泉を選んだの!?」

マナ「もちろん!別にシンジになら見られても大丈夫だしね」

シンジ「そういう問題じゃ…」

マナ「シンジは私と入るの嫌なの…?」

シンジ「いや、い、嫌じゃないんだけど、マナはいいの?」

マナ「シンジなら見られても大丈夫って言ったじゃない。だからいいの」

シンジ「マナがいいなら僕もいいけど…」

マナ「じゃあもうこの話は終わり!向こうに行こ?」タタッ

シンジ「風呂場を走ったら危ないよマナ!」

マナ「…」ゴシゴシ

シンジ「…」ゴシゴシ

マナ「シンジ」

シンジ「!?どうしたの?マナ」

マナ「背中流してあげよっか?」

シンジ「えっ、い、いいよ…」

マナ「とかいってやってもらいたいくせに」

シンジ「そんなことな…いや、なんでもありません」

マナ「ふふふ、正直だね」

マナ「ほら、こっちに背中を向けて」

シンジ「う、うん」クルッ

マナ「いくよ~」ゴシゴシ

シンジ「…」

マナ「…」ゴシゴシ

シンジ「…」

マナ「……」ゴシゴシ

シンジ「!?」

シンジ(マナの胸が背中に…)

マナ「…」ニヤリ

マナ「シンジ、今何を考えていたの?」ニヤニヤ

シンジ「そ、それは!?」

マナ「もしかして、私のおっ…」

シンジ「わーごめん!本当にごめん!だけど、不可抗力っていうか、しょうがないっていうか…」アセアセ

マナ「見たい?」ニヤニヤ

シンジ「へっ?」

マナ「私の裸見たい?」

シンジ「……」

マナ「見たくないならいいや…そうだよね…私の胸も小さいし…」

シンジ「そんなことないよ!すっごくマナの身体は魅力的だよ」

マナ「ふふっ…ありがとうシンジ」

マナ「じゃあこっち向いて」スタッ

シンジ「…」ドキドキ

マナ「へっへっへ~」バサッ

シンジ「……」ポカーン

マナ「どう?」

シンジ「き、綺麗だよ」

マナ「ありがと♪だけど、シンジ、前」ニヤニヤ

シンジ「前?…って、あっ!!」バッ

マナ「へー、やっぱり男の子ってそうなるんだ~」

シンジ「不可抗力…」

マナ「見せて」ニコッ

シンジ「へっ?」

マナ「見せて」

シンジ「そ、それは…」

マナ「女の私には脱がせておいて、男のシンジは脱がないのね?」

シンジ「そういうわけじゃ…」

マナ「じゃあ、いいよね?」

シンジ「ちょっと待って…」

マナ「えいっ!」バサッ

シンジ「アァーーー!!!」

マナ「…男の子のコレって初めて見た…」

シンジ「うっ、うっ、もうお嫁にいけないよ…」

マナ「そんな情けないこと言わないでよ!私だって恥ずかしいんだからね」

マナ「シンジのコレって大きいけど、いつもこんなに大きいの?」

シンジ「いや、そんなことないよ!マナと一緒にお風呂に入ってるからこんなになっちゃったんだ…」

マナ「私の身体を見たから?」ニヤッ

シンジ「う、うん」

マナ「そんなに魅力的だった?」

シンジ「当たり前じゃないか!マナの身体は僕のストライクゾーンだよ!」

マナ「えっ」キュン

シンジ「とりあえず湯船に入ろうよ!そうすればお互い恥ずかしくないしさ」

マナ「うん…」

チャポン

シンジ「やっぱり温泉っていいな」

マナ「そうだね。それに景色も綺麗ね。緑がいっぱいあるもん」

シンジ「本当だね。あんまり意識したことはないけど、第三新東京市にも沢山の緑があるんだね」

マナ「うん…」





シンジ「今日は楽しかったよ」

マナ「私も凄く楽しかったよ」

シンジ「明日のことなんだけど、マナはどうしたい?」

マナ「うーん…今日と一緒でシンジに任せちゃおうかな?」

シンジ「なら、明日は家に来ない?マナにご馳走するからさ」

マナ「嬉しい!だけど、お家の方に迷惑じゃない?」

シンジ「ミサトさんなら大丈夫だよ!絶対快く迎え入れてくれるからさ!」

マナ「なら、お邪魔しちゃおうかな?」

シンジ「じゃあ、明日の9時に第三新東京市駅に迎えに行くよ」

マナ「うん、楽しみにしてるよ!」

葛城宅

シンジ「ミサトさん」

ミサト「どうしたの、シンジ君?」

シンジ「明日なんですけれど、ちょっと友達を呼びたいんですが?」

ミサト「あら、いいじゃない。連れて来なさいよ」

シンジ「ありがとうございます」

ミサト「その子ってまさか霧島さん?」

シンジ「は、はい…」

ミサト「ふふふ、シンジ君、彼女できたんだ~」

シンジ「み、ミサトさん!」

ミサト「はいはい。じゃあ明日楽しみにしてるわ」

シンジ「はい」

シンジの部屋

シンジ(今日はマナは楽しんでくれたのかな?)

シンジ(いや、あんなにニコニコしてくれていたんだから楽しんでくれたんだろうな)

シンジ(混浴は恥ずかしかったけど、混浴のおかげで更に仲良くなれた気がする)

シンジ(それに、お互いに名前で呼び合えるようになれたな…)

シンジ(そして…マナも僕のことを必要としてくれた…)

シンジ(そういえば、父さんに捨てられてから誰かに必要とされるのは初めてだ…)

シンジ(パイロットとしての碇シンジは必要とされてるけど、何の肩書きも無い碇シンジを必要としてくれる人はいなかった…)

シンジ(マナは…そんな何の肩書きも無い碇シンジを必要としてくれたんだ)

シンジ(だから…だから何があっても僕はマナを信じて、絶対マナを裏切らない)

シンジ(そう、絶対に…)

日曜日

シンジ(そろそろ時間だな…)

マナ「お待たせシンジ」

シンジ「おはよう、マナ」

マナ「シンジの家、楽しみだな~」

シンジ「そんなに期待しないでよ」

マナ「期待してるよ、シンジ」

シンジ「ふふっ」

シンジ「じゃあ、行こうか」

マナ「うん!」

またいつの間にかid変わってた



日曜日

シンジ(そろそろ時間だな…)

マナ「お待たせシンジ」

シンジ「おはよう、マナ」

マナ「シンジの家、楽しみだな~」

シンジ「そんなに期待しないでよ」

マナ「期待してるよ、シンジ」

シンジ「ふふっ」

シンジ「じゃあ、行こうか」

マナ「うん!」

>>55はミス



葛城宅

マナ「お邪魔します」

シンジ「とりあえず僕の部屋にいてよ」

マナ「はーい」

シンジ「ちょっと待っててね」

マナ「うん」

シンジ(とりあえず軽く料理を作ろうかな)

アスカ「馬鹿シンジ!これはどういう事よ!?」

シンジ「何が?」

アスカ「霧島マナよ!なんで家に来てるのよ!?」

シンジ「なんでって、僕が呼んだからだよ」

アスカ「どーせいやらしいこと考えててるんでしょ!このエロシンジ!」

シンジ「そんなことないよ!」

アスカ「どーだか」

シンジ「なんでアスカはそんなに突っかかってくるんだよ!」

アスカ「突っかかってないわよ!」

シンジ「どう考えたって…」

アスカ「うるさい!黙れ!」ガチャ バタン

シンジ「…ホントなんなんだよ……」

マナ「シンジ、大丈夫?」

シンジ「大丈夫だよ。あんまり気にしないで。最近アスカはああなんだ」

マナ(それってもしかして…)

シンジ「もうこの話は終わりにしよう!軽く何か作るから、待ってて!」

マナ「ホント?楽しみ~」

シンジ「マナって嫌いなものってある?」

マナ「ないよ~」

シンジ「分かったよ。じゃあ今から作るから」

マナ「うん!」





シンジ「出来たよ。どうぞ」コトッ

マナ「美味しそう!いただきま~す」パクッ

マナ「!?」

シンジ「どうかな?」

マナ「美味しい!昨日のお弁当もそうだったけど、シンジって料理凄く上手いね!!」

シンジ「そんなことないよ。それに、マナのお弁当も凄く美味しかったよ」

マナ「ありがとう。だけどシンジには負けちゃうかな」

シンジ「マナならちょっと練習すればすぐに上手くなるよ」

マナ「じゃあ、シンジに教えてもらおうかな~」

シンジ「それなら、今日の晩御飯は一緒に作ってみる?」

マナ「ホント!?嬉しい!!」

シンジ「僕もマナと料理を作れるなんて凄く嬉しいよ」

マナ「シンジってやっぱり優しいね」

シンジ「マナには敵わないよ」

マナ「えへへ」

プシュー

ペンペン「クェー」

シンジ「あっペンペン。ご飯が欲しいの?」

ペンペン「クァー」バタバタ

マナ「この子ってシンジのペット?」

シンジ「ううん、ミサトさんのペットだよ。はい、ペンペン、鰯だよ」

ペンペン「クァー」ガツガツ

マナ「可愛い~!!」ワシャワシャ

ペンペン「クェー」バサバサ

マナ「いいな~!こんな可愛いペットを飼ってみたいな~」

シンジ「マナはペット飼ってないの?」

マナ「そうなの。本当は飼ってみたいんだけどね…私の家ってペット禁制だからさ…」

シンジ「そうなんだ…」

シンジ「もしペンペンでいいなら何時でも家に来てよ!ペンペンも喜んでるしさ」

ペンペン「クェックェ」バタバタ

マナ「やった~!また遊びに来るからねペンペン」

ペンペン「クァー」バサバサ

夕方

シンジ「そろそろ晩御飯を作り始めようか」

マナ「そうだね~」

シンジ「マナは何が食べたい?」

マナ「えーと…和食かな~?」

シンジ「和食だね!それじゃあ最初は味噌汁を作ろうか」

マナ「味噌汁なら私も作れるよ!」

シンジ「じゃあ、味噌汁はマナに任せようかな。僕はブリの照り焼きを作るよ」

マナ「任せて!」

シンジ「…」トントントントン

マナ「シンジの包丁捌きすごーい!」トントントン

シンジ「マナだってかなり上手いよ!」ジュー

マナ「へへっ、そうかな?」トントントン

シンジ「うん!それならどこに行ったって通用するよ!」グツグツグツ

マナ「あっ!まだお米を研いでないね。私がやっとくよ」ジャー

シンジ「ありがとう。マナっていいお嫁さんになれそうだよ」トントントントン

マナ(お嫁さん…)テレッ

プシュー

ミサト「ただいま~って、いい匂い」クンクン

ミサト「シンジ君、何を作ってるの?」パッ

シンジ「お帰りなさい、ミサトさん」

マナ「お邪魔してます」

ミサト「ああ、あなたが噂の霧島さんね」

ミサト「シンジくーん。かなり可愛い子じゃない」ニヤニヤ

シンジ「ミサトさん、からかわないで下さいよ!」

マナ「そんな、可愛いなんて…」

ミサト「ふふっ、二人とも初々しいわね」

シンジ「とりあえずミサトさん、あともう少しでご飯が出来るので、リビングでビールを飲んで待ってて下さい」ガラッ つビール

ミサト「ありがとう、シンちゃん。今日のご飯、楽しみにしてるわね」テクテク

マナ「ミサトさんって気さくな人だね」

シンジ「そうだね。僕もミサトさんのおかげで少し明るくなれたんだよ」

シンジ「だけど、今の僕はマナのおかげで毎日がすっごく楽しいよ」ニコッ

マナ「ありがと♪」キュン

シンジ「ミサトさん、ご飯出来ましたよ」

ミサト「もうお腹ペコペコ~」

シンジ「とりあえずアスカを呼んで来ますね」

シンジ「マナも席に着いてて」タッタ

マナ「はーい」

シンジ「アスカー、ご飯がだよ」

アスカ「………」ガチャ スタスタスタ

シンジ「……」

ミサト「じゃあ、いっただっきまーす」パクパク

ミサト「美味しー!!この照り焼きはシンジ君ね」

マナ「ほんとだ!ブリの照り焼きってこんなに美味しいんだ!!」

アスカ「……」パクパク

ミサト「こっちの味噌汁は…」ズズッ

ミサト「霧島さんね。凄く美味しいわよ!何のお出汁を使ったの?」

マナ「ありがとうございます!お出汁は、煮干しです」

シンジ「ホントに美味しいよ、マナ!僕は普段は昆布と鰹節だけど、煮干しも凄くいいね!!」

マナ「よかった~シンジの舌に合ってて!」

ミサト「あら、何かしら、この甘っ甘の空気は」ケラケラ

シンジ「み、ミサトさ…」

アスカ「……ご馳走様」バンッ

マナ「あ、アスカさん、舌に合わなかったんですか?」

アスカ「」ギロッ

マナ「!?」ビクッ

アスカ「…そうね…味が薄くて食べてられないわ…」

マナ「す、すみません…」

ミサト.シンジ「アスカ!」

アスカ「……この、泥棒ネコが……」ボソッ

ガチャン

ミサト「……」

シンジ「……」

マナ「………」

ミサト「霧島さん、アスカのことは気にしないで。最近あの子機嫌が悪いのよ…」

シンジ「そうだよ、マナ!マナの料理、僕は大好きだよ」

マナ「………」

シンジ「アスカの代わりに謝るよ!本当にゴメンね!」

ミサト「私からも謝るわ…本当にごめんなさい…」

マナ「いいんです。私もアスカさんに嫌われているのはなんとなく分かっていましたから」

シンジ「マナ…」

ミサト「霧島さん…」

マナ「今日はありがとうございました。シンジ、シンジの料理、凄く美味しかったよ」タッ

シンジ「マナ!」ダッ

シンジ「マナ!ちょっと待って!」ハアハア

マナ「シンジ…」グスッ

シンジ「マナ…」

シンジ(泣いてる)

マナ「ごめんね、私のせいで…」

シンジ「マナのせいじゃないよ」

マナ「ううん、私のせいなの」

シンジ「そんなこと…」

マナ「アスカさんはね、シンジの事が好きなの。だからシンジが私といるとあんなに怒るの」

シンジ「!?」

シンジ「あ、アスカが…?」

マナ「ええ、間違いないわ。同じ人を好きになっているんだもの…それくらい分かるわ」

シンジ「ありえないよ!アスカはいつもああなんだよ!?」

マナ「それは、アスカさんが不器用なだけ」

シンジ「……」

マナ「だからね…今日はアスカさんと一緒にいてあげて…」

シンジ「…」

マナ「バイバイ、シンジ」ダッ

シンジ「ちがう!!」パシッ

マナ「!?」ビクッ

シンジ「僕が好きなのはアスカじゃない!マナなんだ!!」

マナ「…」ウルッ

シンジ「確かにマナの言うとおりに家に帰ってアスカと一緒にいればアスカとやり直すことができるのかもしれない」

マナ「…」

シンジ「だけどね、マナ…傷付いてるマナを見捨ててアスカを取るなんてことは出来ない!」

シンジ「そんなことするぐらいなら、僕は死んだ方がマシだ!」

マナ「シンジ…」

シンジ「それに決めたんだ…僕は何があっても絶対にマナを裏切らないって…」

マナ「シンジィ!!」ギュッ

シンジ「いいんだよ、マナ…」

マナ「ごめん、ごめんね!」グスグス

シンジ「いいんだって…」

マナ「うっう…」グスグス

シンジ「家まで…送るよ…」

マナ「………うん…」グスッ

シンジ「行こう、マナ」

マナ「うん…」

霧島宅

マナ「ここよ」

シンジ「芦ノ湖の上に家があるのか…」

シンジ「もしかしたら、昨日のデートは失敗だった?」

マナ「ううん、そんなことない。一人で見る芦ノ湖と好きな人と見る芦ノ湖は全然違うもん」

シンジ「一人?お父さんやお母さんは?」

マナ「いないの。色々とあって一緒に住んでないの…」

シンジ「僕と同じだ…」

マナ「そうね…だけど、今シンジには家族がいるじゃない」

シンジ「まあね…だけど、もうあの家には帰れないかもしれないね」

マナ「……アスカさん?…」

シンジ「うん。僕はマナを選んだんだから、アスカと一緒に暮らす権利はないからね」

マナ「………」

シンジ「でもね、これで良かったんだ!」

シンジ「こうして、マナと一緒にいれるんだから」ギュッ

マナ「……」ギュッ

マナ「今日は家に泊まっていきなよ」

シンジ「い、いいの?」

マナ「もちろん!それに、誰もいないしね」

シンジ「ありがとう。それじゃあお邪魔させてもらうよ」

マナ「どうぞ」

シンジ「ふふっ」

マナ「どうしたの?」

シンジ「いや、ね…今日はマナが家に来たと思ったら今度は僕がマナの家に来てると思ったらついね」

マナ「そういえばそうだね。あっ、ちょっと待ってて!部屋を片付けてくるね!」ガチャ

シンジ「分かったよ」





マナ「お待たせ」ガチャ

シンジ「随分と早かったね」

マナ「まあ、そこまで汚れてなかったからね」

シンジ「ちゃんとマナも整理整頓しているんだね」

マナ「シンジほど綺麗にしてないよ」

シンジ「僕もマナが来るから、いつもよりも頑張って整理整頓しただけなんだ」

マナ「そうだったんだ~!それならお互い様だね」ニコニコ

シンジ「そうだね」ニコッ

マナ「それじゃあ上がってよ、シンジ」

シンジ「うん。お邪魔します」

シンジ「へぇ~、マナの家ってこんなに広いんだ」

マナ「まあ…ね。だけど、こんなに広くても一人じゃさみしいだけよ」

シンジ「そうなんだ…、そうだよね」

マナ「だけどね、シンジ?」

シンジ「?」

マナ「今はシンジがいてくれるからさみしくなんかないよ」

シンジ「僕も、マナと一緒にいれて嬉しいよ」

マナ「そうだ、シンジ」

シンジ「どうしたのマナ?」

マナ「シンジもこの家に住まない?」

シンジ「それは…まだ僕たち14歳だよ?」

マナ「アスカさんとも住んでたじゃない」

シンジ「あれは、ネルフの決定で…」

マナ「私とじゃ嫌…?」

シンジ「そんなことないよ!僕だってマナと一緒にいたいよ」

マナ「ならいいじゃない。私もシンジと一緒にいたいもん」

シンジ「分かった…明日ネルフで交渉してくるよ」

マナ「ホント!?」

シンジ「うん、任せて」

マナ「でも、そしたら明日は部活は出来ないね」

シンジ「そうだね…マナはどうする?」

マナ「シンジのことを待つよ。だって一人でいてもやる事ないしね」

シンジ「長引いちゃうかもしれないよ?」

マナ「大丈夫!それよりも、ちゃんと交渉を成功させてね」

シンジ「頑張るよ」

マナ「シンジ、お風呂に入って来ちゃいなよ」

シンジ「そういえば、着替えが…」

マナ「私のでいいならあるよ?」

シンジ「借りていいの?」

マナ「全然いいよ!」

シンジ「ありがとう。だけど、下着は流石に借りれないね」

マナ「私のをはく?」ニヤニヤ

シンジ「そんなのダメだよ!」

マナ「シンジなら別にいいのに」

シンジ「そんな、女の子のなんてはいてたら変態みたいじゃないか!!」

マナ「大丈夫だよシンジなら。女の子みたいに可愛いもん」

シンジ「からかわないでよ!」

マナ「はーい」クスクス

読んでくれてる人っているのかな?

もしいるなら聞きたいんだけど、このままのんびり続けるか、
それとも短めに終わらすかどっちがいい?

キュッキュッ シャー

シンジ(下着はとりあえず乾燥機で乾かしてもらえることに
なったな)

シンジ(明日はネルフで交渉か…)

シンジ(父さんを説得出来るのかな…)

シンジ(いや、駄目だ!説得出来るのかなじゃなくて、説得するんだ!)

シンジ(そうしないと僕とマナが一緒に暮らすことは出来ないんだから)

id変わった言ってるけど0時回ったら変わると思うんだけど

わかりました。のんびり書き続けます。

86>>初めての投稿なので知りませんでした

亀レスで申し訳ないですが、必ず最後まで書き切ります

>>86のミス



シャー

シンジ「……」ゴシゴシ

ガチャ

マナ「シンジ、背中流しに来たよ」

シンジ「マナ!?ってなんでタオルを巻いてないのさ!?」

マナ「もう昨日全部見られちゃったからね」

シンジ「そういう問題じゃ…」

マナ「またおっきくなってるよ」クスクス

シンジ「っ!」バッ

マナ「シンジのエッチ」クスクス

シンジ「マナだって、裸で入って来ることはないじゃないか!僕だって健全な男子中学生なんだよ!」

マナ「だって、恥ずかしがっているシンジって凄く可愛いんだもん」

シンジ「もう、何も言い返せないよ…」

マナ「シンジのそれってさ、触るとやっぱり、その、硬いの?」

シンジ「さ、さわ!?」

マナ「また恥ずかしがってる」クスクス

シンジ「ま、マナ!!」

マナ「で、どうなの?やっぱり硬いの?」

シンジ「まあね…///」

マナ「触らせて」

シンジ「だ、駄目だよ!!」

マナ「いいじゃん、シンジ」

シンジ「そんなの恥ずかしいよ!!」

マナ「私のも触っていいからさ」

シンジ「えっ?」

マナ「シンジも私の身体、触っても良いよ」

シンジ「ま、マナさん?」

マナ「すきありっ!」バッ

シンジ「うっ!」

マナ「へぇ~、男の子のってこんなに硬くなるんだ~!」

マナ「それに、ビクビク脈打ってる!!」

シンジ「マナ!や、やめっ!」

マナ「しかも、凄く温かいね」ギュー

シンジ「」

マナ「シンジ、これってさ…」

シンジ「…」ムニュ

マナ「シンジ!?」

シンジ「柔らかい…」ムニュムニュ

マナ「あ、あんまり強くしないでね」

シンジ「う、うん」ムニュ

マナ「そう、そんな感じ」

シンジ「ねえ、マナ」モミ

マナ「なに?」モミ

シンジ「いつまで僕のソレを触るつもりなの?」ムニュ

マナ「シンジもずっと私のおっぱい触ってるじゃん」モミ

シンジ「それは、マナのおっぱいが凄く柔らかくて、ずっと触っていたくなっちゃうから…」

シンジ「だけどね、マナ…僕、そろそろ限界かも…」ムニュムニュ

マナ「限界って何が?」ニヤニヤ

シンジ「だから、その…僕の……って、何を言わせるのさ!」ムニュ

マナ「えへへ。シンジ、可愛い」コスッ

シンジ「うっ、マナ」ピュッ

マナ「あっ、何か出た!」

シンジ「………最低だ…俺って…」ボソッ

マナ「あっ、手についちゃった」

シンジ「洗った方がいいよ」

マナ「ちよっと待って」クンクン

シンジ「マナ!?」

マナ「へー、せーしってこんな匂いなんだ」

シンジ「…」

マナ「よく男子がイカ臭いとか言ってる意味が分かったよ」クスクス

シンジ「僕は言ってないよ!」

マナ「えー?実はシンジも言ってるんじゃないの?」クスクス

シンジ「そんなことないよ!言ってるのは、トウジやケンスケだからね!」

シンジ(ごめん、ケンスケ、トウジ…)

マナ「またそんなに慌てちゃって~ シンジ、可愛い」

シンジ「もう…」

チャプン

シンジ「ねえ、マナ」

マナ「なあに?シンジ」

シンジ「マナって彼氏とかいたの?」

マナ「彼氏はシンジが初めてだよ」

マナ「まあ、仲がいい男の子ならいたんだけどね」

シンジ「仲がいい男の子?」

マナ「うん、ケイタとムサシ。まあ、今はああなっちゃったけどね」

シンジ「彼らか…」

マナ「でもね、恋愛感情はなかったんだ。ただ、仲がいい友達ってだけだったんだよ」

シンジ「大丈夫だよ、マナのことは信じてるから」

マナ「へへっ、ありがと」

マナ「シンジはどうなの?彼女とかはいたの?」

シンジ「僕もマナが初めてだよ」

シンジ「特に仲がいい女子もいなかったしね」

マナ「アスカさんは?」

シンジ「仲がいいってよりも、利用されてた感じだよ。」

シンジ「それに、ご飯作ったり、別に何かしたりしても文句ばっかだったしね。」

シンジ「まさかアスカが僕のことを好きだったなんて今でも信じられないぐらいだよ」

マナ「そう…」

シンジ「でもね、マナ。僕はこれからはマナと生きていくって決めたんだ」

マナ「シンジ…」

シンジ「だから、もう僕は過去を求めない。マナと進む未来があるんだから」

シンジ「……って…裸でこんな格好付けても、説得力も何もないね」クスクス

マナ「そうだね」クスクス

シンジ「そろそろ上がろうか」

マナ「うん!」





シンジ「今日は色々とあったな」

マナ「そうだね」

シンジ「それに、まさか僕がマナの家に泊まる事になるなんて思わなかったよ」

マナ「違うでしょ」

シンジ「?」

マナ「これからも一緒に住むでしょ」ギュッ

シンジ「そうだったね… うん、そうだよ…」ギュー

マナ「いい匂いだね、シンジは」

シンジ「マナもいい匂いだよ。甘い匂いがする」クンクン

マナ「そんなに嗅がないでよ!恥ずかしいってば!」

シンジ「マナの匂い好きなのに…残念」

マナ「もう!」テレッ

シンジ「あはは。マナ、そろそろ寝ようか?」ゴロン

マナ「そうだね。明日、早いもんね」ゴロン

シンジ「うん…頑張るよ」

マナ「シンジ、おまじないをしてあげようか?」

シンジ「どんな?」

マナ「こんな…だよ」チュッ

シンジ「………うん、確かにこれなら頑張れるよ」

マナ「でしょ?」

シンジ「だけど、もう一度お願いしようかな」

マナ「欲張りだね」チュッ

シンジ「ありがとう、マナ」

マナ「これで失敗しました、なんて言ったら怒るからね」ニコニコ

シンジ「任せてよ!おやすみ、マナ」

マナ「おやすみ、シンジ」

翌日 ネルフ

ミサト「シンジ君、昨日は大丈夫だった?」

シンジ「はい。まあ、なんとか…」

ミサト「そう…よかったわね」

シンジ「それよりも、お話があります、ミサトさん」

ミサト「どうしたの?」

シンジ「僕はミサトさんの家から出ていきます」

ミサト「……」

シンジ「霧島さんと…いや、マナと一緒に生きていきたいんです」

ミサト「……」

シンジ「だから…お願いします!」

ミサト「……私の独断じゃ決めれないわ。司令室に行きましょう」

シンジ「……はい」

翌日 ネルフ

ミサト「シンジ君、昨日は大丈夫だった?」

シンジ「はい。まあ、なんとか…」

ミサト「そう…よかったわね」

シンジ「それよりも、お話があります、ミサトさん」

ミサト「どうしたの?」

シンジ「僕はミサトさんの家から出ていきます」

ミサト「……」

シンジ「霧島さんと…いや、マナと一緒に生きていきたいんです」

ミサト「……」

シンジ「だから…お願いします!」

ミサト「……私の独断じゃ決めれないわ。司令室に行きましょう」

シンジ「……はい」

司令室

ミサト「葛城一尉、碇シンジ両名入ります」

ゲンドウ「入れ」

ミサト「ありがとうございます」

ゲンドウ「何の用だ」

ミサト「はっ!司令の御子息のシンジ君についてです」

ゲンドウ「………」

シンジ「………」

ミサト「どうやらシンジ君は、私の保護下を離れて、同級生の女の子の家に二人で住みたいようです」

ミサト「この件に関しては私の独断では決めれないため、御相談に伺いました」

ゲンドウ「……シンジ」

シンジ「はい…」

ゲンドウ「理由を言え」

シンジ「それは…」

シンジ「それは、僕がマナの事を必要としているからです!」

ゲンドウ「…」

シンジ「そして、マナも僕の事を必要としてくれてるんだ」

ゲンドウ「…」

シンジ「だから二人で生きていきたいと思ったんだ…」

ゲンドウ「…シンジ」

シンジ「はい…」

ゲンドウ「お前が出した結論なんだな?」

シンジ「はい」

ゲンドウ「現時刻をもって葛城一尉による初号機パイロットの保護を解除。以後は護衛のみつける」

シンジ「ありがとうございます、父さん!!」

ゲンドウ「他に話しが無いなら出て行け」

シンジ「はい」クルッ テクテク

ゲンドウ「………幸せにな、シンジ…」ボソッ

冬月「これでよかったのか?碇」

ゲンドウ「ああ、問題ない」

冬月「お前にしては珍しいじゃないか」

ゲンドウ「あいつには幸せになって貰いたいからな」

冬月「そうか…」

ゲンドウ「ああ…」

ゲンドウ(これでいいんだな、ユイ…)

シンジ「ミサトさん、今までありがとうございました」

ミサト「本当にこれでいいのね?」

シンジ「はい」

ミサト「…そう」

シンジ「でも、一つだけ気がかりがあるんです」

ミサト「?」

シンジ「家事ですよ、家事。僕がいなくなっても大丈夫ですか?」

ミサト「やっね~家事の一つや二つぐらい出来るに決まっ…」

シンジ「本当ですか?」

ミサト「もち…」

シンジ「………」

ミサト「ごめん、嘘…」

シンジ「これ、料理のマニュアルです。せめてしっかり食事ぐらい摂ってくださいよ?」ガサッ

ミサト「ありがと~助かるわ!」

シンジ「もし、どうしようもなくなったら僕の事を呼んでくださいよ?助けに行きますから」

ミサト「ありがとシンジ君。そうさせて貰うわ」

ミサト(とはいえ、もうシンジ君を家に呼ぶ事は出来ないわね…シンジ君には霧島さんがいるんだもの)

シンジ「ミサトさん、僕、そろそろ帰ります」

ミサト「分かったわ。そうだ、シンジ君の荷物はどうすればいい?」

シンジ「出来たら送ってもらいたいんですが、迷惑ですよね?」

ミサト「大丈夫よん。こんな時のためにネルフがあるのよ」

黒服「」ビクッ

シンジ「それはちょっと違うんじゃないですか…?」

ミサト「細かい事は気にしなくていいの!それとも全部私とアスカがやってぐっちゃぐっちゃにしちゃってもいいの?」

シンジ「ぐっちゃぐっちゃにしないという選択肢は?」

ミサト「無いわ」

シンジ「………ネルフの方でお願いします…」

ミサト「最初からそう言えばいいのよ。じゃあ、みんな、よろしくねん」

黒服「………」

正面ゲート

ピッ ピンポンピンポン ガチャン

マナ「シンジ!!」

シンジ「終わったよ、マナ」

マナ「ねぇ、どうだったの?」

シンジ「実は…」

マナ「えっ、まさか…駄目だったの…?」

シンジ「一緒に住んでいいって!!マナ!」ギュッ

マナ「もう!心配して損したじゃない!」

マナ「それとシンジ、さっきからみんな見てるよ」ギュー

男職員「」ニヤニヤ

女職員「」ニヤニヤ

マユミ「」

シンジ「えっ!?うわっ!!ってマナ!!」ググッ

マナ「えー、シンジから抱きついてきたんじゃない」ニヤニヤ

シンジ「マナ、これじゃあ晒し者だよ!とりあえず離れて!!」

マナ「うーん、しょうがないな」ニヤニヤ

シンジ「と、とりあえず街の方に行こうよ」

マナ「はーい!」

繁華街

シンジ「さっきは本当に恥ずかしかったよ…」

マナ「あれはシンジのせいでしょ?」

シンジ「そうですね。確かに僕が悪かったよ」ムスー

マナ「ほら、拗ねない、拗ねない」

シンジ「もう…」

マナ「あっ、ここ入ろうよ、シンジ」

シンジ「楽器屋さん?」

繁華街

シンジ「さっきは本当に恥ずかしかったよ…」

マナ「あれはシンジのせいでしょ?」

シンジ「そうですね。確かに僕が悪かったよ」ムスー

マナ「ほら、拗ねない、拗ねない」

シンジ「もう…」

マナ「あっ、ここ入ろうよ、シンジ」

シンジ「楽器屋さん?」

シンジ「うわぁ~いっぱい楽器が売ってるよ…」

マナ「ここに来るといつも何か買いたくなっちゃうんだよね」

シンジ「その気持ち、分かる気がする」

マナ「シンジは今日何か買う?」

シンジ「どうしようかな?そういえば、エフェクターって僕は持ってなかったよね?」

マナ「エフェクターか~、私、そこまで詳しくないんだよね~。bossとか、mxrぐらいなら分かるんだけど…」

シンジ「マナは僕より全然詳しいよ。出来たらどんなのがあるか教えてくれる?」

マナ「もちろん!!」





マナ「って感じかな?」

シンジ「やっぱりマナは物知りだね」

マナ「ありがと!それで、シンジは何を買うつもりになった?」

シンジ「とりあえずは、オーバードライブとディストーション、そしてコーラスの三つにしようかな?」

マナ「それじゃあ、試奏してみる?」

シンジ「うん、どれにしようかな?」

ウィーン イラッシャイマセー

青葉「おお、シンジ君じゃないか!」

シンジ「あっ、青葉さん!!」

青葉「で、横にいるのが…」

マナ「霧島マナです」

青葉「霧島マナちゃんね。俺は青葉シゲルってんだ」

青葉「シンジ君は、今エフェクターを探しているのかな?」

シンジ「そうなんですけど、よく分かりましたね」

青葉「そりゃあ、エフェクターのショーケースの前でうろうろしてれば分かるさ」

青葉「で、何が買いたいのかな?」

シンジ「オーバードライブとディストーション、コーラスですね」

青葉「なら、お勧めがあるぜ」

青葉「すみませーん、これとこれとこれを向こうのマーシャルに繋げて貰えますか?」

店員「かしこまりました。ハムとシングルがありますが、どちらに致しますか?」

青葉「シンジ君、持ってるギターは何?」

シンジ「ギブソンのrdですが…」

青葉「じゃあ、ハムでお願いします」

店員「お待たせ致しました」

シンジ「これは…」

青葉「左からcrewsのquadriveと、g.o.d、そして、spreaderだよ」

シンジ「なんか、ツマミがいっぱいあって難しそうですね。」

青葉「そんなことないって!慣れれば、これがいい音出るんだ。まあ、試してくれよ」

シンジ「えっと、左からオーバードライブ、ディストーション、コーラスでいいんですか?」

青葉「厳密に言えば違うんだけど、それで大体合ってるよ」

シンジ「じゃあ、少しだけ…」





シンジ「…」

マナ「…」

青葉「…」

シンジ「買います、僕は買います!」

マナ「これは、凄いね…」

青葉「だろ!」

マナ「これで、シンジの音作りの幅も広がるね!」

シンジ「うん!」

シンジ「そうだ、マナも買い物ある?」

マナ「私はこれだよ」

シンジ「マイクと、マイクスタンド? ってか、いつの間に?」

マナ「エフェクターを出してもらってる間だよ」

シンジ「全然知らなかったよ…」

店員「ありがとうございました~」

シンジ「青葉さん、ありがとうございました」

マナ「ありがとうございました」ペコリ

青葉「いやいや、こちらも楽しかったから気にするなよ」

シンジ「じゃあ、僕たちはこっちなんで、失礼します」

青葉「ああ、気をつけて帰れよ」

マナ「シンジィ~」ギュー

シンジ「いきなりどうしたの?」ギュッ

マナ「だって、ずっと青葉さんと話してるんだもん!寂しかったよ!」

シンジ「ごめんね、マナ。 でも、これからはずっと一緒だよ」

マナ「そうだね!」

シンジ「じゃ、帰ろうか」

マナ「シンジ」

シンジ「ん?」

マナ「二人っていいね!!」



マナ「ただいま~」

シンジ「お邪魔し…」

マナ「違うよ」

シンジ「えっ?」

マナ「ただいま、でしょ?」ニコッ

シンジ「あ、そうだね!」

シンジ「……ただいま、マナ」

マナ「おかえりなさい、シンジ」

キー ガチャン

マナ「そういえば、シンジの荷物はどうなったの?」

シンジ「僕の荷物は明日届くってさ」

マナ「ってことは、また私の服を着るんだ?」ニヤニヤ

シンジ「いや、今日はちゃんとネルフのロッカールームから着替えを持ってきたよ」

マナ「ちぇっ、残念」

シンジ「逆に、マナが僕の服を着てみる?」

マナ「うん」

シンジ「へっ?」

マナ「着るよ」ニコッ

シンジ「いや、冗談のつもりで…」

マナ「嘘つくの?」

シンジ「うっ……」

マナ「嘘つくんだ?」

シンジ「……負けたよ…マナ」

チャポン

シンジ「なんだか、一緒に入るのが普通になってきた気がするよ」

マナ「普通にしては、シンジのアレは硬くなってるけどね」ニヤニヤ

シンジ「マナの裸を見たらだれだってこうなると思うよ?」

マナ「シンジ以外には誰にも見せないもん」

マナ「だから、シンジも私以外の裸を見ちゃ駄目だからね」

シンジ「当たり前だよ!」

マナ「約束だからね…」

シンジ「約束だよ」

マナ「約束してくれたご褒美として、また昨日のやってあげようか?」

シンジ「昨日のって…まさか…」

マナ「そう。昨日のやつだよ」

シンジ「恥ずかしいよ…」

マナ「これから一つ屋根の下で暮らすのに?」

シンジ「それにしたって、女の子、しかも好きな女の子にしごかれるのは色々とキツイって」

マナ「大丈夫だよ、それとも毎日やれば慣れるのかな?」ニヤニヤ

シンジ「毎日なんてやったら死んじゃうよ!!」

マナ「私にされるのがそんなに嫌なの?」ウルウル

シンジ「な、泣かないでよ、マナ!」アセアセ

マナ「だって、シンジが…」

シンジ「分かった、分かったから泣かないでよ!」

マナ「それじゃあ、早速…」ケロッ

シンジ「嘘泣…うっ!」

マナ「気持ちいい?」

シンジ「うん、凄く…」

マナ「シンジもいつでもきていいからね」

シンジ「うん…それじゃあ……」クニッ

マナ「あっ、そこ…」

シンジ「どこでもいいんでしょ?」

マナ「だ、だけど…あっ!」

シンジ「ここの小ちゃい突起はなんだろ?」クリッ

マナ「そこは、ダ…あっ!メ…」

シンジ「どうしたの、マナ?もしかして、痛かった?」パッ

マナ「ち、違うの!痛いんじゃなくて、その…」

シンジ「その?」

マナ「その…き、気持ち良くて…」

マナ「なんか、電気が走る感じだったから…つい…」

シンジ「よかった…痛かったのなら、どうしようって思ったよ…」

マナ「大丈夫だよ!それよりも続きをしなきゃね」コスコス

シンジ「わっ!!不意打ちはずるいよ!」クリッ

マナ「ん!し、シンジこそ!」





マナ「あっ、ああ!もう…げ、限界!!」コスコス

シンジ「うっ!!ぼ、僕も限界だやよ…!!」クリクリ モミモミ

マナ「シンジ、シンジ!!あっ……ヒンッ!!」プシャー

シンジ「うあっ!マナ!!」ビュッ

マナ「」ハアハア

シンジ「」ハアハア

シンジ「大丈夫?マナ」

マナ「だ、大丈夫…」ハアハア

シンジ「本当?辛いなら無理しないで言ってね?」

マナ「大丈夫。シンジのが気持ち良すぎたから…ね…」

シンジ「そういえば、何か出てたもんね」

マナ「あ、あれは…」

シンジ「あれは?」ニヤニヤ

マナ「あれは…って、もう!そんなの言わせないでよ」ペシペシ

シンジ「ごめんごめん!」

シンジ「そろそろ上がろうか」

マナ「あっ、その前に一つだけ!」

シンジ「?」

マナ「これだよ」チュッ

マナ「えへへ」

シンジ「かわいいよ…マナ」

葛城宅

ミサト「ただいま~アスカ」

アスカ「ミサト、シンジは?」

アスカ「この私のご飯も作らないでこんな時間までプラプラしてるなんていいご身分よね」

アスカ「しかも、今日一日帰って来ないから部屋もグチャグチャ、洗濯物も溜まり放題!」

アスカ「まあ、あの馬鹿が今の今まで帰ってこないのが悪い!自業自得よ!!」

ミサト「あのね…アスカ……シンジ君は…」

アスカ「帰ってきたらボコボコにしてやるんだから!」

ミサト「……アス…」

アスカ「言うなら言うで早く言いなさいよ!!」バンッ

ミサト「分かったわ…」

ミサト「あのね、アスカ。シンジ君は出て行ったわ」

アスカ「……」

ミサト「もうここには帰って来ないの」

アスカ「……」

ミサト「だから、これからは私たち二人で生活し…」

アスカ「はんっ、やっとあの邪魔者は消えたのね」

アスカ「いつもいつも私の事を変な目で見てて気持ち悪いったらありゃしない」

アスカ「ホント、あのクズシンジが消えてくれてせいせいしたわ」

ミサト「アス……」

アスカ「しかも、あいつの作るご飯、は、薄味で…不味い…し……洗濯物…も私の……下着…とか……」ジワー

ミサト「アスカ!」

アスカ「浅間…山…のとき…は、マグマの……中に……助け…」グス

ミサト「……」ギュウッ

アスカ「シンジ…シンジィ~!!」





ミサト「アスカ、今日はもう寝ちゃいなさい」

アスカ「………」バタン

ミサト(このままでアスカは大丈夫かしら…)

ミサト(何も起こさなければいいけど…)

アスカ(シンジは霧島マナのところに行った…)

アスカ(私を捨てて…)

アスカ(あんな泥棒猫よりも、私の方が何でも出来るのに…)

アスカ(世界を守るエリートパイロットなのに…)

アスカ(それでもシンジはあいつを選んだ…)

アスカ(いや、どうせ身体を使ってシンジをたぶらかしたんだわ)

アスカ(なら、私も身体を使って取り戻せばいい…)

アスカ(それでもしもダメなら…)

アスカ(……殺せばいい)

アスカ(全てが手に入らなければ、何もいらない…だから、殺して、全てを手に入れればいい…)

アスカ(そう、全てを…)

翌日

シンジ「ふあぁ…」

マナ「あっ起きた!」

シンジ「おはよう、マナ。いつ起きたの?」

マナ「えっと…15分くらい前かな?」

シンジ「そんなに早く起きたなら、僕を起こしてくれれば良かったのに」

マナ「シンジの寝顔見てたらいつの間にか15分経ってたの」

シンジ「そんな…恥ずかしいよ」

マナ「かわいかったよ?」

シンジ「うう…恥ずかしすぎる…」

マナ「気にしないの!さあ、起きるよ!」

シンジ「う、うん…」

シンジ マナ「いただきます」

シンジ「そう言えばさ、マナ」

マナ「な~に?」

シンジ「昨日、僕らは学校を休んだけどさ…」

マナ「うん?」

シンジ「……皆に何て言おう?」

マナ「確か、先生には風邪って言ったよね?」

シンジ「そうだけど…」

マナ「それなら、問題ないじゃん?」

シンジ「問題有りだよ!トウジ達が絶対疑ってる!!」

マナ「それなら、ネルフに呼び出されていましたってことにしておく?」

シンジ「昨日は風邪って言ってんのに、そんな事言ったらもっと怪しまれるよ!」

マナ「冗談だよ」クスクス

シンジ「もう!」

マナ「それならさ…」

シンジ「?」

マナ「本当のことを言っちゃえばよくない?」

シンジ「本当のこと?」

マナ「私達は付き合い始めて、一緒の家に住むためにシンジのお父さんを説得してたってさ」

シンジ「多分そんなこと言ったら、僕は殺されるよ…」

マナ「大丈夫!シンジが私を残して死ぬはずがないでしょ?」

シンジ「善処するよ」

あけましておめでとうございます

早速upしていきます

学校


ガラガラ

シンジ「おはよ~」

マナ「おはよ!」

少女a「あれ?あの二人って?」

少女b「付き合ってたっけ?」

少女c「いや、付き合ってないはずだよ。だって、惣流さんにお弁当を作ってたりしてたじゃない」

少女a「そうだよね。だけど、最近霧島さんと一緒にいることが多くなかった?」

少女c「確かに!それに、昨日は碇君と霧島さんの二人だけが休んでたし…まさかね…」

少女a「そのまさかかもね」

少女b「霧島さんずるい!!私も碇君狙ってたのに!」

トウジ「おい、シンジ!!」

シンジ「あっ、おはよう」

トウジ「あつ、おはようじゃないわ!!どういうことやシンジ!」

ケンスケ「まさか、俺らに隠し事はないよな?」

シンジ「それは…」

シンジ「あっ、チャイムがなっ…」ガタッ

トウジ「…」ガシッ

シンジ「!?」

トウジ「今回は逃がさんわ、センセ!」

シンジ「うっ…」





シンジ「というわけだよ」

トウジ「………」

ケンスケ「………」

トウジ「っちゅうことは、今センセは霧島と一日中一緒ってことやな」

ケンスケ「で、惣流はどうするんだ?」

シンジ「アスカとは、エヴァのパイロットとしては付き合うけど、友達以上の付き合い方はしない」

ケンスケ「ってことは、もう惣流の昼飯も作らないってことな?」

シンジ「うん…もう葛城さんの家を出たからね」

ケンスケ「そうか…」

>>142 最後のシンジの台詞の 葛城さん→ミサトさん


ケンスケ「それにしても…」

シンジ「?」

ケンスケ「シンジが言い切るのなんて、かなり珍しいよな」

トウジ「確かにな~」

ケンスケ「実際、言い切れるほど霧島さんに惚れたんだろ?」

シンジ「ま、まあね」

トウジ「そりゃあ、霧島の性格に顔ならセンセも大満足やろ?」

シンジ「確かに、性格もいいし顔もかわいいけど、それだけじゃないよ」

ケンスケ「ほう…これからシンジの惚気が始まるのか?」ニヤニヤ

マナ「私も聞きたーい!!」

シンジ「マナ!?」

マナ「だって、面白そうじゃない」ニコニコ

シンジ「そんな笑顔で言われたって困るよ」

トウジ「まあ、早く聞かせろやセンセ」

ピンポンパンポーン

スピーカー「2年の鈴原トウジ、今すぐ校長室に来なさい」

ケンスケ「お前、またなんかやらかしたのか?」

トウジ「いや、なんにもやってないんやけどな…」

トウジ「悩んでもしゃーないわな。ほな、校長室に行って来るわ」ガラガラ

放課後

シンジ「結局トウジは帰って来なかったね」

マナ「どうしたんだろうね」

シンジ「しかも、アスカも、学校に来なかったし…」

シンジ「あっ、別にアスカがどうのこうのって話しじゃないからね!」

マナ「大丈夫、分かってるよ」

シンジ「マナ…」

翌日

シンジ マナ「みんな、おはよー」

トウジ「おはようさん」

シンジ「トウジ!昨日はどうしたの?」

トウジ「あ、ああ…ちょっとな…」

ケンスケ「なんだよ、ハッキリ言えよ。お前らしくないぞ」

トウジ「いや、なんでもないんや」

トウジ「そや、シンジ。あとで話しがあるんやけど」

シンジ「あとで?分かったよ」

昼休み

トウジ「シンジ、ちょっと来てくれや」

シンジ「分かったよ。屋上でいい?」

トウジ「ああ…」

シンジ「マナ、ちょっと待っててね」

マナ「分かった!」


シンジ「どうしたの?話って」

トウジ「ちょっとききたいんやけどな…」

トウジ「始めてエヴァに乗った時どんなやった?」

シンジ「!?どうしたの?いきなり」

トウジ「いやな……ちょっと気になっただけや」

シンジ「そう……」

シンジ「…始めてエヴァに乗った時はやっぱり怖かったよ」

トウジ「やっぱり、そうなんか?」

シンジ「まあね…」

トウジ「あの時殴ったりして悪かったな」

シンジ「別にもう終わったことだから気にしてないよ」

トウジ「ありがとな、センセ。ほな、皆のところに戻ろうや」

放課後

マナ「そういえば、さっき鈴原君とどこかで話してたけど、なんの話しをしてたの?」

シンジ「ん?ああ…なんか、僕が始めてエヴァに乗った時ってどうだったかって聞かれたよ」

マナ「ふーん。で、なんて答えたの?」

シンジ「怖かったって言ったよ」

マナ「やっぱり、怖いんだ…?」

シンジ「まあね。始めて乗ったロボットなのに、いきなり敵と戦えなんて言われたら流石にね」

マナ「そうだよね…ごめんね、変なこと聞いちゃって…」

シンジ「気にしないで。もう大丈夫だからさ」

マナ「でもさ…最近エヴァの訓練とか言ってないけど、大丈夫なの?」

シンジ「それは僕も思ってたんだけど、招集の連絡がこないんだよね」

マナ「どうしてかな?まあ、私はシンジとずっといれて嬉しいんだけどね!」ギュー

シンジ「僕も嬉しいよ、マナ」ギュ

マナ「えへへ~」

マナ「はあ~……それじゃあ、早く帰ろ、シンジ!」パッ

シンジ「そんなに引っ張らないでよ!」ニコニコ

葛城宅

ミサト「アスカ、明日一日家を空けるわ」

アスカ「どうして?」

ミサト「ちょっち、松代に行かないといけないの」

アスカ「分かったわ。明日は一日中いないのね?」

ミサト「そうね。だから、明日は加持君に来て貰うわ」

アスカ「加持さんが来てくれるの!?」パアア

ミサト「そうよ。だからアスカ、家事全般は加持君に任せてしまいなさい」

アスカ「嫌よ!そんなことしたら、私は何も出来ない女みたいじゃない!!」

ミサト「私と同じで何も出来ないじゃない」

アスカ「うるさい!早く松代に行っちゃえ!!」

翌日 学校

老教師「今日の欠席は…綾波と惣流と鈴原か…」

シンジ「ねぇ、トウジが休みの理由って聞いた?」コソコソ

ケンスケ「いや、何も…碇、お前は?」

シンジ「僕も聞いてないよ」

シンジ「トウジ、どうしたんだろう…」

ケンスケ「また妹さんのお見舞いかな?」

シンジ「………」

ケンスケ「ごめんごめん!別に悪気はないって!」

シンジ「うん…」

シンジ(アスカや綾波も休みだし、どうしたんだろう…)

昼休み 屋上

ケンスケ「あーあ、俺もエヴァに乗ってみたいよ」

シンジ「どうしたの?いきなり… … あっ、はい、マナ」

マナ「ありがと!」モグモグ

ケンスケ「今日、エヴァ参号機が松代に届くんだとさ」

シンジ「えっ!?そうなの?」

ケンスケ「なんだ、知らなかったのか」

ケンスケ「なら、エヴァ肆号機がアメリカの第二支部ごと消滅したのって知ってるか?」

シンジ「いや、全く…」

マナ「何にもそんな連絡来てなかったもんね?」

シンジ「そうだよね~」

ケンスケ「ということは、エヴァのパイロットには伝えられてないってことか…」

シンジ「そうなのかな…?」

ケンスケ「なあ、シンジ」

シンジ「なに?」

ケンスケ「頼むから、お前からミサトさんに頼んでくれよ!俺がエヴァのパイロットになれるようにさ」

シンジ「無理だよ!それに、今日松代に届くなら、もうパイロットは決まってると思うよ?」

ケンスケ「だよなぁ…いいな~誰が乗るんだろうな~」

ケンスケ「トウジのやつかな~?今日学校に来てなかったしな」

ケンスケ「どう思う?二人共」

シンジ「違うんじゃないかな?多分だけど…」

マナ「う~ん…私にも分からないな~」

ケンスケ「本当、パイロットになれたやつが羨ましいよ…やる気なら俺が一番あるっていうのにさ」

ネルフ

アスカ「加~持さん!」ガバッ

加持「ちょっ!アスカ!今は忙しいから…」

アスカ「何の仕事をしてるの?」ジー

アスカ「何よこれ!!どういうことなの!?」


セントラルドグマ

ゲンドウ「レイ…」

レイ「はい…」

ゲンドウ「参号機のパイロットが決まった」ペラッ

レイ「………」スッ

レイ「………」

レイ「……!?」

松代

ミサト「三時間遅れてやっと到着…私をここまで待たせた男はこれが始めてよ」

リツコ「それは、あなたが少しも待たずに帰ってたからよね」

ミサト「そりゃ、そうだけど…こんだけ暑けりゃ文句の一つでも言いたくなるわ」

リツコ「ふふ…ミサト、あなたもこれで大躍進じゃない。実験が終わったら、エヴァ四機ともあなたの管理下じゃない」

ミサト「その気になれば、世界を滅ぼせるわね…」

リツコ「馬鹿言ってんじゃないの。ほら、そろそろ行くわよ」

ミサト「そうね」

ネルフ

青葉「松代で事故!?」

日向「原因は不明!恐らく参号機の起動実験による事故と想定されます」

冬月「多分アレが原因だな」ボソッ

ゲンドウ「ああ…」ボソッ

ゲンドウ「総員、第一種戦闘準備」

ゲンドウ「エヴァ弐号機、及び零号機は出撃準備」

マヤ「司令、初号機は使わないのですか!?」

ゲンドウ「それは後でいい」

マヤ「わ、分かりました」

冬月「どういうことだ?碇」

ゲンドウ「……あいつには帰りを待つ相手がいるからな…」

ゲンドウ「危険に晒す訳にはいかない…」

冬月「碇………」

アナウンス「非常事態宣言が出されました。一般の方はお近くのシェルターに避難して下さい。繰り返します。非常事態……」

シンジ「非常事態宣言…使徒だ…」

マナ「シンジはどうするの?」

シンジ「僕はネルフに行かないと!マナはどうする?」

マナ「どうしよう…」

シンジ「マナはシェルターに逃げて!ネルフ本部よりは絶対安全だから」

マナ「………うん」

マナ「じゃあ、シンジ…」チュッ

マナ「絶対に帰って来てね…」ギュー

シンジ「うん、約束する…」ギュッ

マナ「じゃあ、行ってらっしゃい」

シンジ「行って来るね」ダッ

ネルフ

日向「目標、双子山付近を通過!こちらに向かって来ます!」

青葉「映像入ります」

一同「!?………」

冬月「やはりこいつか…」

ゲンドウ「プラグ緊急射出信号を送れ」

マヤ「駄目です!信号を受け付けません!!」

ゲンドウ「現時刻をもってエヴァンゲリオン参号機を破棄。目標を使途とする」

青葉「アスカちゃん、使途が接近中だ!気を付けてくれ!!」

アスカ「目標…ね……」

シンジ「一体何が起きてるんです!?」

日向「シンジ君!?」

アスカ「シンジ!!?キャアッ!!!」

マヤ「アスカちゃん!?」

シンジ「アスカ!!」

青葉「弐号機沈黙!エントリープラグの射出を確認しました!目標は依然進行を止めません!」

ゲンドウ「レイ…目標がそっちに行く。何としても止めてくれ…」

ゲンドウ(頼むぞ……)
レイ「はい」

参号機「グオオオ」

レイ「……乗ってるわ…彼…」

レイ「!?」

ゲンドウ「レイ!!」

シンジ「綾波!!」

マヤ「使途、零号機の左腕部に侵入!」

ゲンドウ「………切断だ」

マヤ「でも、神経接続が!!」

ゲンドウ「切断だ。やれ」

マヤ「……はい…」

バシュッ

レイ「あうっ!!」

参号機「………」ズシンズシン

シンジ「父さん!僕をなんで乗せないのさ!?」

ゲンドウ「………」

ゲンドウ「……早く乗れ」

マヤ「初号機の準備を急いでください!」

技術員「もう準備は整っています!」

日向「シンジ君、急いでくれ!」

シンジ「はい!!」

ゲンドウ(………悪かったな…シンジ…)

訂正 使途→使徒

青葉「使徒、初号機に接近!」

シンジ「………エントリープラグ?」

シンジ「誰かあれに乗ってるんですか?」

ゲンドウ「シンジ、あれは使徒だ。やれ」

シンジ「うっ…」

シンジ(あの中に同じパイロットが乗っているんだ…)

シンジ(だけど、マナとの約束がある…)

シンジ(僕はどうすれば……)

参号機「ウォォォォ」ビュン

シンジ「うわっ!!」ドン

参号機「……」ググッ

シンジ「うぐっ!」

マヤ「敵、初号機の頚部を圧迫してます!」

シンジ「くそっ!!」ググッ

日向「初号機も応戦!敵の頚部を圧迫し始めました!!」

シンジ(やっぱり、マナとの約束は破れない!)

シンジ(……例え人殺しになったとしても!)

シンジ「うぉぉぉぉ!!」グググググッ

参号機「ヴォ!!」グチャ

参号機「ヴォォォォォ!!」プランプラン

マヤ「も……目標…沈黙しました…」

青葉「救助斑!参号機パイロットの救助を急げ!!」

参号機エントリープラグ前

シンジ(お願いだ…生きててくれ…)
ガッ バカッ ギー

シンジ「大丈夫ですか!?」バッ

トウジ「………」

シンジ「えっ……………」

シンジ「…………ト……ウ………ジ……………」

トウジ「…………」

シンジ「嘘だろ………」

トウジ「……………」

シンジ「嘘だって言ってよ!ト…」

救助斑「いたぞ!!こっちだ!!!」

救助斑「邪魔だ、どいてくれ!!」ドンッ

救助斑「そっち、しっかり持てよ!!せーのでいくぞ!!せーの!!」ガッ

救助斑「車だ、車!!急げ!」ダッダッダッ

シンジ「………………」バタッ







?「……………シ………………ン……………ジ………シン……ジ……シンジ!」

シンジ「うっ…」ボヤッ

シンジ「だ…誰?」パチッ

マナ「シンジ!!!!!」ガバッ

シンジ「マ………ナ…?」

マナ「そうだよ!!よかった!シンジ!!」

シンジ「約束…は…守ったよ…」

マナ「うん!うん!本当によかった!!」

シンジ「だけど……トウジが…」

シンジ「僕……は…友達を……」

シンジ「親友を殺して……この手で………」

?「それは違うで」

シンジ「!!?」ガバッ

シャー

トウジ「お前さんがワイのことを止めてくれなかったら、逆に死んでたかもしれんで」

シンジ「と……トウジ………?」

トウジ「ああ、本物の鈴原トウジやで」ニコッ

シンジ「生きて………僕は……トウジを殺していなかったの?」

マナ「そうだよ…シンジ。シンジは誰も殺してなんてないんだよ」

ヒカリ「それに、怪我一つないんだから」

シンジ「……洞木さん…?」

トウジ「ああ。だからな、シンジ…ワイにはお前を恨む理由もない。むしろ助けてくれて感謝したいぐらいや…」二カッ

シンジ「……よかった………僕は……トウジを殺して無かったんだ……よかった……本当によかった!!!」ダキッ

トウジ「よしよし、シンジ…泣くんやない。霧島だっているんやで?」

シンジ「う…うぐっ」ヒック

マナ「よかったね、シンジ…」

トウジ「離れろシンジ。ワイは腹が減って死にそうなんや!委員長、はよ弁当をくれや!!」グー

ヒカリ「はいはい。ほら、碇くん。マナちゃんのところに戻ってあげなよ」グイグイ

シンジ「………」グスッ コクッ

シャー

シンジ「マナ、目の下にクマができてるよ…?」

マナ「えっ…うそっ!?」バッ

シンジ「………ずっと僕の横で看病してくれてたんだね…ありがとう」

マナ「うん…」

シンジ「ほら、マナも寝て…もう僕は大丈夫だから…」スッ

マナ「えっ…でも…」

シンジ「ほら、おいでよ」

マナ「じゃ、じゃあ…」

シンジ「本当に、ありがとね…マナ」

マナ「ううん、シンジ。それは私の台詞だよ」

マナ「約束を守ってくれてありがとう…」ギュッ

マナ「シンジがいなくなったら、私…もう……生きて………いけ………」

シンジ「マナ?」

マナ「………」スウスウ

シンジ「……本当にありがとね、マナ」チュッ

アスカ「すみません、碇シンジ君の病室はどこですか?」

看護婦「ああ、お見舞い?それなら201号室よ」

アスカ「ありがとうございます」ペコリ

アスカ(シンジは…201号室か)タタッ

アスカ(……着いた…)ソー

アスカ(!?)

アスカ(霧島マナとシンジが一緒に…)

マナ「…」スウスウ

シンジ「…」スウスウ

アスカ(やっぱり、あの泥棒猫は身体で…)

マナ「……シンジ…」ムニャ

アスカ(!!!!)

アスカ(……殺してやる…)

アスカ「………」ガラガラ

ヒカリ「誰ですか?」

アスカ「!?」

シャー

ヒカリ「あ、アスカ!!」

アスカ「お、お久しぶり、ヒカリ」

ヒカリ「もう!最近学校に来なかったけど、どうしたの?心配したよ!?」

アスカ「い…いや、ちょっとネルフで忙しくてね…」

ヒカリ「そうなんだ…大変だね、アスカ」

アスカ「そんな事無いわよ。ただ、ちょっと忙しかっただけよ」

ヒカリ「あんまり無理しちゃ駄目だよ?」

ヒカリ「あれ?アスカは碇君のお見舞い?」

アスカ「ま、まあね。だけど、バカシンジも寝てることだしまた出直すわ」スタスタ

ヒカリ「あ、アスカ!?」バタン

ヒカリ「……どうしたんだろう…アスカ……?」

翌日

加持「…と、いうわけだ」

シンジ「じゃあ、ミサトさんもリツコさんも無事だったんですね?」

加持「ああ。確かに葛城は大怪我だったんだが、あいつなら大丈夫だろうよ」

シンジ「よかった~」

加持「そういえば、噂なんだが、シンジ君に彼女ができたんだって?」

シンジ「はい。名前は霧島マナっていいます」

加持「霧島マナちゃんか… いい名前だな」

加持「ではシンジ君、人生の先輩として一つアドバイスをしてやろう」

加持「一度彼女を愛したならば、何があっても最後まで彼女を信じて愛し続けろ」

シンジ「………」

シンジ「加持さんの言葉って、説得力がありますね」

加持「そうか?まあ、伊達に長く生きている訳じゃないからな」

シンジ「かっこいいですね、加持さん」

マナ「シンジ~」タッタッタ

加持「どうやら彼女がシンジ君をお探しのようだな」

シンジ「はい。じゃあ、これで失礼します」

加持「ああ、早く行ってこい」

加持「それと、最後に一つ」スッ

加持「………毎日はヤるんじゃないぞ。君の身体がもたなくなるからな」ボソッ

シンジ「………!?」

加持「ヤるなとは言わないが、自分の身体を大事にしろよ?」

加持「ほら、行った行った!お姫様がお待ちだぞ」

シンジ「は、はい。加持さん、ありがとうございました」ペコリ

加持「おう」

シンジ「マナ!」タッ

加持「若いっていいもんだな…」

マナ「今の人って?」

シンジ「ああ、加持さんだよ。どんな時でも頼りになる人だよ」

マナ「へぇ~ そんなに凄い人なんだ」

シンジ「見た目はだらしなさそうなんだけどね」クスクス

マナ「アハハ、確かにね!」クスクス

マナ「それで、どんな話をしてたの?」

シンジ「ミサトさんやリツコさんの状態と…まあ、人生の先輩としてのアドバイス…かな?」

マナ「アドバイス?」

シンジ「う、うん…アドバイスだよ」

マナ「シンジ、何か隠してない?」

シンジ「いや、何にも隠してないよ!」

マナ「怪しい…」ズイッ

シンジ「うっ…」

マナ「そのアドバイスの内容を教えて」ニコッ

シンジ「わ、分かったよ…」

シンジ「アドバイスっていうのは…」

マナ「………」

シンジ「……愛したなら、何があっても最後までマナを信じて愛し続けろっていうことだよ…」

マナ「………!」テレッ

シンジ「こんな恥ずかしいことをマナ本人に言えるはずがないから黙ってたんだよ」

シンジ(流石に最後のアドバイスは言えないな…)

マナ「それは嘘ね」

シンジ「!!?嘘なんて言って…」

マナ「そっちじゃなくて、恥ずかしくて~ってやつよ」

シンジ「?」

マナ「だって、好きだよ…とか、愛してるって言ってくれるじゃない」クスクス

シンジ「それは…」

マナ「嘘なの?」

シンジ「いや、本心だよ…」

マナ「じゃあ、私が正しいね」ニコッ





シンジ「もう家に帰ってもいいってさ」

マナ「やった!じゃあ、今日は私がご飯を全部作ってあげるよ!」

シンジ「大変じゃない?」

マナ「いいの!シンジは病み上がりなんだから、ゆっくり休んでなさい」

シンジ「じゃあ、そうさせてもらおうかな?」

マナ「任せて!」

シンジ「…というわけだから、先に帰るね」

トウジ「ああ、ワイももう少しで退院やから、学校でな」

シンジ「うん。早く学校に来てね」

トウジ「おう!任せとき」

マナ「それじゃあ鈴原君、ヒカリちゃん、また学校でね!」

ヒカリ「うん!マナちゃんも頑張ってね」

マナ「ありがと!」

ヒカリ「あ、碇君、ちょっとこっちに来て」クイクイ

シンジ「どうしたの?」

ヒカリ「もう、マナちゃんを泣かしちゃ駄目だからね。碇君が眠ってる間ずっと泣いていたのよ?」ボソッ

シンジ「………うん。ありがとう、洞木さん」



シンジ「ただいま」

マナ「おかえり」

シンジ「なんか久しぶりに帰って来た気がするよ」

マナ「五日間だもんね」

シンジ「五日間か…その間ずっとマナは看病してくれてたんだよね…」

マナ「なんで分かるの?」

シンジ「そのくまを見れば分かるよ」

シンジ「それに、洞木さんが言ってたしね」

マナ「ヒカリちゃんが?」

シンジ「うん。僕が眠っている間ずっと泣いてたって」

マナ「そんなこと言ってたの!?」

シンジ「そうだよ。心配してくれてありがとう、マナ」

マナ「ご飯出来たよ~シンジ~!」

シンジ「凄い!こんなに作ってくれたの!?」

マナ「五日間点滴だけだったんだから、しっかり食べなきゃ」

シンジ「そうだね」

シンジ「マナの料理をみたら食欲が凄く出て来たよ」

マナ「ほんと!?シンジの舌に合えばいいな」

シンジ「今まで、マナの料理が美味しくないことなんてなかったよ」

マナ「それは、シンジも同じね」

マナ「シンジの作るご飯はいつでも美味しいもんね」

シンジ「僕なんて大したことないよ」

マナ「もっと自分に自身持ちなよ、シンジ」

マナ「だってシンジは私の中で一番なんだから」

キュッキュッ シャー

シンジ「……やっぱり匂いが…」

マナ「そんなことないよ!ほら、後ろ向いて」ゴシゴシ

シンジ「汚なくない?」

マナ「そこまでじゃないよ」ゴシゴシ

シンジ「………ゴメン…」

マナ「どうしたの?」

シンジ「だって、汚ないのに洗って貰うとか申し訳なくて…」

マナ「そんなことないよ!!」

マナ「だって、私との約束を守ってくれたからこんなことになっちゃったんでしょ?」

マナ「それに、シンジだから嫌じゃないもん」

マナ「はい、終わったよ」

シンジ「じゃあ、マナも後ろ向いて」

マナ「別に私は…」

シンジ「ほら、早く早く」

マナ「実は…昨日は入ってないの…」

マナ「お医者様が、いつシンジが目覚めてもおかしくないって言ってたから離れられなくて…」

シンジ「それなら尚更だよ。僕のせいなんだから僕が洗うよ」ゴシゴシ

マナ「汚ないでしょ…?」

シンジ「ううん、全然。むしろすっごく綺麗な肌だよ」ゴシゴシ

マナ「やめてよ、恥ずかしくてなんて言えばいいか分からないよ!」

シンジ「そこは、ありがとうでいいんじゃないのかな?」

マナ「………ありがとう…」





寝室

マナ「私、今回の使徒騒ぎで思ったんだ…」

マナ「いつ誰が死んじゃってもおかしくないっんだって…」

マナ「それは、シンジも私も例外じゃないんだって……」

シンジ「いや、僕は、マナだけは何があっても守ってみせるよ!」

マナ「ありがと……だけどね、それでシンジが死んじゃったら意味がないの…」

マナ「私だけが残されたら、私は死んじゃう」

マナ「だって、その世界にはシンジがいないんだから」

シンジ「………」

シンジ「マナ、それは間違ってるよ?」

マナ「えっ?」

シンジ「僕はマナは必ず守る。そして、絶対に僕はマナを残して死なないから…」

シンジ「これは約束だから…」

シンジ「だから、そんな心配はしなくていいんだよ」

マナ「シンジ……」

マナ「それなら…」

マナ「それなら、私の身体にシンジを刻んで…」

マナ「それが私とシンジの誓い…血の誓いになるから…」

シンジ「………」

マナ「それに、今日は安全日だから…」

シンジ「………マナはそれでいいの?」

マナ「うん。だからシンジ、何があってもこの誓いを破らないで」

マナ「誓える?」

シンジ「もちろんだよ…」

マナ「じゃあ…始めましょう…」ギュッ

シンジ「……人間の肌って、こんなに温かいんだ……」

マナ「……優しくして…」

シンジ「マナ…」チュ

マナ「シンジ…」レロッ

シンジ「………」チュバッチュバッ

マナ「………」レロレロ

シンジ「マナ…服を脱いで…」

マナ「………うん…」ファサッ

シンジ「いつ見ても綺麗だ…」

マナ「シンジ…」

シンジ「マナ、触っていい?」

マナ「いいよ…」

シンジ「………」ツツッ

マナ「あっ!!」ビクッ

シンジ「やっぱり腋に弱いね」

マナ「やっ!駄目…!」

シンジ「じゃあ、こっちは?」コリッ

マナ「あうっ!……だ、駄目!シンジ、そ、そこは……あっ!!」

シンジ「気持ちいい?」

マナ「す……凄い…」

シンジ「マナの乳首って小さくてかわいいね」コリコリ

マナ「んっ………」

シンジ「そろそろかな…」

シンジ「マナ、ここ、濡れてきたね」クニュ

マナ「そんなこと……ない…」

シンジ「ほら…」グチュ

マナ「ひゃっ!!」ビクッ

シンジ「ここは?」クリッ

マナ「あっ!駄目!そこは……ああっ!!!」

シンジ「………」クリクリ

マナ「ん…んんっ……あっ!!!」プシャー

シンジ「マナ…そろそろいい?」

マナ「……………うん…」

シンジ「いくよ…」グッ

マナ「いっ!!」

シンジ「マナ!?」

マナ「ちょっと待ってて…」

シンジ「やっぱり痛いの?」

マナ「うん…だけど、止めないで」

シンジ「でも……」

マナ「いいの…それに言ったでしょう…血の誓いってね」

シンジ「だけど、僕はマナを傷つけてまで…」

マナ「それは駄目。この痛みだって私にとっては、大事なシンジと結ばた証になるんだから」

シンジ「マナ………」


マナ「少し慣れて来たわ…続けて、シンジ」

シンジ「ゆっくりいった方がいい?」

マナ「ううん、一気にきて…」

マナ「だけどね、お願いがあるの」

シンジ「何でも言ってよ」

マナ「思い切り抱きしめてほしいの…お願い、シンジ」

シンジ「うん……いくよ、マナ」ギュゥー

マナ「………うん…きて、シンジ」ギュゥー

シンジ「…………」ヌプッ

マナ「あぁぁぁぁぁ!!!」ギュゥー

シンジ「マナ!!」ヌププ

マナ「うっ…うっ…」ポロポロ

シンジ「………全部入ったよ…?」ギュッ

マナ「………」ポロポロ

シンジ「ごめんね、マナ…こんな辛い思いをさせちゃって…」

マナ「……そんなことない… それに、やっとシンジと一つになれた…」

マナ「これで私の心も身体もシンジのモノ…」

マナ「こんなに嬉しいことって他に無いよ…」

シンジ「マナ…」

マナ「だからね、シンジ…シンジには気持ち良くなって貰いたい」

マナ「シンジの好きにしていいよ」

シンジ「でも、そしたらマナが!!」

マナ「私はいいの!こうしてシンジと繋がっているだけで充分幸せなんだから…」

シンジ「本当にいいの?」

マナ「ええ…私で気持ち良くなって…」

シンジ「動くよ?」

マナ「いいよ」

シンジ「ふっ……」ヌプッヌプッ

マナ「うぅぅ…」ギュッ

シンジ「やっぱり…」

マナ「駄目!続けて!」

シンジ「無理はしないで…限界だったらすぐに言ってね」ヌリュッ

マナ「分かっ…た…」

シンジ「………」グチュ グチュ

シンジ「ねえ、マナ」グチュ グチュ

マナ「な…に……?うっ!」ビクッ

シンジ「マナの中、凄く締まってて気持ちいいよ」

マナ「…気持ち良いの?」

シンジ「うん…」

マナ「私で…気持ち良くなってくれているの?」

シンジ「そうだよ、マナ。マナで気持ち良くなってるんだよ」

マナ「よかった…」ポロポロ

シンジ「それに、直にマナの温もりが伝わってきて幸せなんだ」

シンジ「好きな人と一つになれるのって、こんなに嬉しいんだね」グチュ グチュ

マナ「私も….嬉しい……好きな人と一つになれて…」

マナ「好きな人の温もりを身体の中で感じられて…」

マナ「シンジと心と身体も一つに繋がることができて…」ポロポロ

シンジ「愛してるよ、マナ」チュウ

マナ「私も愛してる…シンジ」チュウ

ズチュ ズチュ

シンジ「マナ…?」ヌリュッ

マナ「ど、どうしたの?…」

シンジ「そろそろ…限界かも…」ズチュ ズチュ

マナ「出していいよ…私の中に」

マナ「シンジと私の愛の証として私に残して…」

シンジ「……いくよ…」ズチュ ズチュ

マナ「……うっ………」

シンジ「あと少し…あともう少しだけ頑張って、マナ!!」

マナ「あぁっ!!シンジ!」キュッ

シンジ「くっ……で…出る!」ビュリュリュ

マナ「あぁ!沢山入ってくる!!私の中に、シンジの精子が!!」

シンジ「マナ!!」ギュッ

マナ「シンジ!!」ギュッ

シンジ「……」ハアハア

マナ「……」ハアハア

シンジ「大丈夫?マナ…」

マナ「う…うん…」

マナ「まだ私の中でシンジのおちんちんが熱を持って脈打ってる…」

シンジ「マナの中もかなり圧迫してきているよ」

マナ「だけど、小さくなってきちゃったね」

シンジ「それはしょうがないよ… だけど、まだしばらくはこのままマナの中で温もりを感じていたい…」

マナ「私も、シンジを感じていたい」





マナ「もう、シンジがいなければ生きていけないよ」

シンジ「僕もだよ…マナ。マナがいない世界なんてもう考えられないよ」

マナ「だから…」

シンジ「僕は死んではいけない?」

マナ「そう…だから、何があっても絶対に生きて戻って来てね」

シンジ「マナも絶対に死んじゃ駄目だからね?」

シンジ「もう僕たちは一心同体なんだから」

翌日

シンジ「……」

マナ「……」スウスウ

シンジ「……」

マナ「ん…んん…」パチッ

シンジ「おはよう、マナ」

マナ「おはよう、シンジ。いつから起きてたの?」

シンジ「十五分ぐらい前かな?」

マナ「この前の私と同じじゃない!」

シンジ「そうだね~ でも、マナがかわいくって時が経つのもあっという間だったよ」ニコッ

マナ「もう…」

>>198 マナ「結ばた」→マナ「結ばれた」





マナ「ねぇシンジ…」モジモジ

シンジ「どうしたの?」テクテク

マナ「…痛いの……」

シンジ「痛い?何処が?」

マナ「だから…その……アソコが……」

シンジ「……やっぱり昨日のせい…?」

マナ「…うん」

シンジ「ごめん、僕のせいで…」

マナ「じゃあ、責任とってね」

シンジ「責任!?」

マナ「こういうことよ」ギュッ

シンジ「マナ!そんなにくっついたら学校でみんなに色々と言われちゃうよ!」

マナ「責任…とってくれるんでしょ?」

シンジ「それはそうだけど…」

マナ「じゃあ、大丈夫だよね!」

シンジ「うぅ…後が怖い…」トボトボ

マナ「ほら行くよ、シンジ!」

シンジ「分かったよ…」

学校

シンジ マナ「おはよう」

男子a「おい、碇が来たぞ」

男子b「本当だ。それに、霧島さんも一緒だな」

女子a「最近ずっと来てなかったよね、二人とも」

女子b「ずっと学校も来ないでナニをやってたんだか」

女子a「多分アレよね…」

女子b「そうね…」

ヒカリ「そんなのじゃないわ!!」ガタッ

クラスメイト「!?」

ヒカリ「碇君は使徒と戦って傷ついてずっと入院してたの!それに、マナちゃんだって、ずっと碇君の看病を離れずにしてたのよ!」

ヒカリ「それなのに、何でみんなはそうやって好き勝手に色々言うの!?」

クラスメイト「………」シーン

マナ「ありがとう、ヒカリちゃん」

シンジ「僕からも言うよ…ありがとう」

ヒカリ「碇君…マナちゃん…」

シンジ「分かってくれる人が一人でもいてくれたら充分だよ」

ネルフ

ブーブーブーブー

青葉「移動物体、最終防衛線を突破!依然進行中です!!」

マヤ「パターン青!使徒です!!」

ミサト「地上迎撃は間に合わないわ!二号機をジオフロント内に待機させて、目標が侵入と共に攻撃を開始して!!」

アスカ「分かってるわよ!あんなの私一人でお茶の子さいさいよ!!」

アスカ(あんな女たらしなんていなくったって私は勝てる!)

ミサト「碇司令、初号機はどうしますか?まだシンジ君は来ていないようですが」

ゲンドウ「初号機はダミープラグを使って出撃させろ」

マヤ「ですが、ダミーシステムには、まだ問題点が!」

ゲンドウ「構わん、ダミーシステムを使え」

リツコ「分かりました」

マヤ「先輩!!」

リツコ「今は非常時なの。その意味が分かって?」

マヤ「………分かりました」

リツコ「私はダミーシステムの指揮に向かうわ。マヤ、任せたわよ」

マヤ「はい!」

冬月「最強の拒絶タイプか…」

ゲンドウ「ああ…」

冬月「またシンジ君には出撃させないつもりかね?」

ゲンドウ「ああ…」

ゲンドウ「ダミーシステムがあればあいつは必要ない…」

冬月「そうか…」

学校

アナウンス「非常事態宣言が発令されました。一般の方はお近くのシェルターに避難して下さい。繰り返します…非常事態宣言が…」

女子a「なにあれ!!」

男子a「でけぇ… こっち向かって来てるぞ」

ヒカリ「早くみんな逃げて!!」

マナ「シンジ!シンジはどうするの!?」

シンジ「僕は今からネルフに…」

マナ「危ないよ!!もう、すぐそこまで来ているんだよ!!」

シンジ「だけど、僕が乗らないとみんなが…」

マナ「それでも、行くまでに死んじゃったら意味がないじゃん!!」

シンジ「でも…」

マナ「じゃあ、私も一緒に行く!」

シンジ「それは危ないよマナ!!」

マナ「そうすれば、シンジと私は生きるも死ぬも一緒。どちらかが残されることはないもの」

シンジ「だけど…」

マナ「それに言ったでしょう…シンジがいない世界なんて考えられないって」

シンジ「!?」

シンジ「………行くよ、マナ?走るけど大丈夫?」

マナ「もちろん!」

ネルフ

マヤ「使徒、ジオフロント内に侵入!」

ミサト「アスカ!頼むわよ!!」

アスカ「分かってるーの!!」ズドドドドド

アスカ「ちぃ、次!」ズン

アスカ「なんで倒れないのよ!!」

ゼルエル「………」シュン

アスカ「あぁぁぁぁぁ!!!」シュバ

日向「弐号機、両腕損傷!」

ミサト「アスカッ!!」

アスカ「こんちくしょう!!!」ダッ

ミサト「神経接続解除!急いで!!」

ゼルエル「………」シュバ

アスカ「ひっ!」スパン

ミサト「アスカの状態は!?」

マヤ「生命反応有り!生きてます!!」

ミサト「よかった…」

日向「弐号機がやられてしまったらもう戦力が…」

ミサト「あれは!?」

ミサト「零号機!?」

青葉「n2地雷を抱えています!」

ミサト「やめなさい!レイ!!」

レイ「……atフィールド全開…」グググ

レイ「………」ビリビリ

ゼルエル「………」サッ

レイ「!?」カッ

チュドーン

ゲンドウ「レイ!!!」

ゼルエル「………」ズバッ

零号機「………」ズン

ゲンドウ「冬月、あとを頼む」スッ

冬月「ああ…」





リツコ「もう一度701からやり直して」

作業員「駄目です!拒絶反応が!!」

ゲンドウ「もう一度だ」

ゲンドウ「シンジはやっと幸せを手に入れた」

ゲンドウ「その幸せを私は奪いたくない…」

ゲンドウ「もう二度とエヴァに乗らずに幸せに二人で生きて欲しいのだ…」

ゲンドウ「だから…ユイ…このダミープラグを受け入れてくれ」

初号機「………」

初号機「ヴォオオオオオオ!!」

マヤ「初号機起動!!」

ミサト「急いで出して!!」

マヤ「はい!」

バシュッ

ゼルエル「………」

初号機「………」

初号機「ヴォ!」ズン

ゼルエル「!?」ドカッ

シンジ「あともう少しで…」

マナ「シンジ、あれ!!」

シンジ「初号機!?なんで…」

加持「ダミーシステムだよ」

シンジ「加持さん!どうしてここに!?」

加持「君を止めるためにさ。ほら、こっちのシェルターに入ってくれ」

シンジ「でも……」

加持「君のお父さんの頑張りを無駄にする気か?碇司令は君をエヴァに乗せないために頑張っていたんだぞ」

加持「それに、シンジ君の彼女までも危険に晒す気か?」

シンジ「………」

加持「それに、俺も君には死んで欲しくないんだよ。だから、早く!」

シンジ「……分かりました」

シンジ「行くよ、マナ」

マナ「うん…」ハアハア

加持(ふう…これで俺の役目は終わりかな)

加持(あとは恐らく…)

加持(殺される……か…)

加持(それまでになんとしても真実に辿り着かねば…)

加持(それと……あいつにはせめて……)

加持(幸せになってもらわないとな……)

マナ「いいの?シンジ」

シンジ「えっ?」

マナ「もうエヴァに乗らなくて」

シンジ「そうらしいけど…本当にいいのかな?」

シンジ「アスカや綾波が戦ってるのに…」

マナ「ううん、もういいんだよ…もう充分にシンジは戦ったんだから…」

マナ「これ以上シンジが心も身体もボロボロになるのは嫌なの!」

マナ「だから、もういいんだよ!」

マナ「もし戦うのを辞めたって誰も責めることは出来ない!それに、責められる理由すら無いじゃない」

マナ「だから…シンジ…もうエヴァに乗るのは辞めよ?」

シンジ「………」

シンジ「分かった……こうしよう」

シンジ「僕はもう自分からはエヴァには乗らない」

シンジ「だけど、もし僕が必要となったなら僕はエヴァに乗る」

シンジ「それはマナを守ることにもなるからね」

マナ「………」

マナ「それでシンジはいいの?」

シンジ「うん!」

マナ「……」

マナ「分かった」

シンジ「マナ!」

マナ「私はシンジの意見に従う」

マナ「だって、シンジが頑張って辿り着いた答えだもん」

マナ「私は、もうシンジに危ない目にあって欲しくない…だけど、私はシンジと一緒に進むって決めたから、何があってもシンジの意見に従う」

シンジ「ありがとう…」

ジオフロント

初号機「………」グッチャグッチャ

ゼルエル「」ピクピク

ミサト「使徒を…喰ってる!?」

マヤ「おぇぇ!!」ベチャベチャ

青葉「初号機体内に高エネルギー反応!!」

リツコ「自らs2機関を取り入れているの!?」

初号機「………」スタッ

初号機「ヴォオオオオオ」バツバツバツ

リツコ「拘束具が!!」

ミサト「拘束具?あれは装甲じゃないの?」

リツコ「あれは装甲なんかじゃないわ。私達人間がエヴァを抑え込むための拘束具なのよ」

リツコ「拘束具が無くなった今、エヴァを抑え込むことは出来ない…」

ミサト「エヴァは人間が作った物じゃないの!?」

リツコ「いいえ、エヴァは第一使徒をコピーした物よ」

ミサト「第一使徒って!!」

リツコ「そう、セカンドインパクトを起こした原因」

ミサト「なんなのよ…エヴァって……」

司令室

冬月「どうする碇、恐らくもう初号機は使えんぞ。委員会から圧力がかかる」

ゲンドウ「問題ない…」

冬月「お前にとっては問題ないかもしれんが、残りの使徒はどうする!ネルフには初号機が消えたら零号機と弐号機しか無いんだぞ」

ゲンドウ「問題ない…」

冬月「二体のエヴァで一体…いや、まさか…」

ゲンドウ「そうだ…参号機を使う」

翌日

ミサト「初号機は凍結処分になったわ」

シンジ「凍結ですか?」

ミサト「ええ、委員会からの命令なの」

シンジ「分かりました。では、僕は待機ということでいいですか?」

ミサト「ええ。これで霧島さんと朝から晩までいちゃコラできるわよ」ニヤニヤ

シンジ「そうですね」

ミサト「」

シンジ「冗談ですよ!」



シンジ「エヴァ初号機は凍結処分だって。だから僕は待機らしいよ」

マナ「つまり、シンジは戦わなくていいってこと?」

シンジ「そうだよ」

マナ「よかった…」

マナ「昨日はああ言ったけれど、シンジが心配なのは変わりないから、安心しちゃった」

シンジ「僕も実は、ちょっと安心してるんだ」クスクス

マナ「シンジも?」クスクス

シンジ「やっぱり怖いのは怖いからね。それに、マナと離れないで済むから」

マナ「私もずーっとシンジと一緒にいれればいいや!」ギュッ

シンジ「もう離さないからね」ギュッ

マナ「望むところよ!」

ピンポーン

マナ「はーい」ガチャ

トウジ「よう」

ヒカリ「こんにちは、マナちゃん」

シンジ「トウジ!もう大丈夫なの?」

トウジ「ああ、見ての通りぴんぴやで」

シンジ「よかった…」

ヒカリ「ト……鈴原は大丈夫だったんだから、もう気にしなくていいんだよ、碇君」

トウジ「そうやで、シンジ。まだ気にする用だったら逆にぶん殴るからな」ニヤッ

シンジ「う、うん」

マナ「ねえねえ、ヒカリちゃん、ちょっとこっち来て」グイッ

ヒカリ「えっ、ま、マナちゃん?」ズルズル





マナ「ただいま~」

ヒカリ「うぅ…」

シンジ「どうしたの?洞木さんの顔、真っ赤だよ?」

マナ「ちょっとね…」

シンジ「?」

マナ「ヒカリちゃん、言っちゃっていい?」

ヒカリ「…………うん…」

マナ「じゃあ、言うね!」

マナ「シンジ、実はね…」

トウジ「霧島、それはワシからセンセに言うわ」

トウジ「実はな、センセ…ワシとヒカリは付き合うことになった」

シンジ「えっ!そうなの!?」

ヒカリ「うん…」

シンジ「知らなかった…」

シンジ「マナは知ってたの?」

マナ「なんとなく分かってたけど、さっきのヒカリちゃんの言葉で確信したよ」

シンジ「さっきの言葉?」

マナ「うん」

シンジ「僕にはさっぱりだよ…」

トウジ「もうその話は終わりにしようや」

トウジ「それよりセンセ、外の様子見たか?」

シンジ「うん…かなり街が破壊されていたね」

マナ「学校の方はどうだったんだろ?」

ヒカリ「学校は無事だったわ。だけど、暫くは休校ね。家が無くなった子も沢山いるらしいしね」

トウジ「まあ、ワシは勉強せんで済んで良かったんやけどな」ケラケラ

ヒカリ「そんなこと言ってんじゃないの!このあと家に帰ったら遅れていた分の勉強をやるのよ!」

トウジ「待ってくれや、ヒカリ!そない殺生なこと言わんといてな!」

ヒカリ「駄目よ!帰ったらビシバシやるんだから!」

トウジ「あかんて、やめときて!!」

シンジ「ねえ、マナ」

マナ「なあに?」

シンジ「トウジって、尻に敷かれるタイプなんだね…」

マナ「そうね」クスクス

シンジ「なんだか、ちょっとトウジが可哀想だよ」

マナ「まあ、ヒカリちゃんが彼女だと鈴原君も勉強が出来るようになりそうだね」クスクス

シンジ「確かにね…だけど、あれはちょっと僕には耐えられそうにないな」

マナ「やってみる?」クスクス

シンジ「マナが?」

マナ「シンジが」ニコッ

シンジ「僕とマナは学力が同じ位じゃないか。多分ただの勉強会になっちゃうよ」

マナ「たしかにそうね…」

マナ「じゃあ…夜の勉強会とかはどう?」ニヤリ

シンジ「なんかエッチな感じに聞こえるよ…」

マナ「そうよ」

マナ「エッチなの」

シンジ「……それならいつでもお願いします」

マナ「よろしい」クスクス

トウジ「なあ、ヒカリ…センセ達は進んでるのぉ」

ヒカリ「………不潔よ、不潔!」

トウジ「でもなぁ…実際、そないなことやっててもこの二人はおかしくないやろ?」

ヒカリ「それはそうだけど…」

シンジ「と、トウジ!!聞いてたの!?」

マナ「いつからそこにいたの!?」

トウジ「いつって…」

ヒカリ「夜の勉強会とか言ってたところよね」

マナ「い、今のは聞かなかったことにして!!」

ヒカリ「この様子じゃあ、この前庇う必要はなかったのかな?」

マナ「そんなことないって!!」

ヒカリ「でも……」

トウジ「いやいや、あんときはずっと大センセは寝てたんやから、庇って正解やろ」

ヒカリ「そうね…」

ヒカリ「で、マナちゃん、初めてってどうだった?」

マナ「えっ!?えっ!?」

ヒカリ「初めては初めてよ。痛かったの?」

マナ「ちょっと!ヒカリちゃん!!」

シンジ「……トウジ、僕らは外に出よう」

トウジ「そやな…」

シンジ「終わった?」

マナ「………うん…」

ヒカリ「色々聞いちゃったわよ」

シンジ「色々?」

ヒカリ「碇君の事も含めて色々よ」

シンジ「………」

マナ「ごめん、シンジ…」

シンジ「…………うん…」

ヒカリ「それにしても意外だったわ。碇君があんな事を言うなんて」

マナ「ちょっと、ヒカリ!!」

ヒカリ「冗談よ。でも、私には早い話ね」

マナ「どうして?」

ヒカリ「だって、結婚するまではそういうことをしないって決めているもの」

トウジ「!!?」

シンジ「ドンマイ、トウジ…」ボソッ





ヒカリ「それじゃあ、もうそろそろ帰るね」

トウジ「また遊びに来るわ」

シンジ「うん、いつでもおいで」

マナ「待ってるよ~」

トウジ「ほな、さいなら」バタン

シンジ「トウジ、元気だったな~」

マナ「入院してたようには見えなかったね」

シンジ「うん。元気で良かったよ」

マナ「もう気にしちゃ駄目って言われたでしょ?」

シンジ「そうだったね」

マナ「ねえシンジ、このあと買い物に行こ?」

シンジ「いいよ。どこに行く?」

マナ「街に出て散歩しながら良さそうなお店を探そうよ」

シンジ「オッケーだよ。すぐに出る?」

マナ「待ってて、ちょっと着替えてくるね!」タタッ

シンジ「はいはい」

シンジ(何を着てくるんだろう?)

マナ「お待たせ」

シンジ「大丈夫だ……!?」

マナ「どう?」

シンジ「まさか、初めてのデートに着て来たワンピースだとは思わなかったよ」

マナ「あんまり良くなかった?」

シンジ「いや、その逆だよ!一番マナに似合ってるよ!」

マナ「ほんと!?嬉しい!」

シンジ「ほんとほんと!それに純白ってマナにとても合ってるんだよ」

マナ「そ、そうかな?」

シンジ「本当によく似合ってるよ」

マナ「えへへ、ありがと」



マナ「見て見て、このお店可愛いよ!」

シンジ「本当だ。入ってみる?」

マナ「いいの?」

シンジ「もちろんだよ」

マナ「やった!じゃあ入ろ!」カランカラン

マナ「すご~い!ほらシンジ、このマグカップ可愛くない?」

シンジ「確かにね。マナに似合いそうだね」

マナ「そう?」

マナ「あっ!このマグカップってお揃いなんだ!」

シンジ「へえー、ピンクと白のペアカップか…」

シンジ「気に入った?」

マナ「うん!」

シンジ「そうか…でもとりあえず他のも見てみようよ」スッ





マナ「あれ、シンジ~?」キョロキョロ

マナ「どこに行ったんだろう?」

シンジ「ごめん、マナ。ちょっと買い物をしてたんだ」

マナ「何を買ったの?」

シンジ「これだよ。」ガサッ

マナ「さっきのマグカップ?どうして?」

シンジ「マナにプレゼントだよ」

シンジ「そういえば、僕は何にもマナに買ってあげてなかったからね」

マナ「ありがとう!!凄く嬉しいよ!!」

シンジ「喜んでくれて僕も嬉しいよ」

シンジ「これくらいなんてことないよ」

シンジ「僕はこんなペンダントをマナから貰ったんだから」

マナ「ちゃんと身につけてくれていたんだ」

シンジ「もちろん!毎日つけてるよ!」

マナ「よかった!実は、私も毎日つけてるのよ」

シンジ「知ってるよ。僕がマナの事を見てないわけがないじゃないか」

マナ「もう、恥ずかしいこと言わないでよ」

マナ「でも、ありがと!」ニコッ

マナ「次はどこがいい?」

シンジ「そうだね…ここに入らない?」

マナ「アクセサリー専門店?」

シンジ「そうだよ。さあ、入ろう!」ウィーン

マナ「?」

シンジ「すみません、予約していた碇です」

店員「碇様ですね。少々お待ち下さい」

マナ「えっ?どういうこと?」

店員「碇様。お待たせ致しました。こちらがご予約なさった品でよろしかったでしょうか?」

シンジ「はい。ちょっと取ってもいいですか?」

店員「どうぞ」スッ

シンジ「ありがとうございます」スッ

店員「では後ほど戻りますので暫く御覧になっていて下さい」サッ

シンジ「マナ、これつけてみて?」

マナ「この指輪…もしかして…」

シンジ「うん。マナと僕のペアリングだね」

シンジ「それよりもマナ、つけて」

マナ「うん…」スッ

シンジ「どう?」

マナ「ぴったり…」

シンジ「よかった…サイズが違ってたらどうしようかって思ったよ」

マナ「いつから頼んでたの?」

シンジ「僕が入院するちょっと前だね」

シンジ「本当はもう少し早く来たかったんだけど、なかなかね…」

マナ「本当に貰っていいの?」

シンジ「もちろん!そのために作って貰ったんだから」

マナ「でも、お金…」

シンジ「気にしなくていいよ。お金よりもマナの喜ぶ姿の方がずっと価値があるからね」

マナ「シンジ…」





マナ「今日はありがとね、シンジ」

シンジ「気にしなくていいってば。僕が好きでやったんだから」

マナ「もう、その気持ちだけで幸せだよ」ニコニコ

シンジ「やっぱりマナは笑顔が一番似合うね」

シンジ「マナが笑ってると僕も幸せな気分になれるよ」

マナ「じゃあ、ずーっと笑ってるようにするね」

シンジ「うん!そうしてくれると嬉しいよ」

マナ「それじゃあ、帰ろ!」ギュ

シンジ「マナの手は暖かいね」ギュ

マナ「シンジも暖かいよ!」

アスカ「…」ジー

翌日

マナ「よく寝た~」

シンジ「学校がないとお寝坊が出来て楽だね」

マナ「いつも学校って早いからね~」

シンジ「ちょっとしんどいよね」

マナ「まあね~ だけど、学校が無いなら無いでちょっとさみしいな」

シンジ「なかなか友達と会えないからね」

マナ「そうそう!でも、その代わりにシンジとずっと一緒に居れるからいいんだけどね!」

シンジ「ふふっ…」

マナ「そうだ!学校で思い出したんだけど、久しぶりに楽器やらない?」

シンジ「いいね!準備してくるよ!」

マナ「私も手伝うよ!!」





シンジ「やっぱり下手になってるな」

マナ「そんなことないよ!もう紅が弾けるのってとても凄いことだよ!」

シンジ「そうかな?多分チェロをやってたからギターでも指が動くんだと思うよ?」

マナ「努力の賜物だね!そうだ、後でチェロを聞かせてよ!」

シンジ「別に上手くないよ?」

マナ「そんなことないんじゃない?これだけギターも弾けるんだもの」

シンジ「分かった、後で弾くよ」

マナ「やった!楽しみ!!」

シンジ「期待は…」

マナ「するね!」ニコッ

シンジ「じゃあちょっとだけだよ」~♪

マナ「………」

シンジ「………」~♪

シンジ「って感じだよ。あんまり上手くないでしょ?」

マナ「いや、上手すぎてびっくり…」

シンジ「そんなことないよ。僕の先生の足元にも及ばないよ」

マナ「いや、先生と比べちゃ駄目だよ!これは自信持っていいよ!!」

シンジ「うーん…自分が上手いなんて思ったことないからな…」

マナ「シンジが自信持てないなら、私が自信を持って言うよ。シンジは凄く上手い!」

シンジ「あ、ありがと」





マナ「そろそろやめようか」

シンジ「もうかなり弾いたんだね」

マナ「熱中しすぎよ」

シンジ「やっぱり久しぶりにやると楽しいからね」

マナ「それは同感!いつまでもやってたくなるよね?」

シンジ「そうそう!時を忘れて弾いちゃうんだよね」

マナ「シンジは分かってるね!!」

シンジ「僕とマナが似たもの同士なんだよ」

マナ「ふふっ、そうだね」

ネルフ

マヤ「衛星軌道に移動物体発見。パターン青、使徒です!!」

ミサト「衛星軌道か…手の出しようが無いわね」

ミサト「地上から一発狙ってみますか」

ミサト「弐号機にポジトロンライフルを持たせて出撃!」

アスカ「了解!!」

ミサト「レイは零号機に乗ったまま待機!」

レイ「了解」

ゲンドウ「参号機を出撃させろ」

冬月「パイロットはあの少年でいいのかね?」

ゲンドウ「ああ…問題ない…」

冬月「分かった。すぐに準備させる」

冬月「で、装備はどうする?」

ゲンドウ「ロンギヌスを使え」

冬月「いいのか、碇」

ゲンドウ「ああ、問題ない」

冬月「分かった…」

アナウンス「非常事態宣言が…」

シンジ「マナ!早くシェルターに!」

マナ「う、うん!」ダッ

シンジ「出来るだけ奥の方にいて!何があるか分からないからさ!」

マナ「シンジは?」

シンジ「大丈夫、ずっと一緒にいるよ」

マナ「うん」

地上

アスカ「なんで動かないのよ!来るなら早く来なさいよ」イライラ

ミサト「落ち着いて、アスカ!じきにライフルのエネルギーも溜まるからもう少しまっ…」

アラエル「……」ピカッ

アスカ「あぁぁぁぁぁ!!」

ミサト「アスカ!?」

アラエル「……」

アスカ「いやっ!!」

アスカちゃん…

アスカ「やめて!!私の心の中を覗かないで!!」

今日ね、ママ、アスカちゃんの好きなご飯を作ったのよ…

ねえママ!私、エヴァっていうロボットのパイロットになったのよ!選ばれたエリートパイロットになったのよ!だからママ、私を見て!! バタン
プラプラ

アスカ「辞めてよ…もう…」

アスカ「せっかく忘れかけていたのに、どうして掘り返すの!!」

アラエル「……」

アスカ「穢されちゃった…私の心、穢されちゃったよぉ…シンジ…」ポロポロ

ミサト「アスカ!!早く弐号機を戻して!!」

マヤ「は、はい!」

ミサト「レイ!いける?」

レイ「はい」

日向「ちょっと待ってください!何かが上がって来ます!!」

ミサト「なんですって!?」

青葉「あれは……参号機!?」

日向「どうして参号機が…」

ミサト「そんなことどうでもいいわ!それよりも誰が乗ってるの?」

マヤ「これは…」

ケンスケ「悪いな惣流、遅くなっちまった」ガタン

ケンスケ「んで、これをあれに向かって投げればいいんだな」ガチャン

ケンスケ「カウントダウン入ります」グッ

ケンスケ「10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 発射!!」ブン

アラエル「……」

アラエル「!?」グサッ

マヤ「ぱ、パターン青、消滅しました…」

ミサト「アスカの救出急いで!」

マヤ「アスカの心音微弱、かなり衰弱しています!」

リツコ「それに、精神汚染の可能性が大いにあるわ」

ミサト「くっ…」

ミサト(ごめん、アスカ……)





プシュー

ミサト「アスカの容態は?」

医者「身体の方は大丈夫です。しかし、精神の方がとても…」

ミサト「………」

ミサト「……入って大丈夫ですか?」

医者「どうぞ…」スッ

ミサト「………」ガチャ

ミサト「アスカ」

アスカ「………」

ミサト「アスカ!」

アスカ「………」

ミサト「アスカ…どうして…」

アスカ「穢された…」

アスカ「誰も私を見てくれない…誰も私を愛してくれない…」

ミサト「アスカ、私はちゃんとアスカのことを愛してるわ!」

アスカ「嫌い…嫌い、嫌い!みんな大っ嫌い!!」

ミサト「シンジ君は?」

アスカ「!?」ビクッ

ミサト「シンジ君はどうなの?」

アスカ「シンジ……」

ミサト「今からシンジ君を呼ぶからちょっと待ってて!」ダッ

シンジ「今回は特に被害も無かったみたいだね」

マナ「そうね。良かったね!」

シンジ「今後もこんな感じでいければ…って電話だ…」ブーブーブーブー

マナ「誰から?」

シンジ「ミサトさんだ!ちょっと出るね?」ピッ

シンジ「もしもし、どうしたんですか?」

ミサト「シンジ君!今からネルフの病院に来て!」

シンジ「ど、どうしたんですか?いきなり…」

ミサト「アスカが使徒の攻撃にあってやられたの!」

シンジ「アスカがですか!?」

シンジ「容態は?」

ミサト「精神汚染による精神崩壊…」

シンジ「精神崩壊…」

ミサト「今のアスカを助けられるのはシンジ君だけなの!だから早く!!」

シンジ「分かりました!すぐに行きます!!」ピッ

マナ「シンジ…アスカさんに何かあったの……?」

シンジ「それが…使徒の攻撃で精神崩壊を起こしてるらしい…」

マナ「精神崩壊!?」

シンジ「うん… それで、ミサトさんからアスカを助けて欲しいって言われたんだ」

マナ「今から病院に?」

シンジ「そうだね…だから、今から出なきゃ!」

マナ「私も行く!」

マナ「私に出来る事があるかもしれないから」

シンジ「分かった。行くよ!」ダッ

病院

シンジ「ミサトさん!」ダッ

ミサト「シンジ君!それに霧島さん!」

シンジ「アスカの病室は?」

ミサト「ここよ」

シンジ「分かりました!」

シンジ「とりあえずマナはここで待ってて!最初は僕だけで行くよ」

マナ「………」コクッ

シンジ「じゃあ、行って来る…」ガラッ

シンジ「アスカ!」

アスカ「シ…ンジ……」

シンジ「アスカ、大丈夫なの!」

アスカ「ううん…もう駄目……」

アスカ「あの頃のことを思い出したの…私がエヴァのパイロットに選ばれて喜んで帰ったらママは首を吊ってた」

アスカ「私だと思ってた人形をバラバラにして………そう、私をバラバラに」

アスカ「私はバラバラ…ふふふ……あははははは…私はバラバラになって死んで…あははははは」

シンジ「アスカ…」

アスカ「あはははははははは、私はもういらないの、誰も必要と………」

シンジ「アスカ!」ギュッ

シンジ「そんなこと言わないでよ!僕はアスカをちゃんと見てるから!!」

アスカ「………!!」

アスカ「ちゃんと見てくれているの?」ウルッ

シンジ「そうだよ!だから、今は休んで早く治そうよ…」

アスカ「…………うん…」





アスカ「………」スウスウ

シンジ「やっと寝たか…」

マナ「もう大丈夫?」

シンジ「大丈夫だよ」

マナ「さっきアスカさんに抱き付いていたでしょ?」

シンジ「そっ、それは…」

マナ「分かってるよ」

マナ「ちゃんと分かってるから」

シンジ「マナ…」

マナ「アスカさんが元気になるまでは目を瞑ってあげるよ」





アスカ「………」スウスウ

シンジ「やっと寝たか…」

マナ「もう大丈夫?」

シンジ「大丈夫だよ」

マナ「さっきアスカさんに抱き付いていたでしょ?」

シンジ「そっ、それは…」

マナ「分かってるよ」

マナ「ちゃんと分かってるから」

シンジ「マナ…」

マナ「アスカさんが元気になるまでは目を瞑ってあげるよ」

マナ「だけど、完全に治ったらちゃんと戻ってきてね」

シンジ「ありがとね… ちゃんと戻ってくるから安心して」

シンジ「それに、アスカが治る治らない関係なしに、僕はマナの事を大事にするから」

マナ「約束だよ」

シンジ「うん、約束だ」





アスカ「いやぁぁぁ!!」ジタバタ

シンジ「アスカ!!」ギュッ

アスカ「やめて!私を殺さないで!!

シンジ「大丈夫だよ!誰もアスカを殺そうとなんかしてないから!」ギュッ

アスカ「ほ…本当?」

シンジ「本当だよ!」

アスカ「よかった…」





アスカ「ママ、どうして私のことを見てくれないの…?」

シンジ「そんなことないよ!今も空から見守ってくれてるって!」

アスカ「でも…」

シンジ「アスカ、マイナスに考えちゃ駄目だよ。もっとプラスに考えようよ」





アスカ「シンジィ~」

シンジ「どうしたの?」

アスカ「私を必要としてくれている人はいるのかな?」

シンジ「もちろん!沢山いるよ!ミサトさんとかは当たり前だけど、洞木さんとかもずっと心配してるよ」

アスカ「シンジは?」

シンジ「もちろん必要だよ!アスカは僕の家族なんだから!」





アスカ「私、退院出来るのかな?」

シンジ「出来るのかな?じゃなくて、出来るんだよ!」

シンジ「あと少しの辛抱だよ!だから、早くこんな病気なんてぶっとばしちゃおうよ!」

アスカ「もちろんよ」

医者「碇君、ちょっといいかな?」

シンジ「はい」

医者「惣流さんと君のことなんだが…」

シンジ「アスカがどうかしたんですか?」

医者「では、先ずは惣流さんの方から話そう」

医者「惣流さんだが、君の看病のお陰で随分と良くなってる。この調子でいけば、退院も近いだろう」

シンジ「本当ですか!?良かった…」

医者「だがな、心配な点が一つあるのだよ…」

シンジ「心配な点?」

医者「彼女は、君を唯一の心の支えとしている。」

医者「もし彼女が君を失ったと感じたらまた逆戻りする可能性があるんだ」

シンジ「………」

医者「だから、彼女がそう感じないようにしてやって欲しい」

シンジ「……」

医者「それと、君についてなのだが…」

シンジ「はい…」

医者「このままだと、君も倒れるぞ」

シンジ「僕が?」

医者「そうだ。毎日彼女の看病に来てくれているが、日に日に君が衰弱しているのが分かるよ」

シンジ「何故です?」

医者「多分精神的な疲れから来ているのだろう」

医者「カメラを通して君達の様子を見ているが、君はいつも彼女を励ましているな」

シンジ「はい…」

医者「ただ、その時にいつも彼女のネガティブな発言を聞いてるだろう」

シンジ「…はい」

医者「ネガティブな発言を毎日聞くだけでもストレスを感じるものだ」

シンジ「………」

医者「それに、別のことで君は悩んでいないか?」

シンジ「……」

医者「多分、それも君に対して強いストレスを与えている」

医者「内容についてはあえて聞かないが、そちらの方を早く解決した方がいいぞ」

シンジ「……分かりました」

医者「心の衰弱は身体にも影響を与えるからな。気をつけてくれ」

シンジ「はい。ありがとうございました」

シンジ「アスカ、今日はもう帰るね」

アスカ「分かったわ。また明日ね」

シンジ「うん、また明日」ガラッ

シンジ(確かに、お医者さんの言ってたことは合ってるんだよな)

シンジ(僕がアスカに抱き付いたりするたびに罪悪感を感じる…)

シンジ(マナはああ言ってくれたけど、実際はそれで良いわけがない…)

シンジ(マナ…)フラフラ



シンジ「ただいま…」フラフラ

マナ「おかえり、シンジ」

マナ「シンジ、大丈夫!?」

シンジ「大丈夫だよ…ありがとう、マ……」バタン

マナ「シンジ!!!」ダッ

マナ「凄い熱…救急車を!」

シンジ「マナ、大丈夫だから…救急車はいらない……」

マナ「でも!」ウルッ

シンジ「これは…僕の心の問題だから…だから…救急車はいらないんだ…」

マナ「心の?」

シンジ「そう…心の……」フッ

マナ「シンジ!!」





シンジ「………うっ」パチッ

シンジ「ここは…寝室か……」

シンジ「マナは…」キョロキョロ

マナ「目が覚めた?」ガチャ

マナ「ごめんね、今替えのタオルを持って来てたの」

シンジ「ありがとう。そこまでやらせちゃって…」

マナ「いいの。それより、具合はどう?」

シンジ「少し良くなったよ」

マナ「よかった~」

シンジ「心配かけちゃってごめんね」

マナ「ねえ、さっき言ってた心の問題ってなんだったの?」

シンジ「ああ…」

シンジ「要するに、心のが衰弱してるから身体にも影響を及ぼしているって話なんだけどね」

マナ「もっと詳しく教えて」

シンジ「そうだね。ちょっと話が長くなるかもだけどいい?」

マナ「ええ」

シンジ「じゃあ、話すね」

シンジ「僕の心が衰弱してるのは二つの要因があるんだ」

マナ「二つ?」

シンジ「そう。二つ」

シンジ「一つ目はアスカの発言だね」

マナ「アスカさんの?」

シンジ「そう…最近は大分良くはなってきたんだけど、アスカは昔のトラウマを掘り起こしてしまっていつも脅えていたんだ」

シンジ「だからよく殺さないで、とか言ってたんだよ…」

マナ「………」

シンジ「で、お医者様が言うには、そんな発言をずっと聞いていると、聞いている側にも精神的なダメージを及ぼすらしいんだ」

シンジ「それが一つ目の理由だよ」

マナ「………大変だったんだね」

シンジ「まあね…だけど、さっき言った通り、最近は大分良くなってきたんだ」

シンジ「僕にとって重要なのは、多分二つ目の方…」

マナ「………教えて」

シンジ「うん……それは…マナ、君に対しての気持ちなんだ…」

マナ「私!?」

シンジ「もちろん、マナに対する愛情が消えたとか、少なくなったとかそういうのじゃないよ」

シンジ「むしろ、マナに対する愛情が強過ぎてのことなんだけどね…」

マナ「…シンジ……」

シンジ「僕が悩んでるのは、マナに対する罪悪感なんだよ」

マナ「えっ!?」

シンジ「アスカを悪夢からこっちに呼び戻すためとはいえ、アスカを抱き締めることは沢山あった」

シンジ「でもね、その度に僕は思っていたんだ…マナを裏切っているんじゃないかと…」

シンジ「マナは僕を信じてくれた…だけど、僕はアスカを抱き締めたりしていた。だから、それはマナに対する裏切りで、絶対に許されることじゃないのかって…」

シンジ「それに、僕はアスカに朝から晩までずっと付きっきりで、マナを一日中放置だ…」

シンジ「これじゃあ、マナに誓ったあの言葉を守れていない…」

シンジ「だから、それで僕はずっと悩んでいたんだ…」

マナ「………」

マナ「ねえ、シンジ…」

マナ「貴方は一つ間違ってるわ」

シンジ「えっ?」

マナ「誰かが苦しんでいるのに、それを見て見ぬ振りをする人を、私が好きになると思う?」

シンジ「それは…」

マナ「私はシンジの容姿も大好き!だけど、それ以上に誠実で、誰よりも優しく、だけど人一倍傷付き易いシンジの心が好きなの」

マナ「もしもアスカさんを助けないで見捨てていたら、私はシンジのことを嫌いになっていたかもしれない」

マナ「だけど、シンジは見捨てなかった。しかも、シンジが傷付いてボロボロになっていくのにも関わらずにアスカさんを助けようとしていた…」

マナ「そんなシンジが最善を尽くすためにとった行動が私に対する裏切りになるはずがないじゃない!」

マナ「だからそのまま続けてよ!私のことはアスカさんが快復してからでいいから」

シンジ「マナ…………ありがとう………」グスッ

マナ「いいのよ…だから、頑張って」ポロポロ

翌日

シンジ「アスカ、おはよう!」

アスカ「どうしたの?なんか元気ね」

シンジ「まあね。それよりアスカ、具合はどう?」

アスカ「まあまあよ」

シンジ「そう…は早く退院できるといいね」

アスカ「はんっ、この私を誰だと思ってるの?エヴァのエースパイロットのアスカ様よ!」

シンジ「ふふ、そうだね」

アスカ「何よ!その含み笑いは!!」

シンジ「何でもないよ」

アスカ「嘘おっしゃい!ほら早く吐け!」ゲシゲシ

シンジ「分かった、分かったって!!」

シンジ「なんか、やっと昔のアスカらしくなってきたなって思えたからさ、ついね…」

アスカ「…今まで迷惑かけたわね…」

シンジ「いいんだよ!アスカが元気になってくれればね」

アスカ「ねえ、シンジ」

シンジ「どうしたの?」

アスカ「………シンジは私のことどう思ってるの?」

シンジ「えっ?」

アスカ「好きか嫌いかってことよ!」

シンジ「アスカのことは好きだよ」

アスカ「家族として?」

シンジ「うん」

アスカ「女としては?」

シンジ「凄く可愛いと思うよ」

アスカ「でも、付き合うことは出来ない?」

シンジ「………うん」

アスカ「やっぱり霧島マナの方がいいんだ?」

シンジ「うん、そうだよ」

マナ「だから悪いけど、アスカとは付き合えない…」

アスカ「………羨ましいわね」

シンジ「マナが?」

アスカ「そうよ。そこまであんたに愛されるなんて羨ましいわ」

アスカ「実はね…ちょっと前までは、あんたと霧島マナを殺してやろうと思っていた…」

シンジ「ころっ……!?」

アスカ「ええ、殺してやろうとね」

アスカ「全てが私のものにならないなら殺してしまえばいい、奪ってしまえばいいって思っていた…」

アスカ「だけど、私が壊されてどうしようもなくなっていた時にシンジは助けに来てくれた」

アスカ「大事な彼女をほっぽり出して朝から晩までここにいて、挙げ句の果てには彼女以外の女を抱き締める」

マナ「それに、その彼女も私に対して何も責めてこない」

アスカ「そんな二人のことを見てたら、全てを手に入れられなければいらない、なんて考えがバカらしく思えたわ」

アスカ「本当に好きなら相手を信じる。これが一番大切なんだって思えた…」

アスカ「だから、もうあんたを霧島マナから奪ってやろうなんて考えないわ」

アスカ「私は私なりに幸せを探すから、あんた達も幸せになりなさい」

シンジ「……アスカ…」グスッ

アスカ「ほら、男なんだからメソメソ泣くな!!それと、返事は?」

シンジ「……」コクッ

アスカ「なら、早く帰りなさい!彼女が寂しがってるわよ」

シンジ「でも…」

アスカ「でもも何もないわ!早く帰れ!だけど、ちゃんとたまには顔を出しなさいよ!」

シンジ「うん。ありがとう、アスカ」ガチャ

アスカ「ふう、やっと行ったが」

アスカ「………」

アスカ「うっ…うっ…」グスッ

アスカ「シンジィ~」ポロポロ



シンジ「ただいま~」

マナ「あっ、おかえり!早かったね?」

シンジ「実はね…」





シンジ「ってことだったんだ」

マナ「そう…」

マナ「悪いことさせちゃったな…」

シンジ「えっ?」

マナ「いや、何でもないよ」

シンジ「?」

マナ「本当に何でもないよ!」

シンジ「そう?ならいいけど…」

マナ「そうだよ~それよりご飯作ろ?お腹空いちゃった~」

シンジ「そうだね。何にする?」

マナ「う~ん…ちらし寿司とかは?」

シンジ「いいね!ついでに手巻きも作っとこうか?」

マナ「いいね!ほら、早く作ろ!」

マナ「ふう、ご馳走さま!シンジの手巻き寿し美味しかった~」

シンジ「マナのちらし寿司も美味しかったよ。ご馳走さま」

マナ「あっ、ちょっと動かないで!」スッ

シンジ「?」

マナ「えい」ヒョイ

マナ「ご飯粒着いてたよ」パクッ

シンジ「ありがとう」

マナ「どう致しまして」ニコッ

シンジ「今日は久しぶりにどこか出かけようよ」

マナ「ほんと!?しょうがなかったとはいえ、久しぶりだね」

シンジ「うん。だから、今日はいっぱいサービスするよ」

マナ「期待していいのかな?」

シンジ「もちろん!」

マナ「今日は自信満々だね」

シンジ「そうかな…?そうかもね」

マナ「ふふっ。じゃあ、着替えて来るね!」



マナ「ねえシンジ、これを着てみてよ!」

シンジ「どれを?………ってこれ、女ものじゃないか!!」

マナ「ついでにこのカツラも!」

シンジ「ちょっ!そんなの着てるのを誰かに見られたらもう外を出歩けないよ!!」

マナ「駄目なの?」

シンジ「当たり前だよ!」

マナ「私をほっといたお詫びってことでも?」

シンジ「………」

マナ「ねえ、どうなの?」

シンジ「それを言われたら何も言い返せないよ…」





シンジ「着たよ…」シャー

マナ「あはは、凄く似合ってるよ!」

シンジ「そんなこと言われたって…」

パリーン

シンジ「!?」

マナ「えっ!?」クルッ

冬月「ユイ君…?」ブルブル

冬月「ユイ君!初号機からサルベージされたのか!?」

シンジ「」

マナ「」

冬月「何故碇はサルベージを成功したと私に教えなかったんだ…」

冬月「まさか、私がユイ君を奪うとでも考えていたのか…」

冬月「碇のことだ…それくらいは考えているだろうな…」

シンジ「あの…副司令…」

冬月「そんな、副司令なんて呼ばずに、昔のように冬月先生と…」

冬月「ん?」

冬月「ユイ君の声ではない…まさか…シンジ君なのか?」

シンジ「………ええ………」

冬月「」

冬月「シンジ君、今のことは聞かなかったことにしてくれないか?」

シンジ「は…はい…」

冬月「そうか、ありがとう。では、私はお先に失礼するよ」ソソクサ

マナ「なんだったんだろう…?」

シンジ「…さあ………」

マナ「ねえ、シンジ!次はどこに行く?」

シンジ「マナはどこに行きたい?」

マナ「シンジと一緒ならどこでもいいよ!」ギュッ

シンジ「僕もマナと一緒ならどこでもいいんだ」ギュッ

マナ「えへへ。それならちょっと学校に行ってみない?」

シンジ「学校?」

マナ「うん、学校だよ」

シンジ「いいけど、どうして?」

マナ「なんとなく!」ニコッ





マナ「やっぱり誰もいないわね」

シンジ「まあ、休校だしね」

マナ「誰もいない学校ってちょっとドキドキしない?」

シンジ「確かにそうかも」

マナ「普段の学校じゃ出来ないようなことをしてもバレないね」

シンジ「例えば?」

マナ「こうよ」チュー

シンジ「………」レロッ

マナ「んっ……」

シンジ「確かにこんなことは出来ないね」

マナ「でしょ?」

シンジ「あれ?窓の外から声が」

マナ「ホントだ。誰だろう?」ヒョイ

カヲル「君達といるといつでも幸せになれるよ」

ムサシ「俺らもそう思うぞ」

ケイタ「同感!」

カヲル「ふふっ、リリンと触れ合うのはとても楽しいよ。僕もこのままリリンとして生きたいと思えるよ」

ムサシ「ほら、体育館裏に行こうぜ」

カヲル「そうだね。いつものをそこでやろう」

シンジ「なんか、彼ら、特に渚君が幸せそうだね」

マナ「そうだね」

マナ「これから私達ももっと幸せになる?」ギュー

シンジ「あれ?窓の外から声が」

マナ「ホントだ。誰だろう?」ヒョイ

カヲル「君達といるといつでも幸せになれるよ」

ムサシ「俺らもそう思うぞ」

ケイタ「同感!」

カヲル「ふふっ、リリンと触れ合うのはとても楽しいよ。僕もこのままリリンとして生きたいと思えるよ」

ムサシ「ほら、体育館裏に行こうぜ」

カヲル「そうだね。いつものをそこでやろう」

シンジ「なんか、彼ら、特に渚君が幸せそうだね」

マナ「そうだね」

マナ「これから私達ももっと幸せになる?」ギュー

シンジ「………」チュー

マナ「あっ………」

シンジ「服、脱がすよ?」

マナ「うん……」

シンジ「………」プチプチ ファサ

シンジ「今日の下着、可愛いの着けてるね」

マナ「わかる?」

シンジ「マナによく似合ってるよ」

マナ「これ、私の一番のお気に入りなの」

シンジ「じゃあ、絶対に汚せないね」プチッ パサッ スルッ

シンジ「やっぱりマナのおっぱいは柔らかいね」ムニュムニュ

シンジ「それに、下の方も綺麗な色をしてる…」グチュ

マナ「あんっ…!やさしく…やさしくね!」

シンジ「………」ムニュムニュ

シンジ「……」ツツツッ

マナ「ひゃっ!!そこを舐めちゃだ…」

シンジ「マナの乳首、勃ってきたよ?」コリコリ

マナ「あっ…ひゃん!……シンジ、気も………あんっ!!」ビクビク

シンジ「気もちいい?」ペロッ

マナ「ふぁっ!!すごっ、凄いよ…シンジ!!あっ、あっ…」ビクッ

シンジ「……」コリコリ ペロッ

マナ「あっ…だめ!出ちゃう!」

シンジ「いいんだよ…我慢しないで?」ペロッ

マナ「あぁぁぁぁ!!」プシャー

マナ「はあはあ…」

シンジ「凄く出たね」クリクリ

マナ「んっ……まだイったばっ…んんっ」

シンジ「すごく濡れてるね、マナのココ」グジュ

マナ「ああっ!」

シンジ「そろそろ、挿れていい?」グジュグジュ

マナ「ふっ…はあっ……いい…よ…」

シンジ「痛かったらちゃんと言ってね?」

マナ「わかったよ」

シンジ「ふっ」ズブズブ

マナ「うっ!?」ビクッ

シンジ「マナ?」

マナ「大…丈夫…」

シンジ「無理はしないでね… 動くよ?」

マナ「うん……」

シンジ「…….」グチュッグチュッ

マナ「はあっ…あっ…あっ…」

シンジ「痛い?」グチュッグチュッ

マナ「ううん、前と比べまたらそこまで痛くないの…あっ!」

マナ「むしろ、少しだけ気持ちいい…」

シンジ「ほんと?なら、もっとマナが気持ちよくなれるように…」クリクリ

マナ「うえっ!?シンジ!?」

シンジ「マナは、クリってかなりいいんでしょ?」クリッ

マナ「んんん…そうだけど…んっ!同時になんて…ずるい…んあっ!」ビクッ

シンジ「マナに気持ちよくなって欲しいから… それに、マナと一緒にイきたいんだ」グチュッグチュッ

マナ「あっ…あっ…シンジ…私も…一緒に…ひゃっ!…イきたいよ…」

シンジ「だから、もっと気持ち良くなってね」ズブッズブッ グチュッ

マナ「んっ!!」ビクッ

シンジ「はあはあ…」ズブッズブッ

マナ「あっ…あっ…あっ…あっ…」ビクッビクッ

シンジ「どう?気持ちいい?」グチュッ

マナ「凄く…いい!!シンジを全身で感じられるの」ビクッ

シンジ「僕も凄くいいよ!マナの中が僕のを思いっきり締め付けてきて凄く気持ちいいんだ!」ズブッズブッ

マナ「ねぇ、キスして…」ギュッ

シンジ「….…」レロッ

マナ「ふぅっ……うんんんっ!」ビクビク

シンジ「そろそろ、限界かも…」グチュッグチュッ

マナ「私も……イきそう!」ビクビク

シンジ「もうダメだ…いくよ!」ビクッ

マナ「いいよ!きて!」ギュー

シンジ「うっ…」ビュルルル

シンジ「シンジ!!」チュー

シンジ「はあはあ…」ギュッ

マナ「はあはあ…」

シンジ「もう少しこのままで…」

マナ「うん……」

シンジ「やっぱり、マナの中って温かい…」

シンジ「そして、マナの体温も…」ギュッ

マナ「シンジも温かいよ…」

シンジ「マナ…」チュッ

マナ「シンジ…」チュッ





シンジ「ねえマナ。この後一つだけ行きたいところがあるんだ」

マナ「どこに?」

シンジ「秘密だよ」

マナ「気になるよ~」

シンジ「後でのお楽しみってことでいいでしょ?」

マナ「もしかしたら、さっき言ってた期待していいこと?」

シンジ「そうだね」

マナ「じゃあ、聞かないでおくよ!」

シンジ「うん。それじゃあ、行くよ!」





マナ「シンジ、陽が暮れちゃったよ…大丈夫なの?」

シンジ「大丈夫!それに、暗い方がいいんだ」

シンジ「よし、着いた。ここだよ」

マナ「ここ?ここに何が…」

マナ「えっ!?」

シンジ「どうかな?」

マナ「綺麗……」

マナ「第三新東京市の夜景と、空一面の星がキラキラしてる…」

マナ「光が私達を包み込んでいるみたい…」

マナ「よくこんなところを知ってたね」

シンジ「ミサトさんから教えてもらったんだ…」

シンジ「僕が初めてこの街を護った時にね」

シンジ「それからは、こうやってたまにここに来ていたんだ…」

シンジ「辛い事も悲しい事もこの風景が吹き飛ばしてくれるからね」

シンジ「そして、何よりこの風景が好きだったんだ」

マナ「いいの?そんな大切な場所に私を連れて来てくれて?」

シンジ「マナだから連れて来たんだよ。マナにもこの風景を見てもらいたかったんだ」

マナ「こんな素晴らしいところを教えてくれて、凄く嬉しいよ!」

シンジ「気に入ってくれた?」

マナ「もちろん!」

シンジ「よかった…」

シンジ「それと、実はもう一つ話はあるんだ」

マナ「もう一つ?」

シンジ「うん……」

シンジ「そのもう一つって言うのはね…マナ、聞いてくれる?」

マナ「どうしたの?そんなに畏まっちゃって」

シンジ「それじゃあ、言うね…」

シンジ「マナ…僕と結婚して下さい…」

マナ「えっ!?」

シンジ「確かに、まだ僕らは結婚出来る年じゃないし、まだ使徒も来ると思う…」

シンジ「だけど、もし二人とも生き残って、18歳を迎えたら結婚して欲しいんだ」

マナ「いいの?まだ4年もあるんだよ?」

シンジ「僕はいいんだ。マナはどう?」

マナ「もちろんいいに決まってるじゃない」

シンジ「それなら、婚約成立だね」

マナ「ねえ、もう一度言ってよ…」

シンジ「駄目だよ。次に言うのはは四年後だから…」

マナ「うん……楽しみにしてる…」





シンジ「そろそろ帰ろっか」

マナ「ううん、もう少しこのままここにいたい…」

マナ「まだこの余韻を味わっていたいから…」

シンジ「うん…」

シンジ「マナ、手を出して」

マナ「はい」

シンジ「……」ギュッ

マナ「シンジ、私は幸せだよ」ギュッ

シンジ「僕もだよ、マナ…」

マナ「そっか…」

翌日 ネルフ

マヤ「パターン青!使徒です!」

日向「目標はパターン青からオレンジと周期的に変化しています」

ミサト「どういうことなの、リツコ?」

リツコ「分からないわ。だけど、一つだけ言える事は、あれは決まった形ではないということね」

ミサト「つまり、全てが謎ってことね…」

ミサト(今のネルフの戦力は、零号機と参号機だけ…こうなったら一か八か…)

ミサト「先ずは零号機を出すわ。!レイ、行ける?」

レイ「はい」

ミサト「零号機射出!」

バシュッ

ミサト「参号機はいつでも出れるようにしておいて!」

ケンスケ「了解!!」ビシッ

ケンスケ「それと、赤城博士、例の武器は出来ているんですか?」

リツコ「ええ、いつでも出せるわよ」

ケンスケ「ありがとうございます!!」

ミサト「リツコ、例の武器って?」

リツコ「ああ、彼に頼まれたのよ」

リツコ「グレネードタイプとc4爆弾タイプのn2兵器をね」

リツコ「確かにそれなら実用的だし、生産も可能だから作ってみたのよ」

ミサト「あの子、ミリヲタっぽかったけど、やっぱりそうだったのね…」

リツコ「そうね…」

地上

アルミサヘル「………」

レイ「………」ズバババババババ

アルミサヘル「………」

ミサト「パレットライフルが全く効いていない!?」

アルミサヘル「………」ヒュン

レイ「くっ」バッ ズバン

日向「零号機、武装を破壊されました!」

ミサト「レイ逃げて!!参号機、急いで出して!!」

バシュッ

ミサト「相田君。零号機の救出を急いで!」

ケンスケ「了解!!参号機は零号機の救出に向かいます!!」

ケンスケ「綾波、今からこっちに全力で走ってこい。そして、そのまま追い越してくれ。よっと…」ザッ ザッ ザッ

レイ「了解……」ダッ

アルミサヘル「………」ヒュン

ケンスケ「よーし、予想通りに追って来たな」つグレネード

ケンスケ「よし、そのまま逃げて行ってくれ。そこにいられると零号機まで巻き込んじゃうからさ」

レイ「………」ダッダッダッ

ケンスケ「さてと、先ずは一発…」ヒョイ

チュドーン

ミサト「なんで上空で炸裂させてるのよ…」

リツコ「炸裂するタイミングを図ったんじゃないかしら?」

ミサト「そうだといいんだけど…」

ケンスケ「よっ」ヒョイ ヒョイ ヒョイ

ドンドンドン

アルミサヘル「………」

ミサト「相田君!さっきからどこ狙ってるの!?敵の上しか狙ってないじゃないの!」

マヤ「それに、目標もatフィールドを上部に集中して張っているためダメージを全く受けていません!」

ミサト「相田君!!」

ケンスケ「よし、いいぞ…」ヒョイ

ドン

アルミサヘル「………」

マヤ「参号機の武装、残り一つ!」

ミサト「早く次のを準備して!!」

リツコ「ないわ。あれで全てよ」

ミサト「なんですって!?」

リツコ「つまり、次で仕留められなかったら作戦は失敗。人類は終わりね」

ミサト「相田君!必ず次で仕留めて!そうしないと終わりなのよ!」

ケンスケ「………」

ミサト「相田君!!」

ケンスケ「まあ、なんとかなりますよ」ヒョイ

マヤ「参号機、最後の武装を投下しました!」

アルミサヘル「………」キンッ

青葉「目標、上部に集中してatフィールドを展開!ダメだ!これじゃあ敵に効かない!!」

ミサト「終わった…」

マヤ「………」グスッ

ケンスケ「………」ニヤリ

ケンスケ「かかったな」ポチッ

日向「待って下さい!目標の真下に高エネルギーが!!」

アルミサヘル「!!!?」

チュドーン ドンドンドン

ミサト「な、何があったの!?」

青葉「不明です!」

青葉「あと三秒でモニター回復します!」

パッ

マヤ「パ、パターン青消滅…参号機は健在です…」

ミサト「勝ったの…?」

日向「でも、一体何が!?」

ミサト「後で彼から直接聞いてみましょう」





ミサト「相田君、いったいこれはどういう事だったの?」

ケンスケ「ああ、それはですね…」

ケンスケ「敵さんが零号機に夢中になっている内に零号機と参号機の直線上にc4型を埋めておきました」

ケンスケ「その後、零号機にこっちへ走って来るように指示して敵さんを待ち伏せ」

ケンスケ「予想通り零号機を追って来た敵さんに向かってグレネード型を投げてこちらに気を引かせる」

ケンスケ「それからは、敵さんの上部にグレネード型を投げ込んでやれば、敵の集中は上にいきますよね?」

ミサト「まさか…」

ケンスケ「そう、全てダミーです。そして最後の一個を投げたら、案の定敵さんは上部にのみフィールドを全力で展開したので、あとは下からドカンですよ」

ケンスケ「まあ、要するに囮作戦ってことですよ」

ミサト「よくそんな作戦を思いついたわね」

ケンスケ「まあ、戦争でよく使われてるじゃないですか?一度やってみたかったんですよ、こういうの!」

ミサト(いくらなんでもミリヲタすぎるでしょこの子… 凄く怖いわ…)

冬月「とうとう次で最後だな…」

ゲンドウ「ああ、次で全てが終わる…」

冬月「そうだな…そして、その後は彼にかかってるな…」

ゲンドウ「ああ…」

カヲル(アルミサヘルもやられたか…)

カヲル(とすると、次は僕か…)

カヲル(だけど、僕は使徒としてではなくリリンとして生きたいのかもしれない…)

カヲル(ムサシにケンタ…僕は二人と交わることで僕は…)

カヲル(こうなったら、ムサシとケンタに僕の運命を任せよう)

カヲル(使徒として死ぬか、リリンとして生きるかを…)

カヲル「ムサシ、ケイタ。君達に聞きたいことがある」

ムサシ「どうした?今日もヤりたいのか?」

ケイタ「僕らならいつでもいいよ」

カヲル「それもそうなんだけど、それよりも聞きたいことがあるんだ」

ムサシ「何だ?」

カヲル「君達は僕のことを好きかい?」

ケイタ「なっ!?」

ムサシ「今さら何を言ってるんだよ、好きに決まってるだろ」

カヲル「例え僕が人間じゃなくても?」

ムサシ「はっ?」

ケイタ「へっ?」

カヲル「僕は君達リリンが使徒と呼ぶ一つの生命体なんだ」

カヲル「そして、この僕はその最後の使徒。つまり、人外ってことさ」

ムサシ「カヲル、お前何を…?」

ケイタ「カヲル、君が何を言っているのか僕には分からないよ!」

カヲル「言っただろう?僕は君達リリンの敵なんだ」

ムサシ「」

ケイタ「」

カヲル「そこでもう一度聞きたいんだ。君達は僕の事が好きかい?」

ムサシ「………」

ケイタ「………」

カヲル(やっぱり…駄目なのか…)

ムサシ「関係ねぇよ」

カヲル「えっ!?」

ムサシ「カヲルが人間だろうが人間じゃまいが関係ない」

ケイタ「そうだよ!カヲルはカヲル!それ以外の何でもないよ」

カヲル「ムサシ…ケイタ…ありがとう」

カヲル「これで僕は決心がついた」

カヲル「二人共、ちょっと待っててくれないか?すぐ戻るさ」

ムサシ「ああ…必ず戻って来いよ?」

ケイタ「待ってるから…」

カヲル「任せてくれ。今晩は寝かせないから…」ブンッ

ネルフ

マヤ「パターン青、使徒です!」

日向「場所は…ネルフ本部!?」

ミサト「マズイ!総員退避命令!」

日向「総員退避、総員退避!早く退避しろ!」

カヲル「やあ」

ミサト「!?」

青葉「くっ」バンッ

カヲル「………」キンッ

リツコ「atフィールド…」

ミサト「この…」

カヲル「ちょっと待ってくれ。僕は話をしに来たんだ」

ミサト「どういうこと?」

カヲル「僕は確かに最後の使者だよ…」

カヲル「このまま人類を滅ぼすことも出来る。だけど、僕はそれを望まないんだ」

カヲル「僕はリリンと触れ合うことで、僕もリリンとして生きたいと思ったんだ」

カヲル「だから、僕はこのまま使徒であることを辞めたいのさ」

カヲル「そこでネルフに話し合いに来たってわけさ」

ミサト「そんなこと言ったって今後使徒にならない根拠なんて…」

カヲル「僕はここに来るまでに少しも被害を与えていない」

カヲル「もしも危害を与えるつもりならとっくにここは灰になってるよ?」

ミサト「確かに…だけど…」

カヲル「だから、頼むから僕のことを信じて欲しい!ただ、リリンとして平和に過ごしたいだけなんだ!」

ミサト「………」

ゲンドウ「許可する…」

ミサト「司令!?」

ゲンドウ「その代わり、二度とここに来るな」

カヲル「ありがとう、リリン。必ず約束は守るよ」

ゲンドウ「………」

カヲル「それでは」クルッ スタスタスタ

マヤ「パターン青、しょ、消滅…」

ミサト「終わったのね…全て…」

青葉「終わったんだ…」

一同「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

冬月「あとは…」ボソッ

ゲンドウ「ああ、あの男だけだ」

冬月「そうだな…」

冬月「頼むよ…加持君…」

某所

キール「何故君がここに…」

加持「それは、碇司令からの命令でね」

キール「だが、君は死んだはず…」

加持「残念ながら、俺には護るべき女性がいるのでねぇ、そう簡単に死ねないんですよ」

キール「我々をどうしようと言うのだ…」

加持「こうですよ」ズバン

キール「」バタッ

加持「……これでゼーレは全滅…俺の仕事も終わりだな…」

加持「やっと葛城に十年前に伝えられなかった言葉を伝えられる…」

加持「やっと…」

カヲル「ただいま、二人共」

ムサシ「遅いぞ」

ケイタ「無事でよかったよ…」

カヲル「ありがとう、二人共」

カヲル「これからもう一つの約束も果たそうか」

カヲル「さあ行くよ、ムサシ。そしてケイタ。」

ムサシ「ああ」

ケイタ「そうだね」

カヲル「本当にリリンっていうのは素晴らしいんだね…」

シンジ「はい、はい、そうですか。分かりました」ピッ

マナ「どうしたの?」

シンジ「………終わった…」ポツリ

マナ「終わった?」

シンジ「もう全て終わったんだ!!」

シンジ「もう使徒と戦う必要がない、命の危険に晒される生活をする必要がない世界になったんだ!!」

マナ「ってことは…もうシンジはエヴァに乗らなくていいの?」

シンジ「そう!僕もマナも離れ離れにならないで済むんだよ!!」

マナ「よかった…よかったよシンジ!!」ギュッ

シンジ「もう絶対に離さないよ、マナ…」チュー

司令室

冬月「これでよかったのか?碇」

ゲンドウ「ああ…我らに人類補完計画はもう必要ない」

冬月「もうユイ君に会えなくともか?」

ゲンドウ「そうだ。もう過去にしがみ掴まなくとも、新しい世代がある」

冬月「本当に変わったな、碇」

ゲンドウ「あの二人が幸せになってくれればいい…」

ゲンドウ「そう思えたのだ」

冬月「ふっ…孫の顔が楽しみだな」

ゲンドウ「ああ…」

四年後

シンジ「ねえ、マナ」

マナ「どうしたの?」

シンジ「ちょっと行きたいところがあるんだ」

マナ「分かった!すぐに準備するね」

シンジ「ゆっくりで大丈夫だよ。急ぎではないからさ」

マナ「はーい」タタッ





シンジ「もうそろそろつくよ」

マナ「ねえ…まさかここって…」

シンジ「そう…四年前に僕がマナと一緒に来たところだよ」

シンジ「そして、プロポーズをした場所」

マナ「………」

シンジ「前に約束をしたよね?もう一度四年後に言うよって」

マナ「シンジ…」

シンジ「マナ、僕と結婚して下さい。そして、これからも一生二人で人生を歩んで下さい」

シンジ「僕はマナがいないと生きて行けないから」

マナ「ううん、シンジ…私もシンジがいないと生きていけないの」

マナ「だから…一生私を離さないで……」

シンジ「何があっても絶対に離さないよ…」

マナ「うん…」ポロポロ

シンジ「愛してるよ、マナ」

マナ「私も愛してるよ…シンジ」ギュッ





今まで読んでくれた方々、ありがとうございました

殆ど霧島マナのssが無かったため自分で書いてしまいました

書き溜めも殆どせずに、暇を見つけては書くの繰り返しだったのでかなり更新が遅れてしまいました

今後またssを書くときは、またよろしくお願いします

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