伊織「やよいに>>3をしたら嫌われてしまったわ・・・・」 (57)



春香「……いくらやよいでも、流石に嫌われるよそれは」

伊織「ど、どうすればいいかしら……」

・初投稿初安価です。不備があったら教えて下さると助かります

・安価の数は2~3個と少なめ予定です。
 具体的には嫌われた理由と仲直り方法

・他作品ネタおよびモバグリネタはなしでお願いします。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1412689763

安価↓でいきます

伊織「やよいに札束でビンタしたら嫌われてしまったわ……。ど、どうしたらいいのかしら」

春香「いやもう弁論の余地もなさそうなんだけど。とりあえず、どういう経緯でそうなったのか説明お願い。」

伊織「そ、そうね。昨日、私と亜美真美の3人でやよいの家に遊びに言ったのよ。ちょうどもやしパーティーの日だったから」

先日 高槻家


ピンポーン
伊織「今晩は、やよいいるかしら?」

亜美「水瀬伊織ちゃんのご到着よ。にひひっ」

ガチャ
真美「あっ、伊織ちゃん。いらっしゃい!えへへ、来てくれたんだ。」

亜美「当然よ、やよいが誘ってくれたんじゃない。」

真美「えへへありがとう伊織ちゃん。お仕事長引いてるって連絡あったからこないんじゃないかって心配だったから。」

亜美「馬鹿ね。私はやよいを悲しませるようなことはしないわ。もし仕事が終わらないって言うなら竜宮小町解散させてでも間に合わせるわよ。」

真美「伊織ちゃん…///」

亜美「やよい…///」

伊織「その変な三文芝居をとっととやめなさい!
    それよりやよいは?」

真美「ああ、やよいっちなら長介っちと一緒にスーパーに行ってるよ。ん~大体36分位経ってるからそろそろ帰ってくるんじゃない?」

伊織「そう。それじゃあ上がって少し待ってましょうか。」

ドタドタ
浩太郎「あ、伊織ねーちゃん!こんばんはー!」

かすみ「お久しぶりです。」

伊織「今晩は、今日はゆっくりさせてもらうわよ。」

亜美「そして30分後。」

真美「……やよいっち遅いね。スーパーってそんなに遠いの?」

かすみ「いえ、歩いて10分ぐらいですけど。……ちょっと私様子見てきましょうか?」

伊織「いや、折角だし私が行ってくるわ。」

かすみ「え?でも・・・」

伊織「何よ。」

かすみ「あそこのスーパー、クレジットカード使えないんですけど・・・」

伊織「え?えぇ、大丈夫よ。」(なんかさらっとひどいこと言われた気がする)

亜美「そ→だ!安心するのだかすみっち!こういうこともあろうかと!」

真美「いおりんはバッグの底に二つ目の財布を持っているのだから!!」っ黒財布

伊織「!? ちょっと!それは流石に駄目っ!」

亜美「いざ、ごかいちょー!」


っ100万束

高槻家「おお~っ!!?」

浩太郎「すげぇー超金持ち!」

かすみ「ほ、本当に伊織さんのお金なんですか?」

伊織「……はぁ。私のお金というより、私の親のお金よ。何かあったとき用に、少し位持っておきなさいって持たせて来るのよ。」

真美「ふむふむ、それで、何かあったときとは具体的に?」

亜美「モダンギャルの口寄せ料とか?」

伊織「スキャンダルの口止め料。てかそんなのには使わない!亜美、返しなさい!」

亜美「え?いーじゃんもうちょっと!」

伊織「駄目!見せるもんじゃないわよ!」

浩太郎「そういわずにもうちょっと見せてー」

かすみ「お願いします!もうちょっとだけ!」

伊織「ほらこの子達も食いついてきちゃったじゃない。駄目ったら駄目!」

浩三「ぅぅ、ふぇえええん!」

真美「ほらほら!いおりんの頑固っぷりに浩三もなきだしちゃったじゃん!」

伊織「それは関係ないわよ!その子のお守りは真美の役目でしょ!」

伊織「…結局流れに負けてお金を渡すことになってしまったけど」

かすみ「ねえ、次私の番」

浩太郎「いーじゃんもーちょっと!」

伊織「まぁお札がしわくちゃになったのはいいとしても、二人ともお札をほっぺにつけてて楽しい?」

浩太郎「きもちいいよ?」

かすみ「お札特有の冷たさと新札のにおいが心地いいです。」

伊織「そう……。そろそろ返してもらってもいいかしら?」

浩太郎「やだ!もうちょっと貸して」

伊織「駄目、返しなさい。」スッ ←浩太郎の持つ札束に手をかける

浩太郎「お姉ちゃんは家に帰ればお金いくらでもあるんでしょ」グッ ←きっちり握り締める

伊織「それとこれとは話が別」グググ ←右手で引っ張る

浩太郎「俺んち貧乏だからこんなの一生かかっても見れないんだよ」グググ ←抵抗

伊織「それは貴方しだいでしょう!」グググ

浩太郎「姉ちゃんはこんなの数枚しか持ってないしそれも触らせてくれないんだよっ!」

伊織「やよいがどんだけ苦労してるか貴方わかってるの!?」

浩太郎「知らないよ姉ちゃんの苦労なんか!まだステーキだって食べたことないのに!」

伊織 プチッ 「い い か げ ん に な さ い!」

浩太郎「!?」 パッ    ペチッ

>>11訂正

浩太郎「知らないよ姉ちゃんの苦労なんか!まだステーキだって食べたことないのに!」

浩太郎「知らないよ伊織姉ちゃんの苦労なんか!俺らは伊織姉ちゃんと違ってまだステーキだって食べたことないのに!」










亜美真美(あっ)

伊織「確かに貴方達は貧乏よ!正直中学生に稼がせる家とかあり得ないなんてもんじゃないわ!」

きっとお父さんもお母さんも仕事に恵まれていないんでしょう。」ペシッ

亜美「い、いおりーん。後ろ後ろ」

伊織「やよいだって今はまだDランクの不完全アイドルだし、仕事があるといってもたかが知れてるわ

このままじゃどんなに努力したって札束を手に持つなんて事出来ないでしょうね。

で、その努力が無駄だって言う 真美「いおりん!」っ!??」

真美「ちょ、ちょーっと落ち着きなよいおりん。」

伊織「っ……。そうね。子供相手に大人気なかったわね。」

真美「そうじゃなくて……うしろ。」

伊織「えっ?」

やよい「い、伊織ちゃん・・・」

長介「……。」

かすみ「グスッ…ヒック」

浩太郎「う、うぅ。 ぅうわぁぁぁぁん!」

浩三「ふぇえええん!」

亜美「え、えっと・・・お、おーよちよち。落ち着いてねー」


長介(とりあえず状況を再確認しよう

スーパーのバーゲンの死闘を潜り抜けた俺達が家に帰っ時家の中から大声が聞こえた

とりあえず急いで家に入ったら伊織さんと浩太郎が一万円札の束を握ったまま喧嘩していた

伊織さんが「いい加減にしなさいって言ったとき」に伊織さんが札束を奪い取り右肩の後ろに上げた。

そのとき、姉ちゃんの顔にアッパー気味の一万円札ビンタがヒットしていた。

その後、持ち上げた札束を伊織さんが手前に戻しその時往復でヒット。

挙句よくわからない罵声を聞いたところで今に至る)

長介(……何が起きたんだ、これ?)




伊織「や、やよい。いつからいたの……?」

やよい「え、えぇっと。『いい加減にしなさい』のちょっと前あたりかな」

伊織「ち、違うのよこれ。いろいろと事情があって」

やよい「大丈夫、伊織ちゃん。浩太郎が迷惑かけちゃったみたいだね。」

伊織「いや、それはそうなんだけど、それはそうじゃないというか。」

やよい「ごめんなさい!ほら、浩太郎も謝って!」

浩太郎「うええええん!ごめんなさああい!」

伊織「いや、それはいいのよ。私も大人気なかったし。それよりやよい、私は別に やよい「大丈夫だよ伊織ちゃん。」 えっ?」

やよい「伊織ちゃんはちょっと口悪いけど。優しいってわかってるから。それに貧乏なのは本当だし。」

伊織「そうじゃなくて…」

やよい「う、うっうー!それじゃあ準備をすぐして、もやし祭りを開催しましょう!」











完全にgdってますがとりあえず完結させます



現在

伊織「その後私達はお通夜ムードのもやし祭りを昨日楽しんできたわ。そして食べ終わり次第最低限の言葉だけ述べて解散になったわ。」

春香「うわぁ……思ったよりけっこうきついねそれ。」

伊織「私は『その努力が無駄だって言う訳じゃない。今は少し少しでも、いつかは高みへ届くから皆がんばってるし我慢してるの』って感じで言いたかったんだけど…亜美に遮られたせいで完全に努力が無駄って伝わっちゃったみたい。」

伊織「やよいは分かってるって言ってたけど、絶対分かってないわよね。というか誤解してるに違いないわ。どうすればいいのかしら・・・」

春香「うーん、もはや私がどうこう言えるレベル超えちゃってるよねこれ。でもひとつだけ。」

伊織「何?」

春香「私もよく千早ちゃんと喧嘩する事があるんだ。」

春香「喧嘩によっては一晩で修復することもあれば一月ぐらい続く事もあるけど、『どうすれば仲直りできるか』って私自身が分かっている事が多いんだよね。」

春香「目を背けてたり、不安だったりするだけでさ。だからさ、多分伊織も気がついているんじゃないかな?どうすればいいかって。」

春香「だからちょっと勇気出して、やよいにそうすればいいだけだよ。」

伊織「春香……。ありがとう、どうするべきか分かったわ。」

春香「あれれ?伊織が素直にありがとうというなんて……相当参ってた?」

伊織「なっ…茶化さないでよ!そりゃ私だって感謝ぐらいするわよ!」

春香「まあ何にせよ、すこしいつもの伊織に戻ったね。よかった、その調子で、まっすぐすすんじゃお!」

伊織「……わかったわ春香。」

伊織「決めた、私はやよいと仲直りする為に>>17をするわ。」

やよいと二人旅

>>1です
まだ行き先も行く手段もどうやよいを誘うかもどういう理由で旅行するかも決まってませんが9時ごろ再開予定です

>>1です

正直安価とってくれる人がいたら良いかな、程度に考えてはじめたスレですが応援のレスが凄いついててビビリました。皆さんありがとうございます。
反省点も多く(亜美真美好きの人ごめんなさい、彼女たちにも自分にも悪意はないのです)どうなることかと思ってましたが少し安心しました。

書き貯めをまったく作れていない状況ですが、
9時になりますしゆっくりと投下再開します。

伊織「きめた。私はやよいと仲直りする為にやよいと二人旅をするわ。」

春香「二人旅?」

伊織「ええ、『喧嘩した友達と修学旅行や合宿行ったら仲直りできた』なんてよくあるパターンじゃない。」

春香「まあ、確かにそういう話はよくあるけど……」

伊織「色々な場所で心を落ち着かせて、その後ゆっくり話し合えればすぐ解決できると思うの。

ええ、今はちょっと変なことになってるけど私とやよいは親友だもの……絶対分かってくれるはずよ。」

春香「伊織……」




春香「残念だけど流石にそれは無理があると思うよ。」

伊織「えっ?」

春香「まずさ、旅行って行っても費用馬鹿にならないよね。それどうするの?」

伊織「そんなの、私が出してあげるわよ。」

春香「まあそうなるよね。でも散々貧乏人って言われた相手から恵まれても多分やよいはうれしくないと思うよ。」

伊織「うっ……」

春香「それに、旅行と行っても何処に行くの?やよいが喜びそうなところって言うのが思いつかないんだけど。」

伊織「別に行く場所なんて幾らでもあるわよ。飛行機に乗れば海だって山だって、都会だって田舎だっていけるわよ。ハリウッドに行って見学してきても良いし。」

春香「それでやよいが喜ぶのかなぁ?正直、無理に外国行っても疲れるだけだと思うけど」

そもそもやよいをどうやって誘うの?昨日の今日で『旅行行きましょう』『はい!』とは行かないと思うけど?」

春香「その辺ちゃんと考えてる?」

伊織「……」

春香「……」

伊織「……グスッ」

春香(あれ?もしかして言い過ぎた?)


伊織「うぅ……。どうして『まっすぐすすんじゃお』とか良いながらなんで私の考え全否定するのよ……?」

春香「いや、別に全否定するとかそういうのじゃなくて……ただ伊織の考えは少しズレてるんだよ。

やよいの為にするなら自分の目線ではなくてやよいの目線で考えないと。」

伊織「……そうね、私が間違ってたわ。ごめんなさい、そしてありがとう春香。」

春香「気にしないよ、私達も友達でしょ?」

春香(いきなり旅行行くとか言い出すからどうかと思ったけど、何とか説得できて本当によかったぁ。

まあ、やよいと伊織ならその辺散歩しながら会話するだけで仲直りできそうだし。)

伊織「そうね、じゃあ早速やよいが喜ぶような旅行プランを考えてくるわ。今日レッスン休むって律子に伝えといて!」

春香「えっ!?ちょっと、待ってよ伊織!」

伊織「安心して、伊織ちゃんは同じ過ちを二度とは繰り返さないわ!」

春香「昨日のお仕事の後ミーティングサボったって律子さんから聞いてたんだけど!またサボるの!?」

伊織「友達を思っての行動なの、過ちではないわ!」

春香「それもう色々と間違いだよ-!!」



春香「いっちゃった……」

数日後

響「やよいーお疲れ様。」

やよい「響さんこそお疲れ様です!」

響「ありがと、でも自分は疲れてなんかないぞ!まだまだ今日はお仕事いけるさー!」

やよい「わたしもまだやるきがめらめら~ってして、うっうーって感じです!」

響「そうか! やよいがいつものように戻ってくれて良かったぞ!」

やよい「戻った?」

響「うん、ちょっと前までやよいに元気なかったから。皆で心配してたんだぞ?」

やよい「うぅ……ごめんなさい、ちょっと嫌なことがあって。でもでも、もう大丈夫です!吹っ切れました!」

響「そうか!ちょっと気になるけど気にしないでおくさー!じゃあ、やよい復活記念に『あれ』やろう?」

やよい「『あれ』ですね!わかりました!せーのっ」

「「はい、たーtt 伊織「やよいいる!?」 」」

やよい「!?」サッ

響「!?」


伊織「その、明日から暇でしょ?よかったら旅行行かない?」

やよい「えっ……でも私お金ないし」

伊織「大丈夫よ、お金はかからないから」

やよい「でもでも、家族もいるし……」

伊織「そ、そうよね……でも一泊ぐらい何とかならないかしら?」

やよい「う、うぅ……」

伊織「……」

伊織(やよいが困らない、そしてやよいが好きそうな旅行を考えてきた。

だけど、やよいをどうやって連れて行くかはどうしても考え付かなかった。

だから正面から誘いに行くしかなかったけど……やっぱり駄目かしら。)

響「……」

やよい「……やっぱり、ごめんなさ 響「行きなよ」 え? 」

伊織「え?」

響「やよいは行きたくないわけじゃないんでしょ?」

やよい「それは……その」

響「じゃあ自分がやよいの兄弟たちの面倒を見る、一晩ぐらいならなんくるないさー!」

やよい「待ってください響、響さんあさって朝から仕事だったはずです!」

響「自分完璧だからな!それにさっきも言ったでしょ、ぜんぜん疲れてないって。最近仕事が温くて体力あまってるから丁度いいぞ。」

だから気にせず行ってくるといいさー。」

やよい「うぅ……」

伊織(……響の行動はやよいからしたらありがた迷惑って感じね、私の誘いを断る理由を潰してしまった。)

まあ結果オーライかしら。これで私の誘いに乗ってくれる筈。……やよいが私のことを本当に嫌いになっていないなら。)

伊織「響はああいってるけどどうする?別に駄目だったらだめでいいんだけど……。」

やよい「……」

響「……」

伊織「……」

やよい「じゃ、じゃあ明日の旅行、参加させてもらおうかなーって。」


伊織(良かった……)ホッ




やよい「でも私今月本当にお金厳しくて、用意できて1000円ちょっとぐらいになっちゃうんだけど。」

伊織「大丈夫よ、少なくとも交通費は一切掛からないわ。」

やよい「え?」

伊織「乗せてもらうのよ、にひひっ」


翌日
やよい「はわっ、大きい荷物!」

伊織「まあテントと寝袋が入ってるもの……いつものスーツケースに入らないのは予想外だったけど。

はぁ……多分人生で一度きりよ。登山用サックなんて可愛げのないもの使うのは。」

やよい「大丈夫?重くない?」

伊織「ま、まあこれぐらいならぜんぜん重く無いわよ。それよりやよい、スケッチブックは書いてきた?」

やよい「その。こ、こんな感じで大丈夫かな?」

伊織「べろちょろの絵が入っていて可愛いじゃない。きっとドライバーの目線釘付けよ。」

やよい「そ、そうかな。」

伊織「だからしっかり掲げなさい。……さて、そろそろ行きましょう。

一泊二日超短期日帰りヒッチハイクの旅へ!」


日帰りじゃない!日帰りじゃないよ伊織ちゃん!


一泊二日超短期日帰りヒッチハイクの旅へ!

一泊二日超短期ヒッチハイクの旅へ!


男「へぇ、まやこちゃんとりえちゃんっていうんだ。」

伊織「はーい、乗せてくれてありがとうございまーす♪」

男「今時ヒッチハイク、その上中学生なんて珍しいからね、記念にさせてもらうよ。」

伊織「そうしてもらえると私も嬉しいです♪」

伊織(変な意味でなら実家に通報させてもらうけど)

やよい「あっ!みていお、りえちゃん!東京スカイツリーだよ!」

伊織「え、えぇそうね。まやこ」

男「あれ?まやこちゃんは都民じゃなかったけ?」

やよい「そうなんですけど、この辺あまりこないんです。タワーも見たことなくて」

伊織「私は家の近くだからタワーなら良くみるけど、スカイツリーは初めてかもしれません。」

男「あれ?二人とも同じ学校の同級生じゃ……?」

やよいおり「あっ……」

やよい「いおりえちゃん、遠くから登校してるんです!」

伊織「私たち、私立だから遠距離登校が普通にあるんです!」

男「?そ、そうなんだ」

女「釘宮に仁後だっけか、女の子がヒッチハイクって度胸あるね。怖くはないのかい?」

伊織「大丈夫です、信頼できる友人と一緒なんで!ね?」

やよい「え?あ、はい!」

女「そうか、それが君たちの強さなんだね。」

やよい「あはは、強さとかそういう凄いものじゃないと思います」

女「そうなのかい?釘宮もそう考えてる?」

伊織「えっ……ど、どうなんでしょう?」

女「決めた自分の意思貫いて、light up my way」

伊織「?」

女「アハハ、なんでもないよ。ただ一つ、立ち止まるなってだけかな?」

伊織「は、はぁ……」

やよい「あっ、前の方車が込み始めてきたかなーって」

伊織「本当ね。まあすぐ空くでしょう。」

女「There is no need to stop」ボソッ


伊織「えっ、ちょっと!何加速してるのよ!いやあああああ!」


伊織(こんな感じで私とやよいは半日かけてかなり遠くまで来たわ。)

伊織([go to anywhere]はやりすぎだったかしら?場所は良く分からないけど……)

やよい「見て、伊織ちゃん!夕日と海が見えるよ!」

伊織「そうね。観光地化したビーチなら何度も見てきたけど、こうやって見る海も別のように輝いてていいわね。」

やよい「えへへ。こんなきれいな光景が見れるなら、やっぱり着てよかったかも。ありがとう、伊織ちゃん。」

伊織(やよいともすっかり打ち解けることが出来た……謝るなら今しかない!)

伊織「やよい、昨日のことなんだけど」グゥー

やよい「?」

伊織「さ、先にご飯にしましょう///」

やよい「うん! でもここどこだろ?近くにご飯屋さんあるかな?」

伊織「ノープランだったからここが東北ってことしか分からないわね。

まあ携帯を使えば近くのお店ぐらいみつか……あれ?」

やよい「どうしたの伊織ちゃん?」

伊織「な、ない。」

やよい「え?」

伊織「ポシェットがないのよ。携帯とか、お財布とか入れてたやつがないのよ!」

やよい「え、えええ!?」



伊織「た、多分男さんの車の中においてきたんだと思うけど……」

やよい「それじゃあ、携帯はもう……」

伊織「携帯はいいんだけど、今どうしましょう。

幾らテント持ってきてるとは言っても、こんな寒い所じゃ寝れないし、水も無いのはきついわよ」

やよい「うぅ~…」

伊織「やよい、ごめんなさい!私がこんなミスしなければ!」

やよい「……とりあえず歩きましょう!海を背にして歩けば、街のほうにいけるかもしれません!」

伊織「……そうね。ここで縮こまってもいいこと無いわよね。」

やよい「それじゃあ行きましょう!」



伊織「いたっ……すりむいちゃった」

やよい「大丈夫?絆創膏持ってきてるので使って!」



伊織「い、今の状態でこの坂上るの無理よ……」

やよい「そ、そうですよね、回り道になってますけどこっち行きましょう。」


やよい「疲れちゃったしここで休憩しよう!日は落ちたけど、ライトはありますし!」

伊織(どう考えても私の事気遣ってるわね……)


伊織(……駄目なときは悪いことが連鎖するって言うけど、ここまでくるときついわね

……でも、本当にこれは調子悪いだけなのかしら?

もしかしたら、今の駄目な私はお嬢様でもない、アイドルでもない水瀬伊織の姿なのかしら

……だとしたら笑えるわね。口では偉そうに説教しながら、お金と色目で人を使うだけの屑人間

だったらあそこでやよいにした札束ビンタは事故でもなんでもないし、そりゃあやよいだって嫌いになるわよ。

竜宮のリーダーとか、水瀬のご令嬢とかそんな肩書きなしでがんばってきた彼女からすれば


私みたいなのが一番 やよい「いおりちゃん!」)



>>46すいません分かりづらかったですね 思考を遮って発言しただけです。


伊織「っ!?……な、なによ。」

やよい「私、伊織ちゃんに謝らなきゃいけない事があるんです。」

伊織「えっ?」

やよい「前にもやしパーティーをしたときから、私伊織ちゃんの事を今まで道理に見れなくなったんです。

伊織ちゃんは私たちのことを貧乏だなんて言ってません、ただ説教のためにちょっと言葉を借りただけでした。

でも、私の中の悪い気持ちが『あれは咄嗟に出た伊織ちゃんの本音』『私の事は可愛そうだと思っている』

そう考え始めて止まらなくなっちゃったんです。

心までは貧乏になっちゃいけないって分かってたのに……どうしても、伊織ちゃんの前で悪い心が隠せなかったんです。

だからこの旅行に来るまで伊織ちゃんを嫌ってるように振舞っちゃって……。

でも、今回の旅行ではっきり、心で分かったんです。絶対に伊織ちゃんはそんな子じゃないって。

だから、ごめんなさい!少しでも伊織ちゃんを信じれなかった私を許してください!」

伊織「……違うわよ!」

やよい「えっ?」

伊織「やよいが悪いわけないじゃない!悪いのはどう考えても私なのよ!」


伊織「私がお金とか貧乏とかそういう話をしたのがそもそもおかしいのよ

本当にやよいの事をそう見てないならそもそもそんな言葉が出てくる事自体ありえない事だもの!

私は口で親友だの何だのいいながらやよいの事を見下して心を満たしてたのよ!

やよいの悪い心とやらが言うことは正しかった!私は嫌われるような人間なのよ!」

やよい「それは違います!」

伊織「違わない!」

やよい「絶対に違います!」

伊織「何でそういいきれるのよ!理由を言いなさいよ!」

やよい「……」

伊織「……」

やよい「えっと…」

伊織「どうしたの、早く言いなさいよ」

やよい「どうして、なんでしょう?」

伊織「……?」



伊織「……はぁ?」

やよい「なんか、伊織ちゃんの話についてけ無くなっちゃって、

伊織ちゃんが悪くないって言うのは分かるんだけど、どうしてかは分からないの。」

伊織「な、なによそれ。馬鹿にしてるの?」

やよい「でもでも、

    悲しそうに泣いてる、伊織ちゃんは悪い子にはみえないから。」


伊織「……えっ?」ポロポロ




やよい「もうなんだかわからなくなってきたんですけど、

伊織ちゃんは私にひどいことした伊織ちゃんが許せないんだよね?

……だったら、私も同じことをします!」

伊織「……えっ?」

   ペシッ ペシッ


やよい「はい、やよい特性『クーポンビンタ』です!これでおあいこです!」

伊織「何よそれ……ばっかみたい」

やよい「あ、馬鹿にしないで!うまく使えば、3000円ぐらいにはなるんだからこれ!

とにかく、これでおあいこ、この話はおしまい!」

伊織「……。」

やよい「えっと、何か駄目、ですか?」

伊織「ううん、私も混乱してきただけ。」

やよい「えっ?」

伊織「だから、これで終わりにしましょう。これじゃあ余計に疲れるだけだわ。」

やよい「……はい!」



伊織「それはそうと……」

伊織(日は沈んで電池が切れたライト)

やよい(おなかペコペコだけど水すらもありません)

伊織(当然周りには民家すらなく)

やよいおり「……どうしよう」



「あら~やよいちゃんに伊織ちゃん? どうしたの?こんなところで……?」

やよいおり「!?」



伊織(その後私たちは迷子になったあずささんに事務所に連絡してもらい、

無事Pと律子に救出してもらった。ちなみにあずささんは私と会うまで迷子と気がつかなかったらしい。

こうして私とやよいの一泊二日ヒッチハイク旅行は終わった。日帰りだった。)

伊織(そしてその一月後……)


やよい「伊織ちゃん、お待たせ!」

伊織「おはようやよい。ずいぶん気合入ってるじゃない。」

やよい「うん!体力がないと大変って事は前の経験で分かったから!」

伊織「そうね。まああんなことは二度と起こしたくないけど。

でもよかったの?旅行なら別の場所でもぜんぜん良いと思うのだけど」

やよい「……わたし、あの時伊織ちゃんと口げんかしたけど、それでもまだ伊織ちゃんの考えが分からないの。

だから、もう一回ヒッチハイクして、もっと伊織ちゃんのこと理解したいなーって!」

伊織「また遭難して口喧嘩するなんていやよ私は!?」

やよい「あ、でも一つだけ伊織ちゃんの考えてること理解できるよ!」

伊織「はぁ……なんか自己主張激しくなったわねあんた。で、それは何?」

やよい「えへへ、伊織ちゃんは私のことが大好きだってこと!」

伊織「んなっ!?何言ってるのよあんた!」

やよい「うっうー!!」



END

こんな駄文にお付き合いしていただきありがとうございました。
初スレ立てた昨日では、すっごい緊張して、指は震えるめまいはする寒気はするで寝ながら書くという状況でした。
そしてそんな調子でまた書くのだろうなと思ったらたくさんの支援レスにびっくり、先日の不調が嘘のように指が進みました。

とはいえ、反省点は多いですね。特に終盤。gdgdになりすぎたのであずささんに全てを終わらせてもらいました
もうちょっと色々改良して次は皆さんの期待にこたえられるようなSSをかけるようになりたいなと思います。
また練習した後SS書くと思うのでそのときはよろしくお願いします

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