ボクの名前は苗木誠だ。


今、少し悩んでいることがある。


それは....


霧切さんと話すと口ごもりをしてしまうことだ。



苗木「...はぁ、なんで霧切さんと話をすると言葉が詰まるんだろう」


桑田「どうした苗木。深いため息なんてついちゃってよ！」


桑田「暇ならこれから一緒にキャッチボールやろうぜ！汗かけば悩みごとなんてすぐにふっとんじまうから！！」


苗木「うん！」


基本ボクは男の子でも女の子でも気軽に話すことはできる。

放課後



苗木「あー、楽しかったな。キャッチボール」ｽﾀｽﾀ


苗木「やっぱり運動すると悩みごとなんて吹き飛んじゃうなぁ」


朝日奈「苗木ー！！」


苗木「あ、朝日奈さん。どうしたの？」


朝日奈「今日、これからカラオケに行くんだけど一緒に行かない？」


苗木「いいよ、ちなみに誰が来るの？」


朝日奈「えっとねー、舞園ちゃんと不二咲ちゃんと霧切ちゃん！！」


苗木「え、き、霧切さん！？」


朝日奈「うん、そうだけど....そんなに驚くとこかな？」


苗木「あ、少し大袈裟すぎたかも...」


霧切さんもくるのか....き、緊張してきた

カラオケ


舞園「このときめきはなぜーとまーらーない♪」



朝日奈「やっぱり舞園ちゃんは歌うまいなぁ」


不二咲「さすが、アイドルだねぇ」


苗木(ホ、ホントに上手いなぁ舞園さん)


苗木(そういえば霧切さんって何を歌うのかな...ちょっと気になるかも)


霧切「ねぇ、苗木君」


苗木「え、な、な、なに？」ｷｮﾄﾞﾘ


霧切「少し小腹が空いてきたわね。何か食べたいものはあるかしら？」


苗木「え、えーとね...」


苗木(あ....れ？メニューが動いてる。緊張し過ぎてめまいを起こしてるんだ。あぁ、チョコレートパフェが３つにみえ....)


霧切「ねぇ？苗木君。私の話を聞いてる？」


苗木「チョ、チョコレートパフェが３つ...」ｸﾗｸﾗ


霧切「あら、以外と大食漢なのね。分かったわ」


苗木「」

お待たせしましたぁ！チョコレートパフェが３つてますねぇ！


不二咲「えぇ！！苗木クン、こんなに食べるのぉ？お腹壊しちゃうよ」


苗木「だ、大丈夫だよ。これくらい朝飯前さ」


苗木(うあぁ、なんでこんなことに)

不二咲「やーっぱり地味だねっ！キーッスも地味だねっ！クーラクラ」



舞園「不二咲さんの声可愛いですねぇ」


霧切「えぇ、ホントね」


苗木「ありがとう朝日奈さん。なんとかパフェを完食できそうだよ」


朝日奈「これくらい任せてっ！私食べるの得意だから♪」


苗木(あぁ、一体ボクはここにきて何してるんだ....)


霧切「....」

朝日奈「今日は楽しかったねー♪」


不二咲「うん。でも明日はきっと声が枯れちゃうね」


苗木「...アハハハ」



舞園「それじゃあそろそろ帰りましょうか」


朝日奈「うん！ちなみに私と舞園ちゃんと不二咲ちゃんは帰る方向こっちだから。苗木はちゃんと霧切ちゃんを家まで送るんだよ！」


苗木「う、うん。わかったよ、それじゃあ行こうか霧...ってえええええぇぇぇぇぇぇ！！！！」



霧切「どうしたの？急に大声をあげて」


苗木(わわわわわ)

苗木「.... 」ﾃｸﾃｸ


霧切「....」ﾃｸﾃｸ



苗木(うっわぁ....頭が真っ白だ)


苗木(あぁ、心臓がバクバクする)


霧切「ねぇ、苗木君」


苗木「ひゃ、な、なに？」


霧切「さっきのパフェのこと、本当にごめんなさい。苗木君が確かにそう言っているように聞こえたから...」


苗木「そ！そ、んなこ....とな、ないれす！」


苗木「ボボボボキュがふいに口走っちゃったから....」


霧切「とにかく、私はあなたに何かお礼をしなくちゃ....何がお望みかしら？」


苗木「へ、べべべつにいら....いら...ないよ！」


霧切「....そう」


苗木「会話が....通じた？」

霧切「なに？」


苗木「いやいやいやいや！！な、なんでも」


霧切「そうね....次の休みは空いているかしら？」


苗木「え？あぁ、うん。と、とりあえず」


霧切「私と一緒に買い物に行きましょう」


苗木「どどどどうしてそうなるの！？」


霧切「私じゃ不満かしら？そしたら舞園さんも呼ぶけれど...」


苗木「いや、二人きりでい、行こうよ！」


霧切「分かったわ、それじゃあ今度の休みにね」ｸｽｯ

次の日

教室


苗木「...参ったなぁ。霧切さんと一緒に買い物だなんて」


苗木「嫌って言うわけじゃないんだけどなぁ」ﾁﾗｯ


霧切「....」


苗木(霧切さん、何を考えているのかな？)


霧切「...？」ﾁﾗｯ


苗木「あ、あぁ....」


霧切「....」ｸｽｯ


苗木「え....あうぅ...」ﾌﾟｲｯ


苗木(ボクをみてほくそ笑んだ？っていいながら反射的にそっぽ向いちゃったし)

昼休み


山田「やっぱり、２次元はサイコーですぞ！！」


葉隠「なーにいってんだ。生身の女がやっぱサイコーたべ！！なぁ、十神っち！」


十神「俺に聞くな」


桑田「でもよ、このクラスの女はみんな即ハボじゃね？」


大和田「確かにな。特にあの太ももがたまんねぇよな」


大和田「不二咲は女のどこの部位が好きなんだ？」


不二咲「うーん、手.... かな。キレイな手をみるとドキドキしちゃうもん。石丸クンは？」


石丸「僕はやはり、誠実な子が好みだな」


桑田「ダメだコイツ。部位の話なんてしてねぇし」


桑田「苗木は、女のどこの部位が好きなんだ？」


苗木「そうだなぁ。ボクは胸かな」


葉隠「かー！さすが苗木っちだべ！！」

山田「二次元にしか興味のないボクが聞くのもなんですが、ちなみにサイズは？やっぱり巨乳がナンバーワンッ！！！」


大和田「自分が答えてどうすんだ」


苗木「うーん....」


十神「クラスの女で例えてみたらどうだ」


苗木「えぇ！？」


桑田「ちゃっかり話題に入っちゃって...このムッツリ野郎！」


十神「黙れ愚民が」


葉隠「そうだなぁ、俺っちの占いによると苗木っちは舞園っちと霧切っちくらいのサイズが好みだべ！！！」


ザワザワザワサワ


女「！？」


朝日奈「苗木サイテー」


セレス「失望しましたわ」


大神「うぬ」


戦刃「私もそれくらいは....」


江ノ島「アハハ！！女の敵かぁ！！！男にとっては絶望的だよねぇ！！！」


舞園「もうっ！苗木君ったら///」


霧切「....バカね」


苗木「」


苗木(....あぁ、女子がみんなボクを養豚場の豚をみるように見てる。約一人を除いて)

苗木「なんか....もうどうでもいいや」


舞園「大丈夫ですよ、苗木君。私はいつでも苗木君の味方ですから！」


苗木「あ、ありがとう」


霧切「苗木君」


苗木「ひ、ひぇ！」


霧切「あなたは特に気にすることはないわ。軽蔑すべきは葉隠君だもの」


苗木「そ、そですね....う、うん。ボボボクもそうおもももも....」


霧切「大丈夫？まるでロボットみたいよ？」


苗木「き、気にしないで！う、う、生まれつき！！」


霧切「あら、それは大変ね」


苗木「...」ｼｮﾎﾞｰﾝ

風呂場

カコーン

苗木(うぅ....ボクってカッコ悪いよなぁ。霧切さんにフォローされちゃってさ...)


苗木(ボクだって一応男なんだぞ...フォローなんてされなくても)ﾌﾞｸﾌﾞｸ


苗木(それに明日は霧切さんとデー....じゃなくて霧切さんと遊びに行く日だ)


苗木(緊張してキョドらないように願掛けしてこようかな.....)



次の日


苗木「お、お、お、お、お、お、おはよう！ひりひりさん！」


霧切「おはよう苗木君。ちなみに私はそのような痛む名前ではないわ。き・り・ぎ・りよ」


苗木「は.....はい...」

苗木「.....で、で、霧切さん。これからどこい、いく...いくの？」


霧切「そうね、まずはボーリングでもしましょうか」


苗木「へ？ボーリング？か、買い物をするんじゃ....」


霧切「まだ時間があるんだからいいじゃない。ほら、さっさと行くわよ」


苗木(え、えぇ～)