苗木「お前さえ、お前さえいなければぁぁぁああああ!!!」日向「・・・・・・」 (54)


 これはダンガンロンパの安価スレです。

 注意

 原作キャラによる狂気化、キャラ崩壊があります。


 また、初心者による拙い進行。

 
 多分、原作以上のグロテスクシーン&完璧なる虚ろシーン


 更新は遅かったり早かったりと不定期ですが、完結予定です。

 


 そして、最後に三つだけ、言わしてもらいたいと思います。


 このSSは絶対的にバットエンドで終了します。


 そして、主人公を除く全員が完全なるガチクズ化します。


 なるべく悪い方向に向かわせた方が得ですww
 (良い方向に向かわせたい人はそれでも構いませんが…)



 00~05、44を除くゾロ目 クリティカル

 96~99、44 ファンブル




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1471256807


苗木「この、この、コノォォォォォォオ」


 ――ドカッ、バキッ、ゴスッ、ボキッ、ボカッ!!――


 あぁ、何でこんなことになってしまったんだろうな…

 七海、教えてくれよ…

 俺がいけなかったのか…? 俺がみんなを止められなかったからなのか…?


苗木「オラァァ!! 何とか言えよ、日向ァァァァアアア!!!」


日向「……」


苗木「オイ、どうしたんだよ!!!


 今思えば…俺が原因だったかもしれないな……


――――――――――


十神『馬鹿め、お前らみたいなゴミ屑なんか信じられる訳無いだろう』

桑田『はぁ!? 協力ぅ!? そんなもんできるわけねぇだろアホアホアホ!!』

舞園『私には家族が…仲間という家族が待っているんですよぉぉ!!』

大和田『いいから早く[ピーーー]ッツってんだろぉがぁああああああ!!!』

石丸『フハハハハッ!!! ざまあみろ!! ZAMA-MIRO!!』

不二咲『僕、元々君のこと気に食わなかったんだよねぇ~』

山田『ブヒィ――――ッ!! この山田一二三、
セレスティア・ルーデンベルク殿の頼みであるならばたとえ火の中水の中!!』

セレス『ウフフフ、これで存分なく人を殺せますわぁ』


――――――――――



日向「…フッ」

 
 バカみてぇだ、何で俺は……


大神『我の血を…唸らせるのは…誰ダァァァァァアアア!!!』

朝日奈『人殺し!!人殺し!!人殺し!!人殺し!!人殺しぃぃぃぃいいい!!!』

腐川『びゃ、白夜様ぁぁああああ!!! 貴方のお頼みであれば一つや二つ!!』

ジェノサイダー『ゲェェラゲラゲラゲラッ!! マジやべッつーの!?』

葉隠『俺の占いでは3割の確率でお前を殺せと言ってるべ!!』

霧切『仲間なんて必要ないわ、私一人で十分よ』

戦刃『私と盾子ちゃん以外、全員[ピーーー]…!!!!』

江ノ島『まさに絶望的ッ――――!!』


 こんな奴らを……!!!


日向「…ハハッ、アーハッハッハッハッハ!!』


苗木『何がおかしい!!?』

日向「ホンッッットバカみてぇだ、どうして俺は…!!」


左右田『ウルセェよ!! もうてめェなんか親友でもなんでもねェ!!』

ソニア『私に寄るな、このゲロ豚度変態共め!!』

九頭竜『全員、覚悟は出来てんだろうなぁぁあああ!?』

辺古山『サイゴハセイギガカツ!!』

終里『よーするにお前ら全員ぶっ殺せばいいんだろぉ!?』

弐大『日向さんよぉ、随分と舐めた口を聞きやがるのぉ~?』

田中『さぁ宴を続けよう、この地獄の祭りとやらを!!!』

花村『ウヒィーッヒッヒッヒ!! お前の肉を削ぎ落としてやるかぁぁあああああ!!!』


日向「そうか、最初からダメだったんだな…」

苗木「何が言いたいんだっ!!」ゲシッ

日向「………………」



豚神『俺達はもう、慣れ合えない存在だ…』

小泉『黒幕はアンタなんでしょう!?』

西園寺『あっち行け、この殺人鬼!!』

澪田『アタシ等が協力なんて無理ッス――――ッ!!』

罪木『みんなみんな[ピーーー]ばいいんだぁぁああああ!!』

狛枝『最悪だよ、まさに絶望だね…希望に満ち溢れてないよ…』


日向「友情、努力、絆、喜び、悲しみ、助け合い…………そして愛情』



日向「……俺達、今までで、沢山の思い出があったよな…」

苗木「……何が言いたい」

日向「良い思い出や楽しい思い出、沢山の思い出…」


日向「……七海は…あの中で、苗木以外で信じられる人間だった…」


 ――――――――――――――――――――――――――


七海『仲間同士で、助け合う…?』

日向『そうだ、そうやって俺達は助け合って生きてきたんだ!』

七海『でも、こんな状況だし、助け合いなんて無理じゃないかな…?』

日向『大丈夫、お前を死なせやしないっ、俺が必ず守ってやる…!』

七海『……ひ、日向くんがそこまで言うのなら…』

日向『な、七海ぃ! お前だけでもありがたい!』

七海『分かった、日向くんの為なら、私、どんな事でも乗り越えられるもん!』

日向『ありがとう、七海!』

七海『うん! これから頑張ろう、日向くん!』

七海『なんて、綺麗ごと吹き付けて良いムードになった処でハイ分かりましたぁって、んなブリッ子なこと言うと思ったぁぁあ??』


日向『』


七海『する訳ねぇーだろJK、氏ねよ』ペッ


日向『』ビチャッ


七海『アーッハッハッハ!! じゃあねぇ~、馬鹿でお人好しの日向くぅぅううん??』





日向『うわぁぁぁぁぁあああああああああ!!!』


 ―――けど裏切られた…最愛の恋人である七海からも裏切られた…!

―――――――――――――――――――――――――――


日向「ショックだったよ、あんまりだよ、こんなの……!』


苗木「……」


日向「苗木ィ、お前もそうなんだろ。


苗木「……平たく言えばそうだね、僕も君と同じくらい酷い目に遭っているからね」


苗木「だって、僕がこんな目にあったのは全部キミのせいだからねぇぇぇええええ!!?』

苗木「君が悪いんだぁあ!!! お前が僕に罪を被せるからぁぁぁああああ!!」


日向「・・・・・・」


苗木「何か言えよぉ!!」


日向「何を言ったって、お前の耳には聞こえやしないだろ」


苗木「うるさぁぁああああい!!」


ドゴォッ!! バキィッ! ドスッ!


日向「ゴフッ」


苗木「ハァー・・・ハァー・・・」


日向「・・・・・・れは・・・」


苗木「は?」


日向「・・・おれは・・・負けない・・・!」

日向「たとえ、俺がどんなにお前らに騙されても…」


日向「馬鹿にされても…貶されても…罵倒されても…」


日向「腹黒かったとしても…変態だったとしても…キチガイだったとしても…」


日向「どんななクズだろうが豹変しようが外道だろうが構わない……」






日向「………だとしても、俺は、そんなお前達でも受け入れてやりたい」

日向「希望は前に進むんだ、俺達の未来の為にも……!」


――――そうやって、日向(こいつ)は笑顔で微笑んだ……。


苗木「黙れぇぇぇええええええ!!!」


――――本当、気に喰わないよ、日向くん……


――――――――――――

――――――――

――――


???「・・・・ぎ」


???「なえ・・・ぎ・・・」


???「起きろよ苗木、もう集合時間だぞ!」


苗木「ひ、ひなた・・・くん・・・?」





苗木「あ、あれ・・・? 夢・・・だったのか・・・」


舞園「大丈夫でした? かなりうなされていましたよ?」


朝日奈「顔色悪いよ? 一体どんな夢見てたのさぁ」


苗木「うん、それがよく覚えていなくて・・・ッ、頭が痛い・・・や・・・」


大神「大丈夫か?」


罪木「き、気分が悪かったらお薬でもどうぞ、具合良くなりますよぉ~」


西園寺「もしかして、ヤバイ薬じゃねぇだろうなぁ? それか媚薬ぅ?」


罪木「ただの頭痛薬ですよぉぉ~!」


小泉「ダメでしょ日寄子ちゃん、余計なことを言っちゃいけません!」


西園寺「ハーイ!」ブーッ

苗木「そ、そうか、確か今日は修学旅行へ向かう最中だったんだ…!」


日向「そんなの分かりきってることだろ、寝惚けてんじゃねーぞ」


苗木「ご、ごめんごめん・・・」


雪染「はぁ~い! みんな大人しくしてねぇ、これからレクレーションを始めまぁ~す!」


澪田「先生~! 澪田ちゃんはしりとりがいいですぅ~!」


左右田「ガキかよテメェは・・・んなもん誰も期待しねぇよ」


十神「全くだ・・・」


腐川「白夜様にそんなお子ちゃま遊びで気を引こうなんて甘すぎるわよ!」


狛枝「じゃあジャンケン大会とか?」


左右田「勝つよな、お前が絶対全勝するよな!?」


セレス「私はババ抜きがしたいですわ」


朝日奈「UNOなんてどう?」


七海「みんなでテレビゲーム!」


左右田「この人数で出来るわけねぇだろ!」


石丸「静粛にしないか! ここはくじ引きで誰の案にするかで決めよう!」


左右田「だぁ~かぁ~らぁ~、狛枝に確定しちまうに決まっているだろーが!!」



霧切「・・・・・・ハァ」

澪田「しりとり絶対に楽しいと思うのにな~」


七海「テレビゲームしたかったなぁ~」


不二咲「ここは観光バスだからテレビはあるし、学園の仕様でゲーム機もソフトもあるけど・・・」


石丸「だが、しりとり以外で一番無難なのがこれぐらいしか残っていないからな・・・」


朝日奈「えぇ~、UNOしないの!?」


ソニア「トランプもUNOもカードゲームの一種ですからね、ひと箱だけだと


葉隠「人数がたりねぇべ・・・」


セレス「そうですか、残念ですわ」


苗木「ア、アハハ・・・」


雪染「それじゃ、UNO組、トランプ組、テレビゲーム組に分かれるのはどう!? 先生も混ぜて33人でやりましょう!」


ソニア「まぁ、それはとても良いアイデアだと思いますわ!」


西園寺「賛成さんせい~!」


石丸「よし、それで決まりだな! それでは各自にやりたい物を――――」

修正
ソニア「トランプもUNOもカードゲームの一種ですからね、それぞれ一箱だけだと・・・この人数では・・・」



修正
葉隠「人数が多すぎて、カードの枚数がたりねェべ・・・」

―――――― 今、覚えていれば・・・これが最初で最後の・・・


ピコピコピコッ


舞園「負けませんよぉ~!」ピコピコ


日向「イケイケェ!」


澪田「頑張るッス~!」


七海「むー、負けないぞ~!」ピコピコ


雪染「中々やるわねぇ~」ピコピコ


苗木「よし、抜いたぞ!」ピコピコ


―――――― みんなとの、楽しい思い出だったかもしれない・・・


西園寺「うわぁ~ん! このゴスロリ女ァ、わざと私にババを引かせやがったなぁ!?」


セレス「ウフフ、騙される貴方が悪いのですよ」


狛枝「まぁまぁ落ち着いてよ、たかがババ抜きぐらいで・・・」


小泉「そうよ、大袈裟すぎるわよ」ヨシヨシ


左右田「いやっ、開始直後で上がったお前に言われたくないし、小泉も狛枝に続いて真っ先に抜けただろ!」


小泉「いや、あれはたまたまで・・・」


ジェノサイダー「たま・・・たま・・・?」


十神「黙ってろ」

――――― こんな幸せが、ずっと続くといいなと・・・そう、思っていた・・・


終里「つーか最初からこうして分けておけば良かったんじゃないのか?」


花村「それを言っちゃ、おしまいだよ…」


弐大「全く、お前さんは妙な所に頭が回るのぅ」


朝日奈「UNO!」


不二咲「嘘ッ! もう1枚なの!?」


九頭竜「俺もUNOだぜ!」


大神「我もUNOだ」


不二咲「大神さんもぉ!?」


葉隠「おれっちもUNOだべぇ!」


朝日奈「…ん? あ、葉隠、ズルはダメでしょ!?」


葉隠「へ、な、なにを言っているんだべ!?」

不二咲「ど、どうしてぇ?」


朝日奈「ホラ、葉隠の手持ちを見てよ、残り1枚と見せかけて、実は3枚も重ね合わせてたんだよ!」


桑田「あ、そう言えばよくみりゃ結構、カードが他のより厚くなってんぞ!」


大神「しかし、よくもこう分かりやすい引っ掛けを作れるもんだな」


弐大「葉隠よぉ、お前さんもちと頭を使ったらどうなんじゃ?」


葉隠「ちくしょー!! どうしてすぐバレちまうんだべ!!」


山田「やれやれ、見え透いた嘘を…レッド4ですぞ!」 残り1枚


大神「山田よ、お主、「UNO」と申したか?」


山田「あぁぁぁああああ!! う、ウノォォォォ!!」


朝日奈「もう遅い、山田捨て札全部貰ってよね!」


山田「ブヒィィィィ――――――ッ!!」



――――― こんなに楽しく笑える日々が続くと思っていた・・・

雪染「そろそろ到着まで30分よ、みんなぁ~!


朝日奈「どんなホテルなんだろうねぇ、さくらちゃん!」


大神「あぁ、


【トランプ組】


左右田「くそぉ、結局俺がビリかよ・・・」←ビリ


西園寺「アタシも危うく負けそうになる所だった! 左右田がいなけりゃビリになる所だったよ!」←ブービー


ソニア「まぁまぁ、とても面白かったから良かったではありませんか!」←4位


左右田「ですよね、ソニアさん!」


辺古山「それでいいのか、左右田・・・」←6位


セレス「全く、まさか序盤で抜かれてしまうとは・・・事実上、勝てたのは良かったものの」←2位(実質1位)


小泉「ご、ごめんね・・・私が狛枝の隣にいたばかりに…」←1位(一応)


左右田「つか俺も隣にいたのに、何で小泉には幸運の女神がやって来て俺には不運が降りてきてんだよ!!」


小泉「そ、そんなの知らないわよ! 自分の運の女神さまに聞いてみたら?」


狛枝「良かったら僕の運を分けてあげようか? こんなドス汚い僕なんかより、君の様な希望溢れる人に使われた方が…」←番外


左右田「いらねぇーよ!! ソニアさん、俺に運の力を…!」


ソニア「頑張ってください」キッパリ


左右田「冷っ!!」


 他…十神8位 腐川5位 豚神3位


十神「お、俺が……豚に負けただと…!?」


豚神「まぁ、ざっとこんなものか」

修正
大神「あぁ、早く競泳を楽しみたいものだ」

【UNO組】


葉隠「何とかブービーで終わったべぇ」←ブービー


山田「拙者はビリで終わってしまいましたぞ…」←ビリ


朝日奈「私は1位で終われて良かったよ!」←1位


大神「良かったな朝日奈」←3位


九頭竜「ケッ、まぁ結果が悪くなきゃ別にどうだっていい」←2位


終里「強ぇな! 今度必勝法を教えてくれよ!」←8位


弐大「お前さんはまず、頭のトレーニングをしたらどうなのだ?」←5位


戦刃「でも凄く面白かったよ、私つい興奮しちゃったよぉ!」←6位


朝日奈「だよねだよねぇ!」


 その他 … 桑田9位 花村8位 不二咲4位


桑田「ってか戦刃いたのか!?」


戦刃「い、いたよぉ~! さっきからずっと~!」

【テレビゲーム組】


雪染「みんなぁ~! バスを降りる準備は出来てる~?」←総合3位


一同「「「「「ハァ―――――ッイ!」」」」」


舞園「全員、準備できていますよ!」←総合5位


苗木「ふぅ、色々あったけど、」←総合7位


日向「あぁ、そうだな…良かったな、お前は中間で…」←総合ビリ


苗木「げ、元気だしなよ、これはアクまでもゲームなんだし…」


江ノ島「そうそう、んなに落ち込むなっての! 俺様はいつでも元気100倍だぜ!!」←総合2位


苗木「あ、江ノ島さんいたんだ…」


江ノ島「勝手に私様の存在を消去しないでほしいわっ!」


苗木「別にそういう訳じゃ…」


七海「…zzz」総合1位


 その他… 澪田9位 霧切4位 大和田10位 田中8位 罪木6位 石丸ブービー


石丸&大和田&澪田&田中「」ズウーーーン


雪染「ど、どうしたのよ君たち…」


罪木「ゲームで惨敗したからショックで落ち込んでいるんですぅ~」


舞園「楽しみですね、苗木君!」


苗木「うん!」


 ――――― だけど、そんな幸せも、もうすぐ終わってしまう・・・


日向「おい七海、もうすぐ到着するぞ~」


七海「…んぁ、もうそんな時間?」


雪染「あのトンネルを抜けたらホテルの目の前よ~!」


澪田「イヤッホー! 早く海に行って泳ぎたいッス――!」


西園寺「楽しみだね~! ジャバウォック沖木島ホテル~!」


小泉「うん、この島についたらまず、この綺麗な景色を写真に収めたいもの!」


江ノ島「絶望的にわくわくしちゃうって感じ~♡ むくろちゃんもそう思うよね~!」


戦刃「うん、盾子ちゃんが喜んでくれるなら私も嬉しい…/////」


 ――――― もうすぐ、終わりの時間がやって来る・・・

左右田「あぁ~、早く飯食いてぇ~…」


ソニア「ワタクシはパエリアが食べたいですわ!」


左右田「あぁー丁度パエリアが食べたい気分にー」


ソニア「やっぱりパエリア以外のものが食べたいですわ!」


左右田「何でなんですか!?」


日向「あ、そろそろトンネルに入るぞ!」



――――― …闇… それは暗く、静かで、残酷な世界……



西園寺「あ~ん、暗いよ~!」


罪木「あ、だ、大丈夫ですか!?」


西園寺「うるせぇ、ゲロ豚女!!」


罪木「ご、ゴメンなさ~い!」



 ――――― この世に『夜』がある限り…決してその運命には逆らえない…


大和田「おっ、もうすぐトンネルを抜けるぞ」



西園寺「やっと薄暗い場所から抜け出せるよ~」



雪染「そろそろ到着の時間よ~!」



 ――――― たとえ其処に、『光』があるとすれとでも…



苗木「うわぁ、眩しっ…い…」


日向「ほんと…だ…」


澪田「ギ、ギラギラと輝いてるッスー!」


七海「な、なん…か…また眠くなって…」バタッ


日向「な、七海!? どうした!」


舞園「あれ…おかしいで…すね…?」バタッ


苗木「舞園さん!?」


朝日奈「な、苗木ィ、大変だよ、外の景色を見て!!」



 ――――― そこが、天国だとは限らない…



苗木「な…ナンダコレ…?」


日向「辺り一面が……が…ミンナまっ白…?」


九頭竜「ど、どうなってんだよ…コイツァ…」バタッ


辺古山「ぼ、坊ちゃん……しっか…り…」バタッ


小泉「何で…綺麗な景色は…?」バタッ


西園寺「こ、小泉オネぇ~、クラクラスルヨぉ~……」バタッ

霧切「…な、なえ…ぎ…く…」バタッ


花村「な、何コレ…オカア…チャ…」バタッ


朝日奈「さ、さくらちゃ…ん、助け…」バタッ


大神「あ、あさ…ひな…!」


苗木「な、何が…どうなって…?」


雪染「これは…一体、どうゆーこ…」バタッ


七海「うぅ…」グラア


日向「七海、しっかりしろ!」ガシッ


七海「ひ、日向くん///」

高橋邦子っぽいなこのスレ

>>30

高橋邦子っぽいか…悪くないですね!




苗木「み、みんな…」グラア


不二咲「…こ、これは…一種の催眠術…? しかも、かなり特殊すぎだと噂の…」バタッ


苗木「き、霧切さん!」


日向「お、俺も・・・もうダメだ・・・」バタッ


苗木「ひ、日向くん!」


苗木「み、みんな……もう倒れている…!」


苗木「だ、ダメだ…僕も……もう…」



 ―――――バタッ!




 ――――― そして、日常という天国は去り、



       地獄という、最後の晩餐が始まる ―――――



――――――――――――

――――――――

――――


 ――――― あれからどれくらいの時間が経っていたのだろう…

       数時間くらいか…はたまた1日、3日は眠っていたのだろう…





苗木「……ん」


苗木「こ、ここは……何処かの建物…?」


???「この、この、コノォォォォォォオ」


苗木「……!?」


 ――ドカッ、バキッ、ゴスッ、ボキッ、ボカッ!!――


???「オラァァ!! 何とか言えよ、日向ァァァァアアア!!!」


苗木「ひ、日向…?」


日向「………」


苗木「あれって、まさか、日向くん!?」


???「オイ、どうしたんだよ、黙ってないで何とか反論したらどうなんだ!!?」


苗木「た、大変だ! 日向くんを助けないと!」


???2「今頃、助けに行くつもりになったなんて、それで罪滅しになったつもりですか?」


苗木「え?」


???3「本当、上辺だけで誤魔化そうとするなんて、最低だよね苗木って」


???4「だから言ったでしょう? 彼は愚かで卑怯者だと…。Zランク処ろの問題ではありませんね」


???5「最低かつ最悪の行動判断ね、見損なったわ苗木君」


苗木「こ、この声って…」


???2「あれ? 気がつきました?」


苗木「まさか…ま、舞園さん!?」


???2→舞園「ウフフフフ♪」


苗木「それに、霧切さんに、朝日奈さんとセレスさんも、みんな無事だったんだね!」


舞園「ハイ、他の皆も無事ですよ…」


苗木「そうか、本当に良かった!」


???3→朝日奈「……」


???4→セレス「……」


???5→霧切「……」



苗木「そんな事よりも日向くんが大変目に遭っているんだ、みんな彼を助けt 朝日奈「近づかないでよ!」 ……え?」


朝日奈「近づかないでって言っているでしょう!? この人殺し!!」


苗木「あ、朝日奈さん……?」


苗木「ど、どうしたんだよ、急に…」


朝日奈「アンタみたいな狂人が、この世に生きていることが不思議でならないよ!」


苗木「い、いきなり何言い出すんだよ! 朝日奈さん、さっきからおかしいよ!」


セレス「おかしくなったのか貴方の方ではなくて? 苗木くん…いえ」


セレス「苗木誠、お前の様な家畜以下の最低ゲス野郎をこの世に生かすわけには逝かねぇぇぇんだよぉぉおお!!!」


苗木「は、はぁ?」


苗木「セレスさん、何を言って 霧切「黙りなさい、この産業廃棄物の一種」…き、霧切さん…?」


霧切「苗木誠、貴様がどれだけの罪を犯したのか…お前がどれだけ愚かな罪を被ってきたのか…」


霧切「満場一致の、万死に値するわ!」

 
 霧切さんが指を鳴らすと、荒廃しかけ鉄ビルの彼方此方から、
 
 数十人分の影がゾロゾロと苗木の前へと現れてきた。

 その姿は、苗木が良く知っている顔なじみの人物達…


 
 そう、それは剣幕な顔で苗木を睨みつける、修学旅行の仲間達であった…!


苗木「み、みんな!」


朝日奈「身も心もどさくそ腐りかけたお前が、どれだけ汚い行いをして来たのか、皆にも証言させてやる!!」


苗木「しょ、証言…?」


大神「苗木よ…」


苗木「大神さん! 朝日奈さんが…」


大神「苗木誠、貴様は我や朝日奈を騙した挙句、死に至らしめた!」


苗木「え…?」


十神「聞こえなかったのか? お前が殺したんだよ、大神をな」


苗木「は、ハァ?」


苗木「何を言っているんだよ、大神さんは、今ここに生きているじゃないか!」


弐大「今はな、だが殺されたのは大神だけではない、ワシもじゃ」


苗木「え!?」


終里「そうだ、オマエガ…お前がいなければ、弐大のおっさんも死なずに済んだんだ!」


腐川「アンタって奴は…最低ね! お前みたいな下等生物はタニシ以下の存在よ!」


山田「ナェギィマコォトォォ!! お前はボクちんを騙し、セレス殿からも見放されたのでありますぞぉぉお!」


葉隠「全く、トンでもない奴だべ! 苗木誠のゴミは正真正銘のクズだってのは3割合っていたべ!俺の占いは的中してたべ!」


苗木「葉隠くんだけには言われたくないよ!」


苗木「みんなおかしいよ、僕が一体、何をしたって言うんだよ!」


大和田「しらばっくれてんじゃねぇぞ!!


石丸「ハッハッハッ、殺人を犯しすぎて頭も狂ってしまったのか、こりゃトンでもないキチガイの誕生だぁ!」


苗木「何だよ…みんなどうしちゃったんだよ……」


不二咲「苗木君も抉すぎるよ。僕を殺したことを脳内から完全消去するなんて…。人間失格だね」


小泉「アンタみたいな社会のゴミが生きている自体、間違っていたことだよ!!」


苗木「不二咲さんや小泉さんまで…」


苗木「何だよ…何で皆してそんな目で見るんだよ…何でそんな酷いことが言えるんだよ…!」


舞園「大丈夫ですよ、私は苗木君の味方ですから!」


苗木「舞園さん…!」


舞園「だぁ~ってェ~、こんな薄汚くて血腥くてぇ~、あまりにも惨めな人が、みんなから責められたら、かわいそうじゃないですかぁ~!」レロレロレロ


苗木「」


霧切「ハァ、舞園さん、貴方の思考は理解不能だけど、少なくとも中立の立場であることは確かなようね」


舞園「だってぇ、私、苗木君を敵に回したくないし~! あっでも、苗木君のことを全部は推定出来る訳じゃないですよ~」


苗木「えっ!? でもさっきは味方だって…」


舞園「そう言いましたけどぉ、苗木君にだって、責任はちゃ~んとあるんですよ~!」


苗木「!!?」



舞園「ホラァ、あれ見てくださいよ~、日向くんがメタメタにされているでしょ~?」


苗木「そうだよ、さっきから言っているじゃないか、こんな争い事なんて止めて、早く日向くんを…!」


舞園「じゃあ、あれを見ても平気で助けにいけるんですか~?」


苗木「な、何を言って……え?」


江ノ島「ウププププ、今更気づいたようだねぇ」


 ―――― ドカッ、バキッ、ゴスッ、グシャッ


日向「ゴフッ」




???「ハァー…ハァー…ハァー…」


苗木「あ、あれは……!」


苗木?「ハァー…ハァー…」


苗木「ぼ、僕…!?」


舞園「ホラホラ、もう目を覚ます時間ですよ~」


苗木「!?」


 ――― パチンッ

 舞園さんが指を鳴らすと、僕の目の前が一瞬にして真っ暗になった。

 それと同時に、僕の意識は瞬く間に消えていった…

――――――――――――

――――――――

――――


???「…えぎ…」


???「…なえ…ぎ…くん」


苗木「ん、んん…」


???「なえぎくん…苗木くん!」


苗木「うぅ…ん」






苗木「こ、ここは…?」


舞園「あ、やっと起きてくれましたね!」


朝日奈「もぅ~、心配したんだよ! 苗木が全然起きてくれないもんだから死んじゃたかと思ったよ~」


苗木「…ま、舞園さん…朝日奈さん…」


苗木「ほ、他のみんなは…?」

舞園「全員、ロビーに集まっていますよ」


舞園「苗木くんだけ、全然起きなかったものですから、スッカリ昏睡状態だと思っていました」


朝日奈「苗木だけだよ、みんなより数時間も寝ていたんだから!」


苗木「そ、そんなにも!?」


舞園「かなり魘されていましたけど、どんな夢を見ていたんですか?」


苗木「あ、いや、ただの縁起でもない夢だよ」

苗木『あれは本当に夢だったのか? だと良いんだけど、だけど…』

 ―――ガチャッ
罪木「あ、苗木さん、ご容態は良くなりましたか~?」


苗木「罪木さん。もう大分良くなったよ」


罪木「そうですか、もう暫く休んだらロビーの方へ来てくださいね」


苗木「うん、分かったよ」


舞園「それにしても、大変なことになりましたね…」


朝日奈「うん、まさかこんな事態になるなんて…」


苗木「こんな事態…? ここって、ジャバウォックホテルだったはずじゃ…?」


朝日奈「うん、一応はね…」


苗木「な、何だよコレ…」


【荒廃したホテル ロビー】


苗木「そんな、これって一体…」


舞園「見た所、ホテルだったということは間違いないんですが…」


罪木「ジャバウォックホテルじゃないことは確かだとは分かったんですけどね…」


 僕達が目にしたもの、それは既に半壊している。よく見ると壁に大きな傷跡が付いていることも分かる。

 だけど、それよりももっと恐ろしいのは、壁や床、天井などに、血痕や腐った肉片などが其処ら中に散らばっていたことだ。

 血肉だけではない、弾切れの機関重や、未使用の爆弾。チェーンソーや金属バットといった無数の凶器の数々が、一緒に置かれていた。


苗木「こ、ここ…これって…」


舞園「まるで戦場の跡地のようですね…って言いたいんですよね?」


苗木「分かるんだ…」


舞園「エスパーですから」ニッコリ


罪木「とりあえず、何か護身用に武器を探した方がいいですよ…?」


苗木「え? それって何の為に?」


舞園「後に分かることですよ…」


朝日奈「苗木も外みたら分かると思うよ…?」


苗木「え?」


舞園「とにかく、まずは使えそうな武器を探しましょう!」


朝日奈「そうだね、いつまでもジッとしてられないよね!」


安価

好きな武器を>>49->>53

バット


苗木「何か使えそうな武器か…おっ、あったぞ!」


苗木「このバッド、かなり丈夫な木材で出来ているな…」


苗木「これぐらいなら僕でも扱いやすいや!」


苗木「…って、言っても何の為に武器探しなんかやっているんだろ…」ガチャッ


苗木「ん? 足元になんか…」


苗木「ライフル…? 何か随分と変わった形だけど…」


苗木「どっかで見た感じはするんだけど…」


苗木「まいっか、壊れていないし、ついでに持っていこう」


―――― バット、ポジトロンライフル(小型化)をゲットしました


舞園「苗木くん、何か見つかりました?」


苗木「うん、この野球バッドと変わったライフルがね」


舞園「使えるんですか? オモチャみたいな形ですけど…」


苗木「う~ん、どうかな…?」


苗木「壊れてないけど使えそうじゃないかな…舞園さんは何か持ってきた?」


舞園「ハイ、包丁です」ニッコリ

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