苗木「超高校級のシスコン/ゼロ」 (45)

前作→http://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1410961431

あれ、注意書きが載ってない…

前作と繋がりはほとんど持たせる予定は無いので見なくても大丈夫。苗木君が頑張るだけのssです。

絶体絶望少女が近々発売ですがそんなの気にせず>>1なりの苗木妹を書きます。名前は便宜上『こまる』で。



※一応ネタバレ、キャラ崩壊注意

色々と>>1の妄想成分過多(特にこまるちゃん)

――――――――某日、公園

なえぎ「さか上がりができない?」

こまる「う、うん……ともだちがみんなできるのに、わたしだけ………」グスッ

なえぎ「な、なくなよ!……そうだ、おにいちゃんがおしえてあげるよ。」

こまる「……ほんとう?」

なえぎ「う、うん。でもあしたな。あした、おにいちゃんがおしえるからな。」

こまる「わかった!ありがと、おにいちゃん!」

なえぎ「(……えへへ。)」

なえぎ「(………さて、こまるは先にかえったな。)」

なえぎ「えいっ!」グルッ…ピタッ

なえぎ「……ダメだ。やっぱりできない。」

なえぎ「(ボクもさか上がりなんてできなかったな……まえにそれでみんなにバカにされたっけ。)」

なえぎ「(はぁ……できないのに、なんでおしえるなんて言っちゃったんだろう。)」

なえぎ「……………」

なえぎ「(……いや!できる!)」

なえぎ「(できるようになるんだ!ぜったい!)」

なえぎ「(なんかいしっぱいしても、なんかいでも、できるようにする!)」

なえぎ「(ボクはおにいちゃんだ!いもうとをたすけてやれる、りっぱなおにいちゃんになるんだ!)」

なえぎ「(ダメなおにいちゃんになんて、なってなるもんか!)」

――――――――翌日

こまる「……えいっ!」クルンッ

こまる「………!できたー!」

なえぎ「よかったね、こまる。」

なえぎ「(よかった……なんとかまにあった………)」

こまる「うん、おにいちゃんありがとー!」ギュッ

なえぎ「わっ!は、はなせって!」ドキッ

こまる「えへへー。」

なえぎ「(………ん?)」

――――――――現在、苗木家自宅、苗木自室

苗木「(結構昔の写真見つけたな………ボクが小学生の頃か。)」

苗木「懐かしいなぁ、写真撮ってたんだこれ。」

こまる「あの後、お母さんが来て撮ったんだよ。」

苗木「そうだったっけ?」

こまる「うん、お母さんが二人とも頑張ったからって。」

苗木「(………母さんにはバレてたのか、練習。)」

苗木「ま、小さい頃はボクも色々と未熟だったっけ。」

こまる「今も、私よりは小さいけどね。」

苗木「それはこまるが大きいんだって。背とか……」

こまる「背とか?」

苗木「背とか……えっと、心の広さ、とか……」

こまる「とか?」

苗木「………その、えと………」

こまる「んー、聞こえないなぁー?」

苗木「………///」


江ノ島「きゃー、お兄様えっちー。」

苗木「黙れ。あと兄じゃない。」

こまる「江ノ島さん、戦刃さんこんにちは、今日も来てたんですね。」

戦刃「こ、こんにちは……」

江ノ島「ん。だってにぃにぃが来ていいって言うし。」

苗木「言ってない。あと兄じゃない。」

戦刃「……えっと、お邪魔してます、苗木君。」ペコリ

苗木「いや知ってるよ、さっきからボクの部屋に勝手にいるし。」

江ノ島「だってブラザーの部屋って過ごしやすいし。お茶は出るしお菓子も出るし。」

苗木「母さんも父さんも気を遣ってだよ!というか理由がたかりじゃないか!あと兄じゃない。」

江ノ島「お兄ちゃん………昔は私の話ちゃんと聞いてくれてたのに、最近はあまり聞いてくれないよね。」

苗木「昔も何も、一ヶ月前にクラスメイトになったばっかりだし。あと兄じゃない。」

江ノ島「ごっめーん、そうだったね兄貴。」

苗木「……兄じゃない。」イラッ

こまる「お兄ちゃん、江ノ島さんに戦刃さんはお兄ちゃんの初めての女友達でしょ?冷たくしちゃダメだよ。」

江ノ島「そうだよ、折角兄(c)が妹スキーだから合わせてるんだよっ、わかってよっ」

苗木「(うざい……あと兄じゃない。)」

戦刃「あ、あの盾子ちゃん。」

江ノ島「あ?」

戦刃「わ、私は姉で……盾子ちゃんは妹だから私も………」

江ノ島「おい残姉、喉乾いたからお茶買ってきて。」

戦刃「分かった。」

苗木「自分の姉には容赦ないのか……」

江ノ島「まぁまぁ、邪魔者はいなくなりますし、禁断の兄妹愛でも営みませんか?あにぃ。」

苗木「断る。あと兄じゃない。」

戦刃「じゃ、じゃあ私……」

こまる「あ、戦刃さんが行くなら、私もついて行くよ。戦刃さんこの辺分かんないでしょ?」

戦刃「え、う、うん。」

こまる「じゃ、お兄ちゃんちょっと行ってくるね。」

苗木「え?いや行かなくていいんだよ、ボクは喉も乾いてないしこまるが喉乾いてるんだったらボクが行くよ。わざわざこまるが買いに行く必要はないんだよ?それに戦刃さんはこの辺分からないけど道案内だけならボクでもできるしこまるのその足を疲れさせる必要はないって。だから家に江ノ島さんと残すのも不安だけど待ってなって、外よりは安全だろうし一秒でも多くこまるの安全が確保されるならボクは喜んで行動するよ?」

江ノ島「(うわぁ)」

こまる「うーん、でも私は戦刃さんと少し話したいこともあるし、行くよ。」

苗木「あぁ、そう……それなら、いってらっしゃい。」

こまる「うん、さ、戦刃さん行こ。」

戦刃「う、うん。」

バタン

苗木「……………」

江ノ島「……………」

――――――――近所

こまる「それにしてもお兄ちゃん、変わったなぁ。」

戦刃「……苗木君?いつもああではないの?」

こまる「少し違うかな。今後ろにいないし。」

戦刃「……?」

こまる「買い物の時とかはいつも後ろに隠れてジッと見てたの。いつまでもはじめてのおつかい感覚だから、少し恥ずかしくて。」

戦刃「妹が心配なら、そうするのは普通。」

こまる「そうかなぁ、他の家のきょうだいなんて知らないから良く分からなくて。」

戦刃「(苗木君もしているのなら、普通……だよね。)」



戦刃「……そう言えば気になることがある。」

こまる「なに?」

戦刃「なぜ、私と話すときは普通で、盾子ちゃんと話すときは敬語なのか。」

こまる「………江ノ島さんより、戦刃さんの方が親しみやすいから?」

戦刃「そう………」

こまる「(………馴れ馴れしいと思われてるのかな。)」

戦刃「(つ、つまり私の方が、苗木家に溶け込んでいるということ……)」フフン

戦刃「(………はっ、いけない。当初の目的を忘れるところだった。)」

――――――――再び苗木自室

苗木「………で?」

江ノ島「ん?」

苗木「どうせ何か話があるんだろ?」

江ノ島「………もちろんだよ、苗木。」

江ノ島「早い話さぁ、やっぱりアンタの正体教えてくんないのー?」

苗木「別に、ただの何処にでもいるちょっと妹好きな高校生だよ。」

江ノ島「超高校級の、希望ヶ峰学園の生徒じゃん。」

苗木「それは運。たまたま、抽選に当たっただけ。」

江ノ島「……本当にそう?」

苗木「……そうだよ、招待状にも書かれてた。」

江ノ島「ところでこれ見てくんない?」スッ

苗木「………火事事件か。これがどうしたの?」

江ノ島「実はこの5件、この付近で起きてんじゃん。」

苗木「火事なんてよくあることだよ。」

江ノ島「ほう、この近くの不良の溜まり場が5箇所、火事になることがか!」

苗木「………」

江ノ島「………ま、証拠なんてないんですけどね、ハイ。」

苗木「…………」

苗木「ボクは、するべきことをしただけだ。」

江ノ島「お?」

苗木「兄として、妹にできることをしただけだ。」

江ノ島「あ、そうですか。はいはい回りくどい回答ありがとうございましたっと………」

苗木「江ノ島さん。」

江ノ島「はい?」

苗木「ボクは普通の高校生だ。超高校級の幸運とは名だけの一般的な高校生だ。」

苗木「でも、ボクには覚悟がある。それだけだよ。」

江ノ島「ほーん、そーですかそーですか。そういう答えですか。」

江ノ島「まあ飽くまでそうならいいですよ。私もこれ以上詮索しません。」

苗木「……大体、キミこそ一体―――」

江ノ島「あストップ。妹帰ってきたぞ。」

苗木「………ま、ボクには関係ないだろうから知らなくていいか。」

江ノ島「そうそう、知らなくていい知らなくていい。」

江ノ島「(……関係なくなるかは、私様次第だけどな。)」

久しぶりのssなので慣れないです……

というかダンロン自体が割と久しぶりですけど。

今回の更新はここまでです。

こまる「たっだいまー」

苗木「お帰り、怪我は…してないね、うん。」

戦刃「じゅ、盾子ちゃんハイ……」スッ

江ノ島「は?なんでお茶?私はコーラが欲しいって言った気がするなー。」

戦刃「……………」

江ノ島「あー、本当残念な姉だなー、妹の頼みもまともに聞けないようじゃ………」

戦刃「コーラあるよ、ハイ。」スッ

江ノ島「………なに?」

こまる「あ、私が言ってみたんです。江ノ島さんって気まぐれっぽいから他のも買ったらどうかって。」

江ノ島「………はぁ、そうですか。」

江ノ島「(………普通の高校生の妹、ね………)」



苗木「こ、こまる……ボクの分は………?」

こまる「えっと、余ったコーヒーで………」

苗木「………まあいいか。」

――――――――――――――――

希望ヶ峰学園に入学してからおよそ一ヶ月。

それなりのことがあったけどそれなりなだけだ。

超高校級の幸運としても入学したボクは

他の超高校級の人たちと学園生活を過ごしていた。

不満はなかった。

幸運とは名ばかりの一般人であるボクに対しても

学園側はしっかりとした教育を施してくれた。

………まあ超高校級のギャルの江ノ島さんと、

その姉の超高校級の軍人、戦刃さんに妙に

気に入られているってのは、少し気になる。

でも妹は好いているみたいだから………まあいいか。

けど、ボクはこの時、思いもよらなかった。

この世界が、想像以上に残酷で絶望的だなんて………



これはボクの人生の転機で、崩壊でもある話。

それを少しずつ、日常を混じえて話していこうと思う……

――――――――苗木家自宅

苗木「あの、ホント迷惑だからもう来ないでね。」

戦刃「ご、ごめんなさい……」

江ノ島「知ってる知ってる。ツンデレだ、苗木はツンデレなんだ。」

苗木「………じゃあね、とりあえず今日は帰れよ。」

江ノ島「チッ、行くぞ残姉!」ダッ

戦刃「え?あ、待って………あ、あの、苗木君その、お邪魔しました。」ダッ

苗木「………絶対また来る、あの二人。」

こまる「(お兄ちゃんも友だちできてよかったなぁ。)」

戦刃「………で、どうだったの盾子ちゃん。」

江ノ島「160cm、58kg」

戦刃「………あ、苗木君の。いやそうじゃなくって………」

江ノ島「はいはい気になってんでしょ、私たちにとって、どの程度の存在なのか。」

戦刃「どうだったの?」

江ノ島「………ま、味方はありません。諦めてください。」

戦刃「そ、そう………」シュン

江ノ島「(………マジで初めて。観察してわかんない奴。)」

江ノ島「(少しは楽しませてくれよ、兄さん)」ニヤニヤ

――――――――翌日、希望ヶ峰学園教室

セレス「ふふ、また私の勝ちですわね。」

苗木「はは……セレスさんは強いや。」

十神「(………ポーカーか、くだらん遊戯だ。)」

セレス「ここまで九連続で苗木君の負け、残るチップはあと一枚………この勝負、私の勝ちは決まったようなものですわね。」

苗木「まだ分かんない………と思う。うん、諦めないぞ!」

十神「(無理だろうな。セレスは仮にも超高校級だ。苗木程度の運やテクニックでは勝つことなど………)」

十神「(………待て、今確か………)」

十神「おいセレス。」

セレス「あら十神君………何用で?」

十神「苗木の役は今までなんだったんだ?」

セレス「………?全てダボですが、それが?」

十神「………ジョーカーはナシか?」

セレス「勿論。」

苗木「セレスさん待っててね、今配るから。」

十神「……………」

>>19ダボってなんだこれ、ブタですブタ。

ノーペアでもいいですけど脳内変換よろです

十神「(カードは五十二枚。つまりカードの揃い方は259万8960通り。)」

十神「(次に役が4通り、36通り、624…………)」

十神「(………おおよそ130万通り、つまりブタは約1/2でくる。)」

十神「(カード交換せずとも全てでブタを引く確率は1/512)」

十神「(………偶然か?)」

セレス「ふふ、苗木君。仮にこの勝負勝てたら、無条件であなたの勝ちにしましょうか?」

苗木「え?で、でも勝てなさそうだし……けど、可能性があるのならボクはかけるよ。」

セレス「(………ふふ、ふふふふ、これで、やっと、勝てばもらえるのですね………)」

セレス「(お互いを一日自由に扱う権利書!これをかけての勝負でしたわ、しかし………)」

セレス「(私の手札はハートのロイヤルストレートフラッシュ。……終わりですね。)」

苗木「じゃ、行くよ。」

セレス「ええ、望むところですわ。」

十神「(………!そういうことか、苗木!)」

苗木「スペードのロイヤルストレートフラッシュ。」

セレス「えっ」

苗木「スペードのロイヤルストレートフラッシュ。」

セレス「」

セレス「………」カキカキ…ピッ

セレス「どうぞ。」

苗木「え?」

セレス「負けは負け。私は自ら落ちたのです。」

セレス「おめでとう苗木君、世界最高クラスの権利書ですわよ。」

苗木「は、はぁ。」

セレス「………待ってますわよ。」ボソッ

苗木「う、うん………」

苗木「……………」

十神「………おい苗木」

苗木「え、なにかな…十神クン。」

十神「イカサマ………」

苗木「シーッ!シーッ!」

十神「やはりか、していたのか。」

苗木「あ、その………」

十神「………まあ、俺は知らん。勝手にしていろ。」

苗木「あ、ありがとう十神クン。」

十神「(しかし、苗木も意外な才能はあるのか………?)」

十神「(………謎が、多いな。)」

眠い→頭が鈍くなる→文章ミス

この流れになりそうなのでもう寝ます。

更新遅くてすみませんでした。

一週間ぶりですが週間でやるわけじゃないので……

たまたま忙しかった結果なので、これからは

まあちょこちょこ更新していきたいです。

これからもよろしくおねがいします。



絶体絶望少女、今日発売ですね。

もうこれとそれとは矛盾だらけになりそうな予感

――――――――街中

桑田「~♪」

桑田「…お、ラッキー!サイフ落ちてんじゃん!」

桑田「…………」キョロキョロ

桑田「…………」スッ

桑田「(いや、何ネコババしようとしてんだオレ)」

桑田「(バレたらメンドーだし、どうせこんなの端金だろ。)」

桑田「………ま、まぁ、中身の確認くらいは………」

桑田「(ひーふーみー………一万もないな。)」

桑田「ん?これ………苗木のじゃねーか!」

桑田「(あっぶねえ………クラスメイトのサイフネコババするとこだったな。)」

桑田「ったく、何してんだかアイツ。さっさと呼び出して………」パラッ

桑田「(あ?なんか落ちたな。………プリクラ?)」

桑田「……………!」

――――――――数分後

苗木「ありがとう桑田クン!ボクとしたことが本当にうっかりしていて………」

桑田「………ん、別にいいってこれくらい。」

苗木「お礼と言っちゃなんだけど、今度埋め合わせするよ。」

桑田「………あぁ。」

苗木「………どうしたの桑田クン、なんか上の空というか………」

桑田「いや、その………」

苗木「?」

桑田「ちょいと中見ちまって………そんでその写真というかプリクラ………」

苗木「え?……まさか、これ?」

苗木「………見ちゃった?」

桑田「あ、あぁ………」



桑田「(………彼女いたんだな、苗木。)」

苗木「(妹とのプリクラ見られたか。)」

苗木「アハハ………恥ずかしいななんか。」

桑田「年上?」

苗木「あー………やっぱりそう見える?下なんだけど。」

苗木「ボクよりも背は高いし割と大人びてるけど、可愛いんだこれが。」

桑田「そうか。」

苗木「………あれ、意外と食いつき悪いね。桑田クンのことだからてっきりもっと食いつくかと。」

桑田「いやいや、流石に人のモンに手なんか出さねえって。」

苗木「え、そうなんだ。」

桑田「(………待てよ、苗木は彼女持ち。つまり女子は苗木を彼候補から外す。)」

桑田「(オレの時代が来る!)」

桑田「じゃーなー苗木!サイフ気をつけろよ!あと末永く爆発しろ!」ダッ

苗木「え?」

桑田「(こうしちゃいられねえ、早速このことを伝えて、オレのバラ色人生を切り開くんだ!)」

――――――――翌日、希望ヶ峰学園

舞園「桑田君が骨折などのケガで休み、痛々しいですね。」

苗木「何があったんだろうね。」

セレス「転んだか何かでしょう、きっと。」

苗木「まさか、それだけで骨折?」

セレス「よくあることですわ。」

苗木「……………」ジーッ

セレス「……………」

苗木「よくあること………?」ジーッ

セレス「………よ、よくあることですわ。」

苗木「(やりやがったこいつ!)」

舞園「それより苗木君、聞きたいことがあるのですが。」

苗木「え、何?」

舞園「その、今サイフ持ってます?」

苗木「うん。」

舞園「………なんでも、プリクラがあるとか。」

苗木「あ、これ?」スッ

舞セ「!」

苗木「なんだ、桑田クン言いふらしてたのか。」

舞園「そんな………そんなまさか本当に………」

セレス「………この方は、ドコのどいつで?」

苗木「可愛いでしょ。」

舞園「苗木君は髪は短めがいいんですか?いいんですか?」

苗木「え、いや好みは無いけど。」

セレス「……………」スッ

苗木「なんで今ウィッグを外したの?」

セレス「似てますでしょう?代わりはいますわよ。」

苗木「いや、全然似てない。」

舞園「染めればいいんですね!?切ればいいんですね!?目の色変えればいいんですね!?」

霧切「その必要はないわ。」ファサッ

苗木「あ、霧切さん。」

舞園「出たなクレイジーサイコビッチ!」

セレス「あらあら、随分落ち着いてますのねストーク野郎。」

霧切「何とでも言うといいわ、真実から目を逸らす貴方達に言われる筋合いはないけれどね。」

舞園「ぐっ………」

セレス「あなたは、違うのですか?」

霧切「ええ、逃げてばかりじゃ失うだけだもの。」

苗木「(あれ、何の話をしてたんだっけ。)」

舞園さん苗木の妹遠巻きに見ている気がするんだがどうなんだろうか

霧切「大体、この苗木君の隣に写っているのは苗木君の妹よ。」

舞園「え?」

セレス「は?」

霧切「………やっぱりね、くだらない勘違いをしていたのね。」

苗木「あー、えー………どういうこと?」

霧切「この二人は恐らく、苗木君の妹さんを彼女あたりと思ったのではないのかしら。」

苗木「えっ!?」

舞園「だ、だって桑田君が………」

霧切「確かめもせずに?愚かね。」

舞園「ぐぅ………」

霧切「どうかしら苗木君、その通りでしょう?」

苗木「そうだよ!妹が彼女ってそんな恥ずかしい………///」

舞園「(ん?)」

セレス「………つまり、苗木君に彼女はいないと。」

苗木「うん、ボクに彼女なんてそんな………」



江ノ島「苗木ー、今日の晩飯なにー?」

苗木「炒め物。」

江ノ島「うわ、手抜き………」

苗木「楽だからいいだろ。」

舞園「……………」

セレス「……………」

霧切「……………」

江ノ島「ん?なに三人してアタシを見て…………」

江ノ島「………あ、なるほど。」

江ノ島「よお負け犬ども!」

舞セ霧「」イラッ

苗木「………江ノ島さんは只のタダ飯食らいだからね?」

>>32やばい、忘れてました。

自分の中でも少し面識ある設定なのにどうしよう、深夜に書くからこんな事に………

とりあえずもう面識は無かったことにしてください。

――――――――苗木家自宅、苗木自室

苗木「……………」

戦刃「……空キャン、とどめ。」ピコピコ

舞園「えっ!?あ、負けちゃいました。」

セレス「ぐっ、こんなので負けるなど………!」ピコピコ

戦刃「そこ地雷。」ピコピコ

セレス「え?きゃあ!そんな、私が………」

苗木「………ねえ」

霧切「残りは私だけ………ゆっくり行けば勝てるわね。」ピコピコ

戦刃「もう飛んだから復帰できない。」ピコピコ

霧切「………え?あっ!なんで、なんで動けな――――あ。」

戦刃「………勝った。」

苗木「あのさ………」

舞園「皆でゲームというのも楽しいですね、次は苗木君の番ですよ。」

苗木「いやそうじゃなくて。」

江ノ島「ほらセレスティアなんとかさん交代。」

セレス「くっ!」

苗木「なんでボクの部屋にみんな集まってんの?」

江ノ島「暇潰し。」

戦刃「苗木君と盾子ちゃんがいるから。」

舞園「仕事が嫌で。」

セレス「妹さんから攻略する為。」

霧切「歯ブラシを交換しに。」

苗木「全員帰りなよ。」

江ノ島「私様は晩飯をたかるまで帰らぬぞ。」

苗木「あーはいはい………分かったよ。」

戦刃「じゃ、じゃあ私も………」

苗木「戦刃さんはいいよ、事前に連絡してるし。」

舞園「じゃあ私も………」

苗木「帰りなよ、仕事あるんでしょ?」

舞園「冷たすぎませんか?」

セレス「私は予定はありませんし、このままお邪魔していても………」

苗木「良くないよ。帰りなよ。」

霧切「………苗木君、扱いに差がありすぎないかしら。」

苗木「こっちの二人はね、割と多い頻度で夜ご飯たかりに来るから用意してるの。だけど舞園さんの分は………」

ガチャ

こまる「お兄ちゃーん、お父さんとお母さん用事で帰るのはだいぶ遅くなるって。」

苗木「え?急だなあ………食材が余る………」

舞園「……………」ニコニコ

セレス「……………」ニコニコ

霧切「………いいわね?」

苗木「いや帰りなよ、なんでご飯にありつけると思ったの。」

すいません一時間ほど空けます。

こまる「………お兄ちゃん、この人達は?」

苗木「只のクラスメイトのセレスさん、霧切さんだよ。舞園さんは知ってるよね。」

こまる「うん、舞園さんお久しぶりです。」

舞園「………あれ、初対面………ですよね?」

こまる「………あっ、そっか。そうなりますね。」

セレス「貴方が苗木君の妹………よろしければ今度お茶でも。」

こまる「え?は、はぁ………」

霧切「………くっ。」

こまる「………お兄ちゃん、この二人少し怖い………」ヒソヒソ

苗木「よし、追い出すか。」

セレス「待って!待ってくださいまし!」

霧切「あの、苗木君乱暴なプレイは節度と加減が重要で―――」

苗木「節度をわきまえてないのはキミだよ!」ゲシッ

霧切「あうっ」

江ノ島「おーおー、激しー。」

戦刃「あの、暴力は………」オロオロ



こまる「………」クスッ

こまる「なんかこういうのって、いいなあ………」

舞園「え、こまるさんそっちもアリですか。」

こまる「?いや、お兄ちゃんの周りが騒がしいってことですよ。」

舞園「あ、そっちの………」

舞園「………話を戻しますと、前は違ったんですか?」

こまる「……………」

こまる「舞園さん、確か中学は………」

舞園「苗木君と同じ学校でした。………その時の苗木君の話も、耳にしてました。」

こまる「………少し、語らせてください。」

舞園「はい。」

こまる「………お兄ちゃんは、昔から私のことを大切にしてくれました。」

こまる「いざって時に頼れて、相談には何でものってくれて、困った事があれば何とか解決してくれて………」

こまる「でも………いつからか………」



こまる「………問題の解決に暴力を使うようになって。それも、必要以上に。」

舞園「……………」

こまる「お兄ちゃんに全ての落ち度があったわけじゃないらしいんですけど、連日喧嘩………」

こまる「今まで友達らしい友達なんかいなくって、いつも私に構って、自分は独りなのに。」

こまる「私の前ではずっと、今でも優しいお兄ちゃんだったんですけど………とっても、不安だったんです。」

こまる「もしかすると、このままお兄ちゃんは―――って。」

舞園「………大丈夫ですよ、こまるさん。」

舞園「苗木君は確かに怖かったですけれど、それでも本当は優しい人でした。」

舞園「それは私でも気付けましたし、何よりこまるさんが分かってたことじゃないですか。」

こまる「………舞園さん。」






苗木「無理矢理にでもいい話にしたいんだろうけど、仕事サボりに来た舞園さんが言っていいセリフじゃないよね。」

舞園「なんでそんなに私に厳しいんですか?」

苗木「大丈夫だってこまる。流石のボクも力加減というか、冗談と本気の区別はつくし。」ゲシッ

霧切「かはっ」

苗木「もうあの時みたいなことしなくたって、解決出来る方法も見つけたから。」ドスッ

霧切「うっ、げほっげほっ!い、今の……ど、鈍痛………」

セレス「キリギリスが死んだ!」

江ノ島「この人でなし!」

苗木「大丈夫、人には骨が200個くらいあるんだ。」

戦刃「………いやどれも折って大丈夫ではないと思う。」

舞園「というか折れたんですか?」

霧切「こ、これ痛いけどスゴイ………!骨は勿論、アザにも傷にもなってない………!」

江ノ島「なんだその拷問みたいな攻撃。」

苗木「人聞きの悪い言葉で言わないでよ!後遺症を残さないための………」





こまる「ふふ、こんな騒がしい日が続いて欲しいなぁ………」

未だに遅筆で、話も全然進みませんが
オチまではなんとなく考えてるので完結はさせます。

おかしいところは多分きづいてないので
指摘してくれるとありがたいです。

こんなんでよければ、これからもよろしくお願いします。

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