少女「」コンコン 車掌「ん?」(47)

書き溜め無しです
のんびりとやっていくつもりです
気長にお付き合いください

それではどうぞ

車掌「(顔を真っ赤にした少女が乗務員室の扉をたたいてる…)」

  「(これって…痴漢…だよな)」


扉ガチャ


少女「」ウルウル

車掌「とりあえずこっちへ」グイ

車掌「(少女がいたスペースに不自然に手が伸びてる!)」

乗客1「いたいけな少女にひどいことしてたのはお前か‼」

痴漢魔「いでで、俺じゃねえよ‼証拠はあんのかよ‼」

乗客2「少女の周りには私たち3人しかいなかったのよ。そして不自然に手を伸ばしてたのはあなただけよ」

乗客1「車掌さんも見てましたよね」

車掌「そうですね。お二人は両手を上げてたましたしね」

痴漢魔「違う‼俺じゃない‼」

車掌「それは私の決めることではありませんので」

車掌「(まずは指令に連絡しないとだな…ラッシュの時間なのについてないな)」

車掌「輸送指令、輸送指令こちら2525M列車車掌です。応答願います」

指令「こちら輸送指令、どうかしましたか」

車掌「2525M列車車内にてお客様トラブル発生。現在被害者の方を乗務員室で保護しています。どうぞ」

指令「お客様トラブルの発生場所はどこですか。どうぞ」

車掌「進行方向4両目の乗務員室のすぐ前です。どうぞ」

指令「了解しました」

   「輸送指令より、ss線走行中上り列車へ通達。2525M列車内においてお客様トラブル発生
    ss線内走行中の上り列車は次の駅で運転を見合わせてください。」

車掌「(上り列車全部止める必要無くね)」

@次の駅
トビラ「ティロンティロン」

痴漢魔「こんなところで捕まってたまるか‼」ガバッ

乗客1「線路に降りたら危ないぞ‼」非常ボタンポチ

車掌「(あちゃあ…これでダイヤは滅茶苦茶だ)」

~十数分後~
警官「それではお手数ですが署の方までご同行願います」

痴漢魔「だから俺じゃ無いって」

警官「それは署で話を聞いてから決めることだから」

   「車掌さんもよろしいですか」

車掌「ですが私には仕事が…」

駅員「代わりの方がもうすぐ到着するので大丈夫ですよ」

車掌「そう…ですか…分かりました」

支援ありがとうございます


~数時間後~
車掌「なんだかんだで、昼近くになってしまった」

少女「ご迷惑をおかけしました」

乗客1「いえいえお気になさらずに」

乗客2「そうよ、悪いのはあのおやじなんだから」

車掌「本日はご協力ありがとうございました。駅までお送りしますか」

乗客1「大丈夫ですよ。ちょうど近くまで来ていた営業の車に乗せてもらいます」

乗客2「そうですよ。それより車掌さんはしっかり彼女をエスコートしてあげないと」

車掌「そう…ですか」

テクテクテク

少女「今日はありがとうございました。
    私、この春から電車通学し始めたばかりだったから…怖くて」

車掌「礼を言われるほどのことではありませんよ」

少女「あの…これ…受け取ってください」

車掌「えっ…あぁはい分かりました」

~時は流れ季節は夏~
@ターミナル

車掌「(帰宅ラッシュだっていうのに上は何で増結したがらないのかね)」ハァ

少女「この前の車掌さん…ですよね」

車掌「ん?」

少女「やっぱりこの前の車掌さんだ。
    なんで連絡くれなかったんですか」プクー

車掌「なんでって…言われてもな…」

少女「とにかく、次のお休みはいつですか」

車掌「次の土曜日」

少女「じゃあ、次の土曜日にこの駅の改札で待ち合わせしましょう。
    絶対来てくださいよ」ノシ

車掌「(行っちゃったよ…)」



書いててこんなんでいいのか不安になってきた(汗
とりあえず次回以降ちょっとずつ話が進展していく予定
それではおやすみなさい

~土曜日~
@ターミナル改札口

少女「車掌さ~ん」ノシ

車掌「こんにちは、今日は一体なんの用事だい」

少女「ここは騒がしいので移動しませんか」


@喫茶店


少女「ええと、今日はですねこれを手伝ってもらってほしくてお呼びたてしました」ピラ

車掌「なになに…職業調査レポート?」

少女「働いている人にインタビューしてレポートにまとめる課題です」

車掌「なんでまた俺なんだ…」

少女「どうせならみんなが調査しないような職業が良かったんです。
    さっそく質問しますよ。まずどんな仕事をしているか教えてください」

車掌「2ch鉄道ss線で車掌をしています」

少女「名前は教えてくれないんですね…」

車掌「名乗る必要が無いからな、現に車掌さんで通じてるし」

少女「そうですか…
    では車掌とはどんな仕事なのかを具体的に教えてください」

車掌「車掌は一言でいうと運転手と協力して電車を動かす仕事です
   身近なところだと駅に着いた時のドアの開閉や車内アナウンスが代表的だね
    あと、ダイヤが乱れた時や車内での緊急時に対応をするのも私の役目です」

支援ありがとうございます
遅筆で申し訳ありません



少女「(あの時みたいに…あの時の車掌さんかっこよかったな…///)」

車掌「どうかしました?顔が赤いよ」

少女「いえ…大丈夫です
    この仕事で工夫していることはありますか」

車掌「通勤ラッシュの時間帯は乗客の乗り降りが緩慢になったり、

    荷物の挟み込みがあったりしてごくわずかな遅延が発生することがよくあります
    そんな時は早めに発車ベルを鳴らして運転士と協力しながら時刻表どうりに電車を動かすようにします。
    他には天気が悪いと自分の路線のダイヤが乱れたり、
    接続列車の乗り換え客を待つ必要があったりするから輸送指令からの伝達を聞き逃さないように気を付けてるよ」

少女「輸送指令ってなんですか」

車掌「簡単に言うとダイヤが乱れた時にそれぞれの列車が
    少しでもダイヤ道理に走れるように指示を出す仕事だよ」

少女「なるほど」

少女「では、なんで数ある仕事の中から車掌という仕事を選んだんですか」

車掌「…ッ

    実は俺のじいちゃんが国鉄職員でね。ニュー速線で運転手をしていたんだ
    じいちゃんは鉄道員に誇りを持っていて、いろんな話を聞かせてくれて
    俺も誇りをもって仕事をしていたいと思ったんだ。
    で、きっと鉄道員ならじいちゃんみたいな仕事ができると思ったわけさ」

少女「そうなんですか‼かっこいいです‼
    それで、誇りのある鉄道員のお仕事は楽しいですか」

車掌「…ッ
    それは…」

車掌「…それは今の俺には分からない。

    理想と現実は違うものだけど、実際に体験すると無力感に苛まれるよ。
    合理化とかで自動化された部分も多いし、そのせいで融通が効かなくなった部分も多い。
    採算だ輸送力調整だとか聞こえはいいけどやってることは本当に乗客のためになってるのかな
    とか考えたりもするけど上は頭固いし
    かといって誇りをもって仕事するにはまだまだ青二才だしね…」

少女「そんなこと、言わないでください。
    私を助けてくれた車掌さんはとってもかっこよかったですよ」

車掌「ありがとう」ニコ

車掌「でも、このままじゃだめだと思うんだ。

    俺は給料悪くてもいいから胸張って俺の仕事はこれです。って言いたいんだ。
    今の俺ではそう言える自信がない」

少女「そしたら‼私を助けてくれたあれもどうでもいいことだったんですか」

車掌「そうじゃない、あれがあったから考えるようになったんだ。このままでいいのかって。
    それで、俺はまず運転士を目指す」

少女「急ですね…
    じゃあ車掌さんが運転士になったら連絡ください。私が初めてのお客さんになってあげます」

車掌「ありがとう」

少女「というわけで、携帯のアドレスを教えてください」

いいね。良いエンドを期待してるよ。

こういう雰囲気好きだわ

>>14>>15ありがとうございます
こういうの見ると頑張るぞ‼ってなります

@ss線車掌詰所
上司「そうか…君は運転士を目指すんだな」

車掌「はい、このままじゃダメだと思うんです」

上司「分かった。運転士養成所には私から話をつけよう。
    それにしても最近元気が無かったようだがそれも大丈夫なようだね」

車掌「ええ、おかげさまで」

同僚「それってあのかわいこちゃんのおかげなんじゃないの」ニヤニヤ

車掌「ちょ…そんなわけないだろ。あっちとは10歳は違うぜ」

同僚「そんなのあの子が卒業するころには気にならなくなるって。
   年の差を気にするとは…お前もまだまだ青いねぇ」ニヤニヤ

上司「それより、この前大ほら吹いてシャワートイレ線のダイヤ滅茶苦茶にしたのは誰だったのかな」

同僚「そ…それは、シャワートイレ線の接続待ちをどうしてもしてほしくて…」アセアセ

上司「馬鹿もん‼接続を取ることは大切なことだが、そのために嘘ついたらいかんだろうが
    なんでちゃんと話さなかったんだ」

同僚「いや…正直に話しても指令は接続待ちを指示してくれないと思ったからです」

上司「そうか…お前から見てもそう思うか」

上司「まぁとにかく、養成所には連絡を入れておくし

    シャワートイレ線の件は始末書を今週中に私に提出すること
    分かったら仕事に戻ってくれ」

車掌&同僚「はい」

上司「現場に信頼されていない輸送指令か…あまりよろしくないな」ブツブツ

~また時は流れ季節は冬~
@詰所屋上
トビラ「ギギギ」

同僚「おっ、居た居た」タッタッタ

車掌「ん、どうした」

同僚「どうした?じゃねえよ。今日のお前おかしいぞ。何かあったんだろ、言ってみろよ」

車掌「別に大したことじゃないさ…ただ、養成所には入れなかった」

同僚「どうして…暇を見ては熱心に勉強してたじゃないか」

車掌「そうじゃなくて、色覚異常…だそうだ。テスト受ける前から門前払いだったよ」

同僚「そうか…まぁ元気出せ。運転士だけがお前のゴールじゃないだろ。
    とりあえずこれ飲め」

車掌「なにこれ」

同僚「缶コーヒー。世の中冷たくて甘くないから、温かくて甘いヤツにした」ニカッ

車掌「…してやったりって顔してなかったら最高だったな」ズズッ

同僚「なんだと‼」

@ターミナル
同僚「(雲行きが怪しいな…そろそろ雪が降りそうだ。
    この辺は雪降るとすぐ止まるんだよな。また面倒なことになりそうだな)」

少女「あの…」

同僚「はい、どうかしました」

少女「えっと…人を探しているんですけれども…」

同僚「でしたら、駅員に問い合わせた方が確実ですよ」

少女「そうじゃなくて…車掌さんを探しているんです」

同僚「私も一応車掌ですが」クショウ

少女「違います‼そういう意味じゃなくて…えっと…その」

同僚「ん?」

少女「あの…私を…守ってくれた人」ボソボソ

同僚「もしかして、その人運転士を目指してた?」

少女「そう‼そうです‼その人です」

同僚「で、あいつがどうしたの?」

少女「なんだか最近また元気がなくなったみたいで、メールしても返信がそっけないというか…」

同僚「(なん…だと…あいついつの間にこんなかわいい子と連絡とっていたんだ。しかも口ぶりからして結構定期的っぽい‼)」

少女「どうかしましたか?」

同僚「いや…何でもない」

少女「?それでですね...『まもなく4番線に当駅どまりの列車が参ります。
    危ないですから黄色い線の内側でお待ちください。この列車は折り返しss線の下り列車となります』

同僚「すまない、これから仕事だから…」

少女「分かりました。続きは土曜日の午後に聞いていいですか?」

同僚「もちろん。君みたいなかわいい子の為なら仕事だって変ってもらうさ。冗談だけどね」ニカッ

少女「…してやったりって顔していなかったらよかったのに」ボソッ

同僚「なんだと‼」

昨日も忙しくて更新できなくてすいません
それはともかく読んでくれている方はいらっしゃるんですかね…?
書いてて心配になります…
短いですが投稿していきます

@喫茶店
同僚「えっと…それで、あいつがどうしたんだい?」

少女「それが…メールしても返信はそっけないし、尋ねてもなんでもないってしか言わなくて…」

同僚「(あいつが運転士になれなかったことを言うべきか…でもこういうのは本人から直接がいいと思うんだよな…)」

同僚「そういえば、あいつは名前を言わなかったのかい?
    この前も車掌さんとしか言わなかったし…」

少女「ええ…なんどか聞いたのですが、いつもはぐらかされてしまって…
    車掌さんは私のこと嫌いなんでしょうか…」

同僚「それは無いな。あいつは嫌いは人のことは話題には出さない」

少女「(車掌さん私のこと話してなんだ…なんて言ってたのかな…///)」

同僚「あいつは、年の差を気にしてたよ。女子高生とは釣り合わないって」

同僚「(ちょっと話盛ったけど、まだ許容範囲だよな…)」

少女「それって…私がまだお子様だからですか?」

同僚「そうじゃなくて、周りは同年代と遊んでるのにいいのかって話らしい」

少女「いいんです‼私は車掌さんが好きなんです‼」

同僚「…」

少女「………ハッ///」

同僚「ふーん。薄々気づいてはいたけどやっぱりねぇ」ニヤニヤ

少女「…///」

同僚「まぁ、こっちでもいろいろ聞いてみるから来週まで待ってみてよ」

少女「わかり…ました…///」

@少女宅
少女「ついに言っちゃったなぁ…///」

少女「でも今日の話だと、今のままだとこれ以上の進展は無いよなぁ…」

少女「どうしたら、車掌さんは振り向いてくれるかな…」

少女「もっと大人になればいいのかな…zzz」

@ss線下り電車車内
同僚「(なんだかんだ言ってもきっとあの二人はお似合いなんだろうな)」

同僚「(あいつが運転士になるって言い出したのは時系列的にはあの子が関わってるんだろうし、
     そのあとも連絡とってる辺りむしろ気がある部類に入ってるとも考えられる)」

同僚「(…だが、今のままでは万が一二人が付き合ったとして上手くはいかないだろうな…)」

同僚「(どうすればいいんだろうな…)」

@2ch鉄道独身寮
テレビ「~県上空に激しい寒波が流れ込み、今夜から未明にかけて大雪になる恐れがあります。
    2ch鉄道によりますとシャワートイレ線の一部区間で午前中の運休が正式に発表されました。

    そのほかの路線は始発を繰り下げるほか、本数を減らして運転するとのことです。
    続いて航空情報です~」

車掌「(本格的に降るなぁ…ニュースでは運転するって言ってるけど降り様によってはss線も止まるかもなぁ)」

車掌「(…あの子に正直に言わなくちゃな…)」

車掌「(こんな自分を見てあの子は自分に幻滅しないだろうか…)」

車掌「(…それにあの子のことはきっと好きなんだと思う。できることなら一緒にいたいと思う。
    でも、相手は女子高生だ。こんなおじさんと付き合ったところで幸せにはならない。」

車掌「(何度も考えたことだ。今更どうこう言ったって仕方無いよ)」

車掌「(とりあえずあの子にはちゃんと言おう。後のことは…なるようになるさ)」

車掌「(明日はほぼ始発から乗務だ。とりあえず寝よう)」

こうして3人の夜は更けていく。

~次の日の夕方~
@ターミナル
『前日からの大雪の影響で、運転を再開したニュー速線、なんj線、ss線は大幅にダイヤが乱れています。
vip線は除雪作業中の為引き続き運転を見合わせております』ガヤガヤ

同僚「ここまで後手後手の対応だと一周回って清々しいな」

車掌「そうはいっても、ひたすら除雪作業中としか言わない無線を聞き続けるのはもはや拷問だぞ。
    頭固いのがうちの指令だから」ハア

同僚「違いねぇ」ハッ

駅員「車掌さ~ん、指令から伝達だよ~。114列車と514列車は準備出来次第客扱いを開始してね~。
    ダイヤは確定し次第無線で連絡するって。それじゃあよろしくね~」

同僚「そうじゃあ、いっちょやりますか」

車掌「(なんだか嫌な予感がするなぁ…)」

指令「114列車車掌、こちら輸送指令です。応答願います」

車掌「こちら114列車車掌です」

指令「114列車はロムッテロ駅まで運転。準備出来次第発車願います」

車掌「114列車はロムッテロ駅まで運転。準備出来次第発車、了解しました」

トビラ「ティロンティロン」

『5番線からss線の下り列車が発車します』

~しばらくして~
指令「114列車車掌。こちら輸送指令です。支給応答願います」

車掌「こちら114列車車掌です」

指令「114列車はジップデクレ駅で運転打ち切り。お客様案内お願いします」

車掌「それではジップデクレより先に行かれるお客様はどうなるんですか」

指令「それはあなたが気にすることではありません。114列車はジップデクレ駅で運転を打ち切ってください」

車掌「しかし…」

指令「114列車はジップデクレ駅で運転打ち切り。復唱をお願いします」

車掌「…ッ
    114列車はジップデクレ駅で運転打ち切ります」

指令「余計な手間を掛けさせないでください。それでは」ブツッ

車掌「…」グッ

寝ようと思ったけどレスついてたからちょっと投下

車掌『お客様に連絡いたします。この列車は先日よりの大雪の影響で行き先がジップデクレ駅に変更になりました。
   大変ご迷惑をおかけしますがジップデクレより先ロムッテロ方面へお越しのお客様はジップデクレで後続の列車へとお乗換えください
   本日は行き先変わりまして大変ご迷惑おかけしました』

乗客「冗談じゃない‼この寒い中お客を放り出すというのか‼」ガヤガヤ

@ジップデクレ駅
乗客「お前らは乗客をなんだと思っているんだ‼後続列車はいつ来るんだ‼」

車掌「申し訳ありません。あと30分ほどすれば来ると思うんですが…」

乗客「馬鹿も休み休み言ったらどうだ‼もういいタクシーで帰る‼」

車掌「…」グッ

少女「車掌さん…」

車掌「どこから見ていた?」

少女「…指令さんと口論していたあたりから」

車掌「それじゃあ一部始終見ていたってことか…」

少女「でも「いいんだ、これが俺の仕事さ。甘んじて受け入れるさ。運転士にもなれなかったしね」フッ

パァン

車掌「…ッ」ジンジン

少女「…ごめんなさい。でも…これじゃあダメなのは車掌さんが一番よく分かってるんじゃないですか‼
    おじいさんみたいな誇りある鉄道員になるんじゃなかったんですか‼」

車掌「言ったろ、理想と現実は違うものなんだよ…」

少女「それっぽいこと言ってごまかさないでください‼車掌さんの目標はそんなものだったんですね」

車掌「それは…違う。俺は胸張って仕事がしたい」

同僚「お前そろそろ入庫の時間じゃないか?行かなくていいのか」

車掌「そういえばそうだった。ごめんなまた今度」タッタッタ

同僚「お前らはまだまだ不器用だし、子供だな。中学生かよ」フッ

少女「あなたに言われたくはないです」

同僚「違いねぇな」

>>34の訂正版です

車掌「どこから見ていた?」

少女「…指令さんと口論していたあたりから」

車掌「それじゃあ一部始終見ていたってことか…」

少女「でも「いいんだ、これが俺の仕事さ。甘んじて受け入れるさ。運転士にもなれなかったしね」フッ

少女「…」グッ

少女「運転士は、諦めたんですか?」

車掌「諦めたんじゃない。なれなかったんだ。体の都合でね」フッ

少女「そう…ですか」

少女「じゃあきかせてください。今の仕事に誇りは持ててますか」

車掌「…」

車掌「すまない…もう時間だから」カツカツ

おまえJR社員だろ

~数日後~
@ss線車掌詰所
上司「ちょっといいかね」

車掌「はい?」

@会議室
上司「先日のことはすまなかった。そのせいで随分と不快な思いをさせてしまった」

車掌「もう済んだことですし…」

上司「私の方からもしかるべき対応を今輸送課に求めているところだ」

車掌「はあ…」

上司「それでだ、実はジップデクレ駅から分岐している貨物線を旅客化する話が出ていてね、
    それに伴って新会社を設立することになった。興味はあるか?」

車掌「左遷ってことですか?」

>>37
JR職員じゃないんだなこれが

上司「そうなるかもしれんな。しかし、風通しが悪いところにしがみつくことも無いだろ?」

車掌「ええ…そうですが…」

上司「それに話を聞くと随分と自由は利くようだぞ」

車掌「…といいますと?」

上司「終点のジップデクレ港を中心に再開発をする予定だがそれも新会社の設立待ち、だ。
    0から路線を作ってみないか」

車掌「…興味はあります。でもなんで私なんですか?」

上司「君なら話してもいいだろう。2ch鉄道の現状を嘆いてるのは君たちだけじゃない。
    役員にだって結構な人数居る」

車掌「役員ならばこの会社を変えることくらい簡単なんじゃ」

上司「重い石臼はなかなか動かないが、動き出すと今度は止められない。って言えば分かるかな?
    国鉄が民営化されて看板だけは小奇麗になったが結局は変わらない。
    こうなったものはもはや一個人では変えることはできない。たとえ役員でも株主であってもだ」

車掌「…」

上司「最後に一言。これは逃げることではない。下らないプライドにしがみついていたらチャンスを逃してしまう」

車掌「…ハッ‼」

上司「そういっても一歩踏み出すのは大変なことだからね。返事には少し時間があるから考えておいてね」

@詰所屋上
同僚「よう。なんだよこんなところに呼び出して」

車掌「すまんな。まぁそう急かすな」ポイ

同僚「なんだよこれ」

車掌「缶コーヒー。お前は世の中甘く見てるからブラックにしといた」

同僚「…お前って時々酷いよな俺ブラック苦手なの知ってんだろ」ズズ

車掌「実はな、俺新会社に行かないかって言われた」

同僚「あれか、ジップデクレ港の貨物線のやつか?」

車掌「それ」

同僚「ふーん。で、俺にどうしてほしいの?」

車掌「俺はどうすればいい…?」

同僚「俺に聞くな。自分で考えろ」プルル

同僚「すまんがこればっかりは自分で決めてくれ。じゃあな」ダッ

車掌「…」

@喫茶店
同僚「どうしたんだい?」

少女「その…車掌さんは運転士にはなれなかったんですか?」

同僚「…そうだ。ただ、あいつは誰よりも運転士になろうと努力していた」

少女「そうなんですか」ホッ

同僚「どうしたんだい。ホッとした顔して」

少女「いえ…やっぱり車掌さんなんだなって思って」

同僚「どういう事?」

少女「ちゃんと目標を持って頑張っていたんだなって…そういう所が…かっこいいと思ったから…///]

同僚「お熱いねぇ…。でも肝心のあいつがあんなんじゃなぁ…」

少女「きっと大丈夫ですよ。列車は終点が決まってるからちゃんと走れるんです。
    急に終点が変わったら誰だって混乱します。車掌さんはきっとまた新しい終点を見つけられます」

同僚「言うようになったねぇ…。こんな娘を放っとくとは罪作りな奴だよあいつは」

少女「そこも含めて好きになったんですから」

同僚「もうあれだね。言いたいことダダ漏れだね」ニヤニヤ

少女「…ハッ」///

>>44の訂正版
@喫茶店
同僚「どうしたんだい?」

少女「その…車掌さんは運転士にはなれなかったんですか?」

同僚「…そうだ。ただ、あいつは誰よりも運転士になろうと努力していた」

少女「そうなんですか」ホッ

同僚「どうしたんだい。ホッとした顔して」

少女「いえ…やっぱり車掌さんなんだなって思って」

同僚「どういう事?」

少女「ちゃんと目標を持って頑張っていたんだなって…そういう所が…かっこいいと思ったから…///]

同僚「お熱いねぇ…。でも肝心のあいつがあんなんじゃなぁ…」

少女「きっと大丈夫ですよ。列車は行先が決まってるからちゃんと走れるんです。
    急に行先が変わったら誰だって混乱します。車掌さんはきっとまた新しい行先を見つけられます」

同僚「言うようになったねぇ…。こんな娘を放っとくとは罪作りな奴だよあいつは」

少女「そこも含めて好きになったんですから」

同僚「もうあれだね。言いたいことダダ漏れだね」ニヤニヤ

少女「…ハッ」///

~一方その頃~
車掌「話があります。今よろしいですか」

上司「ん?」

~喫茶店を出て~
少女「(きっと車掌さんはすぐ次の行先を見つけるんだろうな)」

少女「(私の早く行先を決めないと)」グッ

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