男「初音ミク拾った」(10)
キーンコーンカーンコーン
男「ぐあー、終わったーっ」ノビー
女「はぁーっ!やっと物理終わったねっ男くん!」ピョン
男「6時間授業受けてなんでそんなに元気なんだよ、お前」
女「えー、だって今日はリンちゃんがうちに来る日だもん!」
男「リンちゃん?誰だよそれ」
女「知らないのぉ?ほんと男くんって、世間知らずだよねー」
男「るせー!」
女「ボーカロイドだよ、ボーカロイド!!」
男「ボーカロイドねえ」
男「あの変な歌歌うヤツだろ?」
女「もお、馬鹿にしないでよねっ」
女「今じゃ初音ミクなんて、日本人なら名前くらい知ってる人いっぱいいるよ!」
女「この前なんて武道館ライブ10万人達成したしね~」
女「今じゃ国民アイドルだよね!!何よりあのツインテールがカワイイ!」ハァハァ
男「…」ホジホジ
女「ちょっとお、そんなに興味なさそうな顔しないでよー!」プンスカ
男「いや、お前変わったよな」
女「えへっ、そーかな?前からこんなじゃなかったっけ??」
男「いや、バカになったよ、前より」ウンウン
女「ひっどおーい!ふーんだ、いいもんねー!あたしにはリンちゃんがいるんだからっ」フーイ
男「そうですかいそうですかい」
女「とにかくっ、ミクさんをバカにするなんてコト、決して許さないんだからね!」ビシッ
男「へいへい」
女「テレビに出てるミクちゃんは、つんく♂さんのミクちゃんなんだよ~」
女「他にもいっぱい売られてるけど、やっぱつんく♂さんのが一番だよねぇー」
女「明るいし、声も姿もカワイイし、それでいてちょっとセクシー?みたいなっ」
女「最近ますます大人っぽくなって、モデル業界にも進出するらしいの~!」
女「おんなじ16歳なのに、なんでこんなに違うのかな~」
男「そりゃ、あいつが芸能人だからに決まってるだろ」
女「いーやっ!ミクちゃんはみんなのアイドルなんだからーっ」フルフル
男(どうしよう、正直言って話題についていけないのは俺だけだろうか)
男「はいはい、初音うんちゃらはもう分かったから、帰ろうぜ」
女「そーだったっ、リンちゃんがダンボールの中で待ってるーっ」スクッ
男「お前、試験勉強しないのか?」
女「そんなの普段からしてたらひつよーないしっ♪」ルンルン
男(そうだった)
男(こいつ、行動はバカだけど、頭いいんだった)
男(こーいうところは昔と変わらんよなあ…)
男(あの頃はあんな地味子だったのに、数年で人って変わるもんだな)
女「あれれっ、どーしたの、男くん??カオがニヤけてるよー??」ニヤニヤ
男「う、うるさいっ」ババッ
男(しまった、つい…)
男「わ、わりい」
女「いーよ別に~」
男「この後どうする?」
女「ラーメン食べたいな~」
男「昼あんだけ食ったのに、さすが陸上部だな…」オドロキ
女「えっへん」
男「王たる俺がオナニーに使う道具、それすなわちマックの王なのだよ」
友「全く理解できん」
男「つまりマックの王はビッグマックなんだよ!」
友「誰が決めたんだ?」
男「昔から決まっている!」
友「そうか・・・まぁがんばtt」
女「男くんに友くん、何の話してるの?」
男「いや友が何かわけわかんねーこと言ってるだけ」
友「は?お前から先にいってk」
男「女ちゃん、あっちいこう、馬鹿うつるからさ」
女「う、うん」
女「あそこにしようよ~」
男「そうだな」
女「あーおいしかったぁーっ」
男「は、腹が…」(大盛頼むんじゃなかった…)
女「あ、男くんそろそろバイトの時間じゃない?」
男「そうだったーっ、やべえ遅刻しちまう!」
女「あたしがバイクで送るよ~ッ」
男「サンキュー!」
友「ちょ、女ちゃん話きいt」
男「友、そういうことは程ほどにしとけよ、いこうぜ、女ちゃん」
スタスタスタ
友「・・・」
友「っざけんなっ!」ガンッ
モブ「俺の机・・・」
友「あ?」
モブ「・・・」
友「はーあ、男なんかビッグマックに潰されて死ねばいいんだ・・・」
男(ほんとコイツ、バカだけど文武両道だよなあ…)
男(それでいてオタクなんだったら、別にいっか)
女「お、男くん、今いいこと考えたねえー?」ブルルンッ
男「考えてねーよー」
女「ふふっ、ほらついたよー」キキッ
男「ホントマジありがとう!じゃっ!遅れるーっ」ダダッ
女「がーんばってねえーっ」
女「さーてリンちゃんリンちゃん♪」
このSSまとめへのコメント
打ち切りですかい。