上条「……レンタル上条一時間千円です(泣)」 (788)

レンタル上条の続き(´・ω・`)前回は

上条「レンタル上条一時間千円です」

でぐぐればよろし

それとやって欲しいキャラいれば言ってくれ、出来そうならやるから、ただし>>1000で終了するつもりなのであんまり大量にキャラ上げられても捌けんのでそこんとこよろしく。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1411645863


上条「………不幸だ、なんて不幸なんだ俺は…」

禁書「とうま、どうしたの?」

オティヌス「帰ってくるなりどうしたと言うんだ?」

上条「………またレンタルやらなきゃならなくなった」

禁書「えっ、なんで?」

オティヌス「もうやらんと言っていただろ、何故だ」

上条「………金がないんだよ」

禁書「あれ?でもとうま、もうお金の心配はないって昨日は言ってたのに」

上条「落とした」

禁書「え?」

オティヌス「…は?」

上条「……財布落としたら金だけ抜かれた状態で戻ってきた」

禁書「………とうま」ジト

オティヌス「馬鹿か貴様は、何故落とすようなヘマをするんだ」ジト

上条「言わないで!!十分自分が馬鹿なのは理解してるから言わないで!!」ウルウル

オティヌス「いいや言わせて貰う、お前は色々とずさんでガードが甘過ぎる…!!だから付け入られるような目に合うし余計な不運を招き寄せる、先日泣くような目にあったのにまたレンタルだと?学習能力皆無なのかお前は!!」

上条「重々承知しておりますのことよ!?言ってる事は分かる、ホントぉーーーに分かるんだけどもね!?でも実際問題只今一文無しのすかんぴんなのが現状なのでしてね!?即日支払いかつ即日勤務可能なお仕事とかそう滅多にお目にかからないししょうがないじゃん!!」

禁書「とうまとうま」チョイチョイ

上条「ん、なに?」

禁書「これ、ここのお仕事なら即日支給でとうまの年齢でも大丈夫って掲載されてるんだよ」バサッ

上条「道路交通量調査…?ん……確かに高校生OKになってるけど、求人情報紙なんてどうしたんだインデックス?」

禁書「近くのこんびにでタダだったから貰って来たのかも」

上条「……なんで?」

オティヌス「………禁書目録はお前の負担を減らしたいと考え始めたらしい」

上条「…………そ、そうか……でもなぁ……」

オティヌス「………うむ」

禁書「………ここに載ってるお仕事全部出来ないんだよ…」

上条「………だよね、お前どう考えても年齢とID含む身分証明で引っ掛かるわ」

禁書「………世知辛い世の中なんだよ」ショボン

オティヌス「秩序と繁栄を昇華させた文明圏の弊害だな、堅苦しいことこの上ない」


上条「その前にインデックスに仕事させようなんて思ってないけどな、不安過ぎて胃が痛くなりそうだ」

禁書「えっ、どうして?」

上条「………えーと、まあとにかくだ……せっかくだしこれやってみるかな」

禁書「えっ…ねぇとうまってば!?理由くらい言って欲しいかも!!」ユサユサ

オティヌス「まぁまぁ、落ち着け」

上条「さて、じゃあ連絡してみますかねっと…」ポチポチ

土御門「ちょっと待つぜよカミやん」ヌッ

上条「げっ土御門!?」

オティヌス「なんだ諸悪の根元、こいつにレンタルはもうさせんぞ?」ジロッ

禁書「とうまはもうああゆうことしちゃダメなんだよ、やめて」キッ

土御門「にゃー、良かれと思ってした事だったんだがにゃー?」

オティヌス「善意だとでも言うつもりか、ただ面白がっているようにしか見えんぞ」

土御門「濡れ衣ぜよ、カミやんの適性ぴったりの仕事をサポートしただけだぜい?」

上条「………あんなもんが俺に向いてるとか冗談でも笑えねーだろ…」


土御門「でも実際大繁盛だにゃー、ほら、再開告知後の予約数」スッ

上条「……こ、告知から数時間で2週間分の予約がびっしりだと…」ワナワナ

土御門「ぶっちゃけ既にお客さまをお待たせしてる状態ですたい」

上条「……い、嫌だ…嫌だぁぁ…!!」フルフル

土御門「………そんなに嫌ならまあ仕方ないぜよ」フゥ

上条「い、行かなくて良いの!?」ガバッ!!

土御門「好きにしろにゃー」

上条「や、やった!!よしレンタル予約してたやつには悪いけど全部キャンセルで俺はこっちの健全極まりないアルバイトに勤しみますのことよ!!」ポチポチ

土御門「ところでカミやん、道路交通量調査って何処でやるか知ってるか?」

上条「……ん?そりゃ、道路だろ?」

土御門「道路の何処で?」

上条「………歩道?」

土御門「そういう時もあるな、だが基本は車両からも歩行者からも邪魔にならないスペースでの作業だろうな」

上条「………例えば?」


土御門「………中央分離帯、もしくは車両進入禁止の交差点安全エリア…」

上条「……………」

土御門「…………居眠り運転よそ見運転その他諸々の暴走車両がどーん」ポソッ

上条「……………………や、やめとこか…うん」ブルッ


土御門「やめておくというならやはりレンタルという事になるが、どうなんだ?」

上条「…………仕方ない…か、分かったよ」

禁書「いいのとうま?」

上条「元々俺の不注意からこうなったんだしな、いいよ」

オティヌス「………どうなっても知らんからな」

上条「大丈夫、今度は客は選ばせて貰うからな、良いだろ土御門?」

土御門「そこはカミやんの好きにするぜよ」

上条「わかった、それで最初は誰だ?」

姫神「わたし」ヒョコ

上条「姫神?またお前か」

姫神「一番手だけは譲れない」ブイッ

土御門「そういう訳だからごゆっくり」バタン

上条「え、俺の部屋で?」

姫神「だめ?」ジー

上条「いや、別に構わないけど」

禁書「あいさなら歓迎するかも」

オティヌス「学校のクラスメイトか?無害ならば何も言わんがな、私も」

姫神「っ!?」ビクッ

オティヌス「ん?」

姫神「よ、妖精が見える……」オロオロ

上条「ああ、幻とかじゃないぞ、それとフィギュアじゃなくてちゃんとナマモノだ、オティヌスっての」ヒョイ

オティヌス「握るな、苦しい」

姫神「」ズーン

上条「………どうした?」

姫神「またしても。個性の塊……」ショボーン

オティヌス「神だからな、唯一無二の存在だぞ娘」フンッ

上条「………やめてオティちゃん、姫神に唯一無二とかタブーだから」

禁書「そんなに気にしなくて良いと思うのだけれど」


姫神「……まあいい。今はそんな事でめげていられない」

上条「…ん、よくわからんが早めに立ち直ってくれて良かった、それで何するよ?」

姫神「とりあえず。ご飯を作る」ガサッ

上条「飯?」

姫神「うん。今日は上条くんと一緒に作ってみたい」

姫神(……共同作業。それは二人の親密度を爆上げするのにとても効果的。上条くんはなんとなく手料理に憧れているような感じで。実際手料理を振る舞われる事は頻繁に起こっている。ならこっちは変化球気味でも構わないから違う事を……)

上条「ちょうどいいや、実はインデックスとここ数日一緒に作ってんだけどさ、まだちょっと詰めが甘い部分あるから教えてやってくんない?」

姫神「」

上条「インデックスも良いだろ?俺やオティヌスとは違う普通の女の子の料理だ、教えて貰って損はないし」

禁書「…………わたしは良いけれど」チラッ

姫神「」

オティヌス「………お前が数々の女に暴行を加えられる原因、改めて理解出来るな」ジトッ

上条「………え、ダメなの?え、なんで?」キョトン


姫神「…………いい。そういう所は察してくれる事を期待するのが間違ってるみたいだから。それじゃ教える」スタスタ

禁書「あ、あいさ…!!」トタトタ

上条「………またなんかダメな事言った俺…?」

オティヌス「私なら顔が変形するまで殴るような事を言ったな」

上条「………姫神はなんでしょげたのか分かるなら教えて」

オティヌス「自分で考えろ…と言いたい所だが、お前では正解にたどり着けないか」ハァ

上条「………それで?」

オティヌス「お前と料理を作りたかったと言っているんだ、突き詰めて言うなら親密になりたいという意味だ朴念人」

上条「十分仲良いと思うけど」

オティヌス「………もういい、これ以上は下世話になるから説明しない」

上条「………んん?」


……………

上条「ふぅ……ご馳走さま、旨かったよ姫神、インデックス」

インデックス「うん、あいさもありがとうかも」

姫神「………うん」ドヨーン

オティヌス「………」

姫神(………まさかこの子がここまで料理出来るようになっていたとは…。それを上条くんの頼みとはいえ更に上達する手助けをした私って。なに…?)ションボリ

禁書「…あ、あいさ?」

上条「………あー…姫神、ちょっと外行かないか?まだ時間あるし」

姫神「えっ。うん…」

上条「よし、なら行くか…インデックスとオティヌスは待っててくれな」

オティヌス「ああ」

禁書「……むぅ、わかった」


…………

上条「……さて、外って言ってもちょっとぷらぷらするだけだけど、気にしないでくれな姫神」

姫神「大丈夫。それでどうしたの?」

上条「いや、まあ、まだピンと来ないんだがな………ちょっと二人で話しとかないとダメなんじゃないかと思って」

姫神「……どうして?」

上条「姫神ってさ、何回もレンタルしてるじゃん?」

姫神「それは。うん…」

上条「なんで?学校でも会えるしわざわざさ」

姫神「………」カァァァ

上条「さっき言われたからってのがちょっと情けない気もするんだけど、それから少し考えみて、俺なりにそうなのかなっていう答えが出てきたんだ」

姫神「………それは…?」

上条「…………間違ってたら失礼だからあんまり言いたくないんだが………出来れば先に姫神の方から正解をハッキリ言って欲しい」

姫神「………えと……それは…」

上条「学校以外でも会うのって、まあ友達なら普通だけどさ……でも有料ってなるとまた違うと思うから」

姫神「…………」

上条「………姫神って俺の事、どう思ってんの?」

姫神「……それは。その……」

上条「……ん」

姫神「…………」モジモジ

上条「………」

姫神「……………」

上条「………」

姫神「………………………」

上条「…言いづらいなら良いや、すまん」

姫神「待って。言うから…」

上条「お、おう…」

姫神「…か、上条くんは。私の……」

上条「…………ん…」

姫神「………」

上条「………」

姫神「と。友達……………」フイッ

上条「……うん、だな」コクリ

姫神「………」ジワッ

上条「ひ、姫神?」

姫神「……………うっ…」タタタッ

上条「おい姫神!?どこ行くのおーーーい!?!?」


姫神「ちくしょおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ………」


シーン


上条「姫神!?ひめがみぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」







上条「…………ホントにどっか行っちまった……なんだったんだ……」

上条「………間違ってたかどうかだけ聞いとくべきだったなぁ……個性の磨き方を親身になって教わりたかったのかどうか、不服だけど俺もけっこう特殊なんだろうし…」

上条「…まあいいか、後で聞こう」スタスタ

とりあえず今日はここまで(´・ω・`)

フレンダは出すつもりなら前回だしてるなぁ、フレメアで我慢してくれ

アリサは検討する

じゃね(´・ω・`)ノシ


一方その頃オティヌスさんとインデックスさん。

禁書「………」

オティヌス「………」

禁書「………ねぇ」

オティヌス「なんだ」

禁書「やっぱり止めさせられないかな……とうまも嫌々なんだし」

オティヌス「……うむ、私もそれは賛成なのだが」

禁書「やっぱりお金の問題なのかな?」

オティヌス「ああ、明日の食事すらままならんほど切迫しているのは事実だ、冷蔵庫も既に空だしな……」

禁書「お米も無いんだよ」

オティヌス「さらに言うとな、こんな物も来ているぞ」バサッ

禁書「なにそれ?」

オティヌス「督促状のような物だな、奴め…入院費を一括で払えないので分割払いにしていたらしい」

禁書「………いくらなの?」

オティヌス「0が四つ以上並んでいたから確認するのを放棄した、見たくない」

禁書「………でも払わないといけないものなんだよね?」

オティヌス「そうだな、あの若さで金銭を踏み倒す選択をさせるのは文明圏で暮らす者として最悪の選択と言える」

禁書「…………」

オティヌス「……………」

禁書「……どうしよう」

オティヌス「………うむ」

つい最近まで一切気にしてなかった問題に対しウンウン唸っていた。

………

青ピ「いっぺん死にさらした方がええよカミやん」

上条「出会い頭一言目がそれかよ」

青ピ「いくらなんでも姫やんがかわいそうや、まぁあそこで友達と言ってもた姫やんもイマイチ度胸足りてへんかったけど」

上条「見てたのかよ!!」

青ピ「そらもうバッチリ覗い…ゲフン、キッチリ時間通りに現れてカミやんのサポートするのが僕とツッチーの仕事やし?」

上条「…………ああそう、やっぱり中抜きはするのかお前ら」

青ピ「そこらへんは断言するんやけどね、僕らがサポートせんとカミやんグダグダのズルズルやと思うんよね」

上条「……………否定出来ないのが悲しい…」

青ピ「大丈夫やてカミやん、時給125円分の働きはキッチリとこなすし任しといてええんやでそこは」ニッ

上条「一時間で自販機のジュースも買えない程度のサポートを信用しろってか」

青ピ「なに?もっと取り分増やしてええのカミやん?実は来週発売のギャルゲ欲しいからお金は貰っときたいってのが本音なんやけど」

上条「断る!!こっちだって金必要なのにギャルゲ資金にされてたまるかバカ野郎!!」ウガー

上条「………はぁ、まあそれはいいとして、次は誰なんだ」

青ピ「えーと、なんやったかな……シャットアウラっちゅう人みたいやで?」

上条「……シャットアウラ?マジで?」

青ピ「ツッチーが言うにはそういう名前の人らしいけど、知ってる人なんよね?」

上条「……ああ、9月頃会ったきりでまったく会ってなかったけどな」

青ピ「知り合いなら問題あらへんかな?嫌がるなら取り止めでも構わんてツッチーいっとったんやけど」

上条「大丈夫、その後が気になってた奴ではあるし、会ってくるよ」

青ピ「それならここに地図あるから行って来てな、ほい」サッ

上条「ああ、行ってくる」

………

上条「……しかし、シャットアウラか……よくこのレンタルの事わかったな……」スタスタ

上条「……まあ、会ってみれば分かるか………っとここか、個人マンション……だよな?」

上条「………えーと、〇×〇号室呼び出しと……」ポチポチ

『…………はい』

上条「……あーもしもし?上条なんだけど、シャットアウラか?」

『……当麻くん?やったホントに来てくれたんだ!!』

上条「……ん?」

『あっ、ごめんなさいロック外すから部屋まで上がって来てくれる?待ってるから』

上条「……あ、ああうん、わかった」プチッ


上条「…………シャットアウラって俺の事あんな風に呼ぶっけ?」スタスタ

ピンポーン

上条「………さて、どんなもんだかな」

ガチャ

シャットアウラ「……来たか、上がれ」

上条「ああ、久しぶりだな」

シャットアウラ「……世間話をするために呼んだ訳ではない、お前に頼みがあってな」

上条「………あれ?」

シャットアウラ「…なんだ?」

上条「いや、さっきのインターホン越しの雰囲気とは全然違うから」

シャットアウラ「……………」

上条「………あのー?」

シャットアウラ「……とにかく上がれ、その事も説明する」スタスタ

上条「ああ、わかった…お邪魔します」トタトタ

アリサ「……あ、当麻くん」

上条「!?」ギョッ

シャットアウラ「……………」

上条「……アリサ?なんで……」

シャットアウラ「………その反応からするとおおよその事は知っているという事で良いんだな?」

上条「…あ、ああ……そっち方面に詳しい奴からお前とアリサの関係は詳しく聞いてるけど……」

シャットアウラ「そう、あのエンデュミオンでの一件で私たちは一つになった筈なんだが…」

アリサ「また二人になっちゃったの…」

上条「…………原因は?」

アリサ「それが、これといって心当たりがなくて…」

シャットアウラ「完全に原因不明だ、数日前突然別れた」

上条「………原因不明って」

アリサ「うん、なんかこう……にゅるっと…」

上条「なにそれ…」

シャットアウラ「……出来れば詳しくは聞くな……あんまり思い出したくない…」

ねる(´・ω・`)アリサとシャットアウラの確認の為に劇場版確認してたら書く時間なくなっちまったい、じゃねー


上条「ふーむ、とりあえず何故かアリサがまた生まれたってのは分かったけど、俺に頼みってのは?」

シャットアウラ「簡単な話だ、なんとかまた一人の人間に戻らないといけないから助力を願いたい」

上条「一つに……なんで?」

アリサ「理由はいくつかあるんだけど、一番は……」

シャットアウラ「鳴護アリサが再び現れたと知られれば、またああいった騒動を起こそうとする連中の的になる、避けられる危険は避けるべきだと私が判断した」

上条「…………」

アリサ「そういう事だから、利用したりとか何か悪い事企むような人達とは別で、それでいていろんな事に詳しそうでキチンと信頼出来る人に助けを求めようってなったの、私が知る限りそれは当麻くんが一番ぴったりの条件だと思って」

シャットアウラ「学園都市に由来する知識や技術ではどうにもならんのは明白、なら最近世界を騒がせている学園都市以外の超常の力に探りを入れるしかない……例えば上条当麻、お前の右手のようなな」

上条「……幻想殺しも知ってるか、詳しく説明してなかった筈だけどな」

シャットアウラ「お前の力は割りと簡単に知ることが出来たぞ?簡単にと言っても学園都市にある研究機関の資料をハッキングするぐらいの事はしたがな」

シャットアウラ「とりあえずだ、アリサにその右手で触れてみてくれないか?」

上条「意味ないと思うぜ、以前触れた時はなんともなかったからな」

アリサ「うん、でも前と今では何か違うと思うし……にゅるっと出たあたり…」

シャットアウラ「……にゅるっとって言うのはやめろ」

上条「…………」

シャットアウラ「そういう事だからまずは触れてみろ、期待はしていないが試せる事は試したい」

上条「…………」

アリサ「当麻くん?どうしたの?」

シャットアウラ「早くしてくれないか?」

上条「断る」

アリサ「…え、でも…」

シャットアウラ「何故だ?」

上条「そんな事よりさ、アリサ、インデックスに会ってやってくれよ、あいつすげぇ会いたがってる筈だから」

アリサ「………それは…その…」チラッ

シャットアウラ「許可出来んな、アリサは本来既に存在しない、無用な混乱を避ける意味でも外出はさせられない、知人に会うのなどもってのほかだ」

上条「………このマンションから一歩も外に出てないのか、アリサ」

アリサ「え、うん……」

上条「………」

シャットアウラ「本来はお前を呼ぶのも避けたい所だった、だが私自身では手におえないのではそうも言っていられない」

上条「……そうか」


アリサ「仕方ないよ、私もどうしなきゃいけないかくらい分かるもん、インデックスちゃんに会えないのは残念だけど」

上条「………」

シャットアウラ「もういいか?何を躊躇っているのか知らないがなるべくすみやかに事を納めたい、早くしてくれ」

上条「……あー、つまりだ、お前らが合体すれば良いんだよな?」

シャットアウラ「ん?まあ、そういう解釈で構わないが……」

アリサ「うん、実際一つになってた時は二人の特徴が合わさった感じだったもんね?」

シャットアウラ「…………」ジロッ

アリサ「……あ……ご、ごめん…」シュン

シャットアウラ「……いや、別に良い……どうせ元に戻る」

上条「ん?もしかしてシャットアウラ、まだ歌がノイズに聞こえるのか?」

シャットアウラ「いや、それは大丈夫のようだ、今のところ普通にアリサの歌は聞けている」

上条「ふーん?まあ、それならそれで良いけど、それで合体だったな、えーとだな?実は合体する方法が無い訳でもない」

シャットアウラ「…なに?」

アリサ「ホント?当麻くん」

上条「…ああ、ある書物に載っていた方法だ、えーと………ゴニョゴニョ…」

シャットアウラ「……ふむ……それが学園都市の外側の力に由来する方法なのだな?」

アリサ「……えーと、そんなので良いの?」

上条「うん、物は試しなんだろ?やってみればいんじゃね?」

シャットアウラ「分かった、試してみよう」コクリ

アリサ(……あれぇ?なんか聞いたことあるような気が……なんだっけ?)ウーン

上条「それじゃ、二人ともどうぞ」

アリサ「う、うん…」トタトタ

シャットアウラ「間隔はこのくらいか?」

上条「うんそんくらい、でだ、さっき教えた掛け声をハモりながら動き合わせてな」

シャットアウラ「分かった、アリサ」

アリサ「……うん、えと…」


上条「…………」ゴソゴソ


アリサシャットアウラ「「ヒュー…」」チョコチョコ

アリサシャットアウラ「「ジョンっ」」バッッ

アリサシャットアウラ「「ハッッ!!」」ビシッ!!

上条「………」カシャ

アリサ「………」

シャットアウラ「………」

上条「……保存と」ポチポチ

アリサ「………」

シャットアウラ「………」

上条「………」

アリサ「………えと…」

シャットアウラ「…………」

上条「……ぶふっ…w」フイ

アリサ「………」ムカッ

シャットアウラ「………」イラッ

上条「どうやら気の大きさにズレがあったみたいだな、失敗だ」シレッ

シャットアウラ「おい」

アリサ「当麻くん?」ジトッ

アリサ「当麻くん、その手に持ってる携帯はなに?」

シャットアウラ「シャッター音も聞こえたようだが?」

上条「気にするな、ちょっとインデックスの為にネタ画z…ゲフン、専門家に検証して貰うための資料を撮影しただけだ」フルフル

アリサ「………」

シャットアウラ「………」

上条「だがまあ、この方法はダメだったようだし次はシンメトリカルドッキングを試して……」

アリサ「そっちは知ってる、ロボットアニメだよね当麻くん?」ガシッメキメキメキ

シャットアウラ「人が本気で悩んでいると言うのに貴様は…ッ!!このっ!!このっ!!」ゲシゲシ

上条「いたいいたいいたいっ!?すいません悪ふざけが過ぎましたっつかド○ゴンボール知らないのにガオ○イガー知ってるってなにその偏った知識!?」ビッタンビッタン

シャットアウラ「うるさい!!とにかくさっきの画像を消せ!!早く消せ!!!!」ウルウル

アリサ「真面目にやろうよ、ね?当麻くん」ミシミシミシ

上条「いででででででこめかみ!?こめかみが悲鳴をぎゃーーー!?!?」ビックンビックン

>>シャットアウラ「うるさい!!とにかくさっきの画像を消せ!!早く消せ!!!!」ウルウル


かわいい(確信)

ちょっと出かける(´・ω・`)またくるわ

上条 「……しょ、消去と…すんませんでした」

アリサ「当麻くん、私たちホントに困ってるんだよ?だからね?」

シャットアウラ「次は本気で怒るからな、真面目にやれ」キッ

上条「………」

シャットアウラ「とにかく、私たちは一つに戻らなければいけない、一刻も早くにだ」

上条「……そんなにアリサが邪魔なのかよ?シャットアウラ」

シャットアウラ「違う、そうじゃない、アリサは既に存在しない筈なんだ、それが再び現れたとなればどうなるのかなどエンデュミオンでの一件で経験しただろう」

アリサ「当麻くん、シャットアウラのいう通りだよ、私は別に消えた訳じゃない、元の場所へ戻っただけなんだから、それで良いと思うの」

上条「……俺はちっとも共感出来ないな」

アリサ「……当麻くん、お願いだから」

上条「嫌だ、元々一つだったから?それがどうした?また利用したりしようとするやつが出てくる?だからなんだよ?くだらねぇ」

シャットアウラ「………くだらないだと?」

上条「そうだよ、くだらない……アリサはアリサ、シャットアウラはシャットアウラで生きてちゃいけないルールでもあるのか?」

アリサ「……当麻くん、そういう問題じゃないよ……みんなに迷惑をかけるかも知れないから…」

上条「………掛ければいいんだ迷惑なんて、インデックスみてみろよ、俺に散々迷惑かけてるのに平気な顔してるぜ?俺だって周りの奴等に迷惑掛けまくってようやく生きてるんだ、迷惑だなんだなんて、そんなもん気にするだけ意味なんかない」

アリサ「………」

シャットアウラ「……問題の規模が違うだろう、それに一つになっていた時、私もアリサも不満に思った事なんて何も無い、現状の別れた状態の方が不安な要素が多くて心が休まらないほどなんだからな」

上条「お前らがそれで満足でも俺は不満なんだよ、それにインデックスも、アリサを知る人達もたぶん」

アリサ「……それは…」

上条「せっかくまた会えたのにすぐさよならかよ?そんなの誰だって納得なんか出来ない……アリサを利用して何か企む奴がいるなら、ぶっ潰してやればいい、とにかく俺は絶対に嫌だからな」

アリサ「……当麻くん」

シャットアウラ「…………」

シャットアウラ「……だからとぼけて誤魔化そうとしたのか」

上条「……まあな」

アリサ「……じゃあ、私はどうすれば良いの当麻くん」

上条「……また、歌ってくれよ、インデックスはまだお前との約束、出来てないってきっと不満に思ってる」

アリサ「…………シャットアウラ…」

シャットアウラ「………はぁ……合理性の無い奴はこれだから……アリサを利用しようとする奴は潰すと言ってもどれだけ現れるのかすら分からないというのに…」

上条「知るかそんなもん、俺が絶対に守ってやる」

アリサ「……ぇ…」ドキッ

シャットアウラ「………」

アリサ「……と、当麻くん、それどういう意味で言ってる?」

上条「どういうって、そのままの意味だけど」

シャットアウラ「………」

アリサ「……あのね、それプロポーズに聞こえるんだけど?」

上条「……え?」

シャットアウラ「違うのか?」ジトッ

アリサ「違うの?」

上条「いや、あの、なんでそうなるの?」オロオロ

アリサ「………」ムカッ

シャットアウラ「………」イラッ

上条「…………そ、そういうつもりで言った訳では……な……ぃ…」ダラダラ

シャットアウラ「よし、アリサ、関節決めて動き封じるから好きにしろ」ガシッ

アリサ「うん、ありがと」メキメキメキ…

上条「あがががががががががががががががががが顔が変形しゅりゅぅぅぅぅぅぅぅぅ!?!?」ビッタンビッタン

アリサ「……まったくもう、そもそも当麻くんはインデックスちゃんが居るんだから不用意にそういう事女の子に言っちゃだめだよ?」

上条「……い、インデックスが居るって……あのな…」ズキズキ

アリサ「なに?違うの?じゃあインデックスちゃんに言って良いかな?当麻くんにプロポーズっぽい事言われたって」

上条「やめてくださいしんでしまいます」

アリサ「インデックスちゃんが怒るっていうのは分かるんだ?」

上条「そりゃ、まあ毎度噛みつかれてれば分かるだろ…」

アリサ「なんでインデックスちゃんが怒るのかは分かるかな当麻くん?」ニコッ

上条「…………と、とにかく……誤解招くような言動は注意するから!!それで良いだろ許して!!」

アリサ「やだ♪」ニコニコ

上条「うぐっ!?」

シャットアウラ「………ゴホン…まあ良い、とにかくアリサの方が意見を変えたのなら私もそちらに従う事にする、楽な道のりではないだろうがな」ハァ

上条「お、おう…分かってくれて良かった」

シャットアウラ「……何かあったら率先してお前を当て馬にしてやるので覚悟しておけこのスケコマシ」

上条「ひどいっ!!」

アリサ「当麻くんほどじゃないよ、ふふふ」ニコニコ

上条「刺々しい!!俺の中にあった優しくて明るいアリサっていう幻想がぶち殺された!!」

アリサ「私だっていじわるなところはいじわるだよ当麻くん、ふふふ」ニコリ

………

Prrrr!

上条「……ん、もう時間みたいだな、もしもし?」

土御門『カミやん時間ぜよ、感動の対面はどうだったかにゃー?』

上条「……やっぱりお前は知ってたのか土御門」

土御門『まあな、稀有な存在にはかわりない鳴護アリサ、それにシャットアウラという存在から目を離すにはまだ早計だと科学、魔術両サイドの見解ではあったからな、少数の監視は常に付けていた』

上条「……そうか、それで?」

土御門『今のところはカミやんが心配するような連中は出てきていないぜよ、第三次世界大戦やグレムリン騒動のせいでむしろカミやん
方が注目の的なぐらいだ、一応は問題ないと判断して良いだろうな』

上条「……そうか、それなら良いんだ、それじゃあ今から外に出るよ」

土御門『ああ、待ってるぜよ』ブチッ

アリサ「当麻くん、もう行っちゃうの?」

上条「……ああ、悪いなこれも一応は仕事だからさ」

シャットアウラ「来て貰えて助かった……と一応言っておく」

上条「シャットアウラ、とりあえずはアリサ狙ってるような奴は居ないってさ、だから…」

シャットアウラ「分かっている、いつまでも閉じ込めておくつもりはない、明日にでも何処か二人で行ってみるとするよ」クスッ

アリサ「後でインデックスちゃんにも会いに行くね当麻くん」

上条「ああ、待ってるよ」

上条「それじゃ、またな二人とも」スタスタ


バタン

アリサ「………」

シャットアウラ「………」

アリサ「………結局元に戻らないままになったね」

シャットアウラ「……そうだな、まぁ、なんとなくそんな気はしていた」

アリサ「……うん、私も」


シャットアウラ「………」

アリサ「………」

シャットアウラ「…………ハァ……」

アリサ「明日ショップ行こ?前のカップ全部処分しちゃったんだし」

シャットアウラ「嫌みか」

アリサ「そうじゃないけど……脳機能は大丈夫だったんだからカップサイズも同じままだったら楽だったのにね、これじゃ私に合うサイズしか無いし」

シャットアウラ「…………浮かれて捨てなきゃ良かった…」

アリサ「仕方ないよ、キツくなったサイズのブラジャーなんか使わないと思って当たり前だもん」

シャットアウラ「嫌みか」

アリサ「違うってば」

シャットアウラ「…………はぁ……」ショボン

アリサ「すぐ大きくなるよ、たくさん食べれば」

シャットアウラ「………余計な所に肉が付きそうだからお前ほどガツガツ食べたくない」ジトッ

アリサ「……付くかな、お肉?」キョトン

シャットアウラ「嫌みか」

アリサ「違うのに」

一方その頃インデックスさんとオティヌスさん。

禁書「だから何度も言っているのかも!!わたしは正当な権利を主張しているだけなんだよ!!」ベンベンッ

ローラ『そうは言いしけれど禁書目録、お前の給金などとっくに天引きされたりて支払いする額など微塵もなしにてよ?』

禁書「そもそもそこがおかしいのかも!!わたしは十万三千冊の魔導書を保管する魔導図書館として日々の勤めを果している必要悪の教会の一員だというのに支払いされるべき金銭がわたしの手元にまったく届かないのはどういう事なの!?これほどの重要な役職に身を置いているにも関わらずそれによって発生した筈の給金が全部天引きされるなんで一体何をしたらそんなことになるんだよ!!」バンバンッ!!

オティヌス「そうだ粘れ禁書目録、イギリス清教から意地でも金をひっぱれ……!!お前の主張は正しいから負けるな、奴を金銭苦から解放出来るかはお前の交渉しだいだ!!いけ負けるな!!」

禁書「任せてかも…!!」ボソッ

ローラ『うーん…困りしね…どうしたものかしら?』

禁書「まずは役職に発生している金銭の額と、天引きされているっていうもの詳細を説明してほしいんだよ!!」

ローラ『歩く教会の弁償費用といったところでありけるけしら?あれは禁書目録の所有物ではなくあくまでもイギリス清教の財産であったものでありけるのよ、お分かり禁書目録?』

禁書「……えっ、歩く教会?」ギクッ

ローラ『本来は上条当麻に支払わせるべきにある案件でありけれど、当の上条当麻に日本円で換算せして11桁を余裕で越える金額なんて払えぬと判断しして、やむなく禁書目録の給金から賠償させるに至ったという訳よ、お分かり頂けたりかしら禁書目録』

禁書「じゅ、11桁…?」

オティヌス「お、おい負けるな…!!」オロオロ

ローラ『これ、禁書目録の給金全部足したりても全く足りない額けりよ』

禁書「……で、でも全額天引きはあんまりなんだよ!!」

ローラ『イギリス清教としても余計な予算のムダ遣いは現在は避けなくてはならなくて頭が痛くなりしてよ、歩く教会はきちんと復元させなくてはならないから』

禁書「……む、むぅ…」

金をイギリスからせびっていた」

ねむい(´・ω・`)ねる

土御門「にゃー、お疲れぜよカミやん」

上条「………はいよ、そんで次は誰?」

土御門「ねーちんぜよ」

上条「神裂かよ………また五和と一緒なのか?」

土御門「いや、今回はピンぜよ」

上条「………また妙な格好してきたり?」

土御門「残念ながら普段通りの格好ですたい、流石に懲りたみたいぜよ」

上条「それはお前がからかうからじゃないか?まぁ、普段通りで良いんだけど」

土御門「まあ、とにかくねーちんはそこのファミレスに居るぜよ、行って来てくれにゃー」

………

神裂「待っていましたよ上条当麻、こちらへ」

上条「ああ」ガタッ

神裂「何か頼みますか?こちらで料金は持ちますよ」

上条「えーと、じゃあ飲み物だけ貰うかな……それより神裂、お前はどんな用件でレンタルしてきたんだ?」

神裂「………前回は、その……五和の付き添いというだけのつもりだったのに色々と意地になってしまった訳ですが、よくよく考えると貴方に対しあのような…い、色仕掛け紛いの行いを何故私が行わなくてはならないのかと……」

上条「…お、おう…」

神裂「それで、冷静に考えて、こうしてゆっくりと話をする機会さえあればそれで十分だと思いましてね」

上条「話ねぇ………なんの?」

神裂「上条当麻、貴方……金銭的に困窮しているようですがあの子はきちんと食べられているのですか?何かで不自由な思いをしていないでしょうか?」

上条「……あー、まあギリギリ……なんとかな」

神裂「……本当にですか?」ジトッ

上条「確かにキツいけどなんとかなってるって、よっぽどまずいならインデックスだけでも一時的にお前らに預けるくらいはするし、まぁ……そういう万が一を考える時点で情けないんだろうけど……」

神裂「……そうですか、しかし、ならどうして……」

上条「……なに?なんかあるのか?」

神裂「……いえ、先程連絡があって、なんでもあの子が最大教主に直接金銭の催促をしてるいと」

上条「………え?」

神裂「貴方がこのような仕事をしだしたり、あの子がお金を欲するなど今まででは考えられなかった事ではありますし、説明してもらわないといけないと判断しました」


上条「…インデックスがイギリスに?」

神裂「はい、何でも魔導図書館としての役職に対する給金を要求してきたそうですが」

上条「……あっ」

神裂「なんです?」

上条「そういやあいつだってしっかりとした役職あるんだったか……!!なに?それ支払われるの!?」ガタッ

神裂「無理ですね」

上条「…………期待して損した、何?インデックスの散々威張り散らしてる御大層な図書館の司書様ってお仕事はボランティアな訳?」

神裂「まさか、必要悪の教会に置いて彼女より重要と言える存在は殆どおりません、給金という形で表すなら私がいただいている金額よりはるかに巨額でしょう」

上条「なら何故上条さんは一銭も貰えずにインデックスの世話をしてるんでせう…?」ワナワナ

神裂「それについては自業自得としか……かつて貴方が破壊したイギリスの財産を彼女が肩代わりしている形ですので」

上条「……え?イギリスの財産?」

神裂「歩く教会の事です、あの修道服はある意味イギリスの重要文化財とも言えるものでして、お金で買おうとすれば1000億以上かと」

上条「」

神裂「新しく歩く教会を制作しているという話もありますし、そうなれば実力のある霊装製作者を何人も数年間掛かりきりにしてしまいますし、その間他の受注は受け付けられないという事を考えれば納得の金額かと」

上条(……し、知らない内に借金持ちだと……)プルプル


上条「」プルプル

神裂「……とまあ、そういう事ですから彼女の要求は受けなかったそうです」

上条「………な、何故今さらそんな話を…」プルプル

神裂「……それはその、こちらの怠慢と言ってしまえるのですが、あの子は給金を要求してきた事など無くて……歩く教会が破壊される以前の財産も手つかずのまま最大教主が管理してまして………」

上条「………それで?」

神裂「あの子の財産を差し押さえるに当たって、それを通知すれば貴方が夜逃げするんじゃないかと言われ伝えられなくて……すいません」

上条(………確かに逃げたかもかんない……一生掛かっても払える金額じゃねぇ…)

神裂「……私もステイルも多少ながら返済に当てているので……そうですね、後30年もすれば全額返済可能かと」

上条「…………あの、それって俺の責任の事なんだよな?なんで神裂とステイルまで?」

神裂「金銭でどうにか出来る事なら些細な事ですから、私もステイルもそれ以上に貴方に恩があります、このぐらいは当たり前です」

上条「かいしょなしでホントすいません」orz

神裂「い、いえ、別に感謝されるような事では……」


神裂「……と、こうした理由から今までは直接的な資金援助は控えて居たのです、分かって貰えたでしょうか?」

上条「……うん、よくわかりました…」ドヨーン

神裂「それで話を戻すのですが、現在金銭的に困っていないのですか?」

上条「……ぶっちゃけ困ってるけどね、だからこんなレンタルなんてしてるんだし」

神裂「……そうでしょうね、貴方がこういう仕事をする性分でないのは分かっていますし、大方土御門にでもそそのかされたのでしょう」ハァ

上条「………まぁ、そんな感じかなぁ…」

神裂「分かりました、やはり用意してきて正解でした……上条当麻、これを」スッ

上条「なんだよこの封筒……?」カサッ

神裂「現金です、とりあえず百万ほど用意しましたので生活費に使って下さい」

上条「……はぁ!?」

神裂「返さなくて構いませんのでどうぞ、あの子に不自由はもうさせたくありませんので」

上条「いやいやいや!?こんなの受け取れねぇよ!!」

神裂「貴方の為ではないと言っているでしょう?私としても受け取って貰わないと困ります」

上条「いや……あんな話聞かされた後で受けとるなんて出来る訳ないだろ!?そこまて面倒かけらんねぇよ!!」

神裂「しかし上条当麻、現状困っているのでしたら意固地になっていても仕方ないと思いますが」

上条「く、食うぐらいはどうにか出来る!!大丈夫だってば!!」

神裂「しかし……」

上条「大丈夫、なんとかするから、そりゃ今はギリギリだけど」

神裂「………そこまで言うのでしたら……お任せしますけど…」ゴソゴソ

上条「…………」

神裂「……あまりあの子が不安がるような事、しないで下さいね?」

上条「…あ、ああ…分かってるけど……しかし神裂、お前よっぽどインデックスが大切なんだな」

神裂「……それは、はい……大切な友人ですから」

上条「………友人ってより親っつーかなんつーか…」

神裂「まだそんな年齢じゃありませんけど……そうですね、母性というのがこの感覚なのだとしたら母子と似たような想いなのかもしれませんね」

上条「…………ふむ………親か……」

神裂「どうしました?」


上条「……いや、あのさ、本来は俺の借金って事なんだよなそれ」

神裂「歩く教会の事ですね?そうですね……一般人である貴方に払える金額ではないのでこのような形になっていますけど」

上条「……で、インデックスと神裂……ついでにステイルが頑張って支払ってると」

神裂「………そうですね」

上条「で、神裂は俺と暮らしてるインデックスが心配でしょうがないと」

神裂「まあ、はい」コクリ

上条「……………」

神裂「………あの、上条当麻?」

上条「………神裂」ジッ

神裂「はい?」

上条「………結婚してください」

神裂「ッッ!?」ビクッ


神裂「……は、えっ?」オロオロ


神裂「な、ななななな何を!?え………えっ?」オドオド

上条「……いや、その……責任を……」オロオロ


神裂「なっ、えっ、ふぇっ、はぅ!?」オロオロオロオロ

ねーちん達の給料なんか返済に当てても千億の前には雀の涙以下のハナクソなのになぜ三十年

上条「こ、こんなんなって自分は知りませーんなんて俺言えないから……あの…」オロオロ

神裂「ま、待ちなさい!!そ、そ、それは!!本気で言っているんですか上条当麻!!?!」ドックンドックン

上条「大真面目です」キッパリ

神裂「り、理由を!!理由を言って下さい!!わ、わ、わたわたわたわたたたたたしは貴方にきゅ、きゅ、きゅーこんされるような事などしてませんしっ!!」ドキドキ

上条「えとな、まず説明しなきゃならんのが、神裂とインデックスは支払いしてるのに俺は支払い出来ないじゃん?張本人らしいのに」

神裂「は、はい?」

上条「おれかやのそと、原因のくせしてノータッチ」

神裂「……そ、それで?」

上条「責任とるしかないじゃないですかぁ!!!!そりゃ、大人になったらキッチリバリバリ俺も返済出来るだけするけどね!?」

神裂「だ、だからそれがなんで!!わ、私に求婚する理由になるというんですか!?!?」バンッ!!

上条「おれおとーさん、神裂がおかーさん、んでインデックスがこどもでみんなハッピーねー」

神裂「」

上条「がんばろ?な?」ポン

ちょっと休憩(´・ω・`)

>>90
まあ、あれだ、ねーちん聖人だしステイルは自作新型ルーンに特許でもとってるとでも思っとけってばよ(てきとう

神裂「……ぐっ、うぅ……!!///////」ガシッ

上条「ふごっ!?」

神裂「あな、あなあなあ貴方は自分が何を言っているのか分かっているのですか!!わ、私を伴侶としてえ、選ぶと!?」ガクガク

上条「そ、そうだけどふごっ!?そ、そりゃまだ結婚出来る歳じゃないけどこんにゃくってほとへやくほくおがががががっ!?!?」ガックンガックン

神裂「蒟蒻がなんですって!?煮物を作って欲しいと!?」ギチギチギチ

上条「ぐえぇ…!?ぐ、ぐるじ…ギブ、ギブゥゥゥ!?!?」ビクビク

神裂「フゥー…フゥー…!!す、すいません少し錯乱しました…!!」パッ

上条「げほっ……し、死ぬかと思った…」ゼェ…ゼェ…

神裂「……フゥ…フゥー………っく、しかし上条当麻、貴方の言いたい事はそのっ、わ……わかりましたけど……」モジモジ

上条「そ、そうか……いや、嫌なら良いんだけどさ」

神裂「そ、そんな事は…!!その…………あの……それに、あの、えと……お互いの気持ちとかも大事ですし……せ、責任とか…義務とは別に……」モジモジ

上条「うん、まあ…それで神裂はどうなんだ?」

神裂「うぐっ!?」ビクッ

上条「…………」ジー

神裂「………………うっ…………はぐっ……!!あう……!!?!」オロオロオドオド

上条「……おーい?」

神裂「ッッ!!!!」ガシッ!!

上条「ふがっ!?」グキッ

神裂「わ、わたたたたしは!!その……あうあうあう!?まままままだそういうのははにゃ!!早いと!?」ブンブンブンブン

上条「くぺっ!?こひゅっ!?」ガックンガックン

神裂「うっ……!!う"ぅ!!それっ、それにっ!!」ブルプル

上条「」グッタリ

神裂「………あ、あの子が怒るかも……ぅ…う…」ウルウル

上条「…か、かんざき…?」ピクピク

神裂「………………………お、お断りなんですからぁ!!!!うわーーーーーん!!!!」ダダダダダダッッ!!!!

上条「か、神裂ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!?!?」プルプル


上条「……ふ、フラれた…」カクン

………

土御門「……カミやん大丈夫ぜよ?」

上条「……正直肉体的にも精神的にもグロッキーです」フラフラ

土御門「しかし、まさかフラグ回収に動くとは思わなかったぜい……すっげー微妙な方法だったけど」

上条「……冷静に考えるとなー……神裂に不快な思いさせちゃったよなあれ、後であやまんねぇと」

土御門「最初は付き合って下さいって言っとけばあの爆乳揉みしだけたのにゃー?」

上条「いやー無いだろ、そもそも対照にされてないって」ブンブン

土御門「…………」

上条「まぁ、あれは冗談だったって事にすれば神裂もキモいとか思わねーはず、かなり怒られそうだがまぁ、仕方ないな」ポリポリ

土御門「……ボコボコにされてもいいならそれでいんじゃね?」

上条「やっぱりボコボコだよなぁ……自分が悪いんだけど不幸だなぁ、はぁ…」

土御門「……………カミやん最大の不幸はその残念過ぎる思考回路だ、間違いない」

上条「……ん?」

土御門「それはともかく今日の業務終了ぜよ、おつかれ」

上条「そっか、もう夜遅いしな…」

土御門「今日はもう帰って明日また頑張るぜよカミやん、ほい今日の給料」スッ

上条「助かる」

土御門「……ねーちんから金受け取っとけばよかったんじゃね?」

上条「受け取れねーよ………話聞いたら余計俺がどうにかしなきゃならねー事じゃんか」

土御門「あっそう、お堅いにゃーまったく」ヤレヤレ

上条「まあ、なんとかなるって……それじゃあな土御門」ガチャ

土御門「ああ、また明日にゃー」

バタン


土御門「……………ふむふむ、カミやんの弱点は金、と……オプションにしてみたら面白いかもしれんぜよ」ガチャ

上条「ただいまーっと…」

オティヌス「いい加減にしろ!!確かに私はあの騒動で責任を問われ投獄されても文句も言えない立場だ、だがグレムリンの共同資産はともかくスイスや他の各国の銀行に存在していた口座まで凍結、接収するのはやり過ぎではないか!?どうなのだ!!」ベシベシ

ロベルト『……いきなりホワイトハウスにホットライン使って金の催促とは、魔神ってのは中々ジョークセンスがあるらしいな?』

オティヌス「冗談など私は言わんぞアメリカ大統領、貴様の主導で差し押さえを敢行したのは分かっているのだ、日本の銀行のものだけでも構わんから今すぐ口座凍結を解除しろ、元々私の個人資産はあの騒動とは関係のない金なのだ問題のだろう!!」ペンペン

ロベルト『やれやれ、どうせならヤマトナデシコとのホットなトークと洒落こみたかったぜ…』

オティヌス「良いから早くしてくれ!!日本の銀行に預けていた分などせいぜい10万ドル程度の額なのだ、そのくらいなら問題無かろう!!」

禁書「頑張ってかも!!わたしがダメだったからもうそっちに頼るしかないんだよ!!」ボソッ

オティヌス「任せておけ…!!」ヒソヒソ

上条「…………」

ロベルト『そうは言ってもな、お前の資産没取は各国首脳が揃って決議した案件だから俺一人じゃどうこうなんざ出来んぞ?』

オティヌス「なら許可を取れば良かろう、イギリスとロシア、フランスといった所か?一時間もあれば電話で全て許可をとりおえるだろうが」

ロベルト『無茶いうな、それにお前らがあの騒動でぶっ壊したりした物や東京湾に未だに浮かんでる船の墓場、それらの補修費用やら撤去費用やら、何処が一番負担してると思ってんだ?』

オティヌス「ぬっ…!!」

ロベルト『確かにグレムリンの共同資産含むお前の金を接収して管理してるのは俺の国だ、だがそりゃお前らが暴れた分の修復資金として料金接収したようなもんだ、それでもぜんぜん足らんけどな、どうしても金ほしけりゃ今度はインチキ宗教でもおっ始めれば儲かるんじゃねぇか?ま、武装されんのは勘弁だが』

オティヌス「…ぐ、くぬぬ…」ギリギリ

禁書「が、頑張ってかも…!!」オロオロ

上条「……なにしてんだお前ら?」

ねる(´・ω・`)またねー


禁書「あ、とうま」

オティヌス「む?帰って来たか」

上条「……誰に電話してんだ?」

オティヌス「代わるか?お前からも少し説得してやれ、禁書目録携帯電話を渡してやれ」

禁書「うん、はいとうま」スッ

上条「………もしもし?」スチャ

ロベルト『おお、元気か?』

上条「……………あの、何故に合衆国大統領さまに電話?」

ロベルト『なーに、ちょっとお前のガールフレンドからおねだりされてたってだけよ、もうちょい甘えた声で言われてたら堕ちてたかもな』

上条「………な、なんというかすいません…」ガックリ

ロベルト『気にするな、つまんねぇ書類仕事に嫌気が差してた所にいい暇潰しが出来たからな、それで?なに?金困ってんの?ポケットマネーからならカンパしてやってもいいぞ、10
ドルぐらい』

上条「一国の代表にそんなつまんねぇ借りつくれねぇっての!!大丈夫ですからご心配なく!!」

ロベルト『あっそう?なら良いけど切羽詰まってるっぽいからオジサンしんぱい』

上条「……はぁ、とりあえず切りますよ、すいませんでした」

ロベルト『また掛けてこいよー!!』ブチッ

上条「………なんつぅ軽いノリの大統領だ…」

オティヌス「なんだせっかくカンパしてくれると言っていたのに断って、まったく」

禁書「見栄張ってる場合じゃないかもとうま!!」

上条「……恥ずかしいからお金を無心するとか止めなさい、どうしてもダメな時は俺がするから」ガックリ


上条「……とりあえず俺は風呂入って寝る!!もう上条さんはくたくたですよもう!!」フラフラ

禁書「え、うん……」

オティヌス「だいぶ参っているようだな…」

上条「………まあ、いろいろな……ああそうだインデックス」

禁書「ん、なに?」

上条「アリサが居たんだ、そのうちお前に会いに来ると思う」

禁書「え、ほんと!?」

上条「そういう事で嘘は付かねーって、良かったな」

禁書「うん……そっか…」

…………

……翌日、学校。

上条「………はぁ、そろそろ放課だ……」グッタリ

土御門「にゃー、今日もバリバリお勤め果たしてもらうぜよカミやん」

青ピ「気張ってこか、カミやん」ポンッ

上条「………つーかさ、単価上げない?」

土御門「なんでぜよ?」

上条「……お前は知ってたんだよな?土御門」

青ピ「なんや?何の事?」キョロキョロ

土御門「ま、もちろん知ってたぜよ」

上条「…なら分かるだろ、ぶっちゃけ最低賃金並みの時給でチマチマやってる訳いかねーよ」

土御門「そうは言ってもにゃー?カミやんレンタルサービスは薄利多売がモットーぜよ」

青ピ「せやでカミやん、おにゃのこからぼったくるような商売はしたらあかん」フルフル

上条「………うーん、じゃああれだ、やっぱりレンタル止めて高額のバイト探すしかないか…」

青ピ「なんやカミやん、そこまでお金必要なん?借金でも抱えてもうたような顔しとるけど」

上条「…………」フイッ

青ピ「……え、マジなん?」

上条「………ちょっとな」

土御門「……ちょっと良いかカミやん、ぶっちゃけ勘違いしてるぜよ」

上条「なにがだよ」

土御門「カミやん自身に支払い請求来たのかそれは?」

上条「……いや」

土御門「誰もカミやんに支払いしろとは言ってないもんを気にしてどうする?元々カミやんがそれを知らなかったのは先方がカミやんの負債にするつもりがなかったからだ、知ったからといって気に病む事じゃないぜよ」

青ピ「ん、なんやの?ややこしい話?なぁって」キョロキョロ

上条「………だからって知らんぷりは出来ねぇよ」

土御門「まあ、そうだとしても今すぐどうこう出来んのカミやん?」

上条「………ぐ…」

土御門「カミやんが知らなかっただけで折り合いが付いてる話なんだぜい、気にするなにゃー、どうしても納得出来ないなら手段はあるけどな」

上条「手段って?」

土御門「そりゃもちろんカミやんがあちこちで色々貢献した事に対して正当な報酬を要求すりゃ良いんだぜい?金くれって言えば色々くれるところゴロゴロあるぜよ」

上条「………報酬が欲しくてやった事なんか一つもねぇよ、そんな事で金なんか欲しくない」

土御門「これぜよ、責任は被ろうとすんのに権利は主張しないってマゾにも程があるにゃー」ヤレヤレ

上条「マゾとか言うなバカ野郎」

青ピ「違うんかカミやん?てっきりそんなんかとおもっとったんやけど」

上条「……人を勝手に変態扱いすんな」

吹寄「なに、上条まだレンタルやってんの?」

上条「まあなー……はぁ…」

土御門「吹寄も予約するかにゃー?今なら待ち時間三週間ぜよ」

吹寄「遠慮しとく、用事無いもの」

青ピ「せやの?カミやんとこ行って手料理振る舞う約束しとったんじゃあらへんの?」

吹寄「……なんで青髪が知ってるのよ」ジロッ

上条「え?そりゃ俺が言ったからだけど……あれ?ダメだったの?」

吹寄「……だ、ダメではないけどっ…!!デリカシーって言葉は理解しなさいよ貴様は!!」グギギ

上条「す、すまん…」

土御門「そうそう吹寄、カミやんがレンタル値上げしたいっていってんだけどどう思う?」

吹寄「はぁ?値上げ?一時間千円でも高いのになに自惚れてるの上条?馬鹿は休み休み言いなさいよ」ジトッ

上条「ひどいっ!!俺だって色々考えてるのに!!」

吹寄「そんなにお金欲しいのならいっそホストでも始めれば?貢いでくれる奇特な人もいるかもしれないわよ」

青ピ「カミやんにホスト?そら無理やでフッキー、カミやんって女の子引っかける天才やけど女の子を怒らせるのも天才的やもん」

上条「………」

土御門「にゃー、ひたすらヨイショしなきゃなんないホストって仕事はちょっとカミやんには無理だにゃー?」

吹寄「……それもそうね、納得したわ」コクリ

上条「……て、てめぇら人の事ずけずけとよくもまぁそこまで言えるよな!?」プルプル

土御門「まあそれはそうと時間ぜよカミやん」

上条「……やっぱり行かなきゃダメ?」

青ピ「カミやんが色々考えとるのは分かったけども今はとりあえず目先の生活の心配だけしとったらええんとちゃう?」

土御門「そうぜよ、なにやるにも先ずはそっからだぜい」

上条「分かったよ……はぁ、不幸だ…」グッタリ

姫神「………」コソコソ

上条「……ん?」チラッ

青ピ「どしたん?」

上条「いや、なんか見られてたような…」キョロキョロ

土御門「………ふむ、別にカミやんを見てる奴なんて居ないけどにゃー?気のせいじゃね?」

上条「……まあ良いか、それで誰で何処に行けば良いんだ?」

土御門「とりあえず校門まで行くぜよ、待たせてあるから」スタスタ

青ピ「今度の娘はかわいい?なぁつっちー?」スタスタ

土御門「中々ぜよ」スタスタ

上条「……また女の子なのね、女率高いなぁほんと」スタスタ

………

姫神「………はぁ…」ドンヨリ

吹寄「……何してるの秋沙そんな所で?」

姫神「……なんでもない」ウルウル

アニェーゼ「………遅い、いつまで待たせんですか」

上条「………なんでアニェーゼが居るんだ」

アニェーゼ「私だけじゃねぇですけどね、ほらシスターアンジェレネ、ルチア」チョイチョイ

アンジェレネ「こ、こんにちは…」ペコリ

ルチア「……何故私まで…まったく」ブツブツ

青ピ「おお……」ゴクリ

土御門「じゃ、よろしくぜよカミやん、時間は二時間だから、ほら、行くぞ青ピ」ガシッ

青ピ「あぁ……やっぱりカミやんばっかりズルいわぁ、よりどりみどりやん…」ズルズル

上条「……またなー」フリフリ

アニェーゼ「……なんすかあの青いほう?気持ちわりーですね」ジトッ

上条「……まぁ、悪い奴じゃないからほっといてあげて」

休憩(´・ω・`)またくる

上条「そんで?わりと以外なんだけどお前らが来るの」

アニェーゼ「ちょっとした休暇みてーなもんです、学園都市にも一度来てみたかったってのもありますし」

上条「ふーん?」

アンジェレネ「………わぁ」キョロキョロ

ルチア「シスターアンジェレネ、あまりキョロキョロしないて大人しくしていなさい」

アンジェレネ「あ、はいごめんなさい…」

上条「なんかあるのか?」

アンジェレネ「あ、えと…」

アニェーゼ「シスターアンジェレネからすれば日本の学校は珍しいんでしょう、まあ私も学校ってとこはほとんどいってねぇですけど」

上条「…ふーん?」

ルチア「学問に関しては教会で教えていただけましたからね……日本式に関わらずハイスクールという場所には縁がありませんね、確かに」

上条「ふーん?」チラッ

アニェーゼ「ま、私らには関係ねーところですし、どうって事はないんですけどね………さて、せっかく格安でガイドも雇った事ですし色々案内してもらうとしますかねっと」カツカツ

上条「ああ、なるほど……確かにちゃんと観光ガイド付けたらもっと高いよな、頭いいなお前ら」

アニェーゼ「そういう事です、ではちゃっちゃと案内してもらいましょうか」

上条「ガイドねぇ、じゃあまず学校から…」スタスタ

アニェーゼ「……はぁ?なんすかそれ?普通に街の方行きたいんすけど?」ジトッ

上条「いや、なんか興味津々っぽいし」

アニェーゼ「………」ジロッ

アンジェレネ「はぅ、だ、だってシスターアニェーゼ!!」ビクッ

アニェーゼ「……どうしますシスタールチア?」

ルチア「え、はい?」スタスタ

アニェーゼ「なにナチュラルに敷地入ってってんすか…」

ルチア「え、あの……ガイドの誘導に従わなくては迷ってしまいますし」ソワソワ

アニェーゼ「……あっそうすか」ガクリ

上条「アニェーゼは嫌なのか?まぁ、大しておもしろいもんでもないけど確かに」ジー

アニェーゼ「………わかりましたよまったく。反対したらおいてけぼりにされそうですし行きますよ…」

アンジェレネ「…わぁ…」ワクワク

ルチア「………」キョロキョロ

上条「じゃ、ごあんなーい」トタトタ

アニェーゼ「……やれやれっ感じですよ、ったく…」キョロキョロ

………

上条「こちら昇降口となりまーす、はい、右側をご覧くださーい」サッ

アニェーゼ「……」チラッ

アンジェレネ「……」クルッ

ルチア「………」ジー

上条「下駄箱です」

ルチア「……見ればわかりますよ」ジトッ

上条「……ですよね、次行こうか…」

アニェーゼ「ラブレターとか入ってねーんですか?シスターアンジェレネそっちはどうです?」ゴソゴソ

アンジェレネ「んーと……見当たらないですシスターアニェーゼ」キョロキョロ

ルチア「ちょっ、止めなさいシスターアンジェレネ!!シスターアニェーゼも何をしてるんですか!!」バタバタ

アニェーゼ「日本人はみんな告白にシューズボックスを活用するとマンガに描いてありやがったんでほんとなのかなーって」ゴソゴソ

アンジェレネ「無いですねぇ……がっかりです」ゴソゴソ

ルチア「だから漁るのはお止めなさい!!はしたないですよ!!」

上条「今どきみんな携帯もってんだしそうそう居ないって下駄箱にラブレター仕込むやつとか」

………

上条「こちらが教室でございまーす」サッ

アニェーゼ「ふむ……一度に大人数教えるってわりにはせまっくるしいつーかなんというか」ガタガタ

ルチア「椅子も固くありませんか?長時間ここに座るのは疲れそうですが」ガタッ

アンジェレネ「………?教本が置きっぱなしになってるですぅ」パラパラ

上条「ま、底辺高校だしなぁ……そこらへんはルーズだし設備も大した事ないぞ」

ルチア「……日本の学生は勤勉だと聞いていたのですがそうでもないようですね……ん?」パラリ

アニェーゼ「…なんすかそれ?もえもえ妹と〇〇〇しよっ♪特装版?」ジー

アンジェレネ「ふぇ?」ジー

ルチア「」ワナワナ

上条「……あ、そこ土御門の席…」

ルチア「……け、汚らわしいっ!!こんなもの学舎に必要ないでしょうに!!」ビリリリッ!!

上条「あっ」

アニェーゼ「……シスタールチア、人様のもんになにしてんすか」

アンジェレネ「………どうするんです?」ジトッ

ルチア「……あっ」ハッ

上条(………見なかったことにしよ)スタスタ

…………

上条「えー、こちらが学生食堂となっております、そして左側に見えますのが」スッ

アニェーゼ「………」チラッ

アンジェレネ「………」チラッ

ルチア「………」ジー

小萌「………上条ちゃんなにしてるんです?この子達は?」ジトッ

上条「先生です」

アニェーゼ「嘘つかねーでください、こんなちっこい教師がいるわきゃねーでしょ」

小萌「ちっこ!?」ガーン

アンジェレネ「私より年下え見えますけど?」

小萌「はう!?」グサッ

ルチア「ここはジュニアスクールも併設されているのですか……」

小萌「せ、先生は小学生じゃないのですよっ!!ほんとに先生なんです!!」ワタワタ

上条「さて、ここは特に見るべきところもないし次行こうか」スタスタ

アンジェレネ「食堂は今はやってないんですか…」シュン

ルチア「仕方ありませんよシスターアンジェレネ、既に学生達は殆ど帰宅している時間なのですから」スタスタ

アニェーゼ「ここ出たら何か食いましょうかね」スタスタ

小萌「ちょっ、無視はよくないんですよ!?上条ちゃんこの子達がなんなのか説明してください!!勝手に部外者入れちゃダメって前にも言ったはずですよって…上条ちゃーーん!!」ワタワタ

………

上条「はい、こちらが体育館でございまーす、そして正面に見えますのが」スッ

アニェーゼ「………」ジー

ルチア「………ぅ…」

アンジェレネ「…はぅ…」ビクッ

災誤「…………」ヌッ

上条「ゴリラです」

災誤「先生と呼べ、災誤先生と」

上条「………総員てったーーーーい!!!!」ダダダダダダッ!!

アニェーゼ「え、なんすか?」タタタッ

ルチア「……何故逃げるんですか」タタタッ

上条「捕まったら勝手に部外者学校に入れたお仕置きされちまう!!とにかく逃げろ!!」タタタッ

災誤「………」ヌッ

アンジェレネ「ひっ…」ビクッ

アニェーゼ「ちょっ、シスターアンジェレネ!!早くこっち来なさいっつの!!」

ルチア「何をしてるんですか!!」

アンジェレネ「あ、あぅ…」ウルウル

災誤「………お嬢ちゃん、勝手に学校に入ってきちゃ…」

アンジェレネ「ひっ……!!」ジャラ


アンジェレネ「いやぁ!!」ブンッッ!!


災誤「ごひゅ!?」メキョ

アンジェレネ「やあ!!いやぁ!!」ガンッブンッバキャ!!

災誤「」ドサッ

上条「」

アニェーゼ「シスターアンジェレネ!!一般人になにしてんすかぁ!!!!」ウガー

ルチア「やめなさい!!しんでしまいますよ!?」

アンジェレネ「だ、だってゴリラが…ゴリラが!!」ウルウル

上条(………コインの袋詰めで滅多打ち……死んでないよな…?)ガタガタ

上条「と、とりあえずきゅ、救急車呼んどこ…」ポチポチ

…………

アニェーゼ「………まったく…ごたごたして結局学校ん中しか見物出来なかったじゃねぇですか」

アンジェレネ「ご、ごめんなさい…」ショボン

上条「……あー、まあ俺が許可取んなかったのが悪いんだし、な?」

ルチア「あのゴリラ……コホン、教師の方は平気なのですか?」

上条「……ま、まあ大丈夫だろ……以前五和にボコボコにされてた時も翌日にはピンピンしてたし…」フイッ

アニェーゼ「………治療費渡したら旅費殆どなくなっちまったじゃないですかまったく」

ルチア「仕方ありませんよ、元々そこまで長くは遊んでいられませんし」

アンジェレネ「………はぁ…」ショボン

上条「なんだ、もう帰るのか?」

アニェーゼ「正確には仕事に行くんすけどね、学園都市にもローマ正教派の教会ってあるんすけど、それの査察みたいなもんです」

上条「ふーん?あれ、ローマ正教?」

アニェーゼ「……まあ、いろいろごっちゃで説明してもわけわかんなくなりそうなんすけど、イギリス清教から派遣されて出戻りしてるって感じっすかね」

上条「………なんか苦労してそうだな」

アニェーゼ「まぁ、それなりにですけどね………それじゃあそろそろ時間なので、また機会があれば」

上条「ああ、またなアニェーゼ、そっちの二人も」

ルチア「はい、今日はありがとうございました」

アンジェレネ「あの……ありがとうございました」ペコリ

一方その頃インデックスさんとオティヌスさん。

禁書「わたしもお仕事やるかも」フンスッ

オティヌス「うむ、それは構わんのだが……」

禁書「……何かないのかな?」

オティヌス「禁書目録が奴と同じようにレンタルに勤しむのは止められているし、私も大して稼げる仕事にありつけないからな……ふむ…」

禁書「……困ったかも」

オティヌス「我々だけでは手詰まり、か……」ウーン

禁書「誰かに聞いてみる?」

オティヌス「助けになるような奴が居るのか?」

禁書「…………短髪とか」

オティヌス「あの小娘か、どうだかな」

禁書「短髪ってけっこう頼りになるのかも、どっちにしろ二人では何も出来ないのだし」

オティヌス「……まぁ、そうだな……あまり期待は出来んが聞くだけ聞いてみるとしよう」

禁書「うん」

何故かアドバイザーとして美琴を起用する算段をしていた。

ねる(´・ω・`)おやすみ


………

青ピ「カミやんお疲れ様やでー」

上条「ん、土御門は?」

青ピ「なんや知らんけど妹本の仇とるとか言ってさっきのお客さん三人追っかけてったで、メイド服3着持って」

上条「………ああ、そう、着てくれないだろ絶対」

青ピ「まあそうやろね」

上条「まあいいや知らね、んで次は?」

青ピ「えぇと、垣根っちゅう奴やったと思うけど」

上条「垣根って、確か……」

青ピ「カブトムシが喋っとったよ?なんやあれ、昆虫型ロボットかなんかなん?」

上条「んー…なんと言えば良いか……まあとにかく垣根提督なんだな?場所は?」

青ピ「地図あるからそこまで行ってなカミやん、ほい」スッ

上条「はいよ、じゃあ行ってくる」

………

………

上条「……さて、指定された場所はこの公園の筈だが」キョロキョロ

垣根『ここです、待っていましたよ』

上条「………相変わらずカブトムシだな」

垣根『この姿が気に入られているようなので』

上条「ふーん?まあ季節外れの昆虫様はいかようなご用件で?」

垣根『……この公園の奥、そこに見えるブランコで遊んでいる子は見えますよね?』

上条「……えーと?あれはフレメアか?」

垣根『はい、フレメアです』

上条「一緒に居たのか、んでそのフレメアが?」

垣根『彼女をナンパしてください』

上条「…は?」

垣根『では、よろしくお願いしますね』カサカサ

上条「まて、ちゃんと説明しろ甲虫野郎』ガシッ

垣根『右手では触らないで下さいね、復元大変なので』ワキャワキャ

上条「理由次第じゃ触る、むしろ虫かごにぶちこむからな」ジロッ



垣根『実はですね、数日前の彼女の下校中のクラスメイト達との会話で……』

………

フレメア『にゃ、わたしぐらいになるといいよる男ぐらいいる、大体大人だからな』フンスッ

男子『うそつけ、ぜんぜんチビのクセに見栄張るなよ!!』

フレメア『ほんとうだし!!歩いてるだけでナンパされ放題だ!!』

女子『ふ、フレメアちゃん…』オロオロ

男子2『大人の男が小学生なんかまともに相手するわけないだろ!!』

フレメア『大体、そんなことはない、じつはまづらはわたしに言い寄って来ている』

男子『そのヅラってやつがロリコンなだけだろ、ノーカン!!ノーカン!!』

フレメア『むっ、違うから!!はまづらはロリコンじゃないぞ!!やつはおっぱい星人だ!!』クワワ

男子2『……いや、だったら余計違うじゃん、お前ヒンニューだろ』

フレメア『むっ』ピクッ

男子『………ひ、ヒンニューじゃんか』モソモソ

フレメア『そんなことはない、わたしはすでにブラをしている』

男子『!?』

男子2『っ!?』

女子『フレメアちゃん!!』

フレメア『ふん、びびったかガキんちょどもめ、大体証拠が欲しいというならみせてやる、せくしーなわたしに誘われてナンパしにくる大人がいるということを!!』クワワッッ

………


垣根『……という口喧嘩をしていまして、それ以来ああやってナンパ待ちをしているようで……』

上条「………マセてんなぁ、なるほど、知り合いにナンパ風に声掛けられれば納得するだろうって事か」

垣根『そういう事です、最初は浜面くんに頼もうかと思ったんですが、彼では親し過ぎますし』

上条「まあそういう事なら良いけどさ、というかあれ、危なくないの?そろそろ完全下校時刻だぜ?」

垣根『もちろん私は付きっきりですよ、実際ガチで彼女を拐かそうとした変態を何人も排除してます』

上条「………ナンパ、だよなそれ?」

垣根『恐らくそうなんですが、実際に声描けてくる輩に彼女を任せる事は出来ないでしょう?』

上条「そりゃそうだ……さて、なら言ってみますかね、ナンパなんてしたことないけどな…」スタスタ

垣根『よろしくお願いします』カサカサ


………


上条「……えぇと……ヘイヘイそこのねーちゃん暇してるぅ?」ヘラヘラ

フレメア「……む?」クルッ

上条「ひ、暇ならお茶しなーい?」ヘラヘラ

フレメア「む?あれ?はまづらのともだちだ」

上条「……お、おう、元気かフレメア?」

フレメア「にゃ、大体元気」コクリ

上条「そうか……えーと何て言えば良いんだ?えー…」

フレメア「……むっ!!もしや、大体ナンパしに来た!?」クワッ

上条「あーうん、そうだよ、うん」

フレメア「……ふっ」ニヤリ

上条「……フレメア?」

フレメア「大体、ちょっと不安になってたけど私は間違ってなかった!!にゃ!!」

上条「……あー、そうか、良かったな、ははっ」

フレメア「ふふん、大体こういう時はどうするのかわたしは知っている」

上条「ん、どうするんだ?」

フレメア「みっつでーす、ごむなしなら五つだけどどっちがいいですかー」

上条「ちょっと待てやフレメアぁぁぁぁぁぁ!!!!どっからそんな知識仕入れやがったぁぁぁぁぁぁ!!!!」

フレメア「ふぇ?」キョトン

フレメア「違うの?大人の女は
そう言うってマンガにかいてあったのに」

上条「そういう発言する子は自分の体を大事にしない悪い子なの!!絶対に真似しちゃいけません!!」ウガー!!

フレメア「えー、でも『大人の女は愛や欲望は金で買うのよ』って打ち止めちゃんちの人生におけるせんせいが大体言ってた、にゃ」

上条「………またか!?マジでそのクズぶん殴っといた方が良いだろこれ!?フレメアそいつは汚れた悪い大人だから先生とか呼んじゃだめ!!絶対!!」

フレメア「えー…」

上条「えーじゃなくて!!良いから言うこと聞きなさい!!フレメアは悪い子なのか!?」

フレメア「にゃ、ちがう」フルフル

上条「なら約束な、今度からさっきみたいな事は絶対に言わないように、わかったか?」

フレメア「むぅ、大体わかった」コクリ

上条「……はぁ…まったくもう…」ガックリ


上条「………やれやれ」ハァ

フレメア「ところで聞きたい、にゃ」ユサユサ

上条「なんだ?」

フレメア「ごむなしだとなんで高くなるの?」

上条「」

フレメア「大体、注意するってことは知ってるはず、かきねもはまづらも教えてくれないから教えて、にゃ!!」ユサユサ

上条「……っ!!」チラッ

垣根『………』コソコソ

フレメア「ねっ、はやくっ、大体おかねもらってなにするかまではマンガにのってなかった!!詳しく教えて!!」ピョンピン

上条「……ぐぅッッ!?」チラッ

垣根『樹液うめぇ』ワシャワシャ

上条「こ、この…っ!?」イラッ

フレメア「はやくっ、はやくっ!!にゃーにゃー!!」

フレメア「にゃ、大体どうして黙っちゃうの?ねぇ?」ユサユサ

上条「」

フレメア「………?」キョトン

上条「……そ、そのだなフレメア?そういうのはちゃんと大人になれば分かるというかなんというか……」ダラダラ

フレメア「わたしは大人だ、だから知る権利があるっ!!」フンスッ

上条「……まだバリッバリの現役お子様じゃねぇか!!何言ってんだっつの!!」

フレメア「にゃ……な、なんだと……!!」ワナワナ

上条「ふふん、悪いがお子様にはちょっと刺激が強すぎる話だからなぁ?ちょーっと教えらんないかなぁあはははは!!」ダラダラ

垣根『………なんでそんな言い方するんですか……あーあ』ボソボソ

上条「あぁん!?」ジロッ

垣根『樹液うめぇ』ワシャワシャ

上条「……こ、この……面倒事押し付ける気満々かよこのカブトムシさんはよぉ…!!」ムカムカ

フレメア「ぐ、ぬっ…!!大体、バカにするならわたしだって大人である証明をするだけだ!!にゃ!!」

ねむい(´・ω・`)おやすみ


上条「大人の証明?何すんだよ?」ジー

フレメア「聞いて驚け、私は既にブラをしている」

上条「うん、前言ってたな、知ってるぞ?」

フレメア「っ!?」ガーン

上条「………もしかしてそれが大人の証明なのかフレメア」

フレメア「そ、そんなバカな…!!大体、みんなこれを言えばわたしを大人だと認めるのに…!?」オロオロ

上条「いやぁ、胸あるなしで実年齢が上がる訳じゃないし?」

フレメア「くっ……!!まだだ、まだある!!」

上条「はいはい、次はなんだフレメアちゃん?」

フレメア「おとことおんなのABC 、知ってる?にゃ」

上条「……一応知ってるが、それが?」

フレメア「昨日C までいった」

上条「っ!?」ブフォー!!

フレメア「反応した、大体わたしが大人だとようやく認めてくれたな、ふふん」ドヤッ

上条「……ちょっと待てフレメア、相手誰だ」

フレメア「相手?大体、かきねだけど」

上条「おい、どういう事だ害虫」ガシッ

垣根『あ、待って下さい説明すから、ちおちついて落ち着いて下さいよ』カサカサ

垣根『えーと、ではまず何から話すべきでしょうね?』

上条「どういう経緯で犯行に及んだか簡潔に述べろ」

フレメア「………?」キョトン

垣根『勘違いしないで頂きたいのですが誓って貴方が想像するような行為に至ってなどいませんからね?』

上条「つまりフレメアの言ってるCってもんが間違いって事か?」

フレメア「ふぇ?」

垣根『…………えー、どうなんでしょうねぇ?』

上条「おいはっきり言えよ!!違うんだろ!?」

垣根『………はっきりと言ったら彼女に嘘ついた事になってしまうでしょうが!!貴方は彼女を傷付けたいのですか!?』

上条「傷付くとかそんなもんの前に誤魔化しててきとーな説明子供にしてんじゃねぇよ!?勘違いしたままじゃフレメアが恥をかくだけだろうが!!」

垣根『それはそうですが!!「じゃ、具体的にキチンと教えて、わたしにABC 全部していいから、うにゃ!!」とか言われて実際行動に起こせるとでも!?私だってこのような存在ではありますがモラルぐらいは持ち合わせているんですからね!?』

フレメア「え、あれ?昨日教えてもらったのは違うの?ねぇ、大体どうなの?」オロオロ


フレメア「にゃ!!まさか昨日のは嘘だったのか!?かきねひどい!!にゃあ!!」

垣根『…ぐっ…!!』

上条「………ちなみにフレメア、どんな風に教えられたんだ?」

フレメア「……えーと、大体…Aがてをつなぐで、Bが抱っこ。わざわざかきねにイケメンモードになってもらって確めたのに、にゃ」

上条「………」ジー

垣根『………だって教えてくれるまで宿題しないって言うんですもん』

上条「……で、Cは?」

フレメア「いっしょにおふろ、にゃ」

上条「かぁぁぁきぃねくぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅんッッ!?!?」

垣根『下心はありません!!下心は決してありません!!い、一方通行だって聞けば打ち止めと稀に入浴しているという話ではないですか!!タオル巻いてただ入浴を共にしただけです!?』

フレメア「抱き付いたらオドオドしてた、にゃ」

垣根『おぅふ!?』

上条「…………フレメア、お前は恥じらいってもんをそろそろ持とうな?大人なんだったら」

フレメア「にゃ?」キョトン



一方その頃インデックスさんとオティヌスさん。

禁書「………という訳で、こまってるんだよ」

オティヌス「我々だけでは手詰まりでな、助力を頼みたいのだ小娘」

美琴「小娘っていうな!!ああもうまったく……なに、あいつまたあんな事してんの?」ハァ

禁書「うん、だからどうにかして止めさせたいのかも」コクリ

美琴「………そうねぇ、確かにあんまりいい気分ではないわね」

オティヌス「奴が馬鹿な真似を続けるのは完全に金銭の問題だ、だから当面の生活に支障が無くなれば続ける必要も無くなるのだが……」

美琴「お金が工面出来ないって訳ね?あんた達だけじゃ」

禁書「………」シュン

オティヌス「………」ショボン

美琴「貸してあげても良いわよ?百万もあれば当面平気?」

禁書「え、持ってるの!?」

オティヌス「お、お前のような未成年の小娘が何故そんな大金を!?」

美琴「だから小娘ってのやめろっつの!!持ってるも何も私は一応level5よ?報奨金だけでもlevel0 のあいつに比べたら桁が違うぐらい支払われるわよ」

禁書「す、すごいんだよ……わたしなんて一生タダ働きの身の上なのに……」ズーン

オティヌス「……た、たかが人間の小娘にここまでの敗北感を与えられるとは……堕ちたな私も…」ガクッ

ん琴「ま、とにかくあいつにレンタル止めさせるのは私も賛成だし?こんくらいで助けになるなら出すわよ、ちょっと待っててねコンビニかどっかで下ろしてくるから」

オティヌス「いや、ちょっと待て」

美琴「何よ?」

オティヌス「よくよく考えたら借りるのはダメだ、奴はお前から金を借りたりはしない」

禁書「……うーん、それもそうだね、とうまはそういうこと厳しいと思うのかも」

美琴「……それは、まあわかるけどどうするのよ?」

禁書「なんとか借りたりする以外の事でどうにか出来ないかな?」

美琴「………思い付かないわね、働くにも私だってまだバイトすら出来ない歳だし、今すぐどうにか出来るほど世の中お金に甘くないと思うけど?」

オティヌス「………やはりか?うぅむどうするか……」

美琴「別にあいつに貸すんじゃなくて、あんた達に貸すって事で良いんじゃないの?言わなきゃ平気でしょ」

禁書「……え、でもそれは…」

オティヌス「我々には返済能力が無いぞ、実質贈与になる」

美琴「あげるのは馬鹿馬鹿しいからやだけど、別に返すのはいつでもいいし、早くどうにかしたいんだし」

オティヌス「奴には借りた金をどう説明する?」

美琴「そんなもん辻褄合わせて適当に言っとけば良いでしょ、ほら、例えばそっちの白いのの実家から仕送りが来たーとかあいつが納得しそうな事言っとけばね?」

禁書「………どうする?」

オティヌス「……仕方ない、好意に甘える以外に選択肢が無さそうだしな」

美琴から借金していた。

………

上条「………まったくあのキングホワイトオオカブトさんのおかげで余計疲れたっての」ゲンナリ

土御門「にゃー、んで結局フレメアには正しく意味を伝えたのかにゃー?」ボロッ

上条「垣根に丸投げしてきた、だいたいなんで俺が説明しなくちゃいけない風潮があるんでせうか…………って、土御門またズタボロだけどどうした」

土御門「ん?ああ、なかなか素晴らしい画像を入手したからな、その代償ぜよ」ゲフッ

上条「……素晴らしい画像?」

土御門「これ」スチャ

上条「……ルチアのべそっかきメイド姿だな、つか何故ルチア」

土御門「一番嫌がりそうで意外性がありからかうと面白そうなのが三人のうちコイツだったもんで無理矢理着替えさせたぜよ、まあ俺の愛蔵本を破り捨てた張本人って理由もあるけどにゃー」

上条「……ああそう、可哀想に」

土御門「お互い様なんだぜい?あの本プレミア付でべらぼうに高いんだし」フンッ

上条「そんなもん学校に持ち込むなよ……」

上条「まあいい、んじゃ毎度お馴染み次回予告タイムをどうぞ土御門」

土御門「次か、個人的にはあまり歓迎したくない人物なんだが………まぁカミやんになにかするのだけはあり得ないから大丈夫だろう」

上条「ん?なに、ヤバい奴なのか?」

土御門「…………いや気にするな、次は雲川先輩ぜよ」

上条「なんだ先輩かよ、妙に引っ掛かる言い回しだから勘繰っちまっただろうが」

土御門「………とりあえずここで待っていれば来るはずぜよ、じゃあごゆっくり」スタスタ

上条「おう」

上条「さて、先輩か………いったいどんな用件でレンタルしてくるのやら」

芹亜「困っているようだからカンパ的な感覚だけど」ヒョコ

上条「おおっと!?いたんすか先輩!?」

芹亜「奴はあまり私と接触したくないだろうからな、そこの茂みでじっと待っていたんだけど、一人になるまで」

上条「は、はぁそうすか…」

芹亜「さて、時間も限られているし、今からそこにある私のマンションに行くのだけど」ズイッ

上条「……は、はい」ビクッ

芹亜「上条、少しじっとしていなさい」モゾモゾ

上条「え、あの、なにを?」

芹亜「いいから」ペタペタ、モゾモゾ

上条「いや、いきなり身体中ベタベタさわられたら誰だって疑問に…ちょ、くすぐったい!?」ビクビク

芹亜「よし…みつけたけど」スッ

上条「……ん?なんすかそれ?」

芹亜「盗聴器」

上条「……………」

芹亜「せっかくの時間だ、盗み聞きなんてされたくないからな、悪いが潰させて貰うけど」ポトッ、グシャ

上条「……どうりでどこいこうと会話内容把握してる訳だよあの野郎……」ゲンナリ


芹亜「さて、どうやら他には何もないようだし問題ないな、では行こうか」スタスタ

上条「あ、はい……しかし先輩よく分かりましたっすね、あいつが盗聴器仕掛けてるなんて、俺もそうだけどおかの誰も気付かなかったのに」スタスタ

芹亜「………」ギクッ

上条「先輩?」

芹亜「な、なんとなくだけど、ほら、奴は嫌らしい顔してるからな、盗み聞きくらいしそうだと何となく思ったのだけど」

上条「へー、あれですか、勘?」

芹亜「そうだけど、そう……先輩としての勘だけど」スタスタ

上条「さすが先輩だなぁ、高校生も高学年になると勘まで冴えるようになるのか」スタスタ

芹亜「う、うむ……色々と経験するからな、勘ぐらいは鋭くなるけど」スタスタ


芹亜「さて、とりあえずくつろいでなさい」

上条「んじゃ失礼して、と………それで何すんですか先輩?」

芹亜「適当に話でもしていればいいけど、嫌か?」

上条「いえいえ、むしろ歓迎ですのことよ先輩、ゆっくり出来るって素晴らしいです」ウンウン

芹亜「……ふふっ、そうか」

上条「しかし、先輩こんなとこ住んでたんすね、うちの学校の女子寮だとばっかり思ってましたけどねぇ」キョロキョロ

芹亜「最近引っ越して来たのだけど、私も住居に関してはフラフラしているからな」

上条「そうなんすか、なんで?」

芹亜「気分屋なだけだけど、飽きたら別の所に行きたくなる性分でな」

上条「へー」キョロキョロ

芹亜「……そ、そんなにキョロキョロするほどおかしい所でもあるのか?」

上条「いや、おかしくはないと思うんすけどね?」

芹亜「ふむ、何か気になるのか」

上条「いや、ここべらぼうに家賃とか高そうだなぁって、高層マンションの割りと上層で部屋数多いし、俺らの高校通ってる生徒のlevelでこんなとこ住めるほど報奨金もらえんのかなーって」

芹亜「あっ」ギクッ

上条「……?」キョトン

芹亜(……うかつだった…!!確かに彼の言う通りこのマンションじゃ高級的すぎるけど!!まずい誰にも邪魔されず防備も万全で先輩というイメージに相応しい落ち着いた雰囲気の出せる間取りと内装だけを重視し過ぎてそんな簡単な事に目がいかないとはッッ!!)ギリッ

上条「先輩どうしたんすか?」

芹亜「……た、確かにちょっと高いけど、うん……」オロオロ

芹亜(……ま、まあまだ問題ないけど!!多少無理してるって事にすればいくらでも誤魔化せるけど!!)ドキドキ

上条「で、どうしてんすか?」

芹亜「むぐっ、ど、どうしてるとはなにが?」ビクッ

上条「いや、参考までにですね?こういう所に住んでてお金関係はどう工面してんのかなーって」

芹亜「………そうだな……えぇっと……」

上条「やっぱりバイトとかしてのかな?どうなんすか?」

芹亜「…バイトか……まあ、しているけど」

芹亜(どっちが本業なのかあいまいだけど、学業と理事会のブレインて……うぅむ……まあ、バイトって事で構わないな、うん)ダラダラ

上条「ですよね、それで?」

芹亜「ん?」キョトン

上条「なんのバイトしてんすか?」

芹亜「……………」

上条「………先輩?」キョトン

芹亜(……なんて言おう……まさかそのまま言うのなんてできないけど、それ以外で私のイメージを崩さず納得させられるバイトってなんだ?うぅむ……」


芹亜(ネット関係か?い、いやそれだとパソコン見せてと言われたら誤魔化せん!!見せないで通す自信も無いし却下だけど、なら事務関係…………地味だ!!ピザ屋の宅配……バイク乗れないけど!!ならウェイトレス……似合わないだろ!!)ブツブツ

上条「……先輩?それでどんなバイトを?」

芹亜「………え、あー……こ……」

上条「はい?」

芹亜「……………………こんびに」フイッ

上条「えっ」


芹亜「」




芹亜(………しまった)グフッ




上条「コンビニ?マジですか先輩?」

芹亜「」

上条「へー……意外なバイトだなぁ」

芹亜(……どうも彼の目の前にいると頭がよく回らないけど……よりによってコンビニなんて口走るとはな……私が…)ガックリ

上条「何処のコンビニすか?」

芹亜「…………恥ずかしいから教えないけど」プルプル

上条「えー、残念……先輩のコンビニユニフォーム姿が拝見出来るかと思ったのに」

芹亜「…………」ピクッ

上条「同世代の子があれ来てたりするとけっこう可愛かったりするし」

芹亜「…そ、そうか?」ソワソワ

上条「先輩はなんか想像つかないけど、どうなのかなーって」

芹亜「…………」

上条「まあ、知り合いが来たら気まずいとかあるんでしょうかね?仕方ないかな」

芹亜「……そ、そのうち見せてあげるけと、うん」

上条「良いんですか先輩?」

芹亜「その程度ならいくらでも構わないけど」


芹亜(………ユニフォームだけ全コンビニ社種分揃えておこう)ソワソワ

今日はここまで(´・ω・`)すまんね間開けちゃって、でわの

………

上条「……もしもし土御門、終わったぞぉ?」

土御門『…………何も問題なかったか?』

上条「別に?つーか先輩は何かあったりするわけじゃないんだから、何か気になるのかよ?」

土御門『いや、無いならいい気にするな』

上条「それよりお前、盗聴器仕掛けるとかやめろよなぁ?目的とか理由は理解出来るけど気分良いことじゃないんだしさぁ……」

土御門『…………まさかあそこまで容易に発見されるとは予想外ぜよ、かなり入念にカモフラージュしたはずなんだが』

上条「そうなのか?でも先輩見つけたのは勘だっていってたしなぁ」

土御門『………そうか、まあ良いだろう』

上条「で?今日は終わりだよな、もう遅いし」

土御門『ああ、また明日ぜよカミやん、金は朝に渡すって事で構わないな?』

上条「ああ、お疲れ」


………

土御門「………やはり侮れんな、雲川芹亜」

土御門「…………」prrrr!

土御門「はーいもしもしカミやんレンタルサービスだにゃー!!」ピッ

芹亜『わたしだけど』

土御門「………予約は3週間後だ」

芹亜『入れておけ、ああそれとだ………彼の帰り際に新しい盗聴器を仕掛けておいた、今後は私にも受信させろ』

土御門「………一顧客に過ぎん貴様を贔屓にする事は出来んな」

芹亜『……誰のお陰で貴様はいままでと同じ日常を送っていると思っている?その辺りをもう一度理解させてやってもいいのだけど』

土御門「上条当麻の友人としての俺を手駒にしたいだけだろう貴様は、悪いが恩をきせようとしても無駄だぞ」

芹亜『……言うじゃないか、椅子の分際で』

土御門「ふん、話はそれだけか?」

芹亜『もうひとつ雑用を頼む、コンビニのユニフォームを全社分、明日の朝までに調達してほしいのだけど』

土御門「…………」

芹亜『返事はどうした?』

土御門「……カミやんは別にユニフォームフェチじゃないぞ?」

芹亜『そ、そんなことは知っているけど!!いいからもってこい、分かったな椅子!!』ブチッ

土御門「…………」ツー,ツー

土御門「……2サイズほど小さいの持ってってピチピチユニフォーム姿晒すようにでも仕向けてやるか」スタスタ

………

上条「さーて、あいつら大人しく待ってるかなーっと………ただいまぁー」ガチャ

美琴「あ、おかえり」トントン

禁書「おかえりかもとうま」グツグツ

オティヌス「少し待っていろ、もう少しで食事の用意が終わる」

上条「………そうかわかった……んー、なんだかんだで帰ると飯が作って貰えてる、なんて素晴らしい進歩なんだろうか、うん」シンミリ

美琴「大袈裟ねぇ」

上条「ん?」

禁書「短髪、おとうふ」

美琴「切ってそこ置いてあるでしょ」

禁書「ん、そっか」グツグツ

オティヌス「沸騰させないように火加減に注意しろ、煮立ち過ぎると味が悪くなるからな」

禁書「うん」

美琴「ふーん?中々手際良いじゃん」

禁書「まいかにもお墨付きもらったかも」フフン

上条「いや、なんで御坂が居る」

美琴「え、いや、ちょっとね」

上条「………門限守れよ不良娘!?そんなポンポンぶっちぎっていいのか常磐台の学生寮は!?」

美琴「そこはあんたに言われたくないわよ……大丈夫よ黒子には言ってあるもん」

上条「………はぁ、それで?」

オティヌス「この小娘には買い物を手伝わせたのだ、少々手が足りなかったからな」

美琴「まったく、食事作ろうにも材料どころかお米すらないんだもん、女二人で運ぶの大変だったわよ」

禁書「ちょっと買いすぎだったかも?」

オティヌス「まとめ買いは節約の基本だ、多少辛かろうが一気に買うに越したことはない」

美琴「まあ、そうだけどさ………せめて運搬手段は欲しかったわねぇ」

上条「買い物……?」

オティヌス「ああ、食材関係はほぼ切らしていたのでな、行ってきた」コクリ

禁書「これでしばらくはごはんの心配しなくていいんだよ」フンス

上条「待て、どうやって買った?お金は?」

禁書「え、それは……」

美琴「この子の給料……でいいのよね、それ出たって聞いたわよ?」

上条「給料…?」

オティヌス「そうだ、禁書目録の給金を仕送らせる事がてきたからな、禁書目録」

禁書「え、う…うん……とうま、はい」スッ

上条「……………80万はあるな……インデックス…」

美琴「良かったじゃん、お金困ってたんでしょあんた?そんだけあればレンタルとかやんなくていいし」

上条「………」

禁書「えと、とうま……ちょっと使っちゃったけど、うけとってほしいかも……」オドオド


上条「………」

禁書「あの、とうま?」

オティヌス「……受けとらんのか?」

美琴「なに?どうしたのよ?」

上条「……ちょっと使ったって、元はいくらなんだこれ?」

オティヌス「100万だが?」

上条「ひゃくっ…!?ちょ……あの……差額の20万はどこへ…?」ダラダラ

禁書「えと、まずごはんの材料かって、それから……」ゴソゴソ

オティヌス「各種支払いも済ませておいたからな、というか……殆どのインフラ滞納してたようなんだが?」

美琴「えーと、これが電気、こっちがガス、そんでこれが水道っと……ていうかここ、光熱費が寮費に含まれてないの?めんどくさー…」

オティヌス「そっちは大した額ではなかったがこちらがな、携帯料金2ヶ月分と、それに治療費用、これは払わねばならんものだろうし一括で支払ってきたからな?これで請求されているものはすべて片付いた筈だ」

上条「」

禁書「…とうま?」

オティヌス「おいどうした?」

上条「………あの、そのお金、どっからきたの?」ガタガタ

美琴「いやだから、この子の給料……」

上条「インデックスは給料全額天引きされてんだろ!?知ってるからな!?」

禁書「えっ」ギクッ

オティヌス「なにっ」ビクッ

美琴「へっ?」ギョッ

上条「どっから持ってきたの!?も、もしかして借金じゃあないだろうな!?」ウルウル

禁書「……ぅ…」

オティヌス「……ぐぬ…」

美琴「……えーと」

上条「………………………借金か、借金なんだな………………ふぅ……」フラッ



上条「」パタリ


禁書「と、とうま!?」パタパタ

オティヌス「お、おいしっかりしろ!?」オロオロ

美琴「え、倒れるほどショックなの!?」

そりゃ100万借金したとか洒落にならんわwwwwww
ましてや高校生が・・・。お嬢様共はやはり金銭感覚が狂ってていかんな(確信

オティヌス「……落ち着いたか?」

上条「………うん…なんとか、つまりお金の出所は御坂な訳ね?」クラクラ

美琴「そうよ、事情聞いたらほっとけないと思ったから」

禁書「ごめんかもとうま、やっぱりとうまにも一言伝えておくべきだったかも」

上条「…………頼むから金銭関係だけは勘弁して、マジで……」ウルウル

オティヌス「だが仕方ないだろう?お前だってレンタル云々なんてやっていたくないんだろう?」

上条「そうだけどな!?そうなんだけどな!?でも借金とか冗談じゃないから!!残ってるのすぐ返しても差額20万だぞ!?どうすんのこれ!?」ウルウル

美琴「返すのなんていつでもいいけど?」

上条「そういう問題じゃねぇ!!」ウガー!!

美琴「じゃあどういう問題なのよ?だいたい、使ったっていっても光熱費関係とか諸々以外には一切使ってないみたいだし近い内に捻出しなきゃいけないお金だったんでしょ?それを今日まとめて私が肩代わりしただけだし、支払い期限とか考慮したら結果的にあんたの負担はかなり減ったんじゃないの?どうなのよ?」

上条「ぐっ!!た、確かにそうだが…!!」

美琴「だいたいあんたね、何とかギリギリ生活出来てるってなんか言ってるみたいだけどさ、携帯は料金延滞、あんたがバカやって累積した入院費用は不払いで督促されてる、光熱費だけはなんとか遅れず払ってたみたいだけど今月はこれ、確実に滞納したわよね?さらに言うならこの子たちに一銭もお金預けてないのに冷蔵庫は空っぽお米もネコのごはんも何も無し、これギリギリ生活出来てるどころか余裕でアウトよね?」

上条「」

禁書「…………」

オティヌス「…………」

美琴「そんな体たらくでこの子たちがなんとかしようって思ってした事怒るのはちょっと違うんじゃないの?」

上条「…………そ、そうだけど…」オドオド

美琴「確かにあんたに内緒にしようとした事はダメだったわ、私が言い出した事だしそこは非を認めるわよ、でも結果的にあんたの負担は減らせた筈なんだから良いでしょ別に」

上条「………う、うぐぅ…」プルプル

禁書「……とうまが日常生活での常識論で論破されてるんだよ」ゴクリ

オティヌス「…う、うむ……普段の生活面ではこやつの考えはだいたい正しいと私も評価していたのだが」

美琴「ダメよあんた達、私も今気付いたけどこいつはそこら辺もけっこう怪しいわ、見習ったりしたら後で大変よ、大人になってからね」

上条「お、俺だっていろいろ考えてだな?」モジモジ

美琴「じゃ、まず私がお金貸したのすんごい嫌みたいだけどその理由は?」

上条「…………………年下の女の子にすがりつくとか……上条さん的には許せないなぁーって……」モジモジ

美琴「……はぁ?あんたそんな理由で嫌がってんの!?馬鹿じゃないの!?」

オティヌス「……なんだ、典型的な下らん男の自尊心の問題だったのか、アホくさい……」

禁書「……とうま」ジトッ

上条「だってさぁ!?ほらこういうので頼ったりすんの情けないというかカッコ悪いというかね!?分かりませんかねぇ!?」

美琴「わかんない」ヘッ

オティヌス「もう少しまともな理由で嫌がっているのかと思ったらこれだからな、十分にダサいから安心しろ」ハァ

禁書「なんか損した気分なんだよ…」ジトッ

上条「…ぐぅ……!!やっぱり理解はされませんよねちくしょう!!」ウルウル

美琴「……はぁ、もう良いわ、とにかくこれであんたがレンタルとかやるのは終わりに出来る訳だし、他の事は別に口出しする権利もないし」ハァ

禁書「ありがとうかも、短髪」

美琴「べっつに、このくらいなら幾らでも手を貸すわよ」ヒラヒラ

上条「………レンタルを止める、か……うーん…」

オティヌス「なんだ、何か問題あるのか?」

上条「………いや、ダメだ、やっぱり止められない」

禁書「……え?」

美琴「………ちょっと、なんでよ?」ジロッ

上条「お前に返す金、止めたらどうやって払うんだよ……」

美琴「だからいつでも良いっつってんでしょ、良いから止めなさい、良いわね?」ジトッ

上条「いつでも良いっていってもずるずると先送りにする訳いかないだろ!?さっさと返す、これだけは譲れないからな!!」

美琴「いつでも良いっていってんだから何年後だろうが何十年後だろうが構わないっつってんのよ良いから辞めなさいよね!!続けられたらそれこそ貸した意味がないっつっの!!」バンッ

上条「そんな先にてしよ常識的にしちゃだめだろ!!とにかくさっさと返す、みっちりやれば一ヶ月ぐらいでなんとかなる!!」

美琴「だ、か、ら!!!!やめてくんなきゃ困るっつってんだろがゴラァァァァァ!!!!」バチバチバチバチィ!!

上条「ぎゃぁぁぁぁぁビリビリすんな!?家電が!?家電達の命がァァァァァぁぁ!?!?」バキンッ

オティヌス「お、おい二人とも落ち着け…!?」オロオロ

禁書「け、ケンカはダメなんだよ!?」オロオロ

美琴「良いから辞めろ!!とっとと辞めろ!!なにがなんでも意地でも辞めろ!!!!」

上条「レンジ無事冷蔵庫無事テレビも無事………よ、良かった全員無事だな家電ちゃん……」サスサス

美琴「話を聞けッッ!!!!涙目でテレビをなで回すな!!壊しちゃったら弁償ぐらいするわよ!?」ウガー!!

上条「……お、お前がいきなりビリビリすんのが悪いんじゃねぇーかよぉ…」ビクッ

美琴「あんたが意固地だからカッとなっちゃったのよ!!悪かったわね!!」

オティヌス「おい、お前がこの小娘に負い目を作りたくないのは一応理解出来なくもないが、だからといってレンタルを辞めさせる為に出すものを出してくれた意味を無くすのかお前は?」

上条「…………」

禁書「……とうま、みんなとうまに辞めて欲しくて相談してたんだよ?」

美琴「………あんたさぁ、ちょっとくらい人の意見聞きなさいよね?いっつも一人でなんとかしようとして、それあんたの悪い癖だからね?」

美琴サン、さっきは『典型的な下らん男の自尊心』って物凄く正論を言っていたけれど、
今は『典型的な下らん女の嫉妬心』でレンタルを辞めさせようとしてるようにしか見えないので物凄くブーメランだぜよ

上条「………わかった、辞めるよレンタル」

美琴「……む?」ピクッ

上条「確かに御坂の言う通りだ、俺が頑固過ぎる面もかなりあるんだろうな……」

オティヌス「ようやく聞く耳持ったか、やれやれ……」

禁書「良かったかも」

上条「一人で暮らしてるんじゃないんだしな、俺一人が躍起になってもダメだったって事か……悪かった」

美琴「……よし、納得してくれたんなら構わないわ、私も勝手にでしゃばったの謝る、ごめん」

上条「………しかしあれだな」

美琴「なに?」

上条「御坂って良い奥さんになりそうね………思ったより経済面でシビアというかなんというか」

美琴「へぷぼぉっっ!?!?」ブフォー

禁書「…………」

オティヌス「…………」

美琴「にゃ、にゃ、いきなりなゃにを!?」

上条「えーとなんつうんだこういうの?えーと……かかあ天下?」

美琴「そ、それは結婚してる人の関係!?まだけ、結婚してないでしょ私ら!?」

上条「………まあそうか、うーん?」

オティヌス「おい小娘」

禁書「まだってなにかな短髪」

美琴「うぐっ!?」ビクッ

………翌日、昼休み。


土御門「そういう事なら構わんぜい、むしろ早めに辞められる事になって良かったにゃー?」

上条「内心複雑だがな、まあやりたい訳じゃなかったし感謝してるよ御坂には」ハァ

青ピ「ま、なんにしてもお金の心配せんようになれて良かったやんカミやん、僕も内心嫌々レンタルに赴くカミやんを見て女の子達が心を痛めんかとヒヤヒヤしとったんやで?」

上条「俺そのものに対して心を痛めろよそこは!!」

土御門「それでカミやん、借りた金の残金はどうした?」

上条「返そうと思ったんだけどな、「あんた、何かしらの緊急の出費とかにとんでもなく弱いみたいだからまだ持ってなさいよ」って感じで言われてな、そのまま借りっぱ」

土御門「ほう、まあ適切な判断と言えるにゃー?」

青ピ「カミやんの場合何処で負債抱えるかわかったもんじゃあらへんからね、そのままかりとった方が正解やろね、返済期日も利息もあらへんのやろ?」

上条「………不安になるから突然の出費フラグを立てるのは止めろ」



ピンポンパンポーン

『えー、一年の上条ちゃーん?いまから大至急職員室の先生の所まで来てくださーい、ちょっと大事なお話がありますので………繰り返しますよー?一年の上条ちゃん、今すぐ先生の所へ……』



上条「……ん?」

土御門「何かしたぜよカミやん?」

青ピ「小萌せんせぇからのご指名やで?」

上条「………昨日のアニェーゼ達の事か?いやでもその辺は既にお叱りを受けたまわりましたけどなぁ………宿題とかか?なんかあったっけ?」

土御門「宿題ぶっちぎるのはカミやんの十八番だしにゃー?わざわざ職員室呼びつけてお説教するなら問答無用で補習ってのが小萌先生のスタイルじゃね?」

上条「……それもそうか……まあ、行けば分かるかな、ちょっと行ってくる」ガタッ

土御門「お達者でにゃー」

青ピ「僕も小萌せんせぇに呼び出されてお説教されたいわぁ…ええなぁカミやん」

………

上条「小萌先生ー、来ましたよー?」

小萌「あ、上条ちゃん今回は呼んだらすぐ来ましたね、感心ですよー?」パタパタ

上条「それで先生、ご用件は?」

小萌「うーん……ちょっと言いづらい事なんですけど………とりあえずこれをまず渡しますね?」ピッ

上条「……うん?なになに、えーと……○○高等学校所属男子学生寮規約書?」

小萌「そっちは今からする説明の補則用の書類です、2枚目をまず見てください上条ちゃん」

上条「……2枚目?」ピラッ


[保険適応外費用請求書]

「修繕費用として

¥848,000也


上条「」

小萌「………先生もいろいろとお話してきたりしたんですけど……その、あの寮を管理してる先方がいくらなんでも壊しすぎだーってカンカンなのですよぉ、先生ちょっと庇いきれませんでした……」

上条「」プルプル

上条「………た、確かに何とか保険効かせて治して貰った記憶はあるけど…」ワナワナ

小萌「保険が通る前に業者さん説得して修繕して貰ってたんですけどね、ほら、住んでる所がボロボロじゃ可哀想ですから……何度も先生頭下げてとりあえず修繕費用支払い前に直して貰えてたんですけど…」

上条「…………保険適応外認定をうけたと…」

小萌「そうなんですよ、まあ聞いた話では故意に破壊したような壊れかたばっかりだったからそれは仕方ないんでしょうけど」

上条「で、デスヨネー」ヒクッ

小萌「それで、とりあえず請求書と証拠の見積りをですね、さっきファックスされちゃいましたから上条ちゃんの今後の住むところとか支払い責任をどうするのかとか話さなくちゃいけないので呼んだんです、おーけーですか?」

上条「…………な、何故今このタイミングでこんな請求が……」ウルウル

小萌「それは先生が上条ちゃんの知らない所で日夜いろんな所にお話しに行ったり説明したり説得したりなんとか上条ちゃんの責任回避に頑張ってたからですよぉ、まあ、これにかんしてはダメでしたけど……」シュン

上条「……す、すんません」ガクッ

上条「……す、住むところっていうと………」

小萌「……ぶっちゃけ出てけって言われてますね」

上条「………そ、そらそうですね……ふはは…」プルプル

小萌「住むところなんかはまぁ、暫く先生の所でシスターちゃんごと預かっても問題ないのですけどね、それよりこのお金どうするかです」

上条「………」

小萌「金額が金額なので先生もちょっと立て替えとかは難しくて………上条ちゃんだってこんなお金持ってないでしょうし………ですから、あんまりこういう事でご連絡するのは気が引けるんですけど上条ちゃんのご両親にも相談しなきゃですよねぇ…」ウーン

上条「え、父さんと母さんに…?」

小萌「はい、どのような支払い方法にするかとか、まあそういうのも含めて保護者の方に知らせない訳にはいかないです」

上条「………………」

小萌「えーと、先方さんが言うには全額一括で支払うなら寮に残っていても構わないとは言ってますけど、上条ちゃんは誰かに面倒見て貰った方がおバカな事しないと思うから先生としては……まぁそこは上条ちゃんと上条ちゃんのご両親でお話するべき所ですかねぇ」

上条(……………と、父さんと母さんには迷惑かけたくねぇな……い、一応持ってるが!!いや、でも!?)プルプル

小萌「ではちょっと上条ちゃんのご両親に連絡しちゃいますね?」ポチポチ

上条「っ!?」

小萌「……ふぅ、気が重いですけど払わない訳にはいかないですからねぇ………あ、もしもし?私は○○高校の上条ちゃ…ゲフン上条当麻くんのの担任を勤めさせて頂いている月詠という者なのですがそちらは上条当麻くんのお母様でよろしいでしょうかー?」

上条「……ぬ、ぬおおおおおおおお!!!!」ガシッ、ブチッ!!

小萌「あ!?か、上条ちゃんなにするんです!?」


上条「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」ガシッ、ダダダダダッ!!

小萌「はぐっ!?むぐーー!?!?」ジタバタ


シーーン……

災誤「……なにしとるんだあいつは?」

親船「……さ、さあ?」

黄泉川「月詠センセが生徒に拐かされたじゃんよ…」


……で、体育用具室。

バターン!!

上条「おおおおおおおおっ!!ふんっ!!」ぽすっ

小萌「はぅ!?た、体育用具室でマットの上ですか!?か、上条ちゃんなにするんです!?」ソワソワ

上条「……はぁ…はぁ……先生ちょっと待っててください今……っ…出すから……」バサッ、ヌギヌギ

小萌「ふぇぇ!?だ、出すって何をです!?ぬ、脱いでるって事はやっぱりあれなんですか!?」ソワソワ

上条「(御坂から借りた金こんな事につかったら)後悔するかもしれないけどっ……!!(親への電話を止めたし)今さら止められない!!」ポイッ

小萌「はぅ!?」カァァァ

上条「先生!!」ガバッ

小萌「だ、ダメなのですよ上条ちゃん!?せ、先生は生徒と教師の禁断の愛欲物語とかマンガやドラマでは大好物ですけどじ、実際にはほんのちょっと困ってしまいますからっ!!いや、やめてください上条ちゃん!!」クネクネ

上条「先生、80万あります、ちょっと足りないけど何とかなりませんか」バンッ


小萌「……………ほぇ?」ピタッ


上条「の、残りのお金は近いうちに払いますんでこれでどうか……!!ふぐぅ…!!」ブワッ

また数時間後にくる(´・ω・`)ノ


レンタルの合間がやたら長くなってるけどおおめにみてちょ、美琴と小萌先生のターンをついでにやっておきたかったんや


小萌「……えーと、上条ちゃん?」

上条「…お、親に迷惑は掛けられないんで……ちょっと足りないけど…これでどうにか……」プルプル

小萌「……どうして脱ぐのかって思ったらお金を体にくくりつけてたのですか」ジトッ

上条「へ?ええまぁ、こんな大金ポケットごときじゃ安心出来ないし、家には置いときたくないし銀行は早朝やってないし」

小萌「……コンビニのATMで良いと思いますけど」ジトー

上条「手数料もったいないじゃないすか」キッ

小萌「…………そんな事言って変な所でけちったりするからお財布落としたりなんかしたとき困るのですよ上条ちゃん」ハァー

上条「……そ、そうですかね?」タジッ

小萌「……まあそこは今は言わないでおきましょう、それで、このお金どうしたんですか?」

上条「…………」

小萌「言いなさい」ジッ

上条「実はコツコツバイトをですね?」フイッ

小萌「誰に借りたんです?そもそもこんな大金借りた理由は何なんですか?」

上条「…………」ダラダラ

小萌「いっつもフラフラしてて何処で何をしてるかまったく分からない上にいつのまにか入院なんかしちゃってる上条ちゃんがコツコツバイトでこんな大金稼いで貯めておくなんて出来ないのくらい分かってますからね?」ジッ

上条「し、信用ないなぁ俺……ふへへ…」プルプル

小萌「笑ってないでとっとと言いやがれですぅ」プンスカ


上条「………えーと」

小萌「言いたくないんですか?」

上条「…………は、はい…ちょっと勘弁してほしいなーって…」エヘッ

小萌「では受け取れませんねぇ、出所不明の大金を未成年の学生が持っていたとか大問題なのですよぉ、したがってご両親に修繕費用と合わせてまとめて報告ですねー、残念でした上条ちゃん」スチャ、ポチポチ

上条「ぎゃぁぁぁぁぁ待って!?待って先生お願いですから待って!!」ハシッ

小萌「ふぁぁっ!?ちょ、上条ちゃん上半身裸でつかみかからないでくださっ……やぁっ!?」ジタバタ

上条「お、お願いしますから何とぞ穏便に!!ご慈悲を!!ご慈悲をぉ!!」ガシッ、グイグイ

小萌「こ、この体勢はいろいろまずっ!?やっ、ふぁ!?だ、ダメです上条ちゃん!?はぅ、わ、わかりましたから!!言う通りにしますから…離れ…はぅ////」クネクネ

上条「ホントに!?大丈夫ですか先生?」パッ

小萌「……………うぅ……上条ちゃんはいっつもいっつも先生のウィークポイントを適格に攻めてくるから困るんですよぉ……分かりましたよなんにも聞きませんよどうせいっつもそうなんですから……うぅ……」ドキドキ

上条「……いや、すいません先生……それで足りない分なんですけど……」

小萌「……えーと、ひぃふぅみぃ…………だいたい5万ですか……仕方ないですねぇ、ほんとはいけないしするべきじゃないですし先生だって困ってしまうんですけどこのぐらいなら立て替えてあげますよ上条ちゃん」


上条「…………ま、マジですいません、まさか先生が立て替えてくれるとは」

小萌「今回だけですよ?上条ちゃんはヤンチャですけど性格的に悪さする子じゃないですし、先方さんは一括じゃないと納得しないかもしれませんし」

上条「…………ホントに良いんですか?」

小萌「じゃ、ご両親に連絡します?」

上条「…………必ずお返しします、ありがとうございます先生」orz

小萌(………しばらく安酒ですかねぇ……わたしもあんまり貯蓄はしてませんし……ふぅ……)





…………

上条「………という訳なんだが」


土御門「…………」

青ピ「…………」


上条「続けるよレンタル、こうなったら燃え尽きて灰になるまでレンタル上条さんとして生きる他ないや、ふはは」ウルウル

青ピ「……なんというか、言葉にならへんわ」


上条「だろ?笑っちゃうよな」ヘラヘラ

土御門「………カミやん、その請求書の明細貸してみろ」

上条「はいよ」

青ピ「どれどれ?えーと、9月頭にベランダ及びガラス戸全交換及びリビング壁紙張り直し」

上条「闇咲逢魔っておっさんにぶっ壊されてなー、ふはは……弁償させようにも連絡先ワカンネー」ヘラヘラ

土御門「……給湯器修理、これが10月」

上条「それインデックスだわ、洗剤を給湯器にぶちまけてなぁ、ふはは、そんなかでは大した金額じゃないど」

青ピ「………なんやこれ?浴室改装工場?」

上条「レッサーとバードウェイな、あいつらは連絡取れるけどさぁ、弁償させようとしたらミイラ取りがミイラになりそうだしねぇ、リスク背負うぐらいなら関わらん方が身のためになりそうだし、ふはは」ウルウル

土御門「………カミやん」

上条「昨日だぜ?百万借りたの、それが一日どころか12時間程度ですっからかんだぜ?ふはは」ポロポロ

青ピ「………うわぁ」







上条「……………………ふ………不幸だぁ……」グシグシ



上条「という訳でな、辞めるっての取り消しな」

青ピ「……そ、そか…まぁ頑張ってなカミやん」

土御門「………カミやんマジで仕事斡旋するか?というかきちんと契約書にサインすれば今までのカミやんがこなした出来事に給料発生させられるぞ」

上条「契約書って?」

土御門「雇用契約書、一応必要悪の教会のメンバーにも形だけに近いがそういった体勢は整えられている、カミやんにその気があれば即日支払いされるように手を打つが」

上条「やだ」

青ピ「なんの話か分からんけと、お金貰える事しとったんなら貰っといた方がええんとちゃうの?」

上条「俺は金が欲しくて動いた訳じゃないし、それにな?土御門の誘いにのってイギリスと雇用関係とか築いたら最後、二度と普通の生活に戻れなくなるだろ、学園都市側のそういった組織も同じく無理、やってる事気に入らねぇからな」

土御門「だろうな、そう言うとは思っていたが……」

青ピ「なぁなぁツッチー、それって雇用契約結ばんともらえへんの?仕事しとったのならカミやんが嫌がろうと渡してもええんとちゃうの?」

土御門「にゃー、気持ちはわかるんだがにゃー?例えばだ、ワ○ミとかす○家で働いてるバイト達が大変そうにしてたからカミやんがなんの関係も無いのに手伝ったとしたら、雇用側はカミやんに給料渡すと思うかにゃー?」

青ピ「ないわぁ、カミやんやっとる事むちゃくちゃやんそれ」

土御門「実際に末端のワンオペバイトは物凄く助かるけどにゃー、内心どうあれ評価されるような行動ではないって組織内では言うほかないんだぜよ」

上条「つーか何故ブラック企業で例える」

土御門「分かりやすくカミやんの行動を説明しようと思って」

上条「ああそう…」


上条「……まあいい、お前の微妙な例えとか関係無しに別に評価なんて要らないし、それより放課後に相手する奴は誰なんだ?」

土御門「レッサー」

上条「おい、レッサーとバードウェイとキャーリサは最優先で出禁にしとけっつったろ」クワッ

青ピ「さっき話にでとった子やね、丁度ええんとちゃうの?」

土御門「説得して金踏んだくれにゃー、それから出禁でも遅くないぜよ」

上条「………く、仕方ないか……確かに言う通りではあるからな」

土御門「じゃ、授業終ったら頼むぜよ」

青ピ「これ以上負債作らんように気を付けてな、関係」

上条「わかってるよ!!」グスン


…………放課後。

レッサー「という訳で私です!!前回の敗北を乗り越えて再びやってきましたよ!!」フンス

上条「そうか、おつかれ」

レッサー「相変わらず私にはつれないですねぇ………そんなに私の事嫌いなんですか?」ウルッ

上条「嫌いにもなるわ、ほれ……まずこれ読め」スッ

レッサー「……ちっ、涙目上目遣いにもどうじませんよこの人……えーとなになに?うへぇ日本語表記だけじゃないですか配慮が行き届いてませんよめんどくさいなぁ」ジィー

上条「読めないなら読むけど」

レッサー「読めますよ、ただちょっとめんどくさいってけですからね……えーと、ほーけいてきohそとうけもとむ書………FUJYOSHI・BOOKかなにかですか?」

上条「おまえわざとだろ」

レッサー「で、この請求書がなにか?」シレッ

上条「………いちいちツッコまねぇからな?簡単いうからな、お前らが前壊した浴室の修理費払え」

レッサー「ああ、あれの修理代ですか」ポン

上条「分かってたなら修理代ぐらいあの時おいてけよてめぇ!?」

レッサー「えー、私にそんなお金ないですよぉ」ブーブー

上条「こ、このやろっ……!!」イラッ


上条「こっちだってそんな金ねぇよ!?いいから払えよぉ!!」ビッタンビッタン

レッサー「えぅっ、な、なんでそんな必死なんですか………払えとかそんな事いわれても困りますよぉ……」タジッ

上条「お前以上に俺は絶賛お困り中なんだよ…!!ま、マジでどうにかしなきゃならないんだよ頼むから払ってくれ……うぅ……」ポロポロ

レッサー「………む、むぅ……どうしましょうかね……」オロオロ

上条「………ぜんぜんないの?」

レッサー「私のおこづかいは前回と今回こちらに来た旅費分でぶっとんじゃいましたし……新たなる光の活動費から捻出しようにも最近稼いでないからカッツカツですし、無理矢理払おうとすれば尻鷲掴みにされる所か夜鷹まがいの事してこいとか言われてケダモノバイキングの子孫の男性に大事な方を鷲掴みにされちゃうかも……」クネクネ

上条「……尻をいちいち振るなうっとおしい、つーかそんなカッツカツの状態で何回もきてんのかよお前は!?アホかよ!?」

レッサー「………そんなに魅力ありませんかねぇ、うーん…」

上条「話が進まない!!真面目に聞けよ!?」イライラ


レッサー「私は常に大真面目ですけど」キッ

上条「もうそういうの、いいから」ブンブン

レッサー「ちっ、ホントに男ですか貴方、これだけしても無反応とか」

上条「俺はきちんと話がしたいの、分かる?ねぇ?」

レッサー「でしたらそちらの話にあわせますけどね、そもそもですよ上条さんっ」ビシッ

上条「おう、なんだ」

レッサー「私はその負債に対する支払い義務などない!!何故なら私が壊したんじゃないからです!!」

上条「なにぃ!?」

レッサー「ふふん、自分が手を下した訳でもないものにお金なんて払えませんよ、残念でした」ドヤッ

上条「んなこと言ってもお前バードウェイと一緒にその時俺がいた風呂場にもぐり込んできてただろ!?」

レッサー「ですから、あれは明けの日射しのボスがやった事でしてね?私がしたことと言えば破壊の現場に居合わせそれを傍観したのちに貴方の寝ている場所へ潜り込むという目的に便乗しただけですよ、ほら私は壊してない」フフン

上条「どう考えても共犯の同罪じゃねえかバカ野郎!!?!」ウガー!!

レッサー「……むぅ、私じゃないのに……まあちょっとは責任あるのは間違いないでしょうしなんとかしましょうか」ポチポチ

上条「なんだ、当てがあるのか?」

レッサー「当てというか同罪の奴というか、ちょっと連絡先は以前に交換してるので事情説明してみますね?」ポチポチポチポチ

上条「同罪の奴ってバードウェイか……ちょっとなぁ…いやでもやっぱりお金は払って貰えるなら貰った方が……」

レッサー「…なんですか?私に言ってきて向こうには言わないつもりだったんですかもしかして?そんなところで贔屓にされても困るだけなんですけど?」ポチポチ

上条

上条「……だってバードウェイはシャレにならん事平気でするし」

レッサー「ま、それはそうですけど…おっ?」ピローン

上条「………なんだって?」

レッサー「……待ってくださいね、えーと」ポチポチ



レッサー「ふむ、なるほど……上条さん朗報ですよ、払わなくていいようにしてやるから心配するなだそうです」

上条「え、払ってくれるの?」

レッサー「いえ?」


上条「は?」

レッサー「修理業者ぶっ潰せば支払いなんてうやむやになるだろうから潰して来るって言ってます、丁度学園都市に居るからすぐに終わるそうです」

上条「止めさせろ!!さっさと止めろ今すぐ!!ほらみろだからアイツには言いたくなかったんだなんて解決法考えんだよホントにさぁ!!!!」ビッタンビッタン

レッサー「ワガママですねぇ、わかりましたよやめるようにメールしときますよ……」ポチポチ

上条「………まったくもう……ホントにやだぁ……」ウルウル

Prrrr!

上条「…ん?もしもし……」

バードウェイ『冗談の通じん奴め、ちょっとしたジョークなんだから軽く流せ馬鹿者が』

上条「バードウェイか、いや……お前が言うと冗談に聞こえないから…」

バードウェイ『ふん、まあいいがな………それと私が責任あるであろう金額分はお前の口座にたった今振り込みしたから確認しておけ、この請求に関してはお前の言い分が正しいからな、払うのは当然だろう』

上条「マジで!?」パァ

バードウェイ『当然だ、私は無意味にお前を敵になどしたくないからな……………だ、だから私の出禁を解いt…ブチッ

上条「バードウェイは自分の責任分は払ってくれるってよ、それでお前は?」ジー

レッサー「うぐっ、きっちり半分なんですかね?」

上条「………えーとどれどれ?」ポチポチ

上条「……口座チェックしたが入金されてるな、この金額だときっちり半分だな……この際俺の口座なんで知ってるのかとか請求額なんで知ってるのかとか置いておこう、うん」

レッサー「……くっ、けちくさい全額払ってくれれば良いものを…!!」ギリッ

ねむい(´・ω・`)ねる

レッサー「うーん、しかしどうしましょうかね……日本式に言うなら無い袖は振れないってやつなんでけど」

上条「……お前なぁ」

レッサー「分かってますよここで突っぱねたら貴方の私への印象下り最速ですし、なんとかしますよまったくもう……」ポチポチ

上条「出来るならさっさとせい馬鹿者め」

レッサー「今確認しますってば、えーと……」ポチポチ

レッサー「……………」

上条「おい、どうした」

レッサー「……体で払いますっ!!やっぱ他のメンバーに言ってもダメだった!!」

上条「あぁん!?」ギロッ

レッサー「そういう事なので何処かホテルへ行きましょう!!大丈夫ですよ今回は私が悪い訳ですし、あんなことやこんなことされたとしても責任取って英国に忠誠誓えとかは言いませんから!!負債分はやりたい放題ですよ!!」グイグイッ

ゴッッ!!

レッサー「ハグッ!?」ゴチィッ!!

上条「次ふざけたらゲンコツじゃ済まさん、何回もそういうのはいらんっていってんだろレッサー?」

レッサー「い、痛っつ……ぼ、暴力反対…」クラクラ

上条「どの口が言いやがる、これはお説教だ毎度毎度しつこくピンク色な方向に話持ってこうとしやがって!!」

レッサー「………わ、わたしくらいの年齢の女が一番需要がある筈なのにっ!!せくしぃな筈の私が迫ればそれだけで男は狼になる筈なのにっ!!」ウルウル

上条「………どうやらお前は徹底的に叩き伏せないとダメらしいなレッサー」ポン

レッサー「へっ」ビクッ

上条「しょんべん臭いアホ娘がどんなにセクシー気取ってもしょんべん臭いまんまなんだよ、分かったか小娘」

レッサー「」がーん

レッサー「……しょ、しょんべん臭い……」フラフラ

上条「しかし困ったな……実際に払えないって事なんだろ?」

レッサー「………は、はいそうです、申し訳無いんですけど今すぐ払うっていうのは難しいかなーって…」グスン

上条「…………はぁぁぁぁ……分かった……分かったよこんちくしょう!!」ボリボリ

レッサー「うっ…す、すみません…」ビクッ

上条「じゃ、後で払ってねレッサー」

レッサー「………後でと言うと?」

上条「期限は……まあなるべく早くが良いけど別に決めなくて良いよ、きちんと真っ当な手段で働いて返せ、良いな?」

レッサー「真っ当なって?」キョトン

上条「普通の仕事して返せって事、キナ臭い事して稼いだ金とかあんまりな」

レッサー「それ魔術師の私に言いますかね……明けの日射しのボスからの入金はあっさり喜んでたくせに」ジト

上条「ああ、アイツは手遅れだ、言っても聞かねーし」ブンブン

レッサー「……向こうの方が年下なのになんで私だけ子供みたいな扱いされるんですか……いまいち納得できませんよ」ブツブツ

上条「……あいつの場合見た目通りの年齢なのかを疑っちまうレベルで貫禄あるからなぁ……それはともかく、そういうことでいいなレッサー?」

レッサー「わかりましたよぉ、言う通りにしますよ、でもそちらの言い分通りに受け取ったら返済するの早くても数年先ですけど?」

上条「いいよ別に、払ってくれるって約束するならいくらでも待ってやる」

レッサー「そういうところはあまちゃんですねやっぱり、まぁ助かりますけど」

上条「あ、そうだ一応念書書こうかレッサー?」

レッサー「えー」

上条「早く、ほれこれ紙な、書面はえーと…「わたくしレッサーは上条当麻に対して成人した後寮修繕費用として以下の金額を支払う事を約束します」でいいか、確かサインさえすれば正式な書類として扱えると思ったし」

レッサー「むぅ、仕方ないですね、逃げたりしないですけど貴方がそう言うなら書きますよ、ペン貸して下さい」

上条「はい、真面目に書けよ?」スッ

レッサー「……どうやって不真面目に書くんですか失礼な………ん?」ハッ

上条「なんだ?」

レッサー「……あ、いえいえ、では大真面目に書きますね?ふふん♪」サラサラ


レッサー「ふんふふん♪ふんふふん♪ふんふんふーん♪」サラサラ

上条「……なぜいきなり上機嫌なんだ?つーか英語で書いてんのかよ!?」

レッサー「日本語の書き取りはちょっと苦手なのでっ!!」カキカキ

上条「……まあいい、お前の母国語で書いてあろうが書面に出しちまえばその約束は絶対だからな」

レッサー「そういうことです、よし書けた、あとはサインしてっと……はいっ♪上条さんもちゃんと一筆サインしてくださいね♪」ピシッ

上条「ん、分かってる」カキカキ

※レッサーの書いた文章の日本語翻訳文。

「わたくしレッサーは上条当麻に対して成人した後、以下の金額の支払いをします。そして上条当麻は以下の金額を受け取りした後、わたくしレッサーを伴侶とし英国への帰属を誓い生涯尽くす事を約束します。」


レッサー「よっしこれでオーケーですね上条さんっ♪じゃあちょっとそこのコンビニでコピーして来ますねっ!!」ピョンピョン

上条「お、おう……写しって必要だもんな」

レッサー「ふふふん♪待ってて下さいね♪」ピコピコ

上条「………なんであんなゴキゲンなんだ、こういう念書書くのって普通はテンション下がると思うが」ウーン?

………

青ピ「カミやんおつかれ、で、どやったの?お金」

上条「なんとか回収出来そうだな、まぁ結果的にはレンタル受けといて良かったかな」

青ピ「おお、良かったやん」

上条「まあバードウェイが渡してくれた金だけだけどな、現状回収できたのは……レッサーはまぁ、約束破ったりする奴ではないだろ多分、念書書かせたし、ほら」スッ

青ピ「英文やん、カミやん読めんのこれ?」

上条「ぶっちゃけ読めない、でも大丈夫だろ、そこは信用してる」

青ピ「えーとなになに?……………カミやんこれ……」ジッ

上条「ん?」

青ピ「………まあええわ、カミやんも迂闊な所直らへんねホントに」

上条「え、なに?なんかおかしいの?」ビクッ

青ピ「……勉強の為に自分で辞書引いて調べときカミやん、僕としてはこういう強引な手口もシチュとしてはありやし何も言わんとくわ」

上条「おいおいなんなの!?変な事書いてあんのねぇ!?まさか支払いしないとか!?」ガタガタ

青ピ「支払いはするって書いてあるけど」

上条「なんだビビらせんなよ……そこさえ明記されてるなら後は問題無いって」

青ピ「………さよか、ならええわ」


上条「さ、とりあえずこれは大事に保管してと、次だ次、次は誰だ」

青ピ「やる気満々やね、次は誰やったかな……えーと、確か木山春生っちゅう名前やったかな?」

上条「……だれ?」

青ピ「僕に聞かれても分からんわ、忘れとるだけでカミやんの知り合いとちゃうん?」

上条「……まあ、多分そうかな?んで何処に居るのその人」

青ピ「場所はここやで、ほい地図」

上条「分かった、んじゃまたな」

青ピ「しっかり稼ぐんやでー」ノシ

………

上条「えーと、この公園か……しかし野外での待ち合わせが多いな」スタスタ

上条「寒いんだし室内で待ってる方が良いと思うんだけどなぁ……なんだろ、見つけやすいようにって配慮なのかね?」キョロキョロ

服の塊「………」

上条「………なんだこれ?ベンチに衣類で無理矢理ム○クを作りました的な物体が座ってる」

服の塊「おお来たか、待っていたぞ上条くん」モソモソ

上条「っ!?」ビクッ

服の塊「わざわざ済まないね、こんな寒い中出向かせて、ああそうだ挨拶が遅れたな、久しぶりだね上条くん、私の事を覚えているかな?夏頃に会ったのだが」ノソノソ

上条「服の妖怪に知り合いは居ないです、じゃ」スタスタ

服の塊「あ、何処に行くのだ?待ちなさ……へぶっ!?」ベシャ

上条「………前見えないのかな、まあいいあれには関わらん方が良さそうだ怪しすぎる」スタスタ

服の塊「ま、まて!!すまん起こしてくれ動けない!!」ジタバタ

上条「なんだこいつ」


服の塊「……すまない助かった、どうも冬は身動きが取りづらくていけないな」モソモソ

上条「そらそんな着ぐるみもびっくりな重ね着してたら動けないでしょうよ……」

服の塊「気温が低い環境で活動するには衣服を重ねて着用するのが防寒の基本でありもっともポピュラーな耐寒方法だろう?」

上条「……限度があるッッ!!」

服の塊「むっ……確かに動きづらい面はあるが快適に外出するには効果は素晴らしいんだぞ?転んでも痛くないし」

上条「そもそもそんなに着込まなきゃ転ばないから、つかネタとかじゃなくマジでそれ普段着!?」

服の塊「そうだが、まあ確かに他の者に比べたら厚着だが構わないだろう?どうせ私の貧相な体付きでは注目なと集まらんしな」

上条「貧相かどうかなんてわかんないから、ムッ○とかガチ○ピンとかくま○んとかふ○っしーのスタイルに酷似してるから」

服の塊「失礼な、私は太っては居ないぞ……い、一応くびれてる…」モフモフ

上条「だからわかんねぇよそんなもん!?」

上条「つーか、脱いでくれません?学園都市の七不思議が八不思議になりそうな風貌の妖怪服ダルマと会話してるとか俺まで異端扱いされますよ、マジで」

服の塊「女性にいきなり脱げとは……あまり関心しないな」モッソモソ

上条「女かどうか判断出来る所が声しかないのに失礼とか言われても」

服の塊「………まあいい、この姿が見るに耐えんと言うなら脱ぐしかないか、話が出来ないのならわざわざ君をレンタルした意味が無くなるしな」モソモソ

上条「そうして下さい」ハァ

服の塊「………むっ…」モフッ

上条「……なんすか」

服の塊「すまない上条くん、脱ぐの手伝ってくれ、脱げなくなっている」モフモフ

上条「あんたほんとになんなの!?」

上条「……よいしょっ!!」スポンッ

木山「ぷはっ…よしここまで脱げたら後は自分一人で大丈夫だ、すまないね」モソモソ

上条「……うわーもったいねぇー…」

木山「何がだね?」ヌギヌギ

上条「中身は相当良いと思うのになんと言うか、頭が残念過ぎるというかズレ過ぎと言うか…」

木山「………?なんの事か分からんが、まあいいもう少しで全て脱ぎ終えるから待っていたまえ」シュル…パサリ…

上条「はいはい…ってちょお!?」ギョッ

木山「どうした?」プルン

上条「なんで全部脱いだ!?ちょ、隠せ隠せ!?」ワタワタ

木山「君が脱げと言ったのに、どっちなのだ…」モソモソ

上条「なんで!!そんな極端なんだよ!?」ウガー!!

休憩(´・ω・`)また今日中にくるわ

木山「こんなものか?君と同じぐらいの着込み枚数だと思うが」

上条「……よし、ようやく見れる姿になった…まさか会話に入る前からここまで疲れるとは…」ゲンナリ

木山「手間を掛けさせて済まないね、どうも私は世間知らずな面があるらしくて……へくちっ!!」ブルッ

上条「………」

木山「さむい……」モソモソ

上条「…………」

服の塊「ふぅ………それでなんだったかな?ああそうだ、どうやら私は世間知らずな面があるらしくてな、その辺りの意見を学生達に聞いているのだが……」モッソモソ

上条「あんたは服の塊の中じゃないと生きられない人かなんかなの?」

服の塊「日が沈んで氷点下に近い気温である12月に君と同じ程度の薄着で何て居たら凍えてしまうだろう……若者は環境適応力に優れていて羨ましいな、私は駄目だ暑いのも寒いのも苦手で……」モッソモソ

上条「ヘビとかカエルみたいな変温動物ですかあんた……もう少し頑張って適応しましょうよ!?」グイグイッ

服の塊「おいよせ、さむっ…!!無理矢理剥ぐのはどうかと思うぞ上条くん!?」

上条「いいから!!ちょっとは慣れろっつの!?」ポイッ

木山「…あぁ…」ブルッ

上条「とりあえず不必要な服は俺といる間は没収」

木山「なかなか横暴だな君は……ひくちっ…!!」カタカタ

上条「セーターとカーディガンにダッフルコートで下には超厚手の保温性抜群のレギンス履いてさらにスラックスまで履いてモッコモコのファーマフラーに顔半分埋るくらい首に巻いて深々とニット帽まで被ってんのにまだ寒いか」

木山「さむい」

上条「ならなんで野外に呼んだの俺を!?店の中とか暖房効いてる所なんていくらでもあるだろ!?」

木山「……うむ、それはそうなんだが喫茶店等は何故か入店を断られてしまうのだ……」カタカタ

上条「不気味な服の塊が店の中に入って来たらそらなぁ……」

木山「かといって公共施設やショッピングモール等の大型施設にもちょっとな」

上条「なんで」

木山「…………その場に居合わせた子供たちが蹴ってくるのだ、オバケだとかなんとかいって、痛くはないのだが嫌われると悲しい」ショボン

上条「うん、仕方ねぇわ」コクリ

木山「貧相だぺたんこだなど色々言われたりはよくしていたが、化け物のように扱われるのはこう、ちょっと泣きそうになってしまう……くしゅん…!!」プルプル

上条「自覚無いってここまで恐ろしい事なんだな……」

木山「うむ、いくら子供と言えど心無い言葉や暴力を悪だと自覚なしに振る舞う事は恐ろしい事だよ、やはり大人達がキチンと善悪というものを教えてやらなくてはな、子供達の未来の為にも」コクリ

上条「……………そっすね」ゲンナリ

木山「変人扱いは科学者の常ではあるのだがね、最近はそれも限度があるのだなと思いこうして聞き取りのような事をしている」

上条「はぁ、それでレンタルを?」

木山「そういう事だね、都合よく対価さえ払えばちゃんと意見を言ってくれる知人を広告でみつけたのでこれだと思いすぐに申し込みをした次第だ」コクリ

上条「金払ってリサーチすかな話してくれる奴みんなに払ってんですか?」

木山「……いや、そもそも近づくと逃げられるのでこうして意見を言ってもらえるのは君が初めてだ、事前に予約しないと若者は話しすら聞いてくれない世の中だとはな」ハァ

上条「……………残念美人ってレベルじゃねぇ」

木山「というわけで君の意見は貴重だ、どんどん気になる事を言ってくれたまえ」

上条「まず、普通の格好をしましょうか…」

木山「……普通、か………普通の定義とは言ったいなんなのか、そこから議論せねばならないな……」ウーム

上条「あれだ春と秋の格好を全部の季節で頑張って維持して下さい、それだけでいいはず」

木山「夏は我慢すればなんとかなるが冬は凍えてしまうのだが……」

上条「あんた冬は沖縄夏は北海道にすんだ方が良いよそれ……」

木山「そんなこと言われても学園都市から離れるのはちょっとな…」

上条「…………」

木山「………まあ良い、普通の定義がいまいち曖昧で何とも言えないが参考になった、例を言うよ上条くん」

上条「いえいえ、ホントに誰でもこう言うだろって事しか言ってないので」ブンブン

木山「しかしさむい………冬という季節は本当に厄介だな…」ギュッ

上条「なんで抱きついてくんの」

木山「人肌というのは体温調整を行う上で効果的なんだぞ?寒いと人肌が恋しくなるという事は無いかね?あれ実はロマンチックな表現ではなく単なる生理現象なのだよ」ギュー

上条「だからってなんの前触れもなくナチュラルに女性が男に抱き付くのはどうかとおもいますの事よ!?ちょっ……なんで脱がしにくるそんで何故肌けんのあんたも!?」ジタバタ

木山「いや、本気でさむいのだ……直接肌を合わせるのが最も効果的なのだし私の服を没収したのだから君が耐寒方法として協力してくれ、ほんのすこしで構わんから……」カタカタ

上条「だったら今のカッコでどっか暖房効いてる所にイケェェェェェ!!!!」ウガー!!


………

土御門「カミやんおつかれ」

上条「……まさか人間カイロにされるとはおもわなんだ……」ゲンナリ

土御門「にゃー、まあ残念だろうが美人に抱き付かれたんならいいんじゃね?」

上条「………ぶっちゃけレッサーみたいな意図的なそれより理性にくるもんがあるから困る……」

土御門「カミやんは大人のお姉さんはドストライクらしいからにゃー?」

上条「あれでちゃんとした格好の人ならなぁ……うーん、残念美人な人だった…」

土御門「世の中完璧な人間なんて居ないってことですたい」

上条「あの人は頭のネジぶっ飛び過ぎ」

上条「気を取り直して次行こうか、いちいちゲンナリしてる場合じゃねぇ」

土御門「あんまり気負い過ぎもよくないぜよ?」

上条「わかってるけどそんなこと言ってらんない、分かるだろ?」

土御門「……まあ良い、んじゃ次だにゃー」

上条「おう、誰だ?」

土御門「一方通行」

上条「………また打ち止めか?」

土御門「いや、違うんじゃね?今回はちゃんと一方通行本人に確認取ってるからにゃー?」

上条「……ふーん、あいつ本人か、何すんだろ」

土御門「さあ?」

ねる(´・ω・`)おやすみ


………

一方「よォ、来たか」

上条「お前が住んでる所かここ?」

一方「あァ…まァ入れ、用件を伝える」ガチャ

上条「どんなご用件な訳?お前が俺を呼ぶとか意外過ぎるんだけど」スタスタ

一方「…………俺じゃどう対応したら良いかイマイチピンと来なくてなァ……俺もオマエに頼るよォな真似は虫酸が走るンだがよォ、他に適任も思い付かねェ」ガリガリ

上条「………お前が困る案件ってなんだよ…?俺にどうにか出来んのかそれ?」

一方「さァな、とにかくこの部屋を覗いてみろ、バレねェようにな」スッ

上条「………どれどれ?」キィ

芳川「いい打ち止め、それに番外個体?大人の女は男性の手綱をしっかり握るものよ、悲鳴を上げるかどうかのギリギリのラインを見極めて、男に屈伏させつつそれが当たり前だと思わせるようにしておくの、それが出来る大人の女よ」キリッ

打ち止め「な、なるほど分かったかも、ってミサカはミサカは相づちを打ってみる!!」コクコク

番外個体「………ミサカにそんな事言われても相手居ないんだけど?」

芳川「一方通行が居るじゃない、彼もいつまでも尖っていられないのだし、誰かの尻に敷かれるという選択肢も視野に入れたって構わないんじゃないかしら?」

番外個体「情けないあの人は是非見たいケド、ミサカはやんないよ?」

打ち止め「はいっ、はいはいってミサカはミサカは人生という教科の先生に質問!!」ピョンピョン

芳川「はい打ち止め」ピッ

打ち止め「……ぐ、具体的にはどうすれば?ってミサカはミサカは聞いてみたり…」モジモジ

芳川「大抵の男は無理矢理迫れば堕ちるわ」キリッ

打ち止め「…お、おぉ…!!」ガタッ

番外個体「…………えー…」

芳川「覚えておきなさい、女は愛を計算で語り、男は愛を責任で語るのよ」クイッ

打ち止め「つまり腹黒くなれと!?ってミサカはミサカは驚愕してみる!?」ガーン

番外個体「そーいう見も蓋もない恋愛論子供に語る?やな大人だねアナタ」ジトッ

芳川「綺麗事ばかり言って行き遅れるよりはるかにマシよ、嫌でしょ年老いて独り身なんて?」



パタン


上条「………なんだあれは」


一方「俺じゃ対応しきれねェ、どうにかならねェか」


上条「………えぇ…」ゲンナリ


上条「そんな無茶な」フルフル

一方「オマエ説教得意中の得意だろォが、あのクソニートぶん殴って説教垂れてきやがれよ」ケッ

上条「……お、お前がやれよ!?なに関わんの面倒そうだからって俺に丸投げしてんの!?」ヒソヒソ

一方「金払ったろォが、さっさと行け底辺バイト」シッシッ

上条「てめっ、このっ!?」イラッ

ガチャ

番外個体「げっ、上条当麻だ」ピタッ


上条「……」ビクッ

一方「………」フイッ

打ち止め「え、上条当麻?あの人来てるのってミサカはミサカはこっちのお部屋をのぞきこんでみる!!あ、ホントにいるかも!?」ヒョコ

上条「…お、おう、元気か?」

打ち止め「ミサカは元気だよ?ってミサカはミサカは聞かれた事に素直に返事してみる!!」

番外個体「………なんで居るの?この人がアナタ呼ぶとかあり得ないと思うんだけど?」

上条「………えーとそれは…」


一方「……おい上条ォ、余計な事言うンじゃねェぞ」ボソッ

上条「あ、あぁ……」

打ち止め「…………?」キョトン

番外個体「なんか怪しいんだけど?」

一方「オマエらには関係ねェよ」チッ

打ち止め「ねぇねぇ、もしかしてまだレンタル屋さんやってるの?それで来たとかなのかな?ってミサカはミサカは訊ねてみたり」

上条「えーと、まあそうなんだが……」

番外個体「……レンタル?」ピクッ

一方「おい」

打ち止め「番外個体も知ってるでしょ?お金払うとこの人を借りられるの、ってミサカはミサカは説明してみる」

番外個体「……知ってるケド、なんで男のこの人が男の上条当麻を借りるわけ?」

上条「………おい?」

打ち止め「…………あれ?なんでかなってミサカはミサカはよくわかんない」キョトン

番外個体「だって、人間借りるってつまり、いんばいってやつでしょ?違うの?」

上条「おいぃぃぃ!?!?」ガーン

一方「………」プルプル

打ち止め「………わかんないかも?よーしじゃあここは先生に聞いてみよう!!ってミサカはミサカは芳川ーー!!って質問しいいくのだ!!」トタトタ

番外個体「ミサカも一応聞いとこ」スタスタ

上条「ちょ…」オロオロ

一方「……なンでこォなる…」ワナワナ


上条「おい、なんか非常に不快な勘違いをされたような気がするんだが」

一方「………」

上条「………と、とりあえずなに話してんのか覗いてみるか…」キィ


…………


芳川「………そう、やはり目覚めたのね彼jo……コホン、彼は」フゥ

打ち止め「目覚めたってなーに?ってミサカはミサカは訊ねてみたり?」

芳川「…………乙女心に……かしらね」フッ

番外個体「えっ…」

打ち止め「ふぇ」

芳川「人に理解され得ぬ愛や欲望でも、満たさずにはいられないものよ、それがお金で手に入れられるものならば尚更ね」フゥ

打ち止め「」

番外個体「」ガーン


……………


一方「」


上条「……マジで害悪でしかねぇ」プルプル

出掛ける(´・ω・`)また数時間後にくるお


上条「………」

一方「………」

上条「………」

一方「………おい」

上条「……なんだよ」

一方「早くどォにかしろよ、ホモ扱いされて黙ってンのかオマエは」

上条「俺任せかよ」

一方「元々そのつもりでオマエ呼ンだンだっつゥの、グタグダ言ってねェで早くしろ」

上条「お前が説明とか説教とか苦手なだけじゃねえかよ……つーか俺が言いに言っても言い訳にしか聞こえないだろ」

一方「ウダウダグチグチと口動かす趣味を持ってねェだけだっつゥの、言い訳もクソもねェテメェお似合いのポジションだってもンをやれっつってンだよクソが」

上条「こ…この…!?てめぇ基本的に俺の事見下してるよな!?どうせ俺はレベル0だし?学園都市最強の第一位さまからしたら鼻くそみたいなそんざいなんでしょうね!?」ビキッ

一方「……あァ?オマエこそなンだよ?そのセリフはオマエのよォなハナクソに負けっぱなしの俺に対する嫌味かなンかですか上条クゥン……?」ビキビキ

上条「お前が突っかかるような事言って来たからだろうが!!なに?なんなの?なんなんですか?流石の上条さんでも理不尽な誹謗中傷には遺憾の意を示しますの事よ?」ムカムカ

一方「………良いぜ上等だこのハナクソ野郎、クライアントの命令聞けねェような粗大ゴミはバラバラに粉砕いて埋め立てやるよ……!!」スッ

上条「…っ!!」ガシッ

一方「……あ?」グィ

上条「……お前、その首のチョーカーに付いてるスイッチ、それ切り替えないと能力使えないみたいだな?」グググ……

一方「………テメェ、離しやがれ」

上条「断る、お前が反射使いだしたら面倒だしこのまま腕は握ったままにさせて貰う!!」

一方「テメ……このっ……!?」グイグイ


上条「ふぅははは!!!!無駄無駄貧弱貧弱ぅ!!能力無ければただのモヤシっ子の癖にこのわりとガッチリ体型の上条さんの腕力から逃れる術などなぁぁぁい!!!!」ガッシリ

一方「…ぐっ!?く、クソが…!!」ジタバタ

一方「……こ、この……離しやがれ…!!」グググ…

上条「自分で振りほどいてみればいいだろあぁーん!?それともなんですか、この程度で降参なんですか一方通行さんよぉ!?」ミシミシ

一方「………」ブチッ


一方「……良いぜやってらろォじゃねェか……!!そォいや前言ってやがったなオマエ、俺はケンカが弱ェだとかなンだとか」ギリッ

上条「……あん?」

一方「……試してみやがれクソが……つッッ!!」グッ

ゴッッ!!

上条「ふぐっ!?」

一方「……痛っ……こンな原始的な攻撃する事になるとは…なァ!!」ブンッ!!


ガッッ!!

上条「がっ!?」グラッ

一方「……頭蓋骨ってェのは人間の骨ン中では一番丈夫らしいぜ上条ォ、ひ弱で貧弱野郎の頭突きでもそれなりに効くかよ?あァ?」ニタリ

上条「……て、てめ……ぇ!!」フラフラ

一方「……はン、それでも手は離せねェのか……ッッ!!」ゴッッ!!

上条「……っ!!」グッ

ガッッ!!

一方「ッッぐ…!?」グギギ

上条「……痛っつ……やるじゃんお前、ちょっとケンカ出来るようになってやがる」グイグイ

一方「そりどォもな…!!」グイグイ

打ち止め「………」

番外個体「」


上条「だがしかーし!!単純な力比べで上条さんに勝てると思うなよこの雪国モヤシ!!」グイグイ

一方「0距離で唾飛ばすンじゃねェウニヘッドがァ!!」グイグイ

上条「お前だって飛ばしてんだろ若白髪!!」グイグイ

一方「つゥかいい加減離しやがれハゲ!!」グイグイ

上条「ハゲてねぇよ!!え、おれハゲてんの?!まだ平気だよね!?」グイグイ

一方「将来が心配な野郎は総じてハゲなンだよクソハゲ野郎…!!」グイグイ

上条「全世界の薄毛に悩む男性に謝れ!!越えちゃいけないライン考えろよバカぁ!!!!」ウルウル

打ち止め「手を繋ぎながら顔をあんなにくっつけてなんかしてる…ってミサカはミサカは…」カタカタ

番外個体「」

上条「ん?」ピタッ

一方「あン?」ピタッ

打ち止め「……な、なにしてるの?ってミサカはミサカは……」カタカタ

番外個体「」

上条「ちょ…おい?」オロオロ

一方「……だからさっさと行けっつったのにこのハゲ野郎…!!」ワナワナ

上条「おい俺だけが悪いのかよこれ!?」

芳川「大丈夫よ打ち止め」ヌッ

打ち止め「芳川!?」

芳川「見ていて分かったわ、彼はね、一方通行の友達なだけね」

一方「……」ピクッ

打ち止め「そうなの芳川?あの人が明日突然セーラー服に着替えたりとかしない?ってミサカはミサカは不安を口に出してみたり」

芳川「大丈夫だって、そうでしょ二人とも?貴方たちは友達」

上条「えーと、まあそうかな?」

一方「……あァ?」

ただいま(´・ω・`)すまんずっとほったらかしてて、再開する#shoshosho

げっ、なんでやねん(;・∀・)酉変更

一方「………なンの冗談だそりゃ」

芳川「あら、違うの?」

一方「違うに決まってンだろォが」

打ち止め「えっ、じゃあどうしてアナタは上条当麻と……ってミサカはミサカは疑いの目を向けてみたり」オロオロ

一方「ンなもんコイツをレンタルしたからに決まってンだろォが」

番外個体「や、やっぱりさっき言ってた男同士の!?」

一方「」

上条「おい!?勘違いすんななんでそうなるんだよマジで!!上条さんはいたってノーマル!!そんな趣味はないからな!?」

芳川「貴方は借りられる側なのだしそうかもねぇ………要は貴方、レンタルされたら基本利用者のお願い聞いたりしてほしい事をしてあげたり……」

上条「また誤解を招くような言い方を…!!俺が嫌な事はお断りだ!!」

芳川「……そう、なるほど、つまり一方通行はフラれたのかしら?良かったわね貴女達、まだ更正のチャンスは残っているわ」

上条「……………」

一方「」


打ち止め「そ、そっかわかったかも!!ミサカは頑張ってこの人を真っ当な趣味嗜好に戻すってミサカはミサカは意気込んでみる!!」ヒシッ

一方「」

番外個体「最終信号が頑張っても真っ当な趣味嗜好にはならないとミサカは思うけど、戻りはするケド」

芳川「男色からロリータコンプレックスへの移行は確かに真っ当ではないけれど、まぁ……恋愛なんて人それぞれよ」フゥ

一方「」ワナワナ

上条「………あー、一方通行」

一方「………あァ?」プルプル

上条「頑張れ、俺は無理」ポンッ

一方「…………」

上条「ホモでロリコンとか俺なら死にたくなるような疑いだけどさ、なに言っても曲解されそうだし俺になんとかしろとか無理だ、じゃ」スタスタ

一方「待ちやがれテメェ!!?!こンだけ拗れた状況下で帰ろォってのかよ、あァ!?どォいう事だよヒーローよォ!?」ハシッ

上条「離せ!!やめろ俺まで変な誤解に巻き込むな!!良いだろ別にお前ぱっと見女に見えなくもないほど体とか細いし打ち止めと風呂も入ってんだろ!!」ジタバタ

一方「風呂は関係ェねェだろォが!!俺が自分から一緒に入ってると思ってンのか!?つゥか女に見えるとかほざきやがったかクソがァァ!!!!」


上条「怒るんならもっと肉をつけろ肉を!!良いから離せお前と居ると上条さんがホモでロリコン扱いされるだろ!!俺は帰る!!」ジタバタ

一方「テメェは元々ロリコンだろォが!!あの白いチビで股間膨らませてるよォな野郎が違うって言い張るつもりなンですかァ!?」

上条「」ギクッ

一方「良いからテメェも俺に協力しやがれ、なンとしても誤解を解くンだ、良いか?」ギロッ

上条「ふ、ふくらましてないよ?ナンノコト?」キョトン

一方「…………オマエ、マジであンの?」

上条「…………」

一方「…………」

打ち止め「さっきからなんの話なの?ってミサカはミサカは人生という名の担当教師に訪ねてみたり」クイクイ

芳川「そうね、あの二人はお互い仲良しで色々似ているって所かしら」フゥ



番外個体「ぜんぜん似てないとミサカは思うけど」

芳川「似てるわよ、外面ではなくて精神的な所かしらね……いや…ちょっと上手くは説明出来ないけど正反対のようで性質が同じなのかしら?」

打ち止め「ふーん?ってミサカはミサカはいまいちよくわからないけど相槌を打ってみる」

芳川「相反するのに似ている性質……磁石のような感じかしら?」

番外個体「磁力?電極のこと?」

芳川「………やっぱり出逢うとお互いに惹かれあいくっついてしまうという事になるのかも」フム

打ち止め「えっ」

番外個体「えっ」

上条「」

一方「」

芳川「興味深いわね、ふふ…」


…………

一方その頃インデックスさんとオティヌスさんとみこっちゃん。

美琴「」

オティヌス「………誰だこいつの歌は素晴らしいと言ったのは……ぐぅ……!!」グネグネ

禁書「あ、ありさ……あぅぅ…」オロオロ



アリサ(殺)「SATSUGAI せよSATSUGAIせよ!!」ガリガリガリギュガガガガガッッ!!

シャットアウラ「ぐあああああ!?!?やめろ、やめろぉ!?!?」ビッタンビッタン

アリサ(殺)「俺に父さん母さんいねえ!!それは俺が殺したから!!俺にゃ友達恋人いねえ!!それは俺が殺したからッッ!!」ギチギチギガガガガッッ!!

アリサ(殺)「殺せ殺せ親など殺せ!!殺せ殺せすべてを殺せ!!」ビッタンビッタン


シャットアウラ「ノイズがぁ!?ノイズがぁ!!あああああ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!?!?」ゴロゴロジタバタ

アリサ(殺)「レレレイプレイプレイプレレレイプレイプレイプ」ブシュッ

シャットアウラ「いやぁあああああ"あ"あ"!?!?」ガクガクガク

禁書「ありさ!!もうやめて!!デスメタル好きなのは分かったけれど本格的に歌うのはアリサのイメージがぐちゃぐちゃになっちゃうんだよ!!?!ありさ!!」オロオロ

美琴「」

オティヌス「なんだこの娘は……歌うというからカラオケへついてきたが……とんでもないぞおい…」クラクラ

シャットアウラ「う、ぐぅ……で、デスメタルは止めろと言ったのに!!」ウルウル

アリサ(殺)「……ふぅ、すっきりしたかな……ってあれ?何か変だった?」キョトン

禁書「………ちょっとこの歌は一緒に歌えないんだよアリサ」グッタリ

アリサ達とDMC!!していた。


…………

禁書「……ふぅ、ちょっとしたアクシデントはあったけれど……楽しかったからいいかも」トタトタ

美琴「………アリサの連れの人、シャットアウラだっけ?最後泡吹いてたけど平気なのあれ」スタスタ

オティヌス「さあな、平気だと言っていたし大丈夫だろう」

禁書「ありさのあれは天然なんだよ」

オティヌス「……天然ボケ食らってのたうち回る羽目になるのも哀れではあるが、それほど険悪な仲でもないだろうし気にする事はないな、それより……」

禁書「………」ガチャガチャ

美琴「なに、どしたの?」

オティヌス「部屋の鍵が開いておらんのだ」

美琴「開ければ良いじゃん、鍵は持ってるんでしょ?」

禁書「……とうまが帰ってきてないってことかも」

美琴「………なんですって?」

オティヌス「奴は我々が外出中で自分が帰って来ているなら鍵を閉めたりはしない」

禁書「……とうま、まさか……」


美琴「昨日散々言ったのにまだレンタルやってるって?」

オティヌス「何か厄介事に首を突っ込んでいる可能性もだいぶ高いからなんとも言えんが……レンタルという事も否定は出来ん」

美琴「連絡は?」

禁書「無いんだよ、てっきりわたしは部屋に残した書き置きをみたから何も連絡してこなかったのかと思ったのだけれど」

オティヌス「小娘、お前には?」

美琴「小娘言うな、あいつから連絡なんてないわよ、だいたい私が今居るのだってたまたまあんた達がアリサと一緒に歩いてるの見かけて、カラオケ行くって言うから便乗しただけだもん、あいつと会う約束あったとかならともかく今日は私に連絡してくる理由がないでしょ」

禁書「ふーん?いっつもでんわで話してるのかと思ってたかも」ジー

美琴「いっつもはしてないわよ……バッタリ出くわす事は結構あるけど電話とかメールはサッパリ……送っても返信来ないし」ゴニョゴニョ

オティヌス「奴にそんな甲斐性などあるものか、あれは女を喜ばせるような類いの行いは疎いぞ、期待するだけ損だ」

美琴「………そうね、なんとなく分かるわ」


禁書「それはいいとして、とうまがどうして帰ってないのか聞き出さないとダメかも」スチャ

オティヌス「…ん、ちゃんと持っていてくれよ禁書目録よ」ポチポチ

禁書「うん」

美琴「……なんであんたが操作しないのよ?めんどくさそうなんだけど……サイズ的に携帯のボタン押すだけでもなんか大変そうなんだけど」

禁書「ケータイデンワーはまだ使い方が分かんないのかも」

オティヌス「ボタン操作というのは口で説明するのが少し難しくてな……家電製品のワンタッチ機能のような単純さがあれば教えられるのだが」ポチポチ

美琴「そんな難しいかしら?私が教えてあげる?」

禁書「使えるようにはなりたいけれど……同じボタン押しても違う画面になるからわけが分からないんだよ?全部思い通りにみことは扱えるの?」

美琴「ああなるほど、あんた機械音痴なのね………んー、そうね……ボタンがあーだこーだじゃなくて計算式なのよつまりは」

禁書「けいさん?」

美琴「組合せと方式、アナログに例えるとなんだろ……えーと、そろばんとかかしら?あれもはじくと盤面が変化するでしょ?あんな感じ」

禁書「ふむふむ、もうちょっと詳しく聞きたいかも!!」コクコク

オティヌス 「それは後にしろ二人とも、奴め応答する気配がないぞ」prrrr … prrrr …

禁書 「とうま、でんわ出ないの?」

美琴 「…あんにゃろう」


…………

上条「……酷い仕打ちをうけた……不幸だ……」ガックリ

土御門「にゃー、御愁傷様ぜよ」

上条 「あの芳川って人怖い、何言ってものらりくらりと…一方通行大丈夫なのかあれ」

土御門「本気で邪魔なら一方通行は問答無用で潰してる、それしてないって事はあれも一種のコミュニケーションって事ですたい、まぁカミやんは完全とばっちりだけど」

上条「……アイツも苦労してんのね、あんまり仲介したくない問題だったが」

土御門「カミやんは別にロリコンでもないからにゃー?」

上条「お前は分かってくれてて上条さんは嬉しく思うよ……」グスン

土御門「青ピ的なニュアンスで言うなら、カミやんはロリ“が”好きなんじゃなく、ロリ“も”好きなんだもんにゃー?」ニヤリ

上条「前言撤回だこの野郎!!!!俺の事なんだと思ってやがるよりにもよって青ピと同類扱いとか侮辱するにも程があるわぁ!!!!」ウガー

土御門「そんな怒るなって、事実だろ?」

上条「違う!!違うぞ土御門!!上条さんは年上のお姉さんが好みのタイプだ!!それ以外にはない!!」

土御門「はいはい分かった分かった、むきになるなにゃー」ポンポン



上条「… ったくコイツは……ん?」prrrr

土御門「携帯鳴ってるぞ」

上条「分かってるって、えーと……………………」ピキッ

土御門「……出ないのか?」

上条「……い、インデックスか……うーん……」prrrr

土御門「そういえばレンタル続行するとは連中には言っていないか……気まずいのは分かるが応答しておかんと後から酷いと思うぞ」

上条「…………」prrrr

土御門「おいカミやん、出ろって言ってんだにゃー」

上条「………ぅ………ぐぅ………!!」prrrr

土御門「…………」

上条「あ…」prrrr …… プチ

土御門「切れたか……どうなっても知らんぞ」

上条「だ、だってよぉ!!なんて話せばいいのかわかんねーし!?」ウルウル


土御門「ありのまま説明するしかないだろ、女の不機嫌受け止めんのも男の仕事の一つぜよ」ハァー

上条「んなこと言われても怖いの!!そ、そうだ土御門、宿泊、宿泊プランのレンタル希望とかないのか?今日は帰りたくない!!」ハシッ

土御門「………まるで嫁に浮気がバレた旦那みてーな行動パターンぜよ……今のうちに説明しとくのが良いと思うけどにゃー?」

上条「分かってるけどさぁ…あーどうすりゃ……」オロオロ

土御門「こういう時はキッチリスッパリ潔く謝るってのが世間の常識ぜよ」

上条「………そ、それも分かってるんだが………ん?」prrrr

土御門「また禁書目録か?」

上条「いや……御坂だな」prrrr … prrrr …

土御門「………御坂美琴か……おいカミやんまさか出るのか?」

上条「まあ……金借りてる身分だし出ない訳にもな…」prrrr … prrrr …

土御門「もし本気で家に帰らないなら出ない方が良いぜよ、一緒に居る可能性高いぞ」

上条「そうか?御坂も一応常盤台のお嬢様だしそう毎晩門限ぶっちぎらねぇだろ、そもそも俺の所に来る用事なんて今日は無いだろうし……って話してたらきれちまうか、もしもし?」ピッ

土御門(……やっぱりカミやんって馬鹿だにゃー、特に女関係)ヤレヤレ


美琴『あ、出たもしもし?』

上条「ん、なんだこんな遅くに?どした?」

美琴『あんた何処に居るの?教えなさい』

上条「あー…いやちょっとヤボ用と言うかなんというか…」

美琴『そのヤボ用がなんなのか聞いてるんだけど』

上条「………え、えーと……」ダラダラ

美琴『…………』

上条「……………そのだな?あー……なんというか……」オロオロ

美琴『………なに?』

上条「…………………………………………………………」ピキン

美琴『……言えないってか、まあいいわ……じゃ、質問変えるわね?』

上条「は、はい」カタカタ

美琴『私の電話に出たのはまあ良いとして、この子の電話はなんで出ないの、ちょっと代わるわよ』

禁書『……とうま、どこいるの?』

上条「ひょっ」ビクッ

土御門(案の定ぜよ、どうしてこうカミやんは女関係の事になると最悪の選択肢ばっかり選ぶかにゃー?)


禁書『………いろいろと言いたい事はあるけれど、でんわじゃ話しづらいし早く帰ってきて、みこと、もういいよ』

美琴『で、あんた後何秒で帰ってこれんの、あんたから説明聞くまでは私も待ってるから早くしろ、良いわね?』

上条「あ、あの……み、御坂さんはなぜにわたくしの部屋に?も、門限とか……」ダラダラ

美琴『そんなの今関係ないけど……まあいいか、この子達と遊んでたのよ、そんでここについでに寄ってから帰ろうって思ったらあんたが居ないと、昨日の今日でまさか、あれだけ言ったのに、まだレンタルやってるんじゃないかってね!!』

上条「」ビクッ

美琴『ちなみに門限とかちゃんと黒子に頼んであるし、悪いとは思ってるけど連絡も無しにどっかふらついてる馬鹿よりましでしょ?違うかしら?』

上条「」

美琴『また代わるわよ、はい』

オティヌス『おい』

上条「はい」

オティヌス『早く帰ってこい、私は他の二人よりは怒っていないつもりだが遅れたりしたら分からんからな、いいか今すぐだからな、私を待たせるなよ人間』ブチッ


上条「」ツー、ツー…

土御門「さて、帰るかカミやん、隣同士一緒にな」スタスタ


はしっ

上条「…ッッ!!………ッッ!!!?」ブンブンブンブン

土御門「そんな悲壮感たっぷりの顔で首振っても状況は変わらんぜよ、弁明は一応手伝ってやるから諦めろにゃー」ズルズル

上条「やだぁ!!やだぁぁぁぁ!!!!俺帰んない!!帰んないぃ!?!?」ビッタンビッタン

土御門「駄々こねてねーできびきび歩けにゃー」

上条「ほとぼりを!!ほとぼりがさめるまでせめて退避を……イヤァァァァァ!!!!」ジタバタ

土御門「しっかり説明すりゃ命は助かるぜよ、今回は俺も一緒に怒られてやるから……」ズルズル

上条「あの三人にまとめて怒られるとか死んじゃうからぁ!!!!」ウルウル

土御門「…………フンッ!!」ドゴォッッ!!

上条「ごひゅ!?」

土御門「やれやれ、この距離運ぶのはめんどくさいぜよ」ヒョイ、スタスタ

上条「」グッタリ


………で。

オティヌス「………つまり、昨日借りた金のほぼ半分が急な出費で消し飛んだと」

土御門「そういう事ぜよ、本当は全損だったんだがなんとか半分だけは回収出来てな」

禁書「………ふーん?まぁ、あの時のおふろの修理代っていうのは納得したけれど」

美琴「それで?それがどうレンタル続けるって状況になるのよ?私は止めろって言って貸して、貸したまんまで良いからもう止めろって言ったわよね?」ジロッ

上条「いやあのですね御坂さま?やはり金額が金額ですし早くかえさないとなーってね?ほら、昨日のままなら差額でまだ多少配給金を毎月コツコツ付け足せば何ヵ月かで完済出来ると思ったのよ?でもね?ほらひゃくまんえんですよ御坂さま?そんな額学生にどうやってさっさと返せと……」

美琴「は?」ギロッ

上条「」ビクッ

美琴「……まず一つ、誰かさっさと返せなんて言ったの?ねぇ?」

上条「……言ってません」

美琴「次、返す事に専念するのはまあ、キッチリさせるって事で理解出来るわよ、それで、なんでレンタル?」

上条「は、早く返さないとって……バイト探す時間すら惜しいと……」プルプル

美琴「…………」ジー

上条「約束破ってすいませんでしたぁ!!」orz

美琴「…………はぁぁぁ…もういいわよ……次は承知しないからねマジで!!」クワッ

上条「……す、すまん」プルプル

美琴「あんた達は?良いの許して」

禁書「……とうまがこういうふうに勝手に突っ走るのなんて慣れっこなんだよ」ヘッ

オティヌス「私が言いたい事は小娘、お前がほとんど言っている、それ以上責めるのも酷だろう」ヘッ

美琴「……そっ、良かったわねあんた、許してくれるって」ジー

上条「はい、あざっす」ペコペコ


土御門「だから言ったぜよカミやん、ちゃんと謝れば許してくれるってにゃー?」

オティヌス「貴様は許さんぞペテン師が………止められているのを知りつつコイツを手引きし続けている事は万死に値する」ジロッ

禁書「もとはるはもうとうまにそういう事させないで」ジトッ

美琴「今すぐレンタル関係の予約とかそういう関連データ関係消去しろ、やらないならあんたごと焦がすわよ」ジロッ

土御門「にゃー、怖い怖いぜよ、俺はカミやんの味方しただけなんだけどにゃー?」ヘラヘラ

オティヌス「からかっているようにしか見えんぞ!!おい小娘良いからこのペテン師を丸焦げしにてやれ、神に代わって神罰を下してやるのだ!!」クイクイ

美琴「ちょ、私に乗るな髪の毛引っ張んなっての!?」ワタワタ

土御門「心配しなくてももうやらんぜよ、カミやんから土下座されて頼まれでもしない限り」

上条「………やらないって、そりゃ……金の心配はあるけど……将来的には回収は出来るし、御坂が待つっていってんだしもう焦って稼ごうとなんかしないよ、約束する」

美琴「……分かった、もう一回だけ信じるからね、約束破ったら承知しないから」

上条「おう、もう大丈夫だ」コクリ


オティヌス「ふむ、その話はそれで良いとして、将来的には回収出来るとはなんだ?」

上条「ん?ああ風呂場の修繕費用だよ、半分はバードウェイがキッチリ払ってくれたんだがもう半分はレッサーの責任だろ?だからほれ、今すぐ払えないって事で一筆借用書を……」ガサッ

土御門「っ!?おいカミやんやめろ!!」ギョッ

上条「え?」キョトン

美琴「借用書ねぇ?まあ、そういうの書かせるって大事なのか…………な……………………」グシャ

上条「ちょお!?なにぐしゃぐしゃにしてんの御坂それ大事なものーーー!?!?」

オティヌス「おい、それは大事に保管すべき書類だろうに、なにを……」

美琴「……読んでみて、はい」

オティヌス「ん?どれ………」

禁書「なに?どうしたの?」ジッ

土御門「死ぬなよカミやん」ガチャ、バタン……

上条「へ?え?」

オティヌス「………………ほぉ?」

禁書「………………へー」

美琴「…………大事な、ねぇ?」


上条「え、なになんなの?お、俺英文読めないけどこういう所で騙すような奴じゃないってレッサーの事思ってたんだけどなにかおかし…

美琴「読めない?」ギロッ

オティヌス「読めもしない書類にお前はサインしたのか?おい」ジロッ

禁書「とうまはばかなの?」クワッ

上条「え、あの……なんて書いて……」ダラダラ

オティヌス「禁書目録」クイッ

禁書「…… わたくしレッサーは上条当麻に対して成人した後、 以下の金額の支払いをします。そして上条当麻は以下の金額を受け取りした後、わたくしレッサーを伴侶とし英国への帰属を誓い生涯尽くす事を約束します。」

上条「………………………マジで?」

美琴「マジよ万年補習男、この程度の英文ぐらい読め、いやマジで」クワワッ

上条「」

オティヌス「お前、騙す方が悪いのは当然だが、騙される方にもかなり問題があるぞこれは………」ワナワナ

上条「」

禁書「………とうま、これはかなりバカなんだよ……」ハァー

上条「…………ちくしょおレッサぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!騙しやがったなあのガキャァァァぁぁぁ!!!!」

……翌日、学校。

上条「………き、昨日は散々だった……針でチクチク刺されながら噛み付かれ、なおかつ電撃から家電ちゃん達を守り抜く作業とか何処の雑技団の演目だっつの……」ガックリ

青ピ「仕方ないとはいえレンタル強行するからやで?おにゃのこの嫌がる事はやらんってのは男の務めやでカミやん」

上条「……まぁ、それの事だけで怒ってたんじゃないんだがなぁ……おのれレッサー……後で泣かすぜってぇ泣かす」ウルウル

吹寄「どうせ上条、貴様が馬鹿なのが原因だったんでしょきっと、なんの事でそんな恨み節呟いているかはしらないけど」

上条「……………真面目に学校来なきゃなぁ……」グスン

吹寄「……そう思うならサボるんじゃないわよまったく」ジトッ


土御門「ま、学校サボってウロチョロしてたのが遠因だとも言えるかにゃー?あの英文程度なら下手したら中学生で習うんじゃね?」

上条「…………………そんなにバカなのか、俺は……」

青ピ「この学校内でもとびっきりのダントツビリやあらへんのカミやんは?毎度赤点の補習常習犯で宿題すらまともに提出しとらんのカミやんだけやもん」

上条「……マジでか」

土御門「小萌先生に聞いてみるといいにゃー、小萌先生がカミやんお気に入りなのってカミやんがダントツでバカだからなのも理由の一つじゃね?」

青ピ「流石に僕もカミやんよりは宿題忘れも補習も少ないしなぁ………僕には落第覚悟してまで小萌先生のお気に入りナンバーワンはねらえへんわ、カミやんさえおらへんかったらかなりいい線行く自信はあるんやけどこれ以上は人生に影響するし」

上条「………遠回しに俺が留年確定みたいに言うのやめろ」

青ピ「カミやんは留年するで、間違いない」

土御門「今のうちにメンタル鍛えとけにゃー、下級生だった連中と同じ授業受けるんだ、何気無い一言で傷付くから辛いらしいぞ」

上条「ダイレクトに言えって事じゃねぇよ!!!!なんだよこんちくしょう留年なんかしてたまるかよ!?」


上条「まったくお前らは人が傷付くようなことを何の抵抗もなく口にしやがって……」ガタッ

青ピ「ん?どしたんやカミやん、逃げるほど傷付いたん?」

上条「違うっての、ちょっと小萌先生に用があるから職員室行ってくるんだよ」スタスタ

土御門「ああ……昨日の不足分の件か」

上条「そうだよ………一応半分回収出来てるんだし小萌先生に返しとかねーと」

吹寄「多重債務って奴じゃないでしょうね上条、貴様そうだとしたらお先真っ暗よ」

上条「」

土御門「吹寄、言わないでやってくれ、カミやんだって頑張ってるんだ」

青ピ「……フッキー、人が本当に傷付く事は言ったらあかんよ」

吹寄「………え、ビンゴなの?マジ?」

上条「い、いいもん!!これ以上は何も無いはずたもん!!吹寄のばかぁぁ!!!!」ダダダダダダッ

吹寄「あっ……か、上条!!」オロオロ

青ピ「今のカミやんは金銭的な事にはナイーブになっとるんや……弄るなら他のネタにせぇへんとあかんよ」ハァー

土御門「ぶん殴ってどうにかなる問題じゃないからじわじわ締め付けられてけっこう参ってるぜよ、察してやってくれにゃー」

吹寄「……そ、そう……分かった気を付けるわ……」ショボン


姫神「…………」ジー

吹寄「……ん?どうしたの秋沙」

姫神「上条くんが心配だけど気まずくて話し掛けられない………」ドヨーン

吹寄「……そ、そうなの?だからここ何日か話に混ざって来ない訳ね……」

土御門「こっちも重症だにゃー?」

青ピ「みんなして不器用なんやもん、そらミスったら拗れてまうんやろなぁ」

吹寄「青髪に言われると腹が立つわね……」ピクッ

姫神「…………」ショボーン


……職員室

上条「失礼しまーす!!小萌せんせぇーーー!!!!」ダダダダダダッ!!

小萌「はぅ!?か、上条ちゃんそんな大声出して職員室へは……!?」

上条「すいません……!!でもちょっとここじゃあれですからこっちに……!!」ヒョイ、タタタタッッ!!

小萌「だ、だから先生をだっだだだ抱っこして連れてくのはやめっ////き、昨日も他の先生方に説明するの大変だったのにって上条ちゃん!?」ワタワタ

上条「ぬぉぉぉぉおおおおおおおお!!!!」ダダダダダダッ!!!!

バタン!!

黄泉川「また月詠センセが拐かされたじゃんよ……」

災誤「やはり上条はロリコンなのか……」

親船「いえ、月詠先生いわく歳上好きとの分析が……」

災誤「………合わせ技一本か」

親船「なるほど……あの年頃の男子生徒は見境ありませんしね…」

黄泉川「そういう問題じゃないじゃんよお二人とも…」


……で、体育用具室。

上条「おおおおおおおお!!!!フンッ!!」ポスッ

小萌「ふぁ!?ま、またここですか!?上条ちゃん実はわざとじゃありませんかどうしてこうあんなことやこんなことをしようって定番のスポットに先生連れてくるんですか!?」ワタワタ

上条「だって人目につかないし……フゥ……フゥ……せ、先生だって見られたら……困りますよね?」ヌギヌギ

小萌「また脱いでる!?こ、今度こそ先生をそういうつもりで!?お金は体を使って奉仕するからなんちゃらですか!?やっ、ダメです上条ちゃんそういう事はいけない事です!!」クネクネ

上条「………?肉体労働なら先生の頼みならタダでやりますけど、お金ははい……先生が負担してくれたって分は都合付いたんで」スッ

小萌「えっ、負担分?」キョトン

上条「昨日の話にあったでしょ、俺の持ち金じゃ幾らか足りないから先生出してくれるって、それです」

小萌「あ、ああ……もう都合付いたんですか、早いのは助かりますけどちょっとびっくりです」

上条「俺がぶっ壊した訳じゃないですし、張本人からら金請求しましたよ……まあまだ半分しか貰えてないけど」ハァー


小萌「そ、そういう事ですか……なら受けとりますけど……また体にくくりつけてたんですねぇ……五万ぐらいならおサイフでも良いと思いますけど」

上条「……いやぁ、体にくくりつけてるとめちゃくちゃ安心出来るんですよねぇ……落とさないしお金の存在を肌で感じるというかなんというか」シミジミ

小萌「………上条ちゃんもお金に悩んでますから仕方ないのですかねぇ?先生としてはなんか病んでるように見えてちょっと怖いんですが」

上条「……自分でもやり過ぎかなーとは思いますけど、もうこうしてないと不安で不安で……」

小萌「そ、そうですか…(お店とかで額が大きい支払いするときはどうするんです上条ちゃん…)」


上条「ま、それはそれとして……ありがとうございました小萌先生、おかげで助かりましたよ」

小萌「いえいえ、困ってたらどんどん頼って下さいね上条ちゃん、先生も頑張って助けますから」ニコリ

上条「そうします、まぁ今回みたいな金銭的な事はもう頼ったりしないです、ははは」

小萌「それはそうして貰いたいですね、先生もこういう事は本当はルール違反ですし……それに…」

上条「はい?」

小萌「二重貸しは先生としてはやり過ぎの甘やかし過ぎだと思ってましたからねぇ」

上条「え、二重貸し?」

小萌「はい?」

上条「え?」

小萌「ん?」


上条「あの、二重貸しとは?」

小萌「え?上条ちゃん……まさか言って来ないと思ったらしらを切り通すつもりだったんですか?」ジトッ

上条「…………え?」ダラダラ

小萌「先生のアパート、その天井がぶっ飛んでた事の理由とか、事後処理の事とか先生何も聞いてないですよ?」

上条「……へ?……あの……」ゴクリ

小萌「まあ、学生に支払える額ではない事と、大事にすると上条ちゃんの進級と在学が本格的にヤバいので先生の方から言うのは上条ちゃんが大人になって収入を得られるようになってからと思ってたのですけど……しらを切られるのは先生カチンと来るので今一応伝えておきますね?」

上条「………………………」






小萌「先生のアパートの修繕費用、二百万ですのでキチンと支払いしてくださいね上条ちゃん」



上条('ω')


小萌「もちろん今すぐではないですよ?ですけどお金の事は大事ですからそのままバックれとかは先生許さないですからね、先生の貯金のほとんどふっとんでいるわけですし、ですから上条ちゃんが卒業して、立派になってから先生の所に返してくれれば何も言いませんから、ふふ」ニコリ




上条('ω')




小萌「そうですね……もしそれでも返せないって事にもし、将来そういう話になってしまった時は、その時改めて二人で話し合ってどうするかを……」モジモジ




上条('ω')…………………。

上条\('ω')/ウボゥアアアアアアアアアア!!!!




小萌「あぅ!?上条ちゃん!?」ビクッ





上条ε=ε=ε=(/'ω')/ウッピョゥアァァァアアア!!!!




小萌「上条ちゃん!?上条ちゃーーーん!!!!」オロオロ


シーン……

小萌「………上条ちゃんが壊れちゃいました……やっぱり今言うべきじゃなかったですかねぇ……」ウーン

小萌「………でも上条ちゃん完全にしらばっくれるつもりだったっぽいですし言っとかないとなかった事にされそうでしたし……でも上条ちゃんが卒業してからそれを盾にゴニョゴニョ」

小萌「………何考えてるんですか私は……そんな悪どい事」ブンブン

小萌「……いや、でも上条ちゃんの事だから卒業したら私の事なんてすっぱりさっぱり忘れて思い出しもせず私は結婚適齢期が過ぎ去り孤独に押し潰されて……いやいや何考えてるんです教師と教え子の恋愛物は大好物ですが実際にそれ目指すのは人としてあり得ないといやでもこんな見た目じゃ大人の男性は気持ち悪い人ばっかり声かけて来ますしいや選り好みしてる時間もそろそろありませんしでも先生若い子の方が(ry…」ブツブツボソボソ


※小萌先生はそろそろ結婚を焦らざるおえない年齢の模様です(黄泉川先生27歳より歳上)


……………

上条「つぅぅぅちぃぃぃみぃぃぃかぁぁぁどぉぉぉぉぉ!!!!」ウワーン

土御門「なんだ!?なにごとぜよ!?」ビクッ

青ピ「なんやカミやんそんな泣きじゃくってどないしたんや!?」

上条「土御門!!ちょっとこっちきて!?いろいろとお前ならしってんだろ早くほらぁ!!!!」ウルウル

土御門「分かった分かったからすがりつくな気持ち悪いぜよ!?」シッシッ

吹寄「今度は何事なのよいったい…」

姫神「……」コソコソ

上条「……ふぐぅ!!と、とにかく土御門、お前だけちょっと来てくれ確認したい事あるから…」グシグシ

土御門「……分かった、じゃあ屋上でも行くかにゃー?俺以外には話せん内容って事だろうカミやん?」ガタッ


上条「…ッッ!!……ッッ!!」コクコク

土御門「……カミやんがここまで取り乱すとかただ事じゃないぜよ、とりあえず他の連中は待っててくれにゃー、言える内容ならキチンと後で説明する」スタスタ

上条「ふぇぇ…」ヨタヨタ

青ピ「………どないしたんやろカミやん」

吹寄「借金追加、とか?」

青ピ「……もしそうなら笑えへんわぁ……カミやん借金を苦に壊れてまうんやない?」

吹寄「……大丈夫なのかしらあいつ」

姫神「心配。なにか出来ればいいけど」

吹寄「そうね、路頭に迷うような事があれば保護くらいはしてもいいけど」

姫神「………それは私がする」

吹寄「そ、そう?なら私はたまにエサをあげにいくわね、秋沙の所で保護するなら」

秋沙「うん」コクリ

青ピ(………ペットカミやんか、需要ありそうやな、レンタルで金おっつかんのなら料金上げて出張バターカミやんにするのもありかもしれへんな、カミやんは嫌がるやろけど借金ばっかり膨れとるんなら四の五の言っとれんやろし)ウーン


…………

土御門「……なるほどにゃー?そりゃあれだ、禁書目録の首輪………『自動書記』を破壊した時の損害の事ですたい」

上条「…………インデックスを助けた時のって事か………」

土御門「カミやん、魔術サイド……まあ大半はイギリス聖教だが、そっちの連中にはカミやんが記憶喪失だって事が知れ渡ってるのは自分で分かってるよな?」

上条「ああ、そりゃ……あの時インデックスはイギリスに居たんだし周りにはステイルとか他の連中も居たんだろ?」

土御門「分かってるなら良い、今更記憶喪失じゃないふりされても齟齬が生まれるかもしれんから確認しただけぜよ」

上条「今更そんな事しねーよ」

土御門「でだ、カミやんが記憶喪失になるきっかけとなった出来事が『自動書記』の破壊であり、その現場となったのが小萌先生のアパートだった訳ぜよ、それはいいかにゃー?」

上条「……小萌先生のアパートだったのか、それでなんで天井が?」

土御門「『自動書記』の竜王の吐息を上空へと反らしたらしい、知っての通りあの一撃はカミやんの幻想殺しで打ち消せないほどの高威力だ、上空以外に反らす所はなかっただろうな……もし左右どちらかに反らすような事をしていれば無関係の人間が建物ごと何百何千と消し飛んでいた」

上条「………」

土御門「ま、こういったら何だが天井が消し飛ぶ程度で済んだのは不幸中の幸いって奴ぜよ、それほどあの禁書目録って存在は敵に回すと危険な存在だからな」


上条「……そうか、とりあえず俺が関わった事でぶっ壊したってのは事実なんだな?」

土御門「ああ、正確にはカミやんのほかにねーちんとステイルも関わってるけどにゃー」

上条「………あ、そっか……あいつらと始めて会ったのもそこなんだもんな……だとしたら……」

土御門「ねーちんとステイルにも責任あるって?」

上条「そう!!それ!!」コクコク

土御門「んなこと分かってるぜよ、えーと……」ゴソゴソ

上条「カッコ悪いかもしれないけど二百万なんて払えねぇしここはあいつらに責任あるってことでなんとか……」ブツブツ

土御門「ほれカミやん、ねーちんとステイルの負担分ぜよ、合わせて160万」ポン

上条「へ?」キョトン

土御門「あの二人が一般人に迷惑かけてバックれたりすると思ったのかカミやん?タイミング悪くて即座に支払いは出来なかったがちゃんと払うべき金は渡されてるにゃー」


上条「いや、あの……」

土御門「ん?なんで俺が持ってるかって事かにゃー?それはあの二人が多忙だからにゃー、同僚であり小萌先生の教え子でもある俺に渡しといてくれって頼まれてたんだぜい?」

上条「いや、だから…」

土御門「すぐに渡しても良かったんだが……カミやんは何も言わないし小萌先生もたぶんカミやんに支払い能力備わるまで待つつもりっぽくて催促もしてなかったからどっちかが言うまで俺がそのまま預かっとこうと思って」

上条「だからそうじゃなくて!?」

土御門「ねーちんもステイルもカミやんがぶっ壊した歩く教会の補償のために必要悪の教会に私財をまるごと明け渡した直後にあれぜよ、実際に預かったのは8月末ぐらいだったんだぜい、その後でステイルは小萌先生と何度か接触してるが……ステイルは既に支払ったと思ってたし小萌先生はだんまりだし、この話が持ち上がる事は今までは無かったって事ぜよ、分かったかにゃー?」

上条「違う俺が聞きたいのはだなぁ!?これ、この金……!!」

土御門「ん?」

上条「……残りの40万は?」

土御門「そんなのカミやんの負担分に決まってるぜよ、正確にはカミやんと禁書目録の負担分」

上条「……………や、やっぱり?」ワナワナ

土御門「張本人の禁書目録が一割五分、カミやんは学生だし五分だけの負担ぜよ、もっともねーちんはカミやん達に負担させるのは気が引けたみたいだが……自身もすってんてんの時にそれだからな、やむ終えず負担させる方向になったんだにゃー」

上条「………歩く教会の補償ですってんてんだったから俺にも金出せと?」

土御門「そう主張したのはステイルだがな、
まあカミやんはあれを責められんぜよ、だってステイルも歩く教会の補償ですってんてんだったからにゃー?」

上条「」


土御門「ちなみにだがイギリス清教は普通、一般人が巻き添え食らったりした場合はちゃんと補償するんだが……たとえばカミやんの実家を俺は以前粉々に吹き飛ばしたがイギリス清教は表の保険会社を通して満額補償してたりするぜよ、魔術サイドが払ったって痕跡は一切消してきっちりと弁償してるんだにゃー」

上条「………えーと、じゃあ何故にこの件は」

土御門「イギリス清教としては禁書目録の首輪を破壊したのはむしろ備品をぶっ壊されたって感覚ぜよ、三人に『自動書記』破壊の損害賠償すら請求されてもおかしくはなかったんだぜい?されはしなかったがな」

上条「」

土御門「とまあ、そういう訳で払うあてはあったから良かったと思うしかないぜよ」

上条「……………の、残りのよんじゅうまんえん………」ワナワナ

土御門「………カミやんの自由だが、払えなくはないだろ、小萌先生に先に払うかそれとも今渡したねーちん達の金を合わせて御坂美琴に先に払うか、好きにするといい」

上条「………………」

土御門「どちらもすぐに返せとは言ってないんだろう?どうするんだ?」


上条「………神裂とステイルの金使って御坂に返すのは出来ないだろ……小萌先生に返さなきゃ……」

土御門「そりゃそうだが………足りるのか?そるれに御坂美琴からの借り入れ分も合わせんと小萌先生には返せんだろ、どちらにしろ筋が通らんのなら自分が楽な方を選ぶべきだぞ」

上条「そうかもしれないけど………どちらにしろダメなら御坂への借りだけの方が責め苦は少ないし………ステイルはともかく神裂にまでくどくど言われる状況はちょっと避けたい」

土御門「……まあ、債務は一本化させられるならそれに越したことはないが……そもそも足りるかどうかが問題じゃないのか」

上条「………えーと」ゴソゴソ

上条「…………」パサッ

上条「……………………………」チャリンチャリン


上条「………ッッ!!ッッ!!」ブンブンブンブン!!

土御門「財布を振っても金は増えんぞカミやん………それで足りるのか?足りたとして、小萌先生に支払った場合の残金は?」

上条「………13円」ウルウル

土御門「…………後で返した方がいいんじゃね?」

上条「そういう訳にもいかねぇだろぉが!!!!また何があるかわかんねぇ不測の事態で支払い不可能とかになるかもしれねぇもん!!今払わんとズルズルいきそうだもん!!」ブワッ



土御門「………そ、そうか……だが払ってどうやって生活するぜよカミやん、もうレンタルはやらないって言ったんだぜい?」


上条「………」orz

土御門「……まさかマジで土下座されるとは」

上条「………俺がレンタルやったらお前までヤバいのは知ってる!!だが………これしか方法はないんだ土御門!!レンタル続行の承認をしてくれぇぇ!!!!」ゴリゴリ

土御門「………俺もこんな下らん事で命を掛けるのは御免なんだがな…」

上条「………つ、土御門……」ウルウル

土御門「まぁ、だがカミやんには世話になってるし、ここで断るのも見捨てるようで後味が悪いのも事実だ………分かったぜよカミやん、続けよう」フッ

上条「す、すまん……!!」グスッ

土御門「ま、敢えて修羅の道を往くのも男の美学と言えなくもない、ここまで来たら例え地獄に墜ちようと付き合ってやるにゃー」コクリ

ねる(´・ω・`)またねー

………

土御門「という訳でレンタル続行ぜよ」

青ピ「……ホンマ、カミやんはとことんついとらんというか問題だらけの人生というか……フッキーと姫やん絶句しとったで?」

上条「……自分でもそう思うけどそうなっちまったのは今更言ってもな……まあ、なんとか追加の借金だけは完済出来てんだ、後は御坂からの分だが……こっちはゆっくり返すつもりだから今は考えねぇ!!」フンスッ

土御門「小萌先生に返した時なんか言ってたかカミやん?」

上条「いや何も?ただ妙にガッカリしてるような顔してたんだが……なんだろうな、金返されて嬉しくないわけ無いと思うんだが」ウーム

青ピ「………小萌センセもそろそろ焦りだす年頃やろからなぁ、そういう事かもしれへん」

上条「焦る?何を?」キョトン

土御門「小萌先生がそんな腹黒い事考えるかにゃー?」

青ピ「小萌センセばっか見とる僕には分かる、あれはガチでねらっとった女の顔や」クワッ

土御門「……そ、そうか」

青ピ「せやで、ホンマカミやんはいっぺん分子レベルで粉砕されたらええのに」ハァ

上条「何の事かも分からんのに分子崩壊されてたまるかよ……」


上条「まあとにかく小萌先生との貸し借りはこれでチャラなんだ、後は次の支給日までの生活費だけ稼げれば良い、後二万もありゃ問題は無い」

土御門「なら今週一杯って所か、新たに予約を受け付ける必要はないなそれなら」

青ピ「予約の後ろの方はキャンセルやねそれと、えーと………今週一杯なら姫やんから後は全部取り消しと」ポチポチ

姫神「」ガーン

土御門「……ん?」クルッ

「…………」

上条「どうした?」

土御門「いや、誰かに見られてたように感じたんだが」

上条「誰も居ないぜ?気のせいだろ」

「…………」ウルウル


青ピ「……姫やんもタイミングわるいなぁ……次こそはなんとか出来たかもしれへんのに、まぁ学校で会えるぶん他よりはマシやろ、二人っきりにはなかなかなれへんやろけど」

上条「つーか姫神またレンタル予約してたんだなぁ、完全に常連だな……将来ホストとかにはまりそうだなあいつ」

「」ガーン

土御門「………姫神本人にはそれ言うなよカミやん、泣くから」

青ピ「ホンマカミやんは女心とかよめへんのね、最低やで」

上条「いや、だって心配だろ?こんな事してる張本人が言うのもあれだけど俺をレンタルとか金の無駄遣い以外の何物でもねーもん」

「」シクシクシクシク

青ピ「……なんか女の子が啜り泣くような音が聞こえるんやけど……」キョロキョロ

上条「こんな真冬のしかもこれだけ日が高い内から怪談かよ青ピ……風の音だろ北風北風」

土御門「もしくはカミやんに泣かされた女の生き霊とか」

上条「ないない、俺は怒られるような事はしても泣かすような事はしないようにちゃんと気を付けてるからな」

「」イラッ

土御門「………まあいいぜよ、カミやんにこの手の話を諭そうとしても無駄だぜい」

青ピ「せやね、アホらしいわ」


上条「それで?誰がお客さんなのよ」

土御門「シェリー」

上条「え、シェリーってシェリー・クロムウェル?」

土御門「そうだが?」

上条「………あいつって学園都市入ってこれ……いや、お前らの事だからどうとでもなるのか?それ言ったらみんなそうな訳だしバードウェイとかトールとかレッサーとかレッサーとかレッサーとか」グチグチ

青ピ「よっぽど腹が立ってるんやねそのレッサーっていう子の事」

上条「まあな……」

土御門「そうだな……まあ他はともかくシェリーはキチンと手続きして許可貰ってるみたいぜよ、以前浸入した時のあれはまあ………色々とな…」

上条「……ふーん?なら騒ぎにはならないか、今更そんな事するとも思ってないけど」

土御門「それとオルソラも一緒みたいぜよ」

上条「……オルソラもかよ、暇なのかあいつら……」

土御門「仕事らしいぜい?もちろんキチンと表向きの仕事でな」

上条「……ますます解らん……どんな仕事なんだよ」

土御門「シェリーは美術家でもありそのツテで講師をやってたりもするからな、その関係だろう」

上条「オルソラは?」

土御門「さあにゃー?詳しく聴いてる訳でもないし、付き添いとかそんなんじゃね?」


青ピ「どういう人やのそのシェリーさんて人は、美人なん?可愛い系なん?どんなジャンルの人?」ワクワク

上条「……あー、なんだろ、ジャンルでいうなら」

土御門「新ジャンルだな、褐色妙齢ゴスロリとか他ではちょっと知らん」

上条「だな、あいつの風貌は斬新だった」コクリ

青ピ「じゃ、オルソラって人は?」

土御門「胸がでかい」

上条「お婆ちゃんだな」コクリ

青ピ「………………お婆ちゃんはちょっとつらいなぁ……いや美人なお婆さんてたまにいてはるし」ウーン

上条「見た目じゃねえよ、中身だ中身」

土御門「ちょっとボケてるがいい女ぜよ、俺の趣味ではないけどにゃー」

青ピ「あ、せやの?ええやんボケとる子も萌えポイント高いし」

上条「………あそこまでボケてると萌えるかどうかっていうと疑問だが……まあいいか、そんで何処に行けばいいんだ?」

土御門「ここに書いてあるホテルに行ってくれにゃー」スッ

上条「ホテル、ね………分かった行ってくる」

すまん今日はここまで

(´・ω・`)それと、申し訳無いが>>1000までは続かないわこれ、早かったら後4巡で話の流れがオチに向かってく、無理に続けても面白くならんしモチベーションも続かんし、間空いたのもネタ切れだといってもいいし


でわの(´・ω・`)ノシ


…………

上条「………えーと、ここか………」ピンポーン

上条「…………」



上条「……さて、なにやらされるのやら」ポリポリ


シェリー「……来たね、入りな」ガチャ

上条「お、おう……久しぶりだなシェリー」トタトタ

シェリー「ああ、早速で悪いんだが脱いでくれ」

上条「はいはい早速ねぇ……って、は?」クルッ

シェリー「こっちは時間がないの、良いから脱げ」

上条「まて、せめて説明を……」ダラダラ

シェリー「……チッ、時間が無いってのに……オルソラ!!」

オルソラ「はい、ただいま参りますねシェリーさん」トタトタ

上条「な、なあオルソラ会っていきなりだけどちょっと説明をぶふぉぉっっ!?!?」ビクッ

オルソラ「…あ、こんな格好で申し訳ありません……」コソッ

上条「おいシェリー!!なんでオルソラは裸なんだ!?そんで俺も脱げ!?なにさせる気だよ!?」アタフタ

シェリー「絵を描くのよ、絵を、あんた達はモデルよ、納得したなら早く脱げホントに時間が無いのよ」ゴトゴト

上条「え、絵っ?」オロオロ


上条「いやいやいやいやちょっと待て、マジで待て!!」ブンブンブンブン

シェリー「……何?急いでるっつってんだろ」イラッ

上条「もっと詳しく説明しろよ!?なんで俺とオルソラが絵のモデル!?しかも裸ってなんだよおい!?」

オルソラ「実はでございますね?」ヒョコ

上条「お、おう…」フイッ

オルソラ「シェリーさんはこの学園都市で美術の特別講師として赴いた訳なのですけれど」

上条「ふむふむ」

オルソラ「わたくしは学園都市ははじめてでございまして訪れるのは楽しみにしていたものですから少しだけでございますが浮かれぎみなのでしょうか?シェリーさんにも少々咎められてしまいましたのですが」ウーン

上条「…………」

オルソラ「そうそう実はでございますね?わたくしとしては後日改めて貴方様にこの街を案内していただけたらと…」ポンッ

上条「相変わらずだなおい……なあシェリーお前が説明しろよ!?オルソラじゃ説明しきる前にタイムアップしかねねーぞ!?」

シェリー「明日までに絵を描かないと講師の仕事をこなせない、それが理由、それで人物画が良いと急な要望出しやがったから仕方なくついでに予約してあったお前を描く事にした、以上よ早くして、こっちだって無理言われてイライラしてんだよ」チッ

上条「………理由は分かったけど……な、何故にヌードモデル……」モジモジ

シェリー「色彩が複雑になりがちな衣服が邪魔、ある程度だけど同一性の高い色を一気に作って少しでも時間を短縮するため、そもそも美術品としてはヌード程度は普通まだ理由が必要?時間が無いって何度も言ってんだろ」イライラ

上条「」

シェリー「ちっ、潔く脱げば良いってのに女々しい野郎だね!!」ガシッ

上条「ちょ、はなせ!?おい!!」ジタバタ

シェリー「オルソラ」

オルソラ「はいでございます」モソモソ

上条「え、あの、いや、ちょ、まっ!?」バタバタ

オルソラ「よいしょ……んん……ふぅ……んっ……」グイグイ

上条「ズボン脱がすな!!おいオルソラ……つーかせめて下着ぐらい着けてくれませんオルソラさーん!?」

オルソラ「そ、その……あまりまじまじと見られるのはわたくしも少し恥ずかしいのでございます……」モジモジ

上条「なら隠せ!!オルソラはそんなはしたない子じゃなかったはずだ!!もっと羞恥心をだな!?」

シェリー「あんたも脱ぐんだからおあいこよ、よっ……」グイッ

上条「あぁんっ!?」スポッ

オルソラ「こちらも脱がしおわりでございますよ、はい」ズルッ

上条「いやぁぁぁぁ!?!?」

シェリー「よし、準備は終わりね……じゃあ次は…」

上条「……ッッ!!……くっッッ!!」ゴソゴソモソモソ

シェリー「往生際が悪い奴ね……!!ふんっ!!」グイッ

上条「あぁ…!!か、返せ!!上条さんのトランクスくん!!」モジモジ

シェリー「こんなものあるから腹を括れないのよ……ったく…」スチャ

上条「あっ」

シェリー「エリス、汚いけど持ってな」サラサラカキカキ

ゴーレム(小)「■■■■■………」ゴゴゴッ

シェリー「ん」ポイッ

ゴーレム(小)「■■■■■」ハシッ

シェリー「ん、壁に戻りなエリス」サラサラカキカキ

上条「」

壁「…………」

上条「と、トランクスくぅーーーーん!!!?」ウルウル

シェリー「ついでにこっちもだな、エリス」カキカキ

ゴーレム(小)「■■■■」ハシッ

シェリー「これでこいつが身に付けていたもの全部ね、よし良いわよエリス」サラサラ

ゴゴゴッ

布がはみ出た壁「…………」

上条「」

オルソラ「あらあら……後でお洗濯が大変ではございませんでしょうか?」ハラハラ

上条「そういう問題じゃあないっ!!なんだよぉ……何故に上条さんがこんな辱しめを……!!」ウルウル

シェリー「さ、だいぶ時間を食っちまったが作業開始よ、二人ともベッドの上で抱きあいな細かい姿勢は私が直すから」

上条「…………」プルプル

オルソラ「………えぇと」ソワソワ

上条「ま、まだやるとは言ってねぇぞこら……!!」ワナワナ

シェリー「………裸で帰るつもり?私は構わないよ」

上条「」

上条(………………な、なんでこう魔術師って人種はこう強行突破大好きなんだろぉなぁチクショウ!!)プルプル

オルソラ「どうしましょう……わたくしそこまでとは…」オロオロ


上条「…っ!!ほ、ほらみろオルソラだって躊躇してるぞシェリー!!」

シェリー「ん?そうなのかオルソラ」

オルソラ「ええとでございますね……あの、少々はしたないのかもしれませんけれど……」モジモジ

シェリー「はっきり言ってみな」

オルソラ「思っていた通り逞しく素敵だな……と、思ってしまいまして」カァァァ

上条「」ササッ

シェリー「………ん、まあそうね」ジッ

上条「おい見るなやめてどこ見てんだよ止めろ!!」

シェリー「思ったより無駄な贅肉が付いてないし引き締まってる、ちょっと身長が足りないけど裸像の被写体としちゃ上出来だわ………ていうかあんたは何勘違いしてんのか知らないけどガキのイチモツなんて見たって何とも思わないわよ、オルソラは?」

オルソラ「へ?あの、その……男性のそれをまじまじと見てしまうのはわたくしも如何かと……で、ですから見ないようにこうやってずっと目を伏せておりますのですけど……」フイッ

上条「」


上条(………何故に俺が一番エロい事考えてるみたいに言われねばならないんでせう)ウルウル

シェリー「だとよ、あんたの杞憂だし問題ないでしょう?オルソラだって恥ずかしいだろうけど、男のあんたがそれ以上に恥ずかしがっててどうすんだよ」ジト

上条「」

上条(………何故に上条さんが間違ってるみたいに言われねばならないんでせう、おかしい絶対におかしいていうかオルソラは何故にこの状況受け入れてんの)プルプル

シェリー「もういいか?それじゃオルソラ、まずはあんたがベッドに仰向けになって」

オルソラ「こうでございますかシェリーさん?」ギシッ

シェリー「ああそれでいい」

上条「」ブフォ

シェリー「それであんたがその隣で……って、おい早くこっち来な、なに壁を凝視してんだよ」

上条「せ、せめて隠せ!!シーツとか手とかさぁ!?そんな堂々と見せて良いのかよ!?」ブンブン

オルソラ「………/////」ササッ

シェリー「……めんどくさいガキだね」

上条「めんどくさくて結構だ!!だ、だいたい今から描く絵って講師としての仕事で見せるんだろ!?つまり学園都市のどっかの学校の教材って事だ、そ、それが裸で抱き合う男女の絵ってまずくねーのかよ!?」ブンブン

シェリー「何処が?」

上条「何処がって言うか!?常識的に考えて変だと上条さんは思うんですけどぉ!?」

シェリー「………じゃあ聞くけど、あんた美術品をそんな目で見るの?例えば中世の西洋画とか、ローマ時代のミロのビーナス…ダビデ像、近代芸術でも日本製の裸婦像なんてそこら中の美術館に展示されてるんだけど、あんたはそれ見て卑猥な考えが真っ先に浮かぶのか?」

上条「」

シェリー「卑猥な考え起こすから恥ずかしいんだよ、まずはそういう思考は止めて、それからオルソラ見てみな」

上条「いや、見ろって……」

シェリー「男はどうか知らないけどね、私はまず美という概念が湧いてくると思うんだけど」

オルソラ「いえわたくしなどそんな……」

上条「…………」クルッ

オルソラ「………////」モジッ

シェリー「どうなのよ、言ってみな」

上条「…………」フイッ

シェリー「………おい、どうなのか聞いてんのよ」

上条(どう冷静に見ようとしてもエロいとしか感じない……俺、おかしいのかな……)ウルウル

オルソラ「……?」

シェリー「………まあ良いわ、悪いがもう悪あがきに構ってられない」

上条「…………ま、まだだ……俺はまだ納得しないからな!!せ、せめて見えないように配慮するとか!!」

シェリー「………ただお前が見るのも見られるのも恥ずかしいってだけだろうに、とんだ意気地無しだねお前、あの時私を止めた根性はどこいったんだよ」ジトッ

上条「うるせぇ!!俺は自分が納得出来ない事を止めさせるだけだっての!!」

上条「だいたいシェリー!!お前がどうやってオルソラ説得したか知らねーけどな、俺と抱き合うってのは説明してないだろ!!じゃなかったら承諾なんてするはずは……」

シェリー「話したに決まってんだろ、抱き合う男女の絵を描きたいからモデルしてくれって初めに言ったよ」

上条「えっ」

オルソラ「シェリーさんの芸術作品は素敵でございますよ?わたくしが協力出来るのであれば是非にと前々から申し上げておりましたし、それに……」テレッ

上条「………それに?」

オルソラ「……ふふっ、内緒にございます」ニコリ

上条「え、なに!?なんなの!?」

シェリー「まだ何かあるか?納得しなきゃ出来ないってなら徹底的に叩き潰してやるから言ってみな」

上条「…………ぐっ……!!な、なら言うがよ……シェリー、お前だけズルいぞチクショウ!!」

シェリー「何が?」

上条「この場で服来てるのお前だけだぞ、ズルい」

シェリー「………はぁ?被写体でもない私がなんでズルいんだっての」

上条「そんなもんは知らん!!無理矢理脱がしといて今さらそんな理屈どうでも良いだろ!!」

シェリー「……反論出来ないからって駄々こねだしたかよまったく…これだからガキは」シュル……パサッ…ポイッ

上条「」

オルソラ「あらあら、シェリーさんもモデルになるのでしょうか?」

シェリー「違うわよ、私がモデルに回ったら誰が描くんだっての、ガキの時間稼ぎに付き合うつもりないから脱いだのよ、脱げって言われたからね」

上条(………屁理屈捏ねてうやむやにしようと思ったのに瞬殺だと……)ワナワナ

シェリー「で、次は?股でも開くか?何でも言いなさい、ただし時間はかけさせないからな」プルン

上条「」

上条「」

シェリー「何も無いなら言うこと聞きな、別に捕って喰おうなんて思ってる訳じゃないんだから良いだろ」

上条「………で、でもよぉ………オルソラはホントに良いのか?」モジモジ

オルソラ「わたくしの事ならどうぞ気にせずにとお願い申し上げますよ?貴方様がわたくしの肌に触れるのが嫌だと申されるなら仕方がありませんけれど……」

上条「いや、その……嫌とかそんなんじゃなくてだなっ!?」オロオロ

オルソラ「シェリーさんのようにわたくしも言い付けに従うべきでございましょうか?ええと股を開くでありましたでしょうか………はしたないですけれど貴方様が望むならわたくしは喜んでこの身の全てを晒しても構いませんの事で……」モソモソ

上条「まてまてまてまて!?待て開くなそれ以上は上条さんには刺激が強すぎるというかそれ俺が言ったんじゃねえぞオルソラ分かった観念するから必要以上の事はマジで止めて!!」

シェリー「初めからそう言ってろっての、余計な時間かせさせやがって」チッ

上条「………うぐぅ……!!」プルプル

オルソラ「……で、では流石にわたくしも恥ずかしいのでございますけど……ん………」スッ

上条「話聞けよもぉ!?だ、だから止めろ俺が言ったんじゃないって………ああもう!?」バッ!!

ガシッ、ピシッ!!

オルソラ「きゃっ……あ、あの……」カァァァ

上条「……ゼェ……ゼェ……まったく話が噛み合わないってのはホントにどうにかなんねーのかよ…とにかく絵を描くのに必要な事以外はお互いしなくて良いだろ!?おーけー!?」クワッ

オルソラ「は、はいでございますが……その…/////」ポッ

上条「……ん?」

オルソラ「いきなり飛び付かれたので少々びっくりしてしまいまして……」モジッ

上条「」

シェリー「襲うなよ、せめて一段落してからにしてちょうだい、その後は好きにしていいけど」ゴトゴト

上条「」



シェリー「さてと、どうにか乗り気になってくれたみたいで良かったわ」

上条「乗り気にはなってねぇよ!!」

シェリー「はいはい分かったわよ、えーとオルソラ、あんたこっちに身体向けて」

オルソラ「は、はい……こうでございますでしょうか?」モソモソ

シェリー「そうよ、それで上条当麻」

上条「……お、おう」

シェリー「オルソラを後ろから抱き締めるようにくっつけ」

上条「」

シェリー「はやく」

上条「……………コウデゴザイマスデショウカ?」ガチガチ

オルソラ「/////」ポッ

シェリー「私は抱き締めろって言ったのよ、腕をオルソラの胸の辺りに回せ」

上条「」ビクッ

シェリー「あと腰離れすぎ、こっちから見るとへっぴり腰なのがまるわかり、もっと密着してくれないと作品のテーマが愛情じゃなくて童貞の初体験になっちまうだろ」ジトッ

上条「」


上条(いや、何度か女の子の身体見たり触れたりとかはあるけど、ここまでは初体験だからどうあがいてもそっちが正解なんですけどねぇ!?)オロオロ

シェリー「…………チッ…情けない男ね、もういいオルソラ、あんたからくっついて……逃げないようにちょっと足絡ませとけ」

オルソラ「…え、あの……はい……」グイッ

上条「おふぅ!?」ビクッ

オルソラ「!!」ピクッ

シェリー「……ん、オルソラ……あんたいい感じでそそる顔してるわよ今……描き甲斐があるわ」

オルソラ「…………」カァァァ

上条「」

シェリー「……あんたは駄目ね、もう少しその辛抱たまらんって顔変えらんない?もう少しキリッとしろっての」

上条「……ソンナムチャナ」プルプル

シェリー「……まあ、いいわ………そこまでは期待できないわね、そりゃ」

上条「ハヤクカケ、ハヤクオレヲジユウニシテクダサイ」プルプル

シェリー「分かってるわよ、急ぐからそれまでオルソラのお尻、汚すんじゃないわよ」ガタガタ


上条「」

オルソラ「…/////」モジモジ

上条「…モ、モゾモゾウゴカナイデ…!?ふ、ファーーーーーー!?!?」ビクビク

シェリー「……騒がしい奴」カキカキ


その後、約3時間半もの時間を上条当麻はオルソラ・アクィナスの乳と尻の破壊力に自らの理性をゴリゴリと削られていった。

それは、男なら誰もが羨ましいと妬む事なのだろう、だがそれは知らぬから羨むのだ。

理性を保ち続けなければならない状況での性の解放という誘惑は、間違いなく拷問だ。

そして、上条当麻という少年は、異常なほど貞操観念がガチガチの少年であり、結果はともかく女性への不貞は悪と断言するような少年だ。

故に、これは上条当麻という少年にとっては不幸な出来事としか認識が行えなかった。


……………

シェリー「………よし、後は」カチャカチャ

上条「」プシュゥゥゥ…

オルソラ「………」モソモソ

シェリー「そろそろ時間だし、後は彩色だけど………これ以上はキツいだろうし、写真撮ってそれ見ながら仕上げるわ、ちょっと撮るわよ」カシャ、カシャカシャ

上条「」

オルソラ「……えと、もう動いてもよろしいのでございましょうか?」モジモジ

シェリー「良いわよ、お疲れさま二人とも」

上条「」


オルソラ「……で、では……わたくしは少しシャワーを…」モソモソ…トタトタトタ…

パタン

上条「」

シェリー「………エリス」サラサラカキカキ

ゴーレム(小)「■■■■……」ポイッ

シェリー「よし、戻りな」カキカキ

壁「」

シェリー「ほら服返すわね、悪かったわね無理強いして」パサッ

上条「………いっそ殺せよぉ…」シクシクシクシク

シェリー「……そのぐらいで泣くんじゃないっての、我慢してんのが辛かったなら今からオルソラとシャワールームで……」

上条「そうじゃねぇだろ!?そうじゃなくて!?」


シェリー「何が違うってのよ、私にさせろってならお断りよ、ガキには興味ないから」スタスタ

上条「………もういい、どうせ俺の気持ちとかお前らちっとも理解してくれませんものね」グスン


シェリー「それはお互い様だろ、あんただってオルソラの想いとか深く理解なんてしたことないだろ」フンッ

上条「……あん?」

シェリー「最初、この講師の仕事は私一人で学園都市に来る予定で、お前をレンタルするとかまったく考えてなかったって事よ」

上条「…………」

シェリー「そりゃそうね、オルソラと私は寮こそ一緒で毎日顔合わせてるけど、基本的に部署も仕事の内容も違うんだし、何か口実が欲しかったのね、あの子」シュル……パチン

上条「そうなのか……なんで」

シェリー「そこはてめぇで考えな色男、私はこれ以上は言えないわ」ガタガタ

上条「…………」


上条「ところで話は変わるんだが」

シェリー「何よ?これから徹夜で仕上げなきゃならないから手短にね」

上条「どっかの学校で絵の講師するって話だけどさ、どこでやるのよ?」

シェリー「何処だって良いだろ、こっから先はあんたは関係ないっつうの」

上条「………いやいやいや、だってお…俺の裸の絵な訳ですよ?万が一知り合いがいる学校とかだったら…」ダラダラ

シェリー「………あんた、ハイスクールだったわよね?」

上条「そ、そうだけど」

シェリー「なら安心しな、これは中学校での仕事よ、わざわざ海外から講師招くなんて金持ちな学校ね」

上条「中学校ねぇ……金持ちの……」

シェリー「確か…トキワダイとか言うお嬢様学校だったかしら」

上条「」


シェリー「ん、どうした?」

上条「さ、先にそれを言えよ大バカやろぉ!!?!くそ、その絵寄越せそれは存在させちゃいけない絵だ!!!!」

シェリー「ちょ、なんだいきなり!?渡す訳ないだろ!?」ヒシッ

上条「い、いいから渡せ今すぐ渡せ!!よりによって常磐台だと!?ふざけんなぁ!!!!」ウルウル

シェリー「今さら遅い!!もうやり直してる時間もねぇんだよ諦めな!!」ギロッ

上条「……いいぜ?シェリー、お前がそんなに俺を社会的に抹殺したいって言うなら、まずはそのふざけた幻想(物的証拠)をぶち壊す!!」ガシッ

シェリー「あっ、ちょ…返せ!!」

上条「返すか!!こんなもんあっても誰も幸せにならない特に俺が!!こんな……こんな絵なんか……」


上条「……ん?なんだこれ……ピカソ的と言うかなんと言うか」

シェリー「ジャンルとしてはそっち系ではあるわね、というか実像を忠実に描いてる時間なんてないんだから嫌でも抽象的な絵になるわよ、油絵にもしないし」

上条「………こ、こんなどっちが俺でどっちがオルソラかも分からんそもそも人を描いてるかすら怪しい絵の為に俺はあんな生殺しを…」ガクッ

シェリー「失礼な野郎ね、芸術を分からない奴はこれだから」チッ

一方その頃インデックスさんとオティヌスさんとみこっちゃん。

禁書「…………」

オティヌス「……………」

美琴「…………」

禁書「……とうま、また帰ってこない」ジトッ

オティヌス「電話も何度も掛けているが繋がらんな」

美琴「………あんにゃろうあれだけ言ったのにまだ?」

禁書「……分からないけれど、たぶん」

美琴「………約束したのに」

オティヌス「こう言うとあれだが奴の口約束は割と軽いぞ、特に自らが批難される類いの物は十中八九速攻で破る」

禁書「……………はぁ……」ドンヨリ

美琴「……あのバカ帰って来たらぶっとばす」ムカムカ

オティヌス「というか小娘、お前連日来てるが良いのか?門限あると言っていただろう、そんな毎晩遊び歩いているようだとその友人とやらも庇いきれると思えんのだが」

美琴「え、あー…うん、まあなんとか……」フイッ

美琴(………流石に昨日の次点で黒子はおかんむりだったからねぇ……頼むわよ影武者もとい妹)

…………

常磐台中学女子寮、美琴・黒子部屋。

御坂妹(こうやってお姉様のベッドで寝たふりしてるだけでミサカが月々いただけるお小遣いの100倍の報酬とは、これでミサカ単独であの人をレンタルしてあんなことやこんなことをとミサカはボロい商売に内心ほくそ笑みます)モソモソ

黒子「お姉様ったら……最近冷え込んでおりますのに遅くまでふらついているから体調崩して寝込んでしまうんですのよ?もう少しご自愛くださいな」プンスカ

御坂妹「心配しなくても大丈夫ですよとミサカはてきとーに話を合わせます」モソモソ

黒子「……んん?」ジー

御坂妹(お姉様が帰って来たらすぐに予約です、とミサカは早く帰ってきやがれと心のなかで連呼します、はよはよはよはよはよ)ブツブツブツブツ

黒子(………あれ?お姉様ですわよね?んん?)

…………


美琴(…………不安だわ、早くあいつ帰ってこないかしら、こっちもすぐに帰んないと)ダラダラ


ピンポーン

美琴「……むっ、帰って来た?」ガタッ

オティヌス「それならインターホンは鳴らさんだろう、来客だろうが誰だ?」

禁書「今出るんだよ、はーい!!」トタトタ

美琴「……あの子が対応するのって良いのかしら、あの子一応ここには内緒で暮らしてるんじゃないの?」ヒソヒソ

オティヌス「公然の秘密という奴だな、仮に知らぬ者が来てもここで同棲している事を咎める者はそうそう居ない、まあ……どうせイギリス清教辺りが上に話を通しているのだろう、奴の担任ですら容認しているのだしな」

美琴「……ふーん?まあ良いけど」



ガチャ

禁書「どちら様かな?とうまは今……」

バードウェイ「居ないのだろう?知っているよ」

禁書「あれ?どうして貴女が……」

バードウェイ「………一応自分の責任に関しては必要な事はしたつもりだったんだがな、どうもそれだけだと投げっぱなしのような気分になるから後始末だよ、おいマーク」パチン

マーク「はいボス」ドサッ

レッサー「」ボロッ

禁書「ふぇ?」

美琴「なに、どうしたのよ…ってあんたは」

オティヌス「む、それにこいつは…」

バードウェイ「どうせ奴の事だ、騙された身であってもなんだかんだと女に甘えられたら許してしまうだろうからな、こちらでお仕置きしておいた、本気で反抗してきたからちょっとやり過ぎたがな」

レッサー「ふ、はぐぅ……な、なんでここまで怒られなきゃ……」プルプル

禁書「………ちょっとやり過ぎなんだよ」

オティヌス「いや、殺した訳でもないし構わんだろう、いずれ私も追い込むつもりだったし」フンッ

美琴「……ああ、あの借用書詐欺女か」

レッサー「………ちょっとしたおちゃめだったのに」ウルウル

バードウェイさん(と、ついでにレッサー)が来訪していた。

……………

上条「………………」イジイジ

青ピ「なんやカミやん、いじけとるけど」

上条「………再開するって決めて早々に決意をぶち折られるような目にあったんだよ……まあお前は理解してくれなさそうだが」

青ピ「まあええけど、いじけとる場合とちゃうんやないのカミやん?まだ稼がんと……それとももう止めてまう?」

上条「………全力で辞職したい所だが……そうも言ってられないもんなぁ……はぁぁぁぁ……」

青ピ「カミやんとこの子達には続けとるって言ったん?」

上条「………言ってない」フイッ

青ピ「………カミやん、それあかんて……」

上条「分かってる……分かってるけど伝えたら乗り込んででも止めようとするだろうし……せめてもう少し稼いでからな……」ガタガタ

青ピ「………でも、次終ったら帰るやん、そんときどないするんや」

上条「今日は帰らない」

青ピ「………………」

上条「………というか、帰れない……むちゃくちゃ嫌な予感がするんだよ……」プルプル

青ピ「………カミやん、その生き方はカミやんを余計に不幸にしとると思うんやけど」

上条「………今さら後に引けねーよ」ウルウル

上条「……で、次は誰?」

青ピ「次は男やね、建宮斎字って名前の人や」

上条「建宮ぁ?何の用で………いや、まて今は男の方がいいや、うん」コクリ

青ピ「えっ、なんでやの?」

上条「………暫く女体は良いです、上条さんもうキャパシティ限界です…」ウルウル

青ピ「………よっぽど辛抱たまらん目にあったんかな、まあ……頑張ってなカミやん」

上条「うん……行ってくる」トボトボ

………

建宮「おお、きたのよな上条当麻」

上条「おう、お前もけっこう久し振りだな」

建宮「それにゆっくり話す機会もなかったのよな、俺としちゃ酒でも一緒に酌み交わしたいところなんだが……」

上条「未成年に飲まそうとはすんなよ?まあ、俺も飲んだことない訳じゃないけどさ」

建宮「んなことは分かってるのよ、だから今日はこっちなのよな?」ニヤリ

上条「ん?なに?なんだ?」

建宮「五和のきわどい生写真」

上条「おい」

建宮「ちなみに撮影者は天草式男性メンバーの有志の方々だ、犠牲も大きかったがな……」フッ

上条「帰る」ガタッ、スタスタ

建宮「ちょ!?なんでなのよな!?ま、まて上条当麻!!ほらこれなんてどうなのよな!?ほらうっすらとシャツからぷくっとぽっちが……これは入浴後に寛いでいたところを慎重に撮影に気取られぬように尚且つ大胆にも正面から撮影出来た奇跡の……」

上条「うるせぇぇぇこの変質者がぁ!!仲間を盗撮とか見損なったぞてめぇ!?!?」ウガー

建宮「た、確かにゲスの極みな行いなのよな!?だが待て、待ってくれ上条当麻!!」ガシッ

上条「お前らの事は神裂と五和にチクっとくから、あばよ」スタスタ

建宮「待て!?それは不味い、そんなことされたら天草式は男女で分裂しちまう、そして男の方は一人残らず磔の刑にされちまう!!」

上条「天草式の野郎共は一人残らず盗撮に与してるってのかよ……なにしてんのお前ら……」

建宮「………こ、これも本人の為なのよな、五和の…」

上条「何故盗撮が五和の為になるのかまるっきり理解出来ねーんだが……」

建宮「そうやって鈍いからなのよな!!そりゃ、五和もアプローチがいまいちなのかもしれんが敵は女教皇様を筆頭にナイスバディからつるぺたまでよりどりみどり、どう考えても五和が一人で戦うには修羅の道なのよな、そんなんじゃ手助けのひとつもしてやりたくなるってのが仲間ってやつじゃあないのか!?違うか上条当麻よ!!」

上条「だからその手助けが何故俺に五和のエロチック生写真見せる事に繋がるのか聞いてんだよ!?斜め上にも程があるわ!!」


建宮「……そこで斜め上と言っちまうから助力の一つも必要なんだって事になるのよな、いろいろ調べたが………あらゆる面で五和は不利になっちまっているからな、俺としちゃ女教皇様より五和を応援しているからな」

上条「なんの話だよ…」

建宮「こうなったら直球なのよな、お色気で釣ろうにもボウズじゃ話にならんし……上条当麻、お前さん五和をどう思っているのよな?」

上条「あん?そりゃ、いい子だよ五和は、それが?」

建宮「いい子ってだけか?具体的にどこら辺が良いとか」

上条「あー……具体的にか、そうだな……まず料理が上手いな」

建宮「うむ、五和ほど料理上手は中々居ないのよな、結婚相手としちゃそれだけでも上等だ」コクリ

上条「え、まあそうだな……メシマズに苦労はしたくないし」

建宮「そうだろうそうだろう………それで、他には?」

上条「他にはねぇ……えーと、性格も良いよな、なんと言うか、奥ゆかしいと言うかそんな感じ?」ウーン

建宮「奥ゆかしい!!そうなのよな、五和は最近の日本人女性から失われつつある奥ゆかしさ、言うなれば大和撫子!!古き良き女性としてのたしなみ、そして理想が五和の中にはあるッッ!!!!」クワッ!!

上条「お、おう」ビクッ

ねる(´・ω・`)おやすみ

建宮「他にはあるのよな?まだまだ五和の良いところはたくさんあると思うんだが?どうなのよな?」ズイッ

上条「……え、えーと……他にはねぇ?」

建宮「例えばッッ!!五和が目の前に居るとしてまず何処に目がいくのよな?!」クワッ!!

上条「目の前に?そりゃ、顔じゃないか?」

建宮「むっ、そっちだったのよな?まあいい、じゃあ五和の顔ッッ!!!!どうなのよな?」

上条「可愛いんじゃね?」

建宮「そうだろうそうだろう……一見目立たない顔立ちのようにみえるがよく見ると五和はとても可愛らしいッッ!!学校で言うなら隠れたマドンナ!!目立たないからこそ心惹かれる癒し系ッッ!!!!そうは思わんか上条当麻!!」クワッ!!

上条「そ、そうか」

建宮「そして見ろ!!刮目しろッッ!!!!その可愛らしさとは裏腹に以外と存在感があるその肉体美を!!出るところは出てくびれるべき所はキュッと引き締まったそのボデェーーーーーー!!!!!!凄まじく魅力的だとは思わんのか上条当麻よ!?どうなのよな!!!!」バンッッ!!

上条「分かった分かったよ五和はすげえ良い女の子だよ!!よく分かってるってば!?」


建宮「良い女の子だから!?はいもういっちょぉ!!」カッッ!!

上条「なんなんださっきから!?どこぞの通販じゃあるまいしどんだけお買い得感アピールされるんだよ五和は!?」


建宮「実際お買い得なのよな、というわけでそれについてどう思うのよな?」

上条「というわけでと言われても困るんだが……まぁ、五和みたいな子と付き合えたら幸せだろーなぁとは思うが」

建宮「よくぞ言ってくれた上条当麻よ!!そうだ、その言葉を待っていたのよな!!」

上条「え、あ、そうか」ビクッ

建宮「実はな上条当麻、お前さんのレンタル……次は五和なのよな」

上条「へ?そうなの?」

建宮「ああ、ちょいと裏技をな」ニヤリ

上条「裏技ぁ?なんだそりゃ?」

建宮「何てことはないお前さんがレンタル開始するって情報を五和よりも早く掴めたのでな、五和が予約するタイミングを見計らって俺も予約したって事なのよ」

上条「どうやって」

建宮「……なに、そもそも天草式十字凄教というのは隠れ忍ぶ事に特化した組織なのよな………そして、その隠密性を十全とするには諜報活動が必須、つまり盗み見盗み聞きは十八番なのよ」

上条「つまり五和を盗撮の他に盗聴までしてたと」

建宮「あー、うん、そうなるのよな」コクリ

上条「五和に会ったら真っ先に報告しといてやるな建宮?磔にされたら石投げに行ってやるよ」

建宮「ま、まて上条当麻!?それは勘弁なのよな五和はそこらへん容赦ないのよな!?二度と真っ二つにはされたくない!!」

上条「うるせぇ変態野郎、お得意の隠密性でどうにかしろよ」ミミホジー


上条「だいたいさ、次が五和だからってなんで建宮がでしゃばって来るんだよ」

建宮「五和の為と言ったのよな、ほっとくとどんどん病みそうだし」

上条「なんか思い詰めるような事でもあるのか五和って、それをどうにかするのに俺が何かしてやれって事か」

建宮「まあそういう事なのよな」コクリ

上条「で、何をすれば良いんだ?俺の助けが必要、五和から直接じゃなくて建宮、あんたからどうにかしてやれって事は天草式の仲間には頼れない事って訳だろ………何に巻き込まれてどんな状況なのか、俺が拳を振り上げなきゃならないモノは何処にあってどんなものなのか、人なのか、霊装の類いなのか、全部教えてくれ」

建宮「………………」

上条「どうした?早く教えてくれ」

建宮「……ああ、なんだ、話には聞いていたがこれは酷いのよな……まあいい、上条当麻、お前さんが思ってるような事ではないから安心しろ、その右手が必要な事に巻き込まれてる訳じゃない」

上条「ん?そうなのか、いやだって俺にどうにかして欲しいって用事っつったらそれしか無さそうだし………他に何かあるのか?言っとくが金銭関係は無理だぞ?」

建宮「……学生に金無心するほど堕ちてる奴は天草式の中にゃ居ないのよな……というか、なんだ………例えば上条当麻よ、レンタルとかではなく五和が……そうだな、お前さんに会いに来たらどう思うのよな?」

上条「ん……そりゃ、えーと……任務とかだと思うかな?だって学園都市にわざわざ来て、そんで俺のとこ来るってなったらイギリス清教から出たインデックスか俺の護衛任務とか学園都市に侵入した魔術師の追跡とか捕縛とか、そんな感じ?」

建宮「…………そうか、まぁ……そうでもなければ滅多にこの街には来ないからな……仕方ないのかもしれん」


上条「さっきから何を言いたいんだよ?五和は何を思い詰めてるってんだ?話が飛び飛びで全然進まねぇぞ」

建宮「……五和の事は好きか?」

上条「え……まあ好きかと聞かれたら好きだが」

建宮「仲間として、だとは思うがハッキリ言うのよな……恐らく本人の前では言わないんだろうが」

上条「そりゃ、まあ恥ずかしいしな……面と向かっては勘弁」

建宮「その恥を捨てて面と向かって五和に言って欲しいのよな、こっちは」

上条「………はい?」

建宮「………あんまり突っ込み過ぎると野暮なんだが……お前さんにはハッキリ伝えんと分かってくれんからな」

上条「………えーと?」

建宮「五和はお前さんにぞっこんって事なのよな」

上条「え?」

建宮「恐らく本人は俺が伝えた事を非難するかもしれん、だがルール違反だろうがマナー違反だろうがまどろっこしくて見てられんのよ俺は、他の女とくっついてるのを見て、一人でひっそり泣かすにゃ惜しい女だからな五和は、憎まれ役ならいくらでも買って出てやるのよ」

上条「え、いや……冗談だろ?」

建宮「そう思うのなら五和に直接聞くと良いのよな、それで分かるだろう?」

上条「……お、おう」

建宮(………よし、予定とは違ったがこれで良いだろう……後は五和次第なのよな)


建宮(…………五和もわりとおっちょこちょいだから不安なのよな、大丈夫だろうか)ウーン


一方その頃インデックスさんとオティヌスさんとみこっちゃん。

バードウェイ「よし、ではこの書面は破棄させて貰うからな」ビリビリ

レッサー「あぁーーー!?私の未来!!イギリスの利益の証明が!?」ガーン

オティヌス「知った事か、ではこっちのコピー用紙ではない正式な借用書にサインをしてもらおうか」ペシッ

美琴「へー、こんなの売ってるんだ?今どき紙の書類なんて需用無さそうなのに」

バードウェイ「全てをデジタル処理にしてしまうのは私はどうかと思うがな、デジタルデータなどちょっと詳しい奴が弄れば容易に改竄出来てしまうし外部への流出も最近よく聞くだろう?こういう物は手書きのものを直接管理するのがもっとも安全だよ」

美琴「まあ、データ関係はハッキングが怖いのはそうだけど………それ言うならアナログな書面だって偽造し放題じゃないこれ?管理だって紛失とかしそうだし」

バードウェイ「どっちにしてもデメリットはある……まあ、今はそれは良いだろう?」

オティヌス「そうだな、ではキッチリと書いて貰おうか?書面の文脈は既に記載されているタイプだから小賢しい真似は出来んからな?」

レッサー「………わかりましたよぉ、サインしますよもう……」ブツブツ


禁書「お茶淹れたかも、はい」カチャカチャ

美琴「お、サンキュー気が利くわね」コトコト

バードウェイ「つい先日までこんな対応が出来る奴ではなかったと思うが?」コポコポ

オティヌス「私が教えた、お茶が飲みたい時自分では用意出来んからな、出来合いのお茶や甘ったるい飲料は好かん」チョコン

美琴「待って、あんたどうやって飲むの?」

オティヌス「ん?これでだが?」スッ

美琴「………ペットボトルのふた?」

オティヌス「他に手頃なサイズの入れ物がないからな、仕方ない………奴は人形用のティーセットを購入したのだが」

美琴「なんで使わないのよ?」

禁書「とうまが洗おうとしたら落として踏んづけてバリバリに割れちゃったんだよ、スリッパ履いてたからケガはしなかったけれど」

オティヌス「また買うけどしばらくはこれで我慢してくれと……わりと高いらしくてな……」ショボーン

美琴「………不便なのねやっぱり、小さいと」

オティヌス「まあな、風呂とトイレは本当に慣れるまで地獄だったし」

禁書「おふろはわたしといっしょじゃないと溺れちゃうんだよ」

オティヌス「その前に蛇口が捻れんがな」ハァ

美琴「……ふーん?じゃ、トイレは?」

オティヌス「……聞くな、忌々しい」

バードウェイ「奴の事だ、どうせ最初は飼い猫と同じ所で済ませろとでも言ったんだろ、デリカシー皆無だからな、あれは」バリバリ

レッサー「あ、私にもおせんべい下さいよぉ、ジャパニーズスナックで一番好きなんですよ私」ゴソゴソ

オティヌス(´・ω・`)

美琴「え、まさか……そうなの?」

スフィンクス「にゃー」

禁書「………いちおう違うんだよ、というかお茶飲んでるのにこの話題は嫌かも……」モグモグ

美琴「そうね……やめときましょ」ズズッ



わりとみんなで仲良くしていた。

………

青ピ「カミやんおつかれ」

上条「あれ?またお前なのか青ピ、てっきり土御門が来ると思ってたのに」

青ピ「んー、それはあれやカミやん………カミやんの代わりに事情説明しにいったんやで、ほらカミやんレンタル続けとるって言うとらんのやし今日は帰らへんとか言っとるし」

上条「………ま、マジか、すまん土御門………」

青ピ「ツッチーも妙な所で義理堅いんやね、死なばもろともにゃーとかへらへらしながら言ってたで」

上条「大丈夫かなあいつ……」

青ピ「大丈夫やって、カミやん本人に対する非難よりはだいぶやんわりとした仕打ちしか受けんやろ」

上条「………それなら良いんだが……いや、まあ確かにそうなのかな……少なくともインデックスは土御門には噛みつかないし、御坂は………着信何回もあるから来てんのかな、まあ……アイツも俺以外にはそう簡単にビリビリしないだろ、オティヌスは………全力で攻撃されてもチクチク痛いだけだからまあいいか」

青ピ「でもそのぶんカミやんが帰った時怒り倍増しそうやけど、ホントにええんかな、帰らんで」

上条「…………そう言われると怖いんだが、いやでも三人まとめてはやっぱり……せめて御坂だけは明日にでも単独でお叱りを受けたい、どうせ怒られるにしてもひとりひとり分割で……」

青ピ「………まあ、そう言うなら僕は何も言わへんけど、そこらへんは力にはなれへんからそのつもりでなカミやん?」


上条「そういや青ピ、帰らないって言ったのついさっきだけどどうなんだ?レンタル自体は今日は終了?」

青ピ「どっちでも大丈夫なように調整したから決めてええよ、次のお客さんはお泊まりコースなら喜んで受けるとか言っとるし」

上条「次のお客さんって、五和って奴だよな?名前聞いてるんだろ?」

青ピ「ん?なんでカミやん知っとるん?確かにそういう名前の人やけど」

上条「ちょっとな………しかし五和か……お泊まりって何処でなんだ」

青ピ「ホテルみたいやね、外の人らしいし滞在するのに利用しとるとこに来てって事みたいや」

上条(………ホテル、ねぇ?女の子んとこにそうホイホイ泊まりに行って良いわけないよなぁ………というかオルソラの件もあって上条さんの自制心は決壊寸前だし、五和がそんな感じの事してくるとは思わないがそれでも同じ所で寝るのはヤバイかもしれん)ウーム

青ピ「どないするんやカミやん、はよ決めんと」

上条「………やっぱり泊まりになるのはマズイな……止めとこう」

青ピ「そか、ならそう伝えるんは僕がしとくからカミやん帰ってええよ?おつかれ」

上条「……え、ちょっと待て、俺の寝床は?」

青ピ「そこまでは知らんよ、帰ればええやんか」

上条「え、いや、だから上条さん的には集中攻撃される事になるのはちょっと……」ダラダラ


青ピ「知らんて、そんなに言うならホテル手配ぐらいなら付き合ってもええけど」

上条「………り、料金は……」

青ピ「そんなんカミやん持ちに決まっとるやん」

上条「そんなお金ないです」ウルウル

青ピ「泣いたかて知らん!!そこはカミやんのただのわがままやもん、レンタル手配はしたけどもカミやんは帰るとこあるんやからそこにキチンと帰るんがホンマは筋ちゃうん?待っとる女の子悲しませるとかそんなん僕は許せへん、カミやんが友達だから多少は肩もつけどこれ以上は知らん!!」プイッ

上条「……お、お前んとこ一晩だけ泊めて貰うとか……」

青ピ「できへん、僕んとこ下宿やし大家さんに迷惑かけれへんもん、そこらへんは分別わきまえへんと社会に出たとき無礼もんになってまう!!いくらカミやんでもそこはダメや!!」ツーン

上条「な、なんでそういう常識的なとこはクッソ真面目なのお前!?あ、青ピのくせに!!」ガビーン

青ピ「カミやんが変なだけや、男のロマンとはいえ学生寮に女の子囲っていっちゃいちゃしとるとかホンマは大問題やで?小萌センセが黙認しとってなかったらどうなっとると思ってんのカミやん?これ以上わがまま言うたらあかん!!」クワッ

上条「………ま、まさか変態筆頭のお前にここまで言われるは……」プルプル

青ピ「僕の生き様は世間には冷たく見られるんや、いらん非難浴びんように品行方正にせなあかん所はキッチリやっとかんと生きてけへん、それだけや」キリッ


上条「………分かったよ、お前の言い分はもっともだし」

青ピ「じゃ、今日は帰るって事でええんやね?」

上条「………………」

青ピ「………まさかカミやん、野宿しよとか考えてへん?」

上条「えっ、いや?まさか、今は12月ですよ青髪くん?いくら丈夫さに定評があって極寒のシベリアとかデンマークとか制服とパーカーだけでうろついてた経験があるとはいえねぇ?こんな寒空の下で羽織るもんもなしに寝たら凍死するってちゃんと理解してますし?まさか、ははは………」ダラダラ

青ピ「……カミやんの事だから寝ないで1日ぐらいなら耐えてまおって言いそうなんやけど」

上条「……うっ…」ギクッ

青ピ「………そんなにビビるほど怖いん?」

上条「………だってあいつら加減知らないんだもん」


青ピ「…………しゃあないなぁ、ちょっと待っとき」ポチポチ

上条「ん?なに、どうした?」

青ピ「もしもし、カミやんレンタルサービスのもんなんやけど、今からカミやん向かわせるんでよろしくお願いしますぅー」

上条「ちょっ!?おい!?」

青ピ「はいはい、分かっとりますよ、時間は明日のカミやんの登校までなんで、ええ、なるべく寝かしたって下さいね?ええ」

上条「おい待て俺は行くとは…!?」

青ピ「じゃ、まいどー」ブチッ

上条「うぉぉぉぉおぉぉぉぉぉぉぉい!?」

青ピ「帰るつもりない、泊まるとこない、ならレンタルしてくれる何処でせめて体暖めなあかんてカミやん」

上条「……ぐ、ぬぐっ……」

青ピ「大丈夫やって、おにゃのことお泊まりとかカミやんなら日常茶飯事やろ?へーきへーき」

上条「」

上条(…………いかん、どうしよう………耐えられる自信が今回ばかりはない)ダラダラ


上条(………………ホテルの浴室って寝心地良いかなぁ……)グスン

…………

上条「……えーと、ここか……ん?」

[上条当麻様江、どうぞそのまま入室致して下さい]

上条「………貼り紙?このまま入れって、ノックもいらないのか、まあいいけど」ガチャ



上条「………お邪魔しまーす……い、五和?」キョロキョロ

上条「………奥か?ほんのり明かりは付いてるが………」ソロソロ


上条「……おーい、五和さーん?」キィ


神裂「……………」

上条「……………あれ?」キョトン

神裂「………お、お待ちしていました、か、上条当麻」ペコリ


上条「あれ?なんで神裂?五和は?」


上条「五和だって話だったよな?なんで神裂が?」

神裂「……そ、それは、その……」オドッ

上条「ん?」

神裂「……か、代わって貰いました、どうしても貴方にもう一度確認しなくてはいけないと思ったので」カァァァ

※寝室備え付けクローゼット内部

五和「……んっ!!……んんッッ……!!」ギチギチ


五和「……んっ……!!!!」ウルウル


……………


上条「代わって貰ったって……まぁ、五和が了承したなら俺は良いけどさ」

神裂「…………」ギクッ

上条「神裂?」

神裂「………いえ、気になさらずに」プイッ

上条「……?」

神裂(………申し訳ありません五和……貴女の想いを踏みにじるような事をして………で、ですが……!!)フゥ



神裂(私だって悩んだ上での行い……!!罰は必ず受けます、ですから……今だけは赦して下さい五和!!)


神裂(上条当麻……あの言葉、私はやはり……!!)クワッ!!

上条「…っ!?」ビクッ

五和「……んんー!!んんー!!」モソモソ

…………

上条「……えーと、まあ神裂なのは良いとして……まだなにか話があるのか?」

神裂「……は、はい……わ、私としてはやはり……あれからずっと考えていたのですけど」モジモジ

上条「つーかさ、なにそのカッコ……」

神裂「これですか?これはえと……寝巻用の着物ですが?」

上条(………時代劇とかで見たことあるな、なんつーか……殿様の布団の横で待ってる人が着てる奴だこれ、白い着物……)ジー

神裂「……ど、何処かおかしいでしょうか?」モジッ

上条「……いや、似合ってると思うけど……寝巻きなんだよな?」

神裂「はい、そうですけれど」

上条「……寝る時に口紅って付けるの?あの……普段付けてないよな神裂って、いっつもノーメイクだったような……」ジー

神裂「………っ…え、あの……普段は必要ないのでしないだけで、い……一応以前作ったものを所持はしていますから、おかしいですか?」ギュ

上条「スティックじゃない純和風な口紅とか初めて見た……いや、神裂だって女性な訳だしおかしくはないけどさ……えと、寝るんだよな今から?」

神裂「……ね、寝る………」ボンッ

上条「お、おい神裂?マジでどうした!?なんか変だぞ!?」

ねる(´・ω・`)またねー



五和「んぐっ!!んぎッッ……!!」ミシミシ


……………


上条「そもそも五和と代わった理由も分かんないし……後からじゃダメだったのか?」

神裂「……それは、その……早急な決断が必要でしたし………す、既にレンタルは打ち切られておりましたし」

上条「レンタル?いや、別にそんなのなくても会いに来ればいいだろ、わざわざこんな………」

神裂「………だ、だってその!!あの………」

上条「へ?」

神裂「二人っきりでの話など普段はそうそうできませんし……貴方の周りには必ず誰か居りますから」モジモジ

上条「まあ、確かにそうかも知れないけど………二人で話ならこの前したじゃん、まだ何かあんの?」

神裂「とぼけないで下さい!!わ、私はあれからずっと貴方の言葉の事を考えていたんですよ!?眠れなくなるほど悩んでいたんですから!!」

上条「え、俺の言葉?」ビクッ

神裂「そ、そうです!!け、けけけけ、結婚しようって……!!」ウルッ


………………


五和(゜[×]゜)ガーン


五和( ´;[×];`)プルプル

…………

上条「あっ」ハッ

神裂「あの時は…あ、あのような事を突然言われ動揺してしまいましたけれど!!あの子の事を考えて、それでいて貴方が受け入れてくれると言うのであればやはり……!!」ギュッ

上条「ああ、すまん神裂あれ冗談」

神裂「私としても貴方の事は憎からs……………………………いまなんと?」ピタッ

上条「ん?だから、あれ嘘」

神裂「…………え?」

上条「いや、だからな?嘘だからあんまり気にやまないようにって、な?」ウンウン

神裂「……あの、上条当麻?」

上条「はい、なんでしょうか?」

神裂「よく聞こえなかったのでもう一度言って貰ってよろしいでしょうか?」

上条「えーと、だから、結婚してくれって言ったな?あれは嘘だ、ジョークの類いだから本気にすんな」

神裂「」

神裂「」







かんざき「」

死んだな(確信).....でも成約で殺せないのかw


五和「…………」

…………………


かんざき「」


上条(………うーん、怒るよなこの後……俺の不用意な発言で相当悩んだみたいだし、まあ仕方ない……これは俺が悪い訳だし病院送り一歩手前ぐらいまででなんとか許して貰おう)

上条(………神裂の一撃って重いからなぁ……耐えられるだろうか)

神裂「」プルプル

上条「さて、正座してと……で、神裂さん?怒ってらっしゃるとは思いますからどうぞお好きなように……」ペコリ

神裂「………」スクッ、トタトタ

上条「……ん、あれ神裂?」

神裂「………………」ゴソゴソ

上条「………鞄から何を出すんだ…?棍棒的な何かとかは勘弁してもらいたいんだけど…」ドキドキ

神裂「…………」コト,コト……

上条「……瓦?なんでそんなもん持って……それを重ねて?」

神裂「…………ふぅぅぅ…………」スゥ



上条「………」





神裂「………ぬぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅんッッ!!!!」喝ッッ!!

ドッッ!!←瓦が塵になる音。

┣¨┣¨┣¨┣¨ッッ!!!!←衝撃波。

ズズゥゥ…ン!!←直下型震動と床が抜ける音。

上条「」ビリビリ


上条「」

パラパラ……ズズン…


上条「」カタカタカタブルブルブル


神裂「………少し力が入り過ぎましたね、いけませんまた余計な出費が……」ハァ

上条「」ガタガタガタガタ

神裂「…………で、上条当麻」

上条「は、はひっ!?」ビクゥ!!

神裂「貴方のことです、そのような人をコケにするような言動を悪意なく吐くぐらいは予想済みでした………ええ、予想済みでしたともッッ!!!!」ダンッッ!!

上条「すいませんすいませんマジで許して下さい神裂さまお願い入院半年コースとかはご勘弁を!?!?」ガタガタブルブルブル

神裂「…………」ジロッ

上条「ひぃっ!?」ビクゥ

神裂「…………………ホントに嘘なのですか?」ジワッ

上条「…………う、ぐぬっ……」

神裂「………ひどいと思わないんですか?わ、私だって……お、女なのに……」ポロポロ

上条「………う……」


…………

五和「……んん!!んんーーー!!!!」ジタバタ


上条「……い、いや神裂さん?その、上条さんとしては一応断られた事案な訳だし神裂が変に気にしないようにするには冗談って事にしといた方がいいかなーって…」アセアセ

神裂「…………私はそのような冗談はだいっきらいです」グスッ

上条「いや、えーと……で、でも神裂があの後も悩んだって言われても俺はどうすりゃいいのか…」オロオロ

神裂「そ、そんな軽い気持ちであんな事を言い出すのですか貴方は!?」

上条「い、いや軽い気持ちって訳じゃ……」オロオロ

神裂「………な、ならどうだと言うのですか……」ジッ

上条「……………か、神裂は……真剣に考えてたって事になるんだよな……それで冗談にするのは嫌だと……」ゴクリ


神裂「………………」カァァァ


上条「…………言動含めいろいろ責任あるか……よ、よし分かった、そういうことにしy…


五和「……ぎッッ!!ダラァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」ブチブチミシミシバキバキィ!!

上条「っ!?」ギョッ

神裂「い、五和!?」

五和「………」ブツブツ

上条「い、五和なんでクローゼットなんかに……」

神裂「……ま、まさか……自力であの束縛術式を……?どうやって」

五和「………せん」ブツブツ

神裂「……え?」ビクッ

五和「いくら女教皇様でも許しません!!!!」クワッ!!

神裂「…うっ」ギクッ

五和「お金の責任で気持ちを向かせようなんて浅ましいと思わないんですか女教皇様!?こんなの、こんなのずるい…じゃなくて卑劣ではありませんか!?し、しかも私の順番だったのに無理矢理割り込んで!!」ウルウル

神裂「そ、それは後で罰は必ず……」オロオロ

五和「女教皇様が掠め取った後で謝られたって納得なんか出来ません!!ふざけてるんですか!!」

神裂「わ、私だって必死だったんです!!悩んで悩んで……どうすれば良いのかずっと考えた上での行動です!!わ、私は積極的になってはいけないのですか!?」

上条「あ、あの……神裂?」

神裂「は、はい…」

上条「………五和が納得して代わったんじゃないの?」

神裂「……う…」

五和「女教皇様がこんなにひどい事するなんて!!」ウルウル

神裂「…………う……だ、だって……私も……」ウルウル


上条(………な、なんだこの状況…どうすりゃいいのか検討もつかんぞ…)ダラダラ

修羅場(・ ・・ ・)・

五和「とにかくこんなのは許される筈がありません!!こ、こんなの無効なんですからぁ!!」

神裂「待って下さい五和!?む、無効かどうかを何故貴女が決めるのです!?それは私達の!?」

五和「じゃ、じゃあ上条さん!!貴方はどう思うんですか!?や、やっぱりそれでも女教皇様を……!!」ジワッ

上条「え、あの……お、俺も責任があるし…」オロオロ

五和「つまりお金の事なんですか?」

上条「……そ、そうなる……かな?」

神裂「お金の……そ、それだけなんですか上条当麻!?」

上条「いやいやまてまてちょっとまて!?たんま!!マジでそんな問い詰められたら上条さん的には許容量限界なんですけど!?」

五和「じゃ、お金の事じゃないのだとして、どっちが好きですか上条さん!!」

上条「はぁ!?なんでそんなもん聞かれなきゃならないの!?」

神裂「金銭についてのみ責任を感じてあのような事を言ったのだとしたら私も不服です、この際です、五和と私だけとは言わず誰の事をもっとも女性として好意を寄せているかハッキリと言って貰えませんか?」キッ

上条「まて、何故そんな話題になる!?関係あるかそれ!?」

五和「どう考えてもあると思いますけど」ジトッ

神裂「関連性の無い話題ならばわざわざ口にしたりしません、それでどうなのです上条当麻」

上条「……えーと、す、好きな奴?」ダラダラ

神裂「そうです、あの言葉が真実であって欲しいとは私も思っています、ですが貴方は責任という言葉には極端に過敏なのを失念していました……これでは確かに正当な理由てあの言葉を言われたとは言い難いですから」

五和「どうなんですか」

上条「……いや、えーと…」ダラダラ

五和「正直に答えて下さいね」

上条「……………あ、あはは……えーとですね?」

神裂「………ではこうしましょう、私と五和、どちらが女性として魅力的かどうかだけ教えて下さい………選ばれなければ素直にここを離れます」

五和「………解りました、私もです……選ばれなければ女教皇様の割り込みも不問にしますから」

上条「うっ…」オロオロ


神裂「さあ、答えて下さい」

上条「……え、えと…」オロオロ

五和「どっちですか」


上条「」


上条(……どうしよう選べない)



上条(金銭関係が理由で神裂選ぶ訳にはいかないし、かといってあれだけ振り回して選らばない?どうなんだそれ?)ダラダラ

神裂「…………」ジッ

上条(……で、でも五和も引っ掛かる……建宮があんなこと事言うってのはつまり……それに……)チラッ

窓の外、ガラス張りの向こう側

建宮『…………』ペタペタ

建宮『…………』キュッ……バサッ


[五和を選んでやらないと呪い殺すのよな]


建宮『…………』ジロッ


上条(………現在進行形で脅してきてるしあの覗き見野郎が)ダラダラ

五和「…………」ジッ


上条(………どうしよう)ゴクリ

神裂「…………」ジッ

五和「…………」ジー

建宮『さあ三者にらみ合いが続いている状況、狼狽える上条当麻、無言の威圧で牽制し合う女二人!!さてどうなるのよな!?』

上条「………ぐ、ぐぬっ……」ダラダラ

五和「………」ムカッ

神裂「…………」イラッ

上条「………え、えーと……」オロオロ

建宮『おーっとここで痺れを切らしたのか五和が動いた!!上条当麻の頭を両手で掴み、そのまま……?』

五和「…………失礼します上条さん」ムニッ

上条「ぶふっ!?」

神裂「!?」ギョッ

五和「わ、わたしだって…!!わたしだって!!」ギューー

上条(むねーー!?むねーーーーーー!!?!)ジタバタ


建宮『で、出たーー!!なんと上条当麻の顔面を自らの胸元へ沈めてそのままホールドだぁ!!これは上条当麻苦しい、弾力のある五和のバストにより上手く呼吸出来ない!!だがそんなことお構い無しと言わんばかりに決して逃すまいと必死に抱き抱える!!』

上条「んんーーー!!!!!?」ジタバタ

神裂「い、五和!?な、なんて事をしているんです!?お止めなさい!!」


五和「止めません!!わ、わたしだってこのくらいしたって良いじゃないですか!!」

神裂「そ、そんなの!!」ギリッ

建宮『五和選手捨て身のホールド!!これは本来奥手な五和選手相当恥ずかしい!!その証拠に顔どころか耳まで真っ赤だ!!そこまでして成し遂げたい女の意地があるのか!?ふりかま構っておりませんのよな!!』

上条「」

最後なりふり構っておりませんのよな!!だった(´・ω・`)今日はねる、おやすみ

???「やっぱりとー…かみじょうさんは白いシスターさんと愛の逃避行をするべきなんだよ!」

???「やっぱりとー…かみじょうさんは白いシスターさんと愛の逃避行をするべきなんだよ!」


上条「んーーー!?!?ふもぉーーーー!!!!」ジタバタ

神裂「と、とにかく止めなさい五和!!こ、この………!!」

建宮『あっとぉ五和に先制を許してしまった神裂選手だったがここでようやく反撃に出る模様だ、上条当麻の両足を掴み……?』

神裂「………ふんっ!!」グィィィィ!!

建宮『普通に引っ張り始めたぁ!!聖人の馬鹿力による強引な引き剥がし!!これは上条当麻痛い!!がっちりホールドされた頭以外は宙ぶらりんだ!!」

上条「ふがーーー!?ふごーーー!!!(痛でででででででで!?!?)」ジタバタ

五和「ぐぅ!!」ミシミシ

建宮『一方五和選手も必死の形相で奪われまいと耐える!!聖人の腕力に必死に抵抗している!!片腕で上条当麻の頭を抱き抱えもう片方の腕は座っているベッドを掴んで離さない!!基本普通の人間である五和の何処にこんな力が眠っていたというのか!?』

諫早『愛の力だな』

建宮『愛、なのよな?解説の諫早さん?』

諫早『時として女は考えられぬような力を発揮するものだ、子を危機から守ろうとする母…などな』

香焼『それ腕力に直結するんですか……元から馬鹿力な気がするっスけど』

野母崎『ただの馬鹿力じゃ女教皇様に通用なんかしないだろ、女ってのはいざとなるとマジで恐ろしい力だすぞ、うちのカミさんもたまに手がつけられなくなる』ウンウン


上条「んーーー!?!?ふもぉーーーー!!!!」ジタバタ

神裂「と、とにかく止めなさい五和!!こ、この………!!」

建宮『あっとぉ五和に先制を許してしまった神裂選手だったがここでようやく反撃に出る模様だ、上条当麻の両足を掴み……?』

神裂「………ふんっ!!」グィィィィ!!

建宮『普通に引っ張り始めたぁ!!聖人の馬鹿力による強引な引き剥がし!!これは上条当麻痛い!!がっちりホールドされた頭以外は宙ぶらりんだ!!」

上条「ふがーーー!?ふごーーー!!!(痛でででででででで!?!?)」ジタバタ

五和「ぐぅ!!」ミシミシ

建宮『一方五和選手も必死の形相で奪われまいと耐える!!聖人の腕力に必死に抵抗している!!片腕で上条当麻の頭を抱き抱えもう片方の腕は座っているベッドを掴んで離さない!!基本普通の人間である五和の何処にこんな力が眠っていたというのか!?』

諫早『愛の力だな』

建宮『愛、なのよな?解説の諫早さん?』

諫早『時として女は考えられぬような力を発揮するものだ、子を危機から守ろうとする母…などな』

香焼『それ腕力に直結するんですか……元から馬鹿力な気がするっスけど』

野母崎『ただの馬鹿力じゃ女教皇様に通用なんかしないだろ、女ってのはいざとなるとマジで恐ろしい力だすぞ、うちのカミさんもたまに手がつけられなくなる』ウンウン


五和「……ぐぎっ!!ま、まだまだ……!!」メキメキ

神裂「い、良いから離しなさい五和!!」ミシミシ


上条「し、死むぅぅーー!?」ビーン

建宮『五和選手粘る、あの女教皇様との力比べに一歩たりとも遅れを取らない!!これが恋する乙女の底力なのか!?情熱を怪力に変えて、愛するという心を怪力に変えて!!決して引き剥がされまいと力を籠めて上条当麻の顔を胸に埋めさせている!!これは上条当麻にとって天国なのか地獄なのか!?意見が別れそうなのよな!!』

香焼『いや、どう考えてもキツいッスよ……頭を万力で固定されてダンプに牽引されてるようなもんっスよ?』

諫早『分からんぞ、なんせ五和の胸だからな、夢見心地かもしれん』

野母崎『死にそうになって夢見心地かもしれない、いやまて……M体質なら或いは……』


上条(あがががががががっっ!?!?死ぬぅぅぅぅぅ!!!!)


神裂「このッッ……!!いい加減に!!」ミシィ!!

五和「っ!!!!」

上条「」グギッ

建宮『おーっとここでアクシデントだ!!必死に耐えていた五和選手でしたが先に掴んでいたベッドが悲鳴を上げた!!女教皇様の方へと上条当麻が!!上条当麻を離さない五和が!!五和が体を固定していたベッドごと宙を舞い吸い寄せられていくぅーーー!!!!』

神裂「えっ、うっ!?」

五和「きゃっ!?へぷっ!!」ベシャ

上条「」プチッ

建宮『そしてもろとも下敷きになりましたのよな!!これは一体どうなるのか!?』

香焼『………あのベッド、キングサイズで滅茶苦茶重そうッスけどあっさり持ち上がりましたね』

野母崎『よく見ろ、脚に固定用のボルトが引きちぎれているのが見えるだろ、実際の荷重はな何トンあるか……』ゴクリ

諫早『五和も片手で卓袱台振り回すからのぅ、あれぐらいは驚く事は無かろう』フム

香焼『いや、上条当麻さんの体が心配なんですけど』

野母崎『…………』

諫早『…………』

建宮『………だ、たぶん大丈夫……流石に殺したりはしないのよな』

香焼『………女教皇様も五和も頭に血が登ってるっスけど、ほんとに大丈夫なんですかね建宮さん……』

建宮『…………い、いざとなれば助けには入るのよな、とにかく今は様子見なのよ……』ダラダラ


神裂「………くっ!!」ドンッ!!

建宮『さあ下敷きになっていた状態から女教皇様が蹴り1つで覆い被さっていたベッドを吹き飛ばしましたがこれは……?』

神裂「………/////」ギュー

上条「」ムギュッ

建宮『なんと女教皇様が上条当麻をどさくさに紛れて強奪!!先程の五和と同じくしっかりと顔を胸に埋めさせている!!』

五和「…えっ、あっ!!」ガーン

神裂「………い、五和!!とにかく話し合いましょう!?私にも非があるのは分かっていますけどこのまま暴れていても……!!」ギュー

五和「だ、だったら離して下さい!!女教皇様はそうやっていっつもいいところ持っていこうとするんです!!わ、私の後に女教皇様がそんなことしたら私かないっこないのにぃ!!!!」ガシッ

神裂「こ、これは別に好きでこうしている訳では!!だ、だって貴女が変に力を込めるから危ないと……!!」ギュー

五和「それなら女教皇様だって意地になってたじゃありませんか!!いいから離して下さいってば!!」グイグイ

神裂「い、嫌です!!とにかく落ち着きなさい五和!!」ギュー

上条「」グッタリ

建宮『さぁ今度は攻守逆になっての引っ張りあいだ!!男冥利に尽きるシチュエーションだが問題は引っ張る女が共に怪力だと言う事だ!!嬉しいやら苦しいやら千切れそうやらとうにも困った展開がだどうする上条当麻!?』

上条「」チーン

香焼『………気絶してません?あれ』

野母崎『白目剥いてるな』

諫早『ちょっと小刻みに痙攣もしとる』

建宮『あ、やばい………い、今助けるぞ上条当麻よ!!』

香焼『……判断遅いッスよ建宮さん』

建宮『だ、だって五和にとってこんなチャンス滅多に無いのよな!?女教皇様だってここまでぐいぐい行くとは今までは考えられんし出来るなら納得行くまでやらしてやりたかったって気持ち分からんのよな!?』

諫早『完全に面白かっがっとったろうに』

五和「とにかく離して下さいってばぁ!!」グィィィ!!

神裂「貴女が引っ張るのを止めたら離します!!ですからお止めなさい!!」ギュー

上条「」ミシミシミシ…

建宮「止めるのよな二人とも!!そんな力づくの奪い合いなんて上条当麻からしたら迷惑以外のなにもんでも……」ガタッ

神裂「貴方は黙っていなさい建宮!!」ゴッッ!!

五和「なんで窓から覗いてるんですか建宮さんは!!」バキィッ!!

建宮「ぷげらっ!?」ガシャーン!!

香焼『あ……た、建宮さーーーん!!!!建宮さんが落ちた!?』

バシャーン

諫早『……池に落ちたか、死にはせんだろ……よし逃げるとするか』グイッ

上条「」グッタリ

香焼『あれ?』

諫早『教皇代理が吹っ飛ばされた隙をついて救出した、飛び降りるぞ』ヒュッ

神裂「ん…………え?」キョトン

五和「………あれ?」

野母崎『…………気付かれた!!急げ殺されるぞ!!』ヒュッ

香焼『ひ、ひぃ!?』ヒュッ

神裂「………ま、待ちやがれ覗き見野郎どもがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!勝手に連れてくなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」ブチブチィ!!

五和「……………なんでみんなしてこう邪魔ばっかりなんで私ばっかりこんないっつもいっつもいっつもいっつも……!!」ブツブツブツ


香焼(………目がヤバいッスよあの二人!?)ガタガダ

諫早(振り返るな急げ!!何としても安全な場所まで上条当麻をお連れするのだ……!!冷静になるまで身を隠せる所まで!!今は渡しても為にならん!!)

野母崎「ぶべらっ!?」ヒューー………ベシャ


諫早「野母崎!?ええい香焼!!ワシが時間を稼ぐ!!頼んだぞ!!」ザザッ

香焼「い、諫早さん!!」

神裂「待てっつってんだろうがド素人がぁぁぁぁぁ!!!!!」ダンッッ

五和「邪魔しないでっていってんですよホントにもう!!!!」クワッ

建宮「」プカー


…………

一方その頃インデックスさんとオティヌスさんとみこっちゃん達。

土御門「………という訳で、カミやんの事怒るのはちょっと勘弁してやってくれにゃー」

禁書「………………」

オティヌス「………………」

美琴「…………」ムスッ

バードウェイ「………アイツは何というか、本当に女を怒らせる事に関しては天才的だな」

レッサー「あれだけ躍起になってお金稼ごうとしてて逆に借金増えるとか何もしない方が良いんじゃないですかね」ウダー

オティヌス「……事情は分かった、そういう理由があるなら私は強くは言えんな……お前達はどうなんだ」

美琴「………納得は出来ないわよ、約束してたんだし……でもアイツからしたらこれ以上お金貸すって言っても受け取らないだろうし、少しだけってならいいわよもう……」ハァ

禁書「……………」

バードウェイ「……どうした禁書目録、何も言わんのか?」

禁書「……え、うん……大丈夫」フルフル

レッサー「お金に困るのって大変ですねぇ、私も気を付けよっと」ガサガサ

レッサー「あれ、おせんべいもうない……ちぇー」

オティヌス「…………」

美琴「…………」

バードウェイ「奴に金を負担させている身分の癖して随分と態度がでかいなお前は……私は直接関係はしていない身分だがイラッ来たぞ」ジー

レッサー「そんな事言われても真面目に働いて帰せって言われてますし、労働出来る年齢になったらキチンとかえしますよぉ」ウダー

バードウェイ「事情が変わった、今すぐ返してやれ」

レッサー「えっ、どうやってです?」

バードウェイ「おい、レンタル元締め」

土御門「なんだ?」

バードウェイ「この馬鹿娘にレンタル斡旋してやれ、女だから割高で使えるしすぐ借金分ぐらい稼げるだろう」

レッサー「ちょお!?い、嫌ですよ私は!?
んかえっちぃことされたらどうするんですか!!」ガタッ

バードウェイ「知らん、むしろそっち方面で客煽ればもっと短期間で稼げるだろ」

レッサー「お断りです、私はこれでもかってほと自分の体は大事にしてますので」ムスッ

土御門「にゃー、エロい方向なら上客たくさんいるけどカミやんが知ったら怒るしやめといた方がいいぜよ」

レッサー「えっ!!じぇらしーってやつですかね!?」

土御門「なわけないぜよ、カミやんはあれでも貞操観念ガチガチだからそういう類いの事やらかした女子は間違いなく説教するぞ」

レッサー「………ああ、そうですか」

土御門「まあ、そうだな………今からでも斡旋は出来るしカミやんも助かるだろうしにゃー?任せるにゃー」

レッサー「………えー、なんか嫌なんですけど!?私はこれでもかよわい女の子ですけどっ!?」

バードウェイ「なら私も付き合ってやる、そのぶん早く稼げるだろ?」

レッサー「………ますます嫌な予感が……それなら一人がいいんですが」ジトッ

バードウェイ「監視と暇潰しも兼ねてだ、拒否などさせるわけないだろう」フンッ

レッサー「………くっ、逃げられないようにですか、なんて周到な!!」

バードウェイ「お前ぐらいの実力者だと配下の者に任せると万全とは言えんし仕方ない」

土御門「……まあ、とにかく明日の朝方には斡旋出来る筈だのその時連絡するにゃー」スタスタ

バードウェイ「そうか、では私も一度ホテルに戻るとしようかな、ここに居ても奴は今日帰って来ないだろうしな」スクッ

レッサー「……はぁ、なんでこんな事に……私も一応ホテルに泊まってるのでおいとましますね」トボトボ

禁書「うん、みんなおやすみなさいなんだよ」

オティヌス「やれやれだな……騒がしい奴らだ」

美琴「家主不在であんだけ騒げるって一種の才能ね……私も人の事言えないけど……」

オティヌス「それで小娘、お前は帰らんでいいのか?」

美琴「え、あー……帰るけど」

オティヌス「ならばすぐ帰るのだな、もうこんな時間だぞまったく……」スタスタ

美琴「しょ、しょうがないでしょ!?まさか帰せ来ないとは思ってなかったんだし……待ってようかなーって思ってたから……はぁ……」

オティヌス「………まぁ、それは後で文句の一つでも言ってやればいいだろう」モソモソ

美琴「………そうするわ………って、なにしてんの?」

オティヌス「ん?寝るのだが、何か文句でもあるのか」モフモフ

スフィンクス「にゃー」ゴロゴロ

美琴「……ね、猫布団……!!」ゴクリ

オティヌス「私が寝ていると抱き抱えられてしまうのでな、面倒だから初めから毛布代わりにしてやっているのだ、体温のせいで多少暑苦しいが悪くない寝心地だぞ?」モッフモフ

美琴「…ふ、ふーん?」ジー

美琴(いいなぁ…!!あれいいなぁ!!)ウズウズ

オティヌス「あふ……では先に寝る、気を付けて帰れよ小娘」モフモフ

スフィンクス「ふにゃ」ヌクヌク

美琴「う、うん……おやすみ」ジー

オティヌス「


オティヌス「………zzZ 」 モフモフ

スフィンクス「ゴロゴロ…」スリスリ

美琴「………いいなぁ……」ジィー

禁書「……………」

美琴「……ん?ていうかあんた、どうかしたの?」

禁書「え、うん……平気なんだよ」フルフル

美琴「……そうは見えないから言ってんのよ……何、アイツ帰って来ないのがショックなの?こう言っちゃ何だけどアイツがフラフラしてるのなんていつもの事だと思うしあんたならその事でそんな暗い顔なんてしないでしょ、たぶんだけど……」

禁書「………うん」

美琴「………」

禁書「…………」

美琴「………えーっと………」

禁書「…………」ウルッ

美琴「えっ……ちょっとなんで泣くのよ?」ギョッ

禁書「……っ……!!」ゴシゴシ


美琴「………し、心配しなくてもアイツはちゃんと帰って来るって、ほら……別に何か危ない事してる訳でもないんだから」

禁書「違うんだよ、そうじゃなくて……!!」フルフル

美琴「う、うん」

禁書「………とうまがたいへんなのはわたしが悪いのに」

美琴「えーと、屋根の修理代のこと?」

禁書「………そうだけれど……それだけじゃないかも」

美琴「………」

禁書「とうまはね、何も言わないんだよ」

美琴「何も言わない?」

禁書「……うん、たいへんだとも辛いとも迷惑だとも、わたしにはなんにも言わないのかも」

美琴「……そうなの?それにしてはいっつも小言言われてないあんた?」

禁書「それはとうまの口癖みたいなものなのかも、ぜんぜん本気で言ってないもん」フルフル

美琴「ふーん……まあ、それは分かるけど」

禁書「………だから、本当はとうまはわたしが邪魔なんじゃないかって……」ジワッ

美琴「それはないでしょ」

禁書「へっ?」

美琴(………あれ?なんか即答しちゃった……ああもう…)ハァ

美琴「あいつってさ、なんだかんだで嫌な事は嫌だってハッキリ行動する奴じゃない?困ってる人が居るのが嫌だから助けるのとか、ケンカ売られると面倒で嫌だから逃げるとか」

美琴「………電撃ビリビリされるの嫌だからてきとーにあしらうとか…」ヘッ

禁書「………ふぇ?」

美琴「だから、何て言うか………あいつにはあんたが必要なんだと思う……見てれば分かるし」

禁書「……………」

美琴(………なーに言ってんのかしらね私……はぁ…)

禁書「………ありがとう」

美琴「……ん」

オティヌス(………やれやれ…)モソモソ

……………

上条「………うぐ……う?」ムクリ

対馬「あっ、気が付いた?」

上条「………あれ?ここは?」

対馬「女教皇様達の所とは別のホテルよ、緊急手段で匿ってたの」

上条「………あんた確か天草式の……神裂と五和は?」

対馬「イギリスに帰って貰ったわよ、時間置いて頭冷さないと駄目だから」

上条「………途中から気絶してたからいまいち何が起こったか解らん……」

対馬「建宮さん達の犠牲のお陰で無事でいられたんだからその辺り覚えて置いてね、まあ、こうなった原因の一部に建宮さん達男性連中の野次馬根性が関係してるのはあるけど」

上条「…………」

対馬「それと、時間を置いたら女教皇様と五和にはキチンと話付ける事、貴方女性に酷い事したっていうのは分かってるわよね?」

上条「はい……申し開きもございません……」ショボーン

対馬「……よし、なら良いわ、もう朝だし帰りなさい上条当麻くん」コクリ

上条「………あの二人に謝ってたって伝(ry

対馬「それは自分で言いなさい」キッ

上条「はいすいませんおっしゃる通りです!!」ビクッ

対馬「よし」

上条「………し、失礼しましたぁ…」コソコソ

バタン

対馬「………根が真面目過ぎるのかしら?苦労する子ねぇ」フム

…………

上条「……朝か、学校行かねぇとな」ゲンナリ

上条「制服はボロボロだし下着は替えてない上に風呂すら入ってないし身体中痛いし行きたくねぇ……」トボトボ

上条「…………サボりたい、でもサボれない……留年したくない……不幸だぁ……」トボトボ

上条「……………はぁ……」

美琴「随分とお疲れの様子ね」

上条「っ!?」ビクッ

美琴「やっと見つけたわよこんちくしょう」クワッ

上条「みっ、御坂……?」ダラダラ

美琴「…………で、何してたのか教えて貰えるわよね?」

上条「………不幸だ」フッ

上条 「許して下さい約束破ってしまいましたがそれには訳がございまして」ペコペコ

美琴「………」ジー

上条「………あのぉ?」ビクビク

美琴「…………」ギロッ

上条「ひぃっ!?」ズササササッ

美琴「………良いわよ知ってたから、どうしようもなかったんでしょ?」ハァ

上条「えっ、知ってた?」

美琴「あんたの友達のレンタル元締めのグラサンから事情は教えて貰ってたわよ」

上条「えっ、そうなの?」

美琴「だから、別にそこは怒ってないけど………」

上条「な、なんだそうだったのか上条さんてっきり御坂が怒髪天の如くぶちギレてんのかとひやひやして……」

美琴「レンタルやってるって事を怒ってないだけでしっかり別件で怒ってるけど?」ジロッ

上条「うぐっ!?」ビクッ

美琴「なんで自分で説明しないのって事と帰ってこなかった事、あの子すごい不安がってたわよ?」

上条「すいません」orz

美琴「謝る相手違うわよ、まったく……」


美琴「……で?今日は帰ってくるのあんた?」

上条「………えーと」

美琴「まさかまだ帰ってこないつもりじゃ…」バチバチ

上条「ちょ!?帰る!!帰るよ大丈夫だって!!」ワタワタ

美琴「ホントでしょうね?」

上条「約束するよ絶対帰ります!!」

美琴「………あんたわりと約束破るのよねぇ」ジー

上条「ホントにホントに絶対帰るよ!?お願い信じて!!」ウルウル

美琴「………分かった、絶対だからね?」

上条「………お、おう」コクコク

美琴「なら良いわ、あの子にそう伝えとくからあんたは学校行きなさい、そろそろ時間ヤバいんじゃないの?」

上条「え?ああそうだな遅刻しちまう…」

美琴「今日もたぶんお邪魔してるから待ってるからね、じゃ」スタスタ

上条「……ん?今日も?いやその前に御坂?お前どこ行くんだよ常磐台そっちじゃないだろ」

美琴「えっ、ああそれね……ちょっと訳があってね今からあんたの寮行くつもり」

上条「………なんで?」


美琴「……なんでって、えーと」


……………

御坂妹「お姉様の替え玉任務はつつがなく終了しました、とミサカは昨晩のご馳走の余韻に浸りつつ報告します」

美琴「そ、そう……おつかれ」

10039号「だがしかし10032号だけ噂に名高い常磐台の食事にありつけたという事実は許しがたいとミサカは発言します、ずるい」ヒョコ

美琴「っ!?なにどっから湧いて出た!?」ビクッ

13577号「ミサカ達も食べたいです、とミサカはお姉様に要求します」ヒョコ

美琴「ちょ」

19090号「みっ、ミサカも………」モジモジ

美琴「わかったわかったからワラワラ増えるな!?わかったから順番に行って来なさいバレたら承知しないからね!?」ウガー


ミサカ達「やったー、」「とミサカは」「ご馳走三昧の日々の到来に」「感激します」ワー

美琴「リレーで喋んないで」ガクッ


…………


美琴「…………もしかしたらしばらく厄介になるかも…」ハァ

上条「え?」キョトン

美琴「まあ後でちゃんと説明するわ、早く学校行きなさいって…」

上条「お、おう…」

………

オティヌス「…………お前、余程暇なのか小娘?ついに日中まで入り浸るようになったが」

美琴「………うっさいわね事情があるのよ、あと小娘って言うな」

禁書「がっこうは?とうまだってがっこうに行ってると思うしサボッちゃダメかも」

美琴「ホントはダメだけどねぇ……まあ、一度くらいはあの子達に行かせるのも良いと思うし」ハァ

禁書「………?」キョトン

美琴「……と、そっちはあんたには関係ないか……今日はとりあえず私が暇なのは間違いないしいろいろ教えて上げようと思ってね」

禁書「いろいろって?」

美琴「この前携帯の使い方分かんないって言ってたでしょ、この際だから教えてあげる」

禁書「いいの?ありがとうかも!!」

オティヌス「ずいぶんと気が効くな」

美琴「……いや、あんた達ほっとくと一生文明の利器を使わずに人生歩みそうだし、いざというときあいつと連絡とか取れなさそうだし」

オティヌス「……流石に侮辱し過ぎではないか?禁書目録はともかく私は多少は使えるぞ」

禁書「とうまとこもえにだけは掛けられるかも」

美琴「いやぁ似たり寄ったりでしょ………みてるかぎりマジで暗記してる番号押してるだけで他には何も使ってないし」

禁書「えっ、ダメなのそれだと?」

オティヌス「他の機能なんて使わんだろうに」

美琴「…………せめてメールくらいは使いなさいよ」

……30分後

美琴「覚えるのはやっ!?」

禁書「だいたい分かったかも」ポチポチカチカチ

オティヌス「おいさっきの操作はどうやったらその標示になるのだ!!もう一度やれ禁書目録」ジー

禁書「えーと、こーしてあーしてこーするとこの画面になるからそこでここを選んで(ry 」 ポチポチカチカチ

オティヌス「…………む、むぅ…」

美琴「あんたマジで記憶力だけはすごいわね……」

禁書「ケータイデンワーって電話以外にもいろいろ便利なんだね、初めて知ったかも」

美琴「ていうか、あいつは教えてくれなかったの?」

禁書「とりあつかいせつめーしょって本を渡されて見とけって言われただけかも」

美琴「……携帯初心者にそれか、てきとーっつーかなんというか」

オティヌス「奴は基本気が効かんぞ、トータルでみたら残念でダメな子だ」

美琴「………みたいね」ゲンナリ

禁書「んー、でもせつめーしょ見てたから教えて貰ったらすぐ理解出来たんだよ」ポチポチ

美琴「……まあいいか、これでそっちの不安は解消されたわね」

禁書「うん、ありがとうかも!!」ポチポチ

オティヌス「……?禁書目録、今度は何をしてるんだ?」

禁書「めーるって文字どおり手紙なんだよね?とうまに使えるようになったって送るのかも」ポチポチ

美琴「今授業中でしょ?すぐに返信は来ないわよ?」

禁書「そうなの?なんで?」キョトン

美琴「授業中携帯弄るのは何処の学校でも禁止でしょ、メール来たからっていじってたら先生に没収されるわよ」ハァ

オティヌス「そうなのか?ならマズイのではないか?もう送ってしまったが」

美琴「大丈夫でしょ、今どき携帯鳴らして取り上げられるようなヘマする奴は居ないって」

…………

Prrrrrr!!

上条「……っ!?」ビクッ

小萌「…………むっ!!」ピキーン

上条「ちょ……しまったなんで!?」アタフタ

小萌「上条ちゃんですかね?」スタスタ

上条「…………」フイッ

小萌「出せ」ニコリ

上条「……はい」スッ

小萌「先生の授業中に携帯鳴らすとかいい度胸なんですよぉ、放課後まで預かってますからねー上条ちゃん?」ニコニコ

上条「……スンマセン」ガクッ


土御門(アホが居るにゃー)

青ピ(なんでマナーにしとかんのやろアホやなぁ)

姫神(バカ。今時そんなミスする人は滅多に居ない)

吹寄(やっぱりバカだった)

上条「……不幸だ」ショボン


美琴「…………時間かかると思ってたけどあっさり覚えたから暇になっちゃったわね」ウダー

オティヌス「暇ならば出かければ良いんじゃないのか?」

禁書「お散歩いきたいかも」

美琴「……学校行ってる時間に出歩ける訳ないでしょ、補導されたら面倒なのに」ジトッ

オティヌス「撒けば良いだろうに、お前なら雑作もないだろう?」

美琴「そーいうのが面倒だっていってんの」

禁書「ふーん?」

美琴「まあいいか、出歩ける時間までまったりしてるのもたまにはね……えーと」ポチポチ

禁書「どうしたの?」

美琴「これ、登録しときなさい、何かあったら連絡してきなさいよ」

禁書「デンワーの番号かな?分かったかも」

美琴「私もあんたと連絡取れる方が良いだろうしね」

禁書「うん……ねえ?」ジー

美琴「なに?」

禁書「………何もなくてもたまにかけて良いかな?」

美琴「いいけど」

オティヌス「…………」

禁書「ありがとうかも、えへへ」ニコリ

美琴「…………やれやれね」クスッ

一方その頃バードウェイさんとレッサーさん。

バードウェイ「面倒だ、金だけ奪うか」スタスタ

レッサー「またそんな事を……私に責任擦り付けるつもりですよねそれ?止めてくれません?」トタトタ

バードウェイ「お前が不甲斐ないからだろうが、ここまで利益ゼロだぞ!?」

レッサー「あっ、そういう事言いますか!?だいたい私は愛想を振り撒くのは特定の男性のみと決めてるんですっ!!こんな不特定多数の野郎の慰みものになるつもりなんて最初からこれっぽっちも…」ウガー

バードウェイ「だったら他の方法で返済しろ、そっちの方がわざわざ付き合わなくて済むからな」

レッサー「あれもダメこれもダメって彼も貴女も言いまくるんでもん……」ブスッ

バードウェイ「………仕方ない、次は私がなんとかしよう、一度だけ手助けしてやる」フンッ

レッサー「大丈夫ですか?」ジトッ

バードウェイ「よく見ろ、私はお前より美少女だぞ、上手くいかない筈がなかろうが」

レッサー「自分で美少女とか言ってる女ってどうかと……」

バードウェイ「お前が言うかそれを……とにかく次は任せろ、いいな?」

レッサー「分かりましたよぉ、どうぞご勝手に」プイッ

…………

鋼盾「……………」ソワソワ

鋼盾「………また会える」ドキドキ


…………

禁書『おかしおいしかったかも、ありがとう』ニコリ


禁書『わたしの名前はインデックスって言うのかも』

禁書『て?握手くらい平気だけれど、はい』ギュ

……………

鋼盾「………僕に笑いかけてくれる子なんてあの子が初めてだ……手、握っても嫌な顔しなかったし……あの赤髮の不良外国人は恐かったけど」

鋼盾「………予約再開したらすぐに受付して、学校までサボッたけど……あの赤髮不良外国人も来ないって確認したし、また会える」ドキドキ

鋼盾「………」

ピンポーン

鋼盾「!!」ガタッ

鋼盾「来た!!来た!!」ドタドタ


鋼盾「………」ドキドキ

鋼盾「………よ、よし…」ゴクリ


ガチャ


鋼盾「…こ、こんにちは……って、あれ?」

バードウェイ「………」ジー


鋼盾(……あの子じゃない……そんな……)ショボン

鋼盾(……いや、でもこの子もすごく可愛いな……綺麗な金髪で碧い瞳……人形みたいだ……)ゴクリ

鋼盾(…………あの子じゃないのは残念だけど……この子でも)ソワソワ


バードウェイ「……キモいな、チェンジ」

バタン!!

鋼盾「」


鋼盾「」プルプル


「ちょ!?なんですかチェンジって!?私より対応酷くないですかそれ!?」

「……いや、だってさっきの男見ただろう?あの男と同じ部屋に居るとか拷問だぞ、やだ」

「いや確かに見た目最悪でしたけど!?一応仕事なんですから真面目にやりましょうよぉ!?」

「知らん、次行くぞ次」

「ああもう!?私よりわがままじゃないですか!!」


鋼盾「」orz



あんまり上手くいってなかった。



……………

上条「…………はぁ……」トボトボ

土御門「携帯返して貰ったかにゃーカミやん?」

上条「なんとかな、授業中に鳴るなんて思ってなくて油断したよマジで…」

青ピ「カミやんはアホやなぁ、気を付けなあかんて」

上条「そーね………それで?レンタル次は誰なのよ?」

土御門「黒夜海鳥」

上条「………黒夜ぅ?なんでまたアイツが……」

青ピ「誰やの?かわいい?なぁカミやん?」

上条「目付き悪いがかわいい方じゃね」

土御門「理由までは知らんけど、まあ危ない事ではないみたいぜよ、詳しくはいけば分かるにゃー」

上条「分かったよ……黒夜ねぇ……一体なんの用なんだか」


…………

上条「………廃ビルで待ち合わせかよ……ホントに危ない事じゃないんだろうな」キョロキョロ

上条「………つーか居ねーし」

上条「……………」

上条「……………………」

上条「……………………………」ポリポリ


上条「………帰るか」スタスタ

黒夜「おい!!帰ンなバカ野郎!?」ヒョコ

上条「ん?」クルッ

黒夜「せめて辺りを調べるくらいしろよ!?オマエ観察力ゼロか!?」ウガー

上条「待ち合わせなのになんで辺りを調べる必要あるんだよ……」

黒夜「あからさまな場所で罠とかないか普通調べるだろォが!!オマエよく今まで生きてこれたな!?」

上条「あーはいはい、んで?なにすりゃいいの黒夜ちゃん」ポンポン

黒夜「頭ぽんぽんすンな!!馴れ馴れしいンだよバカァ!!」ゲシゲシ

上条「はいはい分かったから怒るなって、な?」ナデナデ

黒夜「ウガーーーーー!!!!」イライライライラ


黒夜「……あァクソ…マジでコイツムカつく」イライラ

上条「ムカつくのは分かったけどさぁ、そのムカつく奴に何の用なんだってば」

黒夜「…………」プイッ

上条「…………」

黒夜「…………」

上条「……帰るか」スタスタ

黒夜「待てっつってンだろ!?あークソ腹立つ!!」

上条「…………マジでなんなんだってば……」

黒夜「………匿名で用件だけ済ませて帰らせるつもりだったのになンでこォなるンだよチクショウ……」ブツブツ

上条「匿名?誰が?」

黒夜「あン?」

上条「俺、黒夜が待ってるって初めから聞いてたけど」

黒夜「…………はァ!?なンで!?」ガーン

上条「レンタルするとき名前言ってないのかもしかして?」

黒夜「………うン」コクリ

上条「じゃあ土御門が看破したんだな、あいつの情報力すげーし」

黒夜「…………な、なンだと……」

上条「で、その匿名希望(笑)の黒夜ちゃんはどんな用件で?」

黒夜「………………」プルプル

上条「……帰るか」スタスタ

黒夜「待てっつってンだろばかァ!!分かったよ話すよだから帰ンなよばかァ!!」ウルウル


黒夜「……うゥ……なンでこンな事に……」ゴソゴソ

上条「なにしてんの?」

黒夜「オマエが周囲をちゃンと調べてればこの封筒手にしてたンだよ!!ほら!!」スッ

上条「封筒ねぇ?えーと……」ゴソゴソ

上条「金と手紙、あと写真か……えーと…「○○○というゲーセンでこの写真の物を取ってこい」……なんだこりゃ」

黒夜「…………」

上条「……でかいイルカのぬいぐるみかこれ?欲しいの?」ジー

黒夜「………」フイッ

上条「おーい」

黒夜「………」ジワッ

上条「………おいなんだよ…」

黒夜「うるせェクソ野郎!!悪いのかよ欲しいンだよ欲しいけど自分で行ったらイメージ崩れンだろォがアタシがUFOキャッチャーなンかんのみら見られたらどォ思われンのか分かンねェのかよ!?子供っぽいとか思われンだろでも限定物で数も少ねェしネットで転売されンのなンか絶望的だし変わりに取ってきてなンて誰にも言えねェし!!だ、だからないしょでオマエに頼もうと思ったのにバレるし!!う…ふェ……びえェェェェェェェェェェン!!!!」ポロポロ

上条「えええ……そこまで大泣きするの!?」ビクッ

黒夜「わーーーーーーーン!!!!」グシグシ

上条「分かった分かったよ取ってくる!!取ってくるから泣き止め!?」

黒夜「……ひぐっ」グシグシ

上条「つまりぬいぐるみが欲しいけど欲しがってるのをバレたくないって事だな?分かっただったら俺が取ってきてもお前に渡したとかは言わないから、な?安心しろって」ポンポン

黒夜「…………絶対だからな」グス

上条「大丈夫だって……たぶん」

黒夜「たぶん?」ジロッ

上条「いや、多少不安がね……プライバシー保護の方でなくてゲットする所で」

黒夜「………まァいい、とにかくオマエしか頼めないし行ってきて」

上条「りょーかい、じゃあちょっと待っててくれな」


………で。

上条「…………不安に思ってた事的中ですよちくしょう、取れない…」ワナワナ

…………

1回目

上条『………でかいな……1回で取るのは無理か、ちょっとづつずらしてっと…』カチカチ

12回目

上条『もうちょいもうちょい……よし上がった!!』

グラッ…

上条『…!?』ギョッ

グラグラユサユサ

『地震だー!!』

『けっこうデカイか!?一応避難口確保しとけー』

『震度4だって、アラームうるせー』

『なんだそんなもんか』

ガヤガヤワイワイ

上条『』

上条『……い、今までの努力がーーー!?!?』ガーン


22回目

上条『もうちょいもうちょい…今度は震度とか勘弁してくれよ?』カチカチ

『すごいパーーンチ!!』ドゴォ!!

上条『!?』ギョッ

ポトッ

上条『ぎゃーーーーー!?!?』ガガーン

『なんだパンチングマシンがぶっ壊れたぞ!?』

『能力者が普通のパンチングマシンやんなよ何考えてんだ!?』

『しまった、ごめんなさい』ペコリ

上条『』

…………


上条「……50回分つまり一万使って取れないとか……ど、どうしよ」プルプル

黒夜「………おい」コソコソ

上条「ん?黒夜?」

黒夜「こっち来いバカ野郎…!!」チョイチョイ

上条「お、おう」スタスタ

黒夜「この中入れ」

上条「プリクラじゃん、撮るの?」

黒夜「バカか!?良いから入れ!!」ウガー

上条「分かったってば…」パサッ

黒夜「……オマエなにしてンの?さっさと取れよ!?グズ!!」クワッ

上条「いや上手く行かなくて…」ショボン

黒夜「……一万使ってダメとかオマエバカじゃねェ?追加するからさっさと取れ!!絶対取れ!!」クワッ

上条「まだやるのかよ……他の奴に頼んだ方が……」

黒夜「お前が使った一万、請求していいなら諦めるけどどォすンだよ」ギロッ

上条「がんばります」ペコリ

黒夜「早く行け」シッシッ

上条「……取れるかな…」


上条「両替完了っと、さーて自信ないけど頑張りますかねーっと…………ん?」

浜面「あれ?大将じゃん」

絹旗「なにしてんですかこんなところで」ギュー

上条「………浜面と絹旗?あの…その抱いておられるぬいぐるみは……」ワナワナ

絹旗「これですか?たった今そこで浜面が超ゲットしましたけど?」ギュ

浜面「聞いて大将これ1発ゲットだぜ?たぶん前にやった奴がアホみたいに金使ったから調整でアーム強くなってたんだな、ラッキー」

上条「」

絹旗「なにショック受けてるんですかこのウニは……もしかしてお金使いまくったのって超あなたですか?」

上条「………」コクリ

浜面「マジで?大将ドンマイ」ポン

絹旗「超養分乙です」

上条「」

黒夜(゜Д゜)ガーン

絹旗「……むっ?なんで黒夜が超居るんです?」チラッ

黒夜「ゲッ!?」ササッ

浜面「………ああ、もしかして黒夜の頼みで取ろうとしてたとか?」

絹旗「超あり得ますね、あれは実は可愛いもの大好きですし」ニヤリ

上条「」

黒夜「」

浜面「アホだなぁ大将、金使いまくったんなら店員に言えば取りやすい位置に代えて貰えるのに」

上条「………それでも取れなかったんだよぉ!!」

絹旗「超才能ないですね、そんな才能ないダメ男に頼るとか黒夜も大概ですけど」

黒夜「」

浜面「むちゃくちゃ欲しいのかもしかして?絹旗あげれば?」

絹旗「超お断りです、これは私の枕にするんですから」フンッ

黒夜「」プルプル

上条「その…えーと、そんな事言わずに譲って貰えないかなぁって……」

黒夜「っ!!余計な事言うンじゃねェよ!!」ゲシゲシ

上条「痛っ!?蹴るな蹴るな!?」

黒夜「そ、そンなぬいぐるみ欲しい訳ねェだろォが!!偶然ここに居るだけだっつゥの!!」クワッ

絹旗「そうですか、じゃ」トタトタ

浜面「お、おい絹旗…」

黒夜「…あ」ピクッ

絹旗「………」チラッ

黒夜「…くっ!!」プイッ

絹旗「超素直にお願いすれば渡しても良いのに、頑固ですねぇ……浜面超行きますよ」トタトタ

黒夜「………うゥ…」ジワッ


浜面「………絹旗は黒夜にキッツいからなぁ、悪いな」

黒夜「……ふン!!」プイッ

上条「浜面、後で説得して譲って貰えるようにしといてくれよ、お前に任せといた方が確実っぽいし、あのぬいぐるみもうないみたいだし」

浜面「ああ、言っとくよ」

黒夜「………」モジモジ

上条「良かったな、黒夜」ポンポン

浜面「ちゃんと説得してやるから待ってろな?」ポンポン

黒夜「………こ、子供扱いすンな」プイッ

浜面「ところで上条、テメーあの後大変だったんだからな」ジロッ

上条「へっ?なにが?」

浜面「何がじゃねぇよ!?麦野に変な事吹き込んだのお前だろ!?」

上条「ああ、あれか……どうなったの?」

浜面「……この野郎…あっけらかんと……まぁいい、なんだかんだで俺が覚悟決めればなんとかなるし」ハァ

上条「覚悟ってなんだよ……」

浜面「全員泣かせない覚悟だよほっとけバカヤロー」スタスタ

上条「………なんだあいつやけにマジな目付きだったけど」

黒夜「知らねェけど、まあいいやぬいぐるみ手に入るなら」

上条「そうっすか」ハァ

夜に時間あればまた来る(´・ω・`)すまんね時間空いて、とりあえずあと二人やって終わらす


………

土御門「にゃー、カミやんおつかれ」

上条「……おお、あんま役に立たなかったけどな」

土御門「不幸が個性のカミやんにゲーセンで景品取らせようとするのが悪いんだぜい、カミやんに非は無いぜよ」

上条「………こういったらアレだけど自分の金じゃなくて良かった…」

土御門「そもそもカミやんゲーセンで景品取るタイプ避けてるもんにゃー?」

上条「まあな、というかゲーセンじたい滅多に行かないが、金がなんか勿体無いというかなんというか」

土御門「まあいいぜよゲーセン行ったら女の子とプリクラだけ撮ってキャッキャッしてればいいにゃー、んなことより次ぜよ次」

上条「なにその言い方」


上条「で、その次の人は誰なのよ」

土御門「俺としてはちょっとマズイかもしれないと思う所があってな……蹴るかどうかはカミやんの判断に任せたいんだが」

上条「………なにその物々しい言い方は?誰なんだよ!?」

土御門「オリアナ・トムソン」

上条「……………………」

土御門「パスしたいならしても構わんぞ」

上条「……うぅーーん……」ダラダラ

土御門「…………」

上条「…………」

土御門「…………」

上条「……ちなみになにか裏がありそうとかは?」

土御門「……いや、英国にそれとなく探りを入れたが特にやましい企みとかは出てきていない、完全に信用していいかは難しい所だが」

上条「あいつまだ英国の管理下に居るのか?」

土御門「いい感じに使いっぱしりにされてるみたいぜよ、「休暇取れたからおねえさんと一緒に遊んでほしいな」…とか言ってたぜよ」

上条「………うぅーーん……」

土御門「好きにしていいぜよ」

上条「…………別に今は敵対してる訳じゃないしなぁ……あんまり無下にも出来ないか……」

土御門「……行くのか?」

上条「……まあ、うん……断っても後で文句つけられるかもしれないし、大丈夫だろ、たぶん……」

土御門「そうか、なら行ってこいにゃー」

上条「……気乗りはしないが、分かったよ」ハァ

………

上条「…………えーと…」

オリアナ「なぁに?」

上条「待ち合わせ場所で待ってたのに気が付いたら拘束されているんですが」ギチギチ

オリアナ「坊やみたいな無警戒な子なら簡単に気絶させて拉致出来るもの、おねえさんプロだし」クスッ

上条「はぁ!?てめえ何考えてんですかマジで!?」

オリアナ「もちろん仕事のこと、うふふ」ニコリ

上条「………仕事って……俺を?」

オリアナ「そうよ?おねえさんの仕事は運び屋さん、坊やは荷物」

上条「」

オリアナ「心当たりくらいはあると思うんだけど?」

上条「…………依頼人はキャーリサだろ」

オリアナ「うふふ、さあどうかしら?」スリスリ

上条「はぅん!?」ビクッ

オリアナ「けっこう敏感ね、ちょっと首筋撫でただけよ?」

上条「っ!?やめろはなせ解放しろこんちくしょう!?」ジタバタ

オリアナ「ああそうそう、クライアントからこれ聞けって言われてるの」

上条「………なんて?」

オリアナ「身体的にキズ物にされてレンタル品買い取りされるのと、貞操的にキズ物にされてレンタル品買い取りされるの、どっちがいーい?」

上条「」


上条「ちくしょう大丈夫だと思ったらこれだよ!!来なきゃ良かったホントにもう!!」ジタバタ

オリアナ「あら、おねえさんが遊ぼって言ったから来てくれたんでしょ?心配しなくても相手してあげるわよ?」

上条「相手ってなんの!?つーかもしかしたら大事な用でもあるのかなって思ったから断らないで来ただけなんだけど!?」

オリアナ「うふふ、おねえさんの事苦手な癖に優しいわね?好きよそういう子」

上条「っ!?」ギクッ

オリアナ「ああそうそう、なんの相手かだったわね?それはね……坊やがしてシてほしい事のあ・い・て……」フゥー

上条「縄を解いて帰らせて下さい」プイッ

オリアナ「……あら?」キョトン

上条「………」ツーン

オリアナ「……坊や、あんまり動じなくなったわね、うーん……」

上条「……いちいちそんなもんに動じてたら身が持たないもんで」ヘッ


上条「つーかオリアナ、お前よく土御門騙せたな、あいつそうそう出し抜かれたししないのに」

オリアナ「あああの子?相手もプロならそれなりの対処をするのが基本でしょう?隠蔽工作程度出来ないとね」クスッ

上条「……言っとくがあいつたぶん気付いてるし聞いてると思うぞ」

オリアナ「ふぅん?」

上条「ふぅんて……随分余裕だなおい」

オリアナ「坊やは素人だから仕方ないけど、万事抜かりなくっていうのはおねえさんの仕事では当たり前なの、当然対処済み」ニコリ

上条「……………」

オリアナ「レンタルの受付さんは隣の個室で裸で宙吊りになってるわよ?坊やよりは手強かったわね、うふふ」

上条「つぅぅぅちぃぃぃみぃぃぃかぁぁぁどぉぉぉ!?!?」ガーン

オリアナ「という訳で、坊やは観念するしかないってことね?おねえさん同じ相手に2回も負けたくないし、本気出しちゃった」テヘッ

上条「」

上条「とんだ隠蔽工作だなおい!?つーか強行手段の間違いだろそれ!?」ジタバタ

オリアナ「細かい事は気にしないの、それで坊やは観念する気になったのかしら?」

上条「ぶざけんな!!」

オリアナ「真面目に言ってるんだけどなぁ」ギシッ

上条「……おい、のし掛かるな」

オリアナ「真剣な時の顔付き、良いわね……」スッ

上条「………」フイッ

オリアナ「坊やはおねえさんの事嫌いなのかな?」

上条「……オリアナが好き嫌いじゃない、やってる事が気にくわないだけだ」

オリアナ「ふぅん?」クスッ

上条「………そんなのどうでも良いだろ、こんなつまんねぇ事止めてくれよ!!俺は学園都市から離れるつもりはないって帰って依頼人に伝えろ!!」

オリアナ「………そうね……坊やがそこまで言うなら辞めてもいいかな?」

上条「………」

オリアナ「でもただで仕事を放り出すのもね……言いたい事分かる?」ジッ

上条「…………オリアナ、お前の立場が悪くなるって事だろ、分かってるよ……俺に出来る事ならやるよ、こんな間違った事、まとめて全部ぶち壊しやればいい」

オリアナ「そう、じゃあキスしていい?」

上条「…………………………なんですと?」

オリアナ「だから、キス」

上条「ちょっと待って?………………………………………………………何故そうなる?」ダラダラ

オリアナ「おねえさんは別に気に入らない仕事なら途中で投げ出しても平気だし、上手くあしらうわよ、だから坊やは別に暴れようとかしなくていいから」ニコリ

上条「待って?ちょっと待って?分かった、俺が手伝う事無いぜってのは分かった……………………それで何故そうなる?」ダラダラ

オリアナ「おねえさん欲しくなっちゃったの」ジッ

上条「」

ねる(´・ω・`)おやすみ

上条「いやいやまてまてまてまて!?」

オリアナ「なに?」

上条「あれですよこういうのはよくないとおもうんですのことよ!?」

オリアナ「どうして?」

上条「ど、どうしてってそういうのはキチンと好きあった同士でしなきゃいけないことだとわたくし思うのですけれどっ!?」

オリアナ「おねえさんは坊やの事好きよ?いろいろ教えてあげたくなっちゃう」ナデナデ

上条「ひょ!?待ってマジで!!からかうのは止めてくれませんかね!?」ジタバタ

オリアナ「ふふっ♪からかってはいるけどおねえさん坊やのこと好きって事は嘘じゃないわよ?」クスクス

上条「えっ、いや、ちょっと!?」

オリアナ「坊やはおねえさんの事嫌いなの?」ツー

上条「はふんっ!?い、いちいち指を這わせるな!?」

オリアナ「うふふ♪」ニコニコ

オリアナ「それともやっぱりおねえさんの事苦手?」ツンツン

上条「……………に、苦手……というかなんで分かる」

オリアナ「坊やが本当に坊やだからかしら、ふふっ♪」

上条「意味がわかりません」

オリアナ「童貞でしょ?坊や」ナデナデ

上条「」

オリアナ「女を知れば怖くなくなるわよ?」

上条「」

オリアナ「…………」クイッ

上条「っっ!?待てなにしようとしてんだ!!」ブンブン

オリアナ「何って、キス」スッ

上条「俺なにも言ってませんけど!?してともいいともなんとも言ってませんけど!?」

オリアナ「…………女からのキスは黙って受け入れるのがマナーよ……目、閉じて?」

上条「ちょ……」ギクッ

オリアナ「………んっ…」スッ

上条「……フンッ!!」グキッ

オリアナ「むっ……」パチッ

上条「…………そ、そんなマナーしりませしぇん」ズキズキ

オリアナ「……そんな首痛めてまで全力回避されるとおねえさん傷付いちゃうんだけど」ジトッ

上条「…………」ズキズキ


オリアナ「おねえさん男にそこまで拒まれるの初めてなんだけど」ジー

上条「そっすか」プイッ

オリアナ「おねえさんの事嫌い?」

上条「…………」

オリアナ「ねえってば」ユサユサ

上条「………」ツーン

オリアナ「………………」

上条「…………」

オリアナ「ねーえ」ユサユサ

上条「無理矢理拘束されてて好きになれる訳ないだろうが」

オリアナ「坊やMっぽいのに」ジー

上条「」

オリアナ「………ん、まあ坊やの言い分も分かるけどね?一方的なsexなんてマスターベーションと変わらないもの」

上条「……せっ…!?」

オリアナ「うーん……でも縄をほどいたら坊や逃げちゃうし、どうしようかな?」

上条「……………頼むから解放してくれよ……」ガックリ


オリアナ「………まあいいか、それじゃあ縄はほどいてあげるけど逃げないでね坊や?」

上条「…………逃げたら?」

オリアナ「坊やのおうちに押しかけて居座っちゃうのも愉しそうよね、ふふっ♪」ニコニコ

上条「…………マジで来そうだなコイツ」ダラダラ

オリアナ「家賃は払うわよ?現金でも労働でも身体でも好きな支払い方法選んでね?」クスッ

上条「……………居候は間に合ってるっつーの!!分かった、分かった逃げないから!!ひとまずほどけ!!」

オリアナ「分かってるわよ、約束だからね?」ゴソゴソ


上条「………はぁ、やっと自由になった…」コキコキ

オリアナ「さてと、ここからどうするの坊や?」

上条「………帰りたいんだけど」

オリアナ「ダメよ、せめてレンタルが終わる時間までは帰してあげないわ」

上条「…………あとどのくらいだ?えーと…」

オリアナ「後15 分かしら」

上条「もうちょいじゃねーか」

オリアナ「そうね、でもおねえさんもうちょっと坊やと一緒に居たいし……」

上条「時間になったら俺は帰るぞ流石に……」

オリアナ「それじゃあ延長しようかしら」ウーン

上条「!?」ピクッ

オリアナ「……でも坊やはおねえさんとは一緒に居たくないみたいだし、引き留めたら悪いわよね……」チラッ

上条「………え、延長……?」

オリアナ「出来ないの?」

上条「い、いやちょっと待ってくれ!!」

上条(………延長!?あのべらぼうに高い料金設定の!?)ソワソワ

上条「ちなみに延長料金については知ってるんだよな……?」ゴクリ

オリアナ「もちろん、十分一万でしょ?」

上条(…………マジかコイツ、承知の上で延長しようってのか………も、もしここで十分だけでも延長してもらえたら………)ゴクッ

上条(…………レンタルから解放される!!このオリアナが最後でなんとかなる!!)

オリアナ「………ふふっ」ニコリ

上条(………いや待て、よく考えろ上条当麻……!!このまま延長させてオリアナの要望に応える事になったら……)


上条「………………む、むぅ……」ゴクッ

オリアナ「坊や、そろそろタイムオーバーだけど、延長はいける?」

上条「……………………」

上条「……………」

オリアナ「…………」

上条「……………………ま、毎度ありぃ…」ニコニコ

オリアナ「………すっごい作り笑顔ね、まあ良いわ……それじゃあ延長って事で」

上条(…………十分だ、たった十分で良いんだ……!!その間だけ上手くしのいでオリアナからもレンタルからも解放される!!やってやるよ!!)クワッ

オリアナ「それじゃ、坊やはそこに座って?」

上条「お、おっす…(大丈夫何があっても俺は折れないいつも通り過ごしてやり過ごせばいい!!)」

オリアナ「ちょっと考えてたんだけど、坊やはおねえさんの事嫌いとは言ってないのよね」

上条「えっ?ああまあ……」

オリアナ「嫌いじゃないなら好き、なんて判断はしないけど………それじゃあおねえさんもちょっとプライドが許さないし質問替えようと思うの」

上条「…………?」

オリアナ「坊やはおねえさんの身体は嫌い?それとも嫌い?正直に答えて欲しいなぁ?」ニコリ

上条(……あっ、ダメかもしれん)

オリアナのセリフミスしてら(´・ω・`)おねえさんの身体は嫌い?それとも好き?だった

とりあえず今日はここまで、じゃね


上条「……………」

オリアナ「どう?おねえさんに教えて?」

上条「チョットニホンゴワカリマセンネー」

オリアナ「 You do you like my body?」

上条「モットワカラナクナリマシタネー!?」

オリアナ「………坊やはもう少し勉強しなきゃダメみたいね」

上条「あっ、素でバカにしてる!?」ガーン

オリアナ「それはおいといて、おねえさんは坊やの正直な意見を聞きたいの、教えて?」ジッ

上条「うぐっ」ギクッ

オリアナ「例えばおねえさんの胸……」グイッ

オリアナ「それとも脚?」スッ

オリアナ「腰……首筋、鎖骨……お腹が好きって人も居たわね」ツツ…

上条「…………」フイッ

オリアナ「ちゃんと見て…?」

上条「」


オリアナ「……それとも、服で隠されている所も見ないと分からない?」シュルッ

上条「おい!?」

オリアナ「視たい?視たくない?坊やはどっち?」クスッ

上条「………ぐ、ぐぬっ……」

オリアナ「教えて?」

上条「………………………………」

オリアナ「…………」ジッ

上条「……………………………………………ぶっちゃけ大好きだしすごく視たいですぅ……!!」ウルウル

オリアナ「…………うふふ♪やっと素直になってくれたわね坊や」クスッ

上条「で、でも上条さん的にはこういうのはイケナイ事だと思う訳でしてね!?そりゃ俺だって男だしそらもう興味津々ですよ!!えーそうですよ俺だって普通にエロい事ぐらい考えますよでも良俗に反する事をするつもりはわたくしにはごさいませんだから色気で攻撃すんのやめろ!!」

オリアナ「あら、イケナイ事だから燃え上がるんじゃない」クスッ

上条「俺はしないからな!?」

オリアナ「頑固ねぇ………どうしてそこまで我慢してるの坊や?」

上条「……いや我慢とかじゃなくて!?俺は!!ダメな事をダメだと言ってるだけなんですけど!?」



オリアナ「んー……じゃあ聞くけど、どうしてダメなのか教えて?」

上条「だ、だからこういう事は好きな人同士で……って、さっきも言わなかったっけ!?」

オリアナ「身体での関係から始まる愛もあるもの、坊やは自分が考えている恋愛基準から外れたら人を愛せない子なの?」

上条「………そ、そんなこと言われても」

オリアナ「坊やはおねえさんの身体が大好き、おねえさんは坊やにいろいろ教えてあげたい、別にそれだけ理由があれば男と女の関係になるのは簡単でしょ?」

上条「……………うぐっ、ぐぬ……」ダラダラ

オリアナ「……あんまり女に恥をかかせるものじゃないわよ坊や?」グイッ

上条「…えっ、ちょ、待っ……!?」ドサッ

オリアナ「……………大丈夫、これは、坊やが大人になるための練習みたいなものよ、みんなこうして大人になるの、怖がらなくても大丈夫………」ゴソゴソ

上条「えっ、えっ、はぅ!?んあ!?」

オリアナ「………ふふふっ……♪」ジュルリ

上条「っ!?ッッ!!」オロオロ

オリアナ「坊や、ちゃんと見て?ゆっくり、女の身体がどうなっているのか自分でね」

上条「」

オリアナ「…………おねえさん知ってるわよ?坊や、けっこう女の裸を見たりはしてるけどまともに見ようとしたことは一度もないでしょ?」

上条「」

オリアナ「当たり前と言えば当たり前だけどね、あとはあれかしら……先日のオルソラっていう娘と裸で抱き合ったでしょ、その時ですら坊やはまともに見ようともしていないし触れる事も最低限にしようと必死だったわよね」

上条「な、なんでそんな事知って……!?」

オリアナ「調べたからよ、坊やの頑なさはもう女への侮辱の域ね、ちょっと可哀想だったもの」

上条「………?い、いやあれはモデルだったからだし変な事考えたらオルソラにも失r…痛ぇ!?」ビクッ

オリアナ「坊や、本当の紳士は女の考えは察して汲み取るものよ」ギュー

上条「痛ててて!?つねんなよやめろおい!?」

オリアナ「………それはまあおいといて、つまり坊やはじっくりと女の身体を見た事は無いって事よ、そこに裸の女が居ようとマジマジとは見ないから」

上条「だからなんだよ!?そりゃ見ねぇよ見たら悪いもん!!」


オリアナ「だから、よく見てって言ってるの」

上条「………!?」

オリアナ「おねえさん今から脱ぐから、目を反らしたらダメよ坊や」

上条「」

オリアナ「………ん……」グイッ

上条「ッッ!?」フイッ

オリアナ「だから、見ないとダメよ坊や」ギュ

上条「かんべんしてください」プルプル

オリアナ「…………肝心な所だけ根性無いんだから……仕方ないわね、それじゃあ見なくてもいいけど……よっ……」グイッ

上条「ぶふっ!?」ムギュ

オリアナ「直接胸にうずくまった事はある?坊や」

上条「」

オリアナ「………ん……そう、口の辺りにちょうどあるでしょ?舐めて大丈夫よ坊や……」

上条「」プルプル

オリアナ「…………?………坊や?」

上条「」ダパダパダパ………

オリアナ「えっ、ちょっと?鼻血?」

上条「」ダパダパダパダパ……

オリアナ「………ちょ、ちょっとこのくらいで?というか鼻血って漫画じゃないんだから!?」ユサユサ

上条「」グッタリ

オリアナ「………………この出血量マズイんじゃ……ちょっと坊やってば!?」ユサユサ

上条「」

オリアナ「……………………ウブな子攻め過ぎたのかしら……」

……………

上条「……………」ムクリ

冥土返し「気が付いたね?」

上条「……先生?ここ病院ですか……」

冥土返し「急激な失血によるショックで気絶してたんだよ、輸血は済んでるから少し休んだら帰って大丈夫だからね?」スタスタ

上条「……失血?」

冥土返し「うん、鼻から盛大にね?正直鼻血で気絶した人間診るのはなかなか無いんだけど」

上条「………………………」ガクッ

冥土返し「あんまり我慢するのは良くないね?君の場合あんまり血圧上がるような事してこれ以上身体に負担かけるのは命の保障出来ないよ?」

上条「………我慢というかなんというか」

冥土返し「まあそういう事だから、ほどほどににね?」スタスタ

上条「…………」


オリアナ「気が付いた?」

上条「……!?オリアナ!?」ビクッ

オリアナ「そんな警戒しなくても何もしないわよ、ごめんなさいね坊や?」

上条「……い、いや……」

オリアナ「まさかここまでウブだとは思わなかったから、おねえさんやり過ぎちゃったわね」ハァ

上条「…………………」

オリアナ「ああ、落ち込まなくて大丈夫よ?たぶんおねえさんはとどめだっただけだし、レンタルずっとやっていて相等いろいろたまってたんでしょ?」

上条「………それは、まあ……」

オリアナ「そういう事だし、冗談半分とはいえ坊やにちょっかい出したのは謝るわね?ごめんなさい」

上条「冗談半分?」

オリアナ「仕事で坊やを連れ去ろうとしたのはあれ、坊やをからかう為の嘘よ、もちろんあのレンタル請負の子にも何もしてないし」

上条「冗談にしてはキツくないかおい……」

オリアナ「時間が来たらバラすつもりだったわよ?坊やってついいじめたくなる顔してるんだもの」クスッ

上条「…………」


上条「今後こういうのは勘弁してください」

オリアナ「そうね、また鼻血出されても困るし」

上条「」

オリアナ「だから、坊やがもっと女に慣れた頃におねえさんと遊んでね&………んっ……」チュ

上条「んふっ!?」

オリアナ「……軽いキスなら平気みたいね?うふふ♪」ペロッ

上条「………ちょ!!」ゴシゴシ

オリアナ「またそんな事して……おねえさんけっこうショック」ジトッ


上条「いきなりそういう事するのやめろって何度言えば!?」


禁書「………とうま」

上条「」ビクッ

オリアナ「あら?見られちゃったかしら?じゃ、またね坊や」ガラッ……ピョン

上条「おいこら逃げんな!?ちょっ!?」

禁書「とうまが倒れたって聞いたから急いで来たのに、けっきょくとうまはどうしようもなくとうまなんだよ」プルプル

上条「…………ふっ……」

ガブリ


ギャーーーーー!!


禁書「あぐあぐうぎぎぎっ!!」ガジガジ

上条「あがががが!?」ビクビク

土御門「にゃー、カミやんその様子だと大丈夫みたいだにゃー?」

上条「つ、土御門か……お前ホントに平気だったのか?」

土御門「ん?ああ、大丈夫だ、カミやんがテンパってる間俺は部屋で飯食ってたぜよ、カミやんのリアクションは下手なバラエティより面白くて笑わせて貰ったにゃー」

上条「……こ、このやろう」ワナワナ

禁書「とうま、まだレンタルやめないの?」ジトッ

上条「ん?ああそうだ、オリアナの延長って結局どのくらいだったんだよ?」

土御門「オリアナにそこだけは感謝しとけカミやん、カミやんが気絶して運び込まれても延長継続で良いって言ってたからさっきまでレンタル扱いだったからな」

上条「ん?え?」

土御門「ほれ、カミやん給料」ポイッ

上条「………………ひいふうみい………!?!?!?」ギョッ

土御門「良かったな、一晩分だから軽く30万はあるぜよ」

上条「マジかよ!?なんで!?」

土御門「な、くれるつていう言うんだから貰っておけにゃー」


上条「………さっきまではふざけんなあのクソビッチって思ってたけどこれは有り難い……!!今度からお姉様って呼ぼうそうしよう」ホロホロ

土御門(……金で買収されたようなもんだな、侮れないにゃー)フム

禁書「とうま、じゃあ……」

上条「あ、うんそうだな……御坂に返す分には足りないけどレンタルはやらないで大丈夫だ」

禁書「そっか、良かったかも」ホッ

土御門「…………じゃ、そういう事なようだし俺も店じまいにいろいろしてくるぜよ、またなカミやん」スタスタ

上条「ああ、付き合ってくれてありがとうな土御門、青ピにも礼言わねーと」

土御門「このぐらいはなんでもないにゃー、気にすんなですたい」スタスタ

上条「悪いな」

上条「……インデックスも悪かったな、心配かけてたしさ」

禁書「ううん、大丈夫」フルフル

上条「………そうか」

禁書「とうま、もうちゃんと帰ってくる?」

上条「帰るよちゃんと、そりゃ……まだバイトとかはしなきゃダメだろうけど」

禁書「…………」ギュッ

上条「………あー…まあ、あれだ……今日は学校じゃないし、今からバイト探そうかなって思ってたけど……明日からで良いか」

禁書「……とうま?」

上条「帰ったら飯作ってくれよ、ここ数日まともに味わってなかったからな」

禁書「……うん、えへ」ニコリ


………

美琴「…………」

オティヌス「……入らんのか?お前も心配して駆け付けたんだ」

美琴「………ん、なんかね、邪魔しちゃ悪いのかなって」

オティヌス「…………」

美琴「あんたこそ、どうして私の頭の上に居るのよ」

オティヌス「お前と理由は同じだよ、心境は多少違うだろうが」

美琴「………あいつってさ、どうしてあの子とずっと一緒なんだろうってけっこう考えてたんだけど、少しだけ分かったわ」

オティヌス「……………」

美琴「…………私このまま帰るね、いい加減替え玉ばっかりに寮に居させる訳いかないし」

オティヌス「お前も不器用さでは奴に負けないな……自分が損をするだけだぞ?」

美琴「……そうかもね、でも良いわよ……諦めてるって訳でもないし、今はあの子と一緒の方がアイツは良いんだろうなって思うだけだから」

オティヌス「……そうか」

翌日

土御門「カミやん、すまんがあと一人だけレンタルやってくれ」

上条「………は?」

土御門「俺じゃ断り切れない奴が居てな……どうしてもと」

上条「はぁ!?嫌だぞ俺!?もうレンタルは二度とやらねーよ!!」

土御門「そこをなんとか」

上条「断る!!だいたい土御門が断り切れない奴なんてどうせキャーリサクラスの大物だろ!?なにされるか分かったもんじゃねぇ!!」

土御門「……大物と言えばそうなるが、俺に直接関係ある人物じゃない」

上条「………魔術サイドじゃない奴なのか?」

土御門「ああ、ついでに言えば学園都市の人間でもないし女でもない」

上条「……………女じゃないのか、つーか誰だよ……土御門が断り切れない奴で両サイドの人間でもないって……」

土御門「……御坂旅掛」

上条「え?御坂?」

土御門「外部の人間だが学園都市の上層部にもコネクションがあってな、圧力が半端ない」

上条「まて、御坂…?」

土御門「御坂美琴の父親だ」

上条「……………何故御坂のオヤジが俺をレンタルしたいんだ」

土御門「………心当たりは何個かあるんじゃ無いのかカミやん?」

上条「………」ダラダラ

土御門「……どうする?断るにしても正直何処かに逃げる事になる可能性も否定出来んぞ」

上条「…………ふぇぇ」カタカタ

今日はここまで(´・ω・`)じゃねー



………

上条「…………で、結局逃げる訳にもいかないだろうって事で来た訳だが」

旅掛「……………」

美琴「」

上条(…………なんで御坂まで居るんだ、いややっぱりそういう事か!?だよね俺中学生に金借りたんだもんねそりゃ親御さんが黙ってませんよね!?)カタカタ

旅掛「………………」ギロリ

上条(むちゃくちゃガン飛ばしてるしさっきから!!怖いんすけど!?)オロオロ

美琴「」

旅掛「………君が上条当麻君か、話はいろんな所から聞いてるよ」

上条「は、はぁ……えと、上条当麻です……」

旅掛「なんでもウチのがかなり世話になったって聞いたからね、直接礼をしなくてはとは思っていたんだ」

上条(……………お礼って…いやそれは良いけどなんでそれで睨む!?)タジッ

美琴「」オロオロ

旅掛「家族を代表して礼をするよ、ありがとう」

上条「……は、はぁどうも……」ペコリ

旅掛「でだ、それはそれとしてなんだがね?」ジロッ

上条「」ビクッ

旅掛「……………君、美琴と付き合ってるんだよね?」

上条「…………え?」

美琴「………………」プルプル

旅掛「とぼけなくて良いんだ、美琴にも聞いたが二人してはぐらかす必要はない、ないんだ………」プルプル

上条「ん?は?え?」キョトン

旅掛「………………………………早すぎだとは思うがお父さん別に無闇に反対するような理解の無い父親にはなりたくないからね、娘の恋路の邪魔なんかしないよ?うん………」ホロリ

上条「ごめんなさいちょっと説明してもらえませんか」

美琴「…………ち、違うって何回も言ってるんだけど……えと……」ゴニョゴニョ

旅掛「分かってる、分かってるよお父さん分かってる、ママも付き合う前は恥ずかしがって中々素直になってくれなかったからね、美琴の事はちゃんと分かってるよ」ウンウン

上条「………………」

美琴「…………もうやだ勘弁して」ウルウル

旅掛「だがな、一つどうしても納得出来ない事がある」ジロッ

上条「いや、あのですね?話をそのまま進行させずに俺の話を……」

旅掛「言い訳は後で聞く、黙ってなさい」ギロリ

上条「」

旅掛「君、女性関係にずぼら過ぎやしないか?」

上条「………………は?」

旅掛「美琴と付き合っているのは別に反対なんてしない、だが………ふらふらと遊び歩くような軟派な野郎なのだとしたら話は別だ!!俺の娘をなんだと思ってやがるこんの糞ガキャァァ!!!!」クワッ

上条「ごめんなさいなんの事だかさっぱりなんですけど!?おい御坂お前親父さんに俺の事なんて言ってんの!?おい!!」

美琴「わ、私は何にも言ってないわよ!!どこで聞いたか知らないけどあんたの事初めから知ってたのよ!!」オロオロ

上条「とにかくなにもかもが誤解だ!?俺が遊び人みたいに言われるのも心外だわ御坂とも付き合ってないわで前提からして間違ってますのことよ御坂のお父さん!?」

旅掛「都合が悪いからって美琴ちゃんなんか別に恋人でもなんでもねーし…と切り捨てて逃げるのか!?上条刀夜氏の息子さんとは思えないほど不誠実だな君は!!」

上条「父さんと面識まであるのかよ!?い、いやそうじゃなくてなんて言えば信じてくれんですか勘違いで話を進めんな!!」ウガー

旅掛「じゃあ納得出来るように説明してもらうとしようか!?ただし筋が通ってなければ只では済まさんからな!?」クワッ

美琴「……………なんでこんなめんどくさい事に……」


……で

上条「……ぜぇ……ぜぇ……だ、だからですね?確かに御坂の事を手助けした事はあるし友達って呼べるぐらいには交遊関係持っていますけどもそこに不純の文字は入りません誓って入りませんから!!」

旅掛「……ふぅ……ふぅ……なるほど、君の話と俺の調べた情報、それに妻から聞いた話も照らし合わせたら矛盾は存在しないな……分かった信じよう上条当麻君」

美琴「……やっと分かってくれたか…」ガクリ

上条「…………美鈴さんもなんか俺の事歪曲して評価してそうだな……まあそれは良いんだけど……御坂のお父さんはどうしてそんな詳しく知ってんすか……」

旅掛「職業柄だよ、それは別に重要でもないし説明は省くが………俺はてっきり美琴が弄ばれてるんじゃないかと……」

美琴「どうしてそんな解釈になる!?母か、母がなんか吹き込んだのか!?」ウガー

旅掛「いや?ママには美琴に頼りになる友達が居るとしか聞いてないが?」

美琴「…………そういやアンタ、何処でウチの母と知り合ったのかまだ聞いてないけど」ジトッ

上条「ん?あれ言わなかったっけ?美鈴さんが学園都市に来てた時ひょんな事からお知り合いにね?うん」

美琴「そのひょんなの部分を詳しく聞かせろって言ってんのよ!!」

上条「まあまあ、それは置いといて」ドウドウ

旅掛「そうだぞ美琴、友達のお母さんに挨拶したら仲良くなるぐらい至って普通だろう」ウンウン

上条「うん、フツーフツー」コクリ

美琴「ふ、普通……いやそうかもしれないけど……」

旅掛「……しかしかん勘違いとはいえ邪険にして悪かったね、よく考えたら君のお父さんも女性と仲良くなる天才だったが不誠実な事など一切しない本物の紳士だったし家族想いでもあった、そんな彼なら息子にその辺り教えてある筈だものな、いやすまなかった」

上条「いやいや、特に教わってたりはしませんけどね?父さんあれでわりと変態的な所があるし」

旅掛「趣味嗜好と紳士的な振るまいが出来るかって事は重ならないものさ、俺だってそうだもの」

上条「そんなもんですかね?ははは」

旅掛「そんなものさ」ニヤリ

美琴「………なんでいきなり仲良くなる」

旅掛「別に構わないだろう?父さん当麻君の事で気に入らなかったの女遊びばっかりな所だけだったし、それが勘違いなのだったら仲良くして当然だ」

上条「御坂のお父さん睨まれてる時は怖かったけどそうじゃなくなったらピシッとしててカッコいいっすね」

旅掛「歳を取るとより一層身だしなみは注意を払わないといけないからね、ふふん」

美琴「……………」

旅掛「美琴もお父さんが当麻君と仲悪いより仲良しの方が都合は良いだろ?」

美琴「なっ…!?」ギクッ

上条「………ん?」キョトン

旅掛「まあそれは置いといてだ、当麻君、これからも美琴とは仲良くしてやってくれ、なかなか気難しい年頃だが根は素直で良い子だから」ペコリ

上条「え、ああもちろんそうしますよ、いいやつってのは分かってますし」

美琴「…………ぅ……////」モニョモニョ

上条「それに俺だって助けられてたりしますしね」

旅掛「ん……そうか、お互い必要としてると、ふむ……」ウンウン

美琴「……ち、ちょっとやめてよ…!!」モジモジ

上条「お互い必要というか頭が上がらないというか……ははは、キチンと返さないと切っても切れない的な?」

旅掛「返す?」

美琴「……あっ、ちょ……」

上条「へ?いやまあまあ、借りがあるというかなんというか…」

旅掛「借りがある……か、当麻君それはむしろ美琴の方ではないのか?俺もあの実験の事はある程度耳にしてるが……」ヒソヒソ

上条「………なんで知ってんすか?ああいやそれはいいか……あの事は俺が勝手に手を出しただけだし借りとかそんなのどうでもいいんですけどね?」ヒソヒソ

美琴「…………」

旅掛「ふむ……ならそういうことにしておくが借りがあるというと……?美琴もかなり血の気は多いからな、危ない事に首突っ込んでたり?」ヒソヒソ

上条「……あー…まあそれは…」

旅掛「……あまり関心はしないな、確かに美琴は強いのだろうが女の子だ……なるべく穏便に過ごさせて貰えないか当麻君?美琴の意思を尊重はしたいが俺も親としては危険な事はして欲しくないしな……」ヒソヒソ

上条「あ…!!い、いや俺だってそう思ってますよ!?実際なるべく巻き込まないようにそういう時はてきとーにあしらって……」ゴニョゴニョ

美琴「聞こえてんぞコラ」ギロリ

旅掛「ふむ、まあ君がそういう態度でも無理矢理付いていくか……だがそれを借りだと思うのは違うと思うが?」ヒソヒソ

上条「え?あ、いやその借りというのはそういう事ではなくて……えーとその……」ダラダラ

旅掛「………なんだ?何か言いづらい事なのか?」

上条「…………………………………………………………………」ダラダラ

旅掛「……まさか、やっぱり俺の娘を泣かすような酷い事を……」ザワッ

上条「い、いやさっきの勘違いみたいな事ではないですけども!?」オロオロ

旅掛「ではなんだ、言いたまえ」ジロッ

美琴「ち、ちょっとアンタ!?」

上条「………お、お金を、その……」ゴニョゴニョ

旅掛「………金?」ジロリ

上条「……………お金をちょっと借りたりしてまして…なーんて」エヘッ

旅掛「あ"?」

上条「」ビクッ

美琴「…………………なんで言っちゃうのよ……ああもう…!?」ガクリ

ねる(´・ω・`)おやすみぃ

上条と美鈴さんとの初対面って、大覇星祭だよな?
美琴その場に居なかったっけ?

>>746
そうだった(´・ω・`)完全に失念してた

>>740の台詞

美琴「…………そういやアンタ、何処でウチの母と知り合 ったのかまだ聞いてないけど」ジトッ


上条「ん?あれ言わなかったっけ?美鈴さんが学園都 市に来てた時ひょんな事からお知り合いにね?うん」



美琴「…………そういやアンタ、いつ何処でウチの母と携帯の番号交換するほど仲良くなったのか聞いてないけど」

上条「ん?あれ言わなかったっけ?美鈴さんが学園都市に来てた時ひょんな事から番号教え合おうぜーって感じにね?うん」

に差し替えで(´・ω・`)

旅掛「……………」

上条「……………」ダラダラ

美琴「このバカ…!!言わなくて良いこと白状してどうすんのよ二人して怒られるでしょうが!?」ヒソヒソ

上条「……だ、だってあんな凄まれたら正直に言うしか…!?」ゴニョゴニョ

旅掛「美琴、お前はちょっと黙ってなさい」

美琴「……うっ……ち、ちょっと待ってこれには事情があって、えと……わ、私から言い出してこいつは仕方なく……」

旅掛「黙ってなさい」ジロリ

美琴「はぅ」ビクッ

旅掛「………ふぅ、美琴……お父さんは未成年同士が金銭の貸し借りしている事自体にはそこまで怒っていないよ、そりゃあ良いことでは絶対にないがここ学園都市じゃ学生の自主性にかなり重きを置いているのだし、その事を強く咎めるつもりはないよ」

美琴「……う、うん……」

旅掛「金銭の事で、というのが気に食わないのは確かではあるが美琴は助けになりたいからそうしたのだろう?それも頭ごなしに親が叱り付けるような事はお父さんしたくない」

美琴「………………」

旅掛「だがだ……だがお父さんこれだけは本当に気に入らない」ギロリ

上条「」ギクッ

旅掛「年下の女の子に金を借りれるって、甲斐性無しにも程があるんじゃないかおい?」クワッ

上条「ぐふっ」ドシュッ

美琴「ま、待ってよだからそれには事情があって!!こいつだって私が言わなきゃ何処にも借りたりしようなんて思って……」

旅掛「…………」ジロリ

美琴「ひぅ」ビクッ

旅掛「事情がある?そんな事は金銭の貸し借りが発生してる時点で分かってる、問題はだな?その前段階にある」

上条「…………」

美琴「………えと……うぅ……」オロオロ

旅掛「俺からしたら君の行為はプライドが許さんが………まあ、それも良いことにしよう、百歩譲って美琴の言う通り仕方がなかったというのを聞き入れる、だがな?何故そんな事態になったのかは考えなくてはな?」

上条「うぐっ……」

旅掛「で、借金の理由は聞かせて貰えるかな?」

美琴「………えと」チラッ

上条「…………せ、生活費と諸々の支払ですかね……光熱費とか入院費とか……」

旅掛「…………………ふむ、後ろめたい理由ではないと判断して良いかな?嘘はついていなさそうだし」

上条「……いや十分後ろめたいっす」

旅掛「………まあ良いだろう、若者が借金とか人に言いづらい理由の事が多いからちょっと勘繰ってしまったがそこは信じよう」

美琴「言いづらい理由?」

旅掛「……子供が出来ちまって費用がヤバいとかそんな理由じゃないよな?確認したいんだが」

美琴「」

上条「んな訳ないでしょう!?なんでそんなどろっどろな予測してんすか!?」

旅掛「いやいや俺も世界中飛び回ってるからいろんな国の若者に会ったり話したりするんだけどな?何処の国でも若者が急に金を必要としだしたら大抵彼女孕まして困ってるとかそんな無責任で無計画な理由が多くて……」

上条「俺は違う!!違いますからね!?仮にそうだとしたら御坂から借りたりとか出来ないでしょうに!?」

美琴「……こいつがそんな奴なら助けたりしないし」ジトッ

旅掛「分かった分かってる、そこはちゃんと信じるって言ったろうに」


旅掛「……ゴホン…まあとにかく理由は分かった、大雑把に言えば生活が火の車でてんてこ舞いでどうしようもなくなって途方に暮れてたら美琴ちゃんがしょうがねーなと手助けしてくれたと」

上条「………ぐっ……そ、そんな感じです…」

旅掛「なるほど、だからカミやんレンタルサービスね?美琴にサクッと返済するのに急いで資金繰りしようとしたか」

上条「………途中からですけどそれで合ってます」

旅掛「そうか、自分なりに考えてはいるようだがそれではな………」

上条「………はい?」

旅掛「美琴はそのレンタルってやつ、いい顔してないんじゃないかね?」

上条「…………」

美琴「…………」

旅掛「次、こんな事態になってしまった生活環境は改められないなら意味がほとんど無い」

上条「………うぐっ」

美琴「…………」チラッ

旅掛「最後に、美琴に頼る前に頼るべきヒトが居たんじゃないのかね?上条当麻君?」

上条「…………」

美琴「………?誰の事?」

旅掛「彼のご両親」

上条「ぐふっ」グサッ

美琴「………あっ…」

旅掛「………まあ、親に頼りたくないって気持ちは君の年頃なら考えそうな事ではあるし理解は出来るがね、それでも筋は通っていない、分かるかな?」

上条「………はい」シュン

美琴「…………」

旅掛「………まあ、俺から君のお父さんに連絡するのは容易い事ではあるが……それは君も嫌だろう?」

上条「………」

旅掛「なので自力でどうにかしたまえ、俺は美琴ほど甘くはしないがね」

美琴「へ?えっ、どういう事?」

旅掛「どうせ美琴の事だ、返すのはいつでもいいわよとかなんだって言ってるに決まってる」

美琴「うぐっ」ギクッ

旅掛「お父さんそんなの認めないし」フンス

上条「………えと、つまり?」

旅掛「2ヶ月待つ、それまでに完済もらおう」

上条「………に、2ヶ月……?」ダラダラ

美琴「えっ、それはちょっと……」

旅掛「あ、ちなみにレンタルはダメね?美琴ちゃんが嫌がる事はお父さんさせられない」

上条「…………………」ダラダラ

美琴「それは良いけど、いやでもどうやって!?」

旅掛「方法は自分で考えれば良い、そこまではお父さんしらない」

上条「………あ、あのぉ……借りた金額百万で手持ち三十万ちょいなんですけど……」ダラダラ

旅掛「……随分と大金借りたな君は、でも知らんどうにかしろ」ギロリ

上条「」ビクッ

旅掛「ああちなみに無理ならこうしようか」ポンッ

上条「………はい?」

旅掛「……………俺が直接根性叩き直してやる、ちょっと俺の付き人として数年世界中一緒に飛び回ろうか?」ニヤリ

上条「……はぁ!?」

美琴「ちょ!?なにそれ学校どうすんのよ!?」

旅掛「学校?ああそんなもん中卒だろうと俺に付いてくる方が勉強になるからへーきへーき、一流大学出てる奴より優秀な男にしてやるってば」

上条「」

美琴(………目が本気だ、マジで連れてくつもりだ!?)ガーン

上条「そ、そんな条件飲める訳……!!」

旅掛「……嫌なら今すぐ君のお父さんに連絡しちゃうんだけどなー?」ポチポチ

上条「」

旅掛「…………」Prrrrrr

旅掛「……あーもしもし刀夜さん?いやどうもこの間はお世話になりまして、ええいやその件は順調なんですが今別件で学園都市の方に来ておりましてね?ええ実は今お宅の息子さんの当麻君が……」

上条「うわーーーー!?!?やめっ……あーーーーーッッ!!!!!!」ワタワタ

旅掛「掛けてないよ?どうやら条件を飲むって事で成立かな?」ニヤリ

上条「」

美琴(……流石父、こいつがここまで手玉に取られるとは)ゴクリ

旅掛「まあそういう事だから、嫌なら頑張りたまえ」ポンッ

上条「……はい」ドヨーン

美琴「…………」

旅掛「美琴、ちょっと」ヒソヒソ

美琴「な、なに…?」

旅掛「……お父さんが出来るのはここまでだ、これ以上は野暮だからやめとくが頑張れよ?」ポンッ

美琴「」

………

旅掛「あーもしもし?」

美鈴『もしもし?当麻くんには会えたの?』

旅掛「会えたよ、ちょっと頼りないかなーって思ったけど実際はやるときはやる子だろうね、勘だけどな」

美鈴『変ないじわるしてきたんでしょ、ダメよいじめちゃ?美琴ちゃん怒るんだから』

旅掛「なに、ちょっと発破を掛けてきただけさ、信用は出来そうだが生活面で難がありって所だったし」

美鈴『うん、それで?』

旅掛「まあ、どっちに転んでも悪い事には
ならないようにね」

美鈴『……まあ、あなたがそう言うなら大丈夫だろうけど、当麻くん大変なんじゃない?』

旅掛「そりゃね、大事な一人娘がぞっこんなんて聞いたら苦労ぐらいはさせなきゃ気がすまないさ」

美鈴『はぁ、まあ良いわ……頑固に娘に手ぇ出すなとか言うよりかはマシか、それじゃ切るわね?まだ忙しいんでしょ?』

旅掛「ああ、悪いな、近いうちに一度帰るから、じゃあ」プツッ


旅掛「…………ふぅ、ホントはそう言ってやりたい所なんだがな、まだ中学生だし早いだろ常識的に……」ブツブツ

旅掛「だが変に拒絶してお父さんキモいとか言われたら俺は死ぬ、悲しすぎて死ぬ」

旅掛「…………まあ、彼に足りない物は生活力だろうからそれは道を示せただろうし、無理ならマジで直接鍛えてやる」

旅掛「さて、さっさと仕事終わらせて帰らないとな」スタスタ

………

上条「…………という訳で、2ヶ月でなんとか御坂に完済しなくちゃならなくなった」

美琴「…………」

禁書「………とうま、大丈夫なの?」

オティヌス「どうするんだ」

上条「……なんとかするよ、実際さっさと返さなきゃならないのは間違いないんだし………せめて高校は卒業したいし」ボソッ

美琴「……………あの父の事だから無理でしたはたぶん通らないわよ、なんとかしなさいよね?」

上条「わかってるよ、逆に考えればまだ2ヶ月もあるんだぜ?日数なら60日で1日だいたい一万ちょい稼げば良いだけだぜ?なんとかなるって………たぶん」

土御門「にゃー、学校通いながら1日一万以上はきっついぜよカミやん………まさかの留年危機と中退危機のダブルパンチですたい」

上条「やめろ!!言わなくてもわかってるから口に出すな!!俺は来年度もちゃんと学校に通ってて二年生の教室に居るって信じてるんだ!!」ブンブン

土御門「わかってるぜい、だからホレ、高収入バイト一覧、探してきてやったぜよ」

上条「!?」

土御門「………来年も同じクラスになれるといいにゃー?」

上条「……つ、つちみかどぉ!!」ウルウル

土御門(………まあ、この一覧全部雲川芹亜が用意したもんだがな)フイッ

禁書「……おお、いっぱいお仕事あるのかも!!」ジー

オティヌス「ふむ、初めからこれがあればレンタルなどせんでも好かっただろうに……今更言っても仕方ないが……」

美琴(…………ただのコンビニ店員で時給2000円?なにこれホントにある仕事なのかしら?)ウーン

上条「よし!!ここに乗ってるバイトを片っ端から面接受けて上手く採用されればなんとかなる!!やるぞ俺!!頑張れ上条当麻!!来年度も高校生でいられる為にも!!」

オティヌス「……まあ、頑張れ、はりきり過ぎてコケたりしないようにな」

美琴「………まあ、今はこれにすがるしかないか」

禁書「とうま、ちゃんと毎日帰ってくる?」

上条「ん?えーと……ここの表のバイト見る限り深夜まで働けるのはないな……大丈夫だインデックス、ちゃんと帰ってくるよ」

禁書「……ん、分かったかも、なら待ってるんだよ」コクン

美琴「……………」

上条「…………じゃ、早速面接面接と……えーと……」


……………

………で。


上条「いらっしゃせー!!」

芹亜「上条、品出ししておきなさい、こっちはレジ点検しておくけど」

上条「うーっす、つーか先輩マジでコンビニでバイトしてたんすね」

芹亜「………ま、まあね」フイッ

上条「ここ異常に時給高いし、なるほどそれならあのマンションも住んでられるの納得」ウン

芹亜(………店舗から上条の給料からなにからなにまで私のポケットマネーだがな!!まあ良いけど!!学校での先輩ポジションを守りつつここでもバイトの先輩!!嘘から出た真だけれど悪くはないけど!!むしろちょっと楽しいけど!!ふはははは!!!!)ニヨニヨ


上条「あっ、そうだ先輩」クルッ

芹亜「………」ニヨニヨ

上条「…………先輩?」

芹亜「………ふへへ」ニヨニヨ

上条「…………妄想癖なのかな実は……まあいいか、楽しそうだし」ガサガサ


……………

…………

上条「結局道路交通調査もやる事になったな……」

青ピ「カミやんがバイトまで一緒にやってるのなんか新鮮やわ」カチカチ

上条「まあそうだなぁ……しかし、つまんねぇなこのバイト」カチカチ

青ピ「座ってカチカチしとるだけやもんね、退屈やわ」カチカチ

削板「あっ」スタスタ、ピタッ

上条「ん?あれ、削板じゃん」

削板「ようやく見つけたぞカミジョー、ちょっと待ってろ」ゴソゴソ

上条「へ?なに?」キョトン

削板「はい、百円」チャリーン

上条「はい?」

削板「おおおおおッッ!!!!行くぞカミジョー!!すごいッッ!!ぱーーんち!!!!」ヒュッ

上条「えっ?」

ドゴォォォォッッ!!!!

上条「ヘビョッ」ミシッ


ヒューーーー…………


青ピ「か、カミやーーーーん!?カミやんがふっとんでった!?なんやいきなり!?」ガーン

削板「いや、だいぶ前だが百円でバトル出来ると聞いてずっと探していてだな」ウム




上条「………く、車よりヤバいもんにぶち当たった……」ピクッピクッ


………………

…………

上条「カラオケボックスってけっこう繁盛してるなぁ」フキフキ

アリサ「あれ?当麻くんが店員さんやってる」トタトタ

上条「おっ?アリサじゃん歌ってくのか?」カチャカチャ

アリサ「もう終わった所だよ?ふふっ、居るって知ってれば内緒でちょっとだけ付き合ってもらったのにな」クスッ

上条「いやーバイト中だしそれは遠慮しとくよ、後でちゃんと客として付き合うよ、インデックスも連れてな」

アリサ「そっか、その方が良いもんね……じゃ、お仕事邪魔したら悪いし行くね?またね当麻くん♪」トタトタ

上条「おー、またなー」フリフリ

シャットアウラ「……うっく……ひっく…だ、だからデスメタルはやめろって何回も言ってるのに……ぐす……うぅ……」グシグシ

上条「………!?」ギョッ

シャットアウラ「……ふ、普通の歌だからって言ってたから来たのに……ぐす……」ヨタヨタ


上条「……………アイツもなんか苦労してそうだな……」フキフキ

……………


…………

美琴「………あーはいはい、うん……アイツも頑張ってるのはよく見かけるわよ?もうちょっとの深謀だしつまんなくても文句はいわないの」


黒子「………」ジー

美琴「だからこうやって電話で話し相手になってんでしょ?え?ああ迷惑じゃないわよ、私もこの時間は暇だし」


黒子「…………」ジー

美琴「さて、そろそろあんたごはん作んなきゃいけないんじゃないの?うん、わかってるってば明日辺り付き合ってあげるわ、うん、じゃあね」プツッ

黒子「………」ジー


美琴「………ん?なによ黒子?」

黒子「ああいえ……最近毎日のようにどなたかと携帯でお話しになっておりますので」

美琴「………んー、確かに多いかな?それが?」

黒子「せっかくこの時間はわたくしとお姉様は二人っきりですのにお姉様ったらつれないですの!!黒子はちょっぴり寂しいって思っておりますのよお姉様ですから今からでもわたくしとスキンシップなどなさっ痛たたたいひゃいいひゃいいひゃいいひゃい!?!?」グニグニグニグニ

美琴「………あんたもほんっと懲りないわね黒子……!!」グィーーン

黒子「ほっぺが!?伸び!?いひゃいいひゃい!?!?」ジタバタ

美琴「……はぁ、まったくもう」パッ

黒子「……ふぅ、ふぅ……し、しかしお姉様?一体どちら様とお電話を?」ヒリヒリ

美琴「……ん?えーと……」


美琴「友達よ、あとで紹介するわ」クスッ

黒子「……はぁ、そうなんですの」

…………


………で、そんなこんなで2ヶ月後。


上条「…………期日はいよいよ明後日、長かった……ホントに長かった……!!」グスッ

オティヌス「うむ、よく頑張った……やれば出来るじゃないか」ウンウン

禁書「よかったねとうま……これで大丈夫なんだよね?」

上条「ああ、大丈夫だ……現在の合計金額は百万と三万ちょっと!!返済額達成してますのことよ!!」ブワッ

オティヌス「おお……!!」ジーン

禁書「……ホントによかったかも」ホッ

上条「ありがとうありがとう……これもお前らが協力してくれたおかげだ……以前の大飯喰らい居候と天上天下唯我独尊わがままフィギュアな二人はどこえやら!!上条さん今のお前らなら大好きだ!!」ウルウル

禁書「…えっ……う、うん…」カァァ

オティヌス「そんな印象持っていたのかと咎めたいところだがまあ良いだろう、ようやくお前が自由になるのだ……野暮な事はしたくないからな」ウンウン

上条「いやぁしかし、ホントに大変だった………コンビニのバイトでは商品落として怒られて道路交通調査では吹っ飛ばされて……バイト以外でもレッサーが返してくれたお金がまた修理代に吹っ飛んで、バイトがあろうとお構い無しに変な事件起きてバイトすっぽかしてバックラー認定されること十数回……!!自分でも目標額達成出来たの奇跡に思えるっての!!」ウルウル

オティヌス「……ホントに大変だったな……」トオイメ

禁書「………とうまが途中また何日も帰って来ない時は本気で諦めるしかないと思ったのかも」トオイメ

オティヌス「小娘の父親とやらに連れて行かれたら私達は流石に付いていけないからな……かなり肝を冷した」

禁書「……うん、ホントにホントにどうしようどうしようってきがきでなかったのかも」

上条「………そうだな、でもなんとかなったんだ!!もう大丈夫だ!!安心して大丈夫なんだよインデックス、オティヌス!!」ニコリ

オティヌス「……そうだな」

禁書「うん…」


上条「さて、んじゃ連絡しないとな」ポチポチ

オティヌス「今から返すのか?」

上条「ああ、そうなんだけど連絡は御坂の親父さんにな、直接言わないとダメだろうし前に御坂に番号聞いといたんだ」

オティヌス「そうか、まあそれが間違いないな」

上条「そういう事、さて……」スッ


携帯『ただいまこちらの携帯電話からはお繋ぎする事が出来ません』プツッ

上条「えっ?」

禁書「とうま、どうしたの?」

上条「………やべっ、携帯止まってる……」

オティヌス「………なに?払ってないのか……?」

上条「……そういえばずっと忙しくて払ってない……」


禁書「……え……と、とうま……」

上条「い、いやまて!!確かに払うの忘れてたが料金なんて一万もしないぐらいなはず!!だ、大丈夫所持金の端数で十分賄える!!」

オティヌス「そ、そうか……なんだ驚かすなまったく……」

上条「と、とにかく支払用紙支払用紙……連絡するのに携帯止まってるんじゃ話にならないしな、えーと……あったこれだ」ゴソゴソ

オティヌス「足りるのならさっさと払ってきて、それでから連絡してすぐに返済してしまえ、お前が大金持っていると嫌な予感しかしないからな」

上条「」

禁書「とうま?」


上条「」


オティヌス「おい?どうした?」

上条「」

オティヌス「………禁書目録、ちょっとその用紙を見せてくれ」

禁書「う、うん…」スッ


オティヌス「……どれ?」ジッ

禁書「…………えーと、りようりょうきん……」



オティヌス「」

禁書「」


上条「」


携帯電話利用料金(二台分)

¥64,552

上条「」

禁書「」

オティヌス「」

オティヌス「……おい……おい!?なんだこれは!!何処が一万なのだ!?」

禁書「えっ……えっ…?」オロオロ

上条「……………俺の方がえーと……ちょっと高いがいつも通り……つまり、い、インデックスの……」ワナワナ

オティヌス「禁書目録の?ゼロ円携帯って言っていなかったか?」

禁書「……え?タダじゃないの?」

上条「」

オティヌス「……」

禁書「………」

上条「………あ、あのね?ゼロ円携帯って言うのはね?あくまでも契約時の本体価格がゼロなのと、料金プラン皆無で無使用でならお金が掛かりませんよって事でね……?ふ、普通に使うと基本料金無い分通話料が割高で……」ジワッ

オティヌス「……えっ」ガーン

禁書「」

上条「……い、インデックスはどうせ大して使わないからそれで良いかなって……掛けても俺か小萌先生ぐらいだし月々通話料なんて千円も行かないぐらいで今まで……」ウルウル

オティヌス「」

禁書「」

上条「…………こ、国際電話に合計四時間の国内線が…………なんだこの通話時間……」サー


禁書「ご、ごめんなさいとうま……」ジワッ

上条「……い、良いんだ……お前だって電話が掛けられるようになったら話したい奴ぐらい居て当たり前だもの……!!お、俺がプラン変更ぐらいしとけば……」ガクッ


オティヌス「………け、携帯電話は一時的にそのままにしておく訳には……」

上条「………無理だ、連絡取れないといざと言うときマズイし、来週またバイトするとき使うし」

オティヌス「だ、だが……」オロオロ


禁書「………と、とうま」オロオロ

上条「…………」

オティヌス「………」

禁書「………」

上条「…………………ふっ……」

オティヌス「………まさか」

禁書「………とうま…」


上条「…………………つぅぅぅぅぅぅぅちぃぃぃぃぃぃぃみぃぃぃぃぃぃぃかぁぁぁぁぁぁぁぁどぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」ダダダダダダ!!!

ニャーナンダニャー!?

禁書「と、とうま!!やっぱり!?ねぇとうま!!」ワタワタ

オティヌス「おい!!レンタルはダメだと言われていたのではないのか!!おい!?」

上条「うるせぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!こうなりゃヤケだ期限ギリギリまでになんとかしてやる!!レンタル上等だコノヤローーー!!!!もう切れましたよええ、良いぜ結局こうなるなら開き直ってレンタル上条さん再開してやるよバカヤローーー!!」ウガー

オティヌス「おい!!まて!?止めろ馬鹿者が!!」

禁書「とうま!!ダメだってば!!とうま!!」



上条「…………レンタル上条一時間千円です(怒)はじまりはじまりーーー!!」ウルウル




上条「………………不幸だ」シクシク

Prrrrrr! !

姫神「……む。」ピクッ



姫神「予約。ぽちっとな」ポチポチ





おわり


やたら時間かかってしまった事をお詫びしますお(´・ω・`)契約書はキチンと見てからサインをしましょう自分名義の携帯電話を誰かに使わせる時はマジで注意しましょう、じゃあまたどこかで会いましょう

(´・ω・`)サラダバー

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年11月25日 (火) 18:46:02   ID: O1nhsDEA

もう更新ないのかな?

2 :  SS好きの774さん   2014年12月25日 (木) 14:22:23   ID: CEnArFCe

五和ちゃんかわいい

3 :  SS好きの774さん   2015年04月06日 (月) 13:58:55   ID: elx_OsN-

御坂父横暴過ぎ糞だろ

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