敷波「ようこそ艦娘食堂へ!」 (42)
艦隊これくしょんのSSです
飯テロ注意
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1411417651
敷波「司令官、食堂から意見書が出てるんだけどさ」
提督「なになに… 食堂の利用者が増えたから人員を増やしてほしい?」
敷波「うちも艦娘が増えたし、間宮さんだけじゃ大変みたいだよ?」
提督「そうは言ってもなぁ、建造とか艤装の修理で結構カツカツなんだよ」
提督「艦娘は軍事機密扱いだから、街の食堂みたいに気軽に補充できないしな」
敷波「ふーん…」
提督「敷波、何かいい案とか無いか?」
敷波「えっ、え~っといっその事、艦娘に任せちゃう…とか?」
提督「それいいな!」
敷波「へっ?そんなのでいいの?」
―――月曜日・昼―――
提督「あ~腹減ったな。…ってもうこんな時間か」
敷波「ま、そろそろ夕食の時間だからね」
提督「だなぁ。作業も一段落着いたし、少し早いが食堂行くか」ワクワク
敷波「…やけに嬉しそうじゃん。食堂の当番制が始まるから?」
提督「あぁ。間宮さんの飯もいいけど、艦娘はどんな料理を作るのかが楽しみでな」
敷波「ふーん… ま、みんな演習とか遠征で忙しくて料理は練習不足だろうしさ、期待しないほうがいいんじゃない?」
提督「でもみんな最低限カレーは作れるわけだから、極端に変なのは出てこないだろう。間宮さんも手伝ってくれるしな」
敷波「カレーは艦娘なら作れないとね!」
提督「ただ、カレーは土曜日限定にしてあるんだ。じゃないと毎日カレーを食べる羽目になりそうだし」
敷波「なんだよー、せっかくカレー作ろうかなって思ったのに」
提督「いやぁ、みんなカレーにこだわりがあるみたいだから気が引けたんだけど…」
提督「たとえ美味しくてそれぞれ味が違っても、ベースがカレーだから毎日は飽きるかなぁと」
敷波「…じゃあさ、司令官はどんな料理が食べたい?」
提督「そうだなぁ、魚はよく食べてるし肉が食べたいかな。とんかつとか」
敷波「魚が週5なのは海軍のつらいとこだよね」
―――食堂―――
提督「お、もう準備出来てるみたいだな」
吹雪「お疲れ様です司令官!」
白雪「すぐに用意できますから、お掛けになっててください」
提督「初日の食事当番は吹雪たちか。それで、どんな献立なんだ?」
叢雲「ふふっ、今日の献立は伝統的な和食よ。私は肉じゃがを作ったの」
http://i.imgur.com/UGa7yLb.png
深雪「あとはアジの開きにだし巻き卵、味噌汁とご飯だな!」
http://i.imgur.com/mEDLkhi.png
提督「なるほど…」
叢雲「…なに?不満でもあるの?」
提督「いや、あまりに吹雪たちらしい献立だったから」
吹雪「そ、それってどういう意味なんでしょうか…」
初雪「普通ってことだと思う…多分」
叢雲「いいじゃない。普通のメニューで最高に美味しいだなんて。贅沢な話よ?」
磯波「他のみんなのキャラの濃さを考えたら、普通の定食が無難かなぁって相談して決めたんです」
初雪「当番制初日だし…これからは変わった料理が続く。…多分」
提督「そ、そうかもしれないな。じゃあいただくとするか!」
提督「まずは…アジの開きからだな。うん、脂も程よく乗ってて美味い」
深雪「それはこの深雪様が焼いたんだぜ!っても、間宮さんが事前に買い置きしてたやつなんだけどな」
提督「やっぱ焼きたてが一番だな。焼き加減もいいし」
深雪「だろだろ?」
提督「いやー運が良かった。ちょうど焼きたてのタイミングで食べれるなんて」
吹雪「あー…」
磯波「……」
提督「ん?どうしたんだ?」
深雪「いやぁ~実はさ、こっから司令官の部屋、丸見えだから…さ」
白雪「執務室から出て行くのを見てから焼き始めたので、偶然じゃないんです」
提督「……へっ?」
吹雪「司令官、その…ずいぶん楽しみにしていただいてたんですね」
初雪「…出てくるときスキップしてたし」
提督「」
提督「気を取り直して次は肉じゃがをいただこうかな!」
叢雲「私の自信作よ。よく味わって食べなさい」
提督「うん、おいしいな。正直こんなに美味しく作れるとは思ってなかったよ」
叢雲「ふふっ…ま、私にかかればこれくらい当然よ。得意なのは戦闘だけの女だと思わない事ね」
提督「ただ、さっきからやけにカレーの匂いがするんだが…」
叢雲「ギクッ」
敷波「もしかしてカレー粉の缶でもひっくり返しちゃったとか?」
叢雲「それは……え~っと…」
長門「提督に敷波、相席でも構わないか?」
提督「あぁ、大丈夫だ。そっちも早めの食事なんだな」
長門「あまりに遅くに来るとおかわりが出来ないからな」
敷波「赤城先輩とかが来る前じゃないとおかわりできませんからね」
長門「それにしても、提督と敷波だけ特別な献立なのか?」
提督「ん、俺たちだけなのか?」
長門「私もそうだが、他のみんなはカレーを食べてるぞ」
提督「…なんだそのカレーは。アジの開きカレーか?」
敷波「なんか、凄い食べにくそうだよね。それ」
提督「吹雪、どういうことだ?」
吹雪「えぇ~っと、その…」
磯波「それはちょっと、理由がありまして…」
深雪「あぁ、味付けに失敗した肉じゃがを全部カレーにしたんだ!」
叢雲「」
白雪「提督に美味しい肉じゃがを食べてもらいたかったんですよ。…でしょ、叢雲?」
叢雲「ちょっ…! い、言わなくていいわよそんな事!」
提督「嬉しいね。提督冥利に尽きるってものだ」
叢雲「……ばか///」
長門「だがいくらなんでもアジの開きにカレーは…せめて分けて食べたかった……」シクシク
敷波「長門先輩、お箸使いましょうよ。さすがにスプーンじゃ魚は無理ですよ」
長門「くっ…世界のビッグ7であるこの私がこの程度で…」バリバリ
吹雪「ほ、骨ごと食べてる…」
―――月曜日・夜―――
提督「夕食の当番は川内型の3人か」
川内「提督!もう準備出来てるよ!早く夜食にしよ?」
提督「夜食というよりは夕食だが…献立は何だ?」
川内「まぁまぁ、そう焦んないでよ。すぐ用意するからさ」
那珂「じゃじゃーん、那珂ちゃんがウェイトレスだなんて、超ラッキーだよね!」
那珂「お待たせいたしました―☆!」ゴトッ
提督「……何これ?」
神通「岩のり入りイカスミパスタに岩のりおにぎり。飲み物にブラックコーヒー、デザートは黒ごまプリンです」
http://i.imgur.com/xjCTBUt.png
http://i.imgur.com/mIQ0a2H.png
敷波「うわ~…見事に真っ黒だよ」
提督「まぁ、誰が献立を考えたかはあえて聞かないでおこう」
那珂「那珂ちゃんはちょっとこの献立あり得ないかなーって思うなぁ。お歯黒になっちゃいそうだし!」
神通「味は…多分美味しいとは思うんですが、これでは食欲が湧きませんよね」
提督「イカスミパスタはともかく、岩のりおにぎりが爆弾にしか見えん」
提督「こんな事しなくても、野戦したいのは十二分に伝わってるから」
川内「でも最近は、夜戦って言っても演習ばっかりだし、緊張感がさぁ…」
敷波「大規模な作戦もしばらくはなさそうだもんね」
提督「それはみんな練度が上がってきて夜戦突入前に倒しきってしまうからだな」
川内「でしょ?だから最近はわざと当たらないようにして夜戦に持ち込もうと…」
敷波「えっ?」
那珂「それ、まずくない?」
神通「…姉さん、どういうことでしょうか?」ゴゴゴ
川内「うわぁっ!?」
提督「……そうだな、そこまでして夜戦がしたいなら、神通と一騎打ちで夜戦演習でもしてもらおうか」
神通「緊張感を出すために、負けたらしばらく出撃禁止というのはどうでしょうか?」
川内「そ、そんな…!夜戦どころか出撃禁止だなんて!」
川内「……提督と夜戦するしか無いじゃん///」
那珂「あーあー…那珂ちゃん聞こえなーい」
敷波「ふん!……でも今はあたしが秘書艦だし!」
神通「あらら…」
提督「出撃禁止じゃなくて、部屋から出るのを禁止にした方が良さそうだな…」
長門「これがイカスミパスタか…なかなか美味いな」ズルズル
酒匂「長門さ~ん。イカスミが飛んでます~」フキフキ
―――火曜日・昼―――
ガチャッ
島風「提督おっそーい!」
提督「いやいや、時間的には早いと思うぞ。今日の昼飯当番は島風…だけか?」
島風「私だけで十分だもん。早いだけじゃなくて効率もいいから!」
島風「はいどうぞ!」ドン
http://i.imgur.com/XMP68wz.png
提督「牛丼か。さすがに早いな」
島風「でしょ?」
提督「だけど島風が牛丼を作るとは思わなかったよ」
島風「えーっ?!私だって料理くらいするよ!」
敷波「でも牛丼って出てくるまでは早いけど、作るのは普通に時間がかかるでしょ?」
島風「そうなんだよねー。3分料理ってらじお番組を参考にしたんだけど、30分もかかっちゃった」
島風「もっと練習すれば早くできるようになるかな?」
敷波「いや、あれは3分で作り方を紹介するってだけで、3分で作れるってわけじゃないからね?」
島風「なーんだ、よかったー。私が遅いってわけじゃないんだね?」
提督「それでも30分でみんなの分を用意できるなんてかなり早いと思うが」
島風「ホントは雪風ちゃんたちにも手伝ってもらったから」
島風「で、提督。まだ食べ終わらないの?」
提督「えぇっ?そう言われても、話しながらそんなに食べれないって」
島風「もっと赤城先輩とか見習って早く食べよ?」
敷波「赤城先輩は…あれって飲み込んでるんじゃないの?」
島風「それで早いなら、飲み込んじゃおうよ!」
提督「でもそれだと味が分からないじゃないか」
島風「……早いなら分からなくてもいいじゃん」
提督「それはちょっとなぁ」
長門「…特盛りつゆだく、玉ねぎ少なめでギョクも頼む」
連装砲ちゃん「……」
―――火曜日・夜―――
提督「おっ、いい匂いだな」
伊168「司令官!今日の夕食は私たち伊号潜水艦組が担当よ!」
伊58「待ってたでち。今日の献立は豪華でちよ?」
伊401「なんといってもクエ鍋ですから!」
http://i.imgur.com/2nxlywX.png
伊19「でも鍋が足りないから、何人かで一緒に食べてもらってるのね!」
提督「なるほど、こういうのも賑やかでいいな」
伊8「提督は他の人と一緒のお鍋はダメとかありますか?」
伊401「そういうのが気になるなら、個別に用意できますよ!」
提督「いや、大丈夫だぞ。むしろ鍋の醍醐味は大勢で食べることだと思ってる」
伊168「じゃ、提督と敷波ちゃんはお鍋一緒でいいよね?」
提督「あぁ、敷波がいいならそれでいいよ。どうする?」
敷波「あ、あたしは別にどっちでも……でもお鍋が足りないなら仕方ないかな!」コホン
伊8「じゃあ、早速用意を…」
伊58「あぁ~うらやましいでち!ゴーヤも提督と一緒に食べたいでち!」
伊401「ダメだよゴーヤ、私達は食事当番なんだからさ。ねぇ提督?」
提督「いや、4人もいるんだし1人くらい良いんじゃないか?」
伊58「さっすが提督!話がわかるでち!」
伊19「うらやましいのね!イクも提督とご一緒したいの!」
敷波「……マジかよ」
提督「そうだ、3人だけってのもなんだし他にも呼ぼうか。丁度長門が来たしな」
敷波「えぇっ!?まだ呼ぶのかよー…」
長門「おぉ提督、呼んだか?」
提督「あぁ、今日は鍋らしいから良かったら一緒に食べないか?」
長門「そうか…そういうのも良いな。是非ご一緒させていただこう」
提督「しかしクエなんて高級魚、よく全員分用意出来たな」
敷波「予算とか大丈夫だった?」
伊168「大丈夫よ。オリョールの名産だから」
伊19「……なんなら毎日でも食べれるのね」ニヤリ
提督「……別海域の任務も考えておくよ、うん」
―――その後―――
長門「……提督、そのしいたけはまだ煮えてないぞ。ゴーヤ、そのクエは入れたばかりだ」
伊58「うぅ、長門先輩が鍋奉行だったなんて知らなかったでち…」
提督「自由に食べれなくてつらい…」
敷波「これも鍋の醍醐味なんでしょ、司令官!……ふん!」
―――水曜日・昼―――
木曾「木曾だ。お前に最高の料理を与えてやる」
提督「……その駄洒落はちょっとキツイな」
木曾「……アリだろ?」
多摩「ナシだにゃ」
北上「出落ちだよね」
球磨「あ、今日の昼食は球磨型が当番クマ」
提督「今日の昼食は寿司、しかも回転寿司か」
http://i.imgur.com/Pf5Q0Rk.png
木曾「あぁ、魚雷のスクリューを改造して再現してみたんだ」
多摩「お店と違って何皿食べてもタダにゃ。お得な気分だにゃ」
北上「魚雷を改造した回転……うっ、頭が……」
大井「北上さん大丈夫?」
球磨「まずいクマ、向こうでゴーヤが失神したクマ」
提督「わざわざ自分たちの心の傷をえぐっていくのか…」
敷波「回転寿司っていっても、お寿司以外もたくさん回ってるみたいだね」
提督「本当だ、肉まんやハンバーガー、エビフライまで回ってるな」
球磨「みんな思い思いの料理を作ってたらこうなったクマ」
敷波「っていうか、普通の寿司がほとんど回ってないよね……」
大井「こんな事なら無理に回転寿司にしないでビュッフェ形式にすればよかったのに」
多摩「もうやっちゃったものは仕方ないにゃ」
提督「でも、遊び心もたまには必要さ。だれが発案したんだ?」
多摩「多摩じゃないにゃ」
球磨「球磨でもないクマ」
木曾「……オレだ」
提督「……その、なんだ。意外と子供っぽいところがあるんだな」
木曾「」
長門「おぉ…見ろ酒匂!寿司が…皿が回ってるぞ!!どれを食べてもいいのか?!」ウキウキ
酒匂「大丈夫ですよ~。でも食べる分だけしか取っちゃだめですよ?」
―――水曜日・夜―――
提督「おっ、夕食の当番は暁型か」
雷「司令官、待ってたわ!すぐ準備できるから座って待っててね!」
電「今日の献立は、響ちゃんのリクエストでソビエト料理なのです」
響「うん、本場の味を再現出来たと思う」
暁「え~っと、ボルシチとピロシキ…あとはビーフストロガノフって名前だっけ?」
ボルシチ
http://i.imgur.com/5UXAMIK.png
ピロシキ
http://i.imgur.com/7ocXbYx.png
ビーフストロガノフ
http://i.imgur.com/oaJnxvT.png
響「うん、合ってるね。どれも代表的なソビエト料理だよ」
雷「はい、召し上がれ!」コトッ
響「そしてソビエトといえばコレだね」
敷波「えっ?ドリンクは提督だけなのかよー…」
暁「ふふっ、飲んでみる?かなりキツイらしいけど」
雷「ダメよ!お酒なんだから大人になってからじゃないと」
提督「これは…ウォッカか」
敷波「なーんだ、じゃあ遠慮しとく」
提督「じゃ、食前に一杯頂いておこう」
響「気をつけてね。アルコール度数が高いから慣れてないと喉が焼けるよ」
提督「くぅっ~……ストレートだとアルコールがキツイな。悪いがちょっと薄める物はないか?」
電「す、すぐに用意するのです。オレンジジュースでいいですか?」
提督「あぁ、頼む。たしかウォッカにオレンジジュースのカクテルがあったな」
響「……スクリュードライバーだね。本来ウォツカはストレート以外、邪道なんだけど」
敷波「響ってお酒に詳しいけど、もしかして飲んだことあるの?」
電「未成年の飲酒はいけないのです!」
響「えっと…その…」
雷「飲んだことあるのね?ダメじゃない!」
響「……スクリュードライバーって、提督みたいなカクテルだよね」
提督「だれがレディキラーだ!」
暁「えぇっ!?もしかして提督って暁の事、狙ってたりするの?!」
雷「そっ、そんなわけないでしょ!私達にはまだ早すぎるわ!」
電「さすが響ちゃん、不死鳥の名に恥じない危機回避力なのです」
長門「くっ……連合艦隊旗艦を務めたこの私が、ソビエトの酒ごときに負けるわけには…!」
酒匂「ぴゃあっ!長門さん、顔真っ赤ですよ!」
―――木曜日・昼―――
提督「さーて昼飯昼飯…」
天龍「あっ、おい!提督っ!」
提督「やぁ天龍、今日の昼食は二人が当番か」
天龍「やぁ天龍、じゃねーよ!どうしてオレが食堂の当番なんだ!?」
天龍「ただでさえ最近は遠征ばかりで、戦闘に参加できてねえのによ!」
提督「天龍、その…」
天龍「なんだよ?!」
提督「……エプロン付けたまま凄まれても説得力が」
天龍「うっ……うるせー!!」
龍田「うふふっ、天龍ちゃんのエプロン姿、似合ってるでしょ~?」
提督「まぁ、今度の出撃で龍田とデートさせてやるから許してくれ」
龍田「あらら~」
天龍「…で、そのデートスポットってのは、オリョールの事じゃないだろうな?」
提督「ギクリ」
龍田「はい提督と敷波ちゃん、用意出来ましたよ」コトッ
提督「なるほど、龍田揚げか。そういえば龍田が考案した料理だったな」
http://i.imgur.com/220RYO8.png
龍田「そうよ~。小麦粉の代わりに片栗粉を使っただけなんだけどね。ふふっ」
龍田「そしてこっちが天龍ちゃんの作った餃子。きっと美味しいと思うわ~」
天龍「最近流行りの浜松餃子さ。丸く並べた餃子の真ん中に、茹でたもやしが盛ってあるのが特徴だ」
http://i.imgur.com/wIQR0zx.png
天龍「今度、鬼怒が宇都宮餃子を作るって言ってたから比べてみるといいぜ。もちろんオレの餃子のほうが美味いけどな!」
敷波「じゃ、いただきまーす!」バリッ
提督「うん、これは……」バリバリ
天龍「フフフ、美味いか?」
提督「あぁ、美味しいよこの餃子。龍田揚げもさすが生みの親だけあって美味いな」
天龍「フッ、これくらい当たり前だけどな!」
龍田「ふふふ、良かったわね天龍ちゃん。美味しいレシピを研究したかいがあったわね」
天龍「こら、余計なことは言うなって!」
提督「美味いけど、この茹でもやしはどうやって食べればいいんだ…?」
天龍「あぁ、それは刺し身とかのツマと同じで、箸休めみたいなもんだな」
敷波「えぇっ?!もやしばっかり食べちゃったよ…」
天龍「オレが言うのもなんだけど、食べ方に困るからなぁ、もやし」
長門「……二日酔いにこってりした物は堪えるな。うっぷ……」
酒匂「ぴゃあっ!!ここで自爆するのはやめてくださいね?!誰かが誘爆しちゃうかも…」
―――木曜日・夜―――
ビスマルク「グーテンアーベント、提督。今日の夕食は私たちドイツ艦が当番よ」
レーベ「もちろん、メニューはドイツ料理だよ」
提督「ドイツ料理か。ビールとソーセージ、あとはじゃがいもが有名だが…」
敷波「他のドイツ料理って、どんなのがあったっけ?」
レーベ「え~っと、ドイツ料理は肉とじゃがいもが中心で、ヴルストやザウアークラウトみたいな保存が効くものが多いですね」
マックス「魚が多くて肉をあまり食べない日本食とは反対ね」
敷波「なんかドイツ語って、名前がカッコいいよね」
ビスマルク「……ヴルストはソーセージ、ザウアークラウトは日本で言うキャベツの漬物よ?」
ビスマルク「今日のメニューはドイツ料理の中でも代表的なものにしたわ」
マックス「メインは豚肉のブラートヴルスト、焼きソーセージね。付け合せはさっきも言ってたザウアークラウトよ」
http://i.imgur.com/eoaiOhk.png
レーベ「こっちはじゃがいものクネーデル、団子ですね」
http://i.imgur.com/yyIQFQ8.png
マックス「初めはシュペックカルトッフェル、日本で言うジャーマンポテトにしようと思ったけど、日本で珍しい物が良いと思って」
提督「やっぱりジャーマンポテトって名前はドイツじゃ使われてないのか」
マックス「そうね。ドイツを指すジャーマニーは英語だし、日本の事を英語でジャパンと言うのと同じだから…」
レーベ「感覚で言うと、緑茶の事をジャパニーズティーと言わないのと同じかな?」
ビスマルク「あとはドイツのパン、オプストね。ドイツパンはライ麦を使うから酸味があるわ」
http://i.imgur.com/c9yITSy.png
提督「う~む、これは食欲をそそるなぁ。焼きソーセージの香ばしい香りがまた…」
ビスマルク「でしょ?本場の味が再現出来たと思うわ。さぁ、温かいうちに……」
提督「なぁ、大事なものを忘れてないか?」
レーベ「ふふっ、ビールでしょ?もちろん用意してるよ」
提督「よかった、これでビールがなかったら生殺しだったぞ」
敷波「あたしはお水なんだけど……」
提督「それじゃいただきます。…うん、ソーセージにハーブが効いてて美味しいな!」
敷波「じゃがいもの団子も、もちもちで美味しいよね!」
提督「あぁ、こんなじゃがいも料理を食べたのは初めてだよ」
マックス「でしょ?他にもドイツにはいろんなじゃがいも料理があるわ」
レーベ「ドイツの女性はじゃがいも料理を100種類は作れないとお嫁に行けない。って言われてるくらいだからね」
敷波「ふーん……じゃ、3人とも100種類以上作れるの?」
レーベ「僕とマックスはまだそこまでかな。ビスマルクは作れると思うけど」
ビスマルク「そうね。全部覚えてるわけじゃないけど、多分作れると思うわ。」
提督「なるほど、じゃあビスマルクはいつでも嫁に行けるわけだ」
ビスマルク「あ、相手がいればの話よ!!それに、鎮守府に男性は1人しかいないし……」チラッ
敷波「…うちの鎮守府って男の人は『日本人の』司令官1人だけだもんね」チラッ
ビスマルク「むむっ、でも私たちなら他の艦娘には作れない料理も作ってあげれるわ。それに、日本の料理は練習すればいいだけよ」
敷波「せっかく100種類も作れても、日本人はそんなにじゃがいも食べないと思うけどねー」
ビスマルク「……むむむっ!」
敷波「……ふん!」
提督「……?」
レーベ「まぁまぁ。その辺にしとこうよ、ね?…デザートを用意してあるから」
マックス「はっちゃんのリクエストで、シュトレンよ」
http://i.imgur.com/CqvjNM1.png
伊8「シュトーレンと聞いて!」ガバッ
敷波「うわぁっ?!はっちゃん?!」
提督「そういえばはっちゃんはドイツでお世話になったことがあったっけ」
伊8「うん、遣独潜水艦作戦で一度だけ。だから久々のドイツ料理をじっくり堪能しました」
ビスマルク「はっちゃんにはこっちに来た時からお世話になってるわ。日本語の先生ね」
伊8「逆に私はドイツ語を教わってますけどね。提督も一緒に教えてもらいます?」
提督「そうだな、ドイツとの交流を深めるのに役に立つかもしれないし」
ビスマルク「アトミラール……私たちと深い関係になりたいだなんて。そんな…///」
敷波「はいはーい、ドイツと交流するならまず深海棲艦を倒して航路を確保しないとねー」
長門「このシュトレンという菓子パン……おかわりは無いのだろうか?」
酒匂「えっ?…今食べたのって3つ目でしたよね?」
―――金曜日・昼―――
赤城「あっ、提督……」
提督「今日は赤城が昼食の当番か」
赤城「……はい、私と加賀さん。蒼龍と飛龍の4人ですね」
提督「そうか、悪いが早速用意してくれ。赤城の顔を見てると腹が減ってしまってな」
赤城「ど、どういう意味ですか?!」
加賀「それは仕方ないわ。赤城さんはおいしそうにご飯を食べるもの」
飛龍「見てるだけで幸せな気分になれるよね」
提督「それで、どんな献立なんだ?」
蒼龍「えっ?!えーっと、焼肉定食です!」
提督「焼肉定食か。最近肉が多くて嬉しいな」
加賀「どうぞ、召し上がってください」コトッ
敷波「うわぁ、美味しそう。これって、高いお肉だよね?」
http://i.imgur.com/PxVVI8g.png
飛龍「う、うん。赤城和牛っていうブランドのA-5ランクだから、結構いい値段するんだ」
提督「……」ジーッ
赤城「…なんですか提督、そんなにじろじろと見られると…その…」
提督「いや、どこから取ったのかなぁと」
赤城「なっ?!私の肉ではありません!!」
蒼龍「いくら霜降りだからってそれはあんまりですよ提督。ちゃんと業者から仕入れた肉ですから!」
提督「本当にそんな和牛のブランドがあるのか。赤城が自分用に飼ってるとかじゃないだろうな?」
赤城「いえ、違います!」
提督「しかし、1人二切れとはな。和牛とはいえ寂しいものだな」
飛龍「提督、えーっと…その、実は……」
蒼龍「ホントはもっとたくさん用意できるはずだったんですけど……」
提督「……理由があって、減ってしまったと?」ジーッ…
赤城「なっ…なんで私の方を見るんですか?!」
飛龍「それは日頃の行いのせいじゃないかなぁ」
加賀「提督、今回は赤城さんだけのせいじゃないわ。4人の連帯責任よ」
赤城「ごめんなさい提督!!過去の反省を活かして、不足の無いようたくさん用意したんです!!」ドゲザッ
赤城「でも、肉の山を見てると……その、少しくらい味見しても大丈夫だと思って……」
提督「まーた慢心してしまったのか」
蒼龍「本当は1人五切れくらい用意できるはずだったんですけどね」
提督「……ちょっとまて、1人五切れ用意して、二切れしか出せないって?」
蒼龍「あっ、ヤバイかも」
提督「半分以上食べてるってことじゃないか!!しかも140人前の半分って何kg食べたんだ?!」ゴゴゴ…
加賀「…1人100g用意してたから、だいたい8.5kgくらい食べた計算になるわね」
敷波「えっ!?どこにそんなに入ってんの?!」
提督「……赤城を解体して、すき焼きをしよう」
赤城「ひぃっ!私は和牛じゃありません!!」
長門「……」グスッ…
酒匂「あのっ長門さん、よかったら酒匂の分も食べますか~?」
―――金曜日・夜―――
提督「あ~腹減った。昼があんなだったからな」
敷波「さすがに足りなかったよね」
金剛「ハーイ提督!待ってたネー!」ガバッ
提督「わっ、今日の夕食は金剛たちが当番か?」
霧島「はい、金剛型四姉妹で準備させてもらったんですが……」
榛名「その…ちょっとまずいことになってまして」
金剛「ロシア料理とドイツ料理、とっても美味しかったデース!私もイギリス料理を頑張って作ったネ!!」
提督「正直予想はしてたけど……」
敷波「嫌な予感しかしない…よね」
金剛「まずはイギリス料理の代名詞!フィッシュ&チップスデース!」
http://i.imgur.com/31a8MHO.png
比叡「白身魚のフライにフライドポテトをつけ合わせた料理ですね!!」
榛名「こっちはマカロニ&チーズです。名前の通りの料理です」
http://i.imgur.com/tIPh5iJ.png
金剛「…そして最後は日本でも珍しい料理ネ!うなぎのゼリー寄せデース!!」
※閲覧注意
http://i.imgur.com/oIpKBQJ.png
提督「……えっ?なにこれは」
敷波「あたしはてっきり、ローストビーフが出てくると思ったんだけど…」
比叡「ローストビーフは最近肉が続いてるのでまた今度にしました!」
提督「ひえ~っ!なんてありがたい気遣い!」
金剛「さぁ、召しあがってクダサーイ!!」
提督「まずはフィッシュ&チップスから…」
金剛「ソルトとビネガーをかけて食べるのがイギリスのスタイルデース」
敷波「うん、思ってたよりも美味しいかも」
提督「脂でギトギトだし味はあまりしないが、噂で聞くほど食えないわけじゃないな」
霧島「天ぷらと似た料理ですから、極端にまずくなる事はあり得ません」
提督「でも、天ぷらのほうが美味いと断言できるのが何故なんだろうな…」
金剛「NO~!提督、ヒドイデース!」
提督「次はマカロニ&チーズをいただこう」
敷波「名前の付け方が直球だよね。フィッシュ&チップスもだけどさ」
提督「うむ、見た目は悪いが味はなかなかいけるな……ただ、かなり味が濃いな」
敷波「だよね…でも、グラタンとどこで差がついたんだろ……」
金剛「マカロニ&チーズもグラタンの仲間デスヨ?」
提督「ふぅ、ごちそうさまでした。じゃあまた明日!」
金剛「提督!まだ一つ残ってるネ!!」
提督「……なぁ金剛、どうしても食べなきゃダメか?ホルマリン漬けの標本の間違いじゃないのか?」
金剛「比叡が一生懸命作ってくれマシタ。一口も食べないのは許しマセーン」
比叡「お、お姉さま……私は平気ですから!」
提督「くっ…そんな顔をされては食べずにはいられない。腹をくくるか」
提督「いただきます!!」
提督「うぐっ……!」
比叡「どうですか?!美味しいですか?」
榛名「あっ、提督が涙目に……」
霧島「飲み込もうとしてるけど、身体が拒絶してるように見えますね」
提督「………っ!!」
敷波「あっ、強引に全部飲み込んだよ?」
比叡「全部食べた後、そのまま何も言わずに帰っちゃいましたね……」
榛名「かなり堪えてたみたいですけど大丈夫でしょうか?」
金剛「実はうなぎのゼリー寄せは、最近のイギリス人はほとんど食べマセーン。失敗ネー」
比叡「お、お姉さま!?」
榛名「そういえば誰も味見してませんでしたもんね……」
敷波「……えっと、あたしも食べなきゃ…ダメ?」
長門「なんだこのうなぎを冒涜しているかのような料理は……ん?イギリス料理なのか?」
長門「まさか、列強の人間はこんなものを我慢して食べているから強いのか?」
長門「くっ、私が負けるわけには行かないな……!!」ガツガツ
酒匂「長門さ~ん、私の分もお願いします~」
―――その後―――
大淀「提督からの指令です。4人にはお昼の罰として、みんなが残したうなぎゼリーを全部食べてもらうとの事です」
飛龍「……」
蒼龍「……」
加賀「……は?」
赤城「これはこれで、悪くないですね」ガツガツ
―――土曜日・昼―――
提督「このスパイシーな香り……土曜日はやっぱりカレーだよなぁ」
敷波「あっ司令官。もう準備出来てるよ」
綾波「カレーはいいですよね~。食べ終わったらお仕事も終わりですから」
提督「あぁ、ゆっくりして一週間の疲れを癒やすとするよ」
敷波「えっ?いいのかよ、まだ仕事終わってなかったし、秘書艦なのに当番で抜けて来ちゃったし……」
提督「大丈夫だよ、金剛が手伝ってくれるって言うから代わりにやってもらってるし」
敷波「……それって多分、代わりに仕事するって意味じゃないよね」
漣「ご主人様、用意出来ましたよ!」コトッ
潮「カツカレーと、カニクリームコロッケです。揚げ物ばかりですいません……」
http://i.imgur.com/9W8tETj.png
http://i.imgur.com/AlhXe0l.png
漣「本当はオムライスにしたかったんですけどね。名前とか書いちゃったりして!」
曙「ふん!ケチャップでクソ提督とでも書いちゃうわけ?」
提督「はは、そう書かれたら提督の部分だけ残して食べて、写真でも取ろうかな」
曙「……先にクソの部分だけ食べるの?文字通りクソ食らえってやつね」
朧「曙、さすがにご飯の時にそういう事言うのは…」
提督「しかもカレーだし……」
敷波「あ~あ、言っちゃったよ……」
曙「……最っ低!!このバカ提督!!」
提督「き、気を取り直して、カツカレーからいただこうかな」
綾波「カレーは綾波と潮、曙の3人で作ったんですよ」
提督「やっぱり艦娘の作るカレーは美味しいなぁ。俺にはここまで美味しく作れないよ」
潮「みんなカレーにはこだわりがありますから。今回は曙ちゃんのレシピで作ったんです」
http://www.mod.go.jp/msdf/formal/family/recipe/archive/080905/index.html
綾波「曙も昨日の夜から準備してたもんね」
曙「ま、仕方ないわよ、艦娘はみんなカレーにはうるさいからね」
敷波「普通にカレーを作って許されるのは、多分司令官くらいだもんね」
曙「ホント、実戦より緊張したわ」
提督「そうだったのか。ありがとうな曙、肉もたくさん入れてくれてるみたいだし」
曙「そ、そんなの偶然よ!」
綾波「綾波には他の人の3倍は入ってるように見えるけど、気のせいみたいですね」
提督「カツも美味しく揚がってて美味いな」
綾波「トンカツは敷波が作ったんですよ」
漣「そもそも、敷波ちゃんたっての希望でカツカレーにしたんだよね」
敷波「だ、だって、司令官がとんかつ食べたいって言ってたし……」
提督「もしかして覚えててくれてたのか。ありがとうな」
敷波「……ま、最近はお肉が続いてるし、カレーもかかってるけどね!」
提督「それじゃあカニクリームコロッケも……うん、カニの味が濃厚で美味い」
朧「それは朧と漣で作りました」
漣「朧ちゃんがカニを用意してくれたので、カニを使って何か作ろうって決めてたんです!」
朧「さすがにカレーにカニを入れるのはもったいないかなと思ってコロッケにしてみました」
提督「しかし、カニはどこで手に入れたんだ?」
朧「出撃した後にいつのまにか艤装の中に入ってるんです。なぜかは分かりませんけど……」
潮「ドックの近くで養殖してるので、よければまた用意しますね」
提督「そうだったのか。カニ鍋もいいかもしれないな」
綾波「よかったら今度、みんなでやりましょうね!」
赤城「………」モグモグ
長門「……赤城、加賀。何を食べてるんだ?」
加賀「見ての通りうなぎゼリーよ。まだ残ってるから、貴女もどうかしら?」
長門「飛龍と蒼龍はどうした?」
加賀「ドック入りしたわ」
長門「そうか……」
加賀「それで、どうするの?」
長門「……フッ、いいだろう。こんな物でも、食える時に食っておかねばな」
―――執務室―――
敷波「お疲れ様でーす」
提督「あぁ敷波、当番は終わったのか?」
敷波「一応ね。最後に長門先輩が倒れて大騒ぎだったけど」
提督「そうか。次に会ったら体調管理に気をつけるように言っておくよ」
提督「敷波、当番をやってみた感想はどうだ?」
敷波「……別に、あたしは結構楽しめた方だとおもうけど」
提督「そうか。実はみんなに感想を聞いてるんだが、結構楽しかったって意見が多くてな」
提督「料理の練習をしたいから、調理場を増設して欲しいって声もあったくらいだ」
敷波「あっ、それいいかも。普段食堂で食べてると、料理することなんてなかなか無いし」
提督「艦娘は気軽に外出もできないからな。出来る範囲で艦娘の希望には応えたいと思ってる」
敷波「ふーん……じゃあ、司令官が作ったご飯を食べてみたいんだけど」
提督「ん、俺がか?そんなに上手でもないぞ」
敷波「いいのいいの、上手い下手は関係ないって。司令官の作った料理を食べてみたいだけだからさ!」
提督「そうか。じゃあ二週間後の土曜日に期待しててくれ」
敷波「へっ? もしかして、司令官が当番なの?」
提督「あぁ。しかも献立はもちろんカレーだ」
敷波「大丈夫なの?艦娘ってカレーにすっごいうるさいけど…」
提督「なぁに大丈夫さ。俺だって海軍の端くれなんだし、カレーなら作れる」
提督「それに、その前の日の当番は金剛たちだしな……」
敷波「あー……」
夜戦END
最後まで読んでいただきありがとうございました
私はうなぎのゼリー寄せを食べたことがあるのですが、とても生臭い寒天のようで吐きそうになるほど不味かったです
そもそもうなぎのコラーゲンが溶け出して固まったものなので、寒天やゼラチンを使っているわけではありません
日本人の感覚でいうと鮒寿司やくさやのような変わった名物のようなものであり
イギリス人が日常的に食べているわけではないとのことなのでご注意ください
前作:吹雪「吹雪型が不人気な理由をみんなで考えましょう!」
吹雪「吹雪型が不人気な理由をみんなで考えましょう!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1409856424/)
カレーなら金曜にすればいいのに
>>30
週休二日制の導入前は土曜日にカレーを食べる習慣だったそうなので
メニューとの兼ね合いで勝手に土曜日にさせていただきました
第六駆逐隊の4人が「提督」呼びだったのが残念
それ以外はとても良かったです
>>35
十分に調べて書いたつもりですが間違えてしまいました。大変申し訳ありません
司令官と提督の呼称が混じっていることや、敷波まで提督と呼んでいる部分があるため書いているうちに混ざってしまったようです
ここまで読んでいただいたということはすでに手遅れですが、脳内変換していただければと思います
以下修正差分
―――水曜日・夜―――
提督「おっ、夕食の当番は暁型か」
雷「司令官、待ってたわ!すぐ準備できるから座って待っててね!」
電「今日の献立は、響ちゃんのリクエストでソビエト料理なのです」
響「うん、本場の味を再現出来たと思う」
暁「え~っと、ボルシチとピロシキ…あとはビーフストロガノフって名前だっけ?」
ボルシチ
http://i.imgur.com/5UXAMIK.png
ピロシキ
http://i.imgur.com/7ocXbYx.png
ビーフストロガノフ
http://i.imgur.com/oaJnxvT.png
響「うん、合ってるね。どれも代表的なソビエト料理だよ」
雷「はい、召し上がれ!」コトッ
響「そしてソビエトといえばコレだね」
敷波「えっ?ドリンクは司令官だけなのかよー…」
暁「ふふっ、飲んでみる?かなりキツイらしいけど」
雷「ダメよ!お酒なんだから大人になってからじゃないと」
提督「これは…ウォッカか」
敷波「なーんだ、じゃあ遠慮しとく」
提督「じゃ、食前に一杯頂いておこう」
響「気をつけてね。アルコール度数が高いから慣れてないと喉が焼けるよ」
提督「くぅっ~……ストレートだとアルコールがキツイな。悪いがちょっと薄める物はないか?」
電「す、すぐに用意するのです。オレンジジュースでいいですか?」
提督「あぁ、頼む。たしかウォッカにオレンジジュースのカクテルがあったな」
響「……スクリュードライバーだね。本来ウォツカはストレート以外、邪道なんだけど」
敷波「響ってお酒に詳しいけど、もしかして飲んだことあるの?」
電「未成年の飲酒はいけないのです!」
響「えっと…その…」
雷「飲んだことあるのね?ダメじゃない!」
響「……スクリュードライバーって、司令官みたいなカクテルだよね」
提督「だれがレディキラーだ!」
暁「えぇっ!?もしかして司令官って暁の事、狙ってたりするの?!」
雷「そっ、そんなわけないでしょ!私達にはまだ早すぎるわ!」
電「さすが響ちゃん、不死鳥の名に恥じない危機回避力なのです」
長門「くっ……連合艦隊旗艦を務めたこの私が、ソビエトの酒ごときに負けるわけには…!」
酒匂「ぴゃあっ!長門さん、顔真っ赤ですよ!」
このSSまとめへのコメント
おもしろいけど、何か足りない