佐倉「野崎君を振り向かせたい!」 (40)

原作5巻まで読んでます。
細かい設定までは覚えてないので、少々おかしなところがあっても目をつむってくれると助かります。

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佐倉「……というわけで」

鹿島「やっほ」

瀬尾「よう」

みこりん「……」キョロキョロ

佐倉「何か案をください!」

鹿島「野崎か~…千代ちゃんもついにやる気になったんだね!」

佐倉「うん!さすがにこのままスルーされたままだと悲しいし…少しはその、女の子として見てもらいたいというか……///」

瀬尾「今のところ野崎にとっちゃ、ただの便利屋程度の存在だもんな」

佐倉「」

鹿島「ちょっ!千代ちゃん!?白目むいたまま泣かないで!」

佐倉「ただの……便利屋……」ズ~ン

瀬尾「お前近くで見てんだろ?どうなんだよ?実際のところ」

みこりん「え、俺か?ええーと…そうだな」

佐倉「………ゴクッ」

みこりん「………………まぁ、いけなくはないんじゃないか?」

佐倉「その間はなに?みこりん」

瀬尾「脈無しなのか。はい、じゃあ解散」

佐倉「ひどいよゆづき!!」

鹿島「そ、そうだよ!まだ脈無しと決まったわけじゃないよ!」

佐倉「か、鹿島く~ん!」パアァァァ

鹿島「と、とりあえずそうだね……最終目的としては野崎が千代ちゃんに惚れるって所だと思うけど、まずは野崎に女として意識してもらうことが大切だよね!」

佐倉「わぁ~、鹿島君頼りになりそう!」

みこりん「お、俺だって頼りになるぞ!」

佐倉「う、うん。みこりんもありがと!」

瀬尾「じゃあ私は頼りにならないから帰ってもいい?」

佐倉「この前宿題見せてあげたのは誰?」

瀬尾「私に任せろ」

佐倉「女として意識してもらうか~…うーん、どんなことすればいいんだろ?」

鹿島「手作り弁当作ってあげたりとかして、女子力を見せつけるのはどうだろう?」

佐倉「わ、わかった!やってみるよ!」

佐倉「の、野崎く~ん!」

野崎「ん?佐倉か」

佐倉「あ、あのね野崎くん、実は…」

野崎「ちょうど良い所にきてくれたな」

佐倉「お弁当を……へ?」

野崎「昨日オカズを作りすぎてしまってな。弁当箱に詰めて色んな人に食べてもらってるんだが、佐倉も食べてくれないか?」

佐倉「え、い、いいの!?」

野崎「もちろんだ」

佐倉(わーい!野崎くんの手作り弁当だ!嬉しいな~!)

佐倉「いただきます!」

野崎「召し上がれ」

1時間後


鹿島「どうだった?」

佐倉「美味しかったよ!」

鹿島「なんで千代ちゃんが食べてんの!?」

佐倉「ご、ごめん……つい、いつものクセで…。」

鹿島「でも、その後お返しとしてでもいいからあげればよかったのに」

佐倉「それは無理だってことに気付いたの…」

鹿島「?」

佐倉「野崎くんのお弁当凄く美味しいんだもん!私のなんか渡せないよ!」ズ~ン

鹿島(野崎の圧倒的女子力!?)

佐倉「…というわけで、失敗に終わりました」

みこりん「まぁ野崎に対して女子力で勝負するのはな……」

鹿島「う~ん、良い考えだと思ったんだけどなぁ」

瀬尾「ここは私に任せな!」

佐倉「何か良い案あるの!?」

瀬尾「女として意識してもらえればいいんだよな?ならやることは一つだろ」

佐倉「?」

瀬尾「脱げ」

佐倉「」

みこりん「」

鹿島「」

瀬尾「それでも野崎が反応しなかったら諦めろ。ゲイだから」

佐倉「そ、そんなことできるわけないよ!!////」

瀬尾「……でも、今のままじゃずっとこのままだぜ?」

佐倉「!」

瀬尾「それが嫌で私達に相談しに来たんだろ?」

佐倉(……そうだよね、私頑張るって決めたんだもんね……野崎くんに振り向いてもらうためなら………)

佐倉「私、脱ぎます!///」

鹿島「」

みこりん「」

瀬尾「…ってのは冗談で。……あれ?千代?………行っちゃった、…………まぁいっか」


佐倉「…………//」

野崎「…………」

佐倉「~~~////」

野崎「………?」

佐倉「…………」

野崎「??」

30分後



佐倉「冷静に考えたんだけど……無いよね?」

鹿島「うん」

みこりん「うん」

瀬尾「そりゃそうだろ」

佐倉「………」

瀬尾「?」


佐倉「はぁ…やっぱり無理なのかなぁ…」

鹿島「千代ちゃん…」

みこりん「佐倉…」

瀬尾「千代………」














瀬尾「良い男なんて他にもたくさんいるぞ?」

佐倉「どういう意味!?」

佐倉「うぅぅぅ…野崎くぅん…」ショボン

鹿島「なんかないの2人とも?」ボソ

瀬尾「御子柴、次はお前の番だろ」

みこりん「お、俺!?」

鹿島「あ、そう言えば先輩から御子柴は恋愛のスペシャリストって聞いたことあるよ!」

みこりん「い、いやそれは…」

瀬尾「へぇー。じゃあ今こそその力を見せてやれよ」

みこりん「で、でも…」







鹿島「頼りになるのはもう御子柴だけなんだって、千代ちゃんを助けてあげてよ」

みこりん「」ピキーン

みこりん「ふっ…そこまで言うなら仕方ないな。子猫ちゃん達の悩み事はこの俺が全て解決してやるさ」

鹿島「……」ニヤ

瀬尾「……」ニヤ









佐倉「ワー、アリガトミコリン」

瀬尾「それで、どんな作戦なんだ?」

みこりん「ふふ……これだーー!!」バン





瀬尾「??……なんだこれ?」

鹿島「妹達と……」

佐倉「……学園パラダイス?」

みこりん「これはな、俗に言うギャルゲーというものなんだが、実はこの前野崎と一緒にやったんだ」

瀬尾「うわ、キメー」

佐倉「野・崎・君はキモくなんてないもん!」

みこりん「」グサッ

鹿島(千代ちゃん…御子柴のフォローもしてあげて)

みこりん「それでさ……グスッ……この前野崎がこの中のさ……グスッ……ヒロインの1人に興味を示したんだ……グスッ」

佐倉「野崎君が!!??」ガビーン

瀬尾「あ、私トイレ行ってくるわー」

鹿島(……誰か御子柴のことも見てあげて)

みこりん「だからそのヒロインの真似を佐倉がすれば野崎も興味が湧くんじゃないかと思うのですが、どうでしょうか?」ツーン

鹿島「い、いいよ凄く!さすが御子柴だ!やっぱり御子柴は頼りになるね!」アセアセ

佐倉「うん、良いかもしれないね!」

みこりん「だ、だろぉ!?」ドヤッ

佐倉「ありがとねみこりん!」

みこりん「ふっ、だから言っただろ?この俺にかかれば子猫ちゃんの悩み事なんてすぐ解決するって」









鹿島「………」

佐倉「………」

みこりん「………////」

佐倉(学習しようよ…みこりん)

佐倉「それじゃ早速帰ってからやってみるね!」

みこりん「おう、ちなみにヒロインの名前は"まきこ"だぞ!間違えんなよ!」

佐倉「わかったー!それじゃあね!」

鹿島「また明日ね!」





鹿島「……で、結局の所野崎はそのヒロインに対してどんな反応をしてたの?」

みこりん「そうだな……」





野崎「御子柴」

御子柴「ん、なんだ野崎」ピコピコ

野崎「…そのヒロインの名前、"まきこ"なんだな」

御子柴「ああ、それが?」

野崎「いや、なんでもないが……」

野崎(名前がマミコと似ているから少し気になったんだが……)

野崎「……最近はこういうのが流行ってるのか」

御子柴「おう、興味あるのか?(女の子として)」

野崎「まあな(資料用として)」





御子柴「……って感じでさ!野崎が珍しく食いついてきたからーー」

鹿島(……ダメかもしれないなコレは)



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