海未「もうすっかり秋ですね」 (85)

海未「朝はだいぶ冷え込みますね……」

海未(いつの間にか日も短くなってきましたし)

海未(おっと。そろそろ行かないと、遅れてしまいますね)

海未「行ってまいります」

海未(よく見ると、空の色も夏の青とは違いますね)

海未(風も冷たく感じます)

海未(……なんだか、人恋しいですね)

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――放課後、部室

海未(なんだか今日はつかれましたね)

凛「あぁーっ!」

海未「」ビクッ

凛「にこちゃん、凛のお菓子食べちゃったの!?」

海未(……凛?)

にこ「なによ、そこに置いておくのが悪いのよ」

凛「よく見るにゃ! ここに凛の名前書いてあるでしょ!」

海未(名前書いていたんですか……)

にこ「そ、そんな小さく書いたって、見えるわけないじゃない!」

凛「これのどこが小さいにゃ! にこちゃん老眼なの!?」シャーッ

海未(凛は見ていて飽きませんね)

にこ「ろ、老眼!? そんなわけないでしょ! にこをなんだと思ってるの!?」

凛「後輩?」キョトン

海未(いつもいろんな表情を見せてくれます)

にこ「あんた……いい加減にしないと怒るわよ」

凛「怒ってるのはこっちにゃ!」

海未(怒った顔もかわいいですね)

海未(……? あれ、今、私何を)

にこ「いいわ。全面戦争、始めましょうか」ガタッ

凛「のぞむところにゃ」ガタッ

海未(……それより、そろそろ二人を止めないと)

海未「二人とも」

にこ「」ビク

凛「」ビクッ

にこ「あの、これは、違うのよ? 凛が」

海未「ほう、凛が?」

凛「ち、違うにゃ! にこちゃんが凛のお菓子を……」

海未「両成敗です」キッ

にこ「」

凛「」

海未「二人とも、そこに座りなさい」

海未「以前にも言いましたよね、部室で暴れるなと」

海未「そもそも二人は普段からもう少し落ち着きを――」

海未「――わかりましたね!」

にこ「……はい」

凛「わかったよ……」

絵里「……そろそろいいかしら?」

海未「! 絵里、いつの間に」

絵里「いえ、私だけじゃなかったのだけど……もう皆屋上に向かったわ」

海未「もうそんな時間ですか……」

にこ「あの、にこももう行っていい?」

海未「ええ、構いませんよ。長い間引き留めてすみません」

にこ「いいのよ……今回ばかりはにこが悪かったわ」

絵里「私も行くわ。準備ができたら二人も来てちょうだいね」

海未「はい、わかりました」

凛「了解にゃ」

海未「ふぅ……」

海未(また、怒ってしまいました)

海未(毎度こうでは、いつか嫌われてしまうかもしれませんね)

海未(……いえ。ですが、普段から皆を律しなくては、ラブライブ出場は果たせないでしょう)

海未(もう、遊びでやっているのとは訳が違うのです)

海未「……っ」

凛「? 海未ちゃん、どうしたにゃ?」

海未「いえ、なんでもありません」

凛「そう?」

海未「はい。さあ、凛も練習に行きましょう」

凛「うん、わかったにゃ」タタタッ

海未(私一人になってしまいました)

海未「……」

海未(なんだかんだ言って、静かな部室に一人というのはさみしいですね)

海未「……凛」

海未(……凛が頭に浮かぶのは)

海未(きっと凛のことが……)

凛「呼んだかにゃ?」

海未「」ビクッ

凛「海未ちゃん?」

海未「り、凛。先に行ったのでは?」

凛「海未ちゃんが来ないからどうしたのかなぁ、って思って」

海未「そ、そうですか。すみません、私も向かいます」

凛「……ねえ、海未ちゃん」

海未「はい?」

凛「今日、海未ちゃんの家に寄っていっていい?」

海未「……ええ、大丈夫ですよ」

凛「ありがと。じゃあ、練習の後で」

海未「はい。ではそろそろ行きましょう。皆も待っているはずです」

凛「うん!」

海未「1、2、3……あっ」

絵里「どうしたの、海未?」

海未「いえ、弓道部に行く用事があるのを思い出して」

絵里「そうなの? 大丈夫よ、あとは任せてちょうだい」

海未「すみません。日が暮れる前には、解散にしてもらって構いませんので」

絵里「海未も、あんまり無理はするんじゃないわよ?」

海未「はい。では、お先に失礼します」

海未(あとで凛に連絡しておかなくては)

凛「……」

――昇降口

海未(思いのほか長くなってしまいました)

海未(日も暮れましたし、皆はもう帰ったでしょう)

海未(夜になると、また肌寒いですね……)

海未(羽織るものを一枚用意する必要がありますね)

海未(……おや、あそこにいるのは)

凛「あ、海未ちゃん!」

海未「凛、どうしたのですか?」

凛「んー? 今日は海未ちゃんの家に寄ってく、って言ったにゃ」

海未「遅くなるからまた後日、と連絡を入れたはずですが……」

凛「約束、だもん」

海未「凛……」

凛「さ、一緒に帰るにゃ」ギュッ

海未「ちょ、凛!」

海未(それから、私の指は凛の小さな手に包まれ)

凛「そのときかよちんがね――」

海未(他愛ない話をしながら帰路につきました)

凛「そしたらにこちゃんが――」

海未(すこし恥ずかしいですが)

凛「ほんっと、真姫ちゃんも――」

海未(凛の温かさが、身に染みて――)

海未(胸の高鳴りに戸惑いつつ、気が付けば私の家に着いていました)

凛「……海未ちゃん?」

海未「あぁ、凛……さあ、中に入りましょう」

凛「うん」

海未「温かいものでも用意しますね」

凛「ありがとにゃ!」

海未「さあ、私の部屋に……」

凛「縁側でも、いい?」

海未「え、ええ。ですが、少し寒くはありませんか?」

凛「……」

海未「……?」

凛「海未ちゃんが、凛をあたためてくれるよね」

海未「……凛、あなたは誰もいないと途端に甘えん坊ですね」

凛「む……海未ちゃんだって、おんなじじゃん」

海未「……では、お茶の用意をしてくるので、縁側で待っていてください」トタトタ

凛「あ、逃げたにゃ」

凛「……」

凛(海未ちゃんのばか)

今回はいったんここで終わりにします。

見切り発車感が否めないですが、明日以降続けていきたいと思います。

読んでくれる方ありがとうございます。おやすみなさい。

こんばんは。

書き溜めがないのでゆっくりとなりますが、続けていきます。

引き続き楽しんでいただければ幸いです。

海未「お待たせしました」

凛「ありがとにゃ」

海未「隣、いいですか?」

凛(いいに決まってる)

凛「うん、もちろん」

海未「ありがとうございます」

凛(海未ちゃんは、行儀がいい)

海未「ちょっと熱めにしましたので、気を付けてくださいね」

凛「はーい」

凛(でも、そのせいか、どこか他人行儀に感じる)

海未「やはり夜も冷えますね」

凛「うん。この前まですんごく暑かったのに」

海未「そうですね」

海未「……」

凛「……あ、今なんか聞こえた」

海未「ええ、今のは……鈴虫、ですかね」

凛「うん。リーン、リーンって」

海未「ふふっ、まるで凛を呼んでいるみたいですね」

凛「むぅ、鈴虫に知り合いはいないにゃ!」

海未「そうですね、ふふ、すみません」

凛「……」

凛(海未ちゃんの笑顔はずるい)

凛(練習以外で会うことが少ないから、そう思うのかな)

凛(いつもは厳しいけど、たまに見せる笑顔が、凛は……)

海未「あの、凛」

凛「ん?」

海未「その、えっと……」

凛「……」

海未「さ、寒くは、ありませんか?」

凛「うーん……お茶のおかげであったまったかも」

海未「そう、ですか」

凛(……あ、わかったにゃ)

凛「でも」

海未「?」

凛「海未ちゃんは、凛をあたためてくれるんだよね」

海未「……ええ。その、もし、凛がよろしければ、ですが」

凛(いいに決まってるよ、海未ちゃん)

凛「じゃあ、お願いするにゃ」

海未「で、では……」

凛「凛、海未ちゃんの脚の間がいい!」

海未「そ、そんなところですか?」

凛「うん!」

凛(凛のすぐ後ろに、海未ちゃんがいる)

海未「いつも思うのですが、凛はあたたかいですね」

凛「ん、そうかな?」

凛(近いから、海未ちゃんは凛の耳元でささやくみたいに話す)

海未「ええ、心が安らぐようです」

凛(そのせいで、凛の心は落ち着かないよ)

海未「あ、凛。見てください」

凛「どうしたの?」

海未「星空、綺麗ですよ」

凛「!」ドキッ

海未「……凛?」

凛「あ、う、うん。そうだね」

凛(わかってる)

凛(海未ちゃんは夜空のことを言ってるんだ)

凛(そもそも、凛のこと『星空』なんて呼ばないし)

海未「……」

凛(それに、凛はきれいなんかじゃ……)

海未「月も、だいぶ昇ってきましたね」

凛「ほんとだ……あっ」

海未「どうしました?」

凛(そういえば、この前なんかで読んだ……)

海未「やっぱり、まだ寒いですか?」

凛「ううん。大丈夫だよ」

海未「それならいいのですが……」

凛「ねえ……海未ちゃん」

海未「はい」

凛「えと、月が、きれいですね」

海未「……!」

凛「えへへ……」

海未(い、今のは、なんですか?)

凛(言っちゃった)

海未(まさか、凛……)

凛(きっと海未ちゃんなら、気付いてくれるよね?)

海未(この体勢では凛の顔が見えませんね)

凛(……あ、でも海未ちゃんだし、気付いてもはぐらかすかも)

海未(ちょっと判断がつきません……)

凛(その前に、ちょっと鈍感だしなぁ……)

海未(私は、どう応えたら……)

凛「……」

海未「……」

凛「……あの」

海未「凛」

凛「はいっ」

海未「……」

凛「どう、したの?」

海未「死んでも、いいわ」

凛「……!」

海未「っ」

海未(これは……思っていた以上に恥ずかしいですね)

凛「海未ちゃん、それって」

海未「凛、こちらを向いてください」

凛「?」

海未「ん……」チュッ

凛「! な、なっ……」

海未「……すみません、いきなり」

海未「ただ、あまり多くを口にするのは、いただけませんので……」

凛「う、海未ちゃんは、ずるいにゃっ」

海未「す、すみません」

凛「罰としてもう少しこのままね!」

海未「……はい」

今日はここまでとなります。

できればまた明日に続けたいと思います。

読んでくれる方々、ありがとうございます。おやすみなさい。

日付が変わってしまいましたが、こんばんは。

早速ですが、続けたいと思います。

海未「……」

凛「……」

海未(どうしましょう)

凛(どうしよう)

海未(つい、キス……してしまいました)

凛(なんか、キス……された)

海未「あの」

凛「海未ちゃん」

海未「はい?」

凛「なに?」

海未「……」

凛「……」

海未(ああぁぁあ、なんですか、これは!)

凛(にゃあぁぁ、失敗しちゃったよ……)

海未(くっ……こうなったら)ギューッ

凛「にゃっ!」

海未「す、すみません。痛かったですか?」

凛「う、ううん。ちょっとびっくりしただけ」

海未「それならいいのですが」

海未(そして、会話がなくなりました)

凛「……」

海未(……凛は本当にあたたかいですね)

凛「……」

海未(ん……なんだか、少し眠くなってきました)

凛「……」

海未(凛が、あたたかいのがいけないん、です……)

海未「……」コテン

凛(ん、肩になんか……)チラッ

海未「……」スー

凛「う、海未ちゃん?」

海未「んっ……」スー

凛(寝てる……のかな)

凛(……海未ちゃん、一番忙しいもんね)

海未「……」スースー

凛(髪が首にあたって、くすぐったいよ)モゾモゾ

海未「……んん」

凛(起きちゃうかな……)

海未「りん……」

凛「!」

海未「ん……」スー

凛(寝言、かにゃ?)

海未「……ふぁ」

凛(かわいい声)

海未「……せなか、さむい」プルプル

凛「あ、海未ちゃん。風邪引いちゃうよ」

海未「うん……」

凛(いま、海未ちゃんが、うん、って)

海未「……りん?」ボー

凛「ん。海未ちゃん、お布団、行こ?」

海未「わかった」ボー

凛(なにこの海未ちゃん、かわいい)

海未「……」フラフラ

凛(……じゃなくて、疲れてるんだよね)

海未「……」ボフッ

凛(布団に倒れこむくらいに)

凛「ちゃんとお布団かけないとだめにゃ」

海未「りん……いっしょに、ねよ?」

凛「!」ドキッ

海未「だめ……?」

凛「も、もちろんおっけーだよっ」モゾモゾ

海未「ふふふ。りん、あったかい」ギュ

凛「あ、ありがと」

海未「おやすみ、りん」

凛「うん。おやすみ、海未ちゃん」ギュッ

短めですが、今日はここまでとなります。

明日明後日は更新できるかわからないので、以前に書いたものを宣伝。よろしければどうぞ。

海未「『やんやんっ 遅れそうです』?」
海未「それ以上やったら怒りますよ?」
凛「海未ちゃん寝てるにゃ」
凛「髪型も変えてみる?」
凛「微熱から」 海未「Mystery」

このスレはこれらの続きとしては意識していません。

読んでくれる方々、ありがとうございます。では、おやすみなさい。

こんにちは。

サーバー強化も終わったようなので、続けていきます。

海未「ん……」パチッ

海未(……いつのまに眠ってしまったのでしょうか)

海未(暗いですね)

海未(時計……まだ、3時ですか)

海未(もう一眠り、しましょうかね)モゾモゾ

海未「……?」

海未(なにか……)バサッ

凛「……」スー

海未「」

海未(な、なぜ凛が)

海未(布団の中で丸まっているのですか)

凛「……ん」

海未(本当に、猫みたいですね)

海未(そういえば、さっきまで凛と一緒に……)

海未「……っ!」

海未(お、思い返すと……恥ずかしい、です)

海未(ど、どうしましょう)

凛「……んんっ」ブルッ

海未(とはいえ……この時間に、起こすわけにはいきませんね)パサ

海未「おやすみなさい、凛」

凛「……にゃ?」パチ

海未「……」スー

凛(近い)

海未「……」スー

凛「……」ジー

凛(きれいだなぁ)

凛(あ……ちょっと寒いかも)

凛「……」ギュ

海未「ん……」

凛(海未ちゃん、あったかいな)

海未「……」スー

凛(まだ外暗いし、もうちょっと寝ようかな……)

凛「……」スー

――翌朝

海未「んっ」パチッ

海未「いま、何時でしょう……」

海未「!」

海未「もうお昼前ではありませんかっ」ガバッ

凛「んん……」

海未「あ、凛……」

凛「にゃ……?」

海未「凛、起きてください」

凛「んー? ……まだ眠いにゃ」

海未「練習に遅れますよ」

凛「わかったよぉ……」ゴシゴシ

凛「よし、行くにゃ!」

海未「ふふ、ご飯を食べた途端に元気ですね」

凛「うん! 海未ちゃんの卵焼きおいしかったよっ」

海未「ありがとうございます」

凛「……これからも、食べたいな」

海未「……いつでも作ってあげますよ」

凛「ん」

海未「さ、さぁ。行きましょう。もう皆行っているかもしれません」

凛「そ、そうだね」

海未「……」テクテク

凛「……」トタトタ

海未「……」ギュ

凛「……!」

海未「その、まだ少し、肌寒いので……手を」

凛「……」

海未「だめ、でしょうか?」

凛「う、ううん。そんなこと」ギュッ

海未「凛……」

凛「は、早く行こっ」

海未「ええ、今日も頑張りましょう!」

――終わり

穏やかなのを書きたかっただけです。

ところで、海未のスクフェスイベントが始まりましたね。近いうちにイベント関係も書きたいと思います。

ここまで読んでくれた方々、ありがとうございました。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年09月21日 (日) 17:51:22   ID: V-x5g0ot

うみりんもっと増えろ!

2 :  SS好きの774さん   2014年09月21日 (日) 18:36:49   ID: EEF5txIJ

いいよ、うみりんいいよ~

3 :  SS好きの774さん   2014年09月21日 (日) 21:58:13   ID: IDpw6MhH

うみりんいいよぉおお

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