俺「これが射影機…幽霊を写し出すカメラか…」 (17)

俺「繭ちゃんは僕が守ってあげるからね!」

繭「うんっ!」

俺「よ~し、出てこい悪霊。僕がやっつけてやる!」

繭「あっ、俺君、あそこ!」

俺「……ん?」


村人「双子を……探せ……双子を……探せ……」


繭「ほら、俺君! 悪霊が私達を探してるよ!?」

俺「うわああああぁぁぁぁぁ!! おばけだああぁぁぁぁぁ!」

繭「ちょっと、 俺君! 射影機使ってよ!」

俺「こわいよおおおぉぉぉぉ! おかあさあああぁぁぁぁん!」

繭「ちょっと! 俺君、俺君! おしっこ漏れてるよ!?」

俺「もう帰りたいよおおぉぉぉ! 出口は一体何処なんだよおぉぉぉぉぉ!」

繭「はぁ、はぁ……何とか逃げ切れたね……?」

俺「うぅ、ズボンおしっこでびちゃびちゃで気持ち悪い……」

繭「大丈夫だよ。外だし、そのうち乾くよ」

俺「うぅ、それに臭いだって……」

繭「大丈夫だよ。風もあるし、そんなに臭わないよ」

俺「うぅ……パンツ洗いたい……」

繭「う~ん……じゃあ、悪霊がいて怖いけど、出口見つける前に、俺君のズボン洗いに行こうか?」

俺「……えっ?」

繭「ほら、大きなお屋敷の前に、川があったじゃない? そこで、俺君のズボンとパンツを洗おうよ!」

俺「うん」

俺「じゃあ、ここでズボンとパンツ洗うね」

繭「うん」

俺「恥ずかしいから、見ないでね? 繭ちゃんにおちんちん見られちゃうの嫌だから」

繭「大丈夫だよ、俺君。ちゃ~んと目を瞑っててあげるから」

俺「繭ちゃん、ありがとう」

繭「じゃあ、早くパンツとズボン洗いなよ?」

俺「うんっ! よ~し、頑張って洗うぞ~!」


女「冷たい……助けて……」


俺「あれ、繭ちゃん、何か言った? ちゃんと、目を瞑っててよ。おちんちん見られたら、恥ずかしいからさ」

繭「俺君、どうかした? 私、ずっと目を瞑ってるし、何も言ってないよ?」

俺「あれれ~? おかしいなぁ~?」

俺「不思議な事もあるもんだな。まぁ、いいや。気にせず、パンツとズボン洗おうっと」

女「冷たい……助けて……」

俺「ほら! やっぱり、声が聞こえた。繭ちゃんでしょ、これ!」

繭「……だから、私は何も言ってないってば」

俺「あれれ~? おかしいなぁ」

女「私を……助けろおおぉぉぉぉっ……!」


俺「……えっ?」

繭「俺君、危ないっ!」

俺「うわあああぁぁぁぁっ!」

繭「大変っ! 俺君が悪霊に、川の中へ引きずりこまれちゃった!」


女「お前も……私と同じ苦しみを……」

俺「ゴボゴボゴボ! 俺、泳げないんだよ! やめてくれよ! ゴボゴボゴボ!」

繭「俺君! 今、助けてあげるかね!」

俺「ゴボゴボゴボ。 あっ、繭ちゃんが川に飛び込んできてくれて、僕を助けに来てくれたぞ!」

繭「まぁ、なんという事でしょう! 俺君の足に悪霊がしがみついているわ!」

俺「ゴボゴボゴボ。 繭ちゃん……早く、助けて! 俺、泳げないんだよ。ゴボゴボゴボ」

繭「俺君、俺君! 射影機を使ってその悪霊を撃退して! 俺君は、今悪霊に引きずりこまれてるの」

俺「ゴボゴボゴボ! 射影機って何だよ、何言ってるかわからねぇよ! そんな事より、早く助けてよ、俺泳げないんだよ!」

繭「……ダメね。 俺君、パニックで幽霊を撃退するカメラの事、すっかり忘れてるみたい」

俺「ゴボゴボゴボゴボ」


繭「よ~し、こうなったら……」

女「……」

繭「たあぁっ! 繭パンチ!」

女「ぐはっ」

繭「俺君、俺君。 大丈夫だった?」

俺「うえぇ……お水いっぱい飲んじゃったよ……」

繭「もう、悪霊はやっつけたから、大丈夫だよ」

俺「繭ちゃん、ありがとう」

繭「それより、俺君……その……」

俺「繭ちゃん、どうしたの?」

繭「……ズボンとパンツ履いた方がいいんじゃない? おちんちん、丸見えだよ?」

俺「うわあああぁぁぁぁっ! 繭ちゃんにおちんちん見られたああぁぁぁ! 恥ずかしいよおおぉぉぉ!!」

繭「ちょっと、俺君! 私は気にしないから大丈夫だよ」

俺「恥ずかしいよおおぉぉぉ! もう生きて行けないよおおぉぉぉ! うわあああぁぁぁぁっ!!」

繭「ちょっと、俺君! そんなおちんちん丸出しで逃げなくてもいいじゃない。 ここには悪霊がいっぱいいて危険なんだよ!」

俺「ううぅ……繭ちゃんにおちんちん見られて、恥ずかしいから、とっさに逃げてきちゃった……」

俺「よく、考えたらここには悪霊がいるんだった……どうしよう……怖いな……」

俺「……ん?」

俺「あれ、あんな所に、蝶々が沢山いるぞ?」

俺「わぁ、赤くて綺麗な蝶々だなぁ……もっと近くでみてみよ~っと」

俺「お~い、待ってくれよ、蝶々さ~ん。逃げないでくれよ~!」

沙弥「……」

俺「う、うわぁ! 何だ、お前、そんな血塗れの着物を着て、どうしたってんだよ」

沙弥「……」

俺「黙ってねぇで、何か言えよ! お前も悪霊なのか!?」

沙弥「……儀式を続けよう?」

俺「……はぁ?」

沙弥「儀式を……続けよう……?」

俺「お、お前……何、言ってるんだよ……?」

沙弥「儀式を続けよう?」

俺「……」

沙弥「儀式を……続けよう……?」

俺「……そうだった。僕は儀式をしなくちゃ、いけないんだった。 早く行かなきゃ」

沙弥「……行きましょうか?」

俺「うん」

零~赤面するおちんちん~

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