小鳥「765プロの先輩」 (40)

・アイマスSSです。
・小鳥誕SS(大遅刻)です。
・小鳥さん誕生日おめでとう!!!

では、よろしくお願いします。

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亜美「…………ぶえっくし!!」

真「くあー、埃凄いなぁ」

雪歩「倉庫ってこんなに広かったんだね」

真美「ねー、りっちゃん早く休憩しよーよ→」

律子「まだ始めたばっかりでしょ? ほらキリキリ働く!!」

真美「うあうあ~……」

P「倉庫って言ったって全部やるわけじゃない、ほんの一部分だから頑張れ」

亜美「にしたって、紙多すぎくない?」

P「……まぁ、保管する書類とかあるからなぁ。 書類入れてる箱たちの中のどれかが必要なやつだ」

響「上にあるのは自分たちじゃ取れないから、プロデューサー持ってよね!」

P「おう任せろ」

やよい「整理整頓なら任せてください!」


貴音「あっ、あの、私は何を……」

P「そろそろ春香や千早が来ると思うから、案内するために一旦事務所に帰っといてくれるか?」

貴音「かっ、かしこまりました!!」

あずさ「でしたら、私も~……」

伊織「あずさはまず事務所に行けないでしょ!!」

美希「春香と千早さんが来るんだし、人数合わせ的にもミキも行った方が良いって思うな!」

律子「こら美希、向こうには小鳥さんが居るでしょ?」

美希「でっ、でも、小鳥は向こうで用事があるからぁ……」

律子「……美希、あんたもしかしてどさくさに紛れて事務所で休もうとしてない?」

美希「ぎくっ!!」

律子「…………美~希ぃ~!!?」


美希「り、律子……さん! お、怒らないで欲しいのぉ!!」

真「ちょっと美希! 律子!! 暴れないでよ、紙が吹き飛ぶじゃないかぁ!」

雪歩「わ、わ、わぷぅ!」

亜美「ゆきぴょんが紙に沈んだ!!」

真美「きゅーご班! きゅーご班を呼べ!!」

伊織「ふざけてないでアンタら助けなさいよ!!!」

やよい「ゆっ、雪歩さぁん!!」

響「今助けるぞー!!」バッサバッサ

P「あぁ……、書類がバラバラに……」

P「小鳥さぁ~ん……、早く来てくれ~……」


・ ・ ・ ・ ・

小鳥「えーっと、これは必要。 これは……、いらないかなぁ……?」

春香「おはようございますっ!」

千早「おはようございます」

小鳥「あ、春香ちゃん、千早ちゃん。 おはよう」

春香「小鳥さん! おはようございまーす」

千早「おはようございます。 ……他のみんなは?」

春香「あ、ホントだね。 確か今日はライブの合わせだから皆来るのに……」

小鳥「あら? 聞いてなかったかしら? 今日は……」


貴音「春香っ! 千早っ!!」バターン

春香「へ? た、貴音さん?」

千早「大急ぎで、一体どうしたんですか?」

貴音「話は後です!! プロデューサーから受け取った意志を無下には出来ません、早く!!」

小鳥「た、貴音ちゃん落ち着いて! その言い方だとなんだか……」

春香「…………千早ちゃん」

千早「……えぇ。 四条さん、案内して!!」

小鳥「やっぱり二人とも大事に捉えちゃってる!! ちょっと三人とも……」

貴音「こちらです、早く!!」

千早「すいません、音無さん私達ちょっと外します」

春香「すぐ戻りますね!!」

小鳥「まっ、待って私も行くから、だから……」

ガチャ バターン!!!!

小鳥「………………」

小鳥「待ってってば!!!!」


・ ・ ・ ・ ・

真「っしょ、っと……」

雪歩「うぅ、もう書類はこりごりですぅ……」

真「頑張って雪歩、もうすぐ終わるよ」

美希「うぅ、真クン。 こっちも手伝って欲しいの……」

律子「ちょっと美希、楽できると思ってるんでしょうねぇ?」

美希「うぅ~……、ハニーぃ……」

P「……律子、その辺にしてやれよ……」

律子「プロデューサーまで甘やかしてどうするんですか!」

P「いや、でもだな…………。 ……ん?」

律子「……どうかしたんですか?」

P「いや、この箱、他のと違って少し小さいなと思って……」


バターン!!!!

貴音「連れて参りました!!」

春香「プロデューサーさん、大丈夫ですか!?」

P「おう、おはよう」

春香「………………んん?」

千早「平気そうね……。 …………って、皆!?」

真美「はろはろ~ん」

伊織「随分と重役出勤じゃないかしら?」

春香「いや別に私遅刻してないよ!?」

千早「全員揃って、一体どういうこと?」

律子「倉庫の片付けよ」

春香「あ、律子さんおはようございます」

千早「……私達、聞かされてないんだけれど……」

律子「……ですって、連絡係さん?」

P「あれ? そうだったか、ごめんな」


千早「…………で、何でいきなり大掃除なんですか? 今日はライブの合わせがあるのに……」

P「あぁ、それはな……」

小鳥「ちょっと……、二人とも……。 ゲホッ、待っで……!!」

春香「小鳥さん!?」

小鳥「ぶふぁー……、三人ともやっぱりスタミナ凄い。 全然っ、追いつけなかったぁ……」

貴音「誰がこんな事を……」

小鳥「貴音ちゃん、後でお説教ね……」

貴音「」

P「小鳥さん、大丈夫ですか?」

小鳥「あ……、プロデューサーさんっ。 ちょっと、手、貸してもらえますか?」

P「あ、はい。 事務所に居たんじゃ?」

小鳥「っしょ、と。 いやですね、向こうでの作業が済んだんで、こっちのお手伝いをって」


P「助かります……。 もう本当に大変だったんで」

小鳥「ふふ、そんなにですか?」

亜美「ゆきぴょんが紙に沈んじゃって大変だったんだYO!」

雪歩「亜美ちゃんその話はやめて……!」

真美「ひびきんの全力クロールは見ていて、こう胸がワギワギしましたなぁ……」

響「ワギワギってなんだ……!?」

律子「ややこしくなるからやめなさい」

小鳥「…………大変だったみたいですねぇ。 …………あら?」

P「どうかしました?」

小鳥「プロデューサーさん、その箱……」

P「あぁ、これですか? さっき見つけて、中身は見てないんですけど……」


響「一体なんなんだろうな」

亜美「宝の地図だったりして!」

やよい「えぇっ!? お宝!?」

真美「大判小判ざっくざく!!」

やよい「大判……、小判~……!!」

伊織「ちょっと、やよいを誑かさないでもらえる!?」

雪歩「掘るのは任せてください!!」

真「雪歩ここ倉庫だから!!」

小鳥「ちょっと、開けますね?」

P「俺の物じゃないですし、どうぞ」


美希「全スルーなの……!!」

千早「プロデューサーは当然として、音無さんも随分慣れたわね」

小鳥「………………」パカ

律子「…………イン、カム?」

春香「しかもボロボロ……」

美希「ねえ、ハニー。 これって小鳥の? ……ハニー?」

P「これ、もしかして…………」

律子「………………?」

小鳥「…………はい。 先輩のです」


春香「せ、せせせ先輩!?」

亜美「なーんだ、お宝じゃなかったかぁ~」

やよい「大判小判…………」ショッッッボーン

伊織「だ、大丈夫よやよい! 大判小判なんて私が用意してあげるわよ!!」

真「別に大判小判が欲しいわけじゃないみたいだけど」

律子「先輩……。 私、知らなかったんですけど……」

貴音「プロデューサーは、既に存じているような素振りでしたが……」

P「いや、俺は先輩を知っているというか、なんというか」

千早「…………煮え切らないですね」

P「いや、細かくは小鳥さんに聞いてくれ! ね、小鳥さん」

小鳥「……………………」

P「……小鳥さん?」

小鳥「…………懐かしい」


・ ・ ・ ・ ・


高木「えー、今日からこの765プロに事務員として所属することになった」

小鳥「……………………」

高木「音無小鳥君だ、よろしく頼むよ」

小鳥「よ、よろしくお願いします!!」

??「へぇ、こりゃえらいべっぴんさんじゃない。 アイドル続ければ良かったのに」

高木「……んん、まぁそこはだね……」

??「大丈夫ですよ、多くは聞きませんって。 ……で、小鳥ちゃん?」

小鳥「はっ、はい! ご指導ご鞭だづのほどど……!!」


??「……あっはっは!! そんな滑舌で良く今まで続けられたねぇ」

小鳥「うぅ…………」

??「あたしの事は先輩って呼んで。 名前で呼んでも良いけど、やっときた後輩だしさ」

小鳥「はっ、はい。 先輩!」

??「先輩、うんうん良い響きだ。 社長、もっと後輩くださいよ!」

高木「そうは言うがね君ぃ……」

??「ははっ、冗談ですって冗談。 さ、早速やろうか。 パソコン使ったことある?」

小鳥「あ……、はい!!」




先輩「…………随分と打つの早いね、なにかやってた?」

小鳥「あ、いえ、インターネットはするんですけど……」

先輩「インターネットかぁ、例えばなにすんの?」

小鳥「趣味でHPを……、あぁいやなんでもないです!!」

先輩「ふぅん、今度教えてよ」

小鳥「む、無理ですすいません!!」

先輩「なんで?」

小鳥「そ、それはぁ~……、人に見せられない内容と言うか……」

先輩「……? ごめん、ちょっと聞き取れなかったんだけど……」

小鳥「な、なんでもないんですぅ!!」

先輩「???」

小鳥「あの趣味だけは絶対に見せられない……!!」

先輩「あの趣味……?」

小鳥「なんでもないですっ!!!」




先輩「アイドル辞めたんだし、男とか作ったりしないの?」

小鳥「……先輩は、どうなんですか?」

先輩「残念でした、結婚して子どもも居るよ」

小鳥「え゛ぇ!? だって、指輪……」

先輩「仕事中にしないよ、無くしたくないし、来客も少ないからね」

小鳥「えぇ……、先輩は仲間だと思ってたのに……」

先輩「あたしを何歳だと思ってるのさ。 これで独身だったら目も当てられないって」

小鳥「え、20後半くらいじゃないんですか?」

先輩「…………子ども、もう高校生入ったんだけど」

小鳥「え゛えぇええぇぇ!??!? おめでとうございます!!!」

先輩「もう40行くんだけど」

小鳥「えええええ!??!? えっ、わっ、若っっ!!!」

先輩「ははは、ありがとね」


小鳥「ずるい……、神様ってずるい……」

先輩「アンタもすぐ結婚出来るって!!」

小鳥「出来るわけないじゃないですか……、私こんな趣味なのに……」

先輩「………………仕方ないねー、よし!!」

小鳥「…………?」

先輩「もし結婚できなかったら、うちの子を貰ってよ!!」

小鳥「………………へ?」

先輩「気立ても利くし、あたしに似て熱い所もあるから良いと思うよ。 どうよ!」

小鳥「………………えぇ~」

先輩「喜びなよ!!!!!!!」






小鳥「先輩って、ここに来てどれくらい経つんですか?」

先輩「そうだねぇ……。 あの子が生まれて、ちょっと家計が危なくなってだから、十年くらい?」

小鳥「へぇー、長いんですね。 夫さんとはどうやって出会ったんですか?」

先輩「グイグイ来るねぇ……」

小鳥「良いじゃないですか、折角なんですから」

先輩「……んー、学校の同級生。 中学からだったかな、腐れ縁だよ」

小鳥「へぇ~……、良いなぁ。 私そういう青春無かったなぁ……」

先輩「まぁまぁそう暗くなるんじゃないよ、言ったろ?」

小鳥「先輩のお子さんを、ですか……?」

先輩「そうそう、だから気を落とさないで。 余計貰い手が居なくなっちゃうよ?」

小鳥「やめてください」

先輩「ははは……。 そうだ、今度はあたしから質問して良い?」


小鳥「あ、良いですよ? でも、聞くことありますかね?」

先輩「……ズバリ、アイドルを辞めた理由とか」

小鳥「ドストレートですね!!」

先輩「そりゃ気になるだろ、この前社長にも止められちゃったし……」

小鳥「まぁ…………」

先輩「男が出来たわけでもないのに、普通の女の子に戻った理由とは、一体なんなんでしょーっか?」

小鳥「んー……。 そうですねぇ、やっぱあれに限りますね」

先輩「お? お?」

小鳥「…………普通の女の子が、伝説に敵うわけなかったって所ですかねぇ……」

先輩「……………………」

小鳥「…………どうかしました?」

先輩「アンタって、そんな顔も出来るんだね……」

小鳥「…………?」




小鳥「えーっと、えーっと…………」

先輩「………………」

小鳥「これはこうで、この書類はこっち? あれ、こっちだっけ……」

先輩「…………頑張るねー」

小鳥「そんな事言うんだったら手伝ってくださいよぉ!」

先輩「いやいや、今日はちょっと調子がね……」

小鳥「えっ、ホントですか……?」

先輩「日頃の無理が祟ったみたいで、ちょっとねー」

小鳥「だっ、大丈夫ですか!? 社長に言って、休むようにした方が……」

先輩「え゛っ、い、いやそれは大丈夫! 大丈夫だから!!」

高木「なにやら騒がしいが、どうかしたのかね?」

先輩「げっ」


小鳥「あっ、社長!! 先輩の調子が悪いみたいで……」

高木「………………君ぃ」

先輩「…………てへっ☆」

小鳥「……???」

高木「小鳥君を騙したって私にはその手には乗らんぞ? 仮病はやめたまえ」

先輩「へいへい、解りましたよー」

小鳥「…………仮病?」

高木「んん゛っ、彼女は度々こうして人をからかう時がある、あまり本気にしてはいけないよ?」

小鳥「………………心配して損した」

先輩「あっはっはっはっは!!!」




先輩「アンタ、結構仕事できるようになってきたんじゃない?」

小鳥「そ、そうですかね?」

先輩「どう、これ付けてやってみる?」

小鳥「あ、いっつも思ってたんですけど、そのインカムって使い道あるんですか?」

先輩「あるよー? 電話から回すことも出来るから、書類とかパソコン打ちながら応対出来るし」

小鳥「……でも、電話を作業場の近くに置けば良い話ですよね」

先輩「電話線が届くかわかんないし、片手塞がるでしょ」

小鳥「そうですけど……」

先輩「何でそんな頑なに受け入れようとしないのかねぇ」

小鳥「いや、そういう訳じゃないですよ」

先輩「今度発注しといてあげるよ、きっと似合うよ~」

小鳥「えぇっ、良いですよそんな!」

先輩「いいのいいの!! 高木社長も何も言わないって!」

小鳥「それが逆に不安なんですけど!」





小鳥「えっと、この書類はこの棚。 今日中にやらなきゃいけないのは……」

先輩「……うんっ、大分サマになってきたんじゃない?」

小鳥「……へ? 何がですか?」

先輩「アンタ一人でもこの事務所、やっていけそうな気がするんだよね」

小鳥「そんな…………」

先輩「ここに入って何年だっけ? 随分と成長したよね」

小鳥「褒めたって何も出ませんよ?」

先輩「事実だよ。 ほら、今のあたし手持ち無沙汰だし」

小鳥「仕事してないだけなんじゃないんですか?」

先輩「アンタが全部仕事持って行ったんだろ~?」

小鳥「じゃあいくつか分けましょうか、助かります!!」

先輩「えっ、いや今日はちょっと調子が」

小鳥「もう騙されませんよ、ほら!」

先輩「あー……。 随分と765プロに慣れちゃってまぁ……」

小鳥「誰かさんのお陰ですよ? ふふっ」


先輩「…………うん、もう大丈夫だ」

小鳥「へ?」

先輩「……あたしさ、そろそろ辞めようと思ってるんだ」

小鳥「………………まったまた、心臓に悪い冗談やめてくださいよぉ」

先輩「高校に入ったって子居たろ? もう卒業してさ、とあるツテで入社するところも決まってるんだ」

小鳥「…………本当、に?」

先輩「月日が経つのは早いよねぇ。 「俺が働くようになれば家も楽になる」ってさ、生意気なこと言って」

小鳥「……………………」

先輩「でも、確かにそろそろかな、とは思ってきてたんだ。 体の衰えもあるけど、アンタの成長を見てさ」

小鳥「で、でもそしたら私一人だけになっちゃうじゃないですか!!」

先輩「高木社長が居るでしょ、アイドルの子達だってもうじき来る。 高木社長が良い子達を見つけた、って張り切ってたよ」


小鳥「で、でも事務員は私だけになるじゃないですかぁ!!」

先輩「高木社長が補充入れてくれないってちゃんとわかってる発言だねぇ……、あたし悲しくなってきたよ」

先輩「まぁ……、なんだ。 アンタはもう一人前だよ」

小鳥「先輩…………」

先輩「今更あたし抜きじゃ無理ー、なんて言わせないよ? …………これももう、いらないね」

小鳥「あ…………。 インカム……」

先輩「置いとくよ、これ。 アンタのが壊れたら代わりにこっちでも使えば良いじゃないか」

小鳥「ダメですよ……。 だってそれ、使い古されてボロボロじゃないですか……」

先輩「それもそうだね、あっはっはは!!」

小鳥「そうですよ……、あはは……」

先輩「………………」

小鳥「…………先輩」

先輩「ん?」


小鳥「私、アイドルやってましたけど、その時は少ないけどファンっていう仲間が居ました」

先輩「うん」

小鳥「けど辞めたとき、その時私の仲間は居なくなって一人ぼっちになっちゃって……」

先輩「……それであたし?」

小鳥「はい、先輩が事務員になった私の初めての仲間でした。 ……今度は私の番なんですね」

先輩「………………」

小鳥「アイドルになろうとしている子達の、初めての仲間に私がなってあげなきゃなんですよね」

先輩「…………こりゃ驚いた」

小鳥「どうか、しました?」

先輩「さっきまで「先輩先輩ぃ~」とか言ってた子の発言とは思えないね」

小鳥「…………折角真面目な話してるのに!!」

先輩「ははは!! でもそっちの面構えの方がずっと良いよ。 あたしの未来の娘になるんだしね」

小鳥「まだ引きずってるんですか!?」

先輩「あたしが辞めるまで彼氏のかの字も無かったんだし、もううちの子になるのは確定だろうからねぇ」

小鳥「大きなお世話ですよ!! ……でも、顔も趣味も解ってない人とはちょっと……」

先輩「そこらへんは抜かりなし、もうじき会うことになるから♪」

小鳥「…………へ?」


・ ・ ・ ・ ・


小鳥「…………なんて事があったの」

律子「…………つまり、私達が765プロに来る少し前ってことですか?」

春香「結局その息子さんとは会ったんですか!?」

真「も、もしかしてもう付き合っちゃったりしてるんですか!? そ、それとも結婚んん!?」

伊織「というか、私達が入った時少しくらいは説明しなさいよ!!」

P「お、落ち着け落ち着け」

小鳥「皆いっぺんに話しかけないで! えっと、伊織ちゃんのなんだけど」

伊織「なによ」

小鳥「私が先輩の事を思い出して落ち込んだら、この世界に入ったばかりの皆を余計不安がらせると思ったからこの話をしなかったの」

伊織「………………」

小鳥「もちろん、伊織ちゃんがその程度で不安がるような子じゃないのは解ってるんだけど、ごめんね?」

伊織「べっ、別に謝って欲しいとは一言も……」


小鳥「この伊織ちゃんの問いで、律子さんも納得してくれますかね」

律子「……はい、大体は。 というか伊織の質問が私の言いたかったことだったんで」

小鳥「えっと、じゃあ春香ちゃんと真ちゃんの質問についてなんだけど……」

春香・真「はいっ!」

小鳥「息子さんと会ってるというか、ほぼ毎日顔を合わせてます」

春香「うわぁ……、凄い」

P「………………小鳥さん、俺もう帰って良いですか?」

小鳥「まぁまぁ」

真「ほぼ毎日……!? もしかして、結婚してるんですか!?」

小鳥「うーん、もうすぐ結婚って所かな? ほぼ毎日会ってるのは仕事場でだし」

P「…………………………」

春香「仕事場……?」

真「って、もしかして…………」


P「…………………………実は」

美希「社長?」

P「違ーーーよ!!! 俺だよ!!!」

全員「ええええええええええ!?」

小鳥「黙っててごめんね、皆最近忙しいみたいだったから……」

雪歩「え、でもそれと今回の大掃除に何の関係が……?」

真「も、もしかして寿退社……!?」

小鳥「そんな事はしないわよ、皆を放っておけないもの。 でも、その、ちょっとね?」

千早「でも……? 何かあったんですか?」

小鳥「いや、そのあの、ね? やっぱりお休みは必要じゃない、女の子には」

亜美「女の子……?」

真美「女の子……」

あずさ「女の、子…………」

やよい「小鳥さんは大人の人ですよねっ!!」

小鳥「やめてそんな目で見ないでっ!!!」


P「えー……、まぁなんだ。 社長に聞いた話によると、結婚にかこつけて長期休暇をもぎ取ったらしい」

律子「長期……、休暇ぁ……?」

小鳥「え、あぁ、まぁそのハイ」

律子「今765プロが忙しいって、自分で言いましたよね……?」

小鳥「でも最近徹夜続きなんです!! 寝たいんです!!!」

律子「問答無用!! 休みなんて今度のライブが終わってからです!!!」

小鳥「パッ、パワハラ!! パワハラですよ!!!」

律子「事前に相談せずに長期休暇取るような非常識な人に言われたかないですねぇ!!!」

小鳥「ぐうの音も出ない……っ!!!」

律子「さぁ帰りますよ!! 大掃除はまた後にするわよ、みんなー!!!」

亜美・真美「「アイアイサ→!!」」


春香「うぅん……、良かったのかなぁ」

千早「今はライブの事に集中するべきよ」

真「千早に賛成かな。 早くレッスンに行こう!」

響「しっかし、まさかプロデューサーがぴよ子と結婚なんてなー」

P「俺もビックリだよ、お袋から「アンタより年上だけど、良い子がいるんだよ!」とか言われてなぁ」

貴音「断りは、しなかったのですか?」

P「いや、その前にお袋のツテでここで働かせてもらうって言うのが決定しててさ。
  「この縁談を断ったらこの話は無しにするからね!」って脅されてなぁ」

伊織「ひどい親ね……」

P「まぁ、小鳥さんを放っておけなかったんだろ。 お節介焼きだからなぁ、お袋」

雪歩「プロデューサーにソックリなんですね」

P「えーーー!! そんな事ないだろやめてくれよー」


美希「照れちゃってカーワイーの♪ ……あーあ、でも小鳥に先を越されちゃった」

あずさ「小鳥さんよりも……、って思ってたのだけれど……」

美希「あはっ☆ あずさも小鳥くらいの歳には結婚できるの!!」

あずさ「美希ちゃんやめて……!!」

P「ゆっくり出来るのはもう少し後になりそうだなぁ」

やよい「プロデューサーも、プロデューサーのお母さんみたいにいつか辞めちゃうんですかぁ……?」

P「ん? 俺は生涯プロデューサーだよ。 お前らが全員やめたらどうなるかは解んないけど。 だから今は……」

小鳥「プロデューサーさんっ!! 助けてください、恋人のピンチを救ってください!!!」

律子「キリキリ歩きなさーい!!」

P「立ち止まってる暇なんか無い!!」


小鳥「いや良い話しで終わらせようとしてないで助けて!!!!」



おしまい

ここまで読んでくださって有難う御座います。

めためた遅くなってしまった。小鳥さんごめんよ。

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