美波「ほら！ ほら！」

Ｐ「いや、ダメだって。落ち着いて美波」

美波「私は落ち着いています。その上でやっているんです」

Ｐ「余計に悪いって……あ」

美波「背中が壁についちゃいましたね。もう逃げられませんよ？」

Ｐ「逃げるとかそういうんじゃなくて……」

美波「心のどこかではめちゃくちゃにしたいって思ってるんじゃないですか？」

Ｐ「思ってない思ってない！」

美波「本当ですか？」

Ｐ「本当！」

美波「じゃあこのくらいはボディタッチの範疇ですよね」

Ｐ「あっ！」

美波「やっと触ってくれましたね」

Ｐ「いや無理矢理手を……」

美波「みなみ嬉しいっ！ 続きはこっちでしましょう」

Ｐ「ダメっ！ 本当にダメだから！」

美波「プロデューサーさんは美波としたくないんですか？」

Ｐ「それは、その……」

美波「我慢は良くないですよ！ さあこっちに来てください」

Ｐ「やっぱりダメ！」

美波「あっ」

Ｐ「あ、ごめん。強く引っ張りすぎた」

美波「いえ、いいんです。それにちょっと強引な方が私は好きですよ？」

Ｐ「だからそうじゃないって」

美波「もうプロデューサーさんは堅いですね。こんなに誘っても頑なに断るなんて」

Ｐ「だって！ 俺達はプロデューサーとアイドルだぞ！？」

美波「それがどうかしたんですか。私は気にしません」

Ｐ「俺が気にするの！」

美波「どう誘っても受けてくれませんか？」

Ｐ「受けません」

美波「しょうがないですね……ん！」

Ｐ「……」

美波「私の気持ち伝わりましたか？」

Ｐ「伝わったけど……」

美波「女の子にここまでさせておいて何も無しはないですよね？」

Ｐ「何も無しって……」

美波「分からないわけないですよね？」

Ｐ「……」

美波「分からないんですか？」

Ｐ「そ、そう。分からない」

美波「じゃあ教えてあげます！！」

Ｐ「うあっ！？ やめろ美波！」

美波「何を言っても私がプロデューサーさんの上に乗ってる限り無駄ですよ？」

Ｐ「ここは事務所だぞ。誰か来る……」

美波「誰かが来たら見せつけてあげましょう。私達、こーんなにラブラブなんですよって」

Ｐ「ちょっとそれは不味いって」

美波「はいはい、プロデューサーさんの時間稼ぎに付き合うのもそろそろやめましょう」

Ｐ「時間稼ぎってなんのことだ？」

美波「気づいてないとでも思ったんですか？ 上手いこと会話を繋げて誰かが来るまで耐えるつもりだったんでしょ？」

Ｐ「……」

美波「浅はかですね。力づくで抵抗すればこんなことになる前に逃げられたのに」

Ｐ「……」

美波「やっぱり期待してたんですね。えっちなプロデューサーさん」

Ｐ「ほんとにやる気なのか？」

美波「はい。じゃないとこんなことしませんよ」

美波「じゃあズボン脱がしますね」

Ｐ「ん、ぬぅ」

美波「必死にズボンを脱がされないように抵抗して可愛いですね。でもごめんなさい」

Ｐ「あ……」

美波「ヘアゴムが短いので痛いかもしれませんけど我慢してください。腕を縛っちゃうとプロデューサーさんも何も出来ませんよね」

Ｐ「……」

美波「よいしょっと」

Ｐ「うぅぅ」

美波「あら、やっぱり大きくなってるじゃないですか。素直に言えばいいのにプロデューサーさんはツンデレさんですね」