妹「ぶっちゃけこれ、現代の割烹着だよね?」
兄「そうだな、様相としてはビクトリア朝中期だが、コスプレ喫茶のなんちゃってメイドとは一線引く、伝統的なメイドスタイルだ」
妹「…ふむ、気に入ったよ」
兄「それはなによりだ」
妹「さて、せっかくなので夕食はこのまま作っても?」
兄「…お前の誕生日プレゼントだ。好きに使ってくれて構わん」
妹「そうか、では早速」
兄「まあ、フリル汚れには気をつけろよ」クスクス
妹「ああ、兄上からの贈り物だ。大切に使わせて頂く」
兄「…………」
妹「では、兄上はテレビでも見て待っていてくれ。今夜は抜群のイギリス料理だ」
兄「おう、期待してるぞ」
妹「~♪」
タッタッタッ…
兄「…………」
兄「…はて、イギリス料理?」
兄「いや、今は雑念を捨てねば」
兄「…今の俺のミッションは、あの女を、普通の女の子らしく矯正すること」
兄「それが、あの女の『本当の兄貴』からの依頼だ」
兄「……………」
兄「…やはり、『現代日本の女の子』というジャンルに関し、参考例をニ○動に求めたのは失敗だったか…」
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