男「番長高校に行く」友「は?」(31)

~教室~

男「俺、ようやく決めたよ、志望校」

友「」モグモグ

男「番長高校に行く」キリッ

友「何度も言うな、分かったから!黙って弁当食ってろ!」

男「分かった、いきさつを話そう」

友「俺の言ったこと聞いてる?」

~男の回想~

先生「お前…行く高校は決めたか?」

男「いや、俺は中卒で働くんだ」

先生「今時中卒で働くなんて無理だ、それに成績も悪いぞ」

男「いいじゃん別に」

先生「はぁ…分かった。お前にぴったりの高校がある」

男「なんだよ」

先生「この学校を自分の腕っ節でシメて、てっぺんをとるんだ」

男「…」

先生「そうすれば、番長高校へ推薦で入れるぞ」

~教室~

男「という訳で」

友「いやいやいや、なにその話、マジで言ってるの?お前の夢だろ、それ」

男「それでな、学校で一人ずつしか行けないんだってよ。学校をシメた事を証明して、担任、教頭、校長に認めてもらえば行けるんだとさ」

友「よし分かった。黙ってメシを食ってろ」

~翌日~

先生「うーっす」

生徒達「はよーございます」

先生「ホームルーム始めんぞー。まず先生の連絡」

先生「今日の面接練習は中止だ、めんどくせえから」
エー
コンシュウズットジャン
オレマダヤッタコトナイヨ
テッペントルゼ

先生「みんなから連絡なんかあるかー」

男「はいっ」

先生「おう男」

男「俺は、この学校のてっぺんとるんでよろしく」
ザワザワ
ウワ、ナニイッテンノ
ドキュンマルダシ
キメェマジデ

先生「頑張れよ、男。ということで、ホームルームは終わりだ。俺の今日の授業は自習な」

男「ぬっふっふっ…やるぜ、てっぺんとるんだ

友「なんか先生おかしくなってないか?」

ピーンポーンパーンポーン

校内放送「えー3年d組、友君、職員室まで来てください」

友「なんだ?」

~職員室~

友「先生、なんですか?」

先生「ああ、お前、男と仲がいいだろ」

友「はい」

先生「男、番長高校に行くから、見守ってやってくれ」

~教室~

友「どうしてこうなった」

男「おう、来たか。てっぺんをとったと証明する人がいなきゃダメらしいからな」

友「勘弁してくれ」

~廊下~

男「とりあえず俺のクラスはシメたな」

友「女子以外はボコボコだよ、これで停学にならないとか終わってんな」

眼鏡「待て、お前」

男「誰だ?」

眼鏡「俺は、3年c組のトップだ」

眼鏡「お前、番長高校を狙ってるらしいな」

男「そうだよ、どうした?」

眼鏡「悪いが、番長高校には俺が行くに相応しい…」

友「こいつ成績トップの奴だよな、マジかこの展開、マジかこの学校」

眼鏡「ここじゃ場所が悪い、校庭で会おう」

男「のぞむところだ、友、来い」

友「マジかマジか」

~校庭~

眼鏡「お前を倒せば、実質d組はシメたも同然って訳だ」

男「俺もお前をぶっ飛ばせば、c組をシメたと同じになるな」

眼鏡「ふふっ、舐めるなよ…キックボクシングの強さ、教えてやる」

男「ほほう、…さっさと来いよ」

友「え、えーと、それじゃ…ファイトッ!」カーン

眼鏡「そらっ」ブオッ

男「左ハイキック…遅いな…ぐうっ!?」ミシミシィ

友「ローキック!?次は本命のハイが来るっ」

男「ミドル…キック」ガクッ

眼鏡「ガードが甘い…その程度か」

友「お、男!」

男「…へへっ、燃えて来たぜ」メラメラ

眼鏡「なにっ、奴の体から火が!?」

男「ファイヤー!」ゴオッ

眼鏡「なんて熱だ!熱い!メガネが溶けるぅ!」ドロッ

裸眼「み、見えない」ヨロヨロ

男「食らえ、デコピン」ピシ

裸眼「ぎゃああああああああ!!」ドカーン

男「終わったか」

友「ついていけないよ」

友「なんで体燃えてたの?なんでアイツ爆発したの?ていうか死んだんじゃね?」

男「これで、c組はシメたな」

男「次は、a組とb組か」

~翌日~

男「今日は日曜日だ」

男「メール?だれだ」

男「俺はb組をシメてるモンだ。12時に学校の屋上でタイマンしよう、か」

男「友を呼んで行くか!」

~学校の屋上~

友「ふざけんなよ、今日は日曜日だぞ男…」

男「お前が…b組の…!」
地味「ああ、そうだ」

男「パッとしないな」

地味「黙れ」

男「じゃあ友、ゴング頼む」

友「昨日もそうだけど、いつの間にか俺ゴング持ってんだけど」カーン

地味「行くぞっ」ガッ

男「くっ、チョークスリーパー!?」ギリギリ

友「パッとしない技だな」

地味「」ブチッ

地味「どりゃあああ!」グオッ

男「うおっ」

友「フロントスープレックスだ、急に派手な技だな」

男「おい友、なにしてくれてんだ」ドゴーン

男「痛いなオイ」

地味「まだだ!」グイッ

地味「うおおお!」グルングルン

友「ジャイアントスイングだ」

男「目が回るっ…」オエッ

地味「飛んでいけぇ!」ブンッ

男「うわっ、落ちる!」ピュー

友「ここ3階だぞ!男が死ぬだろ!何やってんだ!」

地味「黙れ!君が僕を馬鹿にするから!」

男「ただいまー」

友「えっ、階段から普通に来た」

地味「なにっ」

男「お前の技、なかなかだったぜ…だがな、威力が全くない…そう、見た目だけだ」

地味「貴様ぁ…」

男「最初のチョークスリーパーが一番効いたぜ」

男「お前は最も、派手になるべきだ!ドンキでオシャレグッズを買ってきたぜ!」

友「落ちて戻って来たの数秒だよな」

男「食らえ、俺流ファッションセンス」ヌガシヌガシ

地味「やっやめろ!何をする!」ヌギヌギ

友「お前も脱いでるじゃん」

男「名付けて…屋上に吹き抜ける、無敵の俺旋風」チャキーン

地味「うわっ…これは…」

地味「痛すぎる雰囲気イケメンだぁぁぁ」ドカーン

友「慣れてきたよ俺」

男「熱いケンカだったな」

友「ケンカなのか今の」

~翌日、通学路~

男「おう、友」

友「男か…俺疲れたよもう」

男「なにがだよ、あともうちょっとでてっぺんとれるぜ?」

友「はあ…」

「待てよ」

男「だれだ?」

騎士「俺の名はナイト…a組を守りし者だ」

友「キラキラネームかよ」

騎士「近々、君は我がクラスに襲撃に来るだろう…」

騎士「そんなことは、僕が許さない」

男「はいはい」

友「マジか、こいつも重傷だ」

騎士「今日の昼休み…体育館で決着をつけよう」

~体育館~

男「居たぞ」

友「甲冑来てるよナイト君」

騎士「来たか」チャキッ

友「剣持ってるし」

騎士「我が剣のサビにしてくれる」

友「ゴング鳴らすか」カーン
騎士「天龍滅剣!」ズバァ
男「がはぁっ…」

友「うわっ、マジで切りつけたし」

男「」ピクピク

友「えっ…マジで?男、死んでないよな?」

ゴゴゴゴ

男「前世の魂が乗り移ったぜ」スクッ

友「あれっ、男も甲冑着てる、早着替え?」

騎士「まだ立つか!行くぞ!」

男「来るがいい」

騎士「天龍堕落刃!」

男「甘い」キィン

騎士「天龍極破陣!」

男「遅い」キュィン

騎士「天龍覇気呪殺斬!」

男「そろそろ本気を出すか…」

男「肩パン」バキャア

騎士「うぎゃあっ」ガシャアン

友「パンツ一丁になった!魔○村かよ」

男「からのうめぼし」グリグリィ

騎士「うわあああああ」ドカーン

友「お約束だな」

男「ふうっ、鎧を脱ぐか」ヌギヌギ

男「アイツは重傷だったな、もう治らないくらいに…合わせるのも大変だったぜ」

友「全部演技なのかよ」

男「これで学校をシメたことになるな」

~職員室~

男「先生!学校シメたぜ!証人は友だ!」

友「ええ、まあ見てました」

先生「そうか…実はな、まだシメてないクラスがあるぞ」

男「な、なんだって!」

先生「…z組だ」

友「そんなのあるんだ」

男「聞いたことないぞ、先生!」

先生「案内してやる、来い」

男「こんな地下に…」

先生「頑張れよ、男…ここはどうしようもない悪の巣窟だ。俺はパチンコしてくる」

友「勤務中ですよね」

男「行くぞ!」ガチャリ

dqn「いらっしゃ~い」ニタニタ

友「うっ、これは」

友「みんな…ボロボロだ、なんて酷い」

dqn「ひさびさに楽しいケンカが出来そうって言うんで、居ても立ってもいられなくてヤッちまったよぉ」ニタニタ

男「外道だな」

dqn「ヒャハッ」バッ

友「不意打ち!?」

男「ぐっ、なんて重いバンチだ」ガッガッ

dqn「どうしたどうしたぁ」ブンブン

男「仕方がない、本気を出そう…はあっ!」ギュイーンシュインシュインシュイン

友「えっ、金髪になったし、なんかオーラ出てる」

dqn「お前も出来るのか、なら俺も、ヒャハッ」ギュイーンシュインシュインシュイン

友「お前もか」

男「か○は○波!」ドォン

dqn「波動拳!」

友「なんか違ぇ!しかも隠す気0かよ!」

カッ

友「学校吹き飛んじゃたよ、世紀末かよ」

男「はあっ」ギュンッ

dqn「オラァッ」ギュンッ

ガッドカッバキッ

友「空中戦になってるし、人外だなマジで」

男「うわっ!」ピューン゙ゴシャッ

友「瓦礫に埋もれた!」

dqn「もう終わりぃ?」ニタニタ

男「くっ、こうなったら」バッ

男「みんな、いや、友!俺に元気を全部分けてくれ!」

友「俺指定!?しかも全部!?」

男「元気○!」ゴオオ

友「俺、具現化出来るほどの元気もってかれたんだ」

dqn「いやだぁぁぁぁぁ」ドカーン

男「勝った…」

友「雑だなおい」

先生「おっ、学校無いじゃん、今から俺がこの土地の持ち主だな」

男「先生、これで全員だろ」

先生「ああ、そうだな…おい、まだ居たぞ」

男「あっ忘れてた」

友「えっ」

友「勘弁してくれぇぇ」ドカーン

こうして、男は無事に番長高校へ入学した!その先に待ち受ける新たな戦いとは…!?



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