男「隣席の少女は化け物」(88)

先生「~~であるからしてー、ここを入れ込むと」

女友「隣のクラスのギャルちゃんが、マニキュアバレたらしいよ」

女「うわ、キツいね。ならカラオケは」

女友「ポシャン」

女「えー、いい男ー」ガーン

根暗「フヒッ 死ね。死ね。敵軍死ね」カチカチ

チャラ男「そー、最近彼女が不機嫌でさ」

男「・・・暇だ」

根暗女「・・・・」ペラッ

男(読書中か)チラッ

男(地味なコイツが読む小説って、相当面白くなさそうだ)ジーッ

根暗女「何か用?」

男「消しゴムを貸して」

根暗女「真っ白なページで、何を消すのかしら」

男「落書きかな」

根暗女「貸さない」

男「素っ気ないな」ハァ

根暗女「堕落した人間だけに対する調和だわ」

男「その態度だと、モテないぞー」

根暗女「うっさい」

男「お、切れた?」

根暗女「だまれ!」

男「・・・」

男「カキカキ」

根暗女「口で話すものではないわ」

男「見て、ドル通貨描いた!」

根暗女「突っ込まないわよ」

キーンコーンカーンコーン

先生「先程の範囲は試験に出るので」スタスタスタ ガラッ

男「退屈だな。学校が無くなって欲しい」

根暗女「学校は勉強する施設よ、紛失すれば日本の損害は馬鹿にならないわ」

男「誰でも思う願いじゃない?」

根暗女「勉学の他に求めてないから、破壊衝動は浮かばない」

男「衝動って」ドンビキ

男友「それは俺も思う」

男「学校来てたんだ」

男友「馬鹿な事言ってる場合じゃない、そばの券が無くなるよ」

男「ああ。うん、それじゃな」

根暗女「・・・」

男友「・・・」ドン

根暗女「私の机に恨みがあるの」

男友「調子のんな」

男友「ふん」クルッ スタスタスタ

根暗女「・・・」ペラッ

はよ

男友「男知ってる?」

男「男知らない」

男友「良い物に混ざったら微妙になって、悪いものと混ざっても後味悪くなるだけ。なんだよ」

男「頭良いなお前は、でもそば食わせろ」ジュルジュル

男友「つゆこぼしてるー」ケラケラ

委員長「男くん」ヒョコッ

男「はいさい」

委員長「今日空いてる?」

男「何時も退屈」

男友「オタサーの姫が喚いてる」

委員長「言葉が下品ですよ」ギロッ

男友「立場乱用お疲れ様です」

男「飯がマズくなるなあ」

男(根暗女、弁当なのかな)

男「一緒に帰れなくて残念だ」

男友「無視すれば良いよ。真面目過ぎて皆から引かれてるのに、気付かないバカなんて」

男友「約束してる事も、忘れるんじゃない?」クスクス

男「俺の学園生活は、この一年。お前としかいない気がする」

男友「何それ、マジでキモい」

男「俺はお前が分からない」

キーンコーンカーンコーン

男「また会いましたね」

根暗女「学校ですからね」

男「勉学以外求めないのでは?」

根暗女「低めな理論を広げるのね」

男「何をおっしゃいますやら」

根暗女「シルクロードをノートに書くのやめなさい」

男「お題をください」

根暗女「数二」

男「それは今、あっている授業ですね」

根暗女「凄い。貴方に記憶力あるのね」

男「馬鹿にしないで頂きたい。問題を出せば答える」

根暗女「(√2)*は」

男「2!」

根暗女(何だと)

根暗女「1+1は」

男「2!」

根暗女「リーマン予想」

男「2!」

根暗女「・・・」

男「大体、あんたも勉強しなさいよ!」

根暗女「クッソキモいわぁ」

男「本を黙読してる方が何を」

男(あれ、全部書いてる)

根暗女「何か?」

男「あ、いや」

根暗女「リーマン予想の答えは?」

男「み、味噌汁」

>>6
ありがとう

ID変わったけど>>1です

男「ミソスープ ミソスープ」

根暗女「今の時限は答え合せみたいで、楽しいわ パズルみたい」

男「パズドラ!」

根暗女「うるさいわね」

男友「・・・」ジーッ

派手男「つーか、後ろの男と、根暗女うるさくない?」

ビッチ「思った。何調子乗ってるのって」

男友「・・・俺もそう思う」ムッ

キーンコーンカーンコーン

男友「男、帰ろうぜ」

男「合点承知」

男「じゃーな。根暗女」

根暗女「うるさい、死ね。クソ男」

男友「・・・あ。男「ゲーセンが俺を呼んでいる。いくぞ」

男友「分かった」

男「よし、走るぜ!」

タッタッタッ

根暗女「・・・・」

ガタン!

根暗女「・・・ ・・・ッッ!!」ビクッ

男「じゃーね。根暗女」フリフリ

根暗女「さっき言った」

男「手を振ってない」ニコニコ

根暗女「・・・」

根暗女「あっ・・・」

根暗女「・・・」

根暗女「・・・」フリフリ

男「よし、今度帰ろう。約束な」

男友「おい、忘れ物はどうした」ヒョコッ

男「今取ってきた」

委員長「何帰ろうとしてるの?」

男「」

一日目終了

委員長「大体、生徒会としての自覚がないのよ」

二日目開始

男「耳にタコ」

男友「なにそれうける」

委員長「鳥頭は黙ってもらえる?」

男「おはよう根暗女さん」

根暗女「いや、耳にオモチャのタコを嵌め込んでどうするのよ」

男「本当だ。誰だ、した人」

根暗女「男君じゃないかしら」

男「・・・」ニヤニヤ

根暗女「嬉しそうにしないで」

男「今から面白い話をしよう」

根暗女「邪魔しないでもらえる?」

男「人は寝てるうちにゴキブリを何匹か食べてるらしいよ」

根暗女「・・・」

男「嘘よ」モノマネー

根暗女「滅亡して死ね」

男「何の本を読んでるの?」

根暗女「貴方には分からない」

男「一回見せてみてよ」

根暗女「はい」スッ

男「『私を知らないで』?」

根暗女「儚くも繊細な、ジュブナイル作品だわ」

男「ふーん」

根暗女「興味ないのね」

男「おろーかな、ジュブナイール」

根暗女「?」

男「知らないかー」

根暗女「曲?」

男「amazarashi」

キーンコーンカーンコーン

男友「ねぇ。そんなに、俺の相手って暇?」

男「NO」

委員長「そば美味しいね」チュルチュル

男「yes」

男友「何で、委員長様がいるの」イライラ

委員長「ねー、今日予定ある?」

男「わり。パス」

委員長「何の予定があるの」

男「小説を探す」

委員長「・・・ ・・・」

男友「・・・ ・・・」

男「?」

男「消しゴム貸して」

根暗女「今度は何を書いたの」

男「根暗女」

根暗女「男君...」

男「男」

根暗女「?」

男「男」

根暗女「・・・」

根暗女「男。何で私なんかを」

男「かいてないよ」

根暗女「え?」

男「え?」

男「根暗女ちゃんは可愛いな!」

根暗女「穴があったら入りたい」

男「穴だと」

根暗女「イラァ」

男「阿呆は伝染する」

男『根暗女ちゃんは可愛いな!』

委員長「・・・」パキッ

委員長「何で、叶ったのに」

根暗(うわ。委員長、シャーペンへし折った)

キーンコーンカーンコーン

男友「さよなら」

男「ああ。ごめんな」

男友「べつに」

根暗女「珍しい事も、あるものね」

男「そう見られるのが嫌らしい」

根暗女「は?」

男「訳わからないよね」

根暗女「そうね」

男「整理整頓だな。それじゃ本探すから帰るバイビー」フリフリ

根暗女「ばいばい」フリフリ

根暗女(あれ)

根暗女(何か落ちてる)

男「・・・」ニヤニヤ

根暗女(あの時のオモチャ)

根暗女「しょーがないわね」

根暗女「待ちなさい」

男「オラ初めて仁王立ちされたゾ」

根暗女「落ちてた」

男「明日渡せば良かったんじゃ」

根暗女「い、いや。明日来るか分からないし」

男「そっか。ありがと」

根暗女「あ、あの」

男「今度は何」

根暗女「ほ、本分からないかも... だ、だから」

男「一緒に行こうか。俺わかんないや」

根暗女「うん!」

根暗女「こ、ここのね。本屋が初心者にもわかり易く、解説も載せて利用しやすい!」

男「へえー、白河三兎って言うんだ」

根暗女「そうなの!期待の新人さん!」

男「面白そうだな」

男「プールの底に眠るを買いました」

根暗女「お目が高い!」

男「なら私も漫画を教えましょう」

根暗女「漫画…」

男「これなんていい。同じ期待の新人」

根暗女「男が言うなら... ...」

男「これで漫画を克服しなさい」

根暗女「頑張る」

男「活字頑張る」

男「よし、俺送るよ。どこだっけ」

根暗女「え、流石に。そこまでは」

男「いいって いいって」

男「レディーファースト レディーファースト」

根暗女「いや意味違うから」

根暗女「そこの角を突き当たり」

男「へー、神社が建ってる。立派なもんだ」

根暗女「こっち」

男「なんで神社の中に入るんだ?」

根暗女「え、家だから」

男「キツネか。化かされてるのだな」

根暗女「だから送り迎え結構と当初に示したのに」

男「神社が家だったのだな」

根暗女「そうよ。それじゃ、またね」

男「また明日」

TV「今日未明、近年多発する通り魔事件が、全国区で確認されています」

男「・・・」ペラッ

男友『男知ってる?』

委員長『なんで帰ろうとしてるの』

男「・・・・はぁ」

男「面白いなこれ」

男「ハッ...ハッ...」タッタッタッ

男友「あ。おはーーー通り過ぎた、だと」

男「根暗女!」

根暗女「朝から騒がしい」シレッ

男「プールの底に眠る読んだ! まさか、あんな展開になるとは思わなかったよ。セミがいい性格してるよね。言っちゃ悪いけど中二...」

根暗女「うん」

キーンコーンカーンコーン

男「最近通り魔が目立つね」

根暗女「そうね。早く捕まって欲しい」

男「警察何してるんだろね」

根暗女「頑張ってると思うわ」

男「結果出てない空回りだなあ」

根暗女「そんなことない」

男「?」

男「ねぇ」

根暗女「・・・・」

男(怒らせちゃった)

キーンコーンカーンコーン

男「怒らせるようなことをした?」

根暗女「・・・」

キーンコーンカーンコーン

男友「今日は気分がいいよ」

男「つくづく、お前とは反りが合わないよ」

男友(そりゃあね)

キーンコーンカーンコーン

男「ごめんな。根暗女」

根暗女「・・・」

男「もう迷惑かけないようにする」

根暗女「・・・あ『キーンコーンカーンコーン』

\起立 礼 有り難うございました/

男友「今日はとても気分がいい」

委員長「奇遇ね私もよ」

委員長(やっと、効いてきたって所ね)

男友「関係は崩れる。それが今日だっただけさ」

男「うん」

男(根暗女...)

男(珍しく本を読まず、隠していた右腕に刻まれた怪我は何だ)

男(俺はお前のことを何も知らない)

男(思い返すと自分ばかり語っていた)

男(根暗女だって、心を開こうとしてた)

根暗女『うん!』

男(意固地になったのは俺か)

男(笑えない... あれ)

男(根暗女が、家の前にいる)

男「何で知ってるんだ」

根暗女「初めまして」

男「え 根暗女...?」

男(確かに根暗女ってより朗らかしてる)

男「えっと、どちら様で」

男(彼女の姉妹って可能性もある、自分で謝れないから下をこき使う。あるあるだ、多分それだ。よし身構える)

根暗女「根暗女」

男「ですよねー」

根暗女「お邪魔します」

男「あがって。両親は病院か仕事に行ってる」

根暗女「兄弟は?」

男「独り立ちした姉が一人」

根暗女「どこか悪いの」

男「今までの我慢がぶり返しただけさ」

根暗女「やっぱりか」

男「やっぱりって?」

男「何かあるの?」

根暗女「...今まで話してて、疑問に思ったことは」

男「無い」

根暗女「私と話して」

男「あ、継続設定なんだ」

根暗女「継続って何よ」

男「いや、髪も上げて雰囲気違うからさー」

根暗女「いいから、思ったことは?」

男「ねぇけど?」

根暗女「貴方ってそういう人よね」

男「え、何。馬鹿にされたのか」シュン

根暗女「真逆よ、でも今回は仇となったわね」

男「?」

根暗女「一言加えると、包容力を所持して身を任せるのが正解とは言い切れない。それは正義ではないからね」

男「正義って大きく出たな!」

根暗女「そんな事かしら。時期に分かるわよ」

ピンポーン

刑事「またですね。こんにちは」

男「一日ぶりです。また通り魔ですか」

刑事「ええ。ここ付近で集中的に行われてるので聞き込みを」

男「暑い中大変ですね。どうぞ中へ」

根暗女(慣れ親しい...。)

刑事「あら、彼女さんですか」

男「俺の自慢です」

根暗女「違います!!」

男「・・・」

刑事「では、これで」

根暗女「あれは貴方疑われてるわね」

男「何で?」

根暗女「言葉遣いから喰ってかかってたじゃない...」

男「そうか」

根暗女「貴方って無関心なのね」

男「何でだよ、関心あるよ」

男「俺は根暗女と仲直りしたいと思ってる」

根暗女「なっ。今そんなことじゃ」

男「いいから教えて... なんで怒ったのか」

根暗女「ハァ なら夜分に迎えに来るわ。起きてなさい」

根暗女「・・・」タッタッタッ

根暗女「・・・」キョロキョロ
俺「兵チェケラッチョ」

根暗女「あの」ヒョイ

俺「すべて投げ出し今すぐに」

根暗女「あの」コンコン

俺「君をこの手に」

根暗女「あのーーーあ、え?」

俺「フンラララ」

根暗女「歌詞わからないのかよ」

俺「ララルララ」

根暗女「ちょ。早く離れなさいよ!」

クッソワロタ


ミスがおかしい

根暗女「・・・」タッタッタッ

根暗女「・・・」キョロキョロ

男「兵チェケラッチョ」

根暗女「あの」ヒョイ

男「すべて投げ出し今すぐに」

根暗女「あの」コンコン

男「君をこの手に」

根暗女「あのーーーあ、え?」

男「フンラララ」

根暗女「歌詞わからないのかよ」

男「ララルララ」

根暗女「ちょ。早く離れなさいよ!」

根暗女「もう会わない」

男「ごめんてば、気分に乗って踊ったのは悪い」

根暗女「う、腕を掴んだこと。よ!!」

男「そんな臭うか」

根暗女「い、いや。そうじゃないけど」

男「何だよ俺とか抜かし出しそうな雰囲気出しやがって」

根暗女「やめろ」

俺「へいへーい」

男「へいへーい」

根暗女「遊んでないで行くわよ。敵は近い」

男(電波ちゃんだったかー)

根暗女「・・・」トコトコ

男「どこまで、いくの」トコトコ

根暗女「通り魔を倒す」

男「・・・え?」

男「お前まじで電波じゃないのか」

根暗女「電波? 意味分からないけど馬鹿にしないで」

男「勝手に切れて無断で危険に手を突っ込んで、てめぇふざけんなよ」

根暗女「は、あんた。 何を」

男「危険だって言ってるんだよ!」

男「俺の目が映るうちには、そんな行動をさせない」

ドカッ

男「ぐがっ」

根暗女「ならついて来るだけでいい」担ぎ

男「お前、通りで首周りが太いと」

根暗女「柔道やってない!」

男「降ろして頂けませんか」

根暗女「そのようなサービスはありません」

男「えー、ならおっぱい揉ませ『バキッ』」

男「前が見えねぇ」

根暗女「取り合えずげ現場に向かうわ。じっとしててね」

男「嘘付け。もし当てたら根暗女の好きなお菓子を買って見せる」スッ

根暗女「言ってくれたね。絶対だから」

男「ええ。期待してるよ根暗女君」カチコチ

根暗女「上司か」

根暗女「そろそろね」

男「え?」

根暗女(背丈は2メートル)

男(俺を降ろすと、根暗女は走って長身の男を貫いた。悶えていたが、帽子が落ちたところで息絶えた)

男「ひっ」

男「その、男の顔が...」

根暗女「そんな驚かないで、彼は妖怪よ」

男(根暗女も腕が、熊のようになっていた)

根暗女「ねぇ、突っ込んでよ」ニコ

男「許容範囲外だ」

根暗女「そうね。そうだね」

根暗女「正直、驚いた?」

男「ああ。面食らった。でも何で俺に話を…」

根暗女「それはこの事件に関連してるからよ」

男「え?」

根暗女「私は貴方と出会って分かったけど、周りを見て無さすぎだわ」

男「そうでもない」

根暗女「そうなの。普通気付いてるでしょ。自分の周辺で犯罪が起きてるって」

男「え?」

根暗女「だから警察が家に出向いたの。ぼろを出させるために」

男「そうだったのか」

根暗女「家を出たあとに、脇見も振らずかえってたわ」

男「・・・」

根暗女「あなたは変わった人」

男「お前に言われたくない」

根暗女「兎に角、知ってしまった以上後戻りは出来ないわ」

男「え、何が」

根暗女「現段階では幻想だけど、明日になれば確証を持てるわ」

男「何の話?」

根暗女「敵の組織よ。推測が当たれば敵は六人だけ」

男「ほぉほぉ」

根暗女「何時に無く真面目ね」

男「そりゃー、根暗女が狙われるかもしれないしなあ」

根暗女「・・・・」

翌日。

男「はっ 夢か」ガバッ

根暗女「夢じゃないわ」ペラッ

男「いや、根暗女が懐いてた」

根暗女「それは夢ね」

男「全く、授業中の夢なんて残酷だ」

根暗女「夢じゃないわ」

男「昨日通り魔倒したのは」

根暗女「わ私だって夢であって欲しかった」

男「現実味がないけどな」

根暗女「私もそう思う。でも現実よ」

男「あれ?」

根暗女「どうしたの?」

男「そういえば、俺が通り魔の可能性もあるのに、よく接触したね」

根暗女「貴方が強引に聞きたがってたじゃない」

男「そっか、そうだよな」

根暗女「・・・」

男「根暗女?」

根暗女「な、なによ」

男「ハァ。でも何で俺は狙われないの」

根暗女「恨み辛みは元々陰湿なモノよ。殺る事は理に叶ってるわ」

男「男らしくない」

根暗女「ふふっ かもね」

男「あっ 笑った」

根暗女「笑ってない!」

男「笑った!笑った!」

根暗女「笑ってないって言ってるでしょ!」

先生「授業中だ」ビシッ

男「はい」

キーンコーンカーンコーン

男「一緒にご飯食べよう」

根暗女「…男友君は?」

男「男友は最近付き合い悪い。隣席のチャラ男と同行してる」

根暗女「委員長さんは体調不良ね」

男「そ。良いだろ?」

根暗女「良いわ、聞きたいことって何?」

男「察しがよくて助かるよ」テクテク

根暗女「遠慮は要らない」

男「単刀直入に言うと、君は何」

根暗女「巫女よ」

男「質問終わったー」

根暗女「え、もっとほら。あるでしょほら!カモン」

男(聞かれたいのか)

男「今までの一番の失態」

根暗女「昼間に大通りで転けた事。スカートだったから最悪だわ」

男「・・・」

根暗女「・・・?」

男「なら、今日の朝飯は」

根暗女「朝飯は食べ…あッ ちが、違うわ!転けてとかじゃないわ!」

男「熊の手は何」

根暗女「流さないでよ!」

男(染まって来てる)

根暗女「巫女と言っても能力は無い。だから、借りてるの」

男「借りてる?」

根暗女「化物に、ね」

男「それの名残って訳か」

根暗女「そうよ。気味の悪いでしょ」

男「何て言えば良いのか、分からない」

根暗女「素直ね、そして注意を向けたと知った相手は、どんな反応するかしら」

『生徒の呼び出しをします。2年△組 男君 男君 至急職員室に来てください』

男「?」

根暗女(噂をすれば)

担任「大変だ」

男「どうしたんすか」タッタッタッ

キーンコーンカーンコーン

担任「男の両親が…倒れたらしい」

男「え?」

キーンコーンカーンコーン

病室。

男「・・・」

根暗女「見舞いに来た」タッタッ

男「有難うな」

根暗女「別に、三人目だろうし」

男「二人目だ」

根暗女「そう…」

男「なぁ、これも呪いなのか」

根暗女「うん。多分… いや、そうよ


男「そうか。少し、気が楽になった」

根暗女「・・・・」

>>64
感謝します

根暗女「男くん。もう休んだ方が」

男「…そうだな。今日ぐらい眠らせた方がいい」

男「…」スゥー

根暗女「?」

男「フゥー」

根暗女「深呼吸して、どうしたの」

男「良し、敵を倒そう」

男「根暗女、俺に力は無い。だから貸してくれ」

根暗女「強いのね」

男「強いよ。現にスマブラでは、ピカチュウで無双だ」

根暗女「ふふ」

根暗女「コチラから出向くとしても、相手の組織は巨大だから跳ね返されて終わりよ。アリ一匹が戦車を倒すようなものよ」

男「なら、いやそれでも何かしなくちゃ。俺が止めないと…」

根暗女「言っては駄目かもしれないけど、この呪いの特徴を掴めてきたわ」

男「是非言ってくれ。何か解決策になるかも」

根暗女「最初は無差別に起こる無機質なものと思ったけど、頃合を見計らい過ぎてるから意図的ね。貴方が注意を向けた順に襲われてる」

男「俺は、どうすれば」

根暗女「私に着いて来るだけで良いわ。危険だから無理はしないでね」

男「あ、ああ」

根暗女「それと他にわかった事がある」

根暗女「敵はわたし達の身近にいる妖怪グループだわ」

男「身近…都市伝説か…?」

根暗女「いつも通う所」

男「通う…学校…はっ」

男「学校七不思議か。内の高校には存在するって小耳に挟んだ事ある」

根暗女「それよ。一人は倒したから後六人ね」

男「あれ? 学校七不思議なのに、幽霊の一人は外出して俺の両親を襲ったのか」

根暗女「余り言いたくないけど、裏切り、憑依されてる人が行った可能性が高いわ」

男「そこは…考えたくない…」

根暗女「分かったわ」

男「明日は学校に行く。そこで話し合おう」

根暗女「承知したわ。それじゃ明日」


男「ああ…また明日」

バタン

男「…母さん、待ってて…決着付けるから」

男「調べた?」

根暗女「収穫無し…貴方も?」

男「本当だ。後六人だとしても、敵が明確じゃないと」

根暗「学校七不思議の花子さん…か」

男「・・・・」

根暗女「・・・・」

男「学校七不思議?」ガバッ

根暗「え。うん…興味ある?」

男「ある!」

根暗女「凄いわね」

根暗「それと俺の名前は地味って言うんだ。根暗じゃない」

男「おけ。地味、早速教えてよ」

地味「うん、七不思議と言うのは~~」



根暗女「どうする?」

男「今日に侵入する。そして一人を狩る」

根暗女「なら廊下女が妥当ね」

学校七不思議 その二

深夜二時に渡り廊下を歩いていると、窓から白い女がえがおで襲いかかる。

根暗女「こんばんは」

男「おう。時間通りだ」

地味「おーい」タッタッ

男「あれ、地味?」

地味「うん。侵入するとか…言ってたから…」ハァハァ

根暗女(目の前で話してたわね)

男(あちゃー)

男「時刻間違ってたら…」

地味「その時は…その時…」ハァハァ

地味「でしょ?」ニコッ

男「仕方が無い。行こう」

根暗女(ちょっと、どうするのよ)

男(邪魔になるけど、何とかなるだろ)

根暗女(分かってるじゃないの!)

男(彼がいないと、情報は手に入らない。現実を知って必死さを引き出すにはいいんじゃないか)

根暗女(勝手にしたら?)

地味「なんか…ごめんね」

男「良いよ別、先を急ごう」

地味「夜の学校ってワクワクするねぇ」

男「だな。理科室なんて行ってみたい」

根暗女「薬品で危ないわ」

男「お母ちゃんかよ」

ワハハ

根暗女「なによ」ムッ

根暗女(でも…いや、今は楽しもう)

スッ

地味「?」

男「何かあった?」

地味「目の前から女の人が」ユビサシ

男「根暗女」

根暗女「分かってる」サッ

地味「本当に存在するなんて」

廊下女「~あ~~♪」

男「…歌?」

根暗女「エラくご機嫌ね。今から成仏されるのに」

男「地味。目を瞑ってろ」

地味「え…こんな機会に」

男「パフェ奢るぞ」

地味「しょーがないね!」

男「邪魔物は消えた。思う存分暴れてくれ」

根暗女「任せなさい」バキバキ

男(根暗女…俺はお前より、寂しがり屋らしい)チラッ

地味「…?」ケハイカンジトリ

男「ご丁寧に耳も塞いでる」

廊下女「UFOの軌道に乗って貴方と逃避行♪」

根暗女「廊下女…学校七不思議のその二ですね」

廊下女「夜空の果まで歌おう…ん?」

根暗女「貴方を倒します」

廊下女「え、何。訳わかんない。訳わかんないんですけどォー!」キーン

男「ーーーッッ!!」

地味「え、な…耳鳴り?」

男(超音波か!)

根暗女「…フッ」

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