ﾄｺﾄｺ

理樹「やあ西園さん、今日も読書？」

西園「ちょうどいい所に来ましたね。……これ｣ｽｯ

理樹「これ何さ？…バッジかな？」

西園「今日はそれを一日中付けていて下さいね｣ﾀｯﾀｯﾀ

理樹「えっ、ちょっと何の話！？……行っちゃった……」

理樹(取り敢えず西園さんに言われた物を付けてみよう、特に害はなさそうだし大丈夫だろう)

ﾆｬｰﾆｬｰ

鈴「うりうり…」

理樹(鈴はまた猫と遊んでいた)

理樹「おはよう鈴」

鈴「い、いつからそこにいた！？お前ら逃げろっ！」

ﾆｬｰ

理樹(あれで隠せてるつもりなんだろうか……)

鈴「で、なんだ？」

理樹「いやぁ、そっちにいるのが見えたからさ…」


西園「今です｣ﾁｬｷｯ

ﾐｮｰﾝ


鈴「！？｣ﾊﾞﾀﾝ

理樹「えっ……？ど、どうしたの鈴！？」

理樹(鈴が急に倒れた！)

鈴「うにゅ……」



次のレスのコンマで判定
01が最低で99が最高。00になった場合は…？

理樹「鈴！大丈夫！？」

鈴「……死ねばーか」

理樹「ええっ！？」

鈴「勝手に体触るなアホ！この変態理樹！あっち行け！」

ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ

理樹「……どうなってるんだ…」





理樹部屋

理樹「って事があってさぁ…」

真人「そりゃまた随分嫌われてるな」

理樹「何か原因を探さないと…」

ﾐｮｰﾝ

理樹「えっ？」

真人「……｣ﾊﾞﾀﾘ

理樹「ま、真人！」

判定

真人「う、うん？」

理樹「まさか真人まで倒れるなんて…」

真人「なんか気分が悪いな…」

理樹「本当？保健室に行かないと！」

真人「いやいい…俺一人で行ける」

理樹「そんな訳にはいかないよ！」

真人「……うるせーな一人で行けるって言ってんだろ」

理樹「……っ…いや真人がそこまで言うなら無理には引きとめないけどさ…」

ﾊﾞﾀﾝ

理樹(鈴も真人も急にどうしたんだ…)

ﾋｭｳ…

理樹「ん？」

理樹(何故か窓が空いていた、真人が開けたのだろうか)





理樹「皆倒れた途端僕に冷たくなっていく…」

葉留佳「ヘイガーイ！何してるの？」

理樹「葉留佳さん…実はおかしな事になってさ……」






葉留佳「ふむふむ鈴ちゃんと真人君がか……こりゃ面白い事になってきた！」

理樹「こっちはちっとも面白くないよ…」

ﾐｮｰﾝ

ﾊﾞﾀﾝ

理樹「！？」

理樹(今確かに変な音が…っ！？)

葉留佳「……｣ﾑｸﾘ



判定

理樹「だ、大丈夫…？」

理樹(また嫌われたりしたら…)

葉留佳「あっ…あわわっ！｣ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

ﾄﾞｽﾝ

理樹(急に暴れたかと思ったら盛大にこけた！)

葉留佳「うぅ……｣ﾁﾗｯ

理樹(恥ずかしげにこちらを見ている)

葉留佳「あのっ…ご、ごめんね理樹君…その…余りにも顔が近かったから意識しちゃって！」

理樹「い、意識ってなんのさ…」

葉留佳「やはは…そういう事を女の子に言わせるのはちょっと駄目だよ…？」

理樹「ええっ？…あ…うん……ごめん｣ﾄﾞｷﾄﾞｷ

理樹(なんでか分からないけどなんというか、今日の葉留佳さんは凄く…その…可愛い。上手く説明出来ないけど今の照れ隠しの苦笑いもかなりグッときた)

すまん、明日ちゃんと書くから！事情があって今日はこれで終わり！

葉留佳「あのさ…今日の夜にまたここに来てくれないかな？…なんて」

理樹「それって…」

葉留佳「や、約束したからねー！ばいばーい理樹君ー！」

理樹(行ってしまった…しかしさっきは好意的だったものの、やはり突然倒れると僕への対応が違ったぞ…これは何かが起こってるんだ！)

ｶﾞｻｯ

来ヶ谷「やあ」

理樹「うわぁぁあ！？」

理樹(草むらから野生の来ヶ谷さんが現れた！)

来ヶ谷「なんだ失礼だな、いきなり素っ頓狂な声をあげる事もないだろう」

理樹「いやいやいや…草むらからいきなり人が出てきたら誰だってそうするよ僕だってそーする…」

来ヶ谷「ま、その事は置いておいてどうだ？そこでまたコーヒーブレイクでも」

理樹「もずくは勘弁だよ…」

来ヶ谷「前回はキムチだったじゃないか……ん？」

理樹「どうしたの？」

来ヶ谷「まずい後ろから何か来るぞ伏せろ！｣ﾄﾞﾝｯ

理樹「うあっ！」

ﾐｮｰﾝ

来ヶ谷「……｣ﾊﾞﾀﾘ

理樹「く、来ヶ谷さん！」

理樹(『何か来る』…だって？まさかその何かが当たったら皆こうなるのか！)

来ヶ谷「……っ」



判定

来ヶ谷「……なんともない」

理樹「えっ？」

来ヶ谷「いや…特に何かをされた様な訳ではないらしいな、目立った跡も無い」

理樹(どういう事か分からなくなってきたぞ…何かに当たった人間は少なくとも僕に対して何か変化があったはずだというのに
来ヶ谷さんにはそれが効いてない様だ)

理樹「立てる？」

来ヶ谷「ああ、ありがとう理樹君…」

理樹「…僕はこの原因を見つけてみせるよ、皆がおかしくなった原因を」

来ヶ谷「つまり他にもやられた者がいる様だな？まあ頑張りたまえ」

理樹「うん。行ってくる！」

来ヶ谷「まあその前に一杯飲んで行け」

理樹「いやそんな暇は…」

来ヶ谷「私のコーヒーが飲めないのか？」

理樹「缶じゃないか！」

理樹(その後何故か肩揉みもさせられながらもなんとか脱出した。でも原因を探ろうとしても特に何があるって訳でもなく…)

恭介「よう理樹。どこへ行くんだい？」

理樹「分からない…とにかく僕の近くにいたら恭介もやられるよ？」

恭介「やられるって何が……｣ﾊﾞﾀﾘ

理樹「恭介！やっぱりやられたっ！」

理樹(周りを見渡すも人影は見当たらない。素早い人物のようだ)

恭介「ぐっ……｣ﾖﾛｯ


判定

理樹「痛い所は？」

恭介「別にねえけど」

理樹「良かった…恭介も特に影響は……ってどこ行くのさ！？」

恭介「いや自分の部屋に行こうと思ってな。まだ読みたい漫画があるんだよ」

理樹「いやいやいや！待ってよ恭介っ！？なんだか今日はおかしいんだ、皆僕と一緒にいるとおかしくなったり別に何ともなかったり…」

恭介「そーかい。また明日聞いてやるよ、今日はなんか疲れたんだ…」

理樹「ええぇ…」

理樹(まさか何ともないと思っていたが恭介も影響されたのでは無いだろうか。なんだかいつもはうるさいくらいなのに今日は淡々としている……)

理樹「こうなったらもうまともに相談出来そうなのは……！」




謙吾部屋

謙吾「なるほど…そりゃ確かにヤバいな…だがここなら安全だ、どこにも空いてる所なんて無いし飛び道具でも無い限りドアから俺を狙える者など居る訳がない」

理樹「うんそうだね…！」

理樹(謙吾の頼もしい言葉を聞いて少しは気が楽になった)

謙吾「だがそれならいつまでも受身の体制では居られない。受け身の対応者はここでは意味がない」

理樹「ということはこっちから仕掛けると…？」

謙吾「そういう事だ、だからまずは……ば、馬鹿な！理樹！奴は俺が最も恐れていた銃でドアから…」

ﾐｮｰﾝ

謙吾「……｣ﾊﾞﾀﾝ

理樹「何だってぇー！？」


判定

謙吾「き、傷は無いようだが…」

理樹「来ヶ谷さんの時と一緒だ…どうやら相手に乱暴な事はしない様だからちょっとだけ安心出来るけど…」

謙吾「所で今思ったんだがお前が誰かと会うたびに倒れるというのは全員なのか？」

理樹「そういえば用務員のおじさんや2のAの相川君と会ってるけど倒れてないや！」

謙吾「その倒れた人物の共通点は何か無いのか？」

理樹「………！」

理樹(何で気づかなかったんだ……倒れた人は全員リトルバスターズのメンバーじゃないか！)

謙吾「やはりな…もしも行く先々でそうなら今頃大惨事だったはずだ」

理樹「倒れた人は皆リトルバスターズのメンバーだよ…」

謙吾「…どういう訳かは知らんがそうなんだな？なら次に狙われるのは……」

理樹「三人が危ない！」

謙吾「ああ、行け理樹っ！俺もお前を応援しているぞ！」

理樹「えっ、謙吾も行かないの？」

謙吾「すまん…これから剣道の練習があるんだ……っ！こればかりは休めん」

理樹「あ、うん…そうだよね……」

続く

ｶﾞﾁｬ

屋上

理樹「小毬さん！」

小毬「あっ、理樹君！お菓子食べる～？」

理樹「そんな暇は無いよ！ここは危ない、急いでどこか安全な場所に避難しな…」

ﾐｮｰﾝ

小毬「あうっ！？」

理樹「ハッ！｣ｸﾙｯ

ﾊﾞﾀﾝ

理樹(振り向いた時にはドアを閉める音が聞こえた。迂闊だった…付けられている事を考えてなかったんだ)

小毬「う、うう…ん…｣ﾑｸｯ

理樹「ど…どうなるんだ……！」


判定

理樹「ぼ、僕が見える？」

小毬「ほえ…見えるよ…？」

理樹(良かったこの様子だと別に嫌われ…)

小毬「じゃあもう行くね～」

理樹「えっ？まだ話が…」

小毬「う～ん…」

理樹(困った様に笑う)

小毬「今から鈴ちゃんと遊ぶ約束してるんだよぉ」

理樹「いやでもさっきお菓子…」

小毬「今思い出したのっ！それじゃ理樹君はいコレあげる！それじゃねぇ～」

ﾀﾀﾀｯ

理樹「あ……」

理樹(渡されたのは食べかけのワッフルだった)

ｷｮﾛｷｮﾛ

理樹「……よし」

ｶﾞﾁｬ

クド部屋

理樹「クド！」

クド「わふー！？どうされたんですか！」

理樹「事態は一刻を争うんだ！いいかいクド？問題が解決するまでこの部屋から一歩も出ちゃダメだ！」

クド「わ、分かりました！その問題っていうのは…」

理樹「後で説明するよ…っ！とにかくルームメイトの以外だったら絶対ドアを開けちゃいけないよ？」

クド「あわわ……」

理樹「？どうしたのさ」

理樹(クドが怯えながら僕を…いや、後ろを見てるのか？)

理樹「まさかとうとう犯人が…っ！？」

佳奈多「ルームメイト以外って言うのは貴方も含まれるんじゃないかしら？」

理樹「わ、分かった落ち着いて二木さん！まずはドアを閉めるんだっ！」

佳奈多「あら、私は至って冷静よ？慌ててるのは貴方じゃない」

理樹(二木さんは嘲る様に笑った、しかし今は弁解する暇はない)

理樹「いいからドアを閉めるんだー！」

佳奈多「そ、そこまで必死に頼むんならしょうが…」

ﾐｮｰﾝ

ﾐｮｰﾝ

佳奈多「かっ…！」

クド「……っ！？」

ﾊﾞﾀﾝ

理樹「ま、また守れなかった…」


次のレスが佳奈多、その次がクドの判定

佳奈多「頭が…」

理樹「だ、大丈夫！？」

佳奈多「あ…いや…さ、触らないで！この変態っ！」

理樹「痛い！」

理樹(どうやら二木さんはいつも通りの様だ、彼女の瞳には悪意しか感じられない)

佳奈多「び、びっくりするじゃない…いきなり掴みかかって…」

クド「そーですよ！」

理樹「クドも無事だね！」

クド「女性に許可なく触るのはデリカシーがかけてますっ！理樹はさっさと出て行って下さい！」

理樹(何だってこんな扱いが酷いんだ！？)

佳奈多「そ、そうよ！さっさと出て行きなさい！……誰か追ってるんでしょ？」

理樹「そっ…そうだった！分かった、すぐ行くよ。皆の敵を取るんだ！」

ﾀﾀﾀｯ

理樹(すばしっこい…相手はここの構造を熟知している様だ。…ということは女生徒が犯人？)

ｷﾞｨ

ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ

理樹「待て！」

理樹(とうとう女子寮を出た！そうなればこっちの物だ)





理樹「はぁ…はぁ…！」

ｶﾞｼｯ

理樹「やっと捕まえたよ…さあ顔を見せるんだ！」

西園「……」

理樹「なん…だと…？」

理樹(犯人は他でもない西園さんだった…)

西園「捕まってしまいましたね…」

理樹「どうしてこんな事を…」

西園「理由はありません、ただ面白そうだったからです」

理樹「そんなことで僕がどれだけ大変だったか！」

西園「ともあれこのままでは捕まってこの遊び道具も奪われてしまうことでしょう」

理樹「その通りだよ」

西園「ならこうです｣ﾁｬｷ

理樹(そういって西園さんは僕に銃を向けた)

理樹「しまっ…」

ﾐｮｰﾝ

西園「これで好感度が平均より低ければ没収されてしまうでしょう。しかしもしも高ければ？直枝さん、貴方はきっとその時は私に服従します」

理樹「く…そ…っ！」

ﾊﾞﾀﾝ



判定