ワトソン(今までにシャーロック・ホームズが手がけた事件について、ぼくのノートや記録に目を通してみると、奇抜で面白い事件が多い。しかし中には、事件としては面白くなくともその背景にあるドラマの方が何倍も興味をそそられる場合がある。ぼくとしてはそれをここで紹介したいと思う)
ワトソン(それは10月の下旬の事だった)
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時代がかなり違うがここではリトルバスターズの方に合わせる
ワトソン(ある朝、ぼくが妻と食事をしていると、キッチンのすぐそばに備え付けられている電話が鳴った。相手はホームズで次のような内容だった)
ホームズ「やあワトソンかい、突然だけど5、6日暇はないかね?日本に行こうと思ったんだが君も来てくれると嬉しい、空気景色共に良いよ、11時15分パディントン駅を発つ」
ワトソン「ううん、どうしたものかな。診察の予定がたてこんでいるからな」
ホームズ「今すぐ返事をもらうつもりは無いよ。とにかく行くなら言った時間に駅へ来てくれたまえ」
ワトソン(そういうとホームズは電話を切った)
妻「どうします、あなた?」
ワトソン(妻がテーブル越しにぼくの顔を覗き込んだ。どうやら盗み聞きしていたようだ)
妻「患者さんならアンストラザーさんが代わって見てくださるでしょう。最近、少し顔色が悪いわ。気分転換をなさったほうがいいでしょう。それに、シャーロック・ホームズさんのお仕事には、いつも興味を持っているじゃない」
ワトソン「そりゃあ、興味を持たなきゃ恩知らずってもんだろう。きみといっしょになれたのも、彼の手掛けた事件のお陰たからね。しかし、もしいくんだったら、すぐ荷造りをしないと、30分しか時間がない。それと今回は事件は起きてないそうだよ、ホームズなら興味がそそる事件があったなら極東に行ってまで解決しに行くかもしれないけどね」
ワトソン(アフガニスタンでの軍隊生活のお陰で、僕は少なくとも旅の準備だけは素早く出来る人間になっていた。必要なものはごくふつうの品がほんの少しだから30分以内に旅行カバンを持ってパディントン駅に向かう事が出来た)
駅
ホームズ「……」
ワトソン(ホームズは駅のホームを行ったり来たりしていた、長い灰色の外套(がいとう)を着て、頭にぴったり合う布製の帽子をかぬっているせいで、背の高いやせた身体がいっそう細長く見える)
ホームズ「きてくれて嬉しいよ、ワトソン!信頼出来る人間がそばにいるのといないのとじゃ大違いだからね。そこのすみの席を二つ取っておいてくれ、僕は切符を買ってくる」
ワトソン(ぼくたちの客席には誰も乗ってこなかった。そしてがたごと揺られながらホームズはジョージ・メレディスについて語り合おうと言い、空港に着くまでの間その提案に乗った)
理樹「ううん……」
真人「おう、起きたか理樹」
理樹「おはよう真人、ちょっと顔洗ってくるよ」
理樹(朝、今日もいつもと変わらない日々が過ぎる)
食堂
理樹「皆おはよう」
謙吾「おはよう」
鈴「ん…」
理樹(謙吾はいつもの様に朝練だったのだろう、鈴はまだ眠たそうに目をこすっている)
小毬「ほわぁ~…おはようさんなのです……」
クド「ぐっどもーにんぐ!なのですーっ!」
来ヶ谷「うむ、おはよう」
西園「おはようございます」
葉留佳「やーやー、おはよーおはよー!」
理樹(鈴と小毬を抜いて他の皆はだいたい元気そうだ、相変わらず朝型と夜型がよく分かる。ちなみに僕も夜型だ)
恭介「よし、今日も全員集まったな?それじゃ、いただきます」
理樹(恭介の掛け声を合図に他の皆も食べ出した、特にそうしてから食べるという決まりは無いがそれが習慣となっているので他の生徒から見ればまるで小学生の時の昼ご飯を彷彿させるだろう)
葉留佳「恭介サン、これ食べ終わったらすぐですか?」
理樹「なんの話さ」
恭介「そうそう…今日は出かける日だったな。我らがリトルバスターズの練習道具を一新しようという三枝の提案だ」
クド「わふー!皆でショッピングですかっ」
理樹「確かにボールも少なくなってきたし頃合いかもね」
理樹(そういう訳で僕らは街へ向かった)
真人「で、なんで運動とはゆかりも無い本屋に来てんだよ…」
理樹「いいじゃない、せっかくここまで来たんなら他も回っておかないと損だよ」
西園「ありがとうございます、私も来るのは少し自分勝手だと思っていたんですが…」
恭介「好きな所を皆で回って行けばいい、それでこそ仲間だろ?」キラリ
真人「うぉおおお!なんか俺だけ悪者みたいじゃねーかっ!」
鈴「本屋でうっさいわ!」ドカッ
理樹(どこへ行ってもこうなるのか…)
小毬「う、嘘じゃないですよ~!」
理樹「うん?」
理樹(レジの端で小毬さんがあたふたしていた。その話相手はどうやら店員さんではなく僕らと同じお客さんのようだ)
真人「誰と話してるんだ神北の奴」
恭介「何やらただならぬ事態のようだな」
鈴「何ィ!?小毬ちゃんがただならぬ事態なのか!」
西園「私達も行きましょう」
理樹「う、うん!」
理樹(僕らが行く頃には既に何人か人が集まっていて店長もいた様だ)
恭介「一体どうしたんだ小毬!」
小毬「ほわぁぁ…恭介さん、実はかなり困った事になって…!」
来ヶ谷「ん?そこで何をやってるんだ理樹君」
理樹(後ろから先程3人で行動していた来ヶ谷さんと葉留佳さん、それにクドもやって来た)
理樹「いや僕もよく知らないんだ…」
恭介「困ってるのは見りゃ分かる。具体的に何が起こったか説明してくれ」
客「もしかして貴方達この人のお友達ですか?」
謙吾「その通りだ」
理樹(その言葉を聞いてショートヘアーのメガネを掛けた女性は一瞬眉を寄せた。年齢は僕達とさほど変わらないらしい)
客「あのですね、さっきこの人は自分のカバンに本を入れたんですよ。……もちろん会計を済ませる前にね」
理樹「何だって!?」
真人「おいおい…それって神北が本をカバンに入れる趣味があったって事かよ……!」
来ヶ谷「君は少し黙っておいた方がいい」
恭介「つまり小毬が盗みを働いた、と言いたい訳だな?」
客「そうです。確かに見ました!」
鈴「嘘に決まってるだろ!小毬ちゃんがそんな事するはずがないっ!」
客「あなたがどう言おうと事実は事実です」
理樹(この女性はあくまで断言している。余程の自信がある様だ)
葉留佳「なら話は早い!ささっ、こまりん己の潔白を証明する為にカバンを見せたまえっ!」
小毬「う、うんっ!」
理樹(葉留佳さんは昔小毬さんと同じ疑いを持たれた事があったからか、いつものふざけた言葉使いに若干言葉に熱がこもっている)
ジーッ
謙吾「はっはっは!見ろ、何もないじゃないかっ!」
理樹(謙吾が豪快に笑う、しかし次の言葉でその顔も凍りつく)
客「では外ポケットの方も見せて下さい」
小毬「えっ、うん…?」
カパッ
クド「ああっ!」
謙吾「なんだと……?」
理樹(何という事だ!小毬さんがポケットから手にしたのは紛れもないまだ袋が破られてない本だった)
客「それ見なさい!騙そうたって無駄よ」
理樹「ど、どういうことなんだ…」
1時間前
『ご乗車ありがとうございました、またの~~』
ホームズ「しかし日本というのは奇妙な所だね、僕らを奇妙な目で見る癖にこっちが目を合わせると逸らすんだから」
ワトソン「僕等だってアジア人を見慣れていなかったらそんなだと思うよ。ここでは外国人も珍しいんだろう」
ホームズ「所でワトソン、これからホテルにそのまま向かうかい?それとも少し街へ出かけてみようか」
ワトソン「僕は旅や遠征に慣れてるからさほど疲れてないよ。せっかくだしスシという物でも食べてみたいね」
ホームズ「そう言ってくれると思っていたよ!それじゃあ少し散策しようじゃないか」
ワトソン「所でなんで旅行先に日本を選んだんだい?」
ホームズ「特に理由は無いよ。強いて言うなら君が拳銃を持てないくらい治安が1番いいらしいしサクラという花が綺麗だと聞いたからだ」
ワトソン「そのサクラは春じゃないとお目にかかれないそうだけどね」
ワトソン(一旦荷物を駅のロッカーに預けると僕らは軽い荷物だけ持って街を闊歩した、なるほどこの国は屋台の食べ物が比較的安全でしかも美味しい。あっちのフィッシュ&チップスも中々だがここのタイヤキも引けを取らないくらい美味しい(タイヤキというのは魚の様な形の甘い生地に更に甘いアンコという物を中に入れたデザートだ))
ホームズ「冷えるこの頃には持ってこいだな、イギリスでも流行らせてほしいね……ん?」
ワトソン「どうしたんだいホームズ」
ホームズ「彼処の本屋を見てみろ、何かトラブルが起こっているらしいぞ」
ワトソン「へぇ、確かに何か騒いでるね」
ワトソン(見ると丁度高校生ぐらいの子供達が店員も呼び出すほどの出来事が起きたらしい。気付ば隣にいたはずのホームズがその本屋にズカズカと向かっていた)
とりあえず今はここまで
ホームズ「……」
理樹(あまりの不可解な状況に頭を抱えているとドアからヨーロッパ系の外国人が入ってきた、若干嬉しそうな顔で)
ホームズ「何か事件が起きたそうですね!」
店長「日本語が上手ですね、確かに事件は起こりましたが野次馬なら充分いるので出来れば外で待っていただけ…」
ホームズ「一体何が起こったんです?…いや、当てて見せよう……多分本の万引きについてだな」
理樹(店長を押しのけてずばり推理を当てた)
真人「おお凄え!その通りだぜ、今この神北って奴が間違って捕まりそうなんだよっ」
ホームズ「神北というのはそこのお嬢さんですね、ふむ状況はだいたい分かりました」
ホームズ「そして……ははあ貴方がその神北さんを泥棒だと言った訳ですね」
客「さっきから貴方は誰ですか?これは警察沙汰何ですから部外者は入って来ないで下さい!」
理樹(なんなんだこの人は!さっき店に来たばかりだと言うのにまるで最初から見ていたかの様に成り行きを当てていく)
ホームズ「その点ならご心配なく、僕はイギリスの方でちょっとした探偵をやっておりますのでこういう状況には持ってこいの人材ですよ。これ名刺です」
客「……っ」
ワトソン「はあはあ…ホームズ!勝手に割り込んでは駄目だろう!」
理樹(ちょっとしてからまた少し太った外国人が出てきた)
ホームズ「ちょうど良い所に来たね、これは助手のワトソン」
西園「ホームズ…ワトソン…!」
客「シャーロック・ホームズさんね……はぁ…それで?今更どう言おうとこの女の人は警察に突き出しますから」
小毬「だだだ、だから私はやってません~~っ!」
ホームズ「ほう!警察に突き出す。それは良い考えでしょうな、すぐさま呼んで下さい」
客「もう呼びましたが?」
ホームズ「よろしい。なら捕まるのは時間の問題ですな」
客「ええ、そうですね。分かってくれた様で何よりです、それでは私はこれで…」
理樹(そうして店から出ようとする女性をホームズと名乗る男の人はこう言って止めた)
ホームズ「勘違いなさらず、捕まるのは貴方ですよ」
理樹「ええっ!?」
葉留佳「えっ、どーゆーコト?」
客「はあ!?私が捕まるっていいましたか?彼女ならともかく私は盗みを働いて無いんですよ!」
理樹(急に落ち着きが無くなる、あまりのうろたえ振りにこっちが動揺する)
ワトソン「結論だけ先に言うのは君のいつもの悪い癖だ。いったいどういうことか説明してくれ」
ホームズ「なんだこんな事も分からなかったのかワトソン。長年僕の助手をやって来たならいつか代わりに説明出来る日も来ると思っているんだがね」
ワトソン「分かったよ、降参だ」
理樹(一方のワトソンという人は落ち着きを払っている。まるで友人の推理が間違っていないと最初から確信しているかの様に)
ホームズ「そうだね、ここの皆さんに説明する為にも細部の事も幾つか聞いておこう。少年、事の顛末を全て知っているね?」
理樹「えっ、ああはい!」
ホームズ「ではそれを一つ漏らさずどんな些細な事でもいいから言って行ってくれないか」
理樹「わ、分かりました…」
理樹(そして僕はホームズさんの言うとおり知りうる限りの全てを彼に話した)
理樹「~~~で、今になります」
ホームズ「ありがとう、これで確固たる確信を持てたよ。元々外した気は無かったがね」
理樹(やけに自信満々な口調だったがどこか頼もしくもあった。だって今から小毬さんの潔白を証明しようと言うのだから)
ホームズ「ではここにいる哀れな濡れ衣を着せられた少女の無罪を今から皆さんに説明しましょう!」
ホームズ「まず事の始め、もしも本当に彼女が犯人だと言うなら一つおかしい事がある。何故彼女は見つかる可能性の高い外ポケットに本を入れたのか」
理樹「そういえば…」
ホームズ「僕が万引きをするとしたら入れた動作さえ気付かなければまずやり過ごせるカバンの中に入れるね。彼女に万引きのスリルを味わう余裕があるなら別だけどね」
小毬「す、スリルなんて求めてない~!」
理樹(可哀想に、もう小毬さんは半泣き状態だ)
ホームズ「となればもう一つの可能性が浮かび上がる。それは誰かが彼女のカバンにわざと入れたという物だ」
謙吾「し、しかし何故そんなことをする必要がある?」
ホームズ「察しのいい人はもう大体気付いている様だが説明を続けよう」
ホームズ「人のカバンに会計が終わっていない本を入れる理由は二つある。一つは単にその人を貶めるため、もう一つはその人が捕まっている隙に悠々と自分が万引きをする為だ」
クド「わふー!もしもそうなら…」
ホームズ「そう、もしも僕の推理が当たってるならこの女性こそが真の万引き犯となるね」
客「そ…そんなのただの憶測ですよ!」
来ヶ谷「なら今度は貴方が自らの潔白を証明してみろ。この時期にしては少し早いコートの中にある不自然な膨らみを皆さんに見せてな!」
客「……っ!?」
ホームズ「ほう、中々の観察眼だ」
ワトソン「僕の代わりの助手が決まったかい?」
理樹「言われてみれば確かに丁度文庫本サイズの物が中に入ってる!」
来ヶ谷「それが本じゃないなら地面を舐めて土下座しよう」
客「この……っ!」
警官「通報があったのはこの店ですか!?」
ホームズ「丁度いいタイミングで来てくれたね、全くレストレイド警部もこの国の警官を見習ってほしいね!彼ならここに来るまであと一時間はかかっただろう」
ワトソン「この国が治安がいい由縁だね」
ホームズ「それでは僕の役目は終わった様だね。そろそろホテルへ戻ろうかワトソン」
ワトソン「うん」
小毬「まっ、待ってください!」
ホームズ「やあ何かな?」
小毬「あの、本当にありがとうございました!」
恭介「俺からもお礼をいいます、何か菓子折りでも持って行きましょうか」
ホームズ「いやいいよ。僕はヴァイオリンを引く事と面白い事件に出会うのが人生で最高の喜びでね。それが報酬としては充分過ぎるほどなんだ」
理樹(変わった人だ……いや、むしろこういう人だからこそなし得た推理なのかもしれない)
ホームズ「また何かあったならここへ来るといい、数週間はこのホテルの0530に泊まっているからね」
理樹(そういってホテルの住所を書いた紙を小毬さんに渡した)
西園「あのっ、少し話を!」
ホームズ「まだ何か?」
西園「ここで会えるとは光栄です、ワトソンさんの本も私の愛読書です」
ワトソン「へえ!こりゃ驚いたな」
ホームズ「良かったじゃないかワトソン、ここにも君のファンが居たらしいぞ!」
鈴「なんの話だ?」
西園「この人たちはイギリスで有名な名探偵なのです、まさか旅行に来たとは思いませんでした」
ホームズ「まあワトソンの書いてる事には少し脚色が掛かってるけどね」
葉留佳「ウッソー!?」
真人「め、名探偵だと!?ドラマでよく見る奴か!」
ワトソン「これは僕の執筆活動にも熱が入るって物だね」
西園「迷惑で無ければ2人のサインを…」
ホームズ「もちろん!有名人になった気分だ」
理樹(そのあと彼らはホテルへ向かったのだろう、一方僕らは事情聴取のため少しだけその場で首尾を説明したらすぐに解放された)
真人「なんかスゲー奴らだったな…!言われてみれば簡単な事だがよぉ」
来ヶ谷「ああいうのをコロンブスの卵と言うんだ」
恭介「ま、なんにせよ小毬が捕まらなくてめでたしめでたしだな!」
理樹「うん!本当にその通りだ」
小毬「ほわぁ…刑務所行っちゃうかと思った~!」
鈴「よしよし」
学校
ザワザワ
理樹(学校に着くなり生徒の様子が少しおかしい。妙に興奮しているようだけど…)
タタタッ
葉留佳「あっ、お姉ちゃん。どうしたの?」
佳奈多「まったくこんな緊急事態にあなた方はどこへ行ってたのかしら?」
理樹「いったい何が起きてるのさ!?」
佳奈多「無くなったのよ……」
真人「無くなったって何が?」
佳奈多「女生徒の下着が大量に盗まれたのよ!」
続きはいつになるか分からないけど一旦ここで第一部完
クロスはいつだってその時の気分!
ちょっとだけ再開
理樹「じ、女生徒の下着が?」
真人「ほぉ~そりゃまた物騒な話だな」
謙吾「いったいどこで」
佳奈多「そりゃ、女子寮しか無いに決まっているでしょ。立て続けに行われていて犯人の手がかりさえないの」
理樹(あの二木さんが少し汗をかいている、それほど風紀委員としては重要な事なんだろう)
恭介「…詳しく聞こうか」
理樹部屋
佳奈多「事の発端はある生徒から相談を受けた事よ。彼女等は自分の部屋の下着だけ無くなってると私に相談してきたのよ、それで向かってみるとそのなんとその階の約半数の人間のそれが全て無くなっている事に気づいた訳」
理樹「フロアの半分が!?」
佳奈多「この学校で盗みを働こうとする奴がいるとは随分舐めた真似してくれるわね…っ!」
恭介「なるほどな。それはいつ無くなったか分かるか?」
佳奈多「生徒達は朝気付いたらと言っていたわ」
恭介「となると犯行は夜か…」
佳奈多「そうよ。つまり貴方達にもアリバイはある訳では無いの」
クド「わふー!リキが犯人だったんですかっ!?」
理樹「落ち着こう、そんな訳無いよハハッ」
来ヶ谷「まだ私達のいる階じゃなくて良かったという物のこれではまだ犯行は続くだろうな」
恭介「……よし、分かった。その事件俺達が解決しよう」
佳奈多「はぁ?」
理樹「え、ええっー!?」
恭介「まだ警察には話してないんだろ?学校側も出来るだけ事を大きくしたくないだろうしな」
佳奈多「ええ…でも貴方達が解決出来る様な物かしら?」
恭介「勿論あんたにも手伝ってもらうぜ、まあ安心しろ俺達が何年正義の味方やってると思ってるんだ、なあ理樹?」
理樹「いやいやいや…今回はちょっとスケールがデカ過ぎない?」
恭介「なあ真人?」
真人「こういう頭脳筋犯は俺の手におえねえ」
恭介「な、なあ鈴?」
鈴「けーさつに頼め」
恭介「謙吾…」
謙吾「無論、その件俺達に任せてもらおう!」
恭介「ひゃっほーう!謙吾ならそう言ってくれると信じていたぜっ」
理樹(しまった!スイッチが入った時の謙吾だっ!)
恭介「そうと決まったらお前ら分かってるな?」
葉留佳「はるちん燃えてきたーっ!」
クド「わふー!私達も探偵さんですねっ!」
来ヶ谷「まあ、困っている生徒を放ってはおけないな」
西園「…腕がなりますね」
小毬「ほぇ?犯人さんを捕まえるの…?」
恭介「正解!ここに新たなミッションを設ける」
理樹「また始まった…」
恭介「泥棒を捕まえろ、作戦名オペレーション盗っ人ハンターズ!ミッションスタートだっ!」
続く
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