王「勇者よ…魔王という遊びはないぞ。世界を支配しようとする魔族の王、それが魔王だ」
勇者「つまり、鬼ごっこみたいなもんか」
戦士「鬼ごっこなら負けないぜ」
勇者「後でやるか?」
僧侶「やるなら私も混ぜてよ」
王「はぁ~…もういい、三人とも旅に出るがいい」
勇者「おう、行ってくる!魔王を何とかするんだろ?任せろ」ダッ
戦士「おっ、もう始まったのか」ダッ
僧侶「ずるいよ二人とも」ダッ
大臣「王様。彼らは…いくら旅に出られる年齢とはいえ、精神的に未熟すぎる。なぜ事を急ぐのです?」
王様「勇者の血を継ぐ者しか倒せない魔王は、世界を支配するための力を蓄えている。勇者の成長を待っている暇はないのだ」
大臣「…勇者よ、旅の無事を祈ります」
勇者「じゃあどこ行く?」
戦士「あのほら穴が良さそうだ」
僧侶「怖いからヤだよう」
勇者「あははは、じゃあ僧侶置いてくか」
僧侶「それも駄目!」
戦士「決まりー僧侶も行くぞ、ほら穴!」
勇者「やっほう!冒険だぁ」
僧侶「うぅ~」
勇者「おほ~暗いな」ワクワク
戦士「宝とかあんのかな」ワクワク
僧侶「早く出ようよー」フルフル
子鬼「ギャッ!」
勇者「うおー!魔物!」
戦士「すげー!倒すのか!?」
僧侶「逃げようよぉ」フルフル
子鬼「ギャギャッ」ダダッ
勇者「あれ、奥に行った」
戦士「追いかけっぞ!本当の鬼ごっこだ!やっほお!」
勇者「あれ、いないぞ」
戦士「本当だ、つまんなー」
勇者「帰ろうっと」タタッ
僧侶「皆、どこぉ?」オロオロ
戦士「あれ、誰か居ないぞ」
勇者「僧侶でしょ。そのうち出て来るよ」
戦士「まだほら穴で遊んでるんだな」
勇者「じゃあこの辺で遊ぼー」
戦士「勇者、石を集めたぜ」
勇者「おお、じゃあ陣取り合戦する?」
戦士「いいねえ!」
僧侶「どこが出口なの~?」トボトボ
勇者「飽きたねー」
戦士「日も暮れてきた」
勇者「家帰ろうか」
戦士「そうだね」
もう駄目だ、考えが浮かばない…
さよならっ!
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