少女「安価で決まる世界?」 (68)

少女「何……ここ?」

少女「真っ暗で何も見えない」

??「やあ、お嬢ちゃん」

少女「……! 誰? どこに居るの?」

??「右手を見てごらん」

少女「何これ……スマートフォンから声が聞こえる?」

??「それはデバイス。全ての世界を繋ぐ魔法の端末」

??「私はそれを通して君の居る世界に干渉しているよ」

少女「ここはどこなの……?」

??「何処と表すことは出来ない。識別する物はないし、ルールすらも存在しない。まっさらな場所」

??「そこに今から世界を作って欲しいんだ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1408631102

少女「作るってどうすれば良いの?」

??「一から創造する必要はないよ。そのデバイスに念じて、見えた概念を引っ張りだしてくればいい」

??「そこから出てくるものは物体だけじゃない。法則。事象。なんだってより良い形に置き換わって定着する」

??「既存の物を集めて新しい世界を作る。簡単だろう?」

少女「なんか楽しそう」

??「そうだね、いまその世界は何もない。まずは舞台から作ってみたらどうかな」

少女「わかった。やってみる」

>>3

スチームパンク系

少女「何これ……茶色い街?」

??「これでこの世界に要素が一つ増えた」

少女「要素って言っても何がなんだかさっぱりだよ」

??「どうやら蒸気機関が発達した世界のようだね」

少女「初めて見たはずなのになぜかとても居心地が良いな」

??「君がこの環境の元に産まれた事になったからさ」

少女「そーなのかー」

少女「で、何すれば良い?」

??「何のためのデバイスだい?」

少女「そっか、こういうのも…… えいっ」

行動安価>>8

少女「うわっ、何これ……生き物?」

魔物「」

??「魔物が産まれたんだよ。もう解説は良いかな」

少女「魔物? でも何も動かないみたい」

??「そりゃそうだ。私達にとって敵なのか、味方なのか。何も分かりゃしないんだからね」

??「もうやる事は分かるよね」

少女「そうだ。魔物が産まれた。じゃあ魔物は――」

どんな存在か?どんな行動をするか?何でも
>>13

この世界で一番数が多い生物

少女「魔物はこの世界で一番数が多い生物」

少女「でもあそこに見える機械……作ったのは人だよね」

??「つまりこの世界では少数となる人が集まってここまで大きな文明を築いた」

少女「街の外まで管理する事は出来ないから、無法地帯?」

??「つまり魔物は危険?」

少女「まだ分からないよ、ペットかもしれないし。こういう時こそコレだね」

??「流石」

>>19

優しい心を持ち争い事を嫌う

少女「優しい心を持ち争い事を嫌う」

少女「そしてどこにでも居るのか」

少女「なんか妖精みたいだね」

??「とある世界では魔物も妖精も元は同じ存在を表す言葉だったらしいよ」

少女「へぇ、なんか可愛いく見えてきた。っていうかちょーかわいい」っデバイス

魔物「>>23

人間は醜く、発達した技術で心優しい魔物達を遊びで殺したり住みかを荒らしたりしている

魔物「ぷぃッ!」

少女「あっ、逃げちゃった……」

少女「何か怯えてる様子だったけれど」

男A「へへっ、今日の魔物狩りはなかなか楽しませてくれたな」

男B「ガキンチョの首捻った時の親の顔見たか? ゾクゾクしちまったよ」

少女「酷い……」

??「これくらいしか娯楽がないんだろうね。母数も多いし問題意識を持つ人も少ないみたい」

少女「何とか出来ないかな」

>>29

魔物を守るためにとある少年が動き出す

少年「そこの女! やめろ!」

少女「な、何!?」

少年「お前も魔物狩りしに来たんだろ?」

少年「皆がなんと言おうと俺は認めねぇ! 俺は魔物が大好きなんだ」

少女「ち、違うよ。私はそんなつもりない」

少年「じゃあなんでここに居るんだ?」

少女「それは」

>>32

野グソ

少女「……レ」

少年「ん?」

少女「トイレって言ったの! 何度も言わせないで!」

少年「お、おう。すまん」

少年「でも何でこんな所で ……もしかして家が無いのか?」

少女「へ? えーっと」

>>37

魔物をいじめる人達にいじめないでと言ったら家を燃やされ親を殺されたから街の外で一人で暮らしている

少女「私も……魔物が大好き」

少女「私、魔物の友達がいたの。周りからはからかわれたけどそれでも良かった」

少女「でもある日……その子が怖い人達のお昼ご飯を食べちゃって……」

少女「斧で真っ二つ」

少女「魔族だからってこんな目に合うのが許せなくて」

少女「勇気を出して言ったの。やめてって」

少女「死んでも良いと思ってた」

少女「でも実際に殺されたのは私じゃなかった」

少女「私の目の前で燃やされたの――家を」

少年「……!?」

少女「中にはお母さんだって居たのに」

少女「お母さんは足を悪くしていて一人じゃ逃げられなかった。助けなきゃと思った」

少女「でも怖くて……私はその場から逃げ出した」

少女「全てを捨てた最低な人間なの……」

少女「生きる気力もないのに死ぬ事も出来なくて」

少女「ぐすっ……うわぁああああああああ」

少年「……」

少年「お前、うちに来いよ」

少女「で……ぐすっ……でも……」

少年「いいから」

少女「いたっ、手、引っ張らないで……!」


 ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ 


少年「着いたぞ」

少女「ここが……」

>>41

魔物たちの隠れ家(旧地下鉄)

少女「ここが……家?」

少年「ああ、もう使われなくなった地下鉄を改装したんだ」

少年「ちょっと薄暗いけど列車の中はちゃんと部屋みたいになってるから、なかなか快適だぞ」

魔物「キュー!」

少年「おー帰ってきたぞー」

少女(本当に仲が良いんだ……)

魔物「キュっ!?」

少年「ああ、大丈夫だ。こいつは俺の仲間だよ」

少女(無理に触ってさっきみたいになったら嫌だし、じっとしとこ)

少年「ちょっとそこで待っててくれ」

少女「う、うん。わかった」

少女「デバイス……」

デバイス「何でしょう」

少女「今まで喋らなかったね」

デバイス「私はナビゲーターですから。迷った時に手助けするのが仕事です」

少女「そっか」

少女「ねぇ、これ全部作り物なの……?」

少女「友達が殺され、家が燃やされ、親を見殺した」

少女「嘘なんかじゃないよ……こんなの作り話なんかにして良くなんてないよ!」

デバイス「安心して下さい。と言うのもおかしいですが……全て事実です」

デバイス「この世界はあなたが創りだした物と同時に、別世界から引っ張ってきた物でもあるんです」

デバイス「つまりあなたにあなたがダイブした……とも言えるんですよ」

少女「よく……分からない」

少年「待たせたな」

少女「……」

少年「……」

少女「……」

??「お嬢ちゃん、君は世界を改変するんじゃない。綴っていく存在だ」

??「創りだすというのは時間の流れそのもの。そうして黙っていても何も始まらないし何も解決しない」

??「本当にどうにかしたいと願うならそれこそ、使うべきなんじゃないかな」

少女「……うん」っデバイス

>>47

コメディが交じる

少年「ほれ、お茶淹れてきたぞ」

少女「ありがとう……」

少女「これなんて言うお茶なの? 茶黒くて、独特な風味」

少年「これか? 錆びた鉄にビッシリと這ってた草を乾燥させたんだ。鉄の成分を吸ってそうなったんだろうな」

少女「えっ!? うげえ」

少年「はは、ウソウソ。ただお湯にウンコ入れてかき混ぜただけだよ」

少女「おげろおぶしゃおろろろろ」

少年「なんだよ……自分のだろ?」

少女「え! 何! 取ってきたの!?」

少年「まあ冗談はこれくらいにして」

少女(最後まで何か言わなかった……)

少年「>>50

少年「ここは魔物たちにとって隠れ家みたいになってる」

少女「沢山いたよね、一緒に暮らしてるんだ」

少年「さっきは人の気配を察知して何匹か残して奥に逃げてたみたいだけど、もっと居るんだ。紹介してやるよ」

少年「こいつはジャスミン。ちょっと内気な性格」
少年「こいつはパピルス。感情に素直なやつ」
少年「こいつはシュロ。外見は不気味だけど実はキュート」
少年「こいつはブルビネラ。いっつも寝……」
少年「こいつはダリヤ……」
少年「こいつ……」
少年「…………」

少女(愛がすげえ)

少年「今度はこっちを紹介する番だな」

少女「へ?」

少年「お前ら、こいつは少女だ。お前達がまた安全に暮らせるように力を貸してくれるらしい」

少女「ちょっ、そんな」

少年「魔物の事好きなんだろ? ここに住まわせてやるんだからちょっとは手伝え。なに、大した事はさせないさ」

少女「え、ちょ、住む? えっ?」

少年「野宿するよりかはマシだろ」

少女「え……うん、そうだね」

少女「――うん」

少女「ふつつかものですが……よろしくお願いします!」

少年「……! おい、やめろって! そんな嫁入りみたいな! 恥ずかしいだろ」

少女「無理やり進めといて何言ってるの……」

魔物達「「キュー!!」」

少年「魔物たちも歓迎しているようだ」パッ

少女(変わり身早い)

少女「あ、ところで。少年はいつもどんな活動をしてるの?」

>>54

魔物を狩る人間の暗殺

少年「魔物を狩る奴らを暗殺したり……とか」

少女「おい」

少年「いやいや、流石にみんな殺るわけじゃないさ。お前にだって注意だけだったろ」

少女「私は何もしてないんだけどね……」

少年「知ってるか? 人が魔物狩りする理由」

少女「なんとなくじゃないの? ストレス発散みたいな事言ってたし……」

少年「んなわけないだろ。バックに大物が居るんだよ。半ば洗脳のような事をして魔物を殺すよう仕向けてる」

少女「大物……? なにそれ」

>>57

武器関連の巨大企業

少年「武器を生産している大きな会社さ」

少女「あまりそういう事には詳しくないけど」

少年「何言ってんだ、街の真ん中にそびえ立つあのビル、見たこと無いとは言わせないぞ」

少女「え! ウソ! あそこって家電とか作ってるんじゃいなの!」

少年「最近は争い事も少なくなって武器なんてイメージは薄いけどな」

少年「だからこそだろう。かつて武器を開発していた頃のノウハウを無駄にしたくはないし、武器は儲かるからな」

少年「魔物狩りなんて流行を作って自社の武器を売りつけてるんだ」

少女「全然知らなかった……」

少年「商売の相手が子供にまで広がるのも時間の問題だと思う」

少女「酷い……許せない」

少女「でもそんな大物を相手に……どうやって?」

>>60

力には力をだ

少年「力には力を、だ」

少女「一人でそんな力……」

少女「はっ、まさか魔物たちを使って……?」

少年「バカ、そんな事をしたら魔物VS人間の大戦争になっちまう」

少年「あいつらの思う壺さ」

少女「そうか……でも少年にそんなアサシンみたいなスキルがあるようには見えないよ。というか弱そう」

少年「おい」

少女「ん?」

少年「天然で毒舌か…… あれだよあれ」

>>63

魔物たちが十年かけて作り上げた甲冑
魔翌力が込められており身体能力上昇&無敵の防御力を誇る

少年「これを見ろ」

少女「わあ銀色にピカピカしてて綺麗。これは何?」

少年「アーマー……まあいわゆる甲冑ってやつだ」

少女「どうしたのこれ」

少年「こいつらは光る物が好きなもんで、特殊な金属を少しずつ巣に集めてたみたいなんだ」

魔物「キュッ!」

少年「この金属はなんでも魔力と結合する性質があるらしく、あいつらの魔力を吸って光り輝いてた」

少年「不思議に思った俺が触れてみると、自分の意思と呼応するかのように体に纏っていき、この形になった」

少年「これ着てるとどんな攻撃も身体を通さないし、建物から建物へだって楽々飛べる」

少女「魔力ってそんな事が出来るんだ……すごい」

少年「こいつらが……この世の中を変える為に長い時間かけて作ったのかもな」

少女「私も手伝うんだよね」

少年「ああ」

少女「これ着て人を殺すの……?」

少年「そんな危険な事させるわけないだろ」

少年「第一これは一つしかないんだ。俺が使えば良い」

少女「じゃあ何をすれば?」

少年「俺は男だし、そこまで明るい雰囲気じゃないからな」

少女「うん」

少年「……」

少年「ちょ、丁度お前のような人材が欲しかったんだ」

>>68

魔法使い

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