にこ「……きまー」

真姫（きま？　なにそれ？）

にこ「……きまっきまー」

真姫（……まさか）

にこ「まっきまっきまー」

真姫（きたあぁあぁぁああああ！）

真姫（ちょ、ちょっと待ってにこちゃんっ。カメラの準備するから！）

にこ「まっきまっきまー」

真姫「」●REC

にこ「にこのハートにまきまきまー」

真姫「」●REC

にこ「……あれ？」ﾋﾟﾀｯ

真姫（止まってしまったわ……）●REC

にこ「真姫ちゃんって、なにを届けるんだろう？」

真姫（なんだ、そんなこと？）

にこ「うーん……」

真姫（にこちゃんに愛を届けるに決まってるじゃない！）

にこ「あっ、愛、かな？」

真姫（さすがにこちゃん！）

にこ「愛を届ける西木野まきまきー」

真姫「」●REC

にこ「真姫ちゃん、って覚えてラブまき！」

真姫「」●REC

にこ「あっ、だめだめだめ！　真姫ちゃんは、にこだけの、も・の！」

真姫「にこちゃん！」

にこ「」ﾋﾞｸｩｯ

にこ「んなっ……ま、まままっ真姫ちゃん！？」

真姫「こんにちは、にこちゃん」

にこ「え、ええ、こんにちは」

にこ（よかった、聞かれてない……？）

真姫「こんな街中でにこちゃんに会えるなんてね」

にこ「そ、そうね。にこもびっくりしたわ」

真姫「なにしてたのかしら？」

にこ「あ、うん。ちょっとお散歩」

真姫「そう」●REC

にこ「……」

真姫「？　ほら、にこちゃん。なにか喋んなさいよ。カメラの前よ？」

にこ「……真姫ちゃん、なんでカメラ持ってるの？」

真姫「え？　にこちゃんを撮るためよ。当たり前じゃない」

にこ「そ、そっか。まぁ、にこはかわいいから、撮りたくなる気持ちもわかるわ」

真姫「でしょ？」

にこ「……いつから？」

真姫「にこちゃんが鼻唄歌い始めたあたりから」

にこ「ってことは……」

真姫「見る？」

にこ「やめてっ！」

真姫「どうしてよ。かわいく撮れてるわよ？」

にこ「消しなさいよ、今すぐ！」

真姫「いやよ。帰って永久保存版に編集しなくちゃいけないし」

にこ「もっとやめて！」

真姫「あんなにこちゃんを見られるとは思ってなかったわ」

にこ「くっ……油断したわ」

真姫「油断？」

にこ「真姫ちゃんのおばけコスプレが見られると聞いて」

真姫「……え？」

真姫「なにそれ私聞いてない」

にこ「今言った」

真姫「あ、うん。今聞いた」

真姫「じゃなくて、どういうこと？」

にこ「さぁ？　昨日ことりが言ってたのを聞いちゃっただけだから」

真姫「それを本人に言わないでどうすんのよ……」

にこ「……今度は、にこが真姫ちゃんをいーっぱい撮ってあげるね！」

真姫「うそ、この私がそんな……いやぁぁあああぁあぁぁ！」

――終わり

遅番なので勢いで書き溜めて投下しました。

真姫のイベントもできる限り頑張りたいものです。