にこ「ふむふむ、無口キャラはファン受けがいいみたいね」 (43)




※多少の性的表現あるかもなので注意

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絵里(ふんふんふ〜ん♪...今日はなんとテストで満点とれちゃったわ!ふふっ、みんなに自慢しちゃおっと!)スタスタ


絵里「みんな聞いてー!」ガララッ




絵里「...ってあら?にこしかいないの?」


にこ「...」コクリ


絵里「ふ〜ん...あ、それより聞いてよにこ!なんとね...」ニヤニヤ




バッ




絵里「じゃじゃーん!テストで100点だったのよ!どう?すごくない?」


にこ「...」


絵里「...にこ?」

にこ「...」


絵里「ど、どうしたのよにこ...」


にこ「...」


絵里「体調でも悪いの...?」


にこ「...」



絵里(え?何これ...あのにこがこんなに大人しいなんてありえないわ...)

絵里「ねぇにこ...何か言ってよ」


にこ「...」ジー


絵里「ううっ...そ、そっちが意地でもしゃべらないつもりならこっちも手段を選ばないわよ!」



絵里「...ほっぺ」ツンツン


にこ「...」ピクッ


絵里「!」


絵里「...ならこれは」フニフニ


にこ「...」プルプル


絵里(な、なんかすごくいけないことをしてるみたいだわ...!)ゾクゾク



絵里「じゃ、じゃあ次はーー」

★★★





穂乃果「ーーでね?その時海未ちゃんいきなり立ち上がって歌いだしたの!授業中だったのにだよ?」


凛「あ、あの海未ちゃんが!?あはははははっ!!」


花陽「〜〜〜〜っ!」プルプル


海未「ちょっ、ちょっと穂乃果!その話は誰にも言わないと約束したはずですよ!」


穂乃果「あ...」


真姫「もう手遅れだけどね、私それ聞くの2回目だし」


希「ウチももうそれ何回か聞いけど」

ことり「あ、あははは...流石穂乃果ちゃん...」


穂乃果「そ、そうだったっけ?」


海未「あああぁ...」ガクリ


穂乃果「...てへっ☆」


海未「...ほ〜の〜かぁ〜!」ゴゴゴゴ


穂乃果「ご、ごめんなさーい!あ、ほら部室着いたから話は中でしよ?ね?」ガララッ






絵里「ほ、ほらにこ!早く何かしゃべらないとキスしちゃうわよ?」グググッ


にこ「...!」グググッ


絵里「何とか言いなさいよ!」グググッ




穂乃果「え、絵里ちゃん!?」

絵里「なによっ!?...あっ」



希「えりち...」


海未「絵里...」


絵里「こ、これは違うの!誤解よみんな!」



凛「この状況で誤解も何もないと思うにゃー」


真姫「エリー...諦めなさい」


絵里「 」

★★★




穂乃果「にこちゃんがしゃべらなくなっちゃった!?」


絵里「そうなのよ...」


ことり「...にこちゃーん?」


にこ「...」


花陽「ほ、本当だ...」


希「大人しいにこっちなんて珍しいやん」

凛「...はっ!つまりいまならイタズラし放題...?」


海未「ダメですよ....しかしこれの何が問題なのですか?」


絵里「何って...大人しいにこなんてタダの可愛い女の子じゃない!」


海未「いやだからそれでいいじゃないですか」



「「「...あ」」」



絵里「な、なるほど...その発想はなかったわ」

真姫「むしろうるさいのが一人減って練習もはかどるんじゃない?」


花陽「そ、それは言い過ぎだと思うけど...」



穂乃果「よしっ!じゃあにこちゃんへの対応についてはとりあえず現状維持の方針でいくよ!」


海未「なら早く練習をしましょう、もたもたしていると時間がなくなってしまいますよ」


凛「よーしかよちん!屋上まで競争だよ!」


花陽「ええっ!?ま、まだ私着替えてないよぉ!」


にこ「...」

★★★




絵里「海未...あれから一週間だっけ...?」


海未「はい...」


絵里「...異変に気付いてる?」


海未「...」

凛「...にゃあ」グテー


花陽「...はぁ」


真姫「...」クルクル


穂乃果「え、えっと...あ、そうだ!次のライブなんだけど...センターはどうしよっか!?」チラッ


希「お、センターを決めるの?ならウチ立候補しちゃおうかなー!」チラッ


ことり「こ、ことりも立候補しよっと!」チラッ





にこ「...」ジー


穂乃果「ううっ...」

海未「事態は深刻ですね...」


絵里「にこと仲の良かった一年組はテンション下がりっぱなしだし、それに私達もいつも通りとはいかないみたいね」


海未「時々忘れそうになりますがにこは私達の部長なんですよね...普段はいわゆるムードメーカーとして私達に貢献してくれていたということですか」


絵里「...それにやっぱり私はいつものにこの方がいいわ、あっちの方が魅力的だもの」


海未「そうですね、私もそう思います」

絵里「というわけでにこ!いい加減にしてそろそろ元に戻りなさいよ!」


穂乃果「そうだよ!みんなで仲良くやろうよ!」


花陽「にこちゃん...!」


真姫「わ、私は別に...」


にこ「...」


にこ「」 スッ




キュッキュッ...




ことり「にこちゃん何やってるの?」


海未「何かを書いているようですが...」


にこ「」...ピタッ ドン


希「...あ、書き終わったみたいやね。どれどれ...」





『しばらく黙って生活してたらしゃべり方わすれちゃったニコ☆』



「「「...」」」

穂乃果「ってどえええ!?に、にこちゃんしゃべり方を忘れちゃったの!?」


にこ『ええ、口を開いても言葉が出てこないわ」


真姫「ナニソレ...」


海未「驚きましたね...どうしましょう?」


花陽「ど、どうしましょうって...」


凛「どうにかする方法があるの?」


海未「さぁ...」

絵里「まさかこんな事態になるなんて...希はどうすればいいと思」
希「ーーー第25251回!にこっちの言葉を取り戻せ選手権!!」









絵里「...え?」


穂乃果・凛「おおーー!」


絵里「え?え?」


希「ルールは簡単!これからみんなでいろいろやってにこっちに何かしゃべらせられたら勝ち!実にシンプルで分かりやすいゲームや!」


穂乃果「くぅ〜燃えてきた〜!」


凛「凛も負けないよ!」

海未「あなた達突然何を...」


希「何って...」


穂乃果「にこちゃんがまたしゃべれるようにするために何とかしてあげようとしてるだけだよ?」


にこ『うそつくんじゃないわよ!絶対私で遊ぼうとしてるでしょ!』


凛「してないしてない!凛達はにこちゃんのことを思ってやってるんだよ。かよちんはどう思う?」


花陽「え?わ、私は...私もいいと思うよ」


ことり「あ、なら私も〜」


海未「ことりまで...」


絵里「どうやらやるのは決定みたいね...」


海未「...はあ」

真姫「...ねぇ、ちょっと聞きたいんだけど?」


希「お!真姫ちゃんもやる気満々やね?」


真姫「ち、違うわよ!どうせやるならちゃんと細かく決めておかないとダメでしょ。...具体的にどのくらいの声を出させられたら勝利になるのよ」


希「う〜ん...」


穂乃果「そこは普通ににこちゃんが元通りしゃべれるようになったら勝ちでいいんじゃない?」


真姫「ふ〜ん...そ、分かったわ」


穂乃果「あ、そして勝った人が次のセンターでどうかな?」



「「「!」」」



絵里「...とりあえず今日はもう解散しましょう?明日から各自でスタートということにして」


ことり「そうだね、いろいろ考えたいもんね」


にこ『ちなみに暴力は禁止だからね』


穂乃果「よーし!明日から頑張るぞ!」



にこ『ねえ聞いてるの?暴力は絶対ダメだからね!?』

にこ(はぁ...妙なことになっちゃったわ...)テクテク


にこ(なんか嫌な予感しかしないのよね、これ...) テクテク...



にこ「」ガチャッ


にこ(ただいまー...やっぱ声が出ないのは割と不便だわ)




こころ「あーにこにー!」バタバタ


ここあ「まってたにこ〜!」バタバタ


にこ(おーきたきた...可愛いわね〜)

こころ「にこにーまだしゃべれないの?」


にこ「」コクコク



にこ(妹にまで心配されるとは...早くなんとかしないと...)



ここあ「たいへんだね〜...あ、それとね?にこにーのおともだちがきてるよ〜」


にこ「!」


にこ(私の友達...?誰かしら...)

にこ(...ん、この匂いは...餃子?ってことは...)


ここあ「うみちゃーん!にこにーかえってきたよー!」


海未「そうですか、では夕飯の支度もちょうど終わったのでみんなでいただきましょう」


こころ「やったねにこにー!ぎょーざだよぎょーざ!」


にこ「...」


にこ(...いろいろツッコミどころがありすぎてどうしたらいいのか)

こころ「ぎょーざおいしいね!」


ここあ「うみちゃんもにこにーとおなじでごはんつくるのじょうずなんだね!」


海未「そうですか?喜んでもらえたなら良かったです」


にこ『海未、あんたなんでここにいるのよ。確かあれって明日からじゃなかったっけ?』


海未「突然の訪問はすみませんでした...実はあの後私も一応考えたんですが何をしたらよいのかまったく思いつかなくて...」


海未「だからせめてにこの負担を減らすことが私の出来ることかと思いまして」


にこ(海未...)

にこ『嬉しいし助かるけどこれはちょっとびっくりするわ』


海未「すみません...」


にこ『い、いや別に責めてるわけじゃなくて...ほ、ほらこの餃子!とっても良く出来てるじゃない!美味しくわよ!』


海未「本当ですか!」パアァァァ


にこ『本当本当!毎日食べたいくらいだわ!』


海未「ま、毎日ですか...それは流石に大変ですね」


にこ『いや冗談だから』


海未「ですが他の料理でもよければ元に戻るまでの間毎日作りに来ますよ」


にこ『え...いやだからそこまでしてくれなくても...』


海未「任せてください!私も役に立ちたいので」


にこ(...これは余計早めに治さないといけなくなったわね、通い妻させてるみたいで心苦しいわ)

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年10月05日 (日) 13:52:48   ID: ieansR--

続き楽しみです。期待して待ってます。

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