ANKA NOTE【安価】 (20)
僕の名前は夜神月(よがみ げっつ)。
決して新世界の神とか言ってる
奴とは無関係の人だ。
そんな僕がある日、
学校の校庭であるものを拾った。
ANKA NOTE……表紙にそうある
ノートを拾った、僕の少し変わった、
日々が幕を開ける。
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《How To Use 1》
・このノートに名前を書かれた人間は安価によって一度行動させられる。
・書く人物の顔が頭に入っていないと効果はない。
ゆえに同姓同名の人物に一遍に効果は得られない。
・安価内容を書かなければ全てが自由記述となる。
・安価内容を書くとさらに6分40秒、詳しい安価の制限を記載する時間が与えられる。
・また、安価の答えとしてよくわからないものは、全て>>1の解釈によるものとする。
月「このノートに名前を書かれると、か……僕の誕生日プレゼントには持ってこいだな」
今日は僕の誕生日なのだ。
僕には父、母、兄、姉、弟、妹がいる。
何気に大家族だ。
これだけいれば実験台としては
困らないが、もし本物なら……
ま、いっか。
……いや、まずは自分が実験台になろう。
確か、自分の名前を書いて、安価内容と制限を書けば………
〔夜神月 誰を実験台にするか
自分の家族の中の誰かで〕
>>6
妹
月「妹……水か……」
妹の名は夜神水(よがみ すい)。
現在小学5年。我が家族最年少。
……とりあえず流れで妹ということになったが、どうしようか。
……名前だけなら自由記述だったな。
〔夜神水〕>>12
一日中壁に向かって喋らせる
さぁ…….どうなる!?
数分後、帰宅。ドアを開けると……
月「姉ちゃん」
火「月、おかえり。………水、何かあったの?」
夜神 火保(よがみ かほ)。
通称、火姉(かあねえ)。今は高校3年生。
月「水が?……知らないけど」
火「さっきから、ずっと壁に向かって喋ってて……ちょっと不気味っていうか……」
月「えっ……!!」
僕は水の部屋に向かった。すると。
水「わたしだって、いつも通りにしてるはずなのに、みんなから天然だねとか言われるんだよ?ねぇ、どう思う?こんなことって……」
みたいなことをずっと一人、
壁に向かって喋っている。
き、決まりだ!アンカノート、本物だ!
夕食の時間になっても、水は来なかった。
金「水、まだ来ないの?せっかく月お兄ちゃんの誕生日なのに」
夜神金(よがみ かな)。
中学1年。僕の弟。
火「おいでって言っても聞かなくって……土兄は?」
夜神悠土(よがみ ゆうと)。
通称、土兄。今大学2年の兄。
日「バイトでしょう?さっき夜遅くなるって連絡あったし……」
夜神 日子(よがみ ひなこ)。僕の母。
そしてもう一人、僕の父、
夜神 木一郎(よがみ きいちろう)。
最近勤め先に篭りっぱなしで、
家に帰ってくることは珍しかった。
金「なんか寂しいね」
日「そんな事言わないの。お父さんが帰ってきたら、いいとこに食べにいくんだから」
金「でも夏休み入ったのに……」
火「大人は忙しいんだって」
どこか不満そうな金に、火姉が言う。
ちょっと水には悪いことしただろうか。
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