DIO「ムーミン谷だと?」(23)
dio「……こ、ここは何処だ?確か俺は承太郎と戦って……」
dio「クッ!ダメだ…はっきり思い出すことが出来ない……記憶喪失と言うやつか?」
dio「まあいい、それより重要なのはここが何処で俺がどう言う状況なのかだ」
dio「見た所ここは森、時刻は少なくとも午前一時過ぎ、体調は良好……」
dio「しかし腹が減ってきたな……少しワインでもを飲みに行くか」
dio「ほう…あんな所に家があるじゃあないか、少しお邪魔させてもらうことしようか」
ムーミン邸
dio「ふーむ、二階に気配が二つ、三階に気配が一つ……食器類や椅子の様子から見ると恐らく親子が住んでるようだな」
dio「本当は女の血を吸ってやりたいがもう一人に騒がれると面倒だ、ここは三階で寝ているお子さんを狙わせてもらおう」
・
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dio「さぁて、今宵のdioの生け贄の顔を拝むとしようかな」ギィッ
ムーミン「zzz」
dio「」
ムーミン「ムニャムニャ……そんなに食べられないよぉ…」
dio「ハッ!?まさかスタンドか!?」バッ
ムーミン「…う~ん?誰かいるの?」ムクリッ
dio「」ビクッ
ムーミン「…貴方は誰?」ウトウト
dio(コイツ寝ぼけているのか?なら……)
dio「やあ!初めまして!僕は夢の精霊だよ!よかったら僕と友達になってくれないかい?」
ムーミン「いいですけど……夢の精霊さんはスナフキンみたいな声なんですね…zzz」ウトウト バタンッ
dio「助かったのか?ひとまずこの場から離れるとしよう……」ババッ
民家
dio「ほう……つまりここは妖精の谷と言うことなんだな?」
住民(肉の芽寄生済み)「はい……dio様…」
dio(奇妙な事態には慣れていたつもりだがこれには少々驚いたな……しかも私の元居た世界に帰る方法も分からないとは……)
dio「まあいい……別世界に来てもこのdioが世界の頂点に立つということに変わりはない、まずは手始めにこの谷から侵略するとしよう……」
dio「俺は遠くから来た親戚と言うことにしておくんだ、いいな?」
住民「はっ……」
野原
フローレン「あら?お巡りさんが走ってるわ」
スニフ「本当だ、どうかしたのかな?」
ムーミン「すみませーん!何かあったんですかー?」
警察「やあムーミン、実はこれから住民さんの家に行く所なんだ」
スニフ「住民さんの家に?一体どうして?」
警察「昨日住民さんがいきなりヘムレンさんを殴りつける事件があってね」
ムーミン「えっ!?ヘムレンさん怪我したんですか!?」
警察「幸い軽傷だったみたいだけどね、それで話を聞くと家に親戚がいるそうだから、その親戚に今回のことを知らせなきゃいけないことになったんだ」
ミィ「私、おもしろそうだからついて行くことにするわ」
ムーミン「僕もその親戚さんに挨拶しときたいなぁ」
フローレン「ムーミンが行くなら私も行くわ」
スニフ「それじゃあ僕も……」
警察「別にいいけど大人しくしといてくれよ?」
民家
dio「あの下僕……昨日から帰って来ないが何かあったのか?」
コンコン
dio「チッ…!来客か……日光が玄関から入ってくる前に棺桶の中に隠るとするか…」
民家前
警察「おかしいな……出かけてるのかな?」
ミィ「鍵かかってないわよ」ガチャッ
ムーミン「こらミィ!勝手に余所の扉を開けちゃ駄目だろ!」
ミィ「あら?ちゃんとノックしたわよ?」
警察「まあ一応家宅捜査と言う名目であがらせてもらうとしよう」
スニフ(勝手に家宅捜査ってしていいものなのかな?)
フローレン「随分暗い家なのね、真っ暗で奥が全然見えないわ…」
ムーミン「そこにカンテラが置いてあるから使わせてもらおう」
民家
警察「すみませーん!誰かいませんかー!」
スニフ「な、何だか薄気味悪いね……」
ミィ「あら?あそこに何か置いてあるわよ?」
スニフ「ぎゃぁぁあー!かかか、棺桶だあぁぁ!」
棺桶内部
dio(チッ…!勝手に上がってくるとは非常識な奴等め!)
dio(しかし私の集めた本や芸術品を荒らされても困る……適当に対処するか)
ムーミン「何でこんなところに棺桶が…」
dio「我が家にようこそ、私に何か用かな?」
スニフ「棺桶が喋った!!!」
ただいま
ではつづき
ムーミン「さよなライオン」ピカッ
dio「ばっばかな!?…このdioがッ…このっ」
スニフ「いわせないよ?」
スニフ「食らってくたばれッ!」
スニフ「スニフラッシュ!」ビッカー!
dio「」ボシュ
ムーミン「僕ウマじゃあないよ?」バン!
【end】
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