魔神「じゃんじゃじゃーん!」(10)

男「うおっ!?」

魔神「ハロー、ハロー。ランプを擦られて呼ばれて飛び出てみたよん!ていうか強く擦りすぎ!らめぇ!ランプが痛んじゃうのお!」

男「え、えと……」

魔神「へいへいへーい!ご主人様戸惑ってる!へいへいへーい!」

男「……マジでランプの魔神なのか?」

魔神「それ以外になにがあるのか私わかんなーい!もしかして実はこれはただのイリュージョン?夢と現の狭間の中でゆーらゆーらスリーピングタイム!?」

男「は?」

魔神「しゃべってることに大した意味なんかないないない!鳴き声にゃーにゃー!わんわん!めーめー!理解できなきゃ変わんないよ!」

男(か、絡みづらい……)

魔神「顔は口程にものを言うってね!あれ?なら今私はどこでしゃべってるの?口かな顔かなさあどっち?」

男「……さあ?」

魔神「でも伝わるのならどっちでもいいと事故解決!おっと事故じゃダメだよキキィーッドン!もしもし俺だよ俺!事故っちゃって今すぐ金が必要なんだ!」

男「……なあ」

魔神「私?私!私かな?この私に何か用?」

男「あなたはランプの魔神なんですよね?」

魔神「そうでーす!私が願いを叶えるランプの魔神だったりしちゃうかも!」

男「…………」

魔神「時は金なり!黙ってちゃ時間がもったいない!でも時間をお金に両替は出来ないよね。出来たら死なない私なら大金持ちなのに!」

男「三つの願いを叶えてくれるのか?」

魔神「ざーんねん!私みたいな下っ端だと叶えられる願いも小さいし一回しか無理なの!るーるるるー……」

男「……どんなことまでなら出来るんだ?」

魔神「いちいち言うのは面倒くさい!」

男「なっ……!」

魔神「無理無理無理ー!だったら言うからねー!ちゃんと叶えていいのか解任するし!って首はいやー!確認ね!」

男「……えらく大ざっぱだな」

魔神「だってー、下っ端なんてそんなものだよ!童話にもなってる先輩と比べないでね!」

男「……じゃあ、金が欲しい」

魔神「オッケー!マネーは大事だよー!幸せはお金で買えないけど不幸はお金である程度なくせるからね!」

男「いくらぐらいならだせる?」

魔神「あなたの給料3ヶ月分!指輪の値段!でもいきなり渡されても重いよねー」

男「……少ないないか?」

魔神「少ないって言われても私困っちゃーう」

男「だってランプの魔神といったら巨万の富を……」

魔神「あー、ダメダメ。私そういうのに縛られないタイプだから!社会なんてぶち壊してやるぅぅぅ!私は社会の歯車なんかになってたまるかぁぁぁ!」

男「あ、そう……」

魔神「もう面倒くさいからお金でいい?」

男「よくない」

魔神「なんでー?どうしてー?なんでダメなのー?なんで空は青いのー?なんで人は生きてるのー?」

男「……」イラッ

魔神「やだー、怒った?」

男「……別に」

魔神「怒ってるじゃないですかー、ぷんぷん!」

男「なんであんたが怒るんだよ」

魔神「ぶっちゃけ寝起きなんだよね!だからベリーベリースリーピー!夢の世界へダイビング!あなたは受け止めてくれますか?」

男「眠いなら寝れば?まだ願いごとは決まらないし」

魔神「え?もう願いごとはないって?」

男「そんなこと言ってないから」

魔神「えっ、なんだって?」

男「ふざけんなよ!?」

魔神「冗談冗談、ごめーんちゃい!私を許す許可をプレゼント!」

男「おちょくってやがる…………」

魔神「お申し込み先の番号は○○○ー△△△ー××××でーす!」

男「俺の家のじゃねえか!」

魔神「イエース!でもあれって本当に当たるのかな?怪しくない?送ったことないけどね!」

男「……もういいから寝ててくれ。用があったら呼ぶから」

魔神「はいはーい!晩御飯楽しみにしてるね!」

男「えっ」

魔神「人は何かの対価なしに何も得ることはできない……らしいよ!楽しみしてるから!アディオス、アミィーゴォ!」スルル

男「……消えた」

男「…………」

男「…………」キュッキュツ

魔神「じゃんじゃじゃじゃーん!呼ばれて飛び出てテイク2!」

男「おおっ」

魔神「何かなご主人!願い事が決まったりしちゃったの?それともご飯が出来た?ご飯にする?お風呂にする?それとも……ス・ポ・ン・ジ?たわしから捻りすぎての大暴投!原型がなさすぎて説明しないとわかんなーい!」

男「……はぁ。もう戻ってくれ」

魔神「あれれー、ご飯は?願い事は?」

男「いや、なんとなく呼び出しただけ。夢じゃなかったのか確認したくて」

魔神「えー、そんな理由でー?ひどーい!私がいじけたら願い事をとんでもなく曲解して叶えてやるんだから!」

男「そ、そういうのはダメだろ」

魔神「よくあるじゃんあるじゃん!願い事が間違った形で叶えられてbad end!リトライはするけど現実にはないからご注意!あれ?現実ってクソゲーじゃない?」

男「悪かった。今度からはそういうことをしないから」

魔神「気をつけてよねー!おやすみー」シュルル

寝る。キャラづけ間違えたかもしれん

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