雪歩「今朝、収録先の都合で今日のお仕事がキャンセルになっちゃった」
雪歩「ほぼ一日埋まってた予定がなくなっちゃった」
雪歩「折角オフになったのに、風邪気味なんだよね……けほ」
雪歩「そんなに辛くないから寝るのは勿体無いし、けどお外に出るのは流石になぁ……」
雪歩「何もする事がないなぁ」
雪歩「どうしようかなぁ」
雪歩「暇だなぁ……こほっ」
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雪歩「今日、お父さんもお母さんも用事があって、家には私一人しかいないんだよね」
雪歩「普段、家に一人しかいないなんて事が無いから、なんか寂しいなぁ」
雪歩「風邪気味だから外にも出られないし……けほ」
雪歩「誰か家に来てくれないかなぁ……」
雪歩「……あ、駄目だ……今日は誰とも予定かぶってなかったし、皆お仕事ある筈だから、私がオフになったのも、家に居るのも知らないなぁ……こほっこほっ」
ゆ
>>3の訂正
雪歩「今日、お父さんもお母さんも用事があって、家には私一人しかいないんだよね」
雪歩「普段、家に一人しかいないなんて事が無いから、なんか寂しいなぁ」
雪歩「風邪気味だから外にも出られないし……けほ」
雪歩「誰か家に来てくれないかなぁ……」
雪歩「……あ、駄目だ……今日は誰とも予定かぶってなかったし、皆お仕事ある筈だから、私がオフになったのも、家に居るのも知らないなぁ……こほっこほっ」
雪歩「うぅー……寂しいなぁ」シュン
雪歩「あ、そうだ。『風邪引いちゃった』とか呟きしてみれば、それを見た誰かがお仕事終わりに来てくれるかも……よし」
雪歩「……あ、でも、皆お仕事だし、私一人だけ休んでるなんて知ったら……――」
―――――
春香『はー……疲れたぁー……』
春香『ん、雪歩がなんか呟いてる……なんだろ?』カチカチ
春香『「風邪引いちゃった」……?え、じゃあ雪歩は今日休んだの?』
春香『ないわぁー、今日は皆仕事あって忙しいのに、一人だけ休むとかないわぁー』
春香『しかも風邪引いちゃったって何?私弱ってます、構って下さいアピール?ないわぁー、マジないわぁー』
―――――
雪歩「――……とかなっちゃうかも」
雪歩「春香ちゃん、ちょっと黒い所あるしあり得るかも……」
雪歩「……止めておこう」
ピンポーン
雪歩「あれ?誰だろ?」
雪歩「んぅ……あんまり出たくないけど、居留守は駄目だよね……こほっけほ」
ピッ
雪歩「……は、はいぃ」
男『すみませんが、そちらの社長さんはいらっしゃいませんかのぉ?村上が来たと伝えて欲しいんですが……』
雪歩「ひぅぅ!?あの、えと、おとう……父は今仕事で家には……」
男『ほぅですか……すみません、失礼しました』
プツッ
雪歩「うぅ、恐かったぁ……誰だったんだろう、今の人……」
雪歩「ちょっと訛ってたけど、九州とかそっちの方の辺りの人だったのかな……」
雪歩「お父さんに、そんな地方の知り合いなんて居たんだ……えほっ」
雪歩「そうだ……せっかくの機会だから、久しぶりに詩を書こうかな」
雪歩「最近忙しくて、なかなか出来なかったしね……そうと決まれば……」イソイソ
ゴソゴソ
雪歩「よし……どんなの書こうかな」
雪歩「…………」
雪歩「……駄目だ、熱も少しあるのか頭が働かなくて、全然浮かんでこない」
雪歩「……今日は止めておこう」
雪歩「けほ……どうしようかなぁ」
雪歩「何もする事がないなぁ」
ピンポーン
雪歩「あれ、また?」
雪歩「うぅ……さっきみたいに恐そうな男の人だったらどうしよう……」
雪歩「こほ……でも、出ないと駄目だよね」
ピッ
雪歩「……は、はい」
男『うへへ……お姉ちゃん、今日のパンツ何色?』
雪歩「ひいっ!?」
プツッ
雪歩「うぅ……変質者だった……げほ」
雪歩「後でお父さんに言って、皆にも気を付けてもらうように言ってもらわなきゃ……」
TELLLLLLL
雪歩「あれ?お父さんからだ」ピッ
雪歩「もしもし?……えっ?さっき家の近くで変な男を見たって報告があった?」
雪歩「……うん……さっき家に、下着の色を聞いてくる人が来て……うん」
雪歩「うん……ゴロー?……あぁ、お弟子さんのゴローおじさん……あの、目をケガしちゃって眼帯してる人でしょ?」
雪歩「うん……それで……捕まえて『厳重注意』をしてくれたんだね……警察には?……うん、わかった……じゃあね」
ピッ
雪歩「はぁ、良かった……けほ」
ピンポーン
雪歩「……なんか今日は多いなぁ」
ピッ
雪歩「……はい」
女『はぁはぁ、ゆき……お嬢ちゃーん、今どんな下着してるのー?ぴよぴよ』
雪歩「ひぅっ!?」
プツッ
雪歩「けほこほっ……うぅ、何でこんな変質者ばっかり……」
雪歩「……お父さんに電話しよう」
雪歩「……もしもしお父さん?あのね、また家に変質者が……うん……今度は女の人……うん」
雪歩「……えっ!?それらしい人は見たけど、逃げられた!?そんな……」
雪歩「……それじゃ、今度こそ警察に電話……え?お父さんの方から直接警察に行く?……その方が良いの?……うん、わかった……お願いね……それじゃ」ピッ
雪歩「……うぅ、明日から家出るの恐いなぁ」
雪歩「はぁ……なんだか疲れちゃった……けほけほ」
雪歩「頭もボーッとするし、お布団に入って横になろう……」
雪歩「よいしょ……」モゾモゾ
雪歩「それじゃ、おやすみなさぁい」
雪歩「…………」
シーーーン……
雪歩「……テレビ点けちゃお」
ピッ
雪歩「あ……何か映画やってる……なんだろ?」
雪歩「…………」
女『きゃあああぁぁぁぁ!!!』
雪歩「ひゃあっ!?」
プチッ
雪歩「げほっごほっ!……うぅ、ホラー映画だったぁ……」
雪歩「お布団の中に居るなんて、怖過ぎ……る……」
雪歩「…………」
雪歩「ひぃっ!」バサッ
雪歩「うぅ、どうしよう……怖くて寝られないよぅ」
雪歩「……はっ!そう言えば、こんな時のためのおまじないを四条さんから聞いた事があったっけ」
雪歩「確か携帯にメモが……」カチカチ
雪歩「……えっと、これかな?」カチカチ
雪歩「『ビックリするほどユートピア』……うん、これだ」
雪歩「えっと、やり方は……ええっ!?」
雪歩「うっ、けほけほ……こんなの、恥ずかしぃ……」
雪歩「……でも、あの四条さんが教えてくれた事なんだから、きっと効果があるはず……よし」
雪歩「えっと、まずは服を全部脱いで……」スルスルヌギヌギ
雪歩「お尻を突き出して……」プリンッ
雪歩「両目をしっかり開いて白目をむいてぇ……うぐぐ」ググッ
雪歩「ベッド……は無いから、お布団に乗り降りして……」ヒョコヒョコ
雪歩「両手で思い切りお尻を叩きながら……」
雪歩「び……ビックリするほど、ユートピアぁ……」ペシペシ
雪歩「び、ビックリするほどユートピアっ、ビックリするほどユートピア!」パチンパチン
雪歩「ビックリするほどユートピアーー!!」ペチーーン
―
――
―――
―15分後―
雪歩「はっ、はっ、はっ、はぁっ…はぁっ……はぁ……はぁ……はぁ……」ゼエゼエ
雪歩「つ、疲れたぁ……はぁ……はぁ……」
雪歩「はぁ……あ、でも……汗かいたからか……なんかスッキリしてきた……」
雪歩「怖いのとかもなくなったし……流石、四条さんだなぁ……ふふっ」
ピンポーン
雪歩「ひゃっ!?またぁ?」
雪歩「うぅ……もう出たくないなぁ……」
雪歩「でも、何か届け物とかだったら困るし……」
雪歩「……出るしかないよね」
ピッ
雪歩「……は、はい」
真『あれ?雪歩?どうしたの、元気ないね』
雪歩「え!真ちゃん!?どうして?」
真『今日の仕事が、凄く早く終わっちゃってさ……それで、プロデューサーから雪歩の収録は中止になったって聞いたから、遊びに来ちゃった』
雪歩「待ってて、今出るね」ダッ
ガチャ
雪歩「おはよう、真ちゃん!」
真「おはよう!雪歩おおおおぉぉぉ!!??」
雪歩「わっ!?真ちゃん、どうしたの?突然叫んで……」
真「な、な、な、ななななな……」
雪歩「真ちゃん、落ち着いて?」
真「な……なんで裸なのさぁ!?」
雪歩「え?裸?」
雪歩「……あ」
雪歩「…………」
真「…………」
雪歩「……あ……あ」
真「? 雪歩?」
ジャキン!
真「!?」
雪歩「あ……穴掘って埋まってますぅぅぅうううぅぅうう!!!!!」ズドドドドドドド
真「雪歩おおおおおーーーー!!!!!」
終わり
おまけ
―翌日―
ガチャ
雪歩「おはようございますぅ」
小鳥「雪歩ちゃん、おはよう」
雪歩「あ、小鳥さんおはようございますぅ」
小鳥「今、お茶淹れるわね」
雪歩「あ、自分でやりますからいいですよ?」
小鳥「いいからいいから……来たばかりなんだから、休んでて?」
雪歩「それじゃ、お願いします」
小鳥「えぇ……よいしょ、あいたたたっ」
雪歩「どうしたんですかぁ?」
小鳥「それが、全身筋肉痛になっちゃって……」
雪歩「何か運動でも始めたんですかぁ?」
小鳥「いや、それがね?昨日、なんだか凄い恐そうな人達に追いかけ回されちゃって……」
雪歩「ええ!?大丈夫だったんですか!?」
小鳥「まぁ、なんとかね……ただ、久しぶりに全力疾走したもんだから、ご覧の有り様で……」
雪歩「恐いですね……そう言えば昨日、私の家にも下着の色を聞いてくる、変質者が来たんですよ」
小鳥「本当に?物騒な世の中ね……雪歩ちゃんも気を付けてね」
雪歩「はい、本当に物騒ですよね……小鳥さんも気を付けて下さい」
小鳥「えぇ、そうね」
小鳥「気を付けなきゃ……ね」
おまけおわり
という訳で風邪引きました……俺
日曜なのに、だるくてずっと家でダラダラしてた 勿体ない
そんな訳で、今回はゆきまこでした
読んでくれた人達、ありがとうございます
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