城島「すべては一歩の村づくりからやで」 (50)
社長「おお!ついにイベントの仕事を決めてくれたか!」
松岡「そうなんすよー社長さん」
山口「営業かけた甲斐がありましたよ」
律子「初仕事でこれはすごいですよ!」
社長「さすがは我が765プロのホープだ!はっはっは」
城島「いやいや、大したことあらへんよ」
国分「裸で雪山歩いたり」
長瀬「裸で島を走り回ったり」
律子(一体どんな営業を……)
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ガチャ
雪歩「ひうぅ~~!」
真「雪歩!」
春香「待ってよ、雪歩ー!」
城島「ん、どないしたん?」
伊織「今日、男の先生で全然レッスンにならなかったのよ」
雪歩「ごめんなさい…私、男の人がどうしても苦手で…」
雪歩「こんな私なんか…穴を掘って埋まってますぅー!」ザックザック
春香「雪歩!穴掘っちゃダメー!」
山口「いいフォームだな」
松岡「様になってんな」
律子「感心してる場合ですか!!」
城島「まぁ、雪歩ちゃんも頑張っとるんや。なっ」ポン
雪歩「お、男の人…」ビクッ
山口「そのうち慣れるよ」ポンポン
雪歩「ひいっ」ダッ
ドンッ
国分「あっ、大丈夫?」
雪歩「ひ」
松岡「こらこら、雪歩ちゃん怖がってるから」ヌッ
長瀬「水準器の使い方教えてあげる!!」
雪歩「」
真「雪歩ー!?」
春香(プロデューサーさんが5人も来るとは思ってなかったもんね…)
────
───
伊織「朝に出発なんて…前乗りできなかったの?」
城島「すまんなぁ。予算の都合と…太陽出とる方がええんよ」
松岡「おーい だん吉連れてきたぞー」ブロロロ
長瀬「キッチンカーも持ってきたよ~」ブロロロ
やよい「わぁ~見たことない車だよ!伊織ちゃん」
伊織「ソーラーパネルにキッチンカーね……こんなの買っててももう驚かないわよ」ハァ
長瀬「これ現物買ってないよね」
城島「安い車買うて修理したんよ。塗装とか内装も自分たちで…」
伊織「!?」
雪歩「えへへ。ステージで歌えるなんてすごいね!私も頑張らなくちゃ」
真「その意気だよ、雪歩!」
春香「今日は一緒に頑張ろうね!」
城島「おっ、雪歩ちゃん気合入っとるなぁ」
雪歩「ひうう!?」ビクッ
城島「……嫌われてんのかな僕」シュン
長瀬「リーダーは女の子よりも男に人気があるから…」
松岡「フォローになってねえよ」
律子「じゃあ、後はよろしくお願いしますね。小鳥さん」
小鳥「お任せください! でも…」
律子「?」
城島「みんな朝ごはんまだやろ? 0円食堂オープンや!」チャラララーン♪
長瀬「北海道に行った時のでいいならありますよ」
松岡「朝だし軽いのでいいだろ。サラダとか」トントントントン
亜美「へー、兄ちゃん上手だねー!」
貴音「見事な包丁さばきですね」
響(自分、全然敵わないぞ…)
律子「そ、そろそろ出発なんですけど…」
ブロロロ…
松岡「だん吉懐かしいな~」
伊織「せ、狭いわね…」ギュウギュウ
真美「兄ちゃんの料理メッチャおいしいよ!」モグモグ
やよい「これ全部0円なんだって。すごいよね~」
律子「プロデューサー、運転大丈夫ですか?」
長瀬「実は島明けでちょっと眠い」ウトウト
美希「zzz…」
松岡「そんな長瀬にリーダーからお茶が届いてます」ジャーン
長瀬「えええ 絶対ダメなやつでしょ」ゴクゴク
キキ───ッ!!
響「きゅ、急に止まって…」
長瀬「フグゥゥゥウウゥゥゥウゥ!?!?」
律子「プロデューサー!?」
松岡「あー、タラノキ茶か。リーダーしか飲めないのに…」
松岡「でもリーダーも同じの飲んでるからな! オレたち運命共同体」
長瀬「オフウゥゥゥゥウウゥゥゥウウウウゥ」
***
城島「いや~なかなかええなぁ」ゴクゴク
千早「プロデューサー、何を飲んでいるんですか?
城島「Biwachaやで」
※島のお茶:木やらキノコやら島にあるものでリーダーが作るお茶。いずれも悶絶するマズさだが、唯一ビワ茶だけは成功した。
長瀬「目は覚めた…おえっ」
松岡「ビワ茶はそこそこ良かったんだけどな」
律子「みんな、今日の仕事わかってるわねー?」
春香「夏祭りのミニライブですよね!」
長瀬「田植え!!!」
長瀬・春香「えっ」
真「へへっ、ライブ楽しみだなぁ」
亜美「ようやくアイドルらしくなってきたっしょ!」
律子「久しぶりのみんなでの仕事!気合入れていくわよー?」
律子「765プロ、ファイトー!」
「「おーっ!」」
長瀬「おっしゃー!!」
松岡「いい米作ってやろうぜ!!!!」
春香「?」
雪歩(は、初めてのライブ……私も頑張らなくちゃ!)
────
───
長瀬「着いたよー」
美希「あふぅ…ここどこ~?」
やよい「わぁ~自然がいっぱいですね!」
伊織「げっ、田舎にも程があるじゃない…」
春香「大自然って感じがするよね~」
ブロロロ…
松岡「お、リーダーのキッキンカーも着いたか」
ガチャ
千早「…」バタッ
春香「ち、千早ちゃん!?」
響「千早!大丈夫か!?」
千早「……!」
城島「いやぁ、楽しいドライブやったなぁ~」
あずさ「もうっ、プロデューサーさんったら」クスクス
貴音「ふふっ、プロデューサーは冗談も得意なのですね」
城島「はっはっは こんなダジャレがウケるとは。ええなぁ765プロは」
春香「あ、ただの笑いすぎだ」
響「!?」
千早「……っ!ふ…ふふっ…!」プルプル
────────
♪DASH VILLAGE
作曲:長瀬智也
────────
「久しぶりだねぇ」
城島「どうも~お久しぶりです~」
「あら よく来たねぇ」
長瀬「お久しぶりです!!」
松岡「孝子さんの漬物食べてえなー」
真「この村ってプロデューサーの故郷なんですか?」
城島「せやな。間違いやあらへん」
松岡「内緒にしてたけど……実はココ、オレたちが作った村なんだ!!!」
「「……」」
響「またまた~」
雪歩「ふふっ」
春香「プロデューサーさんってば冗談ばっかり」クスクス
松岡「はっはっは」
長瀬「村長連れてきたよー!」
城島「みんなも挨拶しとき~」
「「よろしくお願いしまーす!!」」
アヒル隊長「」
「「!?」」
国分「おーい」
山口「おつかれさん」
城島「太一、ぐっさん」
山口「やっぱZIPとかビビットあれば時間合わないなー」
国分「控室寄ったけどさ、みんな戸惑ってる感じだったよ」
城島「ホンマ? 普通、村いうたらテンション上がるで」
山口「若い子には合わないんじゃないの?」
松岡「今の子はモノに囲まれてるもんな。こういう場所に慣れてないんだよ多分」
城島「よっしゃ、そんなら僕が村の楽しさをみんなに教えたるで~!」タタタ
長瀬「リーダー!俺もー!」
山口「張り切ってんなあ」
松岡「ライブ以上に張り切るのもどうよ」
伊織「なんか思ってたのと違うんだけど…」
律子「ま、まぁまぁ。仕事に変わりはないんだから」
あずさ「きっとこれから忙しくなるのよ~」
城島「おーい」
真「プロデューサー」
城島「みんな。まず動く前に腹ごしらえしよか」
真美「もしかして豪華料理!?」
亜美「待ってましたー!」
***
国分「もう少しで米炊けるから」グツグツ
城島「去年の新男米やで~。一等米や!」
春香「私、かまどを見るの初めてです」
山口「野菜採ってきたぞ~」
松岡「せっかくだし豚汁作るか」
真美「豪華料理は…」
亜美「ムリだったか~…」
城島「亜美ちゃん真美ちゃん。お椀と箸配ってくれるか?」
亜美「はーい」
真美「むむ、テカテカしてていい箸ですなぁ~」
伊織「あら、漆じゃない」
長瀬「俺は自分の箸あるから」スッ
山口「できたよー」
松岡「流れ板松岡・渾身の一品」
やよい「わぁ!すっごくおいしそうですー!」
城島「じゃあ準備もできたし…いただきますか」
「「いただきまーす!」」
貴音「このお米…実が詰まっていて素晴らしいですね。良い実りです」
城島「『たかねみのり』っちゅうのあったなぁ」
山口「それと『ひとめぼれ』で男米、『ふくみらい』も足せば新男米だ」
城島「『チヨニシキ』との交配も何とかせんとな…。難しいなぁ品種改良は」モグモグ
千早(何の話をしてるのかしら…?)
響「それにしてもすごい量だな…野菜とかお米って高くないの?」
伊織「この辺で育ててるのをもらったんでしょ。塗り箸の方が高いわよ」
長瀬「俺の箸も見てー!」
伊織「あら、どこの箸?」
長瀬「光ちゃんちの箸!!」
雪歩「おいしかったね」
美希「ミキ、お腹いっぱいで…あふぅ」
真「お米がこんなにおいしいなんて知らなかったよ!」
千早「プロデューサー。ちょっといいですか?」
城島「ん、どないしたん?」
***
城島「あ~、やってもうた…」
春香「どうかしたんですか?」
長瀬「衣装持ってくるの忘れちゃったんだって」
伊織「はあ!? 何で忘れるのよ!」
城島「いや~…」
松岡「リーダー近頃、記憶が曖昧なんだよ…」
山口「その日その日を生きてるからね」
律子「いやいやいやいや」
国分「あー やっぱりね」
山口「ま、持ってきて正解だったな」スッ
響「おおっ!さすがだぞ、プロデューサー!」
城島「すまんなぁ。助かるわ~」パカッ
城島「……」
律子「これは…」
山口「人数分の作業着セット」
律子「いやいや、これじゃ…」
城島「おっ、これやこれ」
律子「ええっ!?」
響「ほ、本当にこれ着て踊るのか?」
真「白Tとオーバーオールかぁ…」
雪歩「このタオルもセットなのかなぁ?」
律子「持ってきてもらって悪いけど、ステージで着るような衣装では…」
国分「俺たちも着替えようか」
城島「着替えたら、みんなで田植えするでー」
「「!?」」
美希「待ってましたなの!!!!」ガバッ
***
城島「今年は765プロのみんなも手伝ってくれます~。では、よろしくお願いしまーす!」
「「おー!」」
真「本当にやるとはね…」
真美「んっふっふ~。真美におまかせー!」バチャバチャ
亜美「てやー!」バチャバチャ
松岡「こらこら 適当に植えちゃだめだって」
やよい「どこに植えればいいんですか?」
山口「ガチ棒でつけた、この十字の中心だね」
城島「この間隔がエライ苗育つんよ」
長瀬「俺たちの師匠が教えてくれたんだ」
あずさ「器用なプロデューサーさんにもお師匠さんがいたんですね~」
雪歩(い、一体どんな人なんだろう…)
美希「……」シュッ シュッ シュッ
山口「早くて正確だね美希ちゃん」
国分「センスあるよね」
美希「ミキ…本気で一番のお米、めざしてみる」ボソッ
伊織(覚醒してる!?)
※ガチ棒:苗を植える位置に印をつける道具。新男米は通常よりも広い30cm間隔で植える。
春香「美希はすごいね~」
千早「そうね、実は天職じゃないかしら?」
春香「う゛っ」ピキッ
千早「春香?」
春香「こ、腰が…。動けない…!」
城島「やってもうたか。どれ」ヒョイッ
春香「きゃっ!」
真「あっ、春香ズルい!ボクもお姫様抱っこして欲しい!!」
春香「プロデューサーさん…」
城島「う゛っ」ピキッ
城島「な、長瀬…やってもうた…」プルプル
長瀬「重いもの持つからっすよ」
春香「!?!?!?」
────
───
城島「みんな、よう頑張ったなぁ~」
雪歩「ふぅ…」
律子「結構疲れました…」
山口「収穫が楽しみだな」
美希「ねぇねぇ、いつ食べられるの?」
松岡「収穫はだいたい秋頃だな」
美希「ミキね? こういうの好きかも!」
城島「じゃあここ住む?」
山口「5代目村人誕生だな」
国分「来年は新男…いや、乙女米?」
長瀬「乙女米用に新しい田んぼ作ったよー」
美希「えっ」
亜美「田植えも終わったし、息抜きにゲームしたいねー」
真美「この村…面白いけど、遊ぶトコないしね…」
城島「おっ、ええとこに。二人ともちょっと来てみ」
亜美「どしたの兄ちゃん?」
城島「ふっふっふ。これ開けてみ」
真美「桶?じゃあ開けてみるけど…」カパッ
亜美「鳥の羽…?なんか濡れてるよ兄ちゃん」
城島「濡れとるか。なら水脈があるっちゅうことやな」
真美「すいみゃく?」
城島「この下に水が流れとるんよ」
亜美「えー!ホント!?」
真美「なんかすごーい!」
城島「二人もやってみる?」
真美「やるやるー!」
亜美「んっふっふ~!真美よりも多く見つけちゃうもんね~」
キャッキャッ♪
律子(ふふっ、プロデューサーは自然の知恵も教えてくれるのね)
長瀬「ダウジングロッド貸してあげる!!」
真美「兄ちゃんありがとー!」
律子「!?」
水脈発見:ダウジング反応があったポイントに鳥の羽根を差して桶を被せる。真下に水脈があれば土の表面から水蒸気が発生するため、羽根が濡れる。この目印を参考に村で井戸を掘った。
やよい「プロデューサー、野菜に悪い虫がついてます!」
山口「無農薬農薬かけとくか」シュッ
響「あっ、イノシシがサツマイモ食べちゃってる!」
松岡「畑周りに鳴子置くか。竹取ってくるわ」
長瀬「ハチミツ集めに行こうよ!」
春香「よ、養蜂もやってるんですか!?」
千早「た、大変です!!役場が火事に!!」ゴォォォォォ
城島「しゃーないしゃーない。建て直せばええんよ」トントントントン
国分「焼け残った木材も使えるよ」
真「ええ…」
伊織「アイドルって何なのよ…」
────
───
城島「いや~、みんないろいろ体験できて良かったなぁ」
伊織「は、ハードだったわ…」ハァハァ
真「ハウスの増築もするとは思わなかった…」
響「自分は動物小屋の修理だぞ…」
やよい「でも、いろいろ教えてもらって楽しかったねー!」
雪歩「東京じゃあ体験できないことばかりだよね」
千早「そうね。少し視野が広がった気がするわ」
貴音「真、良い経験になりました」
美希「ミキ、一生ココで暮らすのかな…」ハァ
松岡「そろそろライブの準備だからなー」
***
あずさ『“渋いイケメンコンテスト”…次はエントリーナンバー5番の方です~』
国分『どうもー。リーダーの代理で来ました』
長瀬『あずささん相変わらずキレイっすね! お嫁さんにどうすか?リーダーの』
あずさ『あら~!私なんかでよろしければ…』
長瀬『!? リ、リーダー!!!!!!』
国分『チャンスだよ!?リーダー!リーダーーーー!!!!』
やよい『では、ご自慢の一品をどうぞー!』
八木橋『メェー』
真「ついに始まったね」
春香「お客さん、いっぱい集まったね! お年寄りが多いのかな?」
雪歩「みんなすごいなぁ…。私なんて男の人見ただけで怖くなっちゃうのに」
雪歩「ごめんね、春香ちゃん真ちゃん。私いつも足引っ張ってばっかり…」
雪歩「やっぱり、私にはアイドルなんて…」
真「雪歩!どうしてそんなこというの? ボク、雪歩がいつも頑張ってるの知ってるよ」
春香「そうだよ。足引っ張ってるとか、そんなこと言わないで」
春香「…不安なのは雪歩だけじゃないよ。私だって緊張で足ガクガクしちゃって」
真「実はボクも…」
雪歩「春香ちゃん…真ちゃん…」
春香「みんな一緒だよ。だから、3人で力を合わせてステージ成功させようよ!」
雪歩「う、うん…!」
「「765プロ、ファイト―!」」
城島「優しいなぁ…」グスッ
松岡「なんで泣くんだよ…」グスッ
山口「おまえら年とったな…」グスッ
雪歩「……」チラッ
雪歩(大丈夫。男の人も怖くない…)
雪歩「!!」
真「雪歩?」
雪歩「い、いぬ…」
春香「えっ!?」
北登「…」ジー
真「ウソぉ!?」
雪歩「犬だけはダメぇ──!!」タタタ
春香「雪歩ー!?」
国分「ダメ犬?」
長瀬「克服しないと!!」
真「今度にしてください!」
城島「僕に任しとき!二人はステージの準備や!」
春香「は、はいっ!」
山口「転ぶなよー」
城島「うわっはぁ!」ズテッ
────
───
雪歩「うっ、うう…犬までいるなんて…」グスッ
城島「雪歩ちゃん」ゼェゼェ
雪歩「ぷ、プロデューサー…」ビクッ
城島「きゅ、急に走るのはアカンな……聞いたで。犬も苦手なんやってな」
雪歩「うぅ…」
城島「よっしゃ!なら僕が見張っといたる。ステージに近づけたり、吠えさせたりさせへん」
雪歩「で、でも…」
城島「一緒に頑張るんやろ?春香ちゃんたちと」
雪歩「…」
城島「頑張るのはええことやで。野菜も米も箸もお椀もかまども村も作れるからなぁ」
雪歩「頑張りすぎですよ!? この村、本当にプロデューサーが作ったんですかぁ!?!?」
城島「さ、二人が待っとるで」
雪歩「や、約束…」スッ
城島「せやな、約束の指切りや」ギュッ
雪歩「プロデューサー…」
雪歩(あれ…?近くで見るとプロデューサーってなんか…犬…老犬みたいな…)ブルブル
城島「どないしたん?」
雪歩「いやー!犬も老犬もダメですぅー!!」タタタ
城島「ええ…」
雪歩(思わず逃げちゃったけど…プロデューサーが約束してくれたから、私も頑張らなくちゃ!)タタタ
春香「え、えーっと…次は…」
雪歩「春香ちゃん!真ちゃん!」
真「雪歩!」
春香「待ってたよ!」
雪歩「遅れてごめんね…!」
雪歩「……」スゥ
雪歩「いぇぇえええええぇぇい!」
春香「いぇぇぇい!」
真「いぇぇええ…」
ドッカーン!!
春香・真「!?」
長瀬「いぇぇえええええぇぇええええい!!」ギュイーン!
松岡「いくぜえっ!!」ジャジャーン!
雪歩「プロデューサー!?」
国分「歌は萩原雪歩ちゃん!」
山口「演奏は俺たち…」
長瀬「リーダーいないっすよ」
松岡「あれじゃね?うちの」
城島「北登~そろそろ仲良うしようや~」
北登「…」プイ
山口「何してるのあの人」
雪歩(プロデューサーが約束を守ってくれてる…!今度は私が!)グッ
国分「じゃあギターは…」
?「城島さんに頼まれました」スッ
松岡「あなたは…」
山口「福島DASH村の難波さん!!!」
難波「元バンドマンでした」ギュイーン
長瀬「じゃあ行くぜ雪歩ちゃん!」
雪歩「は、はいっ!」
長瀬「ワン ツー スリー フォー!!」
───────────────
♪ ふるさと / 萩原雪歩
作詞:高野辰之 作曲:岡野貞一
───────────────
兎追いし かの山
伊織「爆発との温度差すごいわね…」
やよい「雪歩さんカッコイイかもー!」
貴音「…なんとも心地いいですね。故郷を思い出します」
小鮒釣りし かの川
千早(萩原さんに春香に真…作業着でステージに上がるなんて…)
美希「ミキ、雪歩たちの格好すっごく似合ってるって思うな~」
千早「美希もそう思う?」
夢は今も めぐりて
長瀬「村のみなさんも一緒にー!」
春香「せーのっ!」
忘れがたき 故郷
パチパチパチパチパチパチ
雪歩「う、歌いきりましたぁ…! えへへ」
真(こんなほのぼのとしたライブもあるんだなぁ…)
城島「なぁ北登~、ケツ向けんといてえな」
北登「…」プイッ
***
ブロロロ…
律子「今日はいろいろあったけど、いいステージだったわね」
響「八木橋…マサヨ…アイガモ隊のみんな…また会おうね…!」グスッ
城島「くかー」
亜美「あ、兄ちゃん寝てるー」
真美「ラクガキしちゃおーっと」
律子「こらっ、危ないから座ってなさい」
長瀬「ふんふーん♪」キュッキュッキュ
亜美「兄ちゃん…それ油性だよ?」
長瀬「あっ!!!やっべ!!!」
城島「ぐおー」
────
───
山口「事務所着いたぞー」
城島「今日はお疲れさん。みんな気ぃつけて帰りや~」
「「お疲れ様でしたー!」」
真美(いいのかな…?)ヒソヒソ
亜美(言った方がいいんじゃ…)ヒソヒソ
長瀬(これあげるからナイショで…)ヒソヒソ
真美(漬け物……)
城島「みんなもお疲れさん」
国分「リーダー鏡見た方がいいよ」
松岡「顔すごいことになってる」
山口「ペンでシワに線入れられてるぞ」
城島「!?」
長瀬「漬け物うめえ」モグモグ
山口「ま、初仕事にしてはよくやったよな」
国分「色々やったけど、プロデュースはしたことなかったからね」
松岡「何事もやってみるもんだな」
長瀬「雪歩ちゃんとも仲良くなれたし良かったっすね」
山口「茂ちゃん、机に何か置いてあるよ」
城島「んん?手紙やな」
──今日はありがとうございました。
これからもたくさん迷惑かけちゃうって思いますけど…私、一歩ずつ頑張りますから。
これからもよろしくお願いしますね、プロデューサー。
松岡「ヒューッ!茂にも春が来たか?来ちゃったのか!?」
国分「そういえば、あずささんリーダーと結婚してもいいって…」
城島「えっ、ホンマ?」
長瀬「よかったねリーダー」
城島「いや~うれしいなぁ。でも僕、島の開拓があるから…」
山口「それじゃいつまでも結婚できないよ」
長瀬「そういえば、リーダーからもらった水筒どこだっけ?」
山口「車に落ちてたぞ」スッ
城島「これちゃうな。誰か間違えて持ってったんやろか?」
松岡「間違えたコ、飲まなきゃいいけど…」
国分「俺らクビになるよ…」
***
雪歩「ヒグゥウウウゥゥゥゥウゥ…!!」プルプル
真「雪歩──!?」
おわり
水路作りは完成しましたが、こつこつ続けていこうかと。
ありがとうございました。
城島「これからが僕たちのはじまりや」
城島「これからが僕たちのはじまりや」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1471362837/)
城島「“下地作り”をはじめた僕たち」
城島「“下地作り”をはじめた少女たち」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1472918827/)
前作です。よろしければどうぞ。
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